JP2020058768A - 吸収性物品 - Google Patents

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Toshibumi Otsubo
俊文 大坪
規弘 時田
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規弘 時田
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【課題】腹側において、脚回りのフィット性を低下させることなく吸収性本体の出っ張りを抑制することが可能な吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性本体(10)と、外装体(20)と、を有する吸収性物品(1)であって、外装体(20)は、着用者の脚回りに沿って湾曲した切り欠き部(20c)を有し、吸収性物品(1)を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、切り欠き部(20c)は、背側切り欠き部(20cb)と、腹側切り欠き部(20cf)とを有し、外装体(20)は、背側切り欠き部(20cb)に沿って連続的に設けられた脚回り弾性部材(33)を有しており、腹側切り欠き部(20cf)の少なくとも一部に沿った脚回り弾性部材(33)を有しておらず、腹側切り欠き部(20cf)の少なくとも一部において、弾性領域(R1)と、弾性領域(R1)よりも背側の領域に位置する非弾性領域(R2)とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、パンツ型の使い捨ておむつ等の吸収性物品が使用されている。そして、パンツ型使い捨ておむつとして、排泄物を吸収する吸収性本体と、該吸収性本体に重ね合わされた外装体とを有する、所謂オールインワンタイプのパンツ型おむつが知られている。このようなパンツ型おむつでは、外装体の左右方向の両側が着用者の脚繰りに沿って切り欠かかれ(レッグホール)、切り欠きに沿うように脚回りゴムが設けられていることが一般的である。例えば、特許文献1には、前身頃A及び後見頃Bの脚回りに沿って、それぞれ糸ゴム等の弾性伸縮部材1,2が設けられたパンツ型おむつが開示されている。
特開平4−28364号
従来のパンツ型おむつにおいて、特許文献1のように脚回りの全域に沿って糸ゴム等の脚回り弾性部材が設けられていた場合、おむつ着用時に、当該脚回り弾性部材の収縮によって吸収性本体の左右方向両側が収縮し、左右方向の中央部が非肌側に飛び出してしまうおそれがあった。特に腹側領域では、吸収性本体の股間部が膨らむように非肌側に出っ張ってしまうことにより、着用者の身体に吸収性本体がフィットしていなかったり、サイズが合っていなかったりするといった印象を使用者に与える場合があった。
このような場合、腹側領域において、脚回りの全域に沿って配置された脚回り弾性部材を除去することにより、腹側における吸収性本体の出っ張りを抑制することができる。しかしながら、腹側において脚回り弾性部材を除去すると、脚回りのフィット性が低下して着用者の脚回りとおむつとの間に隙間が生じやすくなり、尿漏れの原因となるおそれがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、腹側において、脚回りのフィット性を低下させることなく吸収性本体の出っ張りを抑制することが可能な吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性本体と、前記吸収性本体の厚さ方向に重ねて配置された外装体と、を有する吸収性物品であって、前記外装体は、着用者の脚回りに沿って湾曲した一対の切り欠き部を有し、前記吸収性物品を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、前記切り欠き部は、前記長手方向において、中央よりも背側に位置する背側切り欠き部と、前記中央よりも腹側に位置する腹側切り欠き部とを有し、前記外装体は、前記背側切り欠き部において、前記背側切り欠き部に沿って連続的に設けられた脚回り弾性部材を有しており、前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記腹側切り欠き部に沿った脚回り弾性部材を有しておらず、前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記幅方向に沿って腰回り弾性部材が設けられた弾性領域と、前記弾性領域よりも前記背側の領域に位置し前記腰回り弾性部材が設けられていない非弾性領域とを有している、ことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、腹側において、脚回りのフィット性を低下させることなく吸収性本体の出っ張りを抑制することが可能な吸収性物品を提供することができる。
おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。 展開且つ伸長状態であるおむつ1を肌側から見た平面図である。 図2中のA−A断面を示す概略断面図である。 図4Aは、パンツ型状態のおむつ1を左右方向に伸長させた状態について、腹(前)側から見た概略平面図である。図4Bは、パンツ型状態のおむつ1の伸長状態を解除した自然状態について、腹(前)側から見た概略平面図である。 自然状態のおむつ1を左右方向の一方側から見た概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性本体と、前記吸収性本体の厚さ方向に重ねて配置された外装体と、を有する吸収性物品であって、前記外装体は、着用者の脚回りに沿って湾曲した一対の切り欠き部を有し、前記吸収性物品を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、前記切り欠き部は、前記長手方向において、中央よりも背側に位置する背側切り欠き部と、前記中央よりも腹側に位置する腹側切り欠き部とを有し、前記外装体は、前記背側切り欠き部において、前記背側切り欠き部に沿って連続的に設けられた脚回り弾性部材を有しており、前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記腹側切り欠き部に沿った脚回り弾性部材を有しておらず、前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記幅方向に沿って腰回り弾性部材が設けられた弾性領域と、前記弾性領域よりも前記背側の領域に位置し前記腰回り弾性部材が設けられていない非弾性領域とを有している、ことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、腹側切り欠き部に沿った脚回り弾性部材が設けられていないため、該腹側切り欠き部に沿った収縮が生じ難い。したがって、腹側において吸収性本体の左右方向の両側部のみが収縮することによって中央部が非肌側に出っ張ってしまう、といった問題を抑制できる。一方、腹側切り欠き部の一部と重複する領域に腰回り弾性部材による弾性領域を設け、当該領域に伸縮性を付与することで、腹側脚回りにおけるフィット性の低下を抑制できる。したがって、腹側において、脚回りのフィット性を低下させることなく吸収性本体の出っ張りを抑制することが可能な吸収性物品を提供することができる。
また、吸収性本体と、前記吸収性本体の厚さ方向に重ねて配置された外装体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収性物品を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、背側胴回りから股下側へのびる湾曲した脚回り弾性部材を有し、腹側胴回りから股下側へのびる湾曲した脚回り弾性部材を有しておらず、前記外装体の腹側において、前記幅方向に沿って伸縮する弾性領域と、前記弾性領域よりも前記長手方向の背側において前記幅方向に沿って伸縮しない非弾性領域と、を有する、ことを特徴とする吸収性物品が明らかとなる。
このような吸収性物品によれば、脚回り弾性部材による収縮力が腹側脚回りに作用し難く、吸収性本体の左右方向の両側部が収縮し、中央部が非肌側に出っ張ってしまう、といった問題を抑制できる。また、外装体の腹側の一部に幅方向に伸縮する弾性領域が設けられることで、腹側脚回りにおけるフィット性の低下が抑制される。したがって、腹側において、脚回りのフィット性を低下させることなく吸収性本体の出っ張りを抑制することが可能な吸収性物品を提供することができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向における前記非弾性領域の長さは、前記長手方向における前記弾性領域の長さよりも長い、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、着用時において、腹側切り欠き部のうち非弾性領域と重複する部分(レッグギャザー)によって、着用者の脚回りが覆われる面積を広くすることができる。すなわち、股間部において脚回りが広く覆われることにより、使用者により大きな安心感を与え、尿漏れ等の心配を生じ難くさせることができる。
かかる吸収性物品であって、自然状態において、前記弾性領域と前記非弾性領域との前記長手方向の境界位置にて、前記外装体の前記幅方における幅が最も狭くなっている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、腹側切り欠き部の幅が狭くなった括れ部が形成されることにより、脚回り開口の変曲点が多くなり、吸収性物品を着用する際に、脚回り開口が着用者の身体にフィットしやすくなる。また、着用者の脚の動きに追従して外装体が変形しやすくなることから、着用性が向上する。
かかる吸収性物品であって、前記弾性領域で、前記長手方向の単位長さ当たりに作用する前記幅方向に沿った収縮力は、前記弾性領域の前記長手方向の前記腹側に隣接し、前記長手方向において前記弾性領域と同じ長さを有する領域で、前記長手方向の単位長さ当たりに作用する前記幅方向に沿った収縮力よりも小さい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、弾性領域の腹側に隣接する領域(胴回り弾性領域)における幅方向の収縮力を強くすることにより、着用者の胴回りで外装体の位置ずれが生じることを抑制しやすくなる。また、弾性領域における幅方向の収縮力を強くしすぎないことにより、脚回り開口が着用者の脚回りに沿って食い込むことを抑制し、脚回りにおける適度なフィット性を実現することができる。
