JP2019118582A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性本体における排泄物を収容するための空間を確保しやすくする。【解決手段】吸収性本体(10)は、吸収性コア(11A)及び脚回り伸縮部材(16)を有し、吸収性コア(11A)は、2つ折りされ、前側コア部(11Af)と後側コア部(11Ab)を有し、腹側胴回り部(20)及び背側胴回り部(30)は胴回り伸縮部材(22、32)を有し、脚回り伸縮部材(16)及び胴回り伸縮部材(22、32)を伸長させた伸長状態において、吸収性本体(10)の左右方向の一方側の端と腹側胴回り部(20)の下端との交点(P)から一方側の脚回り開口部(LH)の下端までの上下方向の長さ(L1)は、交点(P)から腹側胴回り部(20)の一方側の端までの左右方向の長さ(L2)の1.65倍より大きく、前側コア部(11Af)は、腹側胴回り部(20)の下端よりも下側に、左右方向に所定の長さを有する圧搾部(E)を少なくとも1つ有するパンツ型吸収性物品(1)。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品の一例としてパンツ型使い捨てが知られている。例えば、特許文献1には、前胴回り域11、後胴回り域12、及び吸収構造体21を有する使い捨ておむつ10が開示されている。吸収構造体21は、吸収体22の幅方向両外側に飛び出す延出部31を備えている。延出部31に、防漏カフ部51と、防漏カフ部51より幅方向の長さが長いレッグギャザー部41を設けることで、着用者の脚回りに広く面でフィットして、排泄物がおむつ10の外側に漏出する恐れを軽減させている。
特開2017−12459号公報
しかし、特許文献1のような使い捨ておむつ10においては、レッグギャザー部41の長さを確保するためには、吸収構造体21が幅広となってしまう。脚を前に出した姿勢でいることが多い乳幼児が脚を閉じると、吸収構造体21を幅方向から押し潰してしまうため、吸収構造体21が幅広となると、吸収構造体21がより強く押し潰され、吸収構造体21の幅方向の中央部分が前側に飛び出た状態となりやすくなる。その後、乳幼児の脚を開いたとしても、吸収構造体21は潰された形状を維持しやすく、吸収構造体21内の排泄物を貯留する空間が狭められたままの状態となってしまう恐れがある。吸収構造体21内の排泄物を貯留する空間が狭められた状態では、排泄物が使い捨ておむつ10の外に漏出したり、使い捨ておむつ10を短時間で交換する必要が生じたりしてしまう恐れがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、吸収性本体における排泄物を収容するための空間を確保しやすくすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、吸収性本体、腹側胴回り部、前記腹側胴回り部とは別部材として構成された背側胴回り部、及び一対の脚回り開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コア及び前記上下方向に伸縮する脚回り伸縮部材を有し、前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、前記脚回り伸縮部材、及び前記胴回り伸縮部材をそれぞれ伸長させた伸長状態において、前記吸収性本体の前記左右方向の一方側の端と前記腹側胴回り部の下端との交点から前記一方側の前記脚回り開口部の下端までの前記上下方向の長さは、前記交点から前記腹側胴回り部の前記一方側の端までの前記左右方向の長さの1.65倍より大きく、前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端よりも下側に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、着用者が脚を閉じて吸収性本体を左右方向に締め付けて排泄物を収容する空間(収容空間)が狭められた場合でも、圧搾部によって左右方向の剛性が増すことで、着用者の脚が開かれると、吸収性本体は締め付けられる前の状態に戻りやすくなり、排泄物の収容空間を確保しやすくなる。
図1Aは、パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。図1Bは、おむつ1の着用状態の一例を示す図である。 図2は、展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側面側から見た概略平面図である。 図3は、図2中のA−A矢視で示す概略断面図である。 図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。 図5は、吸収体11を説明する図である。 図6は、図2の概略平面図の構成を説明する概略図である。 図7Aは、おむつ1の脚回り開口部LHの大きさについて説明する図である。図7Bは、図7A中のX−X矢視で示す領域における吸収性コア11Aの概略断面図である。 図8は、伸縮領域Df、Dbと非伸縮領域Ff、Fbを説明する図である。 図9Aは、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。図9Bは、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。 図10は、別の実施形態にかかる展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、吸収性本体、腹側胴回り部、前記腹側胴回り部とは別部材として構成された背側胴回り部、及び一対の脚回り開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コア及び前記上下方向に伸縮する脚回り伸縮部材を有し、前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、前記脚回り伸縮部材、及び前記胴回り伸縮部材をそれぞれ伸長させた伸長状態において、前記吸収性本体の前記左右方向の一方側の端と前記腹側胴回り部の下端との交点から前記一方側の前記脚回り開口部の下端までの前記上下方向の長さは、前記交点から前記腹側胴回り部の前記一方側の端までの前記左右方向の長さの1.65倍より大きく、前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端よりも下側に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者が脚を閉じて吸収性本体を左右方向に締め付けて排泄物を収容する空間(収容空間)が狭められた場合でも、圧搾部によって左右方向の剛性が増すことで、着用者の脚が開かれると、吸収性本体は締め付けられる前の状態に戻りやすくなり、排泄物の収容空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部は、前記左右方向の一方側から他方側まで連続した連続圧搾部であり、前記連続圧搾部の上端のうち、前記左右方向において最も下側に位置する部位から最も上側に位置する部位をつなぐ直線と前記左右方向に沿った直線とがなす角度のうち、小さい方の角度が45度よりも小さいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部の最も下側に位置する部位から最も上側に位置する部位をつなぐ直線と左右方向に沿った直線とがなす角度のうち小さい方の角度を45度以上とした場合よりも、圧搾部による左右方向の剛性が増すため、