JP3173913B2 - バッグインカートン - Google Patents

バッグインカートン

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JP3173913B2
JP3173913B2 JP08268393A JP8268393A JP3173913B2 JP 3173913 B2 JP3173913 B2 JP 3173913B2 JP 08268393 A JP08268393 A JP 08268393A JP 8268393 A JP8268393 A JP 8268393A JP 3173913 B2 JP3173913 B2 JP 3173913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカートン内に、可撓性の
内袋を収容してなるバッグインカートン(以下BICと
いう)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体包装容器としてBICが使用
されている。通常、BICのカートンは、平坦な底面及
び頂面と、その間の平坦な4側面とを有する直方体形状
をなしており、内袋はカートンの4側面の内面に貼り付
けられている。このBICは、一般にジュース、酒等の
粘度の低い液体包装用として使用されており、内容物の
取り出しの際には、内容物の排出と同時に、その排出分
に相当する量の空気がBIC内に入るように取り扱われ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、このB
ICの低コスト及び液体包装の確実さに着目し、これを
インキ等の高粘度の液体包装用に使用する検討を行っ
た。ところが、高粘度液体では、取り出しに当たって内
容物を注出口から吸引して取り出す必要があり、その際
空気を内袋内に入れることが困難であるので、内袋を、
内容物の取り出しに応じて容積が減少するように変形さ
せる必要が生じた。このため、従来のように内袋をカー
トンの4側面に貼り付けた形式のBICでは、内容物の
取り出し時に内袋が変形できず、結局、そのままでは高
粘度液体の包装には用いることができなかった。また、
高粘度液体に限らず、空気に接触することを嫌う液体を
入れた時にも、内容物の取り出し時に内袋を変形させる
必要があるため、やはり従来のBICは使用できなかっ
た。
【0004】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、内容物の取り出し時に内袋の少なくとも一
部を変形可能とすることにより、内袋内に空気を入れる
ことなく内容物の取り出しを可能とし、これによってイ
ンキ等の高粘度液体や空気への接触を嫌う液体の包装に
好適に使用可能なBICを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本願請求項1に記載の発明は、対向した広い一対
の面を備えた偏平なほぼ直方体形状のカートンと、その
カートン内に収容された可撓性の内袋と、カートンの
記広い一対の面の一方に配置され、内袋に連通した注出
口とを備え、前記内袋が、カートンの対向した広い一対
の面のほぼ全域で拘束され、一緒に変形するよう、該一
対の面に貼り付けられていることを特徴とするバッグイ
ンカートンを要旨とする。
【0006】また、本願請求項2に記載の発明は、ほぼ
直方体形状のカートンと、そのカートン内に収容された
可撓性の内袋と、カートンの一つの面に配置され、内袋
に連通した注出口とを備え、前記内袋が、カートンの
側面のうちの対向した一対の面の、中心線を含んで所定
幅に延びる帯状領域で拘束されるよう、該一対の面の帯
状領域に貼り付けられるが、前記4側面のその他の領域
には非拘束となっており、前記注出口が前記帯状領域に
配置されていることを特徴とするバッグインカートンを
要旨とする。
【0007】
【作用】上記したように本願請求項1の発明になるバッ
グインカートン即ちBICは、カートン内面に内袋を貼
り付けた構成であるので、従来のBICと同様に安価に
製造可能である。使用に際しては、注出口から内袋内の
内容物を吸引すると、内圧が減少し、そのため、内袋に
は内袋を潰す方向の大気圧が作用することとなる。この
内袋は、偏平なカートンの対向した広い一対の面に貼り
付けられ、一緒に変形するよう拘束されているので、結
局、その広い一対の面にカートンを押しつぶす方向の外
圧が作用することとなり、その広い一対の面が内袋と共
湾曲しながら互いに接近し、内袋の内容積が減少す
る。かくして、内袋内に空気を入れることなく、内容物
を吸引して取り出すことができ、しかも、カートンは偏
平な形状で、押しつぶし易いので、内袋と共に安定して
変形し、内袋の内容積をきわめて小さくし、内容物の残
量を少なくすることができる。また、注出口を内袋を拘
束している広い一対の面の一方に配置しているので、吸
い出しの初期に内袋が注出口を塞いでしまうことがな
く、内容物の吸い出しを良好に行うことができる
