JP3174769U - 照明付手摺 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ単純な構造であり、かつ、照明機能を有する照明付手摺を提供する。
【解決手段】建造物に設けられる手摺であって、長尺な横木部材10と、横木部材10を建造物に連結するための支持部材20と、を備えており、横木部材10には、照明部11が設けられており、照明部11は、帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部12を備えており、横木部材10には、横木部材10の表面から凹んだ溝状の取付部10gが横木部材10の軸方向に沿って形成されており、取付部10gに照明部11が取り付けられている。取付部10gに照明部11を取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部12を取り付けることができ、配線等を収容するための特別な収容空間も不要となる。横木部材10に形成された取付部10gに照明部11を取り付けるだけの簡単な構造で、手摺に簡単に照明機能を付与することができるのである。
【選択図】図1
【解決手段】建造物に設けられる手摺であって、長尺な横木部材10と、横木部材10を建造物に連結するための支持部材20と、を備えており、横木部材10には、照明部11が設けられており、照明部11は、帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部12を備えており、横木部材10には、横木部材10の表面から凹んだ溝状の取付部10gが横木部材10の軸方向に沿って形成されており、取付部10gに照明部11が取り付けられている。取付部10gに照明部11を取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部12を取り付けることができ、配線等を収容するための特別な収容空間も不要となる。横木部材10に形成された取付部10gに照明部11を取り付けるだけの簡単な構造で、手摺に簡単に照明機能を付与することができるのである。
【選択図】図1
Description
本考案は、手摺に関する。さらに詳しくは、照明機能を有する手摺に関する。
一般に建物の内部や外部において、通路や廊下、階段など人が歩行する場所には、夜間などに人が安全に歩行できるように照明器具が天井や外壁、電柱等に設けられている。このような照明器具は、人の頭上よりもある程度高い位置に取り付けられており、その照度も低いので、歩行する人の足元を十分に照らしだすことができない。とくに階段や外通路など段差等が存在する場所では、足元がある程度照らされていない場合、安全に歩行することができない可能性がある。とくに、災害が発生した場合には、人は足早になるので足元が暗ければ段差等に躓いて転んだりするので非常に危険である。
一方、建物の内部や外部において、人が歩行する通路や廊下、階段など人の歩行を補助したり、人の安全を守るために手摺が設置されている。しかし、夜間になると、人は手摺を視認することが難しくなり手摺を握り損ねたりするので、昼間に比べて手摺の効果を十分に発揮することができないという実情がある。
以上のように、一般に手摺は、人の歩行を補助したり、人の安全を守るための場所に設置されているので、このような場所に設置された手摺に照明機能を付与することができれば、夜間でも手摺を視認することができるので、夜間でも手摺の位置を把握することができる。例えば、手摺は、その笠木(横木)が人の腰程度の高さに位置するように通路等に設置されているので、かかる横木に照明機能を付与することによって、人の腰程度の高さから通路等を照らすことができる。すると、夜間などに、かかる手摺が設置された通路等を歩行する人は、足元がより照らしだされるので、階段等から足を踏み外す可能性が少なくなりより安全に歩行することができる。とくに、マンション等の集合住宅の外階段や共用通路は災害時などで避難用通路として使用されるので、照明機能を有する手摺を避難誘導灯として使用できる。したがって、このような外階段や通路などに照明機能を有する手摺を設置することは有用である。
近年、光源の小型化の技術が進んでおり手摺に照明機能を付与する技術が開発されている。例えば、LEDなどの小型の光源を備えた手摺が開発されており、かかる手摺では、光源から放射される光を手摺近傍の足元付近に照射することができるようになっている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の手摺では、横木が下部に開口を有する中空な筒状のケースと、このケース内に収容された弾丸型のLEDを有する照明部とを備えている。かかる手摺を通路等に設置すれば、横木のケース内に収容された照明部から放射された光は、ケースに設けられた開口部を通って横木下方に放射されるので、手摺が設置された場所の近傍の通路等の表面部、つまり手摺近傍の人の足元付近を照らしだすことができる。
また、一般的に人が手摺を握ったりする際、横木には荷重や振動等が加えられる。横木内部に照明部が設けられている場合、横木に加えられた振動等によって照明部が損傷等する可能性がある。
特許文献1の手摺では、ケース内には、照明部をケース内で所定の位置に保持するための保持部材が設けられている。この保持部材には、その内壁から内方に向かって照明部を保持するための水平突起部および上部突起部が形成されており、照明部には、保持部材の上部突起部に係合可能な位置決め突片部と、保持部材の水平突起部に係合するための係止突起部が形成されている。つまり、照明部をケース内に収容した状態において、横木に振動等を加えられた場合でも、照明部と保持部材が係合状態を維持し得る構造となっているので、ケース内で照明部が移動するのを防止できる。すると、照明部が、人が手摺の横木等を握ったりしたときに横木に加えられた振動等によりケース内を移動しないので、照明部が破損等することを防止することができる。
つまり、特許文献1の手摺では、夜間でも手摺近傍の人の足元付近を照らしだすことができ、手摺に振動等が加えられても横木内部に設けられた照明部に破損等が生じにくいという利点がある。
しかるに、特許文献1の手摺では、照明部に弾丸型(砲弾型)のLEDをそれぞれ個別に配設しなければならないので、照明部を横木に取り付けるための作業に手間と時間がかかるし、隣接するLED間を電気的に接続するための配線をケース内に配設しなければならない。つまり、特許文献1の手摺では、手摺に照明機能を付与するための取り付け作業が煩雑であるといった問題が生じる。
しかも、横木内部に設けられた照明部を振動等から保護するための構造が上述したように複雑になるといった問題が生じる。また、このように横木内部の構造を複雑にする必要があるので、照明部のLEDに何らかの障害が発生した場合、手摺を全て分解しなければ照明部をケース内から取り出すことができないといった問題点が生じる。とくに、手摺を建造物の外部に設置する場合、建造物の内部に手摺を設置する場合に比べて照明部の修理等が必要となる可能性が多くなるので、修理等を行うための作業工数も重要となる。