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、全ての前記圧搾部の前記左右方向の長さの和は、前記上下方向の長さの和よりも大きいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、全ての圧搾部の左右方向の長さの和が、上下方向の長さの和よりも小さい場合よりも、吸収性コアの左右方向の剛性が増すため、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部は、前記左右方向に沿った直線であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば圧搾部によって左右方向の剛性が増すため、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、複数の前記圧搾部が、前記上下方向に配置されていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば圧搾部によって左右方向の剛性がより増すため、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、非肌側面に凸部と凹部を有しており、前記圧搾部が凹部であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、肌側面を内側にして吸収性コアを2つ折りにした場合において、凸部同士が干渉して吸収性コアが曲がりにくくなったり、変形したり、着用者に凸凹の違和感を生じさせてしまったりする恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、上部よりも前記左右方向の長さが短い幅狭部を有していることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者である乳幼児は、通常脚を前側に出した姿勢でいることが多く、吸収性コアは幅狭部を有しているため、乳幼児が左右方向に脚を閉じた場合でも、吸収性コアが過度に左右方向の内側に締め付けられて変形したり、排泄物を貯留する空間を狭めたりしてしまう恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記幅狭部は、最も前記左右方向の長さが短い最狭部を有し、前記幅狭部に設けられている前記圧搾部の前記左右方向の長さは、前記最狭部の前記左右方向の長さ以上であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアのうち、最も剛性が小さい最狭部の左右方向の長さ以上の圧搾部を設けることで、吸収性コアの左右方向の剛性をより大きくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端より上側にも前記圧搾部を有しており、前記幅狭部は、最も前記左右方向の長さが短い最狭部を有し、前記前側コア部のうち前記最狭部より上側の領域において、前記前側コア部に設けられている前記圧搾部のうちの、ある圧搾部の前記左右方向の端が、前記前側コア部の前記左右方向の端に接していないことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、最狭部より上側のより腹部に近い領域が過度に硬くなってしまう恐れを軽減して、着用者の腹部やそけい部の動きを妨げる恐れを軽減することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部は、前記上下方向に複数配置されており、前記上下方向において、前記圧搾部の寸法より、前記隣接する前記圧搾部同士の間隔の寸法の方が長いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、上下方向において、剛性が強い圧搾部の領域よりも圧搾部を設けていない領域をより広くすることによって、過度に吸収性コアが硬くなりすぎてしまう恐れを軽減することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、液体吸収性繊維を備え、前記液体吸収性繊維の密度が高い高密度領域と、前記液体吸収性繊維の密度が低い低密度領域とを有し、前記圧搾部は、前記高密度領域であり、前記低密度領域の前記上下方向における中央の厚みは、前記圧搾部の前記上下方向における中央の厚みの1.3〜3.0倍であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの剛性を向上させて、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端よりも上側にも前記圧搾部を有していることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、腹側胴回り部をより着用者の腹部に密着させやすくできる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性本体の左右方向の中央であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の動きに対して、吸収性コアが偏った変形をしてしまう恐れを軽減することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域を有しており、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体が肌に接する状態を保ちやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域を有しており、前記非伸縮領域は、前記左右方向の中央部に設けられており、前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、腹側の胴回り伸縮部材の収縮で縮めてられて固くなった吸収性本体がより硬くなるのを軽減させて、着用時の肌触りを向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性本体は、防漏壁伸縮部材、肌側に起立不能な固定部、及び肌側に起立可能な起立部を備えた一対の防漏壁を有し、前記圧搾部の前記左右方向の長さは、前記防漏壁の前記左右方向の内側の端同士の距離以上であることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部の左右方向の長さが防漏壁の左右方向の内側の端同士の距離よりも短い場合よりも吸収性コアの剛性を向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部は、前記上下方向に等間隔に複数配置されていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部を等間隔に備えることで、吸収性コアに均等な剛性を与えることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記前側コア部は、複数の前記圧搾部を有し、複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する下側圧搾部と、前記下側圧搾部に上側から隣接する隣接下側圧搾部との間隔は、前記腹側胴回り部の下端よりも下側に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も上側に位置する上側圧搾部と、前記上側圧搾部に下側から隣接する隣接上側圧搾部との間隔よりも小さいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアのうち、着用者の脚によって収容空間が潰される恐れが低い吸収性コアの上部には、圧搾部をより少なく設ける一方で、排泄物の収容空間が潰されやすい下側には、より多くの圧搾部を設けることで、吸収性コアの左右方向の剛性を高めて収容空間を確保することができる。
