JPH05257903A - マルチプロセッサシステム - Google Patents

マルチプロセッサシステム

Info

Publication number
JPH05257903A
JPH05257903A JP5213992A JP5213992A JPH05257903A JP H05257903 A JPH05257903 A JP H05257903A JP 5213992 A JP5213992 A JP 5213992A JP 5213992 A JP5213992 A JP 5213992A JP H05257903 A JPH05257903 A JP H05257903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processor
bus
resource
buffer memory
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5213992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Furuno
英夫 古野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5213992A priority Critical patent/JPH05257903A/ja
Publication of JPH05257903A publication Critical patent/JPH05257903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチプロセッサシステムにおいて、アクセ
スの要求先のプロセッサの実行効率の低下を軽減するこ
とができるようにする。 【構成】 アクセスの要求元プロセッサと要求先プロセ
ッサのいずれのシステムバスにも支配されないが、いず
れのシステムバスにも接続可能なアクセス内容保持手段
を備え、このアクセス内容保持手段に外部資源のデータ
のコピーを置くようにしているために、同一アドレスに
対して読み出し要求がきた場合、要求先プロセッサのバ
ス開放を行なうことなく、このアクセス内容保持手段か
ら直接要求元のプロセッサにデータを送出することがで
き、これによって、要求先プロセッサの実行停止を必要
最小限に抑えることができるようになり、その実行効率
の低下を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチプロセッサシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサシステムの実行効率
を向上させる方式として、複数のプロセッサを用いて並
列実行を行なうマルチプロセッサシステムが知られてい
る。このマルチプロセッサシステムでは、各々のプロセ
ッサは固有のバスを持ち、それぞれのバスに接続される
資源を支配している。そして、通常の実行状態において
は、プロセッサはその支配下の資源を用いて独立の処理
を実行するようにしている。
【0003】しかし、プロセッサ間の通信や支配下の資
源不足などにより、他のプロセッサの支配下の資源をア
クセスする場合もある。この場合、プロセッサ間ではバ
ス権の調停と呼ぶバスの要求と獲得の動作を制御する装
置が必要となってくる。
【0004】図4は、このようなバス権の調停機能を備
えたマルチプロセッサシステムの従来例を示している。
この従来のマルチプロセッサシステムは、プロセッサ1
1とプロセッサ21、このプロセッサ11,21それぞ
れの支配するメモリのような資源12、22、それぞれ
のプロセッサと資源を接続するシステムバス14,2
4、そして、各々のプロセッサ11,21からの要求を
受け付けて保持するバスバッファ41、両者のバス開放
要求の調停を行なう制御回路42から構成されている。
なお、37,38それぞれは、プロセッサバス開放要求
信号、43はバスバッファ制御信号を示している。
【0005】この従来のマルチプロセッサシステムで
は、アクセスの要求元プロセッサ(以下、説明の便宜
上、プロセッサ11を要求元プロセッサ、プロセッサ2
1を要求先プロセッサとする)は要求先の資源22を支
配するプロセッサ21に対してバス24の開放要求を発
行する。これに対して、要求先プロセッサ21は、バス
開放要求を受けると適用なタイミングでバス24を開放
し、要求元プロセッサ11にバス開放を受け付けたこと
を通知する。要求元プロセッサ11は必要なアクセスを
行なった後にバス開放要求を取り下げる。要求先プロセ
ッサ21は、このバス開放要求がなくなったことを検出
すると、適当なタイミングで再び自己のバス24を獲得
する。そして、バスバッファ41、制御回路42はこの
バス権の獲得と開放の調停を行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のマルチプロセッサシステムでは、バス権の調停が
発生すると、バス権を開放した側のプロセッサは通常、
新しい命令を入力できなくなるので処理の実行を停止す
