JP3175008B2 - 防火戸 - Google Patents

防火戸

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JP3175008B2
JP3175008B2 JP27218897A JP27218897A JP3175008B2 JP 3175008 B2 JP3175008 B2 JP 3175008B2 JP 27218897 A JP27218897 A JP 27218897A JP 27218897 A JP27218897 A JP 27218897A JP 3175008 B2 JP3175008 B2 JP 3175008B2
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幸男 田辺
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田中サッシュ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、火災の延焼を防
止する防火戸に関する。
【0002】
【従来の技術】防火戸には、建築基準法施行令に定めら
れている「甲種防火戸」と「乙種防火戸」があり、「甲
種防火戸」は「乙種防火戸」よりも認定条件がきつくな
っているものである。また、近年では、避難時の状況、
排煙の状況を踏まえた防火戸が必要とされる。
【0003】図6及び図7で示す防火戸1は、通路等の
開口部2を開閉、特に火災時に閉鎖するためのもので、
少なくとも上下左右に配置された4つの扉3L、3R、
4L、4Rからなる。上の左右の扉3L、3Rは、各々
の扉3L、3Rから延出する側部延出部6L、6Rを有
し、左右の扉3L、3Rの間の隙間5を、お互いに重複
(相じゃくり)して閉塞するようになっている。
【0004】また、上の左右の扉3L、3Rの各々の下
部には、下の左右の扉4L、4Rの対応する各々と閉扉
時に当接する下部延出部7L、7Rが設けられ、上の扉
3L、3Rを押した時に下の扉4L、4Rが共に開扉可
能なようになっている。さらに、下の左右の扉4L、4
Rは、各々の扉4L、4Rから延出する側部延出部8
L、8Rを有し、左右の扉4L、4Rの間の隙間9を、
お互いに重複(相じゃくり)して閉塞するようになって
いる。
【0005】これによって、この防火戸1においては、
火災により煙が発生した場合に、先ず上の左右の扉3
L、3Rを閉鎖し、煙の移動を防止すると共に、開放さ
れた下の扉4L、4Rから所定時間新鮮な空気の流通を
可能とし、その後下の左右の扉を閉めて防火の両側の空
間を遮断するようにしたものである。また、避難者は、
上の扉3L、3Rを押すだけで、下の扉4L、4Rも同
時に開けることができるので、避難しやすいものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上の左
右の扉3L、3Rの下部延出部7L、7Rと下の左右の
扉4L、4Rの側部延出部8L、8Rの上端との間の寸
法を厳密にしすぎると、左側の上下の扉3L、4Lの間
若しくは右側の上下の扉3R、4Rの間に当たりが生じ
て扉の円滑な開閉に支障をきたす恐れがあるため、所定
の間隔Dを開けることが望ましいが、この間隔を開ける
と、前記上の左右の扉3L、3Rの側部延出部6L、6
Rと下の左右の扉4L、4Rの側部延出部8L、8Rの
間に隙間10が生じてしまうという不具合が生じる。こ
の隙間は、甲種防火戸の加熱試験において加熱面の裏面
に発炎若しくは発煙を生じる原因となる。
【0007】このため、この発明は、上下左右の扉から
なる防火戸において、その4枚の扉によって生じる隙間
から発炎若しくは発煙が生じない構造を有する防火戸を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】よって、この発明は、通
路を開閉する上下左右に配された4つの扉からなり、下
の左右の扉の各々が、閉扉時に左右の扉の間に生じる隙
間を閉塞するようにそれぞれの扉から隙間方向に延出す
側部延出部を有すると共に、上の左右の扉の各々が、
閉扉時に左右の扉の間に生じる隙間及び上下の扉の間に
生じる隙間を閉塞するようにそれぞれの扉から隙間方向
に延出する周縁延出部を有する防火戸において、前記上
の左右の扉の隙間、前記下の左右の扉の隙間、前記左の
上下の扉の隙間及び前記右の上下の扉の隙間に沿ってそ
れぞれの扉に設けられた第1の発泡手段と、前記4つの
扉の閉扉時に対峙する4つの扉の各々の角部に沿って設
けられた第2の発泡手段とを具備することにある。
【0009】したがって、この発明によれば、前記上の
左右の扉の隙間、前記下の左右の扉の隙間、前記左の上
下の扉の隙間及び前記右の上下の扉の隙間に沿ってそれ
