JP3174531U - 和服用ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】畳み皺がつかないように和服を掛けることができる和服用ハンガーを提供する。
【解決手段】和服用ハンガー1は、ハンガー本体2と、和服をハンガー本体2に留めつける留め具3とを含んで構成される。ハンガー本体2は、略直線状の枢支部21と、一端が枢支部21に接続し、他端が鉤状に湾曲する掛止部22と、枢支部21の長手方向に間隔をあけて複数並設され、枢支部21から一側方へ片持ち状に延びる第一アーム部23、第二アーム部および第三アーム部25を含んで構成される。留め具3は、ハンガー本体2とは別体として形成され、弧状の湾曲部の両端部からそれぞれ線上に延びるように形成されるとともに、和服の袖を第三アーム部25に留めつけることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、和服を掛けたままクローゼット等に収納することができる和服用ハンガーに関する。
従来、和服は、畳んだ状態で棚等に収納され、着用の前後に畳み皺をのばしたり乾燥したりするために、一時的に和服用ハンガーに掛けられる。この種の和服用ハンガーとしては、和服の袖を広げた状態に保持することができる横長状のロッドと、当該ロッドに連結され、当該ロッドを吊り下げることができるフックとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、和服の着用機会は大きく減少している。このため、和服は、長期間にわたって収納されることが多い。収納期間が長期間となると、生地が吸湿したり、畳み皺がついたりすることが懸念される。そこで、近年、和服用ハンガー等に掛けたままクローゼット等に和服を収納する和服の収納方法が提案されている。
しかしながら、和服は、洋服と異なり着丈が長いため、特許文献1に記載の和服用ハンガーに掛けた状態で一般的な家庭のクローゼット等に収納すると、裾が床面に接触してしまう。さらに、特許文献1に記載の和服用ハンガーを使用すると、大きな収納スペースが必要となってしまう。これらの問題は、長期間にわたって和服を収納する上では好ましくない。
そこで、近年、和服を畳んだ状態で掛けることができる和服用ハンガーが知られている。例えば、特許文献2には、和服を畳んだ状態に維持することができる複数のアームを備えた和服用ハンガーが記載されている。このような和服用ハンガーによれば、和服を畳んだ状態で掛けることができるため、裾が床面に接触することを抑制するとともに、収納スペースを少なくすることができる。
特開2002−136417号公報 特開2006−102484号公報
ところで、特許文献2に記載の和服用ハンガーに和服を掛けるときには、使用者は、和服を本畳みにした後、一のアームを袖振りに挿入するとともに、当該一のアームと他のアームとの間に形成される隙間に和服の身頃を挿入しなければならない。そして、和服ごと当該ハンガーを持ち上げて、フック部を他の部材に吊り下げる必要がある。
このように、和服用ハンガーの複数箇所に和服の異なる部位を同時に挿入しなければならないため、特許文献2に記載の和服用ハンガーに和服を掛けるときには、和服に型崩れが発生するおそれがある。このような型崩れは、使用者が当該和服を着用した際、外部から視認される箇所に畳み皺がついてしまう原因ともなりうる。また、このような型崩れが発生すると、和服を再度畳み直すことが必要となってしまう。
なお、このような問題は、特許文献2に記載の和服用ハンガーに限られるものではなく、和服を畳んだ状態で掛けることができる和服用ハンガーにおいては、概ね共通したものとなっている。
本考案は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、掛けるときに型崩れが発生することを抑制することができる和服用ハンガーを提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明の第一態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができることを特徴とする。
同構成(第一態様にかかる和服ハンガー)では、畳んだ和服を和服用ハンガーに掛ける際、使用者は、複数並設されるアーム部のうちの一のアーム部に和服の袖を留め具を用いて留めつけるとともに、他のアーム部に当該和服の身頃を掛けて当該身頃を折り曲げた状態とする。そして、掛止部を用いて当該ハンガー本体を吊るす。同構成によれば、留め具がハンガー本体と別体として形成されているため、使用者は、留め具を用いて袖を一のアーム部に留めつける作業と、身頃を他のアーム部に掛ける作業とを各別に行うことができる。したがって、和服を和服用ハンガーに掛ける作業が煩雑になり、作業中に予期しない皺が発生することを抑制することができ、ひいては畳み皺がつくことを抑制することができるようになる。
本発明の第二態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、前記留め具は略直線状に形成される一対の直線部と、前記直線部同士を接続する湾曲部とを含んで形成されるとともに、前記湾曲部は、前記直線部が所定の間隔をもって略平行に延びるように同直線部同士を接続するものであり、前記直線部のうち一方の直線部を前記開口部に挿入するとともに、他方の直線部を当該和服の袖に挿入することで、前記袖を前記アーム部に留めつけることができることを特徴とする。
同構成(第二態様にかかる和服ハンガー)によれば、略平行に延びるように接続された一対の直線部を介して袖をアーム部に留めつけることができる。このため、和服を、アーム部に圧着させて留めつける場合と比較して、留めつける際に和服に皺が発生することを抑制することができる。
