JP3177757U - 薄型基板ピッチ測定装置及びウェハーピッチ測定装置 - Google Patents

薄型基板ピッチ測定装置及びウェハーピッチ測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ポッド内に置かれた複数の薄型基板の間の垂直ピッチを測定するための薄型基板ピッチ測定装置を提供する。
【解決手段】ポッド10内の薄型基板Sに光束を発し、この薄型基板Sから反射される光束を受ける光電素子30と、光電素子を薄型基板Sの垂直方向に沿って移動させ、ポッド内の複数の薄型基板Sの間の垂直ピッチを測定する走査装置40と、ポッド10を載せ、複数の角度に回転させて、これらの薄型基板Sの間の垂直ピッチを測定する回転台座50とを主に含む。
【選択図】図4B

Description

本考案は、薄型基板の間の垂直ピッチを測定可能な測定装置に関し、特にポッドを複数の異なる角度または方向に回転することによりポッド内部に置いた薄型基板の垂直ピッチを測定する測定装置に関する。
半導体ウェハーは、各種の異なるプロセスの処理を経る必要があり、かつ工程設備に合わせる必要があるため、異なる作業位置に搬送される。ウェハーの搬送を便利にし、かつ外部からの汚染を受けないようにするため、常に密封容器を利用して自動化設備で輸送する必要がある。図1は、公知技術のウェハーポッドの概要図である。このウェハーポッドは、フープ(Front Opening Unified Pod, FOUP)であり、ポッド10と、ドア20とを有する。ポッド10内部には、複数のウェハーWを水平に収納可能な複数のスロット11が設けてあり、かつポッド10の側面には、ウェハーWの出し入れが可能な前開口部12を有し、ドア20は外表面21と内表面22とを有する。ドア20は、内表面22を介し、ポッド10の前開口部12と結合し、ポッド10内部の複数のウェハーWを保護する。また、ドア20の外表面21上に、フープを開閉するための少なくとも1つのラッチ穴23が配置してある。前記フープにおいて、半導体ウェハーはポッド10内部に水平に置かれているため、最初にウェハーをスロットに入れるプロセスにおいて、またはウェハーポッドの搬送プロセスにおいて、ポッド10内部のウェハーWが位置ずれする可能性がある。図に示した位置ずれしたウェハーW’は、上下の高さが異なるスロットの中にある。このようなウェハーの位置ずれは、他のウェハーに破損をもたらしやすく、またはドア20を開けるときに、ウェハーが滑り出す可能性がある。
図2は、公知のウェハー位置ずれ検出システムの概要図である。このウェハー位置ずれ検出システム100は、主に台座101と、発光モジュール102と、受光モジュール103とを含む。前記発光モジュール102および受光モジュール103は、台座101上方に固定され、かつ距離Lをあけてカセット(cassette)200を置けるようになっている。カセット200は、25個のウェハーWを水平に収納可能な25対のスロット201を有し、かつカセット200の両側部202には、発光モジュール102上の複数の発光器102Tから発せられた光束を通過させ、受光モジュール103上の複数の受光器103Rによって光束を受けるための窓穴203を有する。そのため、カセット200内のウェハーの位置がずれたとき、または高さが異なるスロットの中に置かれたとき、発光モジュール102のうちのいずれかの発光器102Tから発せられた光束が、この位置がずれたウェハーによって遮蔽され、対応する受光器103Rは光束を受けることができない。前記ウェハー位置ずれ検出システム100は、ウェハーの置かれ方が正常でないことを検出することができるが、この設計はほとんど現在のフープに適合しなくなっている。また、ウェハーの寸法が大きくなるのに伴い、例えば、12インチまたは18インチのウェハーでは、ウェハーがスロットに置かれたときに、ウェハーの重力たわみ(Wafer gravitational sag)が現れる。ウェハーの両側のスロットの周囲に近い高さが比較的高く、ウェハー中央に近い部位がたわみ、または陥没したものである。このようなたわみまたは陥没には、許容できる正常な範囲があり、許容できる正常な範囲を超えると、ウェハーが割れやすくなり、または他のウェハーを破損する。
また、液晶ディスプレイ(LCD, liquid crystal display)にも、類似の問題がある。LCDの寸法に対する要求が大きくなるのに伴い、製造プロセスにおいて使用するLCDガラス基板にも前記のたわみまたは陥没の問題が起きやすくなる。そのため、現在、業界において、ウェハー、LCDガラス基板またはその他の薄型基板(例えば、光ディスク)の間のピッチの大きさおよび支持時のたわみまたは陥没の量を定量的に測定し、ウェハーまたは薄型基板の位置ずれまたは過度のたわみを検出することができる測定システムが必要とされている。
