JP3177454B2 - マントルヒータおよびその製造方法 - Google Patents
マントルヒータおよびその製造方法Info
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Description
その製造方法に係るもので、例えば精密機器・装置など
の配管、継手、弁など(以下、配管等という)の保温ま
たは加熱を目的として用いて好適なマントルヒータとそ
の製造方法の改良に関する。
するための用途として、配管の外周面にニクロム線等の
被覆電熱線を螺旋状に巻き付け、その外側を無機質繊維
材等からなる帯状の放熱防止用断熱部材を巻き付けて構
成したものが知られている。
簡易な構造ではあるが、電熱線の巻き付けに相当の手数
を要するうえ、継手、弁、分岐管などが存在するもので
は、電熱線の巻き付け方や電流の流れ方も複雑になり、
作業性が非常に悪い。また、電熱線の巻き付けピッチが
一定でないと、配管に対する均熱性が損なわれる欠点が
ある。さらにまた、配管の保守点検等において解体した
際、再度電熱線を巻き付けなければならない。
のであって、配管等への着脱作業を簡単容易に行なうこ
とができ、しかも配管等に対して良好な均熱性を発揮さ
せることができるマントルヒータとその製造方法を提供
することを主たる目的としている。
ータは、柔軟で耐熱性を有するシート状の芯部材と、前
記芯部材のシート面に、ミシンを用いて所要パターンに
敷線した電熱線と、前記芯部材の電熱線パターン側に重
ね合わせた柔軟で耐熱性を有するシート状の被覆部材
と、前記電熱線付き芯部材および前記被覆部材の積層体
を包み込んでいる柔軟で耐熱性を有するフッ素樹脂加工
のガラスクロス製袋状カバー部材とから成ることを要旨
としている。
は、柔軟で耐熱性を有するシート状の芯部材のシート面
に、ミシンを用いて所要パターンに電熱線を敷線し、前
記芯部材の電熱線パターン側に柔軟で耐熱性を有するシ
ート状の被覆部材を重ね合わせ、両者を柔軟で耐熱性を
有するフッ素樹脂加工のガラスクロス製カバー部材で袋
状に包み込むことを要旨としている。
る芯部材、被覆部材としては、例えばガラス繊維、セラ
ミックファイバー等の無機質繊維から成るクロスやマッ
トのシート状物を使用するのが好ましい。しかし、それ
以外でも柔軟性、耐熱性および電気絶縁性を有するもの
であれば、適宜に選択して使用することができる。袋状
カバー部材はフッ素樹脂加工のガラスクロスの使用が好
ましい。
線は、単線でもよいが、太い単線は剛直であるため、ミ
シンでは扱いにくい。前記単線に代るものとしては、金
属細線がある。ミクロン単位の金属細線を所要本数撚り
合わせて成る金属細線の撚線は、柔軟で、しかも充分な
強度を有し、ミシンによる敷線に好適である。発熱が必
要でない面の糸は、例えばガラス糸などの電気絶縁性の
あるものの使用が好ましい。
を形成する手段としては、前述したように、ミシンの下
糸に例えば金属細線の撚線等の電熱線を、上糸にガラス
糸をそれぞれ用い、通常のミシン掛けと同様にミシンの
台板上にのせた芯部材を前後左右に動かして所要パター
ンの電熱線を形成する方法がある。また、予め設計に基
づいて作製した電熱線パターン図面を芯部材の上に重
ね、図面に画かれたパターンをなぞるようにして電熱線
を縫い付け、あとで図面を取り除く方法もある。前者の
方法はミシン掛けしながら電熱線パターンを形成するの
で、相当の熟練を要するが、後者の方法は図面に画かれ
た電熱線パターンをなぞるだけでよいから、電熱線の縫
い付けが容易であり、作業性が良い。
ステムがある。これは、まず、CADを用いて所要の電
熱線パターンを設計し、CADからの指令をプログラム
装置のメモリーに記憶させ、前記プログラム装置をケー
ブルを介して工業用コンピュータミシンに接続し、前記
芯部材を支持するミシン側の可動台板をコンピュータか
らの指令により、配線パターン通りの電熱線を芯材に縫
い付ける方法である。この方法によれば、所望とする電
熱線パターンの図面作製から電熱線の芯部材への縫い付
け作業の全自動化ができる。
ヒータの好ましい実施形態を示す。同図において、マン
トルヒータAは、断熱性樹脂多孔体、無機繊維ブランケ
ット、耐熱性ゴムシート等の柔軟性ある芯部材1または
耐熱性のクロスまたはマット状のものの表面に、下糸に
金属細線の撚線からなる電熱線2を用い、上糸にガラス
繊維等からなる耐熱性のヤーン3を用いてミシン掛けを
行ない、所要の電熱線パターンを設け、前記電熱線付き
芯部材1の表裏面にガラスクロス製等の耐熱絶縁のシー
ト状被覆部材4,5を重ね合わせ、その積層体をフッ素
樹脂加工のガラスクロス製袋状カバー部材6で包み込
み、カバー部材6の一部から引き出したリード線7に電
源接続用端子またはコネクタ8を取り付けて構成する。
