JP3176118B2 - 多室型基板処理装置 - Google Patents

多室型基板処理装置

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JP3176118B2 JP7163692A JP7163692A JP3176118B2 JP 3176118 B2 JP3176118 B2 JP 3176118B2 JP 7163692 A JP7163692 A JP 7163692A JP 7163692 A JP7163692 A JP 7163692A JP 3176118 B2 JP3176118 B2 JP 3176118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、超LSI等の
半導体デバイス等製造する際に、基板に種々の処理を
行なう多室型基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSI等の半導体デバイスの高
集積化が目覚ましくそれに伴い基板(ウェハ)径の大型
化が進んでいる。このため、多数枚の基板を同時処理す
る気相成長装置に対して基板を一枚ずつ処理する枚葉式
の気相成長装置の方が、大型基板への対応が比較的容易
にできること、一枚ずつの処理により気相成長の高精度
化、基板の面内均一化が容易であること等の利点を有す
ることから注目されている。
【0003】そして、最近では上記した枚葉式の気相成
長装置をさらに高効率化するために、複数の処理室(例
えばエッチングチャンバ、オリフラチャンバ、薄膜形成
チャンバ等)を備えた多室型基板処理装置が考えられて
いる。
【0004】このような多室型基板処理装置では、一般
にハンドラ室に設けたハンドラを介して各処理室に基板
の出入れを行って、一連の基板処理が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように多室型
基板処理装置では、ハンドラ室を介して各処理室に基板
の出入れが行われるので、高品質な薄膜を得るために
は、ハンドラ室での基板の取扱いが重要になってくる。
【0006】即ち、ハンドラ室内に反応生成物の粉塵
(以下、粉塵という)等が浮遊していると、この粉塵が
ハンドラ室内に搬送される基板上に付着することによ
り、高品質の薄膜を得ることができなくなる。
【0007】また、ハンドラ室を介して基板を各処理室
に出入れする時に、ハンドラ室内での基板の温度管理
も、高品質な基板を得るためには重要となってくる。
【0008】しかしながら、従来の多室型基板処理装置
に備えられているハンドラ室は、単に基板を各処理室に
出入れするだけの機能しか有していなかった。
【0009】本発明は、上記した課題を解決する目的で
なされ、ハンドラ室内で基板に粉塵等が付着するのを防
して、高品質な薄膜を得ることができる多室型基板処
理装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために請求項1に係る発明は、複数の処理室が接続され
たハンドラ室を備え、前記ハンドラ室を介して前記各処
理室に基板の出入れを行って基板処理を実行する多室型
基板処理装置において、前記ハンドラ室内で前 記基板上
の反応生成物の粉塵の量を測定するための測定手段を備
えたことを特徴としている。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
多室型基板処理装置において、測定手段の測定結果に基
いて前記ハンドラ室内の前記基板上へクリーニング用の
ガスを流して前記基板上の粉塵を排除するためのブロー
ノズルを前記ハンドラ室内に備えたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の多室型基板処理装置において、測定手段の測定結
果に基いて前記ハンドラ室内にパージガスを供給するた
めのパージガス供給手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1は、本発明の参考例に係る多室型基板
処理装置の概略構成を示す平面図、図2は、本発明の
考例に係る多室型基板処理装置の要部を示す概略断面図
である。
【0015】図1に示すように、回転自在のハンドラ1
が備えられているハンドラ室2の周囲に、それぞれゲー
トバルブ3,4,5,6,7を介してロード・アンロー
ド・チャンバ8、エッチングチャンバ9、オリフラチャ
ンバ10、薄膜形成チャンバ11、測定チャンバ12を
接続することによって多室型基板処理装置が構成されて
いる。
【0016】ロード・アンロード・チャンバ8には扉1
3を介してカセットステーション14が接続されてお
り、このカセットステーション14を通して外部から基
板15の搬入・搬出を行う。