かかる事情もあり、横木の内部構造を複雑にすることなく手摺に照明機能を付与することができ、かつ、手摺に与えられる振動等に対しても照明部が破損等する可能性が低い手摺が望まれている。
本考案は上記事情に鑑み、簡単かつ単純な構造であり振動等に対しても照明部が損傷しにくい照明付手摺を提供することを目的とする。
第1考案の照明付手摺は、建造物に設けられる手摺であって、長尺な横木部材と、該横木部材を前記建造物に連結するための支持部材と、を備えており、前記横木部材には、照明部が設けられており、該照明部は、帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部を備えており、前記横木部材には、該横木部材の表面から凹んだ溝状の取付部が該横木部材の軸方向に沿って形成されており、該取付部に前記照明部が取り付けられていることを特徴とする。
第2考案の照明付手摺は、第1考案において、前記LED光源部が、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成された被覆部によって被覆されていることを特徴とする。
第3考案の照明付手摺は、第2考案において、前記被覆部は、帯状に形成されており、その内部には、複数のLED光源部が配設されていることを特徴とする。
第4考案の照明付手摺は、第1、第2または第3考案において、前記横木部材は、その下側に前記取付部が形成されており、前記取付部の断面形状と前記照明部の断面形状が略相似形に形成されており、該取付部の凹み深さと該照明部の厚さが略同じであることを特徴とする。
第2考案の照明付手摺は、第1考案において、前記LED光源部が、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成された被覆部によって被覆されていることを特徴とする。
第3考案の照明付手摺は、第2考案において、前記被覆部は、帯状に形成されており、その内部には、複数のLED光源部が配設されていることを特徴とする。
第4考案の照明付手摺は、第1、第2または第3考案において、前記横木部材は、その下側に前記取付部が形成されており、前記取付部の断面形状と前記照明部の断面形状が略相似形に形成されており、該取付部の凹み深さと該照明部の厚さが略同じであることを特徴とする。
第1考案によれば、帯状に形成された照明部の長手方向に沿って複数のLED光源部が配設されている。このため、通路や廊下、階段などのように、人の歩行を補助したり人の安全を守ることが求められている場所に照明付手摺を設置した状態において、横木部材の長手方向に沿って照明付手摺近傍の人の足元付近を照らすことができる。すると、夜間でも横木部材から照射される光によって足元が十分に照らされるので、通路等に段差等が存在しても、かかる段差等に人が躓いたり、段差等を踏み外したりするのを防止できる。とくに、マンション等の集合住宅などの建造物の外階段等に照明付手摺を設置する場合、照明付手摺を災害時等における避難誘導灯としても使用することができる。しかも、照明部は、複数のLED光源部が設けられた帯状の部材であるので、照明部を横木部材の取付部に取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部を横木部材に取り付けることができる。すると、LED光源部だけをそれぞれ別個に横木部材に取り付けることも不要となるので、横木部材に対して照明機能を付与するための作業工数を少なくすることができる。さらに、溝状の取付部を形成し、この取付部に照明部を取り付けるだけの構造であるので、横木部材には照明部や照明部の配線等を収容するための特別な収容空間も不要となるから、横木部材の構造を簡単にできる。つまり、横木部材に形成された取付部に照明部を取り付けるだけで、手摺に簡単に照明機能を付与することができるのである。
第2考案によれば、LED光源部が透光性を有する柔軟性樹脂で形成された被覆部によって被覆されているので、ある程度の振動や衝撃などからLED光源部を保護することができる。つまり、横木部材の内部や照明部には、LED光源部を振動等から保護するための特別な構造が不要となるのである。すると、人が横木部材を握るなどの行為によって横木部材に振動や衝撃等が加えられた場合であっても、LED光源部が破損等するのを防止することができる。
第3考案によれば、帯状の被覆部の内部に複数のLED光源部が配設されており、隣接するLED光源部を電気的に接続する基盤部も被覆部によって覆われている。すると、取付部に照明部を取り付けるときに隣接するLED光源部間の断線などの作業ミスなどが発生することを防止できるから、取付部に照明部を取り付けるときの作業効率を上げることができる。とくに、建造物の外部に照明付手摺を設置した場合、LED光源部に埃やゴミ、雨水等などが付着するのを確実に防止できるので、埃等が原因となるLED光源部の故障等をより確実に防止することができる。
第4考案によれば、取付部の断面形状と照明部の断面形状が略相似形に形成されているので、取付部の大きさを照明部の大きさよりもやや大きくなるように形成すれば、照明部を取付部から外れにくくすることができる。しかも、照明部を取付部に取り付けた状態において、取付部の凹み深さと照明部の厚さが略同じであるので、人が横木部材を握りやすくできる。
第2考案によれば、LED光源部が透光性を有する柔軟性樹脂で形成された被覆部によって被覆されているので、ある程度の振動や衝撃などからLED光源部を保護することができる。つまり、横木部材の内部や照明部には、LED光源部を振動等から保護するための特別な構造が不要となるのである。すると、人が横木部材を握るなどの行為によって横木部材に振動や衝撃等が加えられた場合であっても、LED光源部が破損等するのを防止することができる。
第3考案によれば、帯状の被覆部の内部に複数のLED光源部が配設されており、隣接するLED光源部を電気的に接続する基盤部も被覆部によって覆われている。すると、取付部に照明部を取り付けるときに隣接するLED光源部間の断線などの作業ミスなどが発生することを防止できるから、取付部に照明部を取り付けるときの作業効率を上げることができる。とくに、建造物の外部に照明付手摺を設置した場合、LED光源部に埃やゴミ、雨水等などが付着するのを確実に防止できるので、埃等が原因となるLED光源部の故障等をより確実に防止することができる。
第4考案によれば、取付部の断面形状と照明部の断面形状が略相似形に形成されているので、取付部の大きさを照明部の大きさよりもやや大きくなるように形成すれば、照明部を取付部から外れにくくすることができる。しかも、照明部を取付部に取り付けた状態において、取付部の凹み深さと照明部の厚さが略同じであるので、人が横木部材を握りやすくできる。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
本考案の照明付手摺1は、マンション等の集合住宅などの建造物の共用通路や共用階段などに設けられる手摺であって、照明機能を付与するための構造が簡単であり、しかも、衝撃や振動等に対しても照明部が損傷等しにくい構造としたことに特徴を有している。
