JP3176540B2 - 高純度樹脂組成物およびその樹脂組成物の成形品 - Google Patents

高純度樹脂組成物およびその樹脂組成物の成形品

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JP3176540B2 JP25489695A JP25489695A JP3176540B2 JP 3176540 B2 JP3176540 B2 JP 3176540B2 JP 25489695 A JP25489695 A JP 25489695A JP 25489695 A JP25489695 A JP 25489695A JP 3176540 B2 JP3176540 B2 JP 3176540B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高純度薬品類を貯蔵、輸
送および取り扱う際に使用される高純度樹脂組成物およ
びその樹脂組成物の成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高純度薬品類を収容する容器と
してガラス容器やプラスチック容器が用いられている。
プラスチック容器は、材質を選定することにより内容物
への不純微粒子の侵出が少なく、ガラス容器のように金
属イオンが浸出することがないものが得られる。しか
し、輸送に耐えうる強度を得るためにはある程度の重量
を必要とし、経済的負担を増す。特に、不純微粒子の侵
出が少ないフッ素樹脂製の容器は高価で、その使用範囲
は限られている。
【0003】最近ではガラス容器やプラスチック容器に
代わるものとして図1に示す高純度薬品用容器が提案さ
れている。
【0004】高純度薬品用容器は、硬質外装容器3の内
部に高純度薬品を収容するための内袋2を有している。
硬質外装容器3には高純度薬品を出し入れするための開
口部11と、圧力調節用流体を入れるための開口部12
とが設けられている。内袋2は内袋本体10と高純度薬
品の出し入れ口6とからなる。出し入れ口6は硬質外装
容器3の開口部11に連通して設けられており、内袋2
外部から高純度薬品を導入および排出するためのインナ
ーパイプ5が挿入されている。開口部11・12にはそ
れぞれ栓体7・8が嵌められて密閉されている。硬質外
装容器3には上蓋4が嵌められ、取っ手15が設けられ
ている。栓体7・8は高純度薬品用容器の使用状況に応
じて、薬品排出用栓体17(図2参照)、圧力調節用流
体導入栓体、輸送用栓体に交換される。
【0005】さらに高純度薬品用容器を使用する際に
は、高純度薬品と接触する内袋2、出し入れ口6、イン
ナーパイプ5、栓体7・8の付属部材を包装する包材、
これらの付属部材および高純度薬品を取り扱うための手
袋が必要とされる。しかしながら、付属部材、包材およ
び手袋の材質について、高純度薬品への不純微粒子の侵
出を防ぐための十分な検討はなされていない。
【0006】半導体分野および医薬品分野では収容して
いる高純度薬品類を高純度のまま貯蔵、輸送および使用
できることが要求される。高純度薬品類の例として、半
導体ウエハーのエッチングや洗浄に使用される高純度薬
品、例えばフッ化水素、フッ化アンモニウム水、硫酸、
塩酸、硝酸、過酸化水素水、アンモニア水、半導体プロ
セス用や液晶ディスプレイ用に使用される高純度な溶剤
系レジストや稀釈溶剤、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルア
ルコール、エチレングリコール、アセトン、酢酸エチ
ル、乳酸エチル、トルエン、ジメチルホルムアミド、エ
チレングリコールアセテート、メトキシプロピルアセテ
ート、ブチルセロソルブ、殺菌用、消毒用、製剤原料等
の医薬品に使用される高純度薬品、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールが挙
げられる。
【0007】これらの高純度薬品類を容器に収容して輸
送すると、振動等により容器壁から不純微粒子が浸出し
て薬品の純度を損なう。このため半導体、液晶の品質お
よび歩留まりに著しい悪影響を及ぼしたり、薬品の保存
期間が短くなってしまう。
【0008】また、消毒用の次亜鉛素酸ソーダ、食品を
漂白するための過酸化水素水、洗剤、食品などの液体を
容器に収容した際の不純微粒子の溶出はほとんど問題に
