JP3176255B2 - キャッシュメモリ装置 - Google Patents

キャッシュメモリ装置

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JP3176255B2
JP3176255B2 JP14276295A JP14276295A JP3176255B2 JP 3176255 B2 JP3176255 B2 JP 3176255B2 JP 14276295 A JP14276295 A JP 14276295A JP 14276295 A JP14276295 A JP 14276295A JP 3176255 B2 JP3176255 B2 JP 3176255B2
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アドレスアレイの各ラ
インに登録されたアドレス情報に関する無効化処理を行
うキャッシュメモリ装置に関し、特に大量の連続領域を
無効化するキャッシュメモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャッシュメモリは、アクセスアドレス
の局所性を利用して、主記憶の一部分の写しを高速かつ
小容量のバッファメモリに蓄えておくことにより、擬似
的に主記憶アクセス速度を向上させるものである。従っ
て、キャッシュメモリの内容は原則として主記憶の内容
と一致していることが必要である。このため、主記憶を
書き換えるような場合にはこれをキャッシュメモリに反
映させることが必要になる。
【0003】このような、主記憶の更新をキャッシュメ
モリに反映させる従来の技術として、たとえば、特公昭
63−25378号公報には、ベクトルストア命令によ
り主記憶上の連続または等間隔アドレスにベクトルデー
タをストアする際のキャッシュ無効化技術が記載されて
いる。この従来技術では、キャッシュメモリの1ブロッ
クサイズに含まれるベクトルストア要素数を調べてお
き、その要素数のベクトルストアアドレスの生成を省略
することにより、キャッシュ無効化処理をブロックアド
レス毎に行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
各ベクトルストアアドレスに対してキャッシュの有効ま
たは無効を調べ、以降同一ブロックが連続する場合には
キャッシュ無効化を省略している。
【0005】しかし、この従来技術では、ブロック毎に
キャッシュ無効化を行っているものの、各ベクトルスト
アアドレスに従って順次無効化を行うため、ベクトル要
素数に比例した回数の無効化を行わなければならない。
【0006】すなわち、従来技術では、無効化のための
キャッシュメモリのアドレス検索を、連想的に規則性な
く行っているため、キャッシュメモリの容量とは無関係
に何度も無効化を行う必要が生じる。また、転送容量が
大きい主記憶への転送の場合、転送容量がキャッシュ容
量をはるかに上回るため、キャッシュ内をロールバック
して検索することになり、アドレスアレイの同一ライン
を何度も検索することになる。
【0007】本発明の目的は、大量の連続する主記憶領
域に対してキャッシュメモリの無効化をする場合に、無
効化にかかる時間を短縮することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、キャッシュメ
モリの無効化に要する時間を、アドレスアレイの容量分
に抑えることにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、キャッシュメ
モリの無効化を行う場合に、要素数に応じて適切な方法
を選択できるようにして、無効化にかかる時間をより効
果的に短縮することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のキャッシュメモリ装置は、キャッシュメモリ
の各ラインで管理されるアドレスを保持するアドレスア
レイとキャッシュメモリの各ラインの有効性を保持する
バリッドメモリとを有するキャッシュメモリ装置におい
て、前記アドレスアレイの各ラインに保持されるアドレ
スを順次読み出して、無効化すべきアドレスの範囲に含
まれるか否かを判断し、その結果により無効化すべき旨
判断されたラインを無効化する。
【0011】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
は、キャッシュメモリの各ラインで管理されるアドレス
を保持するアドレスアレイとキャッシュメモリの各ライ
ンの有効性を保持するバリッドメモリとを有するキャッ
シュメモリ装置において、無効化すべき開始アドレスと
処理要素数と要素間距離とから終了アドレスを生成する
アドレス生成回路と、前記アドレスアレイの各ラインの
内容を順次読み出すようにアドレスを供給するカウンタ
と、前記アドレスアレイの各ラインに保持されるアドレ
スが前記開始アドレスから前記終了アドレスまでの範囲