本考案の照明付手摺1は、マンション等の集合住宅などの建造物の共用通路や共用階段などに設けられる手摺であって、照明機能を付与するための構造が簡単であり、しかも、衝撃や振動等に対しても照明部が損傷等しにくい構造としたことに特徴を有している。
なお、以下の説明では、本考案の照明付手摺は、その設置場所がマンション等の集合住宅の共用通路や共用階段等に限られず、例えば、オフィスビルや戸建て住宅のほか、橋、岸壁、道路、船舶等の建造物における通路や廊下等にも使用することができる。
つぎに、本実施形態の照明付手摺1を説明する。
まず、本考案の照明付手摺の特徴を説明する前に、照明付手摺の使用状況の概略を説明する。
図2において、符号1は、照明機能を有する本実施形態の照明付手摺1を示している。また、符号CAは、マンション等の集合住宅の共用通路を示しており、符号CUは、マンション等の集合住宅の共用階段を示している。さらに、符号Wは、共用通路および共用階段に沿って設けられた壁を示している。
まず、本考案の照明付手摺の特徴を説明する前に、照明付手摺の使用状況の概略を説明する。
図2において、符号1は、照明機能を有する本実施形態の照明付手摺1を示している。また、符号CAは、マンション等の集合住宅の共用通路を示しており、符号CUは、マンション等の集合住宅の共用階段を示している。さらに、符号Wは、共用通路および共用階段に沿って設けられた壁を示している。
図2(A)および図(B)に示すように、本実施形態の照明付手摺1は、マンション等の集合住宅の共用通路CAや共用階段CUの壁Wに設置して使用することができる。
図1に示すように、本実施形態の照明付手摺1は、人が握るための棒状の長尺な横木部材10を備えている。この横木部材10は、支持部材20によりその長手方向の軸が共用通路CAの長手方向に略平行になるように、壁Wに連結して配置される。そして、この横木部材10には、共用通路CAの通路面に向かって光Lを放射するための照明部10が設けられている。
図1に示すように、本実施形態の照明付手摺1は、人が握るための棒状の長尺な横木部材10を備えている。この横木部材10は、支持部材20によりその長手方向の軸が共用通路CAの長手方向に略平行になるように、壁Wに連結して配置される。そして、この横木部材10には、共用通路CAの通路面に向かって光Lを放射するための照明部10が設けられている。
かかる構成であるので、図2(A)および図2(B)に示すように、横木部材10の照明部11を点灯すれば、横木部材10の長手方向に沿って共用通路CAの通路面や共用階段CUの踏面(足をのせる部分)を照らしだすことができる。つまり、夜間において、共用通路CA等を人が歩行する場合、人の足元付近および歩行するための通路面等を照らしだすことができる。すると、夜間、かかる共用通路CA等を人が歩行する際、共用通路CA等に存在する段差や障害物等などを容易に目視することができる。つまり、夜間でも、段差等を気にしながらゆっくりと慎重に歩行することなく、昼間と同様の歩行スピードで歩行しても段差等に躓いたり転んだりすることを防ぐことができるのである。このため、本実施形態の照明付手摺1を共用通路CA等に設ければ、共用通路CAの通路面等を照らすことができるので、夜間でも安心して共用通路CAを歩行することができる。とくに、各段差面の差が大きい共用階段CUにおいては、夜間でも各段の踏面を十分に目視することができるので、より安心して歩行することができる。
また、マンション等の集合住宅などの建造物の共用通路CAや共用階段CUは、緊急時において、避難通路としても使用される。かかる避難通路として使用される共用通路CA等に沿った壁Wに本実施形態の照明付手摺1を設置して、夜間に誘導灯として照明部11を点灯させる。すると、夜間の緊急時でも人がその足元付近の共用通路CAの通路面や共用階段CUの踏面を目視することができる程度に照らしだすことができるから、避難する人は、照らしだされた共用通路CAや共用階段CUに沿って避難することができる。つまり、本実施形態の照明付手摺1は、平常時では共用通路CA等を歩行する人の歩行を補助するために使用することができ、かつ、緊急時では緊急避難通路における避難誘導灯としても使用することができるのである。
しかも、本実施形態の照明付手摺1は、人のパニックを抑制するという効果も有する。緊急避難警報などが発令された場合、人はパニックになりやすい。とくに、夜間に避難警報が発令された場合、避難通路が暗ければ、パニックはより大きくなるという傾向にある。しかし、本実施形態の照明付手摺1を避難通路として使用される共用通路CAや共用階段CUに沿った壁Wに設置しておけば、パニックを起こしていても、避難通路が照らしだされているので、落ち着きを取り戻すことができ、パニックはそれほど大きくならない。すると、ある程度落ち着きを取り戻した状態で、避難通路を歩行することができるので、よりスムーズに、かつ安心して所定の避難場所まで行くことができる。
なお、上記例では、壁Wに照明付手摺1を設置した場合について説明したが、照明付手摺1を共用通路CAなどに直接設置することができるのは言うまでもない。例えば、エントランス等の通路において、壁が存在しない場所では、エントランス通路の端部に直接支持部材20を設けることができる。すると、上述と同様に夜間でもエントランス通路の通路面を照明付手摺1の横木部材10に設けられた照明部11により照らしだすことができる。
つぎに、本実施形態の照明付手摺1について説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明付手摺1は、横木部材10と、この横木部材10に連結して横木部材10を支持する支持部材20と、を備えている。
図1に示すように、本実施形態の照明付手摺1は、横木部材10と、この横木部材10に連結して横木部材10を支持する支持部材20と、を備えている。
(横木部材10の説明)
図1に示すように、横木部材10は、その取付部10gに取り付けられた照明部11を備えたものである。
図1に示すように、横木部材10は、その取付部10gに取り付けられた照明部11を備えたものである。
この横木部材10は、長尺な部材である。具体的には、横木部材10は、一般的な手摺に用いられる横木または笠木と同程度の棒状または板状の長尺な部材であって、その大きさが人の手で握れる程度に形成されている。例えば、横木部材10が棒状の長尺な部材の場合、その断面が略円形であって、直径が38〜50mm程度となるように形成されている。
なお、横木部材10は、人が握ることができる大きさおよび形状であれば、上記形状、サイズに限定されず、本実施形態の照明付手摺1を設置する場所などに応じて適宜適切な大きさおよび形状にすることができる。例えば、病院などの廊下の壁面に本実施形態の照明付手摺1をする場合、その断面形状が断面略矩形状に形成してもよい。この場合、患者が横木部材10の角に指をかけることができるので、転びにくくなる。
(取付部10gについて)
横木部材10には、溝状の取付部10gが形成されている。この取付部10gは、横木部材10の表面から内方に向かって凹んだ形状に形成されている。そして、この取付部10gは、その軸方向が横木部材10の長手方向と略平行になるように形成されている。