されたことがなく、容器の材質等の検討は十分に行われ
ていなかった。
【0009】薬品を容器中に長期間貯蔵している間に、
容器を形成している樹脂組成物から薬品中に不純微粒子
が浸出し、薬品を不純化する度合いを示す指数としてク
リーン度というものがある。クリーン度は、成形した樹
脂製の検査容器に一定期間超純水を貯蔵した後、貯蔵さ
れていた水1ml中に粒径0.2μm以上の微粒子がいく
つ存在するかを算定して求める。具体的には次式で定義
される。
【0010】
【数1】
【0011】式(1)中、aは検査対象の容器の容量、
bは検査対象の容器からサンプリングした超純水の量で
ある。まず初期クリーン度を測定するためのサンプリン
グ水は次のようにして採取される。容量amlの検査対象
の容器に容積の半分、a/2(ml)の超純水を入れ、1
5秒間振とうし24時間静置した後に採取される。一週
間後のクリーン度を測定するためのサンプリング水は、
初期クリーン度測定後の容器に栓体を取り付けて一週間
放置し、気泡を発生させないように容器を3回転させた
後に採取される。cはサンプリング水全量中に含まれる
粒子径0.2μm以上の微粒子をパーティクルカウンタ
ーで数えた値である。その数値をもとに式(1)で初期
および一週間後のクリーン度を算出する。クリーン度が
100個/ml未満であると、半導体、液晶の品質および
歩留まりを向上させることができ、医薬品を安定して貯
蔵できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように高純度薬品
を貯蔵する容器は、クリーン度の数値が低い容器でなけ
れば使用することはできない。従来の高純度薬品用容器
は、付属部材、包材および手袋の材質について、高純度
薬品への不純微粒子の侵出を防ぐための十分な対策がな
されていないため、高純度薬品に付属部材が接触したと
きに不純微粒子が侵出してしまう。また付属部材がクリ
ーンであっても包材や手袋がクリーンでないと、付属部
材を包材で包装したときや、付属部材を手袋をして取り
扱うときに、包材や手袋と接触することによって付属部
材は汚染されてしまう。
【0013】本発明は前記の課題を解決するためになさ
れたもので、機械的強度に優れ、取り扱いが容易で、高
純度薬品を貯蔵、輸送および取り扱う際に高純度薬品中
への不純微粒子の浸出が極めて少ない高純度樹脂組成物
およびその樹脂組成物の成形品を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の高純度樹脂組成物は、高純度薬品
と接触する部材に成形される樹脂組成物であって、高純
度薬品と接触する部材に成形される樹脂組成物であっ
て、チレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−
ペンテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−1のオレ
フィンの重合体、および該オレフィンの共重合体の中か
ら選ばれる少なくとも1種類からなり、ゲル・パーミエ
ーション・クロマトグラフィーにより測定される分子量
1×10以下の該重合体または/および該共重合体の
含有量が5重量%未満の樹脂を、該樹脂組成物中に少な
くとも50重量%含み、該樹脂組成物中の中和剤、酸化
防止剤および耐光安定剤の各含有量が0.01重量%以
下、該樹脂組成物中の数平均分子量2×10以上のオ
レフィン系重合体からなる滑剤の含有量が5重量%未
満、残量が該重合体、該共重合体、およびエンジニアプ
ラスチックから選ばれるなくとも1種類である。この
高純度樹脂組成物を成形した成形品表面のJIS B
9920の電子顕微鏡法により測定される粒径1.0μ
m以上の表面付着微粒子の濃度が500個/cm以下
る。
【0015】前記の目的を達成するためになされた本発
明の高純度樹脂組成物の成形品は、図1に示すように
純度薬品を収容する袋体2開口部に取り付けられる
高純度薬品の出し入れ口6、出し入れ口6に挿入される
高純度薬品の導入排出パイプ5、または出し入れ口6の
栓体7の成形品であって、高純度薬品と接触する部分が
前記高純度樹脂組成物からなる。栓体7は、薬品排出用
栓体17(図2参照)、輸送用栓体であっても良く、使
用状況に応じて栓体7と交換され硬質外装容器3の開口
部11に嵌められる。薬品排出用栓体17には、導入排
出パイプ5に加えて薬品排出用のアウターパイプ13が