に含まれるか否かを判断するアドレス比較回路と、この
アドレス比較回路の結果により無効化すべき旨判断され
たラインを無効化する無効化制御回路とを含む。
【0012】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
において、前記アドレス比較回路は、前記アドレスアレ
イから読み出されたアドレスについて、前記開始アドレ
スよりも大きいか等しく、且つ前記終了アドレスよりも
小さいか等しい場合、さらに前記バリッドメモリの対応
するラインが有効を示していれば、当該ラインを無効化
すべき旨判断する。
【0013】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
は、キャッシュメモリの各ラインで管理されるアドレス
を保持するアドレスアレイとキャッシュメモリの各ライ
ンの有効性を保持するバリッドメモリとを有するキャッ
シュメモリ装置において、無効化すべき処理要素数が所
定の要素数よりも多いか否かを判別する要素数判別回路
と、この要素数判別回路により要素数が多いと判別され
た場合には無効化すべき開始アドレスと前記処理要素数
と要素間距離とから終了アドレスを生成し、要素数が少
ないと判別された場合には無効化すべきアドレスを順次
生成するアドレス生成回路と、前記アドレスアレイの各
ラインの内容を順次読み出すようにアドレスを供給する
カウンタと、前記要素数判別回路により要素数が多いと
判別された場合には前記アドレスアレイの各ラインに保
持されるアドレスが前記開始アドレスから前記終了アド
レスまでの範囲に含まれるか否かを判断し、要素数が少
ないと判別された場合には前記アドレスアレイの各ライ
ンに保持されるアドレスが前記アドレス生成回路により
生成されたアドレスと一致するか否かを判断するアドレ
ス比較回路と、このアドレス比較回路の結果により無効
化すべき旨判断されたラインを無効化する無効化制御回
路とを含む。
【0014】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
において、前記アドレス比較回路は、前記要素数判別回
路により要素数が多いと判別された場合には前記アドレ
スアレイから読み出されたアドレスについて前記開始ア
ドレスよりも大きいか等しく且つ前記終了アドレスより
も小さいか等しくさらに前記バリッドメモリの対応する
ラインが有効を示していれば当該ラインを無効化すべき
旨判断し、要素数が少ないと判別された場合には前記ア
ドレスアレイから読み出されたアドレスが前記アドレス
生成回路により生成されたアドレスと一致し且つ前記バ
リッドメモリの対応するラインが有効を示していれば当
該ラインを無効化すべき旨判断する。
【0015】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
において、前記アドレス生成回路は、キャッシュメモリ
のブロックサイズを保持するブロックサイズレジスタを
含み、前記要素数判別回路により要素数が少ないと判別
された場合には生成するアドレスに順次前記ブロックサ
イズを加算していくことによりアドレスを生成する。
【0016】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
において、前記アドレスアレイは2以上のセットサイズ
を有する。すなわち、セットアソシアティブ方式のキャ
ッシュメモリである。
【0017】また、本発明の他のキャッシュメモリ装置
において、前記アドレス生成回路は、前記処理要素数か
ら1を減じたものに前記要素間距離を乗じて前記開始ア
ドレスに加算することにより前記終了アドレスを生成す
る。
【0018】
【実施例】次に本発明のキャッシュメモリ装置の一実施
例について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1を参照すると、本発明の第1の実施例
であるキャッシュメモリ装置は、無効化する開始アドレ
スと処理要素数とから終了アドレスを生成するアドレス
生成回路200と、キャッシュメモリの各ラインのアド
レスを管理するキャッシュアドレス回路300と、キャ
ッシュメモリの各ラインの有効または無効を管理する無
効化回路400とを有している。
【0020】アドレス生成回路200は、「開始アドレ
ス+(要素数−1)×要素間距離」を計算することによ
り、終了アドレスを求める。無効化する開始アドレス、
要素間距離、および処理要素数は、それぞれ開始アドレ
スレジスタ110、要素間距離レジスタ120および処
理要素数レジスタ130に保持されている。
【0021】図2を参照すると、アドレス生成回路20
0は、減算器211と、シフタ212と、加算器213
とを有している。減算器211は、処理要素レジスタ1
20に保持されている要素数を、信号線121を介して
受け取り、1つ減算する。そして、この結果を、要素間
距離レジスタ120に保持されている数に基づいてシフ