例えば、図1に示すように、取付部10gは、その凹み形状を断面矩形に形成することができるが、その断面形状は照明部11を取り付けることができる形状であれば、とくに限定されない。
また、取付部10gは、その大きさが照明部11を取り付けることができる大きさであれば、とくに限定されない。例えば、取付部10gは、その断面矩形の開口幅が7〜20mm程度であり、その凹み深さが3〜10mm程度になるように形成することができる。
横木部材10には、溝状の取付部10gが形成されている。この取付部10gは、横木部材10の表面から内方に向かって凹んだ形状に形成されている。そして、この取付部10gは、その軸方向が横木部材10の長手方向と略平行になるように形成されている。
例えば、図1に示すように、取付部10gは、その凹み形状を断面矩形に形成することができるが、その断面形状は照明部11を取り付けることができる形状であれば、とくに限定されない。
また、取付部10gは、その大きさが照明部11を取り付けることができる大きさであれば、とくに限定されない。例えば、取付部10gは、その断面矩形の開口幅が7〜20mm程度であり、その凹み深さが3〜10mm程度になるように形成することができる。
(照明部11について)
照明部11は、帯状に形成された部材であって、図1に示すように、取付部10gに取り付けることができる構造となっている。この照明部11は、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部12を備えている。そして、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する被覆部15によって覆われた帯状被覆部を備えている。
例えば、照明部11は、幅方向の長さが10mm程度の帯状の部材であって、所定の間隔を開けて複数のLED光源部12が略一列になるように配設するようにして形成されている(図1(B)参照)。
また、例えば、図1に示すように、光源がLED光源部12で形成されていれば、照明部11を薄くかつ小さくすることができるので好適である。この場合、照明部11を薄くできるので、照明部11を取り付けるための取付部10gの形成が容易となる。
なお、隣接するLED光源部12同士は、薄い導線などで電気的に接続されている。
また、LED光源部12は、一般的なLED光源を採用することができる。
照明部11は、帯状に形成された部材であって、図1に示すように、取付部10gに取り付けることができる構造となっている。この照明部11は、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部12を備えている。そして、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する被覆部15によって覆われた帯状被覆部を備えている。
例えば、照明部11は、幅方向の長さが10mm程度の帯状の部材であって、所定の間隔を開けて複数のLED光源部12が略一列になるように配設するようにして形成されている(図1(B)参照)。
また、例えば、図1に示すように、光源がLED光源部12で形成されていれば、照明部11を薄くかつ小さくすることができるので好適である。この場合、照明部11を薄くできるので、照明部11を取り付けるための取付部10gの形成が容易となる。
なお、隣接するLED光源部12同士は、薄い導線などで電気的に接続されている。
また、LED光源部12は、一般的なLED光源を採用することができる。
(支持部材20について)
支持部材20は、建造物の壁面や通路面等に本実施形態の照明付手摺1を設置した状態において、壁面や通路面等に対して横木部材10を支持することができる部材であれば、とくに限定されない。例えば、図1に示すように、支持部材20は、板状の部材であって、その両端部のうち、先端部が横木部材10に連結し、かつ、基端部が建造物の壁等に連結するように形成されている。支持部材20の両端部は、それぞれ横木部材10および建造物の壁等に接合できる構造であれば、とくに限定されない。
支持部材20は、建造物の壁面や通路面等に本実施形態の照明付手摺1を設置した状態において、壁面や通路面等に対して横木部材10を支持することができる部材であれば、とくに限定されない。例えば、図1に示すように、支持部材20は、板状の部材であって、その両端部のうち、先端部が横木部材10に連結し、かつ、基端部が建造物の壁等に連結するように形成されている。支持部材20の両端部は、それぞれ横木部材10および建造物の壁等に接合できる構造であれば、とくに限定されない。
なお、照明付手摺1の素材は、木、樹脂、金属など照明付手摺1の横木部材10および支持部材20を形成できる素材であれば、とくに限定されない。
以上のごとき構造であるので、本実施形態の横木部材10は、その溝状に形成された取付部10gに対して、複数のLED光源部12を備えた帯状の照明部11を取り付けるだけで、照明機能を有する構造とすることができる。つまり、横木部材10の取付部10gに照明部11を取り付けるだけの簡単な構造によって本実施形態の照明付手摺1に照明機能を付与することができるのである。
具体的には、図3(II)に示すように、照明部11を取付部10gの開口から挿入し、照明部11の背面(照明部11を取付部10gに取り付けた状態において取付部10gの内底面に対向する面)が取付部10gの内底面に接するように取り付ければ、簡単に照明部11を取付部10gに取り付けることができる。
すると、共用通路CAの通路面と略平行になるように横木部材10を配置すれば、横木部材10に沿って共用通路CAの通路面を確実に照らしだすことができる。そうすると、照明部11を点灯すれば、夜間でも共用通路CAを歩行する人の足元付近を照らしだすことができるので、夜間に人が共用通路CAを歩行する際、共用通路CAに存在する段差や障害物等に躓いたり、段差等を踏み外したりするのを防止できる。
しかも、照明部11は、複数のLED光源部12を備えているので、取付部10gに照明部11を取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部12を横木部材10に取り付けることができる。すると、LED光源部12をそれぞれ個別に横木部材10に取り付けるという作業が不要となるので、横木部材10に対して照明機能を付与するための作業工数を少なくすることができる。
さらに、取付部10gに照明部11を取り付けるだけで、本実施形態の照明付手摺1に照明機能を付与することができる。このため、横木部材10に一般的な照明器具に設けられる配線等を収容するための特別な収容空間を設けなくてもよくなるから、横木部材10の構造をより簡単にできる。逆にいえば、照明部11に不具合等が生じた場合には、照明部11を取付部10gから簡単に取り外して照明部11を修理等することができるので、照明部11を修理等するための作業工数をも少なくすることができる。