取り付けられている。
【0016】前記の目的を達成するためになされた本発
明の高純度樹脂組成物の包材20は、図3に示すよう
に、高純度薬品用の成形品を包装する包材20であっ
て、包材20の内面が前記高純度樹脂組成物からなる。
包材20は高純度薬品用成形品を入れた後、ヒートシー
ルによってシール部14が接着されて密封されている。
包材は、一部が開口した袋の形状であっても良い。例え
ば包材25(図4参照)は、高純度薬品用瓶27が収納
され止め具26によって開口部が封止され使用される。
【0017】前記の目的を達成するためになされた本発
明の高純度樹脂組成物の手袋は、高純度薬品用の成形品
を取り扱う手袋であって、該手袋の外面が前記高純度樹
脂組成物からなる。
【0018】樹脂組成物中に50重量%以上含有される
重合体は、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンのα
−オレフィンの単独重合体、これらのα−オレフィンの
ランダムもしくはブロック共重合体が挙げられる。共重
合体の分子構造は、アタクチック、アイソタクチックま
たはシンジオタクチックのいずれでも良い。重合法は、
低圧法、中圧法または高圧法のいずれでもよい。これら
の重合体は単独または2種以上組み合わせて使用され、
他のエンジニアプラスチックと混合してもよい。これら
の重合体の樹脂組成物中の含有量が50重量%未満で
は、樹脂の十分な強度および十分なクリーン度が得られ
ない。
【0019】添加剤として、触媒は重合に際して適宜所
定量用いられるが、中和剤、酸化防止剤、耐光安定剤お
よび滑剤は高純度薬品用の成形品から高純度薬品中へ入
り込み、不純微粒子の原因となるので、含有量は重要で
ある。
【0020】中和剤は、重合体の重合法が高圧法および
中圧法の場合は必要なく、低圧法の場合は塩素キャッチ
ャーとして使用されている。中和剤はカルシウム、マグ
ネシウム、バリウムのようなアルカリ土類金属のステア
リン酸塩が挙げられるが、これらは重合工程での触媒の
活性を上げることで最低量にすることが必要である。樹
脂組成物中の中和剤の含有量が0.01重量%を越える
と、クリーン度は100個/mlを超え、半導体や液晶の
品質および歩留まりを悪化させるため、樹脂組成物中の
中和剤の含有量は0.01重量%以下にする必要があ
る。
【0021】酸化防止剤は、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、ペンタエリスチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートのフェノール
系酸化防止剤が挙げられ、前記中和剤と同様の理由によ
り、樹脂組成物中の酸化防止剤の含有量は0.01重量
%以下にする必要がある。
【0022】耐光安定剤は、2−(5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t
−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾールのベンゾトリアゾール系耐
光安定剤、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジン)セバケート、ポリ〔{6−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}〕のヒンダードアミン系耐光安定剤が挙げら
れ、前記中和剤と同様の理由により、樹脂組成物中の耐
光安定剤の含有量は0.01重量%以下にする必要があ
る。
【0023】滑剤は、ポリエチレンまたはポリプロピレ
ンのオレフィン系重合体が挙げられ、前記中和剤と同様
の理由により、GPCにより測定される数平均分子量は
2×103以上、樹脂組成物中の含有量は5重量%未満
にする必要がある。
【0024】さらに、上記以外の添加剤として、アンチ
ブロッキング剤、顔料、分散剤を含有していても良い。
【0025】樹脂組成物の分子量の測定方法は、樹脂組
成物を溶媒に溶かして試料溶液とし、GPCで分子量お
よび分子量分布を測定する。滑剤の分子量も同様に測定
する。数平均分子量は次式により算出される。
【0026】 数平均分子量=Σ(w)/Σ(w/M) ・・・・・・(2) ただし、Mは分子量、wは重量分率である。
【0027】尚、GPCの測定条件は、装置が150C