ぞれの扉に設けられた第1の発泡手段と、前記4つの扉
の閉扉時に対峙する4つの扉の各々の角部に沿って設け
られた第2の発泡手段とを設けたことによって、防火戸
が火災による高熱に晒された場合、左右の扉及び上下の
扉のそれぞれの隙間を第1の発泡手段によって閉塞する
と共に、4つの扉の閉扉時に対峙するそれぞれの角部を
第2の発泡手段によって閉塞することができるので、4
つの扉のそれぞれの隙間の交差する最も容積の大きく、
また、閉塞が困難な個所を確実に閉塞することができ、
加熱面の裏面側発炎若しくは発煙することを確実に防
止できるので、甲種防火戸としての能力を得ることがで
きるものである
【0010】また、この発明において、前記第2の発泡
手段は、前記第1の発泡手段よりも大きい容積を有する
ことにある。これによって、第2の発泡手段の発泡時間
を第1の発泡時間よりも所定時間遅らせることができる
と共に、前記隙間の周辺を確実に閉塞することができる
ため、防火戸の防火能力を向上させることができるもの
である。
【0011】さらに、この発明において、前記第1の発
泡手段は、前記下の左右の扉の各々から前記隙間に延出
する2つの発泡片からなるものである。これによって、
下の左右の扉を開閉自在として前記第1の発泡手段を構
成できると共に、2つの発泡片を前記隙間に重複して配
設できるために、加熱初期において第1の発泡手段の発
泡によって確実に前記隙間を閉塞できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
【0013】図6及び図7で示すように、本願発明の実
施の形態に係る防火戸1は、通路等の開口部2を開閉、
特に火災時に閉鎖するためのもので、少なくとも上下左
右に配置された4つの扉3L、3R、4L、4Rからな
る。上の左右の扉3L、3Rは、各々の扉3L、3Rか
ら延出する側部延出部6L、6Rを有し、左右の扉3
L、3Rの間の隙間5を、お互いに重複(相じゃくり)
して閉塞するようになっている。
【0014】また、上の左右の扉3L、3Rの各々の下
部には、下の左右の扉4L、4Rの対応する各々と閉扉
時に当接する下部延出部7L、7Rが設けられ、上の扉
3L、3Rを押した時に下の扉4L、4Rが共に開扉可
能なようになっている。さらに、下の左右の扉4L、4
Rは、各々の扉4L、4Rから延出する側部延出部8
L、8Rを有し、左右の扉4L、4Rの間の隙間9を、
お互いに重複(相じゃくり)して閉塞するようになって
いる。
【0015】これによって、この防火戸1においては、
火災により煙が発生した場合に、先ず上の左右の扉3
L、3Rを閉鎖し、煙の移動を防止すると共に、開放さ
れた下の扉4L、4Rから所定時間新鮮な空気の流通を
可能とし、その後下の左右の扉を閉めて防火の両側の空
間を遮断するようにしたものである。また、避難者は、
上の扉3L、3Rを押すだけで、下の扉4L、4Rも同
時に開けることができるので、避難しやすいものであ
る。
【0016】以上の構成の防火扉1において、上下左右
4つの扉3R、3L、4R、4Lの間に生じる隙間10
は、図1に示すように下の左右の扉4R、4Lの各々か
ら隙間10に延出する2つの発泡片11、12(第1の
発泡手段)によって、防火戸1の閉鎖時に閉塞される。
【0017】第1の発泡片11は、図2に示すように、
下右扉4Rの上部に形成された上右扉3Rの下部延出部
7Rが当接する段部14Rにねじ15で固定される側部
固定部11aと、下右扉4Rから隙間9側に延出する閉
塞部11bと、この閉塞部11bから下方へ延出し、下
右扉4Rの側部に延出する側部延出部8Rに固定される
下部固定部11cとによって構成される。
【0018】また、第2の発泡片12は、図3に示すよ
うに、下左扉4Lの上部に形成された上左扉3Lの下部
延出部7Lが当接する段部14Lにねじ16で固定され
る側部固定部12aと、下左扉4Lから隙間9側に延出
する閉塞部12bと、この閉塞部12bから下方へ延出
し、下左扉4Lの側部に延出する側部延出部8Lに固定
される下部固定部12cとによって構成される。そし
て、前記第1の発泡片11と第2の発泡片12は、前記
4つの扉3L、3R、4L、4Rの閉塞時に前記隙間1
0に重複して位置し、この隙間10を閉塞するものであ
る。
【0019】また、図1、図4及び図5に示すように、
前記4つの扉3L、3R、4L、4Rの間に面する角部
3LC、3RC、4LC、4RCには、その角部3L
C、3RC、4LC、4RCの端面に沿ってL字状に屈
曲する4つの発泡部材22L、22R、23L、23R
(第2の発泡手段)が配設される。これらの発泡部材2
2L、22R、23L、23Rは、それぞれの扉3L、
3R、4L、4Rの角部3LC、3RC、4LC、4R
Cにカバー部材20L、20R、21L、21Rと各々
の扉3L、3R、4L、4Rの側壁32L、32R、3