るようにしていたため、頻繁に調停が発生する場合には
この実行停止の時間が無視できなくなり、著しく実行効
率が低下する問題点があった。
【0007】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、あるプロセッサが他のプロセッサの
支配下の資源をアクセスしようとする場合に、そのよう
なアクセスが頻繁であっても、アクセスの要求先のプロ
セッサの実行効率の低下を軽減することができるマルチ
プロセッサシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、独立した信
号バスと資源を持つプロセッサを複数結合して構成され
るマルチプロセッサシステムにおいて、各プロセッサの
発行する他のプロセッサの支配下の資源への読み出しま
たは書き込みから成るアクセス内容を保持するアクセス
内容保持手段と、それぞれのプロセッサ固有のバスと前
記アクセス内容保持手段の信号バスとを結合するバス結
合手段と、各プロセッサのアクセス要求同士の干渉を排
除するためにそれぞれのプロセッサに対してバス権の獲
得と開放を指令し、かつ前記バス結合手段に対してバス
の接続と分離を指令する調停手段とを備えたものであ
る。
【0009】
【作用】一般に、マルチプロセッサシステムにおいて、
1つのプロセッサが他のプロセッサの支配下にある資
源、すなわち外部資源へのアクセスを多発する場合、1
つまたは複数の特定のアドレスへのアクセスが偏るとい
うアクセスの局所性がある。また、資源がメモリ装置の
ようにいったんデータを書き込むと、次の書き込みが行
なわれるまで同じデータを保持し続けるという性質を持
つ場合も多い。さらにメモリ装置の場合には、読み出し
を前提として書き込みを行なうので、同一アドレスに対
するアクセスは書き込みよりも読み出しの方がはるかに
多いという性質もある。
【0010】そこで、このような性質を持つ外部資源に
対するアクセスに局所性が成り立つとすると、アクセス
の要求元プロセッサと要求先プロセッサのいずれのシス
テムバスにも支配されないが、いずれのシステムバスに
も接続可能なメモリ装置があれば、このメモリ装置に外
部資源のデータのコピーを置くことができ、同一アドレ
スに対して読み出し要求がきた場合、要求先プロセッサ
のバス開放を行なうことなく、このメモリ装置から直接
要求元のプロセッサにデータを送出することができ、こ
れによって、要求先プロセッサの実行停止を必要最小限
に抑えることができるようになり、その実行効率の低下
を低減することができるようになる。
【0011】この考察の下に発明されたこの発明のマル
チプロセッサシステムでは、いずれかのプロセッサが外
部資源への書き込み要求を発行すると、調停手段はその
外部資源を支配している要求先プロセッサに対してバス
開放要求を発行する。このバス開放要求が受け付けられ
てバス権を獲得すれば、要求元プロセッサから外部資源
に対して書き込みが行なわれる。これと同時に、調停手
段は書き込みアドレスと書き込みデータをアクセス内容
保持手段に登録する。
【0012】要求元プロセッサが外部資源への読み出し
要求を発行すると、調停手段は要求したアドレスがアク
セス内容保持手段に登録されているかどうかを判定す
る。そして、登録されていれば外部資源への読み出しを
行なわず、アクセス内容保持手段に登録されているデー
タを代わりに読み出す。そして、登録されていなけれ
ば、その外部資源を支配しているプロセッサに対してバ
ス開放要求を発行してバス権を獲得した後に、外部資源
に対して読み出しを実行する。これと同時に、調停手段
は、読み出しアドレスと読み出しデータをアクセス内容
保持手段に登録する。
【0013】アクセス内容保持手段に登録された資源に
対して新しい書き込みが発生するたびに、アクセス内容
保持手段に登録さている書き込みデータは更新される。
このアクセス内容保持手段に対する登録の更新は、同じ
システムバスにつながれているプロセッサから書き込ま
れた場合と外部のプロセッサから書き込まれた場合の両
方について発生する。
【0014】このようにして、アクセス内容保持手段に
登録された資源への外部のプロセッサからの読み出し
は、その資源を支配するプロセッサを停止させることな
く、アクセス内容保持手段から要求元プロセッサにデー
タが返されるようにして、要求先のプロセッサの実際の
バス権開放の頻度を要求元プロセッサの外部資源アクセ
スの頻度よりも少なくし、実行効率の低下を軽減するの
である。
【0015】なお、特殊な場合として、同一資源へのア
クセスが競合する場合があるが、この場合には、後発の
アクセスを待たせることによってアクセス内容保持手段
への登録の更新を含めて競合を解消するようにする。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0017】図1はこの発明の一実施例のブロック図で
あり、2つのプロセッサによって構成されるマルチプロ
セッサシステムの実施例を示している。この図1におい
て、11,21はプロセッサ、12,22はそれぞれの