V(Waters社製)、カラムがTSKge1 GM
H−HT(東ソー株式会社製)、溶媒がオルトジクロル
ベンゼン、温度が138℃、検出器は示差屈折計であ
る。
【0028】本発明の高純度樹脂組成物の成形品は、イ
ンフレーション成形、射出成形、Tダイ成形、押出成
形、吹込成形、熱成形によって製造される。
【0029】成形品をインフレーション成形で製造する
場合には、バブル塔に吹き込むエアーをフィルターで濾
過したクリーンエアーを使用することが必要である。コ
ンプレッサーからのエアーを市販のエアーフィルターを
通すことで、JIS B 9920に基づいて測定され
る空気清浄度がクラス6以下のクリーンエアーが容易に
得られる。このようにすることで、内面への不純微粒子
の付着がほとんどなく、粒径1.0μm以上の表面付着
微粒子の濃度が500個/cm2以下の成形品が得られ
る。
【0030】成形品を射出成形で製造する場合には、J
IS B 9920に基づいて測定される空気清浄度が
クラス7以下のクリーンルーム内で、洗浄剤で清拭した
金型および成形装置を使用して成形する。成形された付
属部材の金型からの離型性を良くするために離型剤を使
用することがあり、金型をアルコールなどの洗浄剤で清
拭しないと、金型の表面に付着した離型剤は、成形品の
表面に容易に付着するため、成形品を使用したときに高
純度薬品に侵出してしまう。また製造中に、空気中に浮
遊する微粒子が金型および成形装置に蓄積されて汚れて
いることがあるため、金型および成形装置をアルコール
などの洗浄剤で清拭しておかないと、蓄積された微粒子
が成形品に付着してしまう。
【0031】内容物に外気体の侵入を防ぐためのバリア
ー性や遮光性が必要な場合、内容物との接触部以外は、
アルミニウムなどの金属材料、ポリアミド、ポリビニル
アルコールなどのプラスチック材料から任意に選択して
多層構造にしても良い。
【0032】高純度樹脂組成物の成形品を得る他の方法
として、成形品と高純度薬品との接触部を25℃におけ
る電気伝導率50μs/cm以下かつ比抵抗10MΩ・
cm以上の純水で洗浄し、JIS B 9920に基づ
いて測定される空気清浄度がクラス6以下のクリーンオ
ーブン中で乾燥する。接触部を純水で洗浄するには、超
音波方式や水中攪拌方式などの市販の洗浄機を使用すれ
ばよく、純水で洗浄する前に炭化水素系溶剤や洗剤で予
備洗浄を行っても良い。
【0033】
【作用】本発明の高純度樹脂組成物の成形品、すなわち
袋体2(図1参照)、出し入れ口6、導入排出パイプ
5、栓体7、包材20(図3参照)および手袋は、高純
度薬品と接触する部分が不純微粒子の侵出が極めて少な
い高純度樹脂組成物からなるため、高純度薬品用容器に
高純度薬品を充填、貯蔵、輸送および排出するという全
ての工程において高純度薬品中へ不純微粒子が侵出して
しまうことが極めて少ない。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0035】実施例1 内袋2(図1参照)を製造し、その表面付着微粒子およ
びクリーン度を測定した。
【0036】まず図5に示すインフレーション成形機を
使用しフィルム9を製造する。スクリュー30を内蔵し
樹脂組成物を溶融する押出機32は環状ダイス33に連
結されている。環状ダイス33の吐出口には、エアーリ
ング34が配置されバブル塔35が連結されている。環
状ダイス33のエアー吸引口には管39を介してエアー
コンプレッサー(不図示)が連結され、管39にはエア
ーフィルター31が取り付けられている。バブル塔35
の吐出口にはガイド板36が配置され、その先に吐出し
たフィルム9を引き出すピンチロール37、フィルム9
の巻取装置38が配置されている。高純度樹脂組成物
は、押出機32で溶融され環状ダイス33からエアーと
共にバブル塔35に押し出され、バブル塔35からフィ
ルム9として吐出されて巻取装置38に巻き取られる。
【0037】密度が0.935g/cm3、メルトインデ
ックスが0.20g/10分で、分子量1×103以下の
重合体を2.57重量%含有し、添加剤を含まない高密
度ポリエチレンペレットの樹脂原料を上記インフレーシ
ョン成形機を使用して、押出機32(スクリュー直径:
50m/m、L/D=26(D:スクリュー直径、L:
スクリュー有効長))の中で200℃に溶融し、環状ダ
イス33(ダイ口径100m/m、ダイ・ギャップ2.