本発明の第三態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部と、前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が22〜25cm内にあることを特徴とする。
和服の身頃を折り曲げてアーム部に掛けると、この折り曲げた部分に畳み皺が発生する。同構成(第三態様にかかる和服ハンガー)によれば、着用の際、帯と使用者との間に挟まれることとなる位置に畳み皺が発生するため、使用者が和服を着用したときに、この畳み皺が外部から視認されることを抑制することができる。
本発明の第四態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、前記留め具は略直線状に形成される一対の直線部と、前記直線部同士を接続する湾曲部とを含んで形成されるとともに、前記湾曲部は、前記直線部が所定の間隔をもって略平行に延びるように同直線部同士を接続するものであり、前記中空状に形成されたアーム部に、前記留め具を形成する一対の直線部のうちの一方の直線部を挿入したときに、当該直線部のうちの他方の直線部と前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が25〜28cm内にあることを特徴とする。
和服の身頃を折り曲げてアーム部に掛けると、この折り曲げた部分に畳み皺が発生する。同構成(第四態様にかかる和服ハンガー)によれば、畳み皺は、着用の際、使用者と帯とに挟まれることとなる位置に発生するため、使用者が和服を着用したときに、この畳み皺が外部から視認されることを抑制することができる。
本発明の第五態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記ハンガー本体および前記留め具とは別体として形成される衿留め具を備え、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、前記衿留め具は、畳まれた状態にある当該和服の衿を重合した状態で挟むことができ、前記衿が鉛直方向下方に垂れ下がることを抑制することのできる略U字状に形成されるものであることを特徴とする。
身頃を折り曲げて当該和服用ハンガーに和服を掛けると、衿が鉛直方向下方に垂れ下がってしまう。この点、同構成(第五態様にかかる和服ハンガー)によれば、衿留め具を用いて衿を重合した状態で挟むことにより、衿を畳まれた状態に保持することができるため、衿が鉛直方向下方に垂れ下がることを抑制することができる。
本発明の第六態様は、第本発明の第五態様にかかる和服用ハンガーであって、前記衿留め具の当該和服に接する面は、滑らかなひとつの面からなることを特徴とする。
同構成(第六態様にかかる和服ハンガー)によれば、衿を衿留め具で挟んだときに、当該当該和服に衿留め具と接触したことに起因する皺が発生することを抑制することができる。
本発明の第七態様は、本発明の第二態様〜第六態様のいずれかにかかる和服用ハンガーであって、前記留め具を複数備えることを特徴とする。
同構成(第七態様にかかる和服ハンガー)によれば、和服を構成する一対の袖に対して留め具を各別に挿入し、それぞれアーム部に留めつけることができる。このため、和服ハンガーに和服を掛けることが容易になり、型崩れが発生することを抑制することができる。
本発明の第八態様は、本発明の第二態様〜第七態様のいずれかにかかる和服用ハンガーであって、前記留め具の袖に接する面は、滑らかなひとつの面からなることを特徴とする。
同構成(第八態様にかかる和服ハンガー)によれば、留め具を用いて袖をハンガーに留めつけたときに、当該袖に留め具に接触したことに起因する皺が発生することを抑制することができる。
本考案によれば、掛けるときに型崩れが発生することを抑制することができる和服用ハンガーを提供することができる。
(a)は、本考案の一実施形態にかかるハンガー本体の全体構成を示す斜視図、(b)は、本実施形態にかかる留め具の全体構成を示す斜視図、(c)は、本実施形態にかかる和服用ハンガーの全体構成図。 (a)〜(c)は、本実施形態にかかる和服の畳み方および衿留め具の使用方法を示す説明図。 (a)および(b)は、本実施形態にかかる和服の畳み方を示す説明図。 本実施形態にかかる留め具の使用方法を示す説明図。 (a)および(b)は、本実施形態にかかる和服用ハンガーおよび和服を示す斜視図。 (a)および(b)は、本実施形態にかかる和服用ハンガーおよび和服を示す斜視図。 (a)は、他の実施形態にかかるクリップの全体構成を示す斜視図、(b)は、同実施形態にかかるクリップの使用方法を示す説明図。 (a)および(b)は、他の実施形態にかかるハンガー本体の全体構成を示す正面図。 (a)および(b)は、他の実施形態にかかる衿留め具の使用方法を示す説明図。
以下、本考案を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態にかかる和服用ハンガー1は、ハンガー本体2、留め具3および衿留め具5を含んで構成される。
図1(a)には、本実施形態にかかるハンガー本体2の全体構成を、同図1(b)には同実施形態にかかる留め具3の全体構成を、同図1(c)には同実施形態にかかる和服用ハンガー1の全体構成を示す。
同図1(a)に示されるように、ハンガー本体2は、略直線状の枢支部21と、この枢支部21に接続される掛止部22とを含んで構成される。掛止部22は、一端が枢支部21に接続しており、他端が鉤状に湾曲している。