支配する資源、13,23はバスバッファ、14,24
はシステムバスである。また、41はアクセス内容保持
手段としてのバッファメモリ、42は調停手段としての
制御回路、43はシステムバスである。なお、44,4
5はバスバッファ制御信号、46はバッファメモリ制御
信号、47,48はバス開放要求信号を示している。
【0018】プロセッサ11は固有のバスとしてシステ
ムバス14を持っている。資源12はプロセッサ11の
支配する資源であり、書き込まれたデータを保持し続け
るメモリのような性質を持っているものとする。また、
プロセッサ21は固有のバスとしてシステムバス24を
持っている。資源22はプロセッサ21の支配する資源
であり、書き込まれたデータを保持し続けるメモリのよ
うな性質を持っている。
【0019】バッファメモリ41はシステムバス43に
接続されている登録用メモリである。そして、システム
バス14とシステムバス43はバスバッファ13によっ
て結合され、システムバス24とシステムバス43はバ
スバッファ23によって結合されている。
【0020】制御回路42は、システムバス14とシス
テムバス24を監視し、バスバッファ13、バスバッフ
ァ23、バッファメモリ41およびシステムバス43の
動作を決定する働きをする。
【0021】次に、上記の構成のマルチプロセッサシス
テムの動作について説明する。
【0022】初期状態では、バッファメモリ41には何
も登録されていない。そして、プロセッサ11から資源
22への読み出し要求または書き込み要求が発生する
か、プロセッサ21から資源12への読み出し要求また
は書き込み要求が発生するまでは、バッファメモリ41
は未登録の状態が続く。
【0023】そこで、要求元プロセッサとしてプロセッ
サ11から外部資源22に書き込み要求が発生すると、
制御回路42はプロセッサ21にバス開放要求を発行す
る。そして、バス権を獲得すると、バスバッファ13お
よびバスバッファ23を開いて資源22に書き込みを実
行する。この書き込みと同時に、システムバス43上の
アドレスおよびデータがバッファメモリ41に登録され
る。
【0024】プロセッサ11から資源22に読み出し要
求が発生すると、制御回路42はバッファメモリ41に
プロセッサ11の要求アドレスが登録されているかどう
かを調べる。そして、登録されていなければ、プロセッ
サ21に対してバス開放要求を発行し、バス権を獲得す
れば、バスバッファ13およびバスバッファ23を開い
て資源22に読み出しを実行する。この読み出しと同時
に、システムバス43上のアドレスおよびデータがバッ
ファメモリ41に登録される。
【0025】もしバッファメモリ41にプロセッサ11
の要求アドレスが登録されていれば、プロセッサ21に
対してバス開放要求を発行しない。そして、バスバッフ
ァ13を開いてバッファメモリ41に登録されているデ
ータを、資源22の読み出しデータに代えてプロセッサ
11に読み込ませる。
【0026】プロセッサ21から資源22に書き込み要
求が発生すれば、制御回路42はバッファメモリ41に
プロセッサ21の要求アドレスが登録されているかどう
か調べる。そして登録されていなければ、資源22への
書き込みだけが行なわれる。しかしながら、もし登録さ
れていれば、資源22への書き込み実行時にバスバッフ
ァ23を開き、書き込みと同時にバッファメモリ41に
登録されてい要求アドレスに対応したデータがシステム
バス43上のデータで更新される。
【0027】次に、資源22に対してプロセッサ11と
プロセッサ21のアクセスが競合する場合があるが、そ
の競合を解消するための処理は、競合状態によって異な
るので、以下(1)〜(8)の場合に場合分けして説明
する。
【0028】(1)プロセッサ11が書き込みで先発、
プロセッサ21が書き込みで後発の場合 プロセッサ11からプロセッサ21にバス開放要求を発
行し、バス権の獲得後にプロセッサ11から資源22に
書き込みを実行する。そして、バッファメモリ41にこ
のアドレスおよびデータを新規登録または更新登録す
る。この場合、バス開放要求が発行された時点からプロ
セッサ11の書き込みが終了するまで、プロセッサ21
は待たされることになる。
【0029】そして、プロセッサ11の書き込みが終了
すると、プロセッサ21の書き込みが開始される。この
プロセッサ21の資源22への書き込みアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されている場合は、バッファメモ
リ41の登録が更新される。
【0030】(2)プロセッサ11が読み出しで先発、
プロセッサ21が書き込みで後発の場合 プロセッサ11の読み出しアドレスがバッファメモリ4
1に登録されていない場合は、プロセッサ11からプロ
セッサ21にバス開放要求を発行し、バス権の獲得後に
プロセッサ11から資源22に読み出しを実行し、バッ
ファメモリ41にこのアドレスおよびデータが新規に登
録される。この場合、バス開放要求が発行された時点か
らプロセッサ11の読み出しが終了するまでプロセッサ
21は待たされることになる。