===実施形態===
<<<パンツ型使い捨ておむつの基本構成>>>
図1Aは、パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。図1Bは、おむつ1の着用状態の一例を示す図である。図2は、展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側面側から見た概略平面図である。図3は、図2中のA−A矢視で示す概略断面図である。図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。「展開状態」とは、おむつ1の両側部の、腹側胴回り部20の側部20aと背側胴回り部30の側部30aとの接合をそれぞれ分離し、開いておむつ1全体を平面的に展開した状態である。「伸長状態」とは、おむつ1の皺が視認できなくなる程度まで、おむつ1が備える伸縮部材を伸長させた状態を示す。具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する腹側胴回り部20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態を示す。図2中のC−C線は左右方向における中心線である。図3では、便宜上、接着剤を省略して示している。
図1に示すように、パンツ型のおむつ1は上下方向と左右方向と前後方向とを有し、おむつ1には胴回り開口部BH及び一対の脚回り開口部LHが形成されている。上下方向において、胴回り開口部BH側を上側とし、着用者の股下となる側を下側とする。図2の状態(展開かつ伸長状態)のおむつ1の上下方向を「長手方向」、長手方向の一方側を「腹側」、他方側を「背側」ともいい、長手方向における中央部C10側を「下側」ともいう。前後方向において、着用者の腹側となる側を前側とし、着用者の背側となる側を後側とする。また、おむつ1は図3に示すように厚さ方向を有し、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側とし、その逆側を非肌側とする。
おむつ1は、所謂3ピースタイプであり、吸収性本体10、腹側胴回り部20、腹側胴回り部とは別部材にて構成された背側胴回り部30とを有する。腹側胴回り部20は、着用者の腹側を覆い、背側胴回り部30は、着用者の背側を覆う。吸収性本体10は平面視略長方形形状である。図3に示すように、吸収性本体10の腹側の上端部と背側の上端部は、それぞれ胴回り部20、30の肌側面と重ね合されている。腹側胴回り部20、背側胴回り部30は平面視略長方形状であり、その長手方向が左右方向に沿っている。
図2の展開状態にて示されるように、おむつ1は、中心線C−Cに対して左右対称な形状を有している。腹側胴回り部20と背側胴回り部30は長手方向に離間された状態で配置され、腹側胴回り部20と背側胴回り部30との間に架け渡されるように吸収性本体10が配置されている。吸収性本体10の腹側の上端部、及び背側の上端部のそれぞれ非肌側面と胴回り部20、30の肌側面とを接着剤等(不図示)により接合し、図2に示す展開状態から、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とが対向するように吸収性本体10を中央部C10で二つ折りし、腹側胴回り部20の左右方向の両側部20aと背側胴回り部30の左右方向の両側部30aとを接合することにより、おむつ1はパンツ型となる。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30はそれぞれ、不織布等の柔軟な肌側シート21、31と非肌側シート22、32と、胴回り伸縮部材23、33とを備える。胴回り伸縮部材23、33によって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は伸縮可能となり、着用者の胴回りにフィットする。肌側シート21、31及び非肌側シート22、32は、各シート単体としては、左右方向に伸縮性を実質的に有さない非伸縮シートである。肌側シート21、31及び非肌側シート22、32としては、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシート等を用いることができる。
腹側胴回り伸縮部材23は、左右に伸縮する複数の糸ゴム23aと上下及び左右方向に伸縮する伸縮シート23bである。糸ゴム23aは、肌側シート21と非肌側シート22との間で、且つ、腹側胴回り部20の上端部を除く全域に上下方向に間隔を空けて、左右方向に伸長した状態で固定されている。伸縮シート23bは、非肌側から肌側に折り返された非肌側シート22と肌側シート21との間で、吸収性本体10よりも非肌側に配置され、且つ、腹側胴回り部20の上端部に、左右方向に伸長した状態で固定されている。伸縮シート23bは、弾性を有する熱可塑性エラストマー性繊維であるポリウレタン系エラストマーと、非弾性を有する熱可塑性樹脂性繊維であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)とを有する、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布やプラスチック製の伸縮性を有するフィルムシート等である。
このように、腹側胴回り部20の上端部に糸ゴム23aを配置せずに伸縮シート23bを配置することで、腹側胴回り部20の上端部が面で着用者にフィットする。そのため、腹部の局所的な締め付けを抑え、腹側胴回り伸縮部材23によって肌に締め付けた跡が残り難くすることができる。特に、乳幼児の腹部は、背側に比べて前にせり出しているため、腹側胴回り20が局所的に締め付けてしまう恐れを軽減することがより好ましい。
背側胴回り伸縮部材23は、背側胴回り部30の上端部から下端部に亘って上下方向に間隔を空けて配された、左右方向に伸縮する複数の糸ゴム33であり、肌側シート31と非肌側シート32との間に左右方向に伸長した状態で固定されている。
なお、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ腹側胴回り伸縮部材23及び背側胴回り伸縮部材33とともに伸縮する伸縮領域Df、Dbと、腹側胴回り伸縮部材23及び背側胴回り伸縮部材33とともに伸縮しない非伸縮領域Ff、Fbを有する。図8は、伸縮領域Df、Dbと非伸縮領域Ff、Fbを説明する図である。図8において、右斜め下のハッチングで伸縮領域Df、Dbを示し、左斜め下のハッチングで非伸縮領域Ff、Fbを示している。非伸縮領域Ff、Fbは、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30のそれぞれ左右方向の中央部で、吸収性コア11Aと前後方向で重なる領域に設けられている。非伸縮領域Ff、Fbを設けることで、伸縮部材23、33の収縮によって吸収性コア11Aが左右方向に縮められて変形してしまう恐れを軽減している。