タ212によりシフトする。このシフタ212は乗算器
の代わりに用いられているものであり、例えば要素間距
離が4バイトであれば2ビット左シフトし、要素間距離
が8バイトであれば3ビット左シフトする。加算器21
3は開始アドレスレジスタ110の値とシフタ212の
出力とを加算して終了アドレスを生成する。
【0022】図1を参照すると、キャッシュアドレス回
路300は、アドレスアレイ351および352と、無
効化する開始アドレスまたはアクセスすべきアドレスを
保持する開始アドレスレジスタ310と、無効化する終
了アドレスを保持する終了アドレスレジスタ320と、
無効化の際にアドレスアレイ351および352にアド
レスを与えるカウンタ330と、キャッシュメモリに与
えるアドレスを選択するセレクタ340と、アドレスア
レイ351および352から読み出したアドレスが無効
化すべき範囲に含まれるか否かを判断するアドレス比較
回路360と、アドレスアレイ351および352にア
クセスしたアドレスを保持する一致アドレスレジスタ3
80と、アドレス比較回路360による判断結果を保持
する一致レジスタ371および372とを含んでいる。
【0023】アドレス生成回路200により生成された
終了アドレスは、キャッシュアドレス回路300内の終
了アドレスレジスタ320に保持される。また、開始ア
ドレスレジスタ110の開始アドレスレジスタはキャッ
シュアドレス回路300内の開始アドレスレジスタ31
0に保持される。カウンタ330は、無効化開始時にリ
セットされ、順次カウントアップしていくことによりア
ドレスアレイ351および352にアドレスを与える。
セレクタ340は、通常の動作時には開始アドレスレジ
スタ310の出力を選択するが、無効化をする際にはカ
ウンタ330の出力を選択する。アドレスアレイは本実
施例では、第1のアドレスアレイ351と第2のアドレ
スアレイ352の、2セットから構成される。アドレス
アレイの各ラインは、対応する(図示しない)データメ
モリに関するアドレス情報を保持する。より具体的に
は、アドレスの下位部分によりキャッシュメモリのライ
ンを索引し、アドレスアレイ351の各ラインにアドレ
スの上位部分を保持しておくことにより、対応するデー
タメモリに保持されるデータのアドレスを一意に識別す
ることができる。このアドレスアレイ351および35
2はセレクタ340から与えられるアドレスにより索引
され、信号線353および354にその内容を出力す
る。
【0024】アドレス比較回路360は、アドレスアレ
イ351および352から読み出されたアドレスが開始
アドレスレジスタ310および終了アドレスレジスタ3
20により示された範囲に含まれるか否かを判断する。
このアドレス比較回路360の詳細については後述す
る。
【0025】一致レジスタ371および372には、ア
ドレスアレイ351および352から読み出されたアド
レスが開始アドレスレジスタ310および終了アドレス
レジスタ320により示された範囲に含まれるか否かの
データを保持する。また、一致アドレスレジスタ380
には、アドレスアレイ351および352にアクセスし
たアドレスが保持される。
【0026】図1を参照すると、無効化回路400は、
バリッドメモリ431および432と、無効化するアド
レスを保持する無効化アドレスレジスタ410と、バリ
ッドメモリ431および432にアドレスを与えるセレ
クタ420と、無効化制御回路440とを有している。
バリッドメモリは、アドレスアレイ351および352
に対応して、第1のバリッドメモリ431と第2のバリ
ッドメモリ432の、2セットから構成される。バリッ
ドメモリの各ラインは1ビットであり、当該ラインが有
効であれば「1」を、有効でなければ「0」をそれぞれ
保持する。このバリッドメモリ431および432はセ
レクタ420から与えられるアドレスにより索引され、
信号線433および434にその内容を出力する。
【0027】また、無効化制御回路440は、一致レジ
スタ371または372が一致を示したときには、対応
するバリッドメモリ431または432を無効化する。
この場合のアドレスは、セレクタ420を介して無効化
アドレスレジスタ410の値が使用される。
【0028】図3を参照すると、アドレス比較回路36
0は、比較器363〜366と、論理積回路367およ
び368とを有している。比較器363は、第1のアド
レスアレイ351の出力353が開始アドレスレジスタ
310の上位部分311よりも大きいか等しい場合に
「1」を出力する。比較器364は、第1アドレスアレ
イ351の出力353が終了アドレスレジスタ310の
上位部分321よりも小さいか等しい場合に「1」を出
力する。信号線433には、第1バリッドメモリ431
から読み出されたバリッドビットが送られてくる。論理
積回路367によって比較器363および364、なら
びに信号線433の論理積を得ることにより、第1アド
レスアレイ351から読み出されたアドレスが無効化す