【0031】そして、プロセッサ11の読み出しが終了
すると、プロセッサ21の書き込みが開始され、プロセ
ッサ21の資源22への書き込みアドレスがバッファメ
モリ41に登録されている場合には、バッファメモリ4
1の登録データが更新される。
【0032】プロセッサ11の読み出しアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されている場合は、バッファメモ
リ41からプロセッサ11にデータが返され、バス開放
要求が発行されなくても、プロセッサ11の読み出しが
終了するまでプロセッサ21は待たされることになる。
【0033】そして、プロセッサ11の読み出しが終了
すると、プロセッサ21の書き込みが開始される。この
場合に、プロセッサ21の資源22への書き込みアドレ
スがバッファメモリ41に登録されていれば、バッファ
メモリ41の登録データが更新される。
【0034】(3)プロセッサ11が書き込みで先発、
プロセッサ21が読み出しで後発の場合 プロセッサ11からプロセッサ21にバス開放要求を発
行し、バス獲得後にプロセッサ11から資源22に書き
込みが実行され、バッファメモリ41にこのアドレスお
よびデータが新規登録され、または更新される。この場
合、バス開放要求が発行された時点からプロセッサ11
の書き込みが終了するまでプロセッサ21は待たされる
ことになる。そして、プロセッサ11の書き込みが終了
すると、プロセッサ21の読み出しが開始される。この
場合、読み出しなので、バッファメモリ41への登録の
参照も更新も行なわれない。
【0035】(4)プロセッサ11が読み出しで先発、
プロセッサ21が読み出しで後発の場合 プロセッサ11の読み出しアドレスがバッファメモリ4
1に登録されていない場合には、プロセッサ11からプ
ロセッサ21にバス開放要求を発行し、バス権の獲得後
にプロセッサ11から資源22に読み出しが実行され、
バッファメモリ41にこのアドレスおよびデータが新規
登録される。この場合、バス開放要求が発行された時点
からプロセッサ11の書き込みが終了するまでプロセッ
サ21は待たされることになる。そしてプロセッサ11
の読み出しが終了すれば、プロセッサ21の読み出しが
開始される。この場合、読み出しなので、バッファメモ
リ41への登録の参照も更新も行なわれない。
【0036】プロセッサ11の読み出しアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されている場合、バッファメモリ
41からプロセッサ11にデータが返される。そしてこ
の場合には、プロセッサ21の資源22への読み出しは
プロセッサ11のバッファメモリ41への読み出しとオ
ーバーラップして実行される。
【0037】(5)プロセッサ11が書き込みで後発、
プロセッサ21が書き込みで先発の場合 プロセッサ21の書き込みアドレスがバッファメモリ4
1に登録されている場合には、バッファメモリ41の登
録データが更新される。そしてプロセッサ11は、プロ
セッサ21の書き込みが終了するまで待たされることに
なる。
【0038】プロセッサ21の書き込みが終了すれば、
プロセッサ11の書き込みが開始される。この場合、プ
ロセッサ11はプロセッサ21にバス開放要求を発行
し、資源22への書き込みを実行すると同時に、バッフ
ァメモリ41に書き込みアドレスとデータを新規に登録
し、または更新する。
【0039】プロセッサ21の書き込みアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されていない場合には、プロセッ
サ21は単に資源22への書き込みを実行するのみであ
る。そしてプロセッサ11は、プロセッサ21の書き込
みが終了するまで待たされることになる。
【0040】プロセッサ21の書き込みが終了すれば、
プロセッサ11の書き込みが開始される。この場合、プ
ロセッサ11はプロセッサ21にバス開放要求を発行
し、資源22への書き込みを実行すると同時に、バッフ
ァメモリ41に書き込みアドレスとデータを新規に登録
し、または更新する。
【0041】(6)プロセッサ11が読み出しで後発、
プロセッサ21が書き込みで先発の場合 プロセッサ21の書き込みアドレスがバッファメモリ4
1に登録されている場合には、バッファメモリ41の登
録データが更新される。プロセッサ11はプロセッサ2
1の書き込みが終了するまで待たされる。そして、プロ
セッサ21の書き込みが終了すると、プロセッサ11の
読み出しが開始される。
【0042】そして、プロセッサ11の読み出しアドレ
スがバッファメモリ41に登録されていない場合には、
プロセッサ11はプロセッサ21にバス開放要求を発行
し、資源22への読み出しを実行すると同時に、バッフ
ァメモリ41へ読み出しアドレスとデータを新規に登録
する。一方、プロセッサ11の読み出しアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されている場合には、バッファメ
モリ41からのデータがプロセッサ11に返される。