1は、マントルヒータの斜視図、図2は一部の拡大断面
斜視図、図3は電熱線縫い付け部分の拡大断面図、図4
は配管に取り付けた状態の側面図である。これらの図に
おいて、Aはマントルヒータ、1はシリコンスポンジ製
のシート状芯部材であり、この芯部材1には、ニクロム
細線を撚り合わせた電熱線2を下糸に用い、ガラスヤー
ン3を上糸に用いたミシンにより、所要の電熱線パター
ンが縫い付けられている。4,5は前記電熱線付き芯部
材1の表裏面にそれぞれ重ね合わせたガラスクロス製の
シート状被覆部材であり、配管に向けられる電熱線側の
被覆部材4は主として電気絶縁と均熱性を良くするため
に、また反対側の被覆部材5は、主として放熱防止用断
熱部材として用いられている。前記電熱線付き芯部材1
および被覆部材4,5の積層体は、防塵の目的でフッ素
樹脂コーティングガラスクロス製袋状カバー部材6で包
み込まれている。
られた電熱線2の一端はリード線7を介してカバー部材
6の所要個所から外に出され、電源接続用コネクタ8が
取り付けられている。前記カバー部材3の端部には、留
め具9を有する複数本の耐熱クロス製ベルト10が縫着
され、表面の所要部位に、同様な材料で作ったベルトガ
イド11が縫着されている。
直管Bに巻き付け、留め具9を有するベルト10で固く
保持させた状態を示している。なお、留め具9に代っ
て、通称「マジックテープ」と呼称されている着脱自在
なファスナを使用してもよい。
り付け作業ならびに保守点検時の取り外し作業を簡単容
易に行なうことができる。また、電熱線にズレを生じる
おそれはないので、配管への良好な均熱性を発揮させる
ことができる。加えて前記構成によれば、直管にかぎら
ず、エルボ管、分岐管等、各種形状の配管に合わせた形
状のマントルヒータを容易に作ることができる。
の下糸に用い、ミシンにより電熱線を芯部材に所要のパ
ターンに縫い付けた構成としているので、手数のかから
ない電熱線付き芯部材を得ることができる。また、コン
ピュータ制御による自動縫製システムの採用も可能であ
り、マントルヒータの低コスト化が図れる。
ルヒータを示す。本実施例において、芯部材1’はガラ
スクロス等の耐熱絶縁クロスが用いられ、前記実施例と
同様に、ミシン掛けにより所要のパターンの電熱線2が
縫い付けられている。3は上糸のガラスヤーンである。
4’はシリコンスポンジ製シート状被覆部材であり、こ
れは放熱防止の断熱部材として用いられている。6はカ
バー部材である。
Dにて作製し、配管の断面積により電熱線の抵抗値を求
め、後記する電熱線の長さを算出し、CADにて展開し
た前記図面に電熱線のピッチと配線パターンを画き加
え、電熱線パターンの図面を作製した。
を用い、型どりしたあと、その芯部材の表面に前記電熱
線パターン図面をかぶせ、動かないように糸等で仮止め
した。ミシンは工業用ミシンを使用し、上糸はフッ素樹
脂コーティングガラス糸を用い、下糸は直径0.05μ
mの金属細線を3本撚り合わせ、さらにそれを7本撚り
合わせて成る電熱線を用いた。前記芯部材表面にかぶせ
た図面の配線パターンをなぞるようにミシン掛けを行な
い、ミシン掛けが終了したあと、図面を取り除き、電熱
線付き芯部材を得た。
ラスクロス製の被覆部材を重ね合わせ、全体をフッ素樹
脂コーティングガラスクロス製のカバー部材で包み込ん
で縫製した。その際カバー部材の所要個所から電熱線の
リード線を外に引き出し、それに電源接続用コネクタを
取り付けると共にカバー部材の所要部位に留め具を取り
付けたベルトおよびベルトガイドを縫着し、直管用マン
トルヒータを構成した。
ば、配管への着脱作業に手数がかからず、簡単容易に取
り付けることができ、かつ配管に対して均熱性を発揮さ
せることができ、しかもミシンを利用して電熱線を所要
の配管パターンに容易に形成できるマントルヒータが得
られる。
図である。
図である。
部の拡大断面斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 柔軟で耐熱性を有するシート状の芯部材
と、前記芯部材のシート面に、ミシンを用いて所要パタ
ーンに敷線した電熱線と、前記芯部材の電熱線パターン
側に重ね合わせた柔軟で耐熱性を有するシート状の被覆
部材と、前記電熱線付き芯部材および前記被覆部材の積
層体を包み込んでいる柔軟で耐熱性を有するフッ素樹脂
加工のガラスクロス製袋状カバー部材とから成ることを
特徴とするマントルヒータ。 - 【請求項2】 柔軟で耐熱性を有するシート状の芯部材
のシート面に、ミシンを用いて所要パターンに電熱線を
敷線し、前記芯部材の電熱線パターン側に柔軟で耐熱性
を有するシート状の被覆部材を重ね合わせ、両者を柔軟
で耐熱性を有するフッ素樹脂加工のガラスクロス製カバ
ー部材で袋状に包み込むことを特徴とするマントルヒー
