JP3174204B2 - カメラの自動露出装置 - Google Patents

カメラの自動露出装置

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JP3174204B2
JP3174204B2 JP20169493A JP20169493A JP3174204B2 JP 3174204 B2 JP3174204 B2 JP 3174204B2 JP 20169493 A JP20169493 A JP 20169493A JP 20169493 A JP20169493 A JP 20169493A JP 3174204 B2 JP3174204 B2 JP 3174204B2
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の受光素子で受光さ
れた被写界の輝度に応じて各素子の測光値に重み付けを
行ない、露出に寄与する割合いを設定可能なカメラの自
動露出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭59−4652
1号公報が開示しているように、複数の受光素子の測光
値を求めて演算を行ない露出を決定する、いわゆる評価
測光は周知であり測光値を求める方法についても多数提
案されている。また、例えば、特願昭59−10399
9号公報が開示しているように、露出開始前に演算する
ことが不可能なTTLオートストロボにおいても、複数
の受光素子を切換えて積分を行なわせる提案がなされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、演算記
憶式の評価測光においては、時々刻々と明るさが変化す
るような状況においては正しい露出が得られず、またス
トロボの調光を行うときは別に設けられたストロボ調光
用の測光手段が必要である。
【0004】一方、露出中のフィルム面からの反射光を
受光して測光を行なうTTLダイレクト測光において
は、受光素子の光電流をダイレクトに積分するため、受
光素子の面積を等しくするか面積比に合わせた別の積分
コンデンサを準備する必要があるため、評価測光の重み
づけは固定となるうえ、受光素子の感度バラツキや積分
コンデンサの容量バラツキが測光値の誤差になってしま
うという問題があった。
【0005】本発明のカメラの自動露出装置はこのよう
な課題に着目してなされたものであり、その目的とする
ところは、演算記憶式の評価測光の自由度とTTLダイ
レクト測光の高感度な露出ストロボ調光特性をあわせ持
つカメラの自動露出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明は、部分測光と平均測光可能な
カメラの自動露出装置において、受光面積が異なる複数
の受光素子と、受光面積比の影響を排除して、上記受光
素子の発生する光電流が、同一輝度の時に略同一の出力
値となるように調節する調節手段とを具備する。
【0007】また、本発明のカメラの自動露出装置は、
受光面積が異なる複数の受光素子と、受光面積比の影響
を排除して、上記受光素子の発生する光電流が同一輝度
において略同一の電流値となるように、該光電流に重み
付けを行なう光電流重み付け手段と、受光面積比に影響
されない電流を被写体の露出量として積分する積分手段
と、上記積分手段によって所定量の積分が行なわれた否
かを検知し、所定量の積分が行なわれた時に露出の終了
を指示する積分終了検知手段とを具備する。
【0008】さらに、本発明のカメラの自動露出装置
は、受光面積が異なる複数の受光素子と、上記各受光素
子の発生する光電流を同一輝度において互いに略同一の
電圧値として出力させる受光面積比キャンセル手段と、
上記受光面積比キャンセル手段によって出力された受光
面積比に影響されない各電圧を撮影状況によって選択的
に分圧する重み付け手段と、上記重み付け手段によって
出力された出力電圧が所定の被写体露出量に相当するか
否かを検知し、所定量の電圧に達した際に露出の終了を
指示する露出終了検知手段とを具備する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例の概略を示すブロック