図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。図4は、厚さ方向に関して構成を理解しやすいように寸法を適宜変更して示している。図4に示すように、吸収性本体10は、厚さ方向の肌側から順に、一対の防漏壁部材15、トップシート12、吸収体11と、バックシート13、外装シート14とを備え、それぞれホットメルト等の接着剤によって接着されている。トップシート12は液透過性シートであればよく、親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等を例示できる。バックシート13は液不透過性シートであればよく、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、疎水性のSMS不織布等を例示できる。トップシート12及びバックシート13は吸収体11全体を覆う大きさとする。防漏壁部材15及び外装シート14は、液透過性シートでも液不透過性シートでもよく、疎水性のSMS不織布等を例示できる。ただし、本実施形態では防漏壁部材15及び外装シート14によって防漏壁部50及びレッグギャザー部60がそれぞれ形成されるため、防漏壁部材15及び外装シート14は液不透過性の素材で構成されることが好ましい。
吸収体11は、平面視略矩形形状であり、尿等の液体を吸収して保持する吸収性コア11Aと、吸収性コア11Aの外周面を被覆するコアラップシート11Bとを備える。図5は、吸収体11を説明する図である。コアラップシート11Bとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。図5において、便宜上、コアラップシート11Bに覆われた吸収性コア11Aを実線で示している。
吸収性コア11Aは、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維を略砂時計形状に成形されたものである。本実施形態において、吸収性コア11Aの液体吸収性繊維の坪量は、吸収性コア11A全域において略均一である。吸収性コア11Aのうち、中央部C10より腹側(前側)に位置する部分は前側コア部11Afであり、中央部C10より背側(後側)に位置する部分は後側コア部11Abである。図5等に示すように、吸収性コア11Aの長手方向の中央部を左右方向の長さを短くし、くびれさせている。具体的には、前側コア部11Afの上部11fuより下側に前側幅狭部(「幅狭部」ともいう。)11fnと、後側コア部11Abの上部11buより下側に後側幅狭部11bnを設けている。前側幅狭部11fnの長手方向の長さは、後側幅狭部11bnの長手方向の長さよりも長い。また、吸収性コア11Aの左右方向の長さが一番短い部分である最狭部11nは、前側コア部11Afの幅狭部11fnに設けられている。さらに、吸収性コア11Aには、左右方向に沿った形状の圧搾部Eが、上下方向に所定の間隔毎に複数設けられている。圧搾部Eについては、後述する。また、後側コア部11Abに、厚さ方向(前後方向)に貫通したスリットSを備えることで、吸収性コア11Aが着用者のお尻の形状に沿いやすくしている。
一対の防漏壁部材15は、一対の防漏壁部50を構成する。一対の防漏壁部50は、所謂立体ギャザーであり、吸収性本体10の長手方向に沿って、吸収体11の左右方向の両側部に設けられている。具体的には、複数の防漏壁伸縮部材51を内側に挟んだ状態で二つ折りされた防漏壁部材15の折り目部分を左右方向の内側に配置し、吸収性本体10の左右方向の側端から吸収体11の左右方向の側部に重ね合される位置まで設けている。
図6は、図2の概略平面図の構成を説明する概略図である。なお、図6では、便宜上、図2の概略平面図から胴回り伸縮部材23、33やスリットS等を省略して示している。一対の防漏壁部50は、外装シート14やトップシート12に防漏壁部材15を接合する一対のエンド接合部52と一対のサイド接合部53と、長手方向(上下方向)に伸縮する複数の防漏壁伸縮部材51を備え、肌側に起立不能な一対の固定部55、55と、肌側に起立可能な一対の起立部56を備える。防漏壁部50のうち、腹側胴回り部20の側の上端からエンド接合部52の下端まで、及び背側胴回り部30の側の上端からエンド接合部52の下端までの各領域が固定部55である。そして、防漏壁部50のうち、腹側胴回り部20の側におけるエンド接合部52の下端より下側で、且つ、背側胴回り部30の側におけるエンド接合部52の下端より下側の領域が起立部56である。この防漏壁部50によって横流れした排泄物が堰き止められる。
一対のエンド接合部52及び一対のサイド接合部53は、ホットメルト接着剤等の接着剤で接合している部分である。なお、エンド接合部52及びサイド接合部53の接合は、接着剤による固定に限らず、圧搾や圧着等により固定を行ってもよい。
一対のエンド接合部52は、吸収性本体10の長手方向の両端部に配置されており、固定部55を肌側に起立不能とするための「接着部」である。エンド接合部52は、長手方向において、吸収性本体10の端から吸収体11の上側端部に重なる位置まで設けられている。一対のサイド接合部53は、吸収性本体10の長手方向の一端から他端まで設けられているものと吸収性本体10の腹側の端から長手方向の中央部C10まで設けられているものとがある。それぞれエンド接合部52よりも左右方向の外側に配置されている。
防漏壁部50は、防漏壁伸縮部材51の収縮によって、サイド接合部53に左右方向内側から隣接する部分を基点に起立部56が肌側に起立可能となる。なお、複数本の防漏壁伸縮部材51をそれぞれ離間させて設けることで、防漏壁部50の起立状態では、着用者の肌に防漏壁部50を面で接触させやすくなり、肌触りを向上させることができる。
外装シート14は、脚回り伸縮部材16を備えた一対のレッグギャザー部60を構成する。レッグギャザー部60は、脚回り開口部LHを形成する部分であり、脚回り伸縮部材16の収縮により着用者の脚にフィットする。
左右方向の両端部が内側に折り返されており、折り返された外装シート14同士の間に脚回り伸縮部材16を配置して、レッグギャザー部60を構成する。脚回り伸縮部材16は、長手方向に沿った複数本の糸ゴムであり、左右方向の内側に折り返されて2層となった外装シート14の間に、吸収性本体10の長手方向に伸長された状態で固定されている。
脚回り伸縮部材16として糸ゴムを用いる場合、複数本配置することが好ましく、より好ましくは5本以上配置することがよい。図2等においては、8本の脚回り伸縮部材16を左右方向に並べて配置している。仮に脚回り伸縮部材16が1本の場合には、着用者の脚を局所的に締め付けてしまう恐れがあるが、脚回り伸縮部材16をより多く設けることで、レッグギャザー部60は全体的に面でフィットしやすくなり、着用者の脚を局所的に締め付けてしまう恐れを軽減させることができる。
脚回り伸縮部材16の数をより多く、左右方向により広く配置すると、レッグギャザー部60を脚により面でフィットさせやすくなる。図7Aは、おむつ1の脚回り開口部LHの大きさについて説明する図である。図7Aは、パンツ型のおむつ1の各伸縮部材23、33、51、16をそれぞれ伸長させた状態を示している。図7Aに示すように、脚回り開口部LHは、吸収性本体10の左右方向の一方側の端と腹側胴回り部20の下端との交点Pから脚回り開口部LHの下端までの上下方向の長さ(L1)と、交点Pから腹側胴回り部20の左右方向の一方側の端までの左右方向の長さ(L2)に応じて決まる。
吸収性本体10の左右方向の長さを長くするほど、脚回り伸縮部材16を多く配置することができる。すなわち、交点Pから脚回り開口部LHの下端までの上下方向の長さ(L1)を、交点Pから腹側胴回り部20の左右方向の一方側の端までの左右方向の長さ(L2)の1.65倍以上にするのが好ましい。しかし、長さL1を長さL2の1.65倍よりも大きくすると、吸収性本体10の左右方向の長さがより長くなるため、着用状態において(図1B)、着用者が脚を閉じると、吸収性本体10を左右方向に潰しやすくなってしまう。おむつ1の主な着用対象者である乳幼児は、脚を前に出した姿勢でいることが多いため、着用者の脚によって、図1Aに示す腹側に位置する吸収性本体10のうち、吸収性コア11が設けられていないサイド領域Nが左右方向の内側に押し潰され、吸収性本体10の左右方向の中央領域Mが前側に飛び出しやすい。