また、照明部11は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成されている被覆部15を備えていてもよい。この場合、被覆部15によりLED光源部12が保護されるので、照明部11を振動や衝撃などに対する堅牢性を有する構造にできる。しかも、被覆部15は樹脂製であるので、耐水性を有するから、横木部材10が濡れても照明部11内部まで水が浸透しない構造にできる。すると、照明部11が水に濡れたりする状況、例えば、建造物の外部や屋内の風呂場等に照明付手摺1を設置した場合でも、水によって生じる照明部11の不具合を防止できる。
なお、照明部11が被覆部15を備えている方が、LED光源部12の保護の点では好ましいが、人が横木部材10をほぼ握らず、水による影響もない場所に照明付手摺1を設置する場合であれば、照明部11が被覆部15を備えていなくてもよいのは、言うまでもない。
なお、照明部11が被覆部15を備えている方が、LED光源部12の保護の点では好ましいが、人が横木部材10をほぼ握らず、水による影響もない場所に照明付手摺1を設置する場合であれば、照明部11が被覆部15を備えていなくてもよいのは、言うまでもない。
さらに、横木部材10は、人が握ることができる程度の高さ、例えば、通路面から約600〜900mmの高さになるように配置するのが好適である。この場合、照明部11を点灯すれば、横木部材10の表面の一部を照らしだすことができる。
例えば、図2(A)に示すように、横木部材10の取付部10gが共用通路CAの通路面に対向するように本実施形態の照明付手摺1を壁Wに設置した場合、横木部材10の下側(横木部材10の中心を通る水平面よりも下方に位置する表面)の約1/3の表面に反射光があたる。すると、夜間において、人が横木部材10を見たときに、横木部材10の位置を認識することができるので、共用通路CAを歩行する際に、人は横木部材10を握り易くなる。とくに、お年寄りや、体の不自由な人にとっては、夜間でも横木部材10を認識できるので、確実に横木部材10を握りながら歩行することができる。
例えば、図2(A)に示すように、横木部材10の取付部10gが共用通路CAの通路面に対向するように本実施形態の照明付手摺1を壁Wに設置した場合、横木部材10の下側(横木部材10の中心を通る水平面よりも下方に位置する表面)の約1/3の表面に反射光があたる。すると、夜間において、人が横木部材10を見たときに、横木部材10の位置を認識することができるので、共用通路CAを歩行する際に、人は横木部材10を握り易くなる。とくに、お年寄りや、体の不自由な人にとっては、夜間でも横木部材10を認識できるので、確実に横木部材10を握りながら歩行することができる。
(横木部材10の詳細な説明)
つぎに、横木部材10の各部について、詳細に説明する。
つぎに、横木部材10の各部について、詳細に説明する。
上述したように、本実施形態の照明付手摺1の横木部材10には、その表面から内方に向かって凹んだ形状を有する溝状の取付部10gと、この取付部10gに取り付けられた照明部11と、を備えている。
(取付部10gについて)
上述したように、取付部10gは、横木部材10の表面から内方に向かって凹んだ形状であり、その軸方向が横木部材10の長手方向と略平行になるように溝状に形成されている。具体的には、図1に示すように、この取付部10gは、その断面形状が照明部11の断面形状と略相似形であって、その大きさが照明部11と同一またはやや小さくなるように形成されている。
上述したように、取付部10gは、横木部材10の表面から内方に向かって凹んだ形状であり、その軸方向が横木部材10の長手方向と略平行になるように溝状に形成されている。具体的には、図1に示すように、この取付部10gは、その断面形状が照明部11の断面形状と略相似形であって、その大きさが照明部11と同一またはやや小さくなるように形成されている。
また、図3(II)に示すように、取付部10gの凹み深さL1は、照明部11の厚さL2と同一またはやや小さくなるように形成されている。例えば、取付部10gの凹み深さL1が照明部11の厚さL2よりもやや小さい場合、照明部11を取付部10gに取り付けたときに、照明部11の正面側の上方部が取付部10gの開口からやや突出した状態で取り付けることができる。
(照明部11の詳細な説明)
図1(B)および図3(II)に示すように、照明部11は、帯状に形成された部材であって、その長手方向の軸AL2に沿って、複数のLED光源部12が配設されたものである。そして、この照明部11は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する被覆部15によって覆われた帯状被覆部と、から構成されている。
図1(B)および図3(II)に示すように、照明部11は、帯状に形成された部材であって、その長手方向の軸AL2に沿って、複数のLED光源部12が配設されたものである。そして、この照明部11は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する被覆部15によって覆われた帯状被覆部と、から構成されている。
(LED光源部12について)
複数のLED光源部12は、上述した照明部11の長手方向の軸AL2に沿って、所望の間隔を開けてほぼ一列に配置されている。
具体的には、図1(B)に示すように、この複数のLED光源部12は、正面視において、各LED光源部12が帯状の部材の上に設けられている。そして、この複数のLED光源部12は、その長手方向の軸AL2に沿って、約20mm〜25mm間隔を開けてほぼ一列に配置されている。つまり、この複数のLED光源部12は、その配列方向の軸が、上記照明部11の長手方向の軸AL2と一致するように形成されているのである。この場合、個々のLED光源部12から放射される光は、その重なりが小さくなるので、少ないLED光源部12でより効率良く横木部材10から、通路面等に向かって光を放射することができる。
複数のLED光源部12は、上述した照明部11の長手方向の軸AL2に沿って、所望の間隔を開けてほぼ一列に配置されている。
具体的には、図1(B)に示すように、この複数のLED光源部12は、正面視において、各LED光源部12が帯状の部材の上に設けられている。そして、この複数のLED光源部12は、その長手方向の軸AL2に沿って、約20mm〜25mm間隔を開けてほぼ一列に配置されている。つまり、この複数のLED光源部12は、その配列方向の軸が、上記照明部11の長手方向の軸AL2と一致するように形成されているのである。この場合、個々のLED光源部12から放射される光は、その重なりが小さくなるので、少ないLED光源部12でより効率良く横木部材10から、通路面等に向かって光を放射することができる。
個々のLED光源部12は、基盤13と、この基盤13上に連結するように配置された発光体14と、を備えている。
例えば、図1に示すように、基盤13は、約3〜6mm四方の略正方形であり、発光体14は、直径約2〜4mmの略円形であり、両者を重ねあわせた状態の厚さが約2〜4mmとなるように形成することができるが、基盤13および発光体14は、連結した状態において、上述した帯状被覆部15の内部に収容され得る大きさであれば、その形状および大きさは、とくに限定されない。
