JP3175912B2 - 使い捨てパンツ型おむつ - Google Patents
使い捨てパンツ型おむつInfo
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Description
失禁者用として用いられる使い捨てパンツ型おむつに関
する。
ておむつは、テープファスナーなどの締結手段を用いた
フラット型の使い捨ておむつが主流であったが、近年、
立位の状態でも装着でき、はかせることのできる使い捨
てパンツ型おむつが上市されるようになっている。この
ような使い捨てパンツ型おむつとしては、例えば、特開
昭57−77304号公報において、腹側部の左右一対
のサイドフラップの側縁と背側部の左右一対のサイドフ
ラップの側縁とを互いに接合固定して、一対のレッグ開
口部及び一つのウエスト開口部を形成した使い捨てパン
ツ型おむつが開示されている。更に、該パンツ型おむつ
は、レッグ開口部とウエスト開口部とに、それぞれ隣接
する弾性部材が配置されていて、開口部を弾性化するこ
とにより、着用者の体型にフィットするように構成され
ている。
常、着用者が立位の状態で自ら着用したり、又は着用さ
せることができる使い捨ておむつとして、幼児の「おむ
つ離れ」を促進するためのトイレットトレーニング用と
して、または失禁者もしくは成人用おむつとして有用と
されている。
着用者自身が、排泄物を漏らさないように且つ容易に装
着できるようにするために、優れたフィット性を有して
いることが要求され、さらには、着用者の活発な運動に
対しても十分な追従性を有することが要求されている。
は、既に特公平7−44945号公報において、ウエス
ト開口部と一対のレッグ開口部とに、その周縁部にわた
って実質的に連続した弾性部材を設け、さらに胴回り部
に実質的に連続したギャザーを形成した使い捨てパンツ
型おむつを提案しており、該使い捨てパンツ型おむつ
は、開口部周縁部に実質的に連続するギャザーと、胴回
りギャザーとを備えているため、着用者の活発な動きに
対して追従し、ずれ落ちにくいものである。また、この
他にも、胴回りギャザーを有する使い捨てパンツ型おむ
つとしては、胴回り部における弾性部材をループ上に配
置した使い捨てパンツ型おむつや、腹側と背側で異なる
伸長率の弾性部材を胴回り部に配してなる使い捨てパン
ツ型おむつが提案されている。
用者の排泄に伴い、使い捨てパンツ型おむつの重量も増
加してずれ落ちやすくなるという問題や、幼児用の使い
捨てパンツ型おむつにおいては、着用者が高月齢児にな
るほど動きが活発となるという問題があるため、上述の
使い捨てパンツ型おむつよりも更に下着のような追従性
を有している使い捨てパンツ型おむつが要求されてい
る。
防止効果を有すると共に、着用者が活発に運動しても十
分に追従できる程度にフィット性に優れた使い捨てパン
ツ型おむつを提供するものである。
ップシートと、液不透過性のバックシートと、両シート
間に介在されて排泄物を収容保持する吸収体とを有する
本体を備え、該本体は着用時に着用者の腹側に位置する
腹側部と、背側に位置する背側部と、該腹側部及び該背
側部間に位置する股下部とに区分されており、該腹側部
及び該背側部各々の左右両側縁部をそれぞれ接合固定し
てウエスト開口部および一対のレッグ開口部が形成され
ており、該ウエスト開口部および一対の該レッグ開口部
には、それぞれその周縁部全周にわたって実質的に連続
したギャザーを形成するウエスト弾性部材及びレッグ弾
性部材が配されており、着用時に着用者の胴回りに位置
する胴回り部の腹側部に複数本の胴回り弾性部材が配さ
れて胴回りギャザーが形成されている使い捨てパンツ型
おむつであって、上記胴回り弾性部材のうち、少なくと
も、最も股下部側寄りに配されている弾性部材は、股下
部側に変位した形状に配置されており、該弾性部材の変
位量は腹側部の中央部で最大で且つ該弾性部材の最大変
