JP3177044B2 - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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JP3177044B2
JP3177044B2 JP173293A JP173293A JP3177044B2 JP 3177044 B2 JP3177044 B2 JP 3177044B2 JP 173293 A JP173293 A JP 173293A JP 173293 A JP173293 A JP 173293A JP 3177044 B2 JP3177044 B2 JP 3177044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き入力された文字を
認識させて入力する文書作成装置に係り、特に手書き入
力以外の文字入力手段を別途設けた構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、手書き文字認識技術の進歩に伴い
透明タブレットとディスプレイを積層一体化した入力装
置にスタイラスペン等を用いて文字を手書きで入力し、
この手書き文字を文字認識させて文書を作成する装置が
開発されている。しかし、このような装置における手書
き文字認識の技術は未だ十分なものではなく、同じよう
な形の文字や記号ある意は画数の多い文字を誤認識する
ことが多いため、入力しなれない利用者にとっては画数
の多い文字や誤認識しやすい文字を1度で入力すること
が難しい。従って、文字の誤認識が生じる毎に、利用者
は再入力操作を行わなければならず、必ずしも文字の入
力が円滑に行かないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の文
書作成装置では、手書き入力された文字を文字認識する
際に、同じような形の文字や記号或いは画数の多い文字
等を誤認識し易いため、誤認識が生じると、同一文字の
手書き入力を正しい認識がなされるまで繰り返さなけれ
ばならず、あまり慣れていない入力者等にとっては使い
勝手が悪いという欠点があった。
【0004】そこで本発明は上記の欠点を除去し、同様
な形の文字や記号及び画数の多い文字等の誤認識し易い
文字を間違いなく簡単に入力することができる手書き文
字入力方式の文書作成装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は手書き入力され
た文字を文字認識して表示画面中の入力枠に表示し、そ
の後前記入力枠内の文字を前記表示画面中の文書領域に
移動表示させて文字を入力する文書作成装置において、
前記文書領域内に表示されている文字を指定する指定手
段と、この指定手段により指定された文字を手書き入力
された後文字認識した文字と同一の扱いで前記入力枠に
表示することにより文字を入力する文字入力手段とを具
備した構成を有する。
【0006】
【作用】本発明の文書作成装置において、指定手段は文
書領域内に表示されている文字を指定する。文字入力手
段は前記指定手段により指定された文字を手書き入力さ
れた後文字認識した文字と同一の扱いで前記入力枠に表
示することにより文字を入力する。これにより、入力枠
外に表示されている文字を指示することにより、指示さ
れた座標に表示されている文字の文字コードを検索し、
検索した文字コードに対応する文字パターンを入力枠内
に入力した文字として入力枠内に表示することにより、
画数の多き文字や誤認識しやすい文字等は表示されてい
る文書中にありさえすれば入力せずとも文字を指示する
だけで入力したことになり、スムーズな文書作成を行う
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の文書作成装置の一実施例を示す
ブロック図である。1は座標入力装置、2は手書き文字
を入力して認識する等の処理を行う制御装置、3は表示
装置、4は外部記憶装置である。座標入力装置1は例え
ばタブレットとスタイラスペンから成り、液晶ディスプ
レイ等から成る表示装置3上に積層されて前記制御装置
2に一体化されている。この透明タブレットと液晶ディ
スプレイとは同じ座標面を有し、液晶ディスプレイ上の
座標値を透明タブレットで直接指定し得ると共に、液晶
ディスプレイでの表示情報が透明タブレットを通してオ
ペレータに見えるようになっている。制御装置2は初期
化部21、座標入力部22、認識処理部23、文字表示
部24、文字検索部25、入力終了処理部26、表示制
御部27から成る処理部と、座標データバッファ31、
文字座標データバッファ32、認識文字バッファ33、
入力文字バッファ34、認識辞書バッファ35、画面領
域座標データバッファ36、画面イメージバッファ3
7、文書バッファ38から成るバッファメモリ部から構
成されている。表示装置3は例えば前述したように液晶
ディスプレイ等である。外部記憶装置4は、認識辞書4
1、画面領域座標データ42、画面イメージ43、文書
44やシステムを初期化するためのデータ等を格納して
おくための磁気ディスク等から成っている。尚、外部記
憶装置4は制御装置2と一体化されている場合もある。
【0008】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、制御装置2の初期化部21は座標データバッファ3
1、文字座標データバッファ32、認識文字バッファ3
3、入力文字バッファ34をクリアした後、認識辞書バ
ッファ35、画面領域座標データバッファ36、画面イ
メージバッファ37及び文書バッファ38のそれぞれに
外部記憶装置4に格納されている認識辞書41、画面領
域座標データ42、画面イメージ43、文書44を書き
込む。次に同初期化部21は画面イメージバッファ37
に格納されている初期画面イメージを表示装置3に表示