例えば、図1に示すように、基盤13は、約3〜6mm四方の略正方形であり、発光体14は、直径約2〜4mmの略円形であり、両者を重ねあわせた状態の厚さが約2〜4mmとなるように形成することができるが、基盤13および発光体14は、連結した状態において、上述した帯状被覆部15の内部に収容され得る大きさであれば、その形状および大きさは、とくに限定されない。
また、LED光源部12の発光体14から放射される光の角度(いわゆる指向角)、つまり発光体14の中心軸(発光体14の中心をとおり表面に対して直交する軸)を正面から見たときの明るさの範囲は、約5〜140度にできるが、その範囲はとくに限定されない。例えば、発光体14を上記のごとき構造とすれば、指向角を約135〜140度とすることができるので、LED光源部12が広い指向性を有する。
なお、このLED光源部12は、隣接するLED光源部12同士が、薄い導線などで電気的に接続されている。
なお、このLED光源部12は、隣接するLED光源部12同士が、薄い導線などで電気的に接続されている。
(被覆部15について)
図1に示すように、上述したLED光源部12は、被覆部15で覆われている。この被覆部15は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成されている。
この被覆部15は、透光性を有するので、被覆部15内のLED光源部12から放射された光を被覆部15を通して外部に放射することができる。そして、かかるLED光源部12は、透光性を有する柔軟性樹脂で形成された被覆部15によって被覆されているので、ある程度の振動や衝撃などに対しても直接内部のLED光源部12に伝達されない構造となっている。このため、横木部材10や照明部11は、その内部にLED光源部12を振動等から保護するための特別な構造が不要となる。言い換えれば、かかるLED光源部12を備えた照明部11は、外部からの衝撃等に対して堅牢性を有するのである。
また、被覆部15は、LED光源部12を完全に覆っているので、LED光源部12に直接ゴミや埃が付着することによりLED光源部12に不具合が生じるのを防止することができる。
図1に示すように、上述したLED光源部12は、被覆部15で覆われている。この被覆部15は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成されている。
この被覆部15は、透光性を有するので、被覆部15内のLED光源部12から放射された光を被覆部15を通して外部に放射することができる。そして、かかるLED光源部12は、透光性を有する柔軟性樹脂で形成された被覆部15によって被覆されているので、ある程度の振動や衝撃などに対しても直接内部のLED光源部12に伝達されない構造となっている。このため、横木部材10や照明部11は、その内部にLED光源部12を振動等から保護するための特別な構造が不要となる。言い換えれば、かかるLED光源部12を備えた照明部11は、外部からの衝撃等に対して堅牢性を有するのである。
また、被覆部15は、LED光源部12を完全に覆っているので、LED光源部12に直接ゴミや埃が付着することによりLED光源部12に不具合が生じるのを防止することができる。
とくに、この被覆部15を、帯状に形成し、その内部に複数のLED光源部12を配設したもの、が好ましい。
具体的には、図1(B)および図3に示すように、帯状被覆部15の内部に複数のLED光源部12がその軸方向に沿って略一列に配列する。この場合、帯状被覆部15の内部には、複数のLED光源部12だけでなく、隣接するLED光源部12の基盤13や両者を電気的に接続する導線などを含む基盤部も配置される。すると、照明部11を取付部10gに取り付けるときに取り付け作業により生じるミスなどが発生することを防止できる。例えば、取り付け作業のときに、隣接するLED光源部12間を電気的に繋いでいる導線を誤って断線させてしまうなどといった作業上のミスを防止できる。しかも、取り付け作業員にとっては断線などの取り付け作業のミスが生じるという不安も解消できるので、取り付け作業の効率を上げることができる。
具体的には、図1(B)および図3に示すように、帯状被覆部15の内部に複数のLED光源部12がその軸方向に沿って略一列に配列する。この場合、帯状被覆部15の内部には、複数のLED光源部12だけでなく、隣接するLED光源部12の基盤13や両者を電気的に接続する導線などを含む基盤部も配置される。すると、照明部11を取付部10gに取り付けるときに取り付け作業により生じるミスなどが発生することを防止できる。例えば、取り付け作業のときに、隣接するLED光源部12間を電気的に繋いでいる導線を誤って断線させてしまうなどといった作業上のミスを防止できる。しかも、取り付け作業員にとっては断線などの取り付け作業のミスが生じるという不安も解消できるので、取り付け作業の効率を上げることができる。
以上のごとき構造であるので、照明部11を取付部10gに取り付けるだけで、照明部11の中心軸と取付部10gの中心軸が略一致するように取り付けることができる。すると、照明部11を取付部10gの長手方向に沿って確実かつ長手方向の歪みもない状態で綺麗に取り付けることができる。そうすると、照明部11を取付部10gに取り付ける際の調整も不要となるので、取り付けるための作業工数をより少なくすることができる。
例えば、両者の大きさが同一の場合、照明部11を取付部10gに取り付けるときに、照明部11の背面が取付部10gの底面に接するように取り付けることができる(図3(II)参照)。すると、照明部11を取付部10gに取り付けた状態において、複数のLED光源部12がその配列方向の軸が照明部11の長手方向の軸AL2上に位置するように配列されるので、それぞれのLED光源部12と取付部10gの開口との相対的な位置関係がほぼ同じ状況となる。このため、図2に示すように、壁Wに本実施形態の照明付手摺1を配置した状態において、横木部材10の軸方向に沿って均一かつ綺麗に共用通路CAの通路面を照らしだすことができる。
とくに、取付部10gの大きさが照明部10よりもやや小さい場合、照明部11を取付部10gに取り付ける際に、照明部11を取付部10gに嵌めこむようにして取り付けることができる。すると、照明部11の取り付けがよりスムーズに行うことができ、かつ、照明部11は取付部10gに嵌めこまれた状態で取付部10gに取り付けられているので、取付部10gから照明部11を外れにくくすることができる。
また、照明部11を取付部10gに嵌め込むように取り付けているので、照明部11の側面と取付部10gの一対の内壁を面接触させた状態で照明部11を取付部10gに取り付けることができる。つまり、照明部11の被覆部15を取付部0gの内壁に密着させて取り付けることができる。すると、取付部10gに照明部11を取り付けた状態において、取付部10gの内壁と照明部11の側面との間には、隙間が形成されないのである。そうすると、取付部10gの内壁と照明部11の側面との間に埃や水滴等が侵入するのを防止できる。このため、照明部11と取付部10gの内壁との間に埃や水滴等が侵入することによって生じる照明部11の不具合の発生を防止できる。