通常、着用状態の吸収性本体10及び吸収性コア11は、横から見ると略U字形状を有している。おむつ1は、尿等の液体だけでなく便等の固体も収容する必要があるため、吸収性コア11A及び吸収性本体10の肌側には、排泄物を貯留しておくための収容空間が必要となる。しかし、従来の使い捨ておむつでは、一旦、中央領域Mが前側に飛び出した状態となると、吸収性コア11Aは、左右方向の中央部が前側に突出し、左右方向の側部が凹んだ凸形状となってしまい、吸収性本体10の収容空間が狭められてしまう。一旦、収容空間が狭められると、着用者が脚を開いても、吸収性本体10は、中央領域Mが前側に突出した形状を維持し、収容空間が狭められたままとなり、収容空間で収容しきれなくなった排泄物がおむつから漏れたり、排泄物が局所的に留められてしまう恐れがあり、排泄物が局所的に留められると着用状態のおむつが下側に垂れ下がって見えてしまうため、おむつの交換時期を早めてしまうことがあった。
この課題を解決すべく、おむつ1には吸収性コア11Aに圧搾部Eを設けている。以下、圧搾部Eについて説明する。
===圧搾部E===
圧搾部Eは、複数の突部を有する凸ローラー(不図示)と、表面が平らなアンビルローラー(不図示)とのあいだのロール間隙に、加工前の吸収性コア11Aを通して、吸収性コアの非肌側から圧搾加工を行うことにより形成される。図7Bは、図7A中のX−X矢視で示す領域における吸収性コア11Aの概略断面図である。吸収性コア11Aのうち、圧搾加工を行っていない領域は、非圧搾部Uである。
圧搾部Eは、圧搾によって形成された溝であり、非圧搾部Uよりもパルプ等の液体吸収性繊維の密度が高く、非圧搾部Uよりも剛性が高い。本実施形態において、圧搾部Eの溝の深さは略均一である。溝の深さによって、液体吸収性繊維の密度が変化し、溝が深いほど液体吸収性繊維の密度が高くなり、溝が浅いほど液体吸収性繊維の密度が低くなる。図5等に示すように、圧搾部Eは左右方向に沿った形状であり、左右方向の長さWeは70mm、圧搾部Eの上下方向の長さDeは3mmであり、圧搾部Eは上下方向に等間隔に配置されており、上下方向に隣接する圧搾部E同士の間隔Duは10mmである。また、圧搾部Eの左右方向の中央は、吸収性コア11Aの中央であり、吸収性コア11Aは左右対称な形状である。
非圧搾部Uは、圧搾部Eよりも厚みが大きい。そのため、吸収性コア11Aは、非肌側面に凸部と凹部を有することが好ましい。図7Bに示すように、吸収性コア11Aは、肌側面は概ね平らであり、非肌側面に凸部と凹部を有する。凸部が非圧搾部Uであり、凹部が圧搾部Eである。このようにすることで、パンツ型のおむつ1の吸収性コア11Aの肌側を内側にして、長手方向の中央部で二つ折りにした際に、吸収性コア11Aの肌側面で吸収性コア11Aの凸部と凹部が干渉し合って吸収性コア11Aを曲がりにくくなるのを防ぐことができる。また、肌側面を概ね平らにすることで、着用者に吸収性コア11Aの凸凹や剛性の高い圧搾部Eによる違和感を生じさせる恐れを軽減させることができる。
図2等に示すように、前側コア部11Afに、腹側胴回り部20の下端よりも下側に、左右方向に所定の長さを有する圧搾部Eを設けて、剛性が高い圧搾部Eによって、腹側胴回り部20の下端よりも下側の領域の前側コア部11Afの左右方向の剛性を高めている。これによって、吸収性コア11Aの左右方向の変形に対して強度が増し、吸収性コア11Aの左右方向の平面形状を維持しやすくなる。吸収性本体10の左右方向の長さが長く、着用者が脚を閉じると吸収性本体10を左右方向の内側に締め付けやすいおむつ1であっても、一旦は脚の締め付けで吸収性本体10の中央部M(図1A)が飛び出して、排泄物を貯留する収容空間が狭められたとしても、着用者の脚が左右方向の外側に開かれると、吸収性コア11Aが左右方向の平面形状を維持しようとするため、吸収性本体10の中央部Mが飛び出した状態を解消させやすくなる。中央部Mの飛び出しを解消すると、吸収性本体10の形状は潰される前の状態に戻りやすくなり、排泄物の収容空間を確保しやすくなる。収容空間を確保することで、おむつ1から排泄物が漏れてしまう恐れを軽減することができる。また、排泄物が吸収性本体10内の局所的に留められることを軽減するため、吸収性本体10が排泄物によって垂れ下がったように見える恐れを軽減し、おむつ1の交換時期を早めてしまう恐れも軽減することができる。
なお、圧搾部Eを、前側コア部11Afには、腹側胴回り部20の下端よりも下側に、少なくとも1つ設けることで、吸収性コア11Aの剛性を増すことができ、吸収性本体10の排泄物の収容空間を確保することができる。ただし、図2等に示すように、複数の圧搾部Eを上下方向に並べて配置することがより好ましい。これによって、左右方向の剛性をより高めることができる。
さらに、図2等に示すように、圧搾部Eを上下方向に等間隔に配置することが好ましい。上下方向に等間隔に配置された圧搾部Eによって、吸収性コア11Aに上下方向に均等な剛性を付与することができるため、吸収性コア11Aが偏った変形してしまう恐れを軽減させやすくなる。
同様に、圧搾部Eの左右方向の中央を吸収性コア11Aの左右方向の中央で、且つ吸収性本体10の左右方向の中央に設けることで、着用者の動きに対して、吸収性コア11Aが左右方向について偏った変形をしてしまう恐れを軽減することができる。
全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)。つまり、図5に示すように、複数の圧搾部Eは、長手方向に沿って圧搾部E1、E2、E3、・・・が腹側から順に配置されている。このとき、全ての圧搾部E(E1、E2、E3、・・・)の左右方向の長さWeの和(We1+We2+We3+・・・)が、全ての圧搾部E(E1、E2、E3、・・・)の上下方向の長さ(De1+De2+De3+・・・)よりも大きいことが好ましい。これによって、全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができ、排泄物を貯留する収容空間を確保しやすくなる。
なお、圧搾部Eは湾曲した形状であったり、1つ以上の角を有する形状であったりするなど所望の形状でもよい。ただし、所望の形状であっても、全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)ことが好ましい。全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができるためである。
圧搾部Eは、左右方向に沿った直線形状であることがより好ましい。剛性を高くした領域が左右方向に沿った直線となるため、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を増しやすくなり、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
上下方向においては、圧搾部Eの寸法(De)より、隣接する圧搾部E同士の間隔の寸法Duの方が長い(De<Du)。つまり、圧搾部Eの上下方向の長さ(De)より、上下方向に隣接する圧搾部Eの間隔(Du)の方が長いため、上下方向においては、圧搾部Eの剛性が高い領域よりも、非圧搾部Uの剛性が低い領域の方が長い。そのため、圧搾部Eによって吸収性コア11Aが硬くなりすぎる恐れを軽減させることができ、着用者が感じる肌触りを向上させることができる。