0m/m)から押し出し、ブローアップレシオ3.5で
成形し、厚さ100μm、折り幅550mmの筒状のフ
ィルム9を得た。この時、環状ダイス33に吹き込んだ
エアーはエアーフィルター31(タイプ:AMD350
およびAMF350(SMC株式会社製))を通したク
リーンエアーを使用した。
【0038】JIS B 9920に基づいてパーティ
クルカウンター(タイプ:82−3200(株式会社ダ
ン科学製))で測定した0.5μm以上の清浄度が2.
8×105個/m3(クラス7)のクリーンルーム内の製
造環境で、射出成形機(スクリュー直径:36m/m、
型締力:80ton(日精樹脂工業株式会社製))を洗
浄剤で清拭して使用して、密度が0.956g/cm3
メルトインデックスが0.35g/10分で、分子量1
×103以下の重合体を1.54重量%含有し、添加剤
を含まない高密度ポリエチレンペレットの樹脂原料を2
00℃に溶融して、出し入れ口6(図1参照)を製造し
た。
【0039】次に、JIS B 9920に基づいてパ
ーティクルカウンター(タイプ:82−3200(株式
会社ダン科学製))で測定した0.5μm以上の洗浄度
が3.4×104個/m3(クラス6)のクリーンルーム
内の製造環境で、所定の長さに切断した筒状のフィルム
9の外周に穴を開け、その穴に出し入れ口6を通してヒ
ートシールして固着する。その後フィルム9の両端をヒ
ートシールして内袋本体10とし、内袋本体10と出し
入れ口6とからなる内袋2を製造した。
【0040】得られた内袋2の表面付着微粒子の濃度を
以下のようにして測定した。内袋本体10および出し入
れ口6の高純度薬品との接触部の面積を求めて有効接触
面積(cm2)とし、この有効接触面積全体を試料とする。
有効接触面積全体を試料とすることができない場合は、
その一部分を再汚染のないように切り取って試料とす
る。この試料について、JIS B 9920の微粒子
の濃度測定方法のうち、電子顕微鏡法により付着微粒子
を測定した。
【0041】まず試料に真空蒸着装置(タイプ:E10
2(日立株式会社製))を使用してプラチナを蒸着し
た。この試料を走査電子顕微鏡(タイプ:S−2250
N(日立株式会社製))の試料室に入れた。視野全体を
低倍率で微粒子の分布にむらがないことを確かめた後、
測定視野(120×80μm)のモニター画面および写
真より、粒径1.0μm以上の大きさの粒子数を測定し
た。
【0042】視野全体から測定視野100箇所以上を均
一に走査し、粒径1.0μm以上の粒子数を各々の測定
視野について求めて合計し、測定した全粒子数とした。
以上の測定結果から表面付着微粒子の濃度を次式(3)
によって算出した。使用した部材別の樹脂組成物特性を
表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を表2に示し
た。
【0043】
【数2】
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】次に内袋2を使用してクリーン度を以下の
ようにして測定した。内袋2を図1に示す硬質外装容器
3(内容量:20リットル)の内部に設置した。この内袋2
に超純水製造装置(商品名:トレピュアLV−10T
(東レ株式会社製))で製造した超純水10リットルを入
れ、輸送用栓体を取り付けて密閉して15秒間振とう
し、24時間静置後に5ml採取し、その中に浸出した
0.2μm以上の微粒子の数をパーティクルカウンター
(タイプ:KL−22(リオン株式会社製))で測定し
た。
【0047】水中の微粒子数(個/ml)を式(1)と同
様の次式(4)で計算し、初期クリーン度とした。その
結果を表2に示した。
【0048】
【数3】
【0049】さらにこの内袋2を再び輸送用栓体で密閉
し常温で一週間放置した。一週間経過した容器を、気泡
を発生させないように3回転させて内袋2内の水を振と
うし、5ml採取して上記と同様にして水中の微粒子数
(個/ml)を計算し、一週間後のクリーン度とした。そ
の結果を表2に示した。
【0050】表2に示したように、内袋本体10、出し
入れ口6の表面付着微粒子の濃度はそれぞれ104個/
cm2、208個/cm2と良好であり、初期クリーン度は1
4個/ml、一週間後のクリーン度は20個/mlと不純微
粒子の侵出が極めて少なかった。
【0051】実施例2 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。
【0052】密度が0.951g/cm3、メルトインデ