し、座標入力部22を起動する。この時使用する画面領
域座標データ42は図3に示すように領域を2点の対角
線で表わした領域座標範囲と領域名の対応表である。こ
の対応表の領域名は図4に示すように、文書領域はマト
リックス状になっており、入力枠、入力終了ボタンには
それぞれ枠名、機能名がつけられている。また、文書の
書き込みは図5に示すように領域名に対応づけてなされ
る。
【0009】座標入力部22は、前記座標入力装置1か
ら入力された座標データを座標データバッファ31に格
納した後、得られた座標値と画面領域座標データバッフ
ァ36に格納されている画面上の入力枠、入力終了ボタ
ン及び文書表示領域等の位置情報とを比較し、前記座標
値が入力枠内にある場合は座標データバッファ31の内
容を文字座標データバッファ32に格納した後、認識処
理部23を起動する。又、前記座標値が入力終了枠内に
ある場合は入力終了処理部26を、文書表示領域内にあ
る場合は文字検索部25を起動する。認識処理部23は
認識辞書バッファ35に格納されている認識辞書を参照
して、文字座標データバッファ32に格納されている座
標値列の文字認識を行い、その結果得られた文字コード
を入力文字バッファ34に格納した後、表示制御部27
を起動する。文字表示部24は表示制御部27によって
制御され、入力文字バッファ34に格納されている文字
コードデータに対応した文字パターンを表示装置3に表
示された図4に示すような入力枠に、文書バッファ38
に格納されている文字コードデータに対応した文字パタ
ーンを表示装置3に表示された図4に示すような文書領
域に表示する。文字検索部25は座標データバッファ3
1に格納されている座標値と画面領域座標データバッフ
ァ36に格納されている画面領域座標データとを比較
し、その結果、前記座標値が図4に示すような文書領域
内にある場合、前記座標値が示す領域名(図4では文書
1、文書2…に相当)と文書バッファ38に格納されて
いる文書データとを比較することにより、前記座標値が
示す文字コードを文書バッファ38内を検索し、得られ
た文字コードを入力文字バッファ34に追加格納した
後、表示制御部27を起動する。
【0010】入力終了処理部26が起動されると、この
処理部26は入力文字バッファ34の内容を文書バッフ
ァ38に追加格納した後、入力文字バッファ34をクリ
アしてから表示制御部27を起動する。表示制御部27
は文字表示部24を制御して、入力文字バッファ34に
追加格納された文字コードに対応した文字パターンを表
示装置3の入力枠に表示させる。次に上記した制御装置
2の各処理部の動作を図2に示すフローチャートを用い
て説明する。まず、ステップ201における初期化部2
1の初期化作業により、座標データバッファ31、文字
座標データバッファ32、認識文字バッファ33及び入
力文字バッファ34をクリアした後、認識辞書バッファ
35、画面領域座標データバッファ36及び画面イメー
ジバッファ37に、外部記憶装置4に格納されている認
識辞書41、画面領域座標データ42及び画面イメージ
43が書き込まれ、又、文書バッファ38には外部記憶
装置4に格納されている文書44が領域名に対応づけら
れて書き込まれる。次にステップ202にて、座標入力
部22は、座標入力装置1から入力された座標データを
座標データバッファ31に格納した後、ステップ203
にて、この座標値が表示装置3の画面に表示されている
入力枠内にあるのか、入力終了枠内にあるのか、或いは
文書領域の文字上にあるのかを調べる。
【0011】その結果、前記座標値がステップ204に
て入力枠内にあったと判定された場合は、座標入力部2
2はステップ205に進み、ここで座標データバッファ
31の内容を文字座標データバッファ32に格納した
後、ステップ206にて認識処理部23を起動して、文
字座標データバッファ32内の座標データに対して文字
認識を行い、その認識結果をステップ207にて入力文
字バッファ34に格納する。表示制御部27はステップ
214にて文字表示部24を制御して、入力文字バッフ
ァ34内の認識結果(文字コードに対応する文字パター
ン)を表示装置3の入力枠に表示する。しかし、ステッ
プ204にて前記座標値が入力枠内にないと判定された
場合、座標入力部22はステップ208に進み、前記座
標値が入力終了枠内にあるか否かを判定する。その結
果、前記座標値が入力終了枠内にあった場合、座標入力
部22は入力終了処理部26を起動する。入力終了処理
部26は入力文字バッファ34の内容をステップ209
にて文書バッファ38に追加格納した後、入力文字バッ
ファ34をステップ210でクリアしてから、ステップ
214に進む。ステップ214にて、表示制御部27は
文字表示部24を制御して、表示装置3に表示されてい
る入力枠内をクリアした後、文書バッファ38内の文書
を同表示装置3の文書領域に表示する。座標入力部22
はステップ211にて前記座標値が入力終了枠内にない
と判定された場合、ステップ211に進む。ステップ2
11にて前記座標値が文書表示領域内にあると判定され
ると、座標入力部22は文字検索部25を起動する。文
字検索部25は前記座標値が示す位置に表示されている
文字を座標データバッファ31内から検索し、検索され
た文字コードを入力文字バッファ34にに追加格納した
後、ステップ214へ進む。ステップ214にて、表示
制御部27は文字表示部24を制御して、入力文字バッ
ファ34に追加格納された文字コードに対応する文字パ
ターンを表示装置3の入力枠に追加表示する。
【0012】次に上記の動作を具体例を用いて図6〜図
12を参照して説明する。文書として既に「今日は天気
が良いので映画を見に行った。」が外部記憶装置4に格
納されていたものとする。図1に示した装置が起動する
と、初期化された後、図6に示すように画面イメージ及
び文書が表示装置3に表示される。次に利用者が図7に