べき範囲に存在するか否かを判断することができる。す
なわち、第1の一致レジスタ371が「1」であれば無
効化すべき範囲にあり、「0」であれば無効化すべき範
囲にないことがわかる。
【0029】第2のアドレスアレイについても、同様の
手順により無効化すべきか否かを判断することができ
る。
【0030】このようにして、一致レジスタ371また
は372が「1」となった場合には対応するバリッドメ
モリ431または432の対応するラインを無効化す
る。このとき、第1の一致レジスタ371と、第2の一
致レジスタ372とが、同時に「1」になることもあり
得る。この場合には、第1のバリッドメモリ431と第
2バリッドメモリ432とをともに無効化することにな
る。
【0031】次に上記第1の実施例の動作について図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0032】ここで、開始アドレスが0、データ要素数
が8192、要素間距離は4バイトであるとする。ま
た、キャッシュメモリのライン数は128ラインとす
る。
【0033】図1及び図4を参照すると、第1サイクル
に指示された開始アドレスおよび処理要素数より、加算
器202が終了アドレスを生成し、終了アドレスレジス
タ321に保持される。
【0034】第2サイクルでは、終了アドレスレジスタ
321の値が読み出されるとともに、カウンタ330が
リセットされてその値「0」がセレクタ340により選
択されてアドレスアレイ351および352に与えられ
る。このアドレス「0」は一致アドレスレジスタ380
に保持される。また、カウンタの値はサイクル毎に順次
歩進する。
【0035】第3サイクルでは、アドレスアレイのライ
ン「0」からデータが読み出されアドレス比較回路36
0における比較が行われる。そして、この結果が一致レ
ジスタ371および372に保持される。また、一致ア
ドレスレジスタ380の内容が無効化アドレスレジスタ
410に保持される。
【0036】第4サイクルでは、一致レジスタ371お
よび372の結果に応じて、バリッドメモリのライン
「0」を無効化する。
【0037】以下、同様にしてバリッドメモリの各ライ
ンが順次無効化されていく。すなわち、第5サイクルで
はライン「1」が無効化され、第6サイクルではライン
「2」が無効化される。そして、その後第131サイク
ルでライン「127」が無効化されると、無効化処理が
完了する。これにより、キャッシュメモリのライン数に
相当する時間で、キャッシュメモリの無効化が完了する
ことがわかる。
【0038】このように、本発明の第1の実施例である
キャッシュメモリ装置によれば、キャッシュメモリの各
ラインについて、無効化すべき範囲にあるか否かをアド
レス比較回路360により順次判断していくことによっ
て、ラインの数に相当するだけの時間でキャッシュメモ
リの無効化を行うことができる。
【0039】次に本発明のキャッシュメモリ装置の第2
の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0040】図5を参照すると、本発明の第2の実施例
であるキャッシュメモリ装置は、キャッシュアドレス回
路300と無効化回路400の他に、要素数チェック回
路500と、終了判定回路600と、要素数判別回路7
00とを有している点で第1の実施例と異なっている。
第2の実施例では、無効化すべき要素数を要素数判別回
路700によって予め判別しておくことによって、無効
化すべき要素数が比較的少ない場合には従来のように個
々のアドレス要素を使用して無効化できるようにしてい
る。すなわち、アドレスアレイの全ラインについて無効
化すべき範囲に含まれているか否かを判断するよりも、
個々の要素について無効化の判断をした方が早い場合に
は、後者を選択できるように構成されている。具体的な
要素数については、実際の回路の構成に依存するため、
事情に応じて設定しなければならない。
【0041】要素数判別回路700は、このようにして
設定された値よりも要素数が多いか否かを判別する。こ
の判別結果701は、アドレス生成回路200、および
キャッシュアドレス回路300で使用される。
【0042】図6を参照すると、第2の実施例における
アドレス生成回路200は、要素数判別結果701によ
って選択されるセレクタ222〜224を有し、要素数
が多ければ第1の実施例と同様の動作をする。この場合
には、キャッシュメモリの全ラインを無効化すると、無
効化処理を終了する。
【0043】また、要素数が少なければ、ブロックサイ
ズレジスタ221に保持されるブロックサイズを、直前
のサイクルのアドレス値に加算して、キャッシュメモリ
をブロック毎に無効化していく。この場合には、要素数
チェック回路500による所定の要素数に基づいて、こ
所定の要素数を無効化したことを終了判定回路600
によって判定すると、無効化処理を終了する。
【0044】セレクタ340は、要素数判別結果701
に応じて、要素数が多ければ第1の実施例と同様にカウ