図である。本実施例に係るカメラの自動露出装置は受光
素子1(100)及び受光素子2(101)からの光電
流に対して所定の重み付けを行なう光電流重み付け手段
102と、重み付けされた光電流を積分する積分手段1
03と、積分終了を検知する積分終了検知手段104と
を具備する。
【0010】図3は本発明の第1実施例の構成を示す図
である。SPD1は図2に示すように、画面中央部を測
光するように配置され、SPD2は中央を除く画面全体
を測光するように配置されている。
【0011】図3において、SPD1で発生した光電流
P1は、トランジスタQ1,Q2、抵抗R1,R2で構
成されるカレントミラー回路で折り返され、スイッチS
1がOFFであればトランジスタQ5を通して積分電流
1 となる。スイッチS1がONであればトランジスタ
Q5はOFFとなり、積分電流は全てオペアンプOP1
の出力に吸い込まれ積分には全く関与しなくなる。
【0012】ここで、積分電流の重み付けは可変電流源
A1によって行なわれ、トランジスタQ2のVBEをトラ
ンジスタQ1のVBEに対してR2×IA1で決まる電圧だ
け減少させることによりIP1とI1 の比率を変えること
が可能である。
【0013】積分電流I1 は、積分開始前にはスイッチ
S3を介して基準電圧回路1に流れるため、積分コンデ
ンサC1はI1 の値に関わらず基準電圧にクランプされ
ている。I1 の積分はスイッチS3をOFFすることに
より始まり、
【0014】
【数1】 で決まる電圧がコンデンサC1に発生する。この積分電
圧はオペアンプOP1によってインピーダンス変換さ
れ、コンパレータCP1に供給され、CP1は積分電圧
と積分終了電圧回路2から供給される積分終了電圧を比
較し、積分電圧が積分終了電圧に達した時に積分終了信
号3を発生する。
【0015】SPD2で発生する光電流IP2は、IP1
同様、カレントミラー回路で折り返され、同一の積分コ
ンデンサC1、オペアンプOP1に接続されている。た
だし、トランジスタQ3,Q4、抵抗R3,R4で構成
されるカレントミラー回路はSPD1とSPD2の面積
比をキャンセルするようになっており、例えばSPD1
とSPD2の面積比が10倍であれば、Q4のエミッタ
サイズはQ3の10倍とし、R4の抵抗値はR3の1/
10としている。このようにして、I1 とI2は同一輝
度において、ほぼ同一電流となるが僅かなバランスのズ
レが残るため、電流源IA1、あるいはIA2を微調整して
完全に一致させることにより、同一の積分コンデンサC
1に積分しても露出に誤差が発生しないようにすること
が可能である。
【0016】次に本実施例による測光方式について説明
する。本実施例では図4に示すように5つの測光方式が
設定可能になっている。測光方式は図3のスイッチS
1,S2、電流源IA1,IA2の設定によって選択され
る。スイッチS1をOFF、S2をONにして、IA1
調整値のみに設定すると、積分は全てSPD1の光電流
で決まるI1 で行なわれ、画面中央部のみで露出が決定
するスポット測光となる。逆に、スイッチS1をON、
S2をOFFにして、IA2を調整値のみに設定すると、
画面中央を除く全体で露出が決定する平均測光となる。
【0017】また、スイッチS1,S2両方をOFFし
てIA1,IA2を前記スポット測光、平均測光時よりもR
2,R3に電圧が18mV余分に発生するように設定す
ると、I1 ,I2 は各々半分に減少し、両方を加算して
積分を行なうことにより、スポット、平均が各50%づ
つ露出に寄与する評価測光Iが得られる。
【0018】同様にR2,R3に発生する電圧を36m
Vにすると積分電流は1/4になり、7.5mVにする
と3/4にすることができるので、図4に示す評価測光
II,IIIが設定できる。
【0019】このように本実施例を用いれば、従来、露
出開始前の測光値を用いて評価演算を行なわなければで
きなかった評価測光が、ダイレクト積分測光の良さを生
かしつつ可能となる。
【0020】図5は第2実施例の構成を示す図である。
本実施例はストロボの調光に重点をおいた構成を取って
おり、第1実施例のスポット測光用SPD1に相当する
SPD10をオペアンプOP10の入力端に、イマジナ