図7Bに示すように、液体吸収性繊維が低密度である非圧搾部Uの上下方向における中央の厚み(Tu)が、液体吸収性繊維が高密度である圧搾部Eの上下方向における中央の厚み(Te)の1.3〜3.0倍であることが好ましい(Te×1.3≦Tu≦Te×3.0)。非圧搾部Uの上下方向における中央の厚みTuを圧搾部Eの上下方向における中央の厚みTeの1.3倍よりも小さくすると、排泄物を貯留する収容空間を確保するために必要な吸収性コア11Aの左右方向の剛性を確保することができない。一方、非圧搾部Uの上下方向における中央の厚みTuを圧搾部Eの上下方向における中央の厚みTeの3.0倍よりも大きくすると、圧搾部Eの厚みが薄くなりすぎてしまって、圧搾部Eが変形の折れ起点になってしまう恐れや、圧搾部Eの液体吸収性繊維の密度が高くなりすぎて、長手方向への排泄物の拡散を悪化させる恐れがある。そのため、液体吸収性繊維が高密度である圧搾部Eの上下方向における中央の厚み(Te)の1.3〜3.0倍とすることで、吸収性コア11Aの変形や排泄物の漏れを防止しつつ、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができるため、排泄物を貯留する収容空間を確保しやすくなる。
また、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)が、防漏壁部50の左右方向の内側の端同士の距離(Dg)以上であることが好ましい(We≧Dg)。図2に示すように、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)は、防漏壁の左右方向の内側の端同士の距離(Dg)に等しい(We=Dg)。このようにすることで、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)が、防漏壁部50の左右方向の内側の端同士の距離(Dg)より短い場合よりも、吸収性コア11Aの剛性を高めることができる。なお、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)を長くすればするほど、吸収性コア11Aの左右方向の剛性は高くなる。
図2等に示すように、吸収性コア11Aは、上部11fu、11buよりも左右方向の長さが短い幅狭部11fn、11bnを有している。前側コア部11Afに、前側幅狭部11fnを設けることで、脚を前側に出した姿勢でいることが多い乳幼児が着用して、左右方向に脚を閉じた場合であっても、吸収性コア11Aが脚の動きを妨げる恐れを軽減させ、吸収性コア11Aを過度に左右方向の内側に押し潰してしまう恐れを軽減させることができるため、排泄物を貯留する収容空間を狭める恐れを軽減させることができる。
さらに、前側幅狭部11fnに設けられている圧搾部Eの左右方向の長さ(We)が、最狭部11nの左右方向の長さ(Wn)以上であることがより好ましい。前側幅狭部11fn、最狭部11nを有する吸収性コア11Aは、前側幅狭部11fn等を有さない吸収性コアよりも左右方向の剛性が低くなってしまう。そのため、左右方向の剛性が最も低い最狭部11nの左右方向の長さ以上の長さを有する圧搾部Eを設けることで、圧搾部Eの左右方向の長さが最狭部11nの左右方向の長さより短い場合よりも吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができる。
前側コア部11Afの最狭部11nより上側の領域において、圧搾部Eの左右方向の端が、前側コア部11Afの左右方向の端に接していないことがより好ましい。つまり、図5において、圧搾部E1、E2、E3の左右方向の各端と、前側コア部11Afの左右方向の端との間に非圧搾部Uを有している。前側コア部11Afのうち、最狭部11nより上側は、腹部に近い領域であるため、圧搾部Eを広く形成すると、着用者は吸収性コア11Aの硬さを感じてしまう恐れがある。そのため、着用者の腹部やそけい部の動きを制限しないようにし、吸収性コア11Aが過度に硬くなるのを防ぐことができる。
図2等に示すように、圧搾部Eは、前側コア部11Afのうち、腹側胴回り部20の下端よりも上側にも設けられていることが好ましい。つまり、腹側胴回り部20と前後方向で重なる部分に圧搾部Eを備えることが好ましい。これにより、剛性の高くなった吸収性コア11Aを腹側胴回り部20の腹側胴回り伸縮部材23で着用者の肌に押し当て密着させることができるため、吸収性本体10を着用者の肌にフィットさせやすくなる。
図8に示すように、前側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Ffよりもそれぞれ外側に設けられていることが好ましい。非伸縮領域Ffは腹側胴回り伸縮部材23の収縮力が働かない領域であるため、吸収性本体10が着用者の肌から離れて浮きやすい領域である。そのため、非伸縮領域Ffよりも左右方向に長い領域に亘って吸収性コア11Aの剛性を高めることで、吸収性本体10が肌に接する状態を保ちやすくなる。なお、圧搾部Eの左右方向の両端がそれぞれ伸縮領域Df内に設けられていることがより好ましい。伸縮領域Dfが圧搾部Eの各両端を肌に接する方向への力を加えるため、非伸縮領域Ffと前後方向で重なる吸収性本体10の部分についても着用者の肌に接してフィットした状態に維持しやすくなる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態においては、左右方向に沿った直線状の圧搾部Eを設けたが、圧搾部の形状はこれに限られない。左右方向に所定の長さを有する圧搾部Eであれば、波型等の所望の形状とすることができる。図9Aは、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。図9Aにおいては、吸収性コア11A等は、コアラップシート11Bに覆われているが、便宜上実線で示している。図9Aに示すように、腹側に凸形状を有する山型の圧搾部Eであってもよい。圧搾部Eは、左右方向の一方側から他方側まで連続した連続圧搾形状を有している。圧搾部Eの上端のうち、左右方向において、最も下側に位置する部位Ejから最も上側に位置する部位Ekをつなぐ直線と、左右方向に沿った直線とがなす角度のうち、小さい方の角度θeが45度よりも小さいことが好ましい(θe<45°)。これによって、θeが45度以上であった場合よりも、圧搾部Eによって吸収性コア11Aの剛性を高くすることができるため、排泄物を貯留する収容空間を確保しやすくなる。
この場合においても、全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)。つまり、図9Aに示すように、複数の圧搾部Eは、長手方向に沿って圧搾部E21、E22、E23、・・・が腹側から順に配置されている。このとき、全ての圧搾部E(E21、E22、E23、・・・)の左右方向の長さWeの和(We21+We22+We23+・・・)が、全ての圧搾部E(E21、E22、E23、・・・)の上下方向の長さ(De21+De22+De23+・・・)よりも大きいことが好ましい。これによって、全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができる。