位部の位置はレッグ開口部の最上縁部よりウエスト開口
部側にあることを特徴とする使い捨てパンツ型おむつを
提供することにより、上記目的を達成したものである。
更に背側部にも配されている上記使い捨てパンツ型おむ
つを提供すると共に、腹側部に配された胴回り弾性部材
の伸縮応力は、背側部に配された胴回り弾性部材の伸縮
応力よりも大きい上記使い捨てパンツ型おむつを提供す
るものである。
部材が、それぞれが交差することなく且つ並列に配され
ている上記使い捨てパンツ型おむつを提供するものであ
る。また、本発明は、上記胴回り弾性部材が、上記腹側
部における一側縁から他側縁にかけて連続して張設され
ている上記使い捨てパンツ型おむつを提供するものであ
る。また、本発明は、上記胴回り弾性部材が、股下部に
向けて滑らかな曲線状に湾曲して配されている上記使い
捨てパンツ型おむつを提供するものである。
吸収体と重なる部位においては吸収体とバックシートと
の間に配置されている上記使い捨てパンツ型おむつを提
供するものである。また、本発明は、複数本の上記胴回
り弾性部材が、ウエスト開口部側から股下部側にかけ
て、順次伸長率が低くなるようになされている上記使い
捨てパンツ型おむつを提供するものである。
明の使い捨てパンツ型おむつの好ましい形態を詳細に説
明する。尚、下記の各形態においては幼児用の使い捨て
パンツ型おむつを例に用いて説明する。
い捨てパンツ型おむつの第1の形態について説明する。
ここで、図1は、本発明の一形態である使い捨てパンツ
型おむつを示す斜視図であり、図2は、図1に示す使い
捨てパンツ型おむつの展開図である。
ツ型おむつ1は、液透過性のトップシート11と、液不
透過性のバックシート12と、両シート間に介在されて
排泄物を収容保持する吸収体13とを有する本体10を
備え、該本体10は着用時に着用者の腹側に位置する腹
側部2と、背側に位置する背側部3と、該腹側部2及び
該背側部3間に位置する股下部4とに区分されており、
該腹側部2及び該背側部3各々の左右両側縁部2a,2
b及び3a,3bとをそれぞれ接合固定してウエスト開
口部5および一対のレッグ開口部6が形成されており、
該ウエスト開口部5および一対の該レッグ開口部6に
は、それぞれその周縁部全周にわたって実質的に連続し
たギャザーを形成するウエスト弾性部材14及びレッグ
弾性部材15が配されており、また、着用時に着用者の
胴回りに位置する胴周り部7の腹側部2に複数本の胴回
り弾性部材30が配されて胴回りギャザーが形成されて
いる。
長手方向中央部が括れて形成された、溢れた砂時計型の
形状を有し、上記トップシート11及び上記バックシー
ト12も同様に長手方向中央部が括れた形状とされてい
る。
レッグ弾性部材15は、それぞれ、トップシート11及
びバックシート12の間に、接着剤により接合固定され
ている。
び背側部3、それぞれのウエスト開口部側縁に沿ってそ
れぞれ並列に3本づつ配されている。また、該ウエスト
弾性部材14は、腹側部2及び背側部3の側縁2a,3
aから側縁2b,3bにかけて連続して配されている。
2から股下部4を通過し背側部3にかけて、左右両レッ
グ開口部6にそれぞれ3本づつ並列に配されている。ま
た、該レッグ弾性部材15は、図2に示すように、レッ
グ開口部6の股下部4においてゴムの間隔が狭くなって
いないため、局所的に締め付けられることがない。
ッグ弾性部材15とは、それぞれ、上記側縁2a,3a
と上記側縁2b,3bとをそれぞれ接合固定した場合
に、接合部20(図1参照)にて、各弾性部材が重な
り、ウエスト開口部5及びレッグ開口部6において実質
的に連続したリング状のギャザーが形成されるように配
されている。このようにリング状のギャザーが形成され
ることにより、フィット性が向上される。また、同様に
上記側縁2a,3aと上記側縁2b,3bの上下縁部も
一致するように接合されている。