従来技術によるウェハー位置ずれ検出システムの設計では、フープに適合せず、かつウェハーの位置ずれしか検出することができない。また、ウェハーの間のピッチの大きさを定量的に測定することができず、ウェハーの過度のたわみまたは過度の陥没を検出することができない。本考案の主な目的は、ポッド内部の薄型基板の位置ずれを検出でき、位置ずれによる他の薄型基板の破損またはドアを開けたときに薄型基板が滑り出すことを防止する薄型基板ピッチ測定装置を提供することである。
本考案のもう1つの主な目的は、薄型基板の間の垂直ピッチの大きさを測定し、薄型基板の間のピッチが予測と合わない場合、関係要員に通知し、後続のプロセスにおいてロボットアームが薄型基板を出すことによる割れ、または薄型基板の破壊を防止することができる薄型基板ピッチ測定装置を提供することである。
本考案のもう1つの主な目的は、1つの薄型基板の異なる位置または角度における隣接する薄型基板のピッチの大きさを測定し、これによって薄型基板の過度たわみまたは過度の陥没の問題の有無を知り、標準に合わない薄型基板を早めに探し出し、この薄型基板が割れることによって他の薄型基板の破損をもたらすことを防止することができる薄型基板ピッチ測定装置を提供することである。
前記の各項の目的を達成するため、本考案は、主に光電素子と、走査装置と、回転台座とを含む薄型基板ピッチ測定装置を開示する。回転台座は、薄型基板を入れたポッドを載せるためのものであり、かつポッドを少なくとも1つの角度で回転することができる。光電素子は、少なくとも発光器と、受光器とを含む。光電素子は、発光器を利用して光束をポッド内部のいずれかの薄型基板に発することができ、受光器を利用して薄型基板から反射される光束を検出することができる。走査装置は、光電素子を動かし、光電素子を薄型基板と垂直の方向に移動させ、これらの薄型基板の間の垂直ピッチを測定することができる。回転台座は、ポッドを少なくとも1つの角度に回転することができるため、同じ薄型基板の異なる位置または角度でこの薄型基板と隣接するもう1枚の薄型基板との間の垂直ピッチを光電素子に測定させることができる。
公知のウェハーフープの概要図である。 公知のウェハー位置ずれ検出システムの概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置の概要図である。 薄型基板フープのポッドを回転台座に載せる前後の概要図である。 薄型基板フープのポッドを回転台座に載せる前後の概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置で薄型基板ピッチを測定する概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置で薄型基板ピッチを測定する概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置を薄型基板たわみ量の測定に用いる概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置を薄型基板たわみ量の測定に用いる概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置を薄型基板たわみ量の測定に用いる概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置を薄型基板の位置ずれの検出に用いる概要図である。 本考案の薄型基板ピッチ測定装置で薄型基板ピッチを測定するもう1つの方式である。 本考案のもう1つの薄型基板ピッチ測定装置の概要図である。
本考案で運用する技術内容、考案の目的および達成する効果をさらに完全かつはっきりと開示するため、図面および符号を参照して次のとおり詳細に説明する。
図3は、本考案の薄型基板ピッチ測定装置の概要図である。薄型基板ピッチ測定装置は、主に光電素子30と、走査装置40と、回転台座50とを含む。光電素子30は、発光器31と、受光器32と少なくとも含む。回転台座50は、内部に複数の薄型基板Sを有するポッド10を載せることができる。前記光電素子30は、発光器31を利用して光束をポッド10内部のいずれかの薄型基板Sに発することができ、受光器32を利用して薄型基板Sから反射される光束を検出することができる。走査装置40は、スライドガイド(図には未表示)を有し、光電素子30を薄型基板Sと垂直の方向に移動させ、これらの薄型基板Sの間の垂直ピッチを測定することができる。回転台座50は、ポッド10を載せるだけでなく、ポッド10を少なくとも1つの角度に回転させ、同じ薄型基板Sの異なる位置または角度でこの薄型基板Sと隣接するもう1枚の薄型基板Sとの間の垂直ピッチを光電素子30に測定させることができる。ここで特に強調すべきことは、前記回転台座50はポッド10を少なくとも1つの角度に回転することができ、かつ時計回り/時計と逆回りに360度以上回転させることができることである。前記発光器31から発せられる光束は、レーザー光、可視光または赤外光とすることができる。それに対し、受光器32はこれらの特定波長の光束を受けることができる。当然、本考案における発光器31および受光器32で使用する波長は、前記の波長区間に限られるものではなく、例を挙げたものでしかなく、本考案を限定するものではない。