また、枢支部21には、一端が枢支部21に接続し、ハンガー本体2の一側方へ片持ち状に延びる第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25が互いに平行になるように設けられている。
このように、ハンガー本体2は、略直線状の枢支部21と、一端が枢支部21に接続し、他端が鉤状に湾曲する掛止部22と、枢支部21の長手方向に間隔をあけて並設され、枢支部21から一側方へ片持ち状に延びる第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25とを含んで構成される。
次に、第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25について、同図1(a)を参照しながら詳細に説明する。
第一アーム部23は、掛止部22に最も近接した位置に配設されている。一方、第三アーム部25は、掛止部22から最も離れた位置に配設されている。
これら第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25は、長手方向の寸法L1が略等しくなるように形成されている。これら第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25の長手方向の寸法L1は、作業性およびクローゼットの幅を考慮すると、30〜50cmの範囲にあることが好ましく、30〜45cmの範囲にあることがより好ましく、34〜38cmの範囲にあることが最も好ましい。
一般に、和服10の幅寸法は所定の寸法にある程度定まっている。アーム部23〜25の寸法L1が34〜38cmの範囲にあると、このような一般的な和服10の幅寸法を備える和服10をアーム部23〜25に掛ける際、作業がしやすくなるとともに、容易に和服10を掛けることができるようになる。
第一アーム部23は、枢支部21と掛止部22との接続部に、枢支部21に略直交するように接続されている。第二アーム部24は、第一アーム部23との間に所定の間隔C1をあけて、第一アーム部23と略平行となるように枢支部21に接続されている。第一アーム部23と第二アーム部24との間の間隔C1は、2〜10cmの範囲にあることが好ましく、4〜6cmの範囲にあることがより好ましい。
これら第一アーム部23および第二アーム部24は、円柱状に形成されており、その外周面は目視できるような凹凸がない滑らかな面によって構成されている。これら第一アーム部23および第二アーム部24の外径は1〜5cmの範囲にあることが好ましく、1〜3cmの範囲にあることがより好ましく、1〜2cmの範囲にあることが最も好ましい。
第一アーム部23および第二アーム部24の外径が1cm以下であると、和服を掛けたときに、当該和服に畳み皺がつきやすくなってしまう。また、和服10を掛けた状態に維持するために必要となる強度を得ることができなくなるおそれがある。一方、第一アーム部23および第二アーム部24の外径が5cm以上であると、第一アーム部23もしくは第二アーム部24に和服を掛けたときに、当該和服が第一アーム部23もしくは第二アーム部24から滑り落ちやすくなってしまう。また、第一アーム部23および第二アーム部25の外径が3cm以上であると、収納スペースが大きくなってしまう。
第三アーム部25は、第一アーム部23との間に所定の間隔C2をあけて、第一アーム部23および第二アーム部24と略平行になるように枢支部21に接続されている。第一アーム部23と第三アーム部25との間の間隔C2は、5〜30cmの範囲にあることが好ましく、22〜25cmの範囲にあることがより好ましい。
また、第三アーム部25は、枢支部21に接続する端部とは反対側の端部25aが開口する円筒状に形成されている。この端部25aの開口部は、その内径が1〜5cmの範囲にあることが好ましく、2〜4cmの範囲にあることがより好ましく、2〜3cmの範囲にあることが最も好ましい。
また、第三アーム部25は、厚みが薄い肉薄状に形成されており、その肉厚は3〜10mmの範囲にあることが好ましい。
次に、図1(b)を参照しながら、留め具3について説明する。
留め具3は、その外周面(和服10に接触する面)が目視できるような凹凸がない滑らかな面によって形成されている。そして、互いに平行に延びる直線部3aと、直線部3a同士を接続する湾曲部3bとを含んで形成されている。
この直線部3aの外径は、0.1〜2.0cmの範囲にあることが好ましく、0.5〜1.5cmの範囲にあることがより好ましく、略0.5cmであることが最も好ましい。
この留め具3の長手方向の寸法L3は、第三アーム部25の長手方向の寸法L1と略等しくなるように形成されていてもよいし、寸法L1よりも長くなるように形成されていてもよい。寸法L3が寸法L1より長いと、第三アーム部25に挿入されたときに、当該第三アーム部25から落下することを抑制することができる。
この留め具3の長手方向の寸法L3は、30〜50cmの範囲にあることが好ましく、30〜45cmの範囲にあることがより好ましく、34〜40cmの範囲にあることが最も好ましい。
そして、留め具3の短手方向の寸法L4(本発明の「所定の間隔」に相当)は、2〜5cmの範囲にあることが好ましく、2〜4cmの範囲にあることがより好ましく、3cmであることが最も好ましい。寸法L4が2cm未満であると、この留め具3を用いて和服10を第三アーム部25に留めつけたときに、和服10に皺が発生するおそれがある。一方、寸法L4が5cmを超えると、留め具3が外れやすくなってしまい、和服10を第三アーム部25に留めつけることが困難となってしまう。
次に、図1(c)を参照しながら、これらハンガー本体2、留め具3および衿留め具5を含んで構成される和服用ハンガー1の全体構成について説明する。