力は、使い捨ておむつの縦中心線aに対して、左右対称
であるのが好ましく、また、上記縦中心線aの左右両側
で同じ材料が用いられる。弾性部材の着用者の身体に対
する締め付け力および伸長率が、左右均等であることに
より、装着感に優れ、着用した場合の体裁や、製品の外
観が美しい使い捨ておむつとなる。ここで、弾性部材の
伸長率とは、弾性部材の張設具合を示し、非伸長時の長
さを100としたときに何%伸長しているかを示すもの
であり、伸長率が高い場合には非伸長状態の長さの短い
弾性部材を張設していることになり、逆に、伸長率が低
い場合には非伸長状態の長さの長い弾性部材を張設して
いることになる。従って、伸長率が左右でばらついてい
ると、左右のちぢみ具合のばらつきとなり、製品外観が
悪くなる。
縦中心線aに対して左右対称の締め付け力、伸長率で設
計されるが、横中心線bに対しては必ずしも対称でなく
てもよい。上記ウエスト弾性部材14の締め付け力は、
20〜1000gであるのが好ましく、伸長率は、12
0%〜400%で配置されるのが好ましい。また、上記
レッグ弾性部材15の締め付け力は、20〜1000g
であるのが好ましく、伸長率は120%〜400%で配
置されるのが好ましい。尚、上述の伸長率において、伸
長率100%は応力0の自然長である。
においては、上記胴回り弾性部材30のうち、少なくと
も、最も股下部4側寄りに配されている弾性部材は、股
下部4側に変位した形状に配置されており、図1及び図
2に示すように、本形態の使い捨てパンツ型おむつにお
いては、腹側に設けられた上記胴回り弾性部材30のう
ち4本は、股下部4側に変位した形状に配置されてい
る。
は、腹側部2において5本配置されており、最もウエス
ト開口部5に近い胴回り弾性部材30aは、直線状に配
置されているが、残りの4本30b,30c,30d及
び30eは、おむつの幅方向における中央部において、
股下部4に向けて滑らかな曲線状に湾曲して配されて、
股下部4側に向けて変位した形状に配置されている。ま
た、本発明の使い捨てパンツ型おむつにおいては、上記
胴回り弾性部材30の変位量は腹側部2の中央部で最大
で且つ該胴回り弾性部材30の最大変位部の位置はレッ
グ開口部6の最上縁部よりウエスト開口部5側にあり、
本形態の使い捨てパンツ型おむつにおいては、その変位
量はウエスト開口部5側の胴回り弾性部材30bから股
下側の胴回り弾性部材30eに向かうに従って大きくな
っている。ここで、上記変位量は、どれだけ湾曲配置さ
れているかを示す数値であって、胴まわり弾性部材30
a〜30eにおける、側縁2a、3aから2b、3bの
間をおむつの巾方向に平行な直線で結んだ仮想線に対し
て実際に配置されたゴムの最大変位がどれだけであるか
を示す数値により定義される値である。また、胴まわり
弾性部材30aにおいては、変位量は0mmである。
bから胴回り弾性部材30eにかけて同等であるか、又
は胴回り弾性部材30bから胴回り弾性部材30eに向
かうに従って20mm以下ずつ大きくなるのが好ましい。
具体的には、上記胴回り弾性部材30bの変位量は、5
mmであるのが好ましく、上記胴回り弾性部材30cの変
位量は、10mmであるのが好ましく、上記胴回り弾性部
材30dの変位量は、15mmであるのが好ましく、上記
胴回り弾性部材30eの変位量は、20mmであるのが好
ましい。
吸収性物品1枚における使用量が同じ場合、30aより
も30eの伸長率が高くなるが、変位量が大きいからと
いって、必ずしも伸長率が高くなっているわけではな
い。該伸長率は、ウエスト開口部5側に配された胴回り
弾性部材30aから股下部側に配された胴回り弾性部材
30eにかけて、隣り合う各弾性部材間で同等又は30
%以下低くなるようになされているのが好ましく、具体
的には、上記胴回り弾性部材30aの伸長率は、210
%であるのが好ましく、上記胴回り弾性部材30bの伸
