JP3174633B2 - 二重管の曲げ加工用加熱装置 - Google Patents
二重管の曲げ加工用加熱装置Info
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- JP3174633B2 JP3174633B2 JP21232792A JP21232792A JP3174633B2 JP 3174633 B2 JP3174633 B2 JP 3174633B2 JP 21232792 A JP21232792 A JP 21232792A JP 21232792 A JP21232792 A JP 21232792A JP 3174633 B2 JP3174633 B2 JP 3174633B2
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- Japan
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- tube
- bending
- inner tube
- heating
- coil
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は発電用ボイラチューブの
曲げに適用される二重管の曲げ加工用加熱装置に関す
る。
曲げに適用される二重管の曲げ加工用加熱装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】発電用ボイラチューブは運転中その配置
された部位により高温であることと、炉内の灰などの微
少な固形物の衝突により損耗が激しい。
された部位により高温であることと、炉内の灰などの微
少な固形物の衝突により損耗が激しい。
【０００３】そこで従来はチューブの衝突される方向の
み、曲げ加工されたチューブの形状に合わせ板材を曲
げ、絞り等の加工を行ってチューブを保護していた。
（この部材をプロテクターと称する。）
み、曲げ加工されたチューブの形状に合わせ板材を曲
げ、絞り等の加工を行ってチューブを保護していた。
（この部材をプロテクターと称する。）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衝突によっ
て損傷を受けるチューブや板材によって製作するプロテ
クターは比較的容易に製作できる。しかしながら、Ｌあ
るいはＵ字型に曲げ加工がなされたチューブに、その形
状に合わせて板材より製作することは非常に煩雑であり
多大な工数を要している。
て損傷を受けるチューブや板材によって製作するプロテ
クターは比較的容易に製作できる。しかしながら、Ｌあ
るいはＵ字型に曲げ加工がなされたチューブに、その形
状に合わせて板材より製作することは非常に煩雑であり
多大な工数を要している。
【０００５】また、ボイラチューブの曲げ加工を施され
ている部位ほどプロテクトを必要としていることが多
い。
ている部位ほどプロテクトを必要としていることが多
い。
【０００６】そこで、従来プロテクトを必要とする曲げ
加工管はあらかじめ、その管の外側に保護用の管をかぶ
せ、二重管とし内管、外管を同時に曲げる方法が考えら
れた。
加工管はあらかじめ、その管の外側に保護用の管をかぶ
せ、二重管とし内管、外管を同時に曲げる方法が考えら
れた。
【０００７】しかしながら、曲げ半径が小なる場合熱間
曲げとなるが、外管のみを加熱した場合管断面が偏平と
なり、また曲げ外側の管厚が減少するという不具合があ
った。
曲げとなるが、外管のみを加熱した場合管断面が偏平と
なり、また曲げ外側の管厚が減少するという不具合があ
った。
【０００８】本発明は上記不具合を解決した新たな二重
管の曲げに用いられる二重管の曲げ加工用加熱装置を提
供することを目的としている。
管の曲げに用いられる二重管の曲げ加工用加熱装置を提
供することを目的としている。
【０００９】
【００１０】上記目的を達成する曲げ加工に用いる曲げ
加工用加熱装置としては、内側に内管を有し、外側に外
管を有した二重管を曲げ加工するときに加熱する二重管
の曲げ加工用加熱装置であって、前記外管の外側に配置
され外管の曲げ内側のみを加熱する加熱手段と、前記内
管内に挿入可能な高周波誘導加熱コイルと、同高周波誘
導加熱コイルを前記内管内に挿入して内管の曲げ内側に
導く移動機構とを有し、前記高周波誘導加熱コイルが、
前記内管内に挿入可能な鉄心と、同鉄心の外周一部に設
けられたコイルとを有して、前記コイルで前記内管の曲