さらに、照明部11を取付部10gに取り付けた状態において、照明部11の上方部が横木部材10の外周面に対してやや突出した状態にしてもよい。この場合、人が横木部材10を握った際、指の腹側部(指腹側部)は、横木部材10の外周面からやや突出した照明部11の上方部に接触するので、照明部11の上方部よりも下方に位置する取付部10gの内壁の端縁には接触しないから、人は横木部材10をより握りやすくなる。
また、人が本実施形態の照明付手摺1の横木部材10を握ったりする際、横木部材10には衝撃や振動等が加えられる。しかし、上述したように、照明部11に配置された複数のLED光源部12は、被覆部15によって保護されているので、振動や衝撃等によってLED光源部12が破損等するのを防止することができる。すると、横木部材10や照明部11は、その内部にLED光源部12を振動等から保護するための特別な構造が不要となるので、横木部材10は、その構造が溝状の取付部10gと、この取付部10gに取り付けられた照明部11だけといった簡単な構造にすることができる。このため、照明部11が何らかの不具合により修理等が必要になった場合であっても、本実施形態の照明付手摺1を分解して照明部11を取り外すといった手間も不要となるので、照明部11の修理にかかる作業工数をより少なくすることができる。
とくに、被覆部15が帯状に形成されており、その内部に複数のLED光源部12を配設されている場合には、取付部10gの大きさが照明11の大きさよりもやや小さくする。つまり、取付部10gの断面形状の大きさが照明部11よりもやや小さく、かつ、凹み深さが照明部11よりもやや小さくする。すると、上述したように照明部11をその上方部が取付部10gの開口からやや突出するように取付部10gに取り付けることができる。このとき、この突出した部分は、柔軟性を有する樹脂で形成された被覆部15であるので、取付部10gの開口からやや突出した被覆部15のうち取付部10gの内壁の端縁近傍の被覆部15は、横木部材10の外周面に沿って周方向に向かって張り出す。すると、取付部10gの内壁の端縁は、横木部材10の外周面に沿って周方向に向かって張り出した被覆部15によって覆われた状態にすることができる。このため、人が横木部材10を握ったときに、指腹側部は常に被覆部15に接触し取付部10gの内壁の端縁には接触しないから、さらにより握り易くなる。
なお、本実施形態の照明付手摺1の横木部材10は、その取付部10gが、本実施形態の照明付手摺1を共用通路CAに沿った壁Wに設置した状態において、照明部11を点灯した場合、共用通路CAの通路面が照らしだすことができる部位に形成されていればよく、とくに限定されない。
例えば、横木部材10が断面円形の場合、取付部10gは、その開口の中心線CL1が、横木部材10の中心Cを通り共通通路CAの通路面に対して略直交する面上に位置するように形成してもよい(図3(II)参照)。この場合、図2(A)に示すように、横木部材10のほぼ真下の通路を横木部材10に沿ってより明るく照らしだすことができる。
とくに、取付部10gを、取付部10gの開口の中心線CL1と横木部材10の中心Cを結んだ線と、横木部材10の中心Cを通り共通通路CAの通路面に対して略直交する面が形成する角度が50度〜60度となるように横木部材10に形成すれば、共用通路CAの幅が約1200mmの場合、共用通路CAの幅方向の通路面全体をほぼ照らしだすことができるので、夜間でもより歩行がしやすくなる。
例えば、横木部材10が断面円形の場合、取付部10gは、その開口の中心線CL1が、横木部材10の中心Cを通り共通通路CAの通路面に対して略直交する面上に位置するように形成してもよい(図3(II)参照)。この場合、図2(A)に示すように、横木部材10のほぼ真下の通路を横木部材10に沿ってより明るく照らしだすことができる。
とくに、取付部10gを、取付部10gの開口の中心線CL1と横木部材10の中心Cを結んだ線と、横木部材10の中心Cを通り共通通路CAの通路面に対して略直交する面が形成する角度が50度〜60度となるように横木部材10に形成すれば、共用通路CAの幅が約1200mmの場合、共用通路CAの幅方向の通路面全体をほぼ照らしだすことができるので、夜間でもより歩行がしやすくなる。
(他の実施形態について)
また、上述した横木部材10は、取付部10gを1つ形成した場合について説明したが、取付部10gを複数形成してもよい。この場合、横木部材10には、複数の照明部11が取り付けられるので、マンション等の集合住宅などの共用通路CAに沿った壁Wに本実施形態の照明付手摺1を設置した状態において、共用通路CAの通路面をより明るく照らしだすことができる。
また、上述した横木部材10は、取付部10gを1つ形成した場合について説明したが、取付部10gを複数形成してもよい。この場合、横木部材10には、複数の照明部11が取り付けられるので、マンション等の集合住宅などの共用通路CAに沿った壁Wに本実施形態の照明付手摺1を設置した状態において、共用通路CAの通路面をより明るく照らしだすことができる。
例えば、図2(C)に示すように、一の取付部10gを共用通路CAの通路面に対向するように形成し、他方の取付部10gを壁Wの壁面に対向するように形成してもよい。この場合、壁Wの壁面に対向するように形成した取付部10gに取り付けられた照明部11から放射された光は、壁面に照射される。この壁面に照射された光は、壁面で反射し、反射光となって共用通路CA側の空間を照らし出す。つまり、横木部材10の設置位置よりも上方の共用通路CA側の空間を間接照明光によって照らし出さすことができるのである。すると、夜間、人が共用通路CAを歩行する際、かかる間接照明光によって確実に横木部材10を認識することができる。しかも、間接照明光は直接光ではないので、人が横木部材10を見ても眩しくないので、より確実に横木部材10を視認でき、かつ確実に横木部材10を握ることができる。
(調光機能および色調機能の説明)
また、照明部11には、照明部11のLED光源部12へ電力を供給し、かつ、LED光源部12の動作を制御するための制御手段16が電気的に導線などで接続されているのが好ましい。
この制御手段16は、電源部と、この電源部と照明部11に設けられているLED光源部12との間に電気的に接続する導線を備えている。電源部は、商用電源から供給される電力を直流電力に変換してLED光源部12に供給する電源と、電源の作動を制御してLED光源部12の作動を制御する作動制御回路を内蔵している。電源部に設けられる電源および作動制御回路はとくに限定されず、一般的なLED光源に使用されるものを採用することができる。導線は、電源部とLED光源部12との間を電気的に接続できる一般的な導線であればよく、とくに限定されない。
また、照明部11には、照明部11のLED光源部12へ電力を供給し、かつ、LED光源部12の動作を制御するための制御手段16が電気的に導線などで接続されているのが好ましい。