示すように入力枠内にスタイラスペンSを用いて文字を
手書きすると、手書き認識がなされ、認識結果が図8に
示すように入力枠内に表示される。次に利用者はスタイ
ラスペンSで文書領域に表示されている「鷹」の字を図
9に示すように指示すると、図10に示すように「鷹」
の字が入力枠内に取り込まれて表示される。更に入力を
続け、入力終了を利用者がスタイラスペンSで図11に
示すように指示すると、図12に示すように入力枠内の
文字は文書領域に文書として表示される。
【0013】本実施例によれば、手書きで画数の多い文
字等のように誤認識の可能性が高い文字を入力する際
に、既に同一の文字が入力されて表示装置3の文書領域
に表示されていた場合、この文書領域に表示されている
前記文字をスタイラスペンで指示するだけて、この文字
を入力枠内に表示すると共に、この文字を入力文字バッ
ファ34内に追加格納して、結局手書き入力して文字認
識した結果と同様の取扱いとすることができ、上記のよ
うな誤認識の可能性のある文字を容易且つ正確に入力す
ることができる。従って、本例では初心者でも円滑な文
字入力を行うことができ、装置の操作性を著しく向上さ
せることができる。
【0014】尚、本説明は上記実施例に限定されるもの
ではない。たとえば、本実施例では文書領域の座標を画
面領域座標データがもっていたが、文書自身が持ってい
ても良い。また、表示文字の指示方法として本実施例で
は1文字について説明したが、複数文字をドラッキング
等により指示し複数文字を一度に入力枠内に取り込むこ
とができる構成とすることも容易にできる。
【0015】
【発明の効果】以上記述した如く本発明の文書作成装置
によれば、同様な形の文字や記号及び画数の多い文字等
の誤認識し易い文字を間違いなく簡単に入力することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書作成装置の一実施例を示したブロ
ック図。
【図2】図1に示した制御装置の文書入力処理を示した
フローチャート。
【図3】図1に示した画面領域座標データ例を示した
図。
【図4】図3に示した画面領域座標データと表示画面と
の対応関係を示した図。
【図5】図1に示した文書バッファに書き込まれる文書
の領域名と文書を構成する文字との関係を示した図。
【図6】図1に示した表示装置に表示された初期化終了
後の表示画面例を示した図。
【図7】図1に示した表示装置に表示されている入力枠
に手書きで文字を書き込む状態を示した図。
【図8】図1に示した表示装置に表示された認識処理後
の文字例を示した図。
【図9】図1に示した表示装置に表示された文書領域に
表示されている文字を指定した状態を示した図。
【図10】図1に示した表示装置に表示された文書領域
中の文字が入力枠内に取り込まれて表示された例を示し
た図。
【図11】図1に示した表示装置の入力枠内に文字が入
力し終わった状態を示した図。
【図12】図1に示した表示装置に表示された入力枠に
入力された文字が文書領域に移動して表示された状態を
示した図。
【符号の説明】
1…座標入力装置 2…制御装置 3…表示装置 4…外部記憶装
置 21…初期化部 22…座標入力
部 23…認識処理部 24…文字表示
部 25…文字検索部 26…入力終了
処理部 27…表示制御部 31…座標デー
タバッファ 32…文字座標データバッファ 33…認識文字
バッファ 34…入力文字バッファ 35…認識辞書
バッファ 36…画面領域座標データバッファ 37…画面イメ
ージバッファ 38…文書バッファ 41…認識辞書 42…画面領域座標データ 43…画面イメ
ージ 44…文書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 敏也 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 篠原 幸二 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田中 吉輝 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 古賀 憲一 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 井上 勇一 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−320516(JP,A) 特開 平1−204195(JP,A) 特開 昭63−75990(JP,A) 特開 昭62−49483(JP,A) 特開 平6−149467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/62 G06F 3/00 620 G06F 3/03 380 G06F 17/22 506

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き入力された文字を文字認識して表
    示画面中の入力枠に表示し、その後前記入力枠内の文字
    を前記表示画面中の文書領域に移動表示させて文字を入
    力する文書作成装置において、前記文書領域内に表示さ
    れている文字を指定する指定手段と、この指定手段によ
    り指定された文字を手書き入力された後文字認識した文
    字と同一の扱いで前記入力枠に表示することにより文字
    を入力する文字入力手段とを具備したことを特徴とする
    文書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記指定手段は文書表示領域に表示され
    た連続した複数の文字を1度に指定することを特徴とす
    る請求項1記載の文書作成装置。
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