【0043】プロセッサ21の書き込みアドレスがバッ
ファメモリ41に登録されていない場合には、プロセッ
サ21は単に資源22への書き込みを実行するのみであ
る。プロセッサ11はプロセッサ21の書き込みが終了
するまで待たされる。そして、プロセッサ21の書き込
みが終了すると、プロセッサ11の読み出しが開始され
る。
【0044】そして、プロセッサ11の読み出しアドレ
スがバッファメモリ41に登録されていない場合には、
プロセッサ11はプロセッサ21にバス開放要求を発行
し、資源22への読み出しを実行すると同時に、バッフ
ァメモリ41へ読み出しアドレスとデータを新規に登録
する。
【0045】(7)プロセッサ11が書き込みで後発、
プロセッサ21が読み出しで先発の場合 プロセッサ21は単に資源22を読み出すのみであり、
プロセッサ11はプロセッサ21の読み出しとオーバー
ラップしてバス開放要求を発行する。プロセッサ21の
読み出しが終了すると、プロセッサ11の書き込みが開
始される。この場合、プロセッサ11はプロセッサ21
にバス開放要求を発行し、資源22への書き込みを実行
すると同時に、バッファメモリ41に書き込みアドレス
とデータを新規に登録し、または更新する。
【0046】(8)プロセッサ11が読み出しで後発、
プロセッサ21が読み出しで先発の場合 プロセッサ21は単に資源22を読み出すのみであり、
プロセッサ11はプロセッサ21の読み出しとオーバー
ラップしてバッファメモリ41に読み出しアドレスが登
録されているかどうかを調べる。そして登録されていれ
ば、バッファメモリ41からプロセッサ11にデータが
返されるが、登録されていなければ、プロセッサ11は
プロセッサ21にバス開放要求を発行し、資源22への
読み出しを実行すると同時に、バッファメモリ41に読
み出しアドレスとデータを新規に登録する。
【0047】このようにして、この実施例では、競合の
ない場合の外部資源への読み出しにおけるバス開放要求
の頻度を大幅に削減することができる。また、競合のあ
る場合でも、互いに読み出しである場合のバス開放要求
の頻度が削減できる。
【0048】この結果、通常は書き込みよりも読み出し
の方がはるかに多いと期待できるので、バス開放要求に
よる実行効率の低下は最小限に抑えられるのである。
【0049】図2はこの発明の他の実施例を示してい
る。この実施例は、3つのプロセッサ211,221,
231によるマルチプロセッサシステムであり、調停手
段として制御回路を2つ使用して、プロセッサ211と
プロセッサ221との間、およびプロセッサ221とプ
ロセッサ231との間の調停を行なうようにしている。
【0050】すなわち、211,221,231はプロ
セッサ、212,222,232はそれぞれの支配する
資源、213,223a,223b,233はバスバッ
ファ、214,224,234はシステムバスである。
また、241,251はアクセス内容保持手段としての
バッファメモリ、242,252は調停手段としての制
御回路、243,253はシステムバスである。なお、
244,245;254,255はバスバッファ制御信
号、246,256はバッファメモリ制御信号、24
7,248;257,258はバス開放要求信号を示し
ている。
【0051】そして、プロセッサ221に対するバス開
放要求信号248,258の論理和をとるために論理和
ゲート260が備えられ、この出力がプロセッサ221
に対するバス開放要求信号261となっている。
【0052】プロセッサ211は固有のバスとしてシス
テムバス214を持っている。資源212はプロセッサ
211の支配する資源であり、書き込まれたデータを保
持し続けるメモリのような性質を持っているものとす
る。また、プロセッサ221は固有のバスとしてシステ
ムバス224を持っている。資源222はプロセッサ2
21の支配する資源であり、書き込まれたデータを保持
し続けるメモリのような性質を持っている。同じく、プ
ロセッサ231は固有のバスとしてシステムバス234
を持っている。資源232はプロセッサ231の支配す
る資源であり、書き込まれたデータを保持し続けるメモ
リのような性質を持っている。
【0053】バッファメモリ241,251それぞれは
システムバス243,253それぞれに接続されている
登録用メモリである。そして、システムバス214とシ
ステムバス243はバスバッファ213によって結合さ
れ、システムバス224とシステムバス243はバスバ
ッファ223aによって結合されている。また、システ
ムバス224とシステムバス253はバスバッファ22
3bによって結合され、システムバス234とシステム
バス253はバスバッファ233によって結合されてい
る。
【0054】制御回路242は、システムバス214と
システムバス224を監視し、バスバッファ213、バ
スバッファ223a、バッファメモリ241およびシス
テムバス243の動作を決定する働きをする。同じよう
に、制御回路252は、システムバス224とシステム
バス234を監視し、バスバッファ223b、バスバッ
ファ233、バッファメモリ251およびシステムバス