長率は、200%であるのが好ましく、上記胴回り弾性
部材30cの伸長率は、200%であるのが好ましく、
上記胴回り弾性部材30dの伸長率は、180%である
のが好ましく、上記胴回り弾性部材30eの伸長率は、
180%であるのが好ましい。また、上記胴回り弾性部
材30a〜30eは、それぞれが交差することなく且つ
並列に配されている。また、上記胴回り弾性部材30a
〜30eは、それぞれ、上記腹側部2における一側縁2
aから他側縁2bにかけて連続して張設されている。
示すように、上記トップシート11と上記バックシート
12との間に配されているが、吸収体13と重なる部位
においては吸収体13とバックシート12との間に配置
されている。トップシート11側に配置されると、トッ
プシート11が吸収体13表面から離れてしまい、吸収
性能が低下する場合がある。そのため、吸収体13とト
ップシート11との間に胴回り弾性部材30を配置する
場合には、吸収体13(吸収体13を包む台紙部分であ
っても良い)とトップシート11と胴回り弾性部材30
とを、十分に接着固定する必要がある。
3と重なる部分においては、胴回り弾性部材30の伸長
率を、吸収体13と重ならない部分の伸長率に対して低
くして使い捨てパンツ型おむつを構成したり、胴回り弾
性部材30の伸長率分布は均一にして、吸収体13と重
なる部分において胴回り弾性部材30を他の部材に接着
しないで使い捨てパンツ型おむつを構成するなどして、
上記胴回り弾性部材30の伸縮力が吸収体13に伝わら
ないようにするのが好ましい。このように構成すること
により、吸収体13にゴムの収縮作用が伝わらないため
に、吸収体13がしわになりにくく、ヨレを少なくする
ことができる。
側部3にも配されており、該背側部3において4本配置
されている。該背側部3に配された上記胴回り弾性部材
30も、最もウエスト開口部5に近い側の胴回り弾性部
材30iは直線状に配置されているが、残りの3本30
h、30g及び30fは、その巾方向中央部が股下側に
変位して滑らかに湾曲した状態で配置されており、その
変位量はウエスト開口部5から離れるにしたがって大き
くなっている。
材30hから胴回り弾性部材30fにかけて同等である
か、又は胴回り弾性部材30hから胴回り弾性部材30
fに向かうに従って30mm以下ずつ大きくなるのが好ま
しい。具体的には、上記胴回り弾性部材30hの変位量
は、10mmであるのが好ましく、上記胴回り弾性部材3
0gの変位量は、20mmであるのが好ましく、上記胴回
り弾性部材30fの変位量は、30mmであるのが好まし
い。
30iの伸長率は、ウエスト開口部5側に配された胴回
り弾性部材30iから股下部側に配された胴回り弾性部
材30fにかけて、隣り合う各弾性部材間で同等又は3
0%以下低くなるようになされているのが好ましく、具
体的には、上記胴回り弾性部材30iの伸長率は、20
0%であるのが好ましく、上記胴回り弾性部材30hの
伸長率は、200%であるのが好ましく、上記胴回り弾
性部材30gの伸長率は、180%であるのが好まし
く、上記胴回り弾性部材30fの伸長率は、180%で
あるのが好ましい。また、上記胴回り弾性部材30f〜
30iは、それぞれが交差することなく且つ並列に配さ
れている。また、上記胴回り弾性部材30f〜30i
は、それぞれ、上記背側部3における一側縁3aから他
側縁3bにかけて連続して張設されている。
30a〜30eの平均の伸縮応力は、背側部3に配され
た胴回り弾性部材30f〜30iの平均の伸縮応力より
も大きい。具体的には、胴回り弾性部材30a〜30e
の平均の伸縮応力は、20〜900gであるのが好まし
く、胴回り弾性部材30f〜30iの平均の伸縮応力
は、20〜800gであるのが好ましい。
エスト弾性部材14から胴回り弾性部材30にかけて収
縮応力の勾配をつけることもできる。収縮応力は、ウエ
スト開口部5付近に対して、胴回り弾性部材30の股下