かかる吸収性物品であって、前記外装体の前記幅方向の両端部にて前記外装体の対向する面同士を接合する一対のサイドエッジ部を有しており、前記外装体の腹側には、前記一対のサイドエッジ部の間の領域において、前記幅方向に沿って連続する腹側胴回り弾性部材が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、胴回り弾性部材によって十分な収縮力が作用することにより、吸収性物品を着用した際に、着用者の胴回りにおいて外装体の位置ずれが生じ難くなる。これにより、吸収性本体の位置ずれ等が生じ難くなり、排泄物の漏出やフィット性の悪化を抑制することができる。
かかる吸収性物品であって、前記外装体の背側には、前記一対のサイドエッジ部の間の領域において、前記幅方向に沿って連続する背側胴回り弾性部材が設けられており、前記外装体の前記腹側において、前記腹側胴回り弾性部材によって作用する前記長手方向の単位長さ当たりの収縮力は、前記外装体の前記背側において、前記背側胴回り弾性部材によって作用する前記長手方向の単位長さ当たりの収縮力よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、背側における外装体の収縮量よりも、腹側における外装体の収縮量の方が大きくなり、自然状態において、吸収性物品の胴回り領域が前後方向の前側寄りに偏移しやすくなる。したがって、脚回り開口も前後方向の前方寄りに偏移しやすくなる。これにより、歩行時等に着用者が脚を前側に動かした場合であっても、脚の動きが脚回り開口と干渉し難くなり、吸収性物品の着用性が向上する。
かかる吸収性物品であって、自然状態において、前記サイドエッジ部は、前記吸収性物品の上下方向に対して斜め前方に傾斜している、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、サイドエッジ部の上下方向の股下側に設けられている脚回り開口が前後方向の前側寄りに偏移しやすくなる。これにより、着用者が歩行等の際に脚を前側に動かした場合であっても、該脚の動きが脚回り開口と干渉し難くなり、吸収性物品の着用性が向上する。
かかる吸収性物品であって、前記外装体は、前記長手方向の中央よりも背側に位置する背側切り欠き部において、前記幅方向に沿った腰回り弾性部材を有していない、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、背側において腰回り弾性部材(弾性領域)が設けられていないことにより、外装体や吸収性本体が幅方向に過度に収縮してしまうことが抑制され、着用者の臀部を広く覆うことが可能となる。したがって、背側におけるフィット性が向上する。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、前記脚回り弾性部材の少なくとも一部は、前記吸収性コアと重複しており、前記吸収性コアと重複している部分における前記脚回り弾性部材の収縮力は、前記吸収性コアと重複していない部分における前記脚回り弾性部材の収縮力よりも小さい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアに対して作用する脚回り弾性部材による収縮力が大きくなりすぎず、幅方向において吸収性コアが過度に収縮することが抑制される。したがって、吸収性コアによって尿等の排泄物を吸収することが可能な範囲が広く保たれ、吸収性物品の吸収性能を良好なものとすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、前記吸収性コアには、前記吸収性コアの全体の重量の80%以上の高吸収性ポリマーが含まれている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアが、着用者の身体の凹凸や曲面に沿って3次元的に変形しやすくなる。これにより、弾性領域及び非弾性領域のいずれの領域でも、吸収性コアが着用者の身体にフィットしやすくなり、排泄物の漏れを抑制しやすくすることができる。
かかる吸収性物品であって、着用対象者が乳幼児または幼児である、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、弾性領域及び非弾性領域の配置や大きさを調整することにより、脚回り開口の締め付けの強さと吸収性本体のフィット性とのバランスを子供用に最適化し、肌の弱い乳幼児等でも着用可能な子供用おむつを実現することができる。
===実施形態===
<おむつ1の基本構成>
本実施形態で扱う吸収性物品の一例として、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)の基本的な構成について説明する。図1は、おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態であるおむつ1を肌側から見た平面図である。図3は、図2中のA−A断面を示す概略断面図である。なお、図2における「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や外装体20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
このおむつ1は、図1のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として上下方向と左右方向と前後方向とを有している。そして、以下では、このパンツ型状態における上下方向の一方側(図1では上側)及び他方側(図1では下側)のことを、それぞれ「胴回り開口側」及び「股下側」とも言い、また、前後方向の前側及び後側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。