タの製造方法。 - 【請求項3】 電熱線パターン図面を作製し、その図面
をもとに電熱線パターンに添ってミシン掛けを行なう請
求項2に記載のマントルヒータの製造方法。 - 【請求項4】 CADによって作製された電熱線パター
ンの図面データにより制御されるミシンを用い、前記芯
部材に電熱線を敷線する請求項2に記載のマントルヒー
タの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22931296A JP3177454B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | マントルヒータおよびその製造方法 |
US08/904,974 US5883363A (en) | 1996-08-12 | 1997-08-01 | Heating mantle and method for fabricating the same |
DE69733793T DE69733793T2 (de) | 1996-08-12 | 1997-08-12 | Heizmantel und sein Herstellungsverfahren |
EP97306117A EP0824299B1 (en) | 1996-08-12 | 1997-08-12 | Heating mantle and method for fabricating the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22931296A JP3177454B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | マントルヒータおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1064668A JPH1064668A (ja) | 1998-03-06 |
JP3177454B2 true JP3177454B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=16890175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22931296A Expired - Lifetime JP3177454B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | マントルヒータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3177454B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102462228B1 (ko) * | 2018-02-07 | 2022-11-03 | 씨제이제일제당 주식회사 | 발효식품 포장용 파우치, 이를 이용한 발효식품 포장방법, 및 포장용 파우치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5133159B2 (ja) * | 2008-07-11 | 2013-01-30 | 日本パイオニクス株式会社 | 面状ヒータ |
JP5529002B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2014-06-25 | 日本パイオニクス株式会社 | 面状ヒータ |
JP5635440B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-12-03 | ニチアス株式会社 | ヒータ線付きシート及びその製造方法、並びにヒータ装置 |
-
1996
- 1996-08-12 JP JP22931296A patent/JP3177454B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102462228B1 (ko) * | 2018-02-07 | 2022-11-03 | 씨제이제일제당 주식회사 | 발효식품 포장용 파우치, 이를 이용한 발효식품 포장방법, 및 포장용 파우치 |
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Publication number | Publication date |
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JPH1064668A (ja) | 1998-03-06 |
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