【0017】エッチングチャンバ9は、基板15の表面
に付着している自然酸化膜を例えばHF(フッ化水素)
ガス等によりエッチングし、オリフラチャンバ10は、
基板15のオリフラ(オリエンテーションフラット)の
位置を検出し、所定方向に位置合わせする。
【0018】また、薄膜形成チャンバ11は、基板15
に所定のガス(原料ガス、キャリアガス等)を供給して
所定の気相成長を行って基板15の表面に薄膜を形成
し、測定チャンバ12は、基板15に形成された薄膜に
対して各種の測定、検査を行う。上記のように構成され
ている基板処理装置の一連の処理動作は、制御装置(図
示省略)によって制御されている。
【0019】そして、本参考例では図1に示すように、
ハンドラ室2内の上部に、ハンドラ室2内にパージガス
を供給する環状に形成されたノズル16を配設し、ハン
ドラ室2の下部に、放射状に形成された複数個の排気口
17が配設されている。ノズル16にはパージガス供給
装置(図示省略)が接続されており、排気口17には排
気ポンプ(図示省略)が接続されている。
【0020】また、ハンドラ室2内に配設されているハ
ンドラ1による基板15の搬入・搬送操作は、駆動装置
18によって行われる。
【0021】次に、上記した本参考例に係る基板処理装
置の基板処理動作について説明する。
【0022】前記処理されたカセット等に収納されたク
リーンルーム等から搬送されてきた基板15は、先ずカ
セットステーション14にカセットごと設置される。
【0023】そして、カセットステーション14に設置
された基板15を、扉13の開閉操作に連動させてロー
ド・アンロード・チャンバ8内に搬送した後、ゲートバ
ルブ3の開閉動作に連動させてハンドラ室2のハンドラ
1によりハンドラ室2内に搬送し、さらに、ゲートバル
ブ4の開閉動作に連動させてハンドラ1によりエッチン
グチャンバ9内に搬送する。
【0024】エッチングチャンバ9内に基板15が搬送
されるとゲートバルブ4を閉じてエッチングチャンバ9
内を真空引きして、例えばHF(フッ化水素)ガス等に
より基板15の表面に付着している自然酸化膜をエッチ
ングする。
【0025】エッチングチャンバ9で基板15の酸化膜
が除去されると、この基板15をハンドラ1によりゲー
トバルブ4の開閉動作に連動させてハンドラ室2に搬送
し、さらに、ゲートバルブ5開閉動作に連動させてハン
ドラ1によりオリフラチャンバ10内に搬送する。
【0026】オリフラチャンバ10では、基板15のオ
リフラ(オリエンテーションフラット)の位置検出がな
され、所定の方向に位置合わせされる。尚、オリフラ合
わせが必要ない場合、あるいは他の方法でオリフラ合わ
せを行う場合には、このオリフラチャンバ10は、特に
独立して設ける必要がないが、その場合には、このオリ
フラチャンバ10内で基板15の様々な検査を行うよう
にしてもよい。
【0027】オリフラチャンバ10で基板15のオリフ
ラの測定が終了すると、この基板15をハンドラ1によ
りゲートバルブ5の開閉動作に連動させてハンドラ室2
に搬送し、さらに、ゲートバルブ6の開閉動作に連動さ
せてハンドラ1により薄膜形成チャンバ11内に搬送す
る。
【0028】薄膜形成チャンバ11では、先ずエッチン
グチャンバ9でのエッチング処理時にHF(フッ化水
素)ガスを用いている場合には、基板15の表面に付着
しているF(フッ素)を紫外線等を照射して除去しF
(フッ素)の除去はエッチングチャンバ9で行ってもよ
い)、薄膜形成チャンバ11内を加熱して所定の圧力に
制御してガス(原料ガス、キャリアガス等)を供給する
ことによって、基板15上に薄膜を気相成長させる。
【0029】薄膜形成チャンバ11で基板15に薄膜が
形成されると、この基板15をハンドラ1によりゲート
バルブ6の開閉動作に連動させてハンドラ室2に搬送
し、さらに、ゲートバルブ7の開閉動作に連動させてハ
ンドラ1により測定チャンバ12内に搬送する。
【0030】測定チャンバ12では、基板15の表面に
形成された薄膜に対して各種の測定、検査(例えば、薄
膜の抵抗率、組成、表面状態、金属不純物、結晶欠陥、
膜界面状態等)が実行され、これらの測定、検査が終了
すると、測定チャンバ12内の基板15を、ハンドラ1
によりゲートバルブ7の開閉動作に連動させてハンドラ
室2に搬送し、さらに、ゲートバルブ3の開閉動作に連
動させてハンドラ1によりロード・アンロード・チャン
バ8内のカセット上に搬送する。
【0031】ロード・アンロード・チャンバ8内に搬送
された基板15は、扉13の開閉操作に連動させてカセ
ットステーション14に搬送されることによって、一連
の処理シーケンスが終了する。上記した基板15の一連
の処理シーケンスは連続して実行される。
【0032】そして、本参考例では、上記した一連の処
理工程時に、ハンドラ室2にノズル16の供給口16a