図4Aおよび図4Bは、薄型基板フープのポッドを回転台座に載せる前後の概要図である。薄型基板フープのポッド10は、複数の側壁100Lと、上壁100Tと、台座100Bとを有する。前記複数の側壁100Lのうち、1つの側壁100Lは前開口部12を有する。ポッド10は、この前開口部12を利用してフープのドア(図には未表示)と結合し、フープ内部の複数の薄型基板Sを保護する。また、ポッドの台座100Bの回転台座50に接触する面は、回転台座50上の対応する複数の固定柱51とさらに結合可能な複数の溝(図には未表示)を有し、ポッド10が回転台座50上にしっかりと固定されることを確実にする。図4Bに示すように、光電素子30の光束は、ポッド10の前開口部12を通過し、薄型基板ピッチの測定を行なうことができる。また、薄型基板ピッチ測定装置は、操作インターフェース60をさらに有する。使用者は、この操作インターフェース60を介し、各種のコマンドまたはパラメータを入力し、必要な測定を完了することができる。次に、図5Aに示すように、光電素子30が走査装置40によって下から上に、または上から下に動かされるとき、光電素子30とテストされる薄型基板Sとが同じ高さにある場合、光電素子30の発光器31から発せられる光束は、テストされる薄型基板Sから反射され、光電素子30の受光器32によって検出される。しかし、図5Bに示すように、光電素子30が走査装置40によって動かされ、薄型基板Sの間の位置にあるときに、光電素子30の発光器31から発せられる光束は、テストされる薄型基板Sから反射されないため、光電素子30の受光器32は光射光束を検出することができない。前記走査装置40は、例えばリニアモーターまたは電動スライドテーブルなどのリニア駆動装置を含むことができ、光電素子30を動かすときに、出力損失を少なくすることができる。この走査装置40は、光電素子30を上から下に、または下から上に動かして走査する。走査の速度は、薄型基板Sの種類の違いにより調整することができる。例えば、薄型基板Sがウェハーである場合、現在のウェハーフープのウェハーピッチは、約10mmであるため、走査装置40は、1〜10mmを単位として光電素子30を上から下に、または下から上に動かして走査することができる。そのうち、2〜5mmごとの走査速度が好ましい。使用者が本考案の測定装置を利用する目的が、ポッド10内部に複数のウェハーが存在しているか否か、または位置ずれがあるかどうかを確定するためだけである場合、走査装置40を、例えば5〜10mmなど、比較的大きな単位に設定し、光電素子30を動かし、上から下に、または下から上に走査するよう選択することができる。使用者が測定装置を利用する目的が、ウェハー間のピッチを正確に測定するため、またはウェハーのたわみの量を測定するためである場合、走査装置40を、例えば1〜5mmなど、比較的小さな単位に設定し、光電素子30を上から下に、または下から上に動かして走査することができる。当然、薄型基板Sは、LCDガラス基材とすることもできる。LCDガラス基材の寸法は非常に大きく、重力たわみがさらに発生しやすい。但し、LCDガラス基材の相互間に置かれる垂直ピッチは比較的大きく、本考案を用いてLCDガラス基材の間の垂直ピッチを測定する場合、走査装置40は1〜50mmを単位として光電素子30を上から下に、または下から上に動かし、走査することができる。
次に、図6A〜6Cは、本考案の測定装置を薄型基板たわみ量の測定に用いた概要図である。薄型基板フープのポッド10が回転台座50の上に載せられ始めたときに、走査装置40および光電素子30は、ポッド10前開口部12の中央部の箇所に向いている(図4Bおよび図6A参照)。このとき、走査装置40は光電素子30を上から下に(図6Aに示すとおり)または下から上に動かして、ポッド10内部の各薄型基板Sの位置およびこの薄型基板Sと隣接する薄型基板Sとの間のピッチを測定する。次に、図6Bに示すとおり、回転台座50はポッド10を1つの角度で回転させ、走査装置40および光電素子30をポッド10前開口部12の側部の付近に向かわせる。このとき、走査装置40も同様に光電素子30を上から下(図6Aに示すとおり)または下から上に動かして、ポッド10内部の各薄型基板Sの位置およびこの薄型基板Sと隣接する薄型基板Sとの間のピッチを測定する。また、図6Cに示すように、回転台座50はポッド10をもう1つの角度で回転させ、走査装置40および光電素子30をポッド10前開口部12のもう1つの側部の付近に向かわせ、後続する走査を行なわせる。