ックスが0.15g/10分で、分子量1×103以下
の重合体を1.37重量%含有し、中和剤としてジブチ
ルヒドロキシトルエンを0.008重量%含有した高密
度ポリエチレンペレットの樹脂原料を押出成形機を使用
して、押出機(スクリュー直径:40m/m、L/D=
22(D=スクリュー直径、L:スクリュー有効長))
の中で200℃に溶融し、環状ダイスから押し出し、サ
イジングプレート法により冷却成形し、外径10mm、
長さ50mmのパイプを得た。このパイプの上端を加熱
により軟化し、冷却金型に押し入れてフランジ部を形成
し、下端は斜めに切断してインナーパイプ5(図1参
照)を製造した。
【0053】このインナーパイプ5の表面付着微粒子の
濃度を実施例1と同様にして測定し、使用した部材別の
樹脂組成物特性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃
度を表2に示した。次に、輸送用栓体の代わりに、イン
ナーパイプ5を取り付けた栓体7を使用したことを除
き、実施例1と同様にしてクリーン度を測定した。その
結果を表2に示した。
【0054】表2に示したように、インナーパイプ5の
表面付着微粒子の濃度は312個/cm2と良好であり、
初期クリーン度は33個/ml、一週間後のクリーン度は
42個/mlと不純微粒子の侵出が極めて少なかった。
【0055】実施例3 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。実施例2と同様にしてインナーパイ
プ5を製造した。
【0056】密度が0.920g/cm3、メルトインデ
ックスが0.30g/10分で、分子量1×103以下
の重合体を3.75重量%含有し、アンチブロッキング
剤としてシリカを0.080重量%含有した低密度ポリ
エチレンペレットの樹脂原料を、実施例1と同様のイン
フレーション成形機で180℃に溶融し、環状ダイス3
3(ダイ口径50m/m、ダイ・ギャップ1.0m/
m)から押し出し、厚さ40μm、折り幅100mmの
筒状のフィルム9を得た。
【0057】JIS B 9920に基づいてパーティ
クルカウンター(タイプ:82−33200(株式会社
ダン科学製))で測定した0.5μm以上の清浄度が
2.8×105個/m3(クラス7)のクリーンルーム内
の製造環境で、得られた筒状のフィルム9を包材20
(図3参照)として、インナーパイプ5を入れて包装機
を使用して両端をヒートシールし、シール部14を接着
して密封した。この包装作業には市販のクリーン手袋
(タイプ:PA3650(株式会社トヤマゴールドウイ
ン))を使用した。
【0058】包材20の表面付着微粒子の濃度を実施例
1と同様にして測定し、使用した部材別の樹脂組成物特
性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を表2に示
した。
【0059】次にインナーパイプ5を密封した包材20
を、市販のポリ袋(低密度ポリエチレン製)に詰め、ポ
リ袋の開口部をヒートシールして包装し、さらにダンボ
ール箱に梱包し、混載貨物にて豊橋、東京間を往復輸送
した。その後、ポリ袋と包材20を開封して取り出した
インナーパイプ5を輸送用栓体に取り付けた栓体7を使
用したことを除き、実施例1と同様にしてクリーン度を
測定した。その結果を表2に示した。
【0060】表2に示したように、包材20の表面付着
微粒子の濃度は208個/cm2と良好であり、初期クリ
ーン度は51個/ml、一週間後のクリーン度は58個/
mlと不純微粒子の侵出が極めて少なかった。
【0061】実施例4 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。実施例2と同様にしてインナーパイ
プ5を製造した。実施例3と同様にして包材20を製造
した。
【0062】密度が0.920g/cm3、メルトインデ
ックスが2.00g/10分で、分子量1×103以下
の重合体を3.16重量%含有し、滑剤として数平均分
子量2×103以上のポリエチレンを2.5重量%含有
した低密度ポリエチレンペレットの樹脂原料を、実施例
1と同様のインフレーション成形機で180℃に溶融
し、環状ダイス33(ダイ口径50m/m、ダイ・ギャ
ップ1.0m/m)から押し出し、厚さ40μm、折り
幅300mmの筒状のフィルム9を得た。
【0063】JIS B 9920に基づいてパーティ
クルカウンター(タイプ:82−3200(株式会社ダ
ン科学製))で測定した0.5μm以上の洗浄度が2.