リーショート状態で配置したものである。以下に本実施
例について説明する。
【0021】図5のSPD10は図2中のSPD1に相
当するスポット測光用フォトダイオードであり、オペア
ンプOP10の−入力端にカソード、+入力端にアノー
ドがイマジナリーショート状態で接続されている。OP
10の−入力端は出力とショートされており、インピー
ダンス変換用のバッファを構成しており、+入力端には
積分開始スイッチS11、積分コンデンサC10,C1
1が接続されている。
【0022】積分コンデンサC10は他端が直接GND
に接続されて常に動作状態にあるが、積分コンデンサC
11はスイッチS12を介してGNDに接続され、スイ
ッチS12のON,OFFにより積分に寄与させるか否
かを選択可能にしてある。SPD11は図2中のSPD
2に相当する平均測光用フォトダイオードであり、アノ
ードがGND、カソードがトランジスタQ10のコレク
タ・ベースに接続されている。
【0023】トランジスタQ10,Q11、抵抗R1
0,R11はカレントミラー回路を構成しており、カレ
ントミラーの出力であるQ11のコレクタはトランジス
タQ12のエミッタに接続されている。Q12はベース
がOP10の出力、コレクタがOP10の+入力端に接
続されており、エミッタ−ベース間には、積分電流I11
の供給を禁止するためのスイッチS10が接続されてい
る。
【0024】カレントミラー内のQ11のエミッタには
可変電流源IA10 が接続されており、SPD11の光電
流IP11 と積分電流I11の比率を設定可能にしてある。
積分出力となるOP10の出力はコンパレータCP10
の−入力端に接続され、CP10の+入力端には積分終
了電圧回路11が接続されている。CP10は積分出力
と積分終了電圧を比較し、積分出力が積分終了電圧より
も高くなると積分終了信号を出力し、ストロボ発光の停
止、露出の終了を指示する。
【0025】次に本実施例の動作について説明する。図
6は積分の動作を説明するためのタイミングチャート
で、積分開始t1 以前にはスイッチS11はON、スイ
ッチS10はOFF、スイッチS12はONの状態にし
ておく。この状態では積分に寄与する電流IP10 とI11
はスイッチS11を通して基準電圧回路10に流れ積分
は行なわれない。
【0026】積分開始時間t1 にスイッチS11をOF
Fすると、IP10 ,I11はC10,C11の並列容量に
積分され、OP10の出力を上昇させる。ここで、C1
0とC11を同一容量、IP10 とI11を同一輝度の時に
等しい電流値となるようにIA10 を設定しておけば、ス
ポット測光と平均測光が各50%の比率で積分に寄与す
る評価測光となる。
【0027】一眼レフカメラで先幕全開時にストロボを
発光させる場合は、ストロボ発光直前のt2 にスイッチ
S10をON、スイッチS12をOFFさせて積分電流
11をカットし、コンデンサC11を積分に寄与しなく
する。t1 〜t2 までの積分電流IP10 とI11が等しけ
れば、t2 〜t3 の間は積分電流が1/2になるが、積
分コンデンサも1/2になるため、同じ傾きで積分が継
続される。t3 においてストロボを発光させると、SP
D10に入射する光量が急激に増加し、積分電流IP10
が増加するため積分出力は急激に上昇し、積分終了電圧
に達するとコンパレータCP10の出力が“H”から
“L”に反転して積分終了信号を発生する。この積分終
了信号に基づいてストロボの発光を停止して露出を終了
する。
【0028】このように本実施例によれば、ストロボを
使用していない時には第1実施例に示したような評価測
光が可能であるうえ、ストロボ使用時には被写体の大き
さに左右されないスポット測光によるストロボの調光が
可能であり、さらにカレントミラー回路による応答遅れ
のない高速のストロボ制御が可能である。
【0029】また、本実施例ではSPD10の光電流I
P10 がそのまま積分されるが、積分コンデンサC11を
複数に分割して制御し、IA10 をそれに合わせて制御す
れば、第1実施例と同様に測光の比率を可変にすること
ができることは言うまでもない。
【0030】図7は第3実施例の構成を示す図である。
オペアンプOP20で構成される第一積分回路26は、