253の動作を決定する働きをする。
【0055】そして、この実施例にあっても、プロセッ
サ211,221間、プロセッサ221,231間それ
ぞれで制御回路242,252が図1の第1実施例とほ
ぼ同様の調停動作を行なう。
【0056】この実施例の場合、プロセッサ211とプ
ロセッサ231に比べてプロセッサ221が両方のプロ
セッサ211,231と関係するためにその負荷が大き
くなるが、上記のような調停動作を行なわない場合に比
べれば、プロセッサ221へのバス開放要求の削減量が
大きいので、実行速度も改善することができる。
【0057】図3はこの発明のさらに他の実施例を示し
ている。この実施例は3つのプロセッサ311,32
1,331で構成されるマルチプロセッサシステムであ
って、調停手段としての制御回路も3つ使用して3つの
プロセッサ311,321,331を円環状に結合し、
プロセッサ311とプロセッサ321との間、プロセッ
サ321とプロセッサ331との間、およびプロセッサ
331とプロセッサ311との間それぞれを調停するよ
うにしている。
【0058】すなわち、311,321,331はプロ
セッサ、312,322,332はそれぞれの支配する
資源、313a,313b,323a,323b,33
3a,333bはバスバッファ、314,324,33
4はシステムバスである。また、341,351,36
1はアクセス内容保持手段としてのバッファメモリ、3
42,352,362は調停手段としての制御回路、3
43,353,363はシステムバスである。なお、3
44,345;354,355;364,365はバス
バッファ制御信号、346,356,366はバッファ
メモリ制御信号、347,348;357,358;3
67,368はバス開放要求信号を示している。
【0059】そして、プロセッサ321に対するバス開
放要求信号348,358の論理和をとるために論理和
ゲート371が備えられ、この出力がプロセッサ321
に対するバス開放要求信号381となっている。また、
プロセッサ331に対するバス開放要求信号357,3
68の論理和をとるために論理和ゲート372が備えら
れ、この出力がプロセッサ331に対するバス開放要求
信号382となっている。同様に、プロセッサ311に
対するバス開放要求信号347,367の論理和をとる
ために論理和ゲート373が備えられ、この出力がプロ
セッサ311に対するバス開放要求信号383となって
いる。
【0060】プロセッサ311は固有のバスとしてシス
テムバス314を持っている。そして資源312はプロ
セッサ311の支配する資源であり、書き込まれたデー
タを保持し続けるメモリのような性質を持っているもの
とする。また、プロセッサ321は固有のバスとしてシ
ステムバス324を持っている。そして資源322はプ
ロセッサ321の支配する資源であり、書き込まれたデ
ータを保持し続けるメモリのような性質を持っている。
同じく、プロセッサ331は固有のバスとしてシステム
バス334を持っている。そして資源332はプロセッ
サ331の支配する資源であり、書き込まれたデータを
保持し続けるメモリのような性質を持っている。
【0061】バッファメモリ341,351,361そ
れぞれはシステムバス343,353,363それぞれ
に接続されている登録用メモリである。そして、システ
ムバス314とシステムバス343はバスバッファ31
3bによって結合され、システムバス324とシステム
バス343はバスバッファ323aによって結合されて
いる。また、システムバス324とシステムバス353
はバスバッファ323bによって結合され、システムバ
ス334とシステムバス353はバスバッファ333a
によって結合されている。さらに、システムバス314
とシステムバス363はバスバッファ313aによって
結合され、システムバス334とシステムバス363は
バスバッファ333bによって結合されている。
【0062】制御回路342は、システムバス314と
システムバス324を監視し、バスバッファ313b、
バスバッファ323a、バッファメモリ341およびシ
ステムバス343の動作を決定する働きをする。また制
御回路352は、システムバス324とシステムバス3
34を監視し、バスバッファ323b、バスバッファ3
33a、バッファメモリ351およびシステムバス35
3の動作を決定する働きをする。同じように、制御回路
362は、システムバス314とシステムバス334を
監視し、バスバッファ313a、バスバッファ333
b、バッファメモリ361およびシステムバス363の
動作を決定する働きをする。
【0063】そして、この実施例にあっても、プロセッ
サ311,321間、プロセッサ321,331間、プ
ロセッサ331,311間それぞれで制御回路342,
352,362が図1の第1実施例とほぼ同様の調停動
作を行なう。
【0064】一般に外部資源へのアクセスが2重、3重
に発生する場合があり、この時の実行効率の低下が大き
いのであるが、この実施例のような制御回路を備えるこ
とによりバス開放要求を減らすことができ、このような