一方、図2の展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向と厚さ方向とを有している。以下では、この展開状態における長手方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。なお、図2の展開状態における幅方向は、図1のパンツ型状態における左右方向と同じ方向である。そのため、以下では、幅方向のことを「左右方向」とも言う。また、展開状態の長手方向は、パンツ型状態の上下方向に沿った方向である。また、図3に示すように、上下方向(長手方向)及び左右方向(幅方向)と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用対象者の肌と当接する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
本実施形態のおむつ1は、吸収性本体10と、外装体20とを有する。そして、図2の展開状態から、長手方向(上下方向)の中央位置CLを折り位置として吸収性本体10及び外装体20が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態で、外装体20の左右方向の両端部において対向する面同士が一対のサイドエッジ部20es,20esにて接合される。これにより、外装体20がサイドエッジ部20esにて環状に繋がって、図1に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。
吸収性本体10は、尿等の排泄物を吸収する機能を有し、図2に示されるように平面視略長方形をなし、その長手方向をおむつ1の上下方向に沿わせつつ左右方向の中央に配置されている。吸収性本体10は、液吸収性の吸収性コア(吸収体)11と、同吸収性コア11の外周面を被覆するコアラップシート12と、トップシート13と、バックシート14とを有する。また、吸収性本体10の左右方向の両側には、防漏壁50が設けられている。
吸収性コア11は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものであり、その内部には重量パーセントで80%以上の高吸収性ポリマー(所謂SAP)が混入されている。本実施形態において、吸収性コア11は図2に示されるような略長方形状である。コアラップシート12は、吸収性コア11の外周面を被覆する液透過性のシート部材であり、ティッシュペーパーや不織布等を使用可能である。但し、コアラップシート12は必ずしも設けられていなくても良い。
トップシート13は、吸収性コア11の厚さ方向の肌側面に配置され、おむつ1の着用時に着用者の肌と当接する液透過性のシート部材(内層シート)である。本実施形態のトップシート13は、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等によって形成される。
バックシート14は、吸収性コア11の厚さ方向の非肌側に配置され、おむつ1の外層を構成するシート部材(外層シート)である。本実施形態において、バックシート14は、吸収性本体10の非肌側に配置された液不透過性且つ透湿性のシート部材であり、例えば樹脂フィルムによって形成される。バックシート14が設けられていることによって、吸収性本体10によって吸収された尿等の水分が着用者の衣服側に移動(浸透)することが抑制される。
防漏壁部50は、吸収性本体10の幅方向両側において、長手方向(おむつ1の上下方向)に沿って配置されている。おむつ1の着用時には、この防漏壁部50が吸収性本体10の幅方向の両端部から起立して、排泄物がおむつ1の外側に漏出するのを抑制する。図2に示されるように、本実施形態の防漏壁部50は、長手方向の両端部にそれぞれ設けられた第1防漏壁接合部51,52、及び、幅方向の外側端部において長手方向に沿って設けられた第2防漏壁節接合部53によって、吸収性本体10の肌側に接合固定されている。そして、防漏壁部50の幅方向内側端部には、糸ゴム等の防漏壁弾性部材35が長手方向に伸長された状態で固定されており、おむつ1の着用時には防漏壁弾性部材35の収縮力に基づいて、防漏壁部50の幅方向内側端部領域が第2防漏壁節接合部53を起立基点として着用者の肌側に起立する。なお、第1防漏壁接合部51,52、及び第2防漏壁節接合部53は、ホットメルト接着剤等の接着剤によって形成することができる。
外装体20は、肌側シート21と非肌側シート22とを有する。肌側シート21は、スパンボンド不織布やSMS不織布等により形成された柔軟なシート部材であり、吸収性本体10の肌側に設けられている。肌側シート21の幅方向及び長手方向の中央部には、図2に示されるような長円形状に切り欠かれた長円切り欠き部21hが設けられている。該長円切り欠き部21hによって、吸収性本体10(及び防漏壁部50)の一部が厚さ方向の肌側に露出し、おむつ1の着用時において吸収性本体10によって排泄物を吸収することが可能となる。