SPD21の光電流IP21 を重み付けして電流I21に変
換して積分コンデンサC20に積分する。オペアンプO
P21で構成される第二積分回路27はSPD20の光
電流IP20 をそのまま積分コンデンサC21に積分する
が、SPD20はC21の電荷を放電するように接続さ
れており、第一積分回路とは逆方向に積分が行なわれ
る。
【0031】第一積分回路と第二積分回路の詳細な説明
は第1、第2実施例中で行なったので、ここでは省略す
る。第一積分回路26の積分開始電圧は第一判定電圧回
路20から供給され、同様に第二積分回路27の積分開
始電圧は第二判定電圧回路21から供給される。第一、
第二判定電圧回路はいずれも電圧可変であり、第一判定
電圧は基準電圧回路22から出力される基準電圧よりも
高電位、第二判定電圧は低電位に設定される。
【0032】第二積分回路27の出力はスイッチS23
を介してサンプルホールド用コンデンサC22とインピ
ーダンス変換用オペアンプOP22の+入力端に接続さ
れている。OP22の−入力端は出力端とショートされ
ており、バッファを形成しており、コンパレータCP2
1,CP22のそれぞれ+入力端に接続されている。
【0033】第一積分回路26の出力はコンパレータC
P20,CP21のそれぞれ−入力端に接続されてい
る。基準電圧回路22の出力はそのままコンパレータC
P20の+入力端とCP22の−入力端に接続されてい
る。コンパレータCP20は第一積分回路出力と基準電
圧を比較して第一積分終了信号23を出力し、コンパレ
ータCP21は第一積分回路出力とサンプルホールド出
力を比較して第三積分終了信号24を出力し、コンパレ
ータCP22は第二積分回路出力と基準電圧を比較して
第二積分終了信号25をそれぞれ出力する。
【0034】次に上記した構成の回路の動作について説
明する。図8(a)は第一積分回路26の積分状態を説
明する図で、積分開始前はスイッチS21はONしてお
り、積分電流I21を第一判定回路20に流すと同時に積
分コンデンサC20の電位を第一判定電圧に固定してい
る。スイッチS20はOFFしており積分可能状態にな
っている。積分はt10においてスイッチS21をOF
Fにすることによって開始され、第一積分回路出力は上
昇する。
【0035】第一積分回路26は、t11においてスイ
ッチS20をONさせることにより積分電流がカットさ
れ、一時的に積分を中断し、それまでの積分値をホール
ドすることが可能で、またt12において再度、スイッ
チS20をOFFさせることにより、t11でホールド
された電圧から引き続き積分を継続させることが可能な
ように構成されている。
【0036】図8(b)は第二積分回路27の積分状態
を説明する図で積分開始前はスイッチS22がONして
SPD20の光電流Ip20 を第二判定電圧回路21から
引き込むとともに、積分コンデンサC21の電位を第二
判定電圧に固定している。スイッチS23はONしてお
り、サンプルホールド回路28の出力を第二積分回路出
力と同電位になるようにしている。
【0037】積分はt20においてスイッチS22をO
FFすることによって開始され、サンプルホールド回路
出力は下降を開始する。t21においてスイッチS23
をOFFにすると第二積分回路の積分は継続されるが、
サンプルホールド回路28の出力はt21までの積分値
のままホールドされる。第二積分回路27は第一積分回
路26とは異なり、一担ホールドした電圧から続けて積
分することはできないが、サンプルホールド中はOP2
2の出力とOP21の+入力端をショートするスイッチ
を追加すれば第一積分回路26と同様に繰り返し積分を
行なうことが可能になることは言うまでもない。
【0038】次に、本実施例において積分をどのように
コントロールするかについて説明する。図9は第一積分
回路26とサンプルホールド回路28の積分の様子を示
すタイミングチャートである。露出開始と同時にt30
において、スイッチS21をOFFして第一積分回路2
6の積分を開始する。t31において第一積分回路出力
が基準電圧に到達すると、コンパレータCP20が反転
して第一積分終了信号23が発生する。第一積分終了信
号発生と同時にスイッチS20をONして第一積分回路