状態の発生頻度を抑えることができるようになる。
【0065】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、アクセ
スの要求元プロセッサと要求先プロセッサのいずれのシ
ステムバスにも支配されないが、いずれのシステムバス
にも接続可能なアクセス内容保持手段を備え、このアク
セス内容保持手段に外部資源のデータのコピーを置くよ
うにしているために、同一アドレスに対して読み出し要
求がきた場合、要求先プロセッサのバス開放を行なうこ
となく、このアクセス内容保持手段から直接要求元のプ
ロセッサにデータを送出することができ、これによっ
て、要求先プロセッサの実行停止を必要最小限に抑える
ことができるようになり、その実行効率の低下を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】この発明の他の実施例の回路ブロック図。
【図3】この発明のさらに他の実施例の回路ブロック
図。
【図4】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
11,21 プロセッサ 12,22 資源 14,24 システムバス 41 バッファメモリ 42 制御回路 211,221,231 プロセッサ 212,222,232 資源 214,224,234 システムバス 241,251 バッファメモリ 242,252 制御回路 311,321,331 プロセッサ 312,322,332 資源 314,324,334 システムバス 341,351,361 バッファメモリ 342,352,362 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立した信号バスと資源を持つプロセッ
    サを複数結合して構成されるマルチプロセッサシステム
    において、 各プロセッサの発行する他のプロセッサの支配下の資源
    への読み出しまたは書き込みから成るアクセス内容を保
    持するアクセス内容保持手段と、 それぞれのプロセッサ固有のバスと前記アクセス内容保
    持手段の信号バスとを結合するバス結合手段と、 各プロセッサのアクセス要求同士の干渉を排除するため
    にそれぞれのプロセッサに対してバス権の獲得と開放を
    指令し、かつ前記バス結合手段に対してバスの接続と分
    離を指令する調停手段とを備えて成るマルチプロセッサ
    システム。
JP5213992A 1992-03-11 1992-03-11 マルチプロセッサシステム Pending JPH05257903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5213992A JPH05257903A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 マルチプロセッサシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5213992A JPH05257903A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 マルチプロセッサシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05257903A true JPH05257903A (ja) 1993-10-08

Family

ID=12906543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5213992A Pending JPH05257903A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 マルチプロセッサシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05257903A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6742087B2 (en) 2000-05-18 2004-05-25 Denso Corporation Control of access by multiple data processing units to multiple memories
US7237099B2 (en) 2001-12-27 2007-06-26 Denso Corporation Multiprocessor system having a plurality of control programs stored in a continuous range of addresses of a common memory and having identification registers each corresponding to a processor and containing data used in deriving a starting address of a CPU-linked interrupt handler program to be executed by the corresponding processor