からパージガス(例えばH2 )を供給し、排気ポンプ
(図示省略)により排気口17から排気して、ハンドラ
室2内をパージガスで所定の圧力に調整している。
【0033】従って、ハンドラ室2内は、パージガスが
ハンドラ室2の上部から下部方向に流れているので、ハ
ンドラ室2内に粉塵等が浮遊することなく排気口17か
ら排出され、ハンドラ室2内を常にクリーンに維持する
ことができる。
【0034】このように、本参考例ではハンドラ室2が
常にクリーンに保たれることにより、ハンドラ室2内に
基板15が搬送されている時に、基板15が粉塵等で汚
染されることなく、また、ハンドラ室2内の粉塵等が、
接続されている各チャンバ(ロード・アンロード・チャ
ンバ8、エッチングチャンバ9、オリフラチャンバ1
0、薄膜形成チャンバ11、測定チャンバ12)に拡散
されることもないので、不良基板の発生が防止されるこ
とにより薄膜製造の歩留まりが向上し、高品質の薄膜を
得ることができる。
【0035】<実施例> 図3は、本発明の実施例に係る多室型基板処理装置の概
略構成を示す平面図、図4は、その要部を示す概略断面
である。
【0036】本実施例では、図2に示した参考例に係る
多室型基板処理装置のハンドラ室2内に、ハンドラ1に
載置されている基板15上の粉塵等を測定するための測
定センサ(例えば、CCDカメラ)20と、ハンドラ1
に載置されている基板15上の粉塵等を排除するブロー
ノズル21と、エッチングガスを供給するノズル22が
さらに配置されている。他の構成は図1に示した参考例
の基板処理装置と同様である。
【0037】基板15の搬入・搬送操作を行うハンドラ
1の上方に配置されている測定センサ20には、例えば
画像処理等によって基板15上の粉塵等の量を測定する
測定装置23が接続されており、測定装置23によって
測定される基板15上の粉塵等の量に基づいて基板処理
工程が制御される(詳細は後述する)。
【0038】ブローノズル21は、クリーニング用のガ
スとしてハンドラ室2内の雰囲気と同じガスを、基板1
5上でこの基板15と略平行方向に流すようにして配置
されており、ブローノズル21には、ハンドラ室2内の
雰囲気と同じガスを供給するガス供給装置(図示省略)
が接続されている。
【0039】ハンドラ室2内にエッチングガスを供給す
るノズル22には、エッチングガス供給装置(図示省
略)から供給されるエッチングガスの供給を制御するバ
ルブ24が接続されている。
【0040】次に、上記した本実施例に係る基板処理装
置の基板処理動作について説明する。
【0041】基板15のロード・アンロード・チャンバ
8、エッチングチャンバ9、オリフラチャンバ10、薄
膜形成チャンバ11、測定チャンバ12での各処理動作
は前記した参考例と同様であり、ここでは省略する。
【0042】そして、本実施例では、上記した各基板処
理動作中に、基板15がハンドラ室2内にハンドラ1を
介して搬入されて所定の位置に停止した時に、測定セン
サ(例えばCCDカメラ)20によって基板15上の粉
塵等を測定する。そして、測定センサ(例えばCCDカ
メラ)20から出力される出力信号を測定装置23で例
えば画像処理して、基板15上の粉塵の量を測定する。
【0043】測定装置23は、この測定結果に基づいて
基板15上の粉塵の量が予め設定されているしきい値以
下の場合は、制御装置(図示省略)に次の基板処理動作
を実行させる信号を出力し、次のチャンバ(例えば薄膜
形成チャンバ11)に基板15を搬送する。
【0044】また、上記した粉塵の量の測定結果がしき
い値より小さい場合でも、測定値がしきい値付近の値の
場合には、ブローノズル21から基板15上にハンドラ
室2内の雰囲気と同じガスを流して基板15上の粉塵等
を排除し、基板15上をクリーニングする。この時、排
気ポンプ(図示省略)によって、ハンドラ室2のガスを
排気口17から排気する。
【0045】また、測定装置23による粉塵の量の測定
で、基板15上の粉塵の量が予め設定されているしきい
値以上の場合は、測定装置23から制御装置(図示省
略)に、この基板15のその後の処理工程を中止させる
信号を出力して、次の処理工程動作を中止する。
【0046】そして、ハンドラ室2内の基板15を、ハ
ンドラ1によりゲートバルブ4の開閉動作に連動させて
エッチングチャンバ9に搬送した後、測定装置23から
出力される前記した信号によりバルブ24を開けて、ハ
ンドラ2室内に、エッチングガス供給装置(図示省略)
からノズル22を介してエッチングガス(例えば塩化水
素ガス)を供給し、ハンドラ室2内のエッチングを行
う。この時、排気ポンプ(図示省略)によって、ハンド
ラ室2内のエッチングガスを排気口17から排気する。
【0047】上記したハンドラ室2内での基板15上面
のクリーニングは、測定装置23による測定結果に基づ