上述したように、第三アーム部25は、枢支部21に接続する端部とは反対側の端部25aが開口する円筒状に形成されている。
この端部25aの開口部の内径および留め具3の直線部3aの外径が上述した範囲にあるため、図1(c)に示されるように、一対の留め具3の直線部3aを、第三アーム部25の端部25aからそれぞれ挿入することができる。
上述したように、留め具3の短手方向の寸法L4は、3cmであることが最も好ましい。そして、第一アーム部23と第三アーム部25との間の間隔C2は、22〜25cmの範囲にあることが最も好ましい。このため、同図1(c)に示されるように、一対の留め具3をハンガー本体2の第三アーム部25に挿入したときに、第三アーム部25の外部に位置する直線部3aと第一アーム部23との間の間隔を間隔C3とすると、この間隔C3が25〜28cmの範囲にあることが最も好ましい。
また、上述したように、第三アーム部25の内径は、2〜3cmの範囲に設定されている。この内径が1cm未満であると、留め具3をこの端部25aから挿入することが困難なものとなるおそれがある。一方、この内径が5cm以上であると、この端部25aに挿入した留め具3が抜け落ちやすくなるおそれがある。
次に、同図1(c)を参照しながら、衿留め具5について説明する。
同図1(c)に示されるように,衿留め具5は、一対の直線部5aと、直線部5a同士を接続する湾曲部5bとを含んで形成されている。
この衿留め具5の外周面は、軟性素材によって形成されており、その外周面(和服10に接触する面)は、目視できるような凹凸がなく滑らかな面によって構成されている。
直線部5aの長手方向の寸法L6は、13〜18cmの範囲にあることが好ましく、14〜17cmの範囲にあることがより好ましく、15〜16cmの範囲にあることが最も好ましい。
また、衿留め具5の短手方向の寸法L7は、0.4〜0.8cmの範囲にあることが好ましい。
次に、図2および図3を参照しながら、本実施形態にかかる和服用ハンガー1を使用する際の和服10の畳み方について説明する。なお、本実施形態では、同図2および図3に示す和服10の畳み方を「本畳み」として説明する。
同図2(a)に示されるように、和服10は前身頃11、後身頃12、衽(おくみ)13、袖14、および衿15を含んで構成される。袖14は、腕を通すための袖口14aと、袖付けから袖底14cまでの間に形成された開口部である振り14bとを含んで構成されている。
前身頃11と後身頃12とは、脇縫い16を介して互いに縫い合わせられている。また、後身頃12は、背縫い17(図示せず)を介して互いに縫い合わせられた同じ大きさの2枚の布から構成されている。またさらに、衿15は、衿付け線15aを介して前身頃11、衽13および後身頃12に縫い付けられている。
和服10を畳むときには、まず、同図2(a)に示されるように和服10を広げ、一方の前身頃11を後身頃12に重なるように脇縫い16に沿って折る。
そして、同図2(b)に示されるように両方の衽13を手前に折り返す。このとき、同図2(b)に示されるように、衿15の中央部分は、内側に折り曲がる。
次に、同図2(c)に示されるように一方の衽13を他方の衽13に重ねる。
そして、図3(a)に示されるように、脇縫い16同士が重なるように後身頃12を背縫い17に沿って折り返す。次に、同図3(a)に矢印にて示されるように、袖14を折り返す。これにより、同図3(b)に示されるように袖14が後身頃12に重なる。
ところで、一般的な本畳みでは、一方の袖14を後身頃12の上部に重ね、他方の袖14を後身頃12の下部に折り畳む。
本実施形態では、このような一般的な本畳みと異なり、一対の袖14を両方とも後身頃12の上部に重ねる。
ところで、使用者は、和服10を着用する際、和服10の一部を帯と使用者との間に挟み込む。以下、和服10のうち、このように帯と使用者との間に挟まれる部分を「帯下部18」とする(図2(a)および図3(b)参照)。この帯下部18は、一部がおはしょりとして外部に露出するものの、そのほとんどが着用の際、帯の下に挟まれることとなる。
和服10において、このような帯下部18が形成される位置および範囲は、和服10の仕立てや使用者の身長に応じて異なるものとなる。
しかしながら、多くの場合、帯下部18は、同図2(a)および図3(b)に示されるように、和服10の略中央部分に形成される。そして、同図3(b)に示されるように和服10を畳んだときにおける袖底14cと帯下部18の下端部との距離を間隔C4とすると、帯下部18は、この間隔C4が35〜45cmとなる位置に形成されることが多い。すなわち、多くの場合、袖底14cから35〜45cmにある範囲は、着用の際、帯と使用者との間に挟み込まれる部分となる。
次に、図2および図4〜図6を参照しながら、本実施形態にかかる和服用ハンガー1の使用方法について説明する。
まず、図2を参照しながら、衿留め具5の取り付け方法について説明する。同図2に示されるように、和服10を本畳みにする場合、衿15は、一部が内側に折り畳まれる(図2(b)参照)。そして、このように内側に折り畳まれた部分を挟むように衿15同士を重ねる(図2(c)参照)。
本実施形態においては、このように内側に折り畳まれることによって重合した状態となった部分を挟むように衿留め具5を取り付ける。すなわち、同図2(c)に示されるように、衿付け線15aよりも前身頃11側(前身頃11と衿15とが重なっている部分)を挟み、衿付け線15aと略平行になるように衿留め具5を取り付ける。