4L、34R若しくは補強部25,26,27,28に
よって画成される溝部30L、30R、31L、31R
に装着固定されるもので、この実施の形態においては、
皿ネジ40によって固定される。この固定方法において
は、接着剤等によって固定しても良いものであるが、熱
によって接着剤の接着能力が低下する場合があるので、
現時点ではネジ止めすることが最も適切であると考慮さ
れる。尚、前記第1及び第2の発泡片11,12及び4
つの発泡部材22L、22R、23L、23Rは、通
常、ゼオライト若しくは合成ゼオライトで形成されるも
のであるが、所定の温度で発泡する非可燃性部材であれ
ば良いものである。
【0020】以上の構成の防火戸1において、火炎若し
くは熱が防火戸1に当たった場合、第1の発泡片11及
び第2の発泡片からなる第1の発泡手段が発泡し、前記
隙間10を塞ぐものである。
【0021】しかしながら、この第1の発泡手段は容積
が小さく、直接熱の影響を受けることから加熱から発泡
までの時間は短いものの発泡量が少ないため、加熱に対
する反応は早いが時間経過と共に火炎等の阻止能力が低
下することが考慮される。そのため、前記隙間10の周
縁を形成する4つの扉3L、3R、4L、4Rの角部3
LC、3RC、4LC、4RCに装着された発泡部材2
2L、22R、23L、23Rからなる第2の発泡手段
が設けられるものである。
【0022】この第2の発泡手段は、前記第1の発泡手
段よりも容積が大きく、また加熱面であるドア表面から
少し離れているために、第1の発泡手段よりも所定時間
遅く発泡するので、実質的に前記第1の発泡手段の発泡
の後、発泡して前記隙あの周辺を閉塞するものである。
これによって、加熱時間が長期にわたった場合にも、前
記隙間周辺を確実に遮蔽することができるので、防火戸
1の防火性能を向上させることができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、4つの扉から構成
される防火戸の隙間を、第1の発泡手段で塞ぐと共に、
前記隙間の周縁に、容積の大きい第2の発泡手段を配設
したことによって、加熱初期において第1の発泡手段を
発泡させて隙間を塞ぐと共に、その後に第2の発泡手段
を発泡させることができるので、前記隙間の周辺を確実
に閉塞できるので、4つの扉からなる防火戸の防火性能
を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る防火戸の4つの扉
の間周辺を示した部分拡大断面図である。
【図2】第1の発泡片の装着状態を説明した説明図であ
る。
【図3】第2の発泡片の装着状態を説明した説明図であ
る。
【図4】図1のI−Iの断面図である。
【図5】図1のII−IIの断面図である。
【図6】防火戸の全体図である。
【図7】防火戸の4つの扉の間の生じる隙間を示した説
明図である。
【符号の説明】
1 防火戸 2 開口部 3L 上左扉 3R 上右扉 4L 下左扉 4R 下右扉 3LC、3RC、4LC、4RC 角部 10 隙間 11 第1の発泡片 12 第2の発泡片 22L、22R、23L、23R 発泡部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 2/06 E06B 5/16 E06B 7/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路を開閉する上下左右に配された4つ
    の扉からなり、下の左右の扉の各々が、閉扉時に左右の
    扉の間に生じる隙間を閉塞するようにそれぞれの扉から
    隙間方向に延出する側部延出部を有すると共に、上の左
    右の扉の各々が、閉扉時に左右の扉の間に生じる隙間
    び上下の扉の間に生じる隙間を閉塞するようにそれぞれ
    の扉から隙間方向に延出する周縁延出部を有する防火戸
    において、前記上の左右の扉の隙間、前記下の左右の扉の隙間、前
    記左の上下の扉の隙間及び前記右の上下の扉の隙間に沿
    ってそれぞれの扉に設けられた 第1の発泡手段と、 前記4つの扉の閉扉時に対峙する4つの扉の各々の角部
    に沿って設けられた第2の発泡手段とを具備することを
    特徴とする防火戸。
  2. 【請求項2】 前記第2の発泡手段は、前記第1の発泡
    手段よりも大きい容積を有することを特徴とする請求項
    1記載の防火戸。
  3. 【請求項3】 前記第1の発泡手段は、前記下の左右の
    扉の各々から前記隙間に延出する2つの発泡片からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の防火戸。
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