げ内側のみが加熱されるように構成してあることを特徴
とする。
加工用加熱装置としては、内側に内管を有し、外側に外
管を有した二重管を曲げ加工するときに加熱する二重管
の曲げ加工用加熱装置であって、前記外管の外側に配置
され外管の曲げ内側のみを加熱する加熱手段と、前記内
管内に挿入可能な高周波誘導加熱コイルと、同高周波誘
導加熱コイルを前記内管内に挿入して内管の曲げ内側に
導く移動機構とを有し、前記高周波誘導加熱コイルが、
前記内管内に挿入可能な鉄心と、同鉄心の外周一部に設
けられたコイルとを有して、前記コイルで前記内管の曲
げ内側のみが加熱されるように構成してあることを特徴
とする。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
【００１４】
【００１５】
【００１６】
【実施例】以下本発明を二重管の曲げに適用した一実施
例を図１〜図６によって説明する。図１は本発明二重管
曲げ用加熱装置の全体の構成を示す図である。
例を図１〜図６によって説明する。図１は本発明二重管
曲げ用加熱装置の全体の構成を示す図である。
【００１７】また図２は内管に挿入する内面加熱コイル
部の１例の構造を説明する図、図３は内管に該加熱コイ
ルを挿入した状態図、図４は図３の断面図である。
部の１例の構造を説明する図、図３は内管に該加熱コイ
ルを挿入した状態図、図４は図３の断面図である。
【００１８】これらの図において、１は内管、２は内管
１が内挿された外管で、内管１の一方の端の開口部に臨
んで内面加熱用高周波誘導加熱コイル３が連結棒７を介
して加熱コイル移動機構６により挿入および後退可能に
配設されている。
１が内挿された外管で、内管１の一方の端の開口部に臨
んで内面加熱用高周波誘導加熱コイル３が連結棒７を介
して加熱コイル移動機構６により挿入および後退可能に
配設されている。
【００１９】４は内管加熱用整合トランスであり、移動
機構６上に配設され内面加熱コイル３に接続している。
機構６上に配設され内面加熱コイル３に接続している。
【００２０】５は内管加熱用高周波電源であり、整合ト
ランス４に接続している。
ランス４に接続している。
【００２１】８は、外管２の外周に臨んで配設された管
曲げ用加熱装置である。同加熱装置８には、外管２の曲
げ内側のみをガス加熱、高周波誘導加熱で加熱する装置
が用いられている。
曲げ用加熱装置である。同加熱装置８には、外管２の曲
げ内側のみをガス加熱、高周波誘導加熱で加熱する装置
が用いられている。
【００２２】内面加熱コイル３の１例の拡大図である図
２〜図４において、９は鉄芯（磁芯）である。鉄芯９
は、内管１の軸方向に沿って延びるブロック状に構成さ
れている。１０は水冷銅管で作られたＵ字形のコイルで
ある。そして、コイル１０が、鉄芯９の外周面の軸方向
全体に渡り設けた二本の溝部内に嵌挿され、鉄芯９の外
周一部にコイル１０を組付けている。コイル１０は、内
管１の曲げ内側に向くように配置されていて、加熱コイ
ル移動機構６により内管１の曲げ内側部分に導かれる
と、同内管１の曲げ内側のみの加熱ができるようにして
いる。１１，１２は加熱コイルガイドである。
２〜図４において、９は鉄芯（磁芯）である。鉄芯９
は、内管１の軸方向に沿って延びるブロック状に構成さ
れている。１０は水冷銅管で作られたＵ字形のコイルで
ある。そして、コイル１０が、鉄芯９の外周面の軸方向
全体に渡り設けた二本の溝部内に嵌挿され、鉄芯９の外
周一部にコイル１０を組付けている。コイル１０は、内
管１の曲げ内側に向くように配置されていて、加熱コイ
ル移動機構６により内管１の曲げ内側部分に導かれる
と、同内管１の曲げ内側のみの加熱ができるようにして
いる。１１，１２は加熱コイルガイドである。
【００２３】加熱コイルガイド１１，１２は、内面加熱
コイル３の挿入方向両側となる内面加熱コイル３の前方
端及び後端に一定間隔を置いて対向して配設されてい
る。加熱コイルガイド１１，１２は、鉄芯９より大きな
外径をもつ円板状をなしている。そして、同加熱コイル
ガイド１１，１２により、内面加熱用コイル３を管内面
の加熱部へ指向させ、加熱コイル３と内管１の内周面と
の間を一定間隔に保つ、さらに加熱コイル３の挿入、後
退時に該加熱コイル３が内管１の内面と接触し損傷する
ことを防ぐようにしている。
コイル３の挿入方向両側となる内面加熱コイル３の前方
端及び後端に一定間隔を置いて対向して配設されてい
る。加熱コイルガイド１１，１２は、鉄芯９より大きな
外径をもつ円板状をなしている。そして、同加熱コイル