上述したように、衿留め具5の短手方向の寸法L7は、0.4〜0.8cmの範囲にあることが好ましい。寸法L7が0.4cm未満であると、このように和服10に衿留め具5を取り付けたときに、和服10に皺が発生してしまうおそれがある。一方、寸法L7が0.8cm以上であると、衿留め具5が和服10から抜け落ちてしまうおそれがある。
そして、同図4(b)に示されるように、各振り14bに留め具3をそれぞれ挿入する。この際、留め具3を構成する一対の直線部3aのうち、一方の直線部3aのみを振り14bに挿入し、他方の直線部3aは振り14bの外部に位置するようにする。
このように留め具3および衿留め具5を取り付けた後、和服10をハンガー本体2に掛ける。
まず、図5(a)に示されるように、留め具3を構成する直線部3aのうち、振り14bの外部に位置する直線部3aを第三アーム部25に挿入する。そして、ハンガー本体2を留め具3の湾曲部3bに向けて(同図5(a)に矢印にて示す方向に向けて)にスライド移動させる。
このようにハンガー本体2をスライド移動させるときには、掛止部22と第一アーム部23との間に前身頃11および後身頃12が挟まるように、掛止部22を和服10の下部に位置させる。
そして、同図5(b)に示されるように、直線部3aが第三アーム部25に収納される位置までハンガー本体2をスライド移動させる。
ところで、上述したように、第三アーム部25の内径は2〜3cmの範囲にあることが好ましい。この内径が2cm未満であると、このように留め具3を第三アーム部25に挿入することが困難になってしまうおそれがある。一方、この内径が3cm以上であると、第三アーム部25に挿入した留め具3が第三アーム部25から抜け落ちてしまうおそれがある。
そして、図6(a)に示されるように、和服10の前身頃11および後身頃12を第一アーム部23に沿って折り返す。
その後、ハンガー本体2を和服10ごと持ち上げ、掛止部22を衣紋掛け等に掛けることで、和服10を畳んだ状態でクローゼット等に収納することができる。
上述したように、ハンガー本体2は、一対の留め具3をハンガー本体2の第三アーム部25に挿入したときに、第三アーム部25の外部に位置する直線部3aと第一アーム部23との間の間隔C3が25〜28cmの範囲となることが最も好ましい。また、上述したように、帯下部18は、その下端部と袖底14cとが間隔C4(35〜45cm)をおいて形成されることが多い。
このため、同図6(a)に示されるように和服10をハンガー本体2に掛けた際、第一アーム部23は、帯下部18に位置することとなる。したがって、仮に第一アーム部23に掛けられたことに起因して前身頃11および後身頃12に皺が発生したとしても、この皺は、外部から視認され難い帯下部18に発生することとなる。
ところで、和服10の仕立てや使用者の身長によっては、帯下部18の下端部と袖底14cとの間隔C4が、35〜45cmよりも短くなることがある。このような場合、和服10を和服用ハンガー1に掛けると、第一アーム部23は帯下部18よりも下部(裾寄り)に位置することとなる。
このような場合、使用者は、ハンガー本体2に留め具3を挿入する際(図5(a)参照)、第一アーム部23と第二アーム部24との間に前身頃11および後身頃12が挟まるように、第二アーム部24を和服10の上部に位置させるとともに、第一アーム部23を和服10の下部に位置させる。これにより、第二アーム部24に沿って和服10を折り返すことができる。
第二アーム部24は、第一アーム部23よりも第三アーム部25に近接した位置に形成されているため、使用者は、帯下部18に第二アーム部24を位置させることができるようになる。したがって、使用者は、和服10をハンガー本体2に掛けたときに、和服10を帯下部18で折り返すことができるようになる。
また、上述したように、第一アーム部23と第二アーム部24との間に形成される間隔C1は4〜6cmの範囲にあることが好ましい。間隔C1が4cm未満であると、第一アーム23と第二アーム部24との間に前身頃11および後身頃12を挟めることが困難となる。間隔C1が6cm以上であると、和服10をハンガー本体2に掛けたときに、帯下部18で折り返すことが困難なものとなってしまう。
また、上述したように、和服10を畳む際、衿15は内側に折り畳まれる。このため、同図6(a)に示されるようにハンガー本体2に和服10を掛け、和服10ごと和服用ハンガー1を持ち上げて、掛止部22を衣紋掛け等に掛けると、重みによって衿15が鉛直方向下方に垂れさがってしまうおそれがある。衿15が鉛直方向下方に垂れさがった状態で保管されると、衿15に皺が発生するおそれがある。
本実施形態では、上述したように内側に折り畳まれることによって重合した状態となった部分を挟むように衿留め具5を取り付ける。このように衿留め具5を取り付けることで、図6(b)に示されるように、衿15は、中央部分が折り返された状態に保持されることとなる。したがって、衿15が鉛直方向下方に垂れさがってしまうことを抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏することができるようになる。
(1)本実施形態によれば、留め具3がハンガー本体2と別体として形成されているため、使用者は、留め具3を用いて袖14を第三アーム部25に留めつける作業と、前身頃11および後身頃12を第一アーム部23に掛ける作業とを各別に行うことができる。したがって、和服10を和服用ハンガー1に掛ける作業が煩雑になることに起因して作業中に予期しない皺が発生することを抑制することができ、ひいては外部から視認される位置に畳み皺がつくことを抑制することができるようになる。
(2)また、留め具3を第三アーム部25の端部25aと振り14bにそれぞれ挿入することで、袖14を第三アーム部25に留めつけるようにしている。このため、袖14と第三アーム部25とを圧着させる場合とは異なり、袖14に、第三アーム部25および留め具3に接触したことに起因する皺が発生することを抑制することができる。