8×105個/m3(クラス7)のクリーンルーム内の製
造環境で、得られた筒状のフィルム9を、溶断機を使用
して手袋を製造した。
【0064】得られた手袋の表面付着微粒子の濃度を実
施例1と同様にして測定し、使用した部材別の樹脂組成
物特性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を表2
に示した。次に、この手袋を市販のクリーン手袋の代わ
りに使用したことを除き実施例3と同様にしてクリーン
度を測定した。その結果を表2に示した。
【0065】表2に示したように、手袋の表面付着微粒
子の濃度は104個/cm2と良好であり、初期クリーン
度は37個/ml、一週間後のクリーン度は46個/mlと
不純微粒子の侵出が極めて少なかった。
【0066】比較例1 樹脂原料として密度が0.924g/cm3、メルトイン
デックスが1.50g/10分で、分子量1×103
下の重合体を5.86重量%含有し、添加剤を含まない
低密度ポリエチレンペレットを使用したことを除き、実
施例1と同様にして筒状のフィルムを製造した。また実
施例1と同様にして出し入れ口6を製造し、得られたフ
ィルムから内袋本体を製造し、この内袋本体と出し入れ
口6とからなる内袋を製造した。
【0067】得られた内袋本体の表面付着微粒子の濃度
を実施例1と同様にして測定し、使用した部材別の樹脂
組成物特性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を
表2に示した。さらにこの内袋本体を使用し実施例1と
同様にしてクリーン度を測定した。この結果を表2に示
した。
【0068】表2に示したように、この内袋本体の表面
付着微粒子の濃度は2083個/cm2と不良であり、初
期クリーン度は2575個/ml、一週間後のクリーン度
は3016個/mlと多量の不純微粒子が浸出していた。
【0069】比較例2 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。
【0070】樹脂原料として密度が0.958g/c
m3、メルトインデックス0.40g/10分で、分子量
1×103以下の重合体を4.73重合%含有し、中和
剤としてステアリン酸カルシウムを0.020重量%、
酸化防止剤としてジブチルヒドロキシトルエンを0.0
20重量%含有した高密度ポリエチレンペレットを使用
したことを除き、実施例2と同様にしてインナーパイプ
を製造した。
【0071】このインナーパイプの表面付着微粒子の濃
度を実施例1と同様にして測定し、使用した部材別の樹
脂組成物特性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度
を表2に示した。次に、このインナーパイプを使用して
実施例2と同様にしてクリーン度を測定した。その結果
を表2に示した。
【0072】表2に示したように、このインナーパイプ
の表面付着微粒子の濃度は17396個/cm2と不良で
あり、初期クリーン度は154個/ml、一週間後のクリ
ーン度は164個/mlと多量の不純微粒子が浸出してい
た。
【0073】比較例3 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。実施例2と同様にしてインナーパイ
プ5を製造した。
【0074】樹脂原料として密度が0.935g/c
m3、メルトインデックスが2.10g/10分で、分子
量1×103以下の重合体を6.12重量%含有し、中
和剤としてステアリン酸カルシウムを0.020重量
%、滑剤としてオレイン酸アミドを0.017重量%含
有した直鎖状低密度ポリエチレンペレットを使用したこ
とを除き、実施例3と同様にして筒状のフィルムを製造
し、このフィルムを包材としてインナーパイプ5を密封
した。
【0075】この包材の表面付着微粒子の濃度を実施例
1と同様にして測定し、使用した部材別の樹脂組成物特
性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を表2に示
した。次に、この包材を使用して実施例3と同様にして
クリーン度を測定した。この結果を表2示す。
【0076】表2に示したように、この包材の表面付着
微粒子の濃度は56250個/cm2と不良であり、初期
クリーン度は527個/ml、一週間後のクリーン度は8
27個/mlと、多量の不純微粒子が浸出していた。
【0077】比較例4 実施例1と同様にして筒状のフィルム9および出し入れ
口6を製造し、内袋本体10と出し入れ口6とからなる
内袋2を製造した。実施例2と同様にしてインナーパイ
プ5を製造した。実施例3と同様にして包材20を製造
した。