26の積分を停止してスイッチS22をOFFし第二積
分回路27の積分を開始する。
【0039】スイッチS23はONしているので、第二
積分回路出力はサンプルホールド回路28を介して、そ
のままコンパレータCP21,CP22に出力される。
t32において第二積分出力が基準電圧に達するとコン
パレータCP22が反転し、第二積分終了信号25が発
生する。第一積分回路出力は基準電圧と同電位で保持さ
れているため、コンパレータCP21も同時に反転し第
三積分終了信号24を発生する。この第二もしくは第三
積分終了信号の発生で露出を終了する。このように本実
施例においては、SPD21,SPD20の光電流を時
分割で積分することによりSPD21,SPD20の測
光する光の露出寄与率をコントロールしている。
【0040】ここでSPD21を平均測光用、SPD2
0をスポット測光用素子とすれば、第1、第2実施例と
同様の評価測光が可能であり、SPD20をストロボ調
光用素子とすれば、背景光とストロボ光の混合比までコ
ントロールすることが可能である。しかし、SPD20
をストロボ調光用にした場合、ストロボのGNoや被写
体までの距離による露出アンダー、背景が極端に暗い場
合の露出の長秒時化等の問題が発生する可能性がある。
本実施例は、このようなストロボ使用時の問題点にも対
処可能なように構成されている。
【0041】図10はストロボのGNoが小さいかある
いは被写体が遠くてストロボ光が届かない場合の制御方
法を示したタイミングチャートである。t40におい
て、スイッチS21をOFFして第一積分回路26の積
分を開始する。t41において第一積分回路出力が基準
電圧に達すると、コンパレータCP20が反転して第一
積分終了信号を発生する。
【0042】第一積分終了信号が発生するとスイッチS
20をONして第一積分回路の積分を中断して、スイッ
チS22をOFFして、第二積分回路27の積分を開始
する。ここでストロボを発光させるが、被写体からの反
射光が小さく、第二積分回路出力が基準電圧に達する前
にストロボの発光が終了してしまうと、t42でスイッ
チS23をOFFして第二積分回路出力をホールドして
しまい、スイッチS20を再度OFFして第一積分回路
の積分を再開する。
【0043】t43において第一積分回路出力が、サン
プルホールド回路28にホールドされた電圧に達する
と、コンパレータCP21が反転して第三積分終了信号
24が発生する。この第三積分終了信号発生で露出を終
了させることにより、ストロボの不足分を自然光で補な
うことが可能である。図11は背景光が暗すぎて、第一
積分回路出力が基準電圧に達するまでに時間がかかりす
ぎる場合の制御を示すタイミングチャートである。t5
0においてスイッチS21をOFFして第一積分回路2
6の積分を開始するが、背景光が暗すぎて積分終了に時
間がかかりすぎるとカメラは手ブレ等の要因により、こ
れ以上長い露出を行なうと正常な写真にならないと判断
する。
【0044】この場合はt51において第一積分終了信
号の発生を待たずに、スイッチS20をONして第一積
分回路26の積分を中断し、スイッチS22をOFFし
て第二積分回路27の積分を開始すると同時にストロボ
の発光を開始する。第二積分回路出力はt52において
基準電圧に達して第二積分終了信号を発生するが、これ
を無視してt53において、第一積分回路出力と第二積
分回路出力がクロスし、コンパレータCP21が反転し
て第三積分終了信号が発生するまでストロボの発光を継
続する。
【0045】第三積分終了信号が発生すると、ストロボ
の発光を停止し露出を終了することにより自然光による
露出の不足分をストロボ光で補なうことができる。この
ように本実施例においては、基準電圧に対する第一判定
電圧、第二判定電圧の比率を可変にすることにより評価
測光の測光比率を設定可能であるばかりでなく自然光と
ストロボ光の比率までもコントロールすることができ
る。
【0046】図12は第4実施例の構成を示す図であ
る。SPD30はスポット測光用の受光素子でオペアン
プOP30の入力端子間にイマジナリーショートに接続
され、+入力端は基準電圧回路30に接続されている。
オペアンプOP30の−入力端と出力端の間には積分コ