(3)また、和服10を構成する一対の袖14に対して留め具3を各別に挿入し、それぞれ第三アーム部25に留めつけることができる。このように、袖14を各別に第三アーム部25に留めつけることができるため、一対の袖14を同時に第三アーム部25に留めつける場合と比較して、容易に袖14を第三アーム部25に留めつけることができるようになる。
(4)また、衿15のうち、内側に折り畳まれることによって重合した状態となった部分を挟むように衿留め具5を取り付ける。これにより、衿15を畳まれた状態に保持することができるため、衿15が鉛直方向下方に垂れることを抑制することができるようになる。
(5)また、第一アーム部23、第二アーム部24、第三アーム部25および衿留め具5の外周が、目視できるような凹凸がない滑らかな面によって形成されているため、前身頃11、後身頃12および衿15に、第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25のいずれか、もしくは衿留め具5と接触したことに起因する皺が発生することを抑制することができる。
(6)また、和服10の前身頃11および後身頃12を第一アーム部23で折り曲げると、この折り曲げた部分に畳み皺が発生することがある。この点、本実施形態によれば、一対の留め具3をハンガー本体2の第三アーム部25に挿入したときに、第三アーム部25の外部に位置する直線部3aと第一アーム部23との間の間隔C3が25〜28cmとなるように形成されているため、この畳み皺は帯下部18に発生することとなる。したがって、使用者が和服10を着用したときに外部から視認される位置に畳み皺が発生することを抑制することができる。
(7)また、前身頃11および後身頃12が短い和服10を和服用ハンガー1に掛ける場合、前身頃11および後身頃12を第二アーム部24で折り返すことができる。このため、前身頃11および後身頃12が短い和服10であっても、帯下部18で前身頃11および後身頃12を折り返すことができる。
(8)また、第三アーム部25の肉厚は3〜10mmの範囲にあり、一般的な和服10の袖底14cの厚みは3〜6mmの範囲にある一方、留め具3の短手方向の寸法L4は2〜4cmの範囲にある。このため、当該留め具3を用いて袖14を第三アーム部25に留めつけた際、袖14と第三アーム部25との間に隙間が発生する。したがって袖14に、第三アーム部25および留め具3に接触したことに起因する皺が発生することをより好適に抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、この考案にかかる和服用ハンガー1は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・図7(a)に示されるように、半円筒状に形成されたクリップ6を備えるようにしてもよい。このクリップ6は、プラスチック等をはじめとするある程度の弾力性を備えるものから形成されていることが好ましい。なお、クリップ6の長手方向の長さL8は、2〜10cmの範囲にあることが好ましく、3〜5cmの範囲にあることがより好ましく、3〜4cmの範囲にあることが最も好ましい。
また、クリップ6の開口部の寸法L9は、1〜4cmの範囲にあることが好ましく、2〜3cmの範囲にあることがより好ましい。またさらに、クリップ6の内径L10は、1〜3cmの範囲にあることが好ましく、1〜2cmの範囲にあることがより好ましい。
本変形例によれば、図7(b)に示されるように、第一アーム部23にクリップ6を嵌めることにより、和服10が第一アーム部23から滑り落ちることを抑制することができるようになる。
・上記変形例において、第一アーム部23の外径を枢支部21から離れるほど大きくなるように形成してもよい。本変形例によれば、図7(b)に矢印および二点鎖線にて示されるように、枢支部21近傍にクリップ6を留めた後、クリップ6を枢支部21から離れる方向にスライド移動させることで、和服10を第一アーム部23に留めつけることができる。これにより、和服10がハンガー本体2から滑り落ちることをより好適に抑制することができるようになる。
・図8(a)に示されるように、ハンガー本体30は、直線状の第一枢支部32と、この第一枢支部32に一端が接続される第二アーム部34と、第三アーム部36と、掛止部31と、この掛止部31に一端が接続される第一アーム部33と、第一アーム部33と第二アーム部34とを接続する第二枢支部35とを含んで構成されるようにしてもよい。本変形例においても、上述した作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記変形例において、図8(b)に示されるように、第一枢支部32の一端と、掛止部31とを第三枢支部37を介して接続するようにしてもよい。本変形例においても、上述した作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・図9(a)に示されるように、衿留め具5を衿付け線15aに直交するように取り付けてもよい。また、図9(b)に示されるように、衿留め具5を後身頃12上から衿15および前身頃11を挟むように取り付けてもよい。本変形例においても、上述した作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態および各変形例では、衿留め具5の外周面は、軟性素材によって形成されるようにしたが、本考案における衿留め具5はこれに限られるものではなく、プラスチック等の樹脂素材によって形成するようにしてもよい。本変形例によれば、衿留め具5に錆等が発生して、和服10が汚れてしまうことを抑制することができる。