ンタ330の値を選択してアドレスアレイ351および
352に与える。また、要素数が少なければ、アドレス
レジスタ390の下位部分を選択してアドレスアレイ3
51および352に与える。
【0045】図7を参照すると、第2の実施例における
アドレス比較回路360は、比較器363〜366と論
理積回路367および368の他に、比較器394およ
び395とセレクタ398および399を有している点
で第1の実施例のものと異なっている。比較器394
は、第1のアドレスアレイ351の出力353がアドレ
スレジスタ390の上位部分391と等しい場合に
「1」を出力する。信号線433には、第1バリッドメ
モリ431から読み出されたバリッドビットが送られて
くる。論理積回路396によって比較器394ならびに
信号線433の論理積を得ることにより、アドレスレジ
スタ390に保持された個別のアドレスについて無効化
すべきか否かを判断することができる。
【0046】論理積回路367または396の出力は、
セレクタ398によっていずれか一方が選択される。セ
レクタ398の制御信号は、信号線701の要素数判別
結果による。すなわち、要素数が多ければ論理積回路3
67の出力が選択されて第1の実施例と同様の結果が得
られ、要素数が少なければ論理積回路396の出力が選
択されて個別のアドレスについて無効化の判断結果が得
られる。これにより、第1の一致レジスタ371が
「1」であれば当該ラインは無効化すべきであり、
「0」であれば無効化すべきでないことがわかる。
【0047】第2のアドレスアレイについても、同様の
手順により無効化すべきか否かを判断することができ
る。
【0048】このように、本発明の第2の実施例である
キャッシュメモリ装置によれば、無効化の判断対象とな
る要素数の判別結果701に応じて無効化する手段を切
り換えることにより、要素数の少ない場合にも適切な時
間でキャッシュメモリの無効化を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よると、キャッシュメモリの各ラインについて、無効化
すべき範囲にあるか否かを順次判断していくことによっ
て、ラインの数に相当するだけの時間でキャッシュメモ
リの無効化を行うことができる。
【0050】また、本発明によれば、無効化の判断対象
となる要素数に応じて無効化する手段を切り換えること
により、要素数の少ない場合にも適切な時間でキャッシ
ュメモリの無効化を行うことができる。
【0051】すなわち、本発明は、従来のような連想的
かつ不規則なアクセスに基づくものではなく、全ライン
に対して直接的かつ規則性をもってアクセスするため、
効率の良い無効化を行うことができる。しかも、同一ラ
インの異なるアドレスアレイに対し同時に無効化を試み
るため、従来では得られなかった高速な無効化処理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャッシュメモリ装置の第1の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるアドレス生成回
路の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるアドレス比較回
路の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例のキャッシュメモリ装置
の動作を示す図である。
【図5】本発明のキャッシュメモリ装置の第2の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるアドレス生成回
路の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるアドレス比較回
路の構成を示す図である。
【符号の説明】
110 開始アドレスレジスタ 120 要素間距離レジスタ 130 処理要素数レジスタ 200 アドレス生成回路 211 減算器 212 シフタ 213 加算器 221 ブロックサイズレジスタ 222〜224 セレクタ 300 キャッシュアドレス回路 310 開始アドレスレジスタ 320 終了アドレスレジスタ 330 カウンタ 340 セレクタ 351,352 アドレスアレイ 360 アドレス比較回路 363〜366 比較器 367,368 論理積回路 371,372 一致レジスタ 380 一致アドレスレジスタ 390 アドレスレジスタ 400 無効化回路 410 無効化アドレスレジスタ 420 セレクタ 431,432 バリッドメモリ 440 無効化制御回路 500 要素数チェック回路 600 終了判定回路 700 要素数判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−294866(JP,A) 特開 平3−52066(JP,A) 特開 平2−184971(JP,A) 特開 平3−244065(JP,A) 特開 昭63−121975(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュメモリの各ラインで管理され