ンデンサC30とスイッチS30が並列に接続されてい
る。
【0047】オペアンプOP30、積分コンデンサC3
0、スイッチS30、受光素子SPD30で構成される
第一積分回路31はスイッチS30をOFFすることに
より、SPD30の発生する光電流IP30 を積分コンデ
ンサC30に積分して、オペアンプOP30の出力に積
分電圧を発生し、これを第一積分回路出力として出力す
る。
【0048】第二積分回路32は第一積分回路31と同
じ回路構成であるが、SPD31は平均測光用の受光素
子でありSPD30に対してα倍の面積を有している。
これに対して積分コンデンサC31も積分コンデンサC
30に対してα倍の容量に設定してあり、同一輝度条件
の下では同一積分出力が発生するように構成されてい
る。
【0049】第一積分回路出力と第二積分回路出力は重
み付け回路33に入力される。重み付け回路33は第一
積分回路出力と第二積分回路出力の間に接続された同一
抵抗値を持つラダー抵抗R30,R31,R32,R3
3と一端が各抵抗間に接続され、他端がまとめられたス
イッチS32,S33,S34,S35,S36によっ
て構成され、各スイッチはいずれか1つがONして、第
一積分回路出力、第二積分回路出力、あるいは第一、第
二積分出力をラダー抵抗で分圧した電圧を選択出力でき
るようになっている。
【0050】重み付け回路出力はコンパレータCP30
の−入力端に接続され、+入力端に接続された積分終了
電圧回路34の出力電圧と比較される。重み付け回路出
力が積分終了電圧を上回るとコンパレータCP30の出
力が反転して積分終了信号35が出力される。
【0051】次に実際の動作を図13、図14のフロー
チャートに従って説明する。図13においてスイッチS
32〜S36は、S34のみがONしており他は全てO
FFである。積分開始前はスイッチS30,S31はO
Nしており、光電流IP30 ,IP31 はそれぞれスイッチ
S30,S31を介して流れるため、積分コンデンサC
30,C31には積分されず、第一積分回路出力、第二
積分回路出力共に基準電圧に保持されている。
【0052】t60において露出開始と同時にスイッチ
S30,S31をOFFし、光電流IP30 ,IP31 は積
分コンデンサC30,C31に蓄積され、第一、第二積
分回路出力は上昇を開始する。ここで、均一輝度の被写
界を測光していれば、第一、第二積分回路出力は同じ傾
きで上昇するが、図13では中心部が暗い逆光条件での
積分を示している。重み付け回路出力は、抵抗R30,
R31とR32,R33とで等分に分割されたスイッチ
S34の出力が選択されているため、第一積分回路出力
と第二積分回路出力の平均が出力される。
【0053】t61において重み付け回路出力が積分終
了電圧に達すると、コンパレータCP30の出力が反転
し、積分終了信号が出力され、露出の終了を指示する。
図14は本実施例におけるストロボによる逆光補正の方
法を示したタイミングチャートである。露出開始からt
71の重み付け回路出力が積分終了電圧に達するまでは
図13に示した通常の露出と同じであるが、本実施例
は、t71においてカメラがストロボ発光許可状態であ
ればスイッチS34をOFFして、代わりにスイッチS
32をONして重み付け回路出力を第一積分回路出力に
切換える。
【0054】このとき、第一積分回路出力が積分終了電
圧に達していなければ積分終了信号は解除されるため、
カメラは積分終了信号の解除を確認してストロボの発光
を開始し、t73において再度重み付け回路出力が積分
終了電圧に達して積分終了信号が出力されるとストロボ
の発光を停止し、露出を終了する。
【0055】仮にt72において積分終了信号が解除さ
れなかった場合は、被写体が順光状態であったと判断し
てストロボの発光は行なわず、直ちに露出を終了する。
このように本実施例によれば、露出開始前に順光か逆光
かを判断することなく露光中にストロボによる逆光補正
が必要か否かの判断ができるうえ、中央の被写体には適
正露光を行ない、周辺についてはややオーバー気味の逆
光らしさを残した写真撮影が可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の受光素子の面積の差や感度のバラツキ等に影響され