・上記実施形態および各変形例では、第三アーム部25は円筒状に形成するようにしたが、本変形例における第三アーム部25の形状はこれにかぎられるものではなく、第一アーム部23および第二アーム部24と同様に、円柱状に形成するようにしてもよい。この場合は、留め具3を袖14に挿入することができないため、袖14と第三アーム部25とを挟みこんで袖14を第三アーム部25に留めつけることができる留め具を用いることが好ましい。例えば、留め具3のうち袖14の外部に位置する直線部3aと、第三アーム部25とを固定することができる留め具を用いることが好ましい。本変形例おいても、上記(1)および(4)〜(7)に準じた作用効果を奏することができる。
・上記実施形態および各変形例では、第三アーム部25は円筒状に形成するようにしたが、本変形例における第三アーム部25の形状はこれにかぎられるものではなく、三角形状や四角形状といった多角形状に形成してもよい。
また、第三アーム部25の端部25aの開口部、および第三アーム部25の内部の形状も、円形に限られるものではない。例えば、三角形状や四角形状といった多角形状に形成してもよい。
・上記実施形態では、留め具3および衿留め具5の外周を凹凸のない滑らかな面によって形成するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、凹凸のある面によって形成するようにしてもよい。本変形例によれば、和服10の袖14もしくは衿15をより好適に留めつけることができるようになる。
・上記実施形態および各変形例では、第一アーム部23は枢支部21と掛止部22との接続部に接続されるようにしたが、本考案におけるハンガー本体2の形状はこれに限られるものではない。第一アーム部23は、枢支部21と係止部22との接続部よりも第三アーム部25よりに接続されていてもよい。
・上記実施形態および各変形例では、第一アーム部23、第二アーム部24および第三アーム部25の外周面は目視できるような凹凸がない滑らかな面によって構成されるようにしたが、滑り止め用の凹凸があるようにしてもよい。本変形例によれば、ハンガー本体2に掛けた和服10が滑り落ちることを抑制することができる。
・上記実施形態および各変形例では、第一アーム部23および第二アーム部24の外周面は円形となるように構成されるようにしたが、三角形状や四角形状といった多角形状となるように形成してもよい。本変形例によれば、ハンガー本体2に掛けた和服10が滑り落ちることを抑制することができる。
・上記実施形態および各変形例では、袖14を重ねて畳むようにしたが、本考案における和服10の畳み方はこれに限られるものではない。例えば、一方の袖14を後身頃12の上方に重なるように畳み、他方の袖14を後身頃12の下方に折り込むようにして、これを和服用ハンガー1に掛けるようにしてもよい。本変形例においても上述した作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態および各変形例では、3本のアーム部を備えるハンガー本体2について説明したが、本発明におけるアーム部の本数は3本に限られるものではなく、アーム部の本数はさらに多くてもよい。または、第二アーム部24を省略してもよい。
1…和服用ハンガー
2…ハンガー本体
3…留め具
3a…直線部
3b…湾曲部
5…衿留め具
6…クリップ
10…和服
11…前身頃
12…後身頃
13…衽
14…袖
14a…袖口
14b…振り
14c…袖底
15…衿
15a…衿付け線
16…脇縫い
17…背縫い
18…帯下部
21…枢支部
22…掛止部
23…第一アーム部
24…第二アーム部
25…第三アーム部
30…ハンガー本体
31…掛止部
32…第一枢支部
33…第一アーム部
34…第二アーム部
35…第二枢支部
36…第三アーム部
37…第三枢支部
上記目的を達成するために、本発明の第一態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができることを特徴とする。
より詳しくは、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されており、弧状に湾曲する湾曲部を含むとともに前記湾曲部の両端部からそれぞれ線状に延びるように形成されていることが好ましい。
本発明の第三態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部と、前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が22〜25cm内にあることを特徴とする。
より詳しくは、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されており、弧状に湾曲する湾曲部を含むとともに前記湾曲部の両端部からそれぞれ線状に延びるように形成されており、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部と、前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が22〜25cm内にあることが好ましい。
本発明の第五態様は、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記ハンガー本体および前記留め具とは別体として形成される衿留め具を備え、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、前記衿留め具は、畳まれた状態にある当該和服の衿を重合した状態で挟むことができ、前記衿が鉛直方向下方に垂れ下がることを抑制することのできる略U字状に形成されるものであることを特徴とする。