非肌側シート22は、スパンボンド不織布やSMS不織布等により形成された柔軟なシート部材であり、吸収性本体10を非肌側から覆うように設けられている。そして、非肌側シート22の長手方向の両端部は、肌側シート21の長手方向の両端部よりも外側に突出しており、突出した部分が長手方向の内側且つ厚さ方向の肌側に折り返され、折り返し部22ff及び22bfを形成している。おむつ1では、この折り返し部22ff及び22bfが胴回り開口BHに沿って設けられ、肌側シート21の長手方向における外縁(エッジ)を覆っている。したがって、肌側シート21の長手方向外側のエッジが着用者の肌と直接接触することが抑制され、胴回り開口BHにおいて、良好な肌触りを実現できる。
外装体20の長手方向における腹側の所定の領域(サイドエッジ部20esが形成されている領域)には、糸ゴム等の複数の腹側胴回り弾性部材31,31…が幅方向に伸長された状態で長手方向に所定の間隔を空けて配置されている(図2,図3参照)。該腹側胴回り弾性部材31が発現する収縮力により、外装体20の腹側において、幅方向(左右方向に)沿った伸縮性が付与される。同様に、外装体20の長手方向における背側の所定の領域には、糸ゴム等の複数の背側胴回り弾性部材32,32…が幅方向に伸長された状態で長手方向に所定の間隔を空けて配置されている。該背側胴回り弾性部材32が発現する収縮力により、外装体20の背側において、幅方向(左右方向に)沿った伸縮性が付与される。
また、図2に示されるように、外装体20の長手方向における両端部の間には、外装体20の一部が幅方向の両外側から内側に切り欠かれた一対の切り欠き部20cが設けられている。この一対の切り欠き部20cは、パンツ型状態のおむつ1において、脚回り開口LH,LHを形成する部分であり、着用者の脚回りに沿って湾曲した形状を有し、おむつ1の着用時には脚繰りに沿ったレッグギャザーを形成する部分でもある。以下では、図2の展開状態の長手方向において、切り欠き部20cのうち、中央位置CLよりも腹側に位置する部分を腹側切り欠き部20cfとも呼び、中央位置CLよりも背側に位置する部分を背側切り欠き部20cbとも呼ぶ。
そして、外装体20には、糸ゴム等の脚回り弾性部材33が、背側切り欠き部20cbに沿って伸長された状態で連続的に設けられている。これにより、外装体20の背側領域において、脚回り開口LHに沿った伸縮性が発現する。一方、外装体20の腹側領域の少なくとも一部においては、脚回り弾性部材33に相当する弾性部材が配置されていない。すなわち、腹側切り欠き部20cfの少なくとも一部において、腹側切り欠き部20cfに沿った脚回り弾性部材33が設けられておらず、脚回り開口LHに沿った伸縮性は発現していない。
図2では、脚回り弾性部材33の一部が、長手方向における中央位置CLよりも腹側に配置されている。すなわち、長手方向における中央位置CL付近において、脚回り弾性部材33の一部が、腹側切り欠き部20cfに沿って設けられている。但し、脚回り弾性部材33は、長手方向における中央位置CLよりも背側にのみ配置されているのであっても良い。つまり、腹側切り欠き部20cfの全ての領域において、該腹側切り欠き部20cfに沿った脚回り弾性部材33が設けられていないのであっても良い。
また、長手方向において、腹側切り欠き部20cfの少なくとも一部には、糸ゴム等の複数の腰回り弾性部材34,34…が幅方向に伸長された状態で長手方向に所定の間隔を空けて設けられている。図2では、腹側切り欠き部20cfの長手方向における腹側端部(すなわち、サイドエッジ部20esの背側端から長手方向の背側に所定の長さLr1を有する領域)と重複する領域に、複数の腰回り弾性部材34,34…が配置されている。以下、この腰回り弾性部材34が設けられている領域を弾性領域R1とする。
また、長手方向において、弾性領域R1よりも背側の領域には、腰回り弾性部材34に相当する弾性部材が設けられていない。以下、弾性領域R1よりも背側に位置し、腰回り弾性部材34が設けられていない領域を、非弾性領域R2とする。
なお、外装体20の背側領域で、長手方向において背側切り欠き部20cbと重複する領域には、腰回り弾性部材34に相当する幅方向に沿った弾性部材が設けられていない。すなわち、おむつ1の背側には、弾性領域R1に相当する弾性領域が設けられていない。
<弾性領域R1について>
本実施形態のおむつ1では、脚回り開口LHに沿った弾性部材(脚回り弾性部材33)が、主に背側にのみ設けられ、腹側には設けられていない。すなわち、おむつ1の左右方向の両側において、腹側切り欠き部20cfに沿った大部分の領域では脚回り弾性部材33による収縮力が作用していない。したがって、吸収性本体10の左右方向の両側部が収縮することによって、その間の中央部が非肌側に出っ張ってしまう、といった問題を生じ難くすることができる。
しかしながら、腹側切り欠き部20cfに沿った収縮力が作用しない場合、腹側において、着用者の脚回りと腹側切り欠き部20cf(レッグギャザー)との間に隙間が形成されやすくなり、当該隙間から尿漏れを生じたり、脚回りにおけるフィット性が悪化したりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、長手方向において、腹側切り欠き部20cfの腹側端部と重複する領域に、横方向に沿った腰回り弾性部材34を配置することにより、腹側切り欠き部20cfの一部(腹側端部)に弾性領域R1を形成し、当該領域に伸縮性を付与することで、腹側脚回りにおけるフィット性の悪化を抑制している。