いて所定時間行われる。そして基板15上面のクリーニ
ングが終了すると再度測定センサ20で基板15上の粉
塵の測定を行い、問題がなければ次の基板処理工程を実
行する。
【0048】また、ハンドラ室2内のエッチングは、測
定装置23による測定結果に基いて所定時間行われる。
そして、ハンドラ室2内のエッチングが終了すると、ハ
ンドラ室2内に基板15を再び搬入して再度測定センサ
20で粉塵の測定を行い、問題がなければ次の基板処理
工程を実行する。
【0049】このように、本参考例においてもハンドラ
室2を常にクリーンに保つことができるので、ハンドラ
室2内に基板15が搬送されている時に、基板15が粉
塵等で汚染されることはなく、また、ハンドラ室2内の
粉塵が、接続されている各チャンバ(ロード・アンロー
ド・チャンバ8、エッチングチャンバ9、オリフラチャ
ンバ10、薄膜形成チャンバ11、測定チャンバ12)
に拡散されることもないので、不良基板の発生が防止さ
れることにより薄膜製造の歩留まりが向上し、高品質の
薄膜を得ることができる。
【0050】また、前記したハンドラ室2のエッチング
操作において、浮遊している粉塵の塩化物の量をハンド
ラ室2やその排気口17等で測定して、エッチング時間
を制御することも可能であり、エッチング操作の開始も
ハンドラ1の操作回数、ハンドラ室2の運転経過時間に
よって制御することも可能である。
【0051】また、前記したハンドラ室2をエッチング
するエッチングガスとしては例えば塩化水素ガスが使用
されるが、ハンドラ室2内の粉塵に対しては、通常キャ
リアーガスとして使用する水素ガス等でパージを繰り返
すことでも同じ効果が得られる。また、エッチングチャ
ンバ9での酸化膜除去工程で使用する例えば弗酸により
発生する弗化物等によりハンドラ室2内が汚染した場合
は、ベーキング、紫外線の照射等による弗化物の除去も
可能であり、これらの処理を前記した基板処理動作に組
入れることもできる。
【0052】また、前記した実施例では、基板17のク
リーニングはハンドラ1上で行ったが、これ以外にも、
例えばハンドラ室2内にクリーニングステージを設けた
り、基板15を垂直に支持してクリーニングしたり、基
板15の表面に所定の角度でガス体を吹き付ける等も可
能である。
【0053】また、本実施例では、ハンドラ室2内での
基板15のクリーニング、およびハンドラ室2内のエッ
チングは、測定装置24から制御装置(図示省略)に出
力される信号に基づいて自動的に実行される構成であっ
たが、これらの操作を手動操作によって行うことも可能
である。
【0054】また、本実施例では、基板15が各チャン
バからハンドラ室2内に搬送される毎(即ち、ハンドラ
1の1回の動作毎)に、測定センサ20によって基板1
5上の粉塵を測定する構成であったが、これ以外にも例
えば、基板処理装置の運転時間、ハンドラ室2に基板1
5が所定時間以上停滞した時、ハンドラ1動作回数等に
よって測定頻度を制御することも可能である。
【0055】また、本実施例では、測定センサ20でハ
ンドラ2内のハンドラ1に載置されている基板15上の
粉塵を測定する構成であったが、これ以外にも例えば、
ハンドラ室2内の任意の位置やハンドラ室2の排気口1
7等でハンドラ室2内に浮遊している粉塵を測定して、
前記同様の制御を行うことも可能である。
【0056】図5は、本発明の第2の参考例に係る多室
型基板処理装置の概略構成を示す平面図、図6は、本発
明の第2の参考例に係る多室型基板処理装置の要部を示
す概略断面図である。
【0057】本参考例では、図1に示した参考例の基板
処理装置のハンドラ室2内に加熱装置25と冷却装置2
6を配設し、ハンドラ室2内で基板15の余熱と冷却を
行うようにしている。他の構成は図1に示した参考例
基板処理装置と同様である。
【0058】ハンドラ1の下方に配設されている加熱装
置25は支持棒27で支持されており、加熱装置25の
加熱手段としては、例えば抵抗加熱、ランプ加熱、高周
波加熱等を用いることができる。
【0059】ハンドラ1の下方に配設されている冷却装
置26は、冷媒としてハンドラ室2の下部に接続されて
いる容器28内の液体窒素29が用いられている。ま
た、冷媒としては、この他にも例えば、冷却水等を用い
ることもできる。
【0060】加熱装置25、冷却装置26の加熱、冷却
制御は制御装置(図示省略)によって行われる。
【0061】次に、上記した本参考例に係る基板処理装
置の基板処理動作について説明する。
【0062】基板15のロード・アンロード・チャンバ
8、エッチングチャンバ9、オリフラチャンバ10、薄
膜形成チャンバ11、測定チャンバ12での各処理動作
は前記した参考例と同様であり、ここでは省略する。
【0063】そして、本参考例では、上記したオリフラ
チャンバ10で基板15のオリフラ(オリエンテーショ