より詳しくは、略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、前記ハンガー本体および前記留め具とは別体として形成される衿留め具を備え、前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されており、弧状に湾曲する湾曲部を含むとともに前記湾曲部の両端部からそれぞれ線状に延びるように形成されており、前記衿留め具は、畳まれた状態にある当該和服の衿を重合した状態で挟むことができ、前記衿が鉛直方向下方に垂れ下がることを抑制することのできる略U字状に形成されるものであることが好ましい。

Claims (8)

  1. 略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、
    前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができる
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  2. 略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、
    前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、
    前記留め具は略直線状に形成される一対の直線部と、前記直線部同士を接続する湾曲部とを含んで形成されるとともに、前記湾曲部は、前記直線部が所定の間隔をもって略平行に延びるように同直線部同士を接続するものであり、
    前記直線部のうち一方の直線部を前記開口部に挿入するとともに、他方の直線部を当該和服の袖に挿入することで、前記袖を前記アーム部に留めつけることができる
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  3. 略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、
    前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、
    前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部と、前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が22〜25cm内にある
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  4. 略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、
    前記複数のアーム部のうち、前記掛止部から最も離れた位置に配設されるアーム部は、前記枢支部に接続する端部と反対の端部に開口部が形成される中空状であり、
    前記留め具は略直線状に形成される一対の直線部と、前記直線部同士を接続する湾曲部とを含んで形成されるとともに、前記湾曲部は、前記直線部が所定の間隔をもって略平行に延びるように同直線部同士を接続するものであり、
    前記中空状に形成されたアーム部に、前記留め具を形成する一対の直線部のうちの一方の直線部を挿入したときに、当該直線部のうちの他方の直線部と前記掛止部に最も近接した位置に配設されるアーム部との間の距離が25〜28cm内にある
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  5. 略直線状の枢支部と、前記枢支部から延出する掛止部と、前記枢支部の長手方向に間隔をあけて複数並設され、前記枢支部から一側方へ片持ち状に延びる複数のアーム部とを含んで構成されるハンガー本体と、和服を前記ハンガー本体に留めつける留め具とを備える和服用ハンガーであって、
    前記ハンガー本体および前記留め具とは別体として形成される衿留め具を備え、
    前記留め具は、前記ハンガー本体とは別体として形成されるとともに、当該和服の袖を前記複数のアーム部のうちのひとつのアーム部に留めつけることができるものであり、
    前記衿留め具は、畳まれた状態にある当該和服の衿を重合した状態で挟むことができ、前記衿が鉛直方向下方に垂れ下がることを抑制することのできる略U字状に形成されるものである
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  6. 請求項5に記載の和服用ハンガーであって、
    前記衿留め具の当該和服に接する面は、滑らかなひとつの面からなる
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  7. 請求項2〜6のいずれか一項に記載の和服用ハンガーであって、
    前記留め具を複数備える
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
  8. 請求項2〜7のいずれか一項に記載の和服用ハンガーであって、
    前記留め具の袖に接する面は、滑らかなひとつの面からなる
    ことを特徴とする和服用ハンガー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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