また、上述の実施形態においては、圧搾加工を施した部分を、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)及び最狭部11nの左右方向の長さ(Wn)と同じとしたが、図9Bに示すように、圧搾加工を施した部分(R)の長さ(Wr)を、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)及び最狭部11nの左右方向の長さ(Wn)よりも長く設けてもよい。図9Bは、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。図9Bでは、吸収性コア11A等は、コアラップシート11Bに覆われているが、便宜上実線で示している。図9Bは、吸収性コア11Aをコアラップシート11Bで覆った状態で圧搾加工をして形成した吸収体11を示している。吸収性コア11Aよりも左右方向の外側に圧搾加工が施された領域は、コアラップシート11B同士が圧搾加工された部分である。このように、吸収性コア11A内だけでなく、吸収性コア11Aが設けられていない領域に圧搾加工を施して、コアラップシート11B同士を圧搾加工してもよい。図9Bに示す例においては、吸収性コア11Aの最狭部11nの端までしっかりと圧搾加工をすることができるため、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を確実に高めることができる。
さらに、上述の実施形態においては、圧搾部Eを上下方向において等間隔に配置したが、これに限られない。圧搾部Eを不等間隔に配置してもよい。例えば、図10は、別の実施形態にかかる展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図10に示すように、前側コア部11Afの圧搾部Eのうち、最も下側に位置する下側圧搾部Eaと、下側圧搾部Eaに上側から隣接する隣接下側圧搾部Ebとの間隔Dabを、腹側胴回り部20の下端よりも下側に設けられた圧搾部Eのうち最も上側に位置する上側圧搾部Ecと、上側圧搾部Ecに下側から隣接する隣接上側圧搾部Edとの間隔Dcdよりも小さくてもよい(Dab<Dcd)。このようにすることで、前側コア部11Afのうち、着用者の脚によって収容空間が潰される恐れが低い前側コア部11Afの上側の領域は、圧搾部Eをより少なく設けて、吸収性コア11Aが過度に硬くなってしまう恐れを防ぐことができる。一方、排泄物の収容空間が潰されやすい前側コア部11Afの下側の領域には、より多くの圧搾部Eを設けることで、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高めて収容空間を確保しやすくすることができる。
また、上述の実施形態においては、圧搾部Eの左右方向の両端を非伸縮領域Ffの左右方向の両端よりも外側に設けることにしたが、これに限られない。圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Ffの左右方向の両端よりも内側に設けていてもよい。このようにすることで、一般的に吸収性本体10は、腹側胴回り伸縮部材23の収縮によって硬くなる部分が生じてしまう部分に圧搾部Eを設けないようにすることができるため、着用時の肌触りをより向上させることができる。
上述の実施形態においては、吸収性コア11Aに、全て同じ溝の深さの圧搾部Eを複数形成したが、これに限られない。吸収性コア11A内において、異なる深さの圧搾部Eを形成してもよい。例えば、前側コア部11Afのうち、より左右方向の剛性を高くしたい前側コア部Aの下側の領域には、より深い溝の圧搾部Eを形成し、腹側胴回り部20に近い部分には、より浅い溝の圧搾部Eを形成してもよい。
また、吸収性コア11Aに施す圧搾部Eの左右方向の長さ及び上下方向の長さは、必ずしも全て同じでなくてもよい。おむつ1の圧搾部Eは、全ての圧搾部Eの左右方向の長さ及び上下方向の長さを同じとしたが、それぞれ異なる長さとすることもできる。例えば、より左右方向の剛性を高くしたい前側コア部Aの下側の領域には、左右方向の長さ及び上下方向の長さがそれぞれ長い圧搾部Eを形成し、吸収性本体10の変形がより少ない腹側胴回り部20に近い部分には、左右方向の長さ及び上下方向の長さがそれぞれ短い圧搾部Eを形成してもよい。
上述の実施形態においては、最狭部11nにおいては、圧搾部Eの左右方向の両端は吸収性コア11Aの左右方向の両端にそれぞれ達しており、最狭部11nより上側においては、圧搾部Eの左右方向の両端が吸収性コア11Aの左右方向の両端に達していないものとしたが、これに限られない。例えば、最狭部11nより上側の領域を含め、前側コア部11Afの全域において、圧搾部Eの左右方向の両端が、吸収性コア11Aの左右方向の両端にそれぞれ達していてもよい。より広い範囲において、圧搾部Eの左右方向の両端が吸収性コア11Aの左右方向の両端にそれぞれ達した状態とすることで、前側コア部11Afの左右方向の剛性をより高くすることができる。
さらに、本実施形態においては、前側コア部11Afに最狭部11nを備える吸収性コア11Aとしたがこれに限られない。例えば、吸収性コア11Aは、最狭部11nをおむつ1の下部に備え、前側コア部11Afから後側コア部11Abに連続した領域に設けていてもよい。また、幅狭部11fn、11bnを有さない長方形の吸収性コア11Aであってもよい。
上述の実施形態においては、図2等に示すように、おむつ1が左右対称な形状として、交点Pから脚回り開口部LHの下端までの上下方向の長さ(L1)を、交点Pから腹側胴回り部20の左右方向の一方側の端までの左右方向の長さ(L2)の1.65倍以上とし、他方側も同様であるとしたが、これに限られない。例えば、おむつ1が左右非対称な形状で、左右方向の一方側においては、交点Pから脚回り開口部LHの下端までの上下方向の長さ(L1)を、交点Pから腹側胴回り部20の左右方向の一方側の端までの左右方向の長さ(l2)の1.65倍以上とし(L1≧L2×1.65)、左右方向の他方側においては、交点Pから脚回り開口部LHの下端までの上下方向の長さ(L1)を、交点Pから腹側胴回り部20の左右方向の一方側の端までの左右方向の長さ(l2)の1.65倍より小さい長さ(L1<L2×1.65)としてもよい。このような場合においても、腹側胴回り部20の下端よりも下側に、左右方向に所定の長さを有する圧搾部Eを設けることで、吸収性コア11Aの剛性を向上させて、変形を軽減させることができる。
上述の実施形態においては、腹側胴回り部20、背側胴回り部30、防漏壁部50、及び脚回り部60が備える伸縮部材(22、32、51、16)として糸ゴム及び伸縮シートを例示しているがこれに限らない。例えば、糸ゴムや伸縮シートだけでなく、伸縮性フィルム等のシート状の伸縮部材を単数又は複数配してもよい。また、図面には伸縮部材のうち伸縮性を発現する部位(所謂有効長の部位)のみを示している。そのため図示する伸縮部材の長手方向の外側に伸縮性を発現しない伸縮部材の部位が存在していてもよい。また、伸縮部材の配置や本数も図示する構成に限らない。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ、パンツ型吸収性物品)、
10 吸収性本体、
11 吸収体、
11A 吸収性コア、11B コアラップシート、
11Af 前側コア部、11Ab 後側コア部、
11fu 上部、11fn 前側幅狭部(幅狭部)、
11bu 上部、11bn 後側幅狭部(幅狭部)、11n 最狭部、
12 トップシート、13 バックシート、
14 外装シート、15 防漏壁部材、16 脚回り伸縮部材、
20 腹側胴回り部(一方側の胴回り部)、20a 側部、
21 肌側シート、22 非肌側シート、
23 腹側胴回り伸縮部材(胴回り伸縮部材)、23a 糸ゴム、23b 伸縮シート、
30 背側胴回り部、30a 側部、
31 肌側シート、32 非肌側シート、
33 背側胴回り伸縮部材(胴回り伸縮部材)、