ンフラット)合わせを行った後、ハンドラ1によりハン
ドラ室2内の加熱装置25上に基板15を搬送し、加熱
装置25で基板15を500〜1000℃の間で余熱し
てから薄膜形成チャンバ11に搬送して、薄膜形成を行
う。
【0064】そして、薄膜形成チャンバ11で薄膜形成
されスリップ発生温度よりやや低い温度の基板15を、
ハンドラ1によりハンドラ室2内の冷却装置26上に搬
送し、冷却装置26で基板15を操作上問題ない温度
(例えば数十度)まで冷却した後、測定チャンバ12に
搬送して、各種の測定、検査を行う。
【0065】加熱装置25による基板15の余熱と、冷
却装置26による基板15の冷却の各所要時間は、ハン
ドラ室2に接続されている各チャンバの本質的な操作時
間を越えることがないように制御される。
【0066】また、本参考例では、加熱装置25と冷却
装置26をハンドラ室2内に設けたが、これ以外にも例
えばハンドラ室2に新たに接続する独立したチャンバ内
に設けてもよい。
【0067】このように、本参考例では、ハンドラ室2
内で薄膜形成に先立って基板15の余熱を行い、薄膜形
成後速やかに冷却して基板15の測定、検査を行うこと
ができるので、処理工程で異なる基板温度を速やかに得
ることができる。
【0068】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば、ハンドラ室で基板上の粉塵
の量を測定でき、この測定結果に基いてハンドラ室内の
基板上面及びハンドラ室を常にクリーンにすることがで
き、粉塵等によって基板が汚染されることを防止して、
高品質の薄膜を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例に係る多室型基板処理装置の概
略構成を示す平面図である。
【図2】本発明の参考例に係る多室型基板処理装置の要
部を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る多室型基板処理装置の概
略構成を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例に係る多室型基板処理装置の要
部を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の参考例に係る多室型基板処理装
置の概略構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の参考例に係る多室型基板処理装
置の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドラ 2 ハンドラ室 8 ロード・アンロード・チャンバ 9 エッチングチャンバ 10 オリフラチャンバ 11 薄膜形成チャンバ 12 測定チャンバ 15 基板 16 ノズル 17 排気口 20 測定センサ 21 ブローノズル 23 測定装置 24 バルブ 25 加熱装置 26 冷却装置 29 液体窒素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇井 明生 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−104036(JP,A) 特開 昭62−181440(JP,A) 特開 平3−190260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理室が接続されたハンドラ室を
    備え、前記ハンドラ室を介して前記各処理室に基板の出
    入れを行って基板処理を実行する多室型基板処理装置に
    おいて、前記ハンドラ室内で前記基板上の反応生成物の
    粉塵の量を測定するための測定手段を備えたことを特徴
    とする多室型基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多室型基板処理装置に
    おいて、測定手段の測定結果に基いて前記ハンドラ室内
    の前記基板上へクリーニング用のガスを流して前記基板
    上の粉塵を排除するためのブローノズルを前記ハンドラ
    室内に備えたことを特徴とする多室型基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の多室型基板処理
    装置において、測定手段の測定結果に基いて前記ハンド
    ラ室内にパージガスを供給するためのパージガス供給手
    段を設けたことを特徴とする多室型基板処理装置。
JP7163692A 1992-03-27 1992-03-27 多室型基板処理装置 Expired - Lifetime JP3176118B2 (ja)

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