    るアドレスを保持するアドレスアレイとキャッシュメモ
    リの各ラインの有効性を保持するバリッドメモリとを有
    するキャッシュメモリ装置において、 無効化すべき開始アドレスと処理要素数と要素間距離と
    から終了アドレスを生成するアドレス生成回路と、 前記アドレスアレイの各ラインの内容を順次読み出すよ
    うにアドレスアレイ用アドレスを供給するカウンタと、このカウンタからの前記アドレスアレイ用アドレスによ
    って示された ラインに保持されるアドレスが前記開始ア
    ドレスから前記終了アドレスまでの範囲に含まれるか否
    かを判断するアドレス比較回路と、 このアドレス比較回路の結果により無効化すべき旨判断
    されたラインを無効化する無効化制御回路とを含むこと
    を特徴とするキャッシュメモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス比較回路は、前記アドレス
    アレイから読み出されたアドレスについて、前記開始ア
    ドレスよりも大きいか等しく、且つ前記終了アドレスよ
    りも小さいか等しい場合、さらに前記バリッドメモリの
    対応するラインが有効を示していれば、当該ラインを無
    効化すべき旨判断することを特徴とする請求項1記載の
    キャッシュメモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレスアレイは2セット以上のセ
    ットアソシアティブ方式であることを特徴とする請求項
    2記載のキャッシュメモリ装置。
  4. 【請求項4】 キャッシュメモリの各ラインで管理され
    るアドレスを保持するアドレスアレイとキャッシュメモ
    リの各ラインの有効性を保持するバリッドメモリとを有
    するキャッシュメモリ装置において、 無効化すべき処理要素数が所定の要素数よりも多いか否
    かを判別する要素数判別回路と、 この要素数判別回路により要素数が多いと判別された場
    合には無効化すべき開始アドレスと前記処理要素数と要
    素間距離とから終了アドレスを生成し、要素数が少ない
    と判別された場合には無効化すべきアドレスを順次生成
    するアドレス生成回路と、 前記アドレスアレイの各ラインの内容を順次読み出すよ
    うにアドレスアレイ用アドレスを供給するカウンタと、 前記要素数判別回路により要素数が多いと判別された場
    合には前記カウンタからの前記アドレスアレイ用アドレ
    スによって示されたラインに保持されるアドレスが前記
    開始アドレスから前記終了アドレスまでの範囲に含まれ
    るか否かを判断し、要素数が少ないと判別された場合に
    は前記アドレスアレイの各ラインに保持されるアドレス
    が前記アドレス生成回路により生成されたアドレスと一
    致するか否かを判断するアドレス比較回路と、 このアドレス比較回路の結果により無効化すべき旨判断
    されたラインを無効化する無効化制御回路とを含むこと
    を特徴とするキャッシュメモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス比較回路は、前記要素数判
    別回路により要素数が多いと判別された場合には前記ア
    ドレスアレイから読み出されたアドレスについて前記開
    始アドレスよりも大きいか等しく且つ前記終了アドレス
    よりも小さいか等しくさらに前記バリッドメモリの対応
    するラインが有効を示していれば当該ラインを無効化す
    べき旨判断し、要素数が少ないと判別された場合には前
    記アドレスアレイから読み出されたアドレスが前記アド
    レス生成回路により生成されたアドレスと一致し且つ前
    記バリッドメモリの対応するラインが有効を示していれ
    ば当該ラインを無効化すべき旨判断することを特徴とす
    る請求項4記載のキャッシュメモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記アドレス生成回路は、キャッシュメ
    モリのブロックサイズを保持するブロックサイズレジス
    タを含み、前記要素数判別回路により要素数が少ないと
    判別された場合には生成するアドレスに順次前記ブロッ
    クサイズを加算していくことによりアドレス生成するこ
    とを特徴とする請求項5記載のキャッシュメモリ装置。
  7. 【請求項7】 前記アドレスアレイは2セット以上のセ
    ットアソシアティブ方式であることを特徴とする請求項
    6記載のキャッシュメモリ装置。
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