図4Aは、パンツ型状態のおむつ1を左右方向に伸長させた状態について、腹(前)側から見た概略平面図である。図4Bは、パンツ型状態のおむつ1の伸長状態を解除した自然状態について、腹(前)側から見た概略平面図である。なお、「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置した時の状態である。例えば、おむつ1の外装体20を左右方向の両外側に引っ張り、外装体20を「伸長した状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
おむつ1を左右方向に伸長させた状態では、腹側切り欠き部20cfの形状が、図4Aのように上下方向における股下側ほど左右方向における幅が狭くなるような緩やかに湾曲した曲線状であり、着用者の脚繰りに沿って脚回り開口LHが形成されていることが分かる。そして、おむつ1の伸長状態が解除されて自然状態になると、腹側胴回り弾性部材31及び腰回り弾性部材34の収縮力に基づいて、おむつ1の腹側において外装体20の一部の領域が左右方向に収縮する。具体的には、図4Bのように、外装体20のうち左右方向においてサイドエッジ部20es,20esに挟まれた領域が収縮すると共に、弾性領域R1が収縮する。一方、非弾性領域R2は左右方向にほとんど収縮しない。
したがって、弾性領域R1では、外装体20が着用者の腰回りに沿って変形しつつ、腹側切り欠き部20cfが着用者の脚回りにフィットすることにより、脚回りにおけるフィット性を向上させることができる。
一方、上下方向において弾性領域R1の股下側に隣接する非弾性領域R2では、外装体20及び吸収性本体10に対して、脚回り弾性部材33及び腰回り弾性部材34による収縮力がいずれも作用し難く、股下部において吸収性本体10が非肌側に出っ張るように変形してしまうことが抑制される。また、腹側切り欠き部20cfが図4Bのように左右方向の外側に襞状に広がったレッグギャザーを形成し、股下付近の領域において、柔軟なレッグギャザーによって着用者の脚回りが広く覆われるようになる。したがって、おむつ1の使用者(おむつ1の着用者、若しくはおむつ1を着用させる者)に対して、股下部において吸収性本体10の出っ張りを抑制してすっきりとした印象を与えつつ、着用者の脚回りがレッグギャザーによってしっかりと覆われることによる安心感を与えることができる。
このように、本実実施形態のおむつ1では、弾性領域R1及び非弾性領域R2が設けられていることにより、着用者の脚回りにおけるフィット性を向上させつつ、股間部において吸収性本体10が非肌側に出っ張ってしまうことを抑制することが可能となる。
また、図2に示されるように、おむつ1の長手方向(上下方向)において、非弾性領域R2の長さLr2は、弾性領域R1の長さLr1よりも長くなっている(Lr2>Lr1)。したがって、おむつ1の着用時には、腹側切り欠き部20cfの非弾性領域R2に形成されるレッグギャザーによって、着用者の脚回りが覆われる面積を広くすることができる。股間部において脚回りが広く覆われることにより、使用者により大きな安心感を与え、尿漏れ等の心配を生じ難くさせることができる。
また、図4Bに示されるように、おむつ1の自然状態では、長手方向(上下方向)における弾性領域R1と非弾性領域R2との境界Brにて、外装体20の幅方向(左右方向)の長さ(幅)W20が最も短くなっている。すなわち、外装体20は、弾性領域R1の長手方向における股下側の端の位置で、幅方向に最も大きく括れている。外装体20の腹側切り欠き部20cfにこのような括れが形成されることにより、脚回り開口LHの変曲点が多くなり、おむつ1を着用する際に、該脚回り開口LHが着用者の身体(脚回り)の曲面にフィットしやすくなる。また、着用者の脚の動きに追従しておむつ1の外装体20が変形しやすくなることから、着用性が向上する。
また、図2で、弾性領域R1の長手方向の腹側(上下方向の胴回り開口側)に隣接する領域のうち、長手方向における長さ(Lr3)が弾性領域の長手方向における長さLr1と等しい領域を胴回り弾性領域R3とする。おむつ1では、弾性領域R1において長手方向の単位長さ当たりに作用する幅方向に沿った収縮力は、胴回り弾性領域R3において長手方向の単位長さ当たりに作用する幅方向に沿った収縮力よりも小さくなっている。この胴回り弾性領域R3は、胴回りの下側部において、幅方向両側のサイドエッジ部20es,20esの間に挟まれた領域であり、おむつ1着用時には着用者の胴回り下部領域にフィットして、着用者の身体に対して外装体20の位置がずれないように固定する機能を有する部分である。したがって、胴回り弾性領域R3では、幅方向に沿った収縮力を十分強く作用させることが望ましい。
一方、弾性領域R1は、上述のように、外装体20の一部を着用者の脚回りにフィットさせる機能を有する部分であり、幅方向の収縮力が大きすぎると、脚回り開口LHが着用者の脚繰りに沿って食い込む等により、着用者に不快感を与えるおそれがある。そこで、おむつ1では、弾性領域R1に作用する幅方向に沿った収縮力を、胴回り弾性領域R3に作用する幅方向に沿った収縮力よりも小さくすることにより、着用者の胴回りにおいて外装体20の位置ずれを生じ難くしつつ、着用者の脚回りにおいて、適度なフィット性を実現できるようにしている。