側部分が低くなるように設計されるのが好ましく、具体
的には、ウエスト弾性部材14と胴回り弾性部材30と
で、それぞれ構成する弾性部材が同一種類である場合に
は、2〜3段階、もしくはそれ以上の勾配をつけること
が好ましい。
中心線aに対して左右対称の伸長率で設計されるが、横
中心線bに対しては必ずしも対称でなくてもよい。
材料について説明する。上記トップシート11として
は、排泄物を吸収体13へ透過させる液透過性シート
で、肌着に近い感触を有したものが好ましく、このよう
な液透過性シートとしては、織布、不織布、多孔性フィ
ルムなどが用いられる。また、複数の部材が積層された
複合材であってもよく、トップシート11の周縁部に撥
水処理を施したり、立体ギャザーを有する撥水性の部材
を接合することによって、トップシート11の高機能化
を図ることができる。また、該トップシート11は伸縮
性を有する材料で形成してもよい。
も吸収体13と当接する面が液不透過性である必要があ
り、例えば、蒸気を透過させることのできる透湿性のあ
る液不透過性シートや、肌着に近い感触を有したもの、
たとえば該シートと織布、該シートと不織布との複合材
が用いられ、これらは伸縮性を有していてもよい。
クシート12に複合材を用いた場合には、レッグ弾性部
材15、ウエスト弾性部材14及び胴回り弾性部材30
の配置位置を適宜変更することができる。
スト弾性部材14及び上記胴回り弾性部材30として
は、天然ゴム、ポリウレタン系、発砲ポリウレタン系の
弾性部材等が用いられ、その形状は糸状、帯状などとす
ることができる。上記各弾性部材は、ホットメルト型接
着剤等の粘着剤、超音波溶着、熱溶着などの公知の手段
をもって、他の部材に伸縮可能であるように接合固定さ
れることが好ましい。上記接合固定に用いられるホット
メルト型接着剤としては、基本的にベースポリマー、粘
着付与剤、軟化剤からなるもので公知のものを利用する
ことができ、ゴム系、オレフィン系のベースポリマーを
用いたものが一般的であるが、その他、コールドグル
ー、溶剤系等の接着剤を利用することもできる。
材とし、高分子吸収ポリマーを併用したものが好まし
く、熱可塑性繊維を混合させて熱処理を施したり、長繊
維の天然繊維を混合する等して保形性を高めたものが用
いられる。また、該高分子吸収ポリマーが吸収体13か
ら漏れ出すのを抑えるために、吸収体13の周囲を台紙
で覆ったり、吸収体13を多層構造にした上で、高分子
吸収ポリマーの配置を偏在化させてもよい。該高分子吸
収ポリマーとしては、自重の20倍以上の液体を吸収し
て保持し、ゲル化する性質を有するものが好ましい。
ば、上述の如く配された胴回り弾性部材30を有してい
るので、該胴回り弾性部材30により形成される胴回り
ギャザーが、使い捨てパンツ型おむつのずれ落ちを抑え
て引き上げる方向に働いて、ずれ落ちを効果的に防止す
るとともに、フィット性、着用中の見栄えをよくするこ
とができる。また、レッグ開口部6およびウエスト開口
部5が弾性化されているので、着用者との間に隙間を生
じさせることなく、排泄物の漏れを確実に防止すること
ができる。また、複数本の胴回り弾性部材30を配して
いるので、締め付け力が局所的に集中しないため、装着
感が極めて好適である。また、上記胴回り弾性部材30
は、腹側だけに配されていても、例えば、着用者が幼児
である場合に、該腹側部2のふくらみの高低差が背側部
3に比べて大きく、着用者の運動によるずれ落ちが腹側
の方が顕著であるため、ずれ落ち防止効果及びフィット
性向上効果は顕著であるが、上述の第1の形態の如く、
背側部3にも配することにより、これらの効果をより顕
著なものとすることができる。
ウエスト開口部5の下方から股下部4にかけての領域
(上記吸収体13の配されている領域)を意味するもの
である。