【0078】樹脂原料として密度が0.924g/c
m3、メルトインデックスが1.50g/10分で、分子
量1×103以下の重合体を4.85重量%含有し、酸
化防止剤としてジブチルヒドロキシトルエンを0.04
0重量%、滑剤としてオレイン酸アミドを0.050重
量%、アンチブロッキング剤としてシリカを0.080
重量%含有した低密度ポリエチレンペレットを使用した
ことを除き、実施例4と同様にして手袋を製造した。
【0079】得られた手袋の表面付着微粒子の濃度を実
施例1と同様にして測定し、使用した部材別の樹脂組成
物特性を表1に、算出した表面付着微粒子の濃度を表2
に示した。次に、この手袋を使用して実施例4と同様に
してクリーン度を測定した。その結果を表2に示した。
【0080】表2に示したように、この手袋の表面付着
微粒子の濃度は89583個/cm2と不良であり、初期
クリーン度は692個/ml、一週間後のクリーン度は1
065個/mlと、多量の不純微粒子が浸出していた。
【0081】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の高
純度樹脂組成物およびその樹脂組成物の成形品は、機械
的強度に優れ、取り扱いが容易で、高純度薬品を貯蔵、
輸送および取り扱う際に高純度薬品中への不純微粒子の
浸出が極めて少なく、高純度薬品が汚染されることがな
い。このため半導体用薬品や医薬品の高純度薬品だけで
なく、洗剤や食品などの液体に対しても幅広く使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する高純度樹脂組成物の成形品を
使用した高純度薬品用容器を示す概略図である。
【図2】本発明を適用する高純度樹脂組成物の成形品の
実施例を示す断面図である。
【図3】本発明を適用する高純度樹脂組成物の包材の実
施例を示す外観図である。
【図4】本発明を適用する高純度樹脂組成物の包材の別
の実施例を示す外観図である。
【図5】本発明を適用する高純度樹脂組成物を使用した
フィルムの製造装置を示す概略図である。
【符号の説明】
2は内袋、3は硬質外装容器、4は上蓋、5はインナー
パイプ、6は出し入れ口、7・8は栓体、9はフィル
ム、10は内袋本体、11・12は開口部、13はアウ
ターパイプ、14はシール部、15は取っ手、17は薬
品排出用栓体、20・25は包材、26は止め具、27
は高純度薬品用瓶、30はスクリュー、31はエアーフ
ィルター、32は押出機、33は環状ダイス、34はエ
アーリング、35はバブル塔、36はガイド板、37は
ピンチロール、38は巻取装置、39は管である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高純度薬品と接触する部材に成形される
    樹脂組成物であって、 チレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−ペン
    テン−1、ヘキセン−1またはオクテン−1のオレフィ
    ンの重合体、および該オレフィンの共重合体の中から選
    ばれる少なくとも1種類からなり、ゲル・パーミエーシ
    ョン・クロマトグラフィーにより測定される分子量1×
    10以下の該重合体または/および該共重合体の含有
    量が5重量%未満の樹脂を、該樹脂組成物中に少なくと
    50重量%含み、 該樹脂組成物中の中和剤、酸化防止剤および耐光安定剤
    の各含有量が0.01重量%以下、 該樹脂組成物中の数平均分子量2×10以上のオレフ
    ィン系重合体からなる滑剤の含有量が5重量%未満、残量が該重合体、該共重合体、およびエンジニアプラス
    チックから選ばれるなくとも1種類であることを特徴
    とする高純度樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 純度薬品を収容する袋体開口部に取
    り付けられる高純度薬品の出し入れ口、該出し入れ口に
    挿入される高純度薬品の導入排出パイプ、または該出し
    入れ口の栓体の成形品であって、高純度薬品と接触する
    部分が請求項1に記載の高純度樹脂組成物からなること
    を特徴とする成形品。
  3. 【請求項3】 高純度薬品用の成形品を包装する包材で
    あって、該包材の内面が請求項1に記載の高純度樹脂組
    成物からなることを特徴とする包材。
  4. 【請求項4】 高純度薬品用の成形品を取り扱う手袋で
    あって、該手袋の外面が請求項1に記載の高純度樹脂組
    成物からなることを特徴とする手袋。
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