なお、外装体20の腹側に配置されている複数の腹側胴回り弾性部材31,31は、外装体20の幅方向両側のサイドエッジ部20es,20esの間の領域において、幅方向に沿って連続して設けられている。言い換えると、おむつ1の腹側において、腹側胴回り弾性部材31は、外装体20の幅方向の両端部間において、切断されること無く、幅方向の全域に収縮力を発現している。したがって、該腹側胴回り弾性部材31が配置されている領域(胴回り弾性領域R3を含む)では、胴回りに沿って十分な収縮力が作用しており、おむつ1を着用した際に、着用者の胴回りにおける外装体20の位置ずれを生じ難くすることができる。これにより、吸収性本体10の位置ずれ等も生じ難くなり、排泄物の漏出やフィット性の悪化を抑制することができる。
また、おむつ1では、外装体20の背側において、腹側の弾性領域R1に相当する弾性領域が設けられていない。言い換えると、外装体20は、背側切り欠き部20cbにおいて、腰回り弾性部材34に相当する弾性部材を有していない。おむつ1を着用する際に、外装体20の背側の領域は、着用者の臀部を覆う部分であることから、なるべく広い面積を有していることが望ましい。仮に、背側において弾性領域R1に相当する弾性領域が設けられていた場合、当該弾性領域において外装体20や吸収性本体10が幅方向に収縮しやすくなり、着用者の臀部が外装体20や吸収性本体10からはみ出したり、脚回り開口LHが着用者の臀部の膨らみに食い込んだりするおそれがある。これに対して、本実施形態のおむつ1では、背側において弾性領域が設けられていないことにより、外装体20や吸収性本体10が幅方向に収縮し難く、臀部を広く覆うことが可能となる。したがって、背側において着用者に不快感を生じさせ難く、フィット性を向上させることができる。
図5は、自然状態のおむつ1を左右方向の一方側(右側)から見た概略側面図である。本実施形態のおむつ1では、幅方向の両側に設けられたサイドエッジ部20es,20esの間で、腹側胴回り弾性部材31によって作用する長手方向の単位長さ当たりの収縮力が、背側胴回り弾性部材32によって作用する長手方向の単位長さ当たりの収縮力よりも大きい。そのため、自然状態のおむつ1では、背側における外装体20の左右方向の収縮量よりも、腹側における外装体20の左右方向の収縮量の方が大きくなり、図5のように、おむつ1の胴回り領域(胴回り弾性部材31,32が設けられている領域)が、前後方向の前側に傾斜するような状態となる。すなわち、外装体20の左右方向の両側設けられているサイドエッジ部20es,20esが上下方向に対して斜め前方に傾斜した状態となる。
サイドエッジ部20es,20esが斜め前方に傾くことにより、該サイドエッジ部20esの上下方向の股下側に設けられている脚回り開口LHも前後方向の前方寄りに偏移しやすくなる。すなわち脚回り開口LHの前後方向における中心位置が、背側よりも腹側に寄った状態となる。これにより、おむつ1を着用した状態で、着用者が脚を前側(腹側)に動かした場合であっても、脚回り開口LHが着用者の脚に干渉し難くなる。例えば、歩行の際に脚を前側に動かしたときでも、脚の動きが妨げられ難くなり、着用性が向上する。
また、図2に示されるように、おむつ1では、背側切り欠き部20cbに沿って設けられた脚回り弾性部33の一部は、幅方向の中央部において、吸収性コア11と重複している部分を有している。そして、吸収性コア11と重複している部分における脚回り弾性部材33の収縮力は、吸収性コア11と重複していない部分における脚回り弾性部材33の収縮力よりも弱くなっている。すなわち、吸収性コア11に対して作用する脚回り弾性部材33による収縮力は大きく無く、幅方向(及び長手方向)において吸収性コア11が過度に収縮することが抑制される。したがって、吸収性コア11によって尿等の排泄物を吸収することが可能な範囲が広く保たれ、おむつ1の吸収性能を良好なものとすることができる。
また、おむつ1の吸収性コア11は、重量パーセント80%以上のSAPを有していることから、主にパルプ等によって形成された吸収性コアと比較して、厚みを薄くすることが可能であり、また、剛性を低くすることができる。したがって、本実施形態の吸収性コア11は、身体の凹凸や曲面に沿って3次元的に変形しやすい。これにより、弾性領域R1、及び非弾性領域R2のいずれの領域でも、吸収性コア11が着用者の身体にフィットしやすく、排泄物の漏れを抑制しやすくすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
おむつ1の着用対象者は、成人のみならず、乳幼児(生後0日〜満1歳未満の子)や幼児(満1歳〜小学校就学までの子)等の子供であっても良い。すなわち、おむつ1が子供用のおむつであっても良い。その場合、弾性領域R1及び非弾性領域R2の配置や大きさを調整することにより、脚回り開口LHの締め付けの強さと吸収性本体10のフィット性とのバランスを子供用に最適化し、例えば、肌の弱い乳幼児等でも着用可能な子供用おむつを提供することができる。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ、吸収性物品)、
10 吸収性本体、
11 吸収性コア、12 コアラップシート、13 トップシート、14 バックシート、
20 外装体、
20c 切り欠き部、
20cf 腹側切り欠き部、20cfp 一部分、20cb 背側切り欠き部、
20es サイドエッジ部、
21 肌側シート、21h 長円切り欠き部、
22 非肌側シート、22ff 折り返し部、22bf 折り返し部、
31 腹側胴回り弾性部材、32 背側胴回り弾性部材、
33 脚回り弾性部材、34 腰回り弾性部材、35 防漏壁弾性部材、