JP2008171436A (ja) * 2008-01-24 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ転送装置および方法
US7814257B2 (en) 2000-07-04 2010-10-12 Panasonic Corporation Data transfer apparatus and data transfer method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6742087B2 (en) 2000-05-18 2004-05-25 Denso Corporation Control of access by multiple data processing units to multiple memories
US7814257B2 (en) 2000-07-04 2010-10-12 Panasonic Corporation Data transfer apparatus and data transfer method
US8028116B2 (en) 2000-07-04 2011-09-27 Panasonic Corporation Data transfer apparatus and data transfer method
US7237099B2 (en) 2001-12-27 2007-06-26 Denso Corporation Multiprocessor system having a plurality of control programs stored in a continuous range of addresses of a common memory and having identification registers each corresponding to a processor and containing data used in deriving a starting address of a CPU-linked interrupt handler program to be executed by the corresponding processor
JP2008171436A (ja) * 2008-01-24 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ転送装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4494193A (en) Deadlock detection and resolution scheme
JPH0664567B2 (ja) 多重プロセッサシステム
KR950010529B1 (ko) 프로세서간 통신을 위한 메모리 공유 장치
JP2000047974A (ja) バス制御コントローラのバス調停方法、バス制御コントローラ及び電子機器のシステム
US6862646B2 (en) Method and apparatus for eliminating the software generated ready-signal to hardware devices that are not part of the memory coherency domain
JPH05257903A (ja) マルチプロセッサシステム
US6502150B1 (en) Method and apparatus for resource sharing in a multi-processor system
JP2000003302A (ja) 共有メモリ排他アクセス制御方法
JP2813182B2 (ja) マルチプロセッサコンピュータ複合装置
JPS6153747B2 (ja)
JPS63286949A (ja) バス制御方式
JP2825889B2 (ja) マルチプロセッサシステムにおけるデッドロック回避回路
JP2002207714A (ja) マルチプロセッサ装置
JP2976417B2 (ja) マルチプロセッサシステム
JPH07160655A (ja) メモリアクセス方式
JPH06231032A (ja) アクセス制御装置
JPH11203253A (ja) 共有資源排他アクセス制御方式
JPS63155254A (ja) 情報処理装置
JP3219422B2 (ja) キャッシュメモリ制御方式
JPH0457145A (ja) マルチプロセッサシステム
JPH07334455A (ja) データバス転送方法
JP2001075826A (ja) 並列計算機における高効率セマフォ処理方式
JPH04260956A (ja) デッドロックを回避する方法
JPS61234447A (ja) バス獲得制御装置
JPS6345669A (ja) マルチプロセツサシステム