ガイド１１，１２により、内面加熱用コイル３を管内面
の加熱部へ指向させ、加熱コイル３と内管１の内周面と
の間を一定間隔に保つ、さらに加熱コイル３の挿入、後
退時に該加熱コイル３が内管１の内面と接触し損傷する
ことを防ぐようにしている。
【００２４】つぎにこうした加熱コイル３、管曲げ用加
熱装置８を用いて、図１から本発明の曲げ加工を説明す
れば、まず内面用加熱コイル３を内管１の一端から加熱
コイル移動機構６によって内管１内へ挿入し、曲げ加工
部所定の位置、すなわち内管１の曲げ内側の内面に加熱
コイル３が向き合う位置に固定する。管曲げ用加熱装置
８も外管２の曲げ内側を加熱する位置に固定する。つい
で、管曲げ用加熱装置８を作動させ、さらに高周波電源
５、整合トランス４を経て内面用加熱コイル３に高周波
電力供給する。すると、管曲げ用加熱装置８により、図
６に示されるように外管１の曲げ内側が加熱される。内
面用加熱コイル３は、高周波電流により、図５に示され
るようにコイル１０に発生した交番磁束が矢印の方向を
通り、鉄芯９の二本の溝で作られた開口部よりのみ外部
へ作用する。これにより、内管１の曲げ内側のみが加熱
される。なお、開口部と逆方向は、図にあるように鉄芯
中を磁界が通るために内管１は加熱されない。これで、
内管１の曲げ内側と外管２の曲げ内側とが同時に加熱さ
れる。
熱装置８を用いて、図１から本発明の曲げ加工を説明す
れば、まず内面用加熱コイル３を内管１の一端から加熱
コイル移動機構６によって内管１内へ挿入し、曲げ加工
部所定の位置、すなわち内管１の曲げ内側の内面に加熱
コイル３が向き合う位置に固定する。管曲げ用加熱装置
８も外管２の曲げ内側を加熱する位置に固定する。つい
で、管曲げ用加熱装置８を作動させ、さらに高周波電源
５、整合トランス４を経て内面用加熱コイル３に高周波
電力供給する。すると、管曲げ用加熱装置８により、図
６に示されるように外管１の曲げ内側が加熱される。内
面用加熱コイル３は、高周波電流により、図５に示され
るようにコイル１０に発生した交番磁束が矢印の方向を
通り、鉄芯９の二本の溝で作られた開口部よりのみ外部
へ作用する。これにより、内管１の曲げ内側のみが加熱
される。なお、開口部と逆方向は、図にあるように鉄芯
中を磁界が通るために内管１は加熱されない。これで、
内管１の曲げ内側と外管２の曲げ内側とが同時に加熱さ
れる。
【００２５】
【００２６】
【００２７】
【００２８】図６は、内管および外管を同時に加熱した
ときの管断面の加熱状況を示したもので、点線部分が加
熱される部分であり、内管、外管とも曲げ内側のみ加熱
される。
ときの管断面の加熱状況を示したもので、点線部分が加
熱される部分であり、内管、外管とも曲げ内側のみ加熱
される。
【００２９】
【００３０】
【００３１】加熱により、所定の曲げ加工温度に達した
ら、加熱コイル移動機構６によって内面加熱コイル３を
後退させ、当該加熱された二重管、すなわち内管１およ
び外管２をただちに図示されない管曲げ装置ダイス移動
させ曲げ加工を行う。このように曲げ内側のみ加熱した
内管１、外管２を同時に曲げると、曲げられた管が偏平
とならずに加工が行われる。しかも、曲げ内側だけが加
熱されることにより、管の曲げ外側の減肉が改善され
る。
ら、加熱コイル移動機構６によって内面加熱コイル３を
後退させ、当該加熱された二重管、すなわち内管１およ
び外管２をただちに図示されない管曲げ装置ダイス移動
させ曲げ加工を行う。このように曲げ内側のみ加熱した
内管１、外管２を同時に曲げると、曲げられた管が偏平
とならずに加工が行われる。しかも、曲げ内側だけが加
熱されることにより、管の曲げ外側の減肉が改善され
る。
【００３２】以上本発明の１実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明
技術思想の範囲内において種々変更可能であり、それら
は何れも本発明の技術的範囲に属するものである。
が、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明
技術思想の範囲内において種々変更可能であり、それら
は何れも本発明の技術的範囲に属するものである。
【００３３】本発明の二重管の曲げ加工用加熱装置によ
れば次に示す効果が得られる。 （１）二重管の内管、外管を同時に曲げる際、曲げ内側
のだけが加熱されるので、管の曲げ外側の減肉が改善さ
れる。
れば次に示す効果が得られる。 （１）二重管の内管、外管を同時に曲げる際、曲げ内側