50 防漏壁部、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
CL 中央位置、
R1 弾性領域、
R2 非弾性領域、
R3 胴回り弾性領域

Claims (12)

  1. 吸収性本体と、前記吸収性本体の厚さ方向に重ねて配置された外装体と、を有する吸収性物品であって、
    前記外装体は、着用者の脚回りに沿って湾曲した一対の切り欠き部を有し、
    前記吸収性物品を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、
    前記切り欠き部は、前記長手方向において、中央よりも背側に位置する背側切り欠き部と、前記中央よりも腹側に位置する腹側切り欠き部とを有し、
    前記外装体は、
    前記背側切り欠き部において、前記背側切り欠き部に沿って連続的に設けられた脚回り弾性部材を有しており、
    前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記腹側切り欠き部に沿った脚回り弾性部材を有しておらず、
    前記腹側切り欠き部の少なくとも一部において、前記幅方向に沿って腰回り弾性部材が設けられた弾性領域と、前記弾性領域よりも前記背側の領域に位置し前記腰回り弾性部材が設けられていない非弾性領域とを有している、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 吸収性本体と、前記吸収性本体の厚さ方向に重ねて配置された外装体と、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品を展開した状態において、互いに交差する長手方向と幅方向とを有し、 背側胴回りから股下側へのびる湾曲した脚回り弾性部材を有し、
    腹側胴回りから股下側へのびる湾曲した脚回り弾性部材を有しておらず、
    前記外装体の腹側において、前記幅方向に沿って伸縮する弾性領域と、前記弾性領域よりも前記長手方向の背側において前記幅方向に沿って伸縮しない非弾性領域と、を有する、ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記非弾性領域の長さは、前記長手方向における前記弾性領域の長さよりも長い、ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    自然状態において、前記弾性領域と前記非弾性領域との前記長手方向の境界位置にて、前記外装体の前記幅方における幅が最も狭くなっている、ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性領域で、前記長手方向の単位長さ当たりに作用する前記幅方向に沿った収縮力は、
    前記弾性領域の前記長手方向の前記腹側に隣接し、前記長手方向において前記弾性領域と同じ長さを有する領域で、前記長手方向の単位長さ当たりに作用する前記幅方向に沿った収縮力よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記外装体の前記幅方向の両端部にて前記外装体の対向する面同士を接合する一対のサイドエッジ部を有しており、
    前記外装体の腹側には、前記一対のサイドエッジ部の間の領域において、前記幅方向に沿って連続する腹側胴回り弾性部材が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品であって、
    前記外装体の背側には、前記一対のサイドエッジ部の間の領域において、前記幅方向に沿って連続する背側胴回り弾性部材が設けられており、
    前記外装体の前記腹側において、前記腹側胴回り弾性部材によって作用する前記長手方向の単位長さ当たりの収縮力は、
    前記外装体の前記背側において、前記背側胴回り弾性部材によって作用する前記長手方向の単位長さ当たりの収縮力よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項6または7に記載の吸収性物品であって、
    自然状態において、前記サイドエッジ部は、前記吸収性物品の上下方向に対して斜め前方に傾斜している、ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記外装体は、前記長手方向の中央よりも背側に位置する背側切り欠き部において、前記幅方向に沿った腰回り弾性部材を有していない、ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、
    前記脚回り弾性部材の少なくとも一部は、前記吸収性コアと重複しており、
    前記吸収性コアと重複している部分における前記脚回り弾性部材の収縮力は、前記吸収性コアと重複していない部分における前記脚回り弾性部材の収縮力よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、
    前記吸収性コアには、前記吸収性コアの全体の重量の80%以上の高吸収性ポリマーが含まれている、ことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    着用対象者が乳幼児または幼児である、ことを特徴とする吸収性物品。
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