この制御手段16は、電源部と、この電源部と照明部11に設けられているLED光源部12との間に電気的に接続する導線を備えている。電源部は、商用電源から供給される電力を直流電力に変換してLED光源部12に供給する電源と、電源の作動を制御してLED光源部12の作動を制御する作動制御回路を内蔵している。電源部に設けられる電源および作動制御回路はとくに限定されず、一般的なLED光源に使用されるものを採用することができる。導線は、電源部とLED光源部12との間を電気的に接続できる一般的な導線であればよく、とくに限定されない。
上記のごとき制御手段16を照明部11に接続すれば、LED光源部12を制御することができるので、本考案の照明付手摺1に調光機能なども付与することができる。例えば、制御手段16によって、LED光源部12から放射される光の光量を調整することができるので、本考案の照明付手摺1から放射される光を所望の明るさにできる。
また、制御手段16によって、LED光源部12のON、OFFも調整できる。
さらに、LED光源部12に備えられた発光体14は、異なる波長の光を発光することができるものであってもよい。すると、制御手段16によって、LED光源部12から放射される光の色調も調整することができるので、本考案の照明付手摺1から放射される光を所望の色調にできる。例えば、平常時において白色の波長の光を発光し、緊急時において青色または赤色の波長の光を発光するように発光体14を制御することができる。
また、上述した例では、横木部材10に形成された溝状の取付部10gは、その凹み深さが照明部11を取り付けることができる程度の深さになるように形成されている場合について説明したが、横木部材10には、その凹み深さがより深くなるように形成した取付部10gを形成してもよい。この場合、取付部10gの内底面と照明部11との間に上述した制御手段16を配置することができる。すると、制御手段16は外部に露出しないので、水や衝撃等によって制御手段16が故障や破損等するのを防止することができるし、制御手段16を外部に配置する場合に水や衝撃等から制御手段16を保護するための特別な構造も不要となる。しかも、制御手段16と照明部11とを電気的に接続する導線等も取付部10g内に配置できるので、導線等の断線等を防止できる。さらに、かかる取付部10gに制御手段16と照明部11を取り付けた状態において、外部から制御手段16と照明部11を視認できないので、本考案の照明付手摺1をすっきりとさせることができる。
とくに、横木部材10が木製であれば、横木部材10には、より深い取付部10gを形成することができる。かかる取付部10gを横木部材10に形成しても、横木部材10の強度を維持することができる、ので好ましい。具体的には、木製の横木部材10では、その表面から内方に向かって直径の2/3程度の凹み深さの取付部10gを形成することができる。
例えば、図4(A)に示すように、木製の横木部材10の断面形状が断面略円形状であって、その直径が約30mmであれば、横木部材10には、その凹み深さが略20mmの取付部10gを形成することができる。すると、取付部10gの収容空間が大きくなるので、一般的な照明用の制御手段を収容することができる。
また、木製の横木部材10は、その断面形状が断面略楕円形状に形成されていれば、その断面矩形の開口幅がより広い取付部10gを形成することができる。すると、制御手段16を取付部10g内に取り付ける際の取付作業を容易に行うことができる。
例えば、図4(B)に示すように、その断面形状が断面略楕円形の木製の横木部材10であって、その断面視において、図示しない横木部材10の中心Cを通り両端を結んだ長手方向の幅が約50mmであり、中心Cを通りこの長手方向に対して直交する上端と下端を結んだ長さが約30mmである場合、横木部材10には、その開口幅が約30mmの取付部10gを形成することができる。
また、支持部材20は、その内部に両端部を連通する中空な空間部が形成されているのが好ましい。この場合、上述した取付部10gに制御手段16と照明部11を取り付けた状態において、取付部10gおよび支持部材20内にコード等を配線することができる。すると、コード等は外部に配設されないので、人が本考案の照明付手摺1を使用する際にコード等に引っかかったりしないから人は安心して本考案の照明付手摺1を使用することができる。
本考案の照明付手摺は、建造物において人の歩行や安全を守ることが求められている場所に使用される手摺に適している。
1 照明付手摺
10 横木部材
11 照明部
12 LED光源部
13 基盤
14 発光体
15 被覆部
20 支持部材
W 壁
AC 共用通路
10 横木部材
11 照明部
12 LED光源部
13 基盤
14 発光体
15 被覆部
20 支持部材
W 壁
AC 共用通路
Claims (4)
- 建造物に設けられる手摺であって、
長尺な横木部材と、該横木部材を前記建造物に連結するための支持部材と、を備えており、
前記横木部材には、
照明部が設けられており、
該照明部は、
帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された複数のLED光源部を備えており、
前記横木部材には、
該横木部材の表面から凹んだ溝状の取付部が該横木部材の軸方向に沿って形成されており、該取付部に前記照明部が取り付けられている
ことを特徴とする照明付手摺。 - 前記LED光源部が、
透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成された被覆部によって被覆されている
ことを特徴とする請求項1記載の照明付手摺。 - 前記被覆部は、
帯状に形成されており、その内部には、複数のLED光源部が配設されている
ことを特徴とする請求項2記載の照明付手摺。 - 前記横木部材は、
その下側に前記取付部が形成されており、
前記取付部の断面形状と前記照明部の断面形状が略相似形に形成されており、
該取付部の凹み深さと該照明部の厚さが略同じである
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の照明付手摺。
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JP2014127021A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Qunetto International | 避難路用手すりとこの手すりを備えた避難路 |
JP2016530615A (ja) * | 2013-07-15 | 2016-09-29 | パク イムスPARK, Im Su | 避難誘導報知装置およびシステム |
CN107842154A (zh) * | 2017-11-02 | 2018-03-27 | 苏州柯利达装饰股份有限公司 | 一种扶手结构 |
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2012
- 2012-01-25 JP JP2012000341U patent/JP3174769U/ja not_active Expired - Fee Related
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