のだけが加熱されるので、管の曲げ外側の減肉が改善さ
れる。
【図１】本発明における二重管曲げ加工用加熱装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図２】本発明における内面用加熱コイルの斜視図であ
る。
る。
【図３】図２の内面用加熱コイルを内管に挿入した状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図４】図３の断面図である。
【図５】内面用加熱コイルの作用説明図である。
【図６】内管および外管を同時に加熱したときの管断面
の加熱状況説明図である。
の加熱状況説明図である。
１ 内管 ２ 外管 ３ 内面用加熱コイル ４ 内管加熱用整合トランス ５ 高周波電源 ６ 移動装置 ７ 連結棒 ８ 外管加熱装置 ９ 鉄芯 １０ コイル １１，１２ ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−130718（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−135870（ＪＰ，Ａ) 特公 昭54−3070（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平２−53127（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21D 7/16
Claims (1)
- 【請求項１】 内側に内管を有し、外側に外管を有した
二重管を曲げ加工するときに加熱する二重管の曲げ加工
用加熱装置であって、 前記外管の外側に配置され外管の曲げ内側のみを加熱す
る加熱手段と、前記内管内に挿入可能な高周波誘導加熱
コイルと、同高周波誘導加熱コイルを前記内管内に挿入
して内管の曲げ内側に導く移動機構とを有し、 前記高周波誘導加熱コイルが、 前記内管内に挿入可能な鉄心と、 同鉄心の外周一部に設けられたコイルとを有して、 前記コイルで前記内管の曲げ内側のみが加熱されるよう
に構成してあることを特徴とする二重管の曲げ加工用加
熱装置 。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21232792A JP3174633B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 二重管の曲げ加工用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21232792A JP3174633B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 二重管の曲げ加工用加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631348A JPH0631348A (ja) | 1994-02-08 |
| JP3174633B2 true JP3174633B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=16620707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21232792A Expired - Fee Related JP3174633B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 二重管の曲げ加工用加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3174633B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4823585B2 (ja) | 2004-09-29 | 2011-11-24 | 株式会社デンソー | 磁石式発電機 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP21232792A patent/JP3174633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0631348A (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010306 |
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