の形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変更が可能である。例えば、レッグ弾
性部材15及びウエスト弾性部材14は、いくつかのテ
ープ状の弾性部材片を連動させるように開口部周縁に配
置することにより形成して、実質的に連続したギャザー
を形成するようにしてもよい。また、上記胴回り弾性部
材は、腹側部にのみ設けても良く、また、その本数も2
本以上であれば特に制限されない。
層のずれ落ち防止効果を有すると共に、着用者が活発に
運動しても十分に追従できる程度にフィット性に優れた
ものであり、詳細には、着用中、着用者のいかなる動き
に対しても、湾曲状に形成された胴回りギャザーが使い
捨てパンツ型おむつのずれ落ちを効果的に防止し、着用
者にフィットし、しかも脇部に隙間が生じないため、排
泄物の漏れを確実に防止することができる。
型おむつを示す斜視図である。
展開図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
のバックシートと、両シート間に介在されて排泄物を収
容保持する吸収体とを有する本体を備え、該本体は着用
時に着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する
背側部と、該腹側部及び該背側部間に位置する股下部と
に区分されており、該腹側部及び該背側部各々の左右両
側縁部をそれぞれ接合固定してウエスト開口部および一
対のレッグ開口部が形成されており、該ウエスト開口部
および一対の該レッグ開口部には、それぞれその周縁部
全周にわたって実質的に連続したギャザーを形成するウ
エスト弾性部材及びレッグ弾性部材が配されており、着
用時に着用者の胴回りに位置する胴回り部の腹側部に複
数本の胴回り弾性部材が配されて胴回りギャザーが形成
されている使い捨てパンツ型おむつであって、 上記胴回り弾性部材のうち、少なくとも、最も股下部側
寄りに配されている弾性部材は、股下部側に変位した形
状に配置されており、該弾性部材の変位量は腹側部の中
央部で最大で且つ該弾性部材の最大変位部の位置はレッ
グ開口部の最上縁部よりウエスト開口部側にあることを
特徴とする使い捨てパンツ型おむつ。 - 【請求項2】 上記胴回り弾性部材は、更に背側部にも
配されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨て
パンツ型おむつ。 - 【請求項3】 腹側部に配された胴回り弾性部材の伸縮
応力は、背側部に配された胴回り弾性部材の伸縮応力よ
りも大きいことを特徴とする請求項2記載の使い捨てパ
ンツ型おむつ。 - 【請求項4】 複数本の上記胴回り弾性部材は、それぞ
れが交差することなく且つ並列に配されていることを特
徴とする請求項1〜3の何れかに記載の使い捨てパンツ
型おむつ。 - 【請求項5】 上記胴回り弾性部材は、上記腹側部にお
ける一側縁から他側縁にかけて連続して張設されている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の使い捨
てパンツ型おむつ。 - 【請求項6】 上記胴回り弾性部材は、股下部に向けて
滑らかな曲線状に湾曲して配されていることを特徴とす
る請求項1〜4の何れかに記載の使い捨てパンツ型おむ
つ。 - 【請求項7】 上記胴回り弾性部材は、吸収体と重なる
部位においては吸収体とバックシートとの間に配置され
ていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
使い捨てパンツ型おむつ。 - 【請求項8】 複数本の上記胴回り弾性部材は、ウエス
ト開口部側から股下部側にかけて、順次伸長率が低くな
るようになされていることを特徴とする請求項1〜7の
何れかに記載の使い捨てパンツ型おむつ。
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