ず、露出に寄与する割合を設定できるため、露出が正確
でストロボ調光特性の良いTTLダイレクト測光におい
ても正確な評価測光を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略を示すブロック図であ
る。
【図2】受光素子の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図4】第1実施例において設定可能な5つの測光方式
を示す図である。
【図5】第2実施例の構成を示す図である。
【図6】第2実施例における積分の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図7】第3実施例の構成を示す図である。
【図8】(a)は第一積分回路の積分状態を説明する図
であり、(b)は第二積分回路の積分状態を説明する図
である。
【図9】第一積分回路とサンプルホールド回路の積分の
様子を示すタイミングチャートである。
【図10】ストロボのGNoが小さいかあるいは被写体
が遠くてストロボ光が届かない場合の制御方法を示した
タイミングチャートである。
【図11】背景光が暗すぎて、第一積分回路出力が基準
電圧に達するまでに時間がかかりすぎる場合の制御を示
すタイミングチャートである。
【図12】第4実施例の構成を示す図である。
【図13】第4実施例の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図14】第4実施例の他の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1,10…基準電圧回路、2,11…積分終了電圧回
路、3,12…積分終了信号、100…受光素子1、1
01…受光素子2、102…光電流重み付け手段、10
3…積分手段、104…積分終了検知手段。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分測光と平均測光可能なカメラの自動
    露出装置において、 受光面積が異なる複数の受光素子と、 受光面積比の影響を排除して、上記受光素子の発生する
    光電流が、同一輝度の時に略同一の出力値となるように
    調節する調節手段と、 を具備したことを特徴とするカメラの自動露出装置。
  2. 【請求項2】 受光面積が異なる複数の受光素子と、 受光面積比の影響を排除して、上記受光素子の発生する
    光電流が同一輝度において略同一の電流値となるよう
    に、該光電流に重み付けを行なう光電流重み付け手段
    と、 受光面積比に影響されない電流を被写体の露出量として
    積分する積分手段と、 上記積分手段によって所定量の積分が行なわれた否かを
    検知し、所定量の積分が行なわれた時に露出の終了を指
    示する積分終了検知手段と、を具備したことを特徴とす
    るカメラの自動露出装置。
  3. 【請求項3】 受光面積が異なる複数の受光素子と、 上記各受光素子の発生する光電流を同一輝度において互
    いに略同一の電圧値として出力させる受光面積比キャン
    セル手段と、 上記受光面積比キャンセル手段によって出力された受光
    面積比に影響されない各電圧を撮影状況によって選択的
    に分圧する重み付け手段と、 上記重み付け手段によって出力された出力電圧が所定の
    被写体露出量に相当するか否かを検知し、所定量の電圧
    に達した際に露出の終了を指示する露出終了検知手段
    と、 を具備したことを特徴とするカメラの自動露出装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の受光素子は、 被写界の略中央部をスポット測光する第1の受光素子
    と、 上記被写界の略中央部を除いた略全体を平均測光する第
    2の受光素子とを具備することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のカメラの自動露出装置。
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