50 防漏壁部、51 防漏壁伸縮部材、
52 エンド接合部、53 サイド接合部、
55 固定部、56 起立部、
60 レッグギャザー部、
LH 脚回り開口部、BH 胴回り開口部、
Df 伸縮領域、Db 非伸縮領域、
Ff 伸縮領域、Db 非伸縮領域、
E 圧搾部、
Ea 下側圧搾部、Eb 隣接下側圧搾部、
Ec 上側圧搾部、Ed 隣接上側圧搾部、
M 中央領域、N サイド領域、P 交点、
R 圧搾加工を施した部分、S スリット、
U 非圧搾部

Claims (18)

  1. 上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、
    吸収性本体、腹側胴回り部、前記腹側胴回り部とは別部材として構成された背側胴回り部、及び一対の脚回り開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、吸収性コア及び前記上下方向に伸縮する脚回り伸縮部材を有し、
    前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、
    前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、
    前記脚回り伸縮部材、及び前記胴回り伸縮部材をそれぞれ伸長させた伸長状態において、
    前記吸収性本体の前記左右方向の一方側の端と前記腹側胴回り部の下端との交点から前記一方側の前記脚回り開口部の下端までの前記上下方向の長さは、前記交点から前記腹側胴回り部の前記一方側の端までの前記左右方向の長さの1.65倍より大きく、
    前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端よりも下側に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していること
    を特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部は、前記左右方向の一方側から他方側まで連続した連続圧搾部であり、
    前記連続圧搾部の上端のうち、前記左右方向において、最も下側に位置する部位から最も上側に位置する部位をつなぐ直線と前記左右方向に沿った直線とがなす角度のうち、小さい方の角度が45度よりも小さいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品において、
    全ての前記圧搾部の前記左右方向の長さの和は、前記上下方向の長さの和よりも大きいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部は、前記左右方向に沿った直線であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    複数の前記圧搾部が、前記上下方向に配置されていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、非肌側面に凸部と凹部を有しており、
    前記圧搾部が凹部であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、上部よりも前記左右方向の長さが短い幅狭部を有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品吸収性物品。
  8. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記幅狭部は、最も前記左右方向の長さが短い最狭部を有し、
    前記幅狭部に設けられている前記圧搾部の前記左右方向の長さは、前記最狭部の前記左右方向の長さ以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項7又は8に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端より上側にも前記圧搾部を有しており、前記幅狭部は、最も前記左右方向の長さが短い最狭部を有し、
    前記前側コア部のうち前記最狭部より上側の領域において、
    前記前側コア部に設けられている前記圧搾部のうちの、ある圧搾部の前記左右方向の端が、前記前側コア部の前記左右方向の端に接していないことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部は、前記上下方向に複数配置されており、
    前記上下方向において、
    前記圧搾部の寸法より、前記隣接する前記圧搾部同士の間隔の寸法の方が長いことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、液体吸収性繊維を備え、前記液体吸収性繊維の密度が高い高密度領域と、前記液体吸収性繊維の密度が低い低密度領域とを有し、
    前記圧搾部は、前記高密度領域であり、
    前記低密度領域の前記上下方向における中央の厚みは、前記圧搾部の前記上下方向における中央の厚みの1.3〜3.0倍であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、前記腹側胴回り部の下端よりも上側にも前記圧搾部を有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性本体の左右方向の中央であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  14. 請求項13に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域を有しており、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  15. 請求項13に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域を有しており、
    前記非伸縮領域は、前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記吸収性本体は、防漏壁伸縮部材、肌側に起立不能な固定部、及び肌側に起立可能な起立部を備えた一対の防漏壁を有し、
    前記圧搾部の前記左右方向の長さは、前記防漏壁の前記左右方向の内側の端同士の距離以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部は、前記上下方向に等間隔に複数配置されていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  18. 請求項1から16のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記前側コア部は、複数の前記圧搾部を有し、
    複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する下側圧搾部と、前記下側圧搾部に上側から隣接する隣接下側圧搾部との間隔は、
    前記腹側胴回り部の下端よりも下側に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も上側に位置する上側圧搾部と、前記上側圧搾部に下側から隣接する隣接上側圧搾部との間隔よりも小さいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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