走査装置40は、同じ基準点から出発し、同じ単位で上から下または下から上に光電素子30を動かし走査を行なうため、前記図6A〜図6Cにおいて測定された薄型基板の位置を比較した後、同じ薄型基板Sの前開口部の2つの側部と中央部との差、すなわち薄型基板Sのたわみ量を得ることができる。また、前記測定ポッド10前開口部12の中央部および2つの側部で行なうステップは、薄型基板Sのたわみ量を測定できるだけでなく、隣接する薄型基板Sのピッチが所定の数値と合致しているか否か、および薄型基板Sに位置ずれが発生しているか否かも知ることができる(図7に示すとおり)。薄型基板Sの間のピッチが所定のものと合わない場合、関連要員に通知し、後続のプロセスにおいてロボットアームが入り、薄型基板の割れまたは破壊をもたらすことを防止する。
次に、図8は、本考案の薄型基板ピッチ測定装置によって薄型基板のピッチを測定するもう1つの方式である。本考案の薄型基板ピッチ測定装置は、ポッド10の前開口部12を介して測定することができるだけでなく(図4Bに示すとおり)、回転台座50を利用してポッド10を120〜240度回転させ、前開口部12の反対側の側壁100L上の後開口部13を介して測定することもできる。前記のポッド10後開口部13を介した測定は、前開口部と同様に、空洞の開口部を介して測定することができるが、後開口部13に透明プラスチックを嵌め込んで測定することもでき、光電素子30の光束を発し、受けることに影響を及ぼさない。かつ、後開口部で薄型基板のピッチを測定するときに、前開口部と同様に、1つ以上の異なる位置で測定することもできる。そのため、本考案の測定装置は、ポッド10の前開口部12および後開口部13によってピッチを測定することができる。ポッド10内部の薄型基板Sに前が高く後ろが低い位置ずれが現れた場合、薄型基板ピッチ測定装置の前開口部12で測定されたピッチの値は、後開口部13で測定されたものよりも大きくなる。最後に、本考案の薄型基板ピッチ測定装置は、少なくとも1つのステータスランプ61と、少なくとも1つのブザーとを含むことができる。正常でない薄型基板ピッチ、位置ずれまたは過大な薄型基板のたわみ量が検出されると、前記ステータスランプ61およびブザーを起動し、関連要員に通知することができる。薄型基板ピッチ測定装置は、複数の傾斜計および振動防止装置62をさらに含み、測定が水平で安定した環境の下で行なわれることを確実にし、環境の振動により測定の正確さに影響を及ぼすことを防止することができる。また、図9に示すように、薄型基板ピッチ測定装置は、垂直移動する走査装置40を有するだけでなく、光電素子30とポッド10との距離を調整し、光電素子30が光束を正確に発し、薄型基板から反射される光束を受けることを確実にする水平移動装置70を有することもできる。本考案の薄型基板ピッチ測定装置は、測定する薄型基板を、ウェハー、LCDガラス基材またはその他の薄型基板(例えば光ディスクなど)とすることができる。そのため、その名称は、薄型基板に伴い、ウェハーピッチ測定装置、LCDガラス基材ピッチ測定装置などとすることもできる。かつ、説明における薄型基板フープは、収納する薄型基板の違いにより、ウェハーフープ、LCDガラス基材フープなどとすることができる。
本考案の比較的優れた実施例を前記のとおり開示したが、本考案を限定するために用いるものではない。当業者は、本考案の主旨と範囲を逸脱せずに、若干の変更と修飾を行なうことができるため、本考案の実用新案登録保護範囲は、実用新案登録請求の範囲で定めたものを基準とする。
10 ポッド
11 スロット
12 前開口部
13 後開口部
20 ドア
30 光電素子
31 発光器
32 受光器
40 走査装置
50 回転台座
60 操作インターフェース
61 ステータスランプ
62 振動防止装置
70 水平移動装置
S 薄型基板

Claims (2)

  1. ポッド内に置かれた複数の薄型基板の間の垂直ピッチを測定する薄型基板ピッチ測定装置であって、
    該ポッド内の薄型基板に光束を発し、該薄型基板から反射される光束を受ける光電素子と、
    該光電素子をこれらの薄型基板の垂直方向に沿って移動させる走査装置と、
    該ポッドを載せ、複数の角度に回転させて、これらの薄型基板の間の垂直ピッチを測定する回転台座と、
    とを含む薄型基板ピッチ測定装置。
  2. ポッド内に置かれた複数のウェハーの間の垂直ピッチを測定するウェハーピッチ測定装置であって、
    該ポッド内のウェハーに光束を発し、該ウェハーから反射される光束を受ける光電素子と、
    該光電素子をこれらのウェハーの垂直方向に沿って移動させる走査装置と、
    該ポッドを載せ、複数の角度に回転させて、これらのウェハーの間の垂直ピッチを測定する回転台座と、
    を含むウェハーピッチ測定装置。
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