【0008】本願請求項2の発明になるBICも同様
に、カートン内面に内袋を貼り付けた構成であるので、
従来のBICと同様に安価に製造可能である。使用に際
しては、注出口から内袋内の内容物を吸引すると、内圧
が減少し、そのため、内袋には内袋を潰す方向の大気圧
が作用することとなる。この内袋は、カートンの一対の
面の中心線を含んだ帯状領域に貼り付けられ、その部分
は拘束されているが、その両側の部分は非拘束であるの
で、その両側の部分が大気圧によって内方に変形させら
れ、内袋の内容積が減少する。かくして、内袋内に空気
を入れることなく、内容物を吸引して取り出すことがで
き、しかも、内袋はカートンの一対の面で拘束された部
分の両側から徐々に内方に変形するので、変形が安定し
ており、このため、内袋が不安定に変形して内容物を内
袋内の一部に閉じ込めてしまうということが少なく、内
容物の大部分を取り出すことができ、残量を少なくする
ことができる。また、注出口を内袋を拘束している帯状
領域に配置しているので、吸い出しの初期に内袋が注出
口を塞いでしまうことがなく、内容物の吸い出しを良好
に行うことができる
【0009】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は請求項1に記載の発明の一実施例による
BICを、その長手方向に直角な面で切断した概略断面
を示すもので、(a)は内容物を満たした状態を、
(b)はその内容物を吸い出した状態を示している。図
2はそのBICを、中央部で、長手方向に平行な面で切
断した概略断面を示すもので、(a)は内容物を満たし
た状態を、(b)はその内容物を吸い出した状態を示し
ている。図3はそのBICを示す概略斜視図であり、
(a)は注出口を設けた面を上にした状態を、(b)は
注出口を設けた面を下にした状態で示している。図1〜
図3において、全体を参照符号1で示すBICは、外容
器を構成するカートン2と、その内部に収容された可撓
性の内袋3を有しており、その内袋3内にインキ等の液
体である内容物4が収容されている。
【0010】カートン2は、偏平な直方体形状のもので
あり、対向した広い一対の面2a、2bと、その両側の
細長い一対の側面2c、2dと、両端の細長い一対の端
面2e、2fを有している。広い一対の面2a、2bの
一方の面2aには、幅方向の中央部に、内袋3に連通し
た注出口5が取り付けられ、キャップ6で閉じられてい
る。この注出口5は、内袋3に接合するためのフランジ
5aと、内袋3内に延びる突起部5bを有しており、そ
の突起部5bの間に液体の通路5cを形成している。こ
の構成としたことにより、後述するように内容物4を吸
い出し、それに連れて対向位置にある面2bが注出口5
に接近した時に、その突起部5bが面2bを支え、注出
口5の通路が塞がるのを防止することができる。注出口
5に向かい合う面2bには、内容物の吸い出し時にその
面2bを容易に湾曲させうるよう、筋押し等による罫線
7(図3参照)が形成されている。なお、注出口5を配
置している側の面2aには罫線を設けてもよいし、設け
なくてもよい。
【0011】内袋3は、カートン2の対向した広い一対
の面2a、2bのほぼ全域で拘束されるよう、その面2
a、2bに貼り付けられている。ただし、その場合、面
2a、2bに拘束される内袋3の領域は、必ずしもその
全域が面2a、2bに貼り付けられる必要はなく、部分
的に貼り付けられていてもよい。
【0012】次に、上記構成のBIC1の製造方法を説
明する。まず、図4において、板紙を所定形状に打ち抜
いて、カートンを形成するためのカートンブランク2′
を準備する。また、それに並行して、フイルムを筒貼り
し(背シールし)、所定の長さに切断した筒状フイルム
3′(後工程でその上下端をシールして内袋となる)を
準備する。なお、筒状フイルム3′としては、図示した
ように背シールしたものに限らず、フイルムを2枚重
ね、その両側をシールすることによって筒状としたもの
を用いてもよい。
【0013】次に、カートンブランク2′のパネル2
a′、2b′(カートン2の広い面2a、2bとなる領
域)に糊(例えば、エマルジョン)9を塗布する。この
糊塗布はカートンブランク2′を矢印方向に搬送しなが
ら行うため、糊9は図示したように直線状に塗布され
る。また、同時に、糊代2g′の背面にも糊を塗布す
る。なお、糊9の塗布位置、塗布パターンは図示のもの
に限らず、適宜変更可能であり、例えば点状に糊付けを
行ってもよい。
【0014】次に、そのカートンブランク2′のパネル
2a′、2c′(カートン2の面2a、2cとなる領
域)に筒状フイルム3′を重ね、糊9を利用して貼り付
ける。この状態が図5に示す状態である。次に、カート
ンブランク2′のパネル2b′、2d′(カートン2の
面2b、2dとなる領域)を、図6に示すように、折り
重ねて胴貼りする。以上により、組み立て前の偏平なB
IC1′が形成される。
【0015】次に、偏平なBIC1′は、組み立て及び
充填工程に送られ、そこで角柱状に起こされ、注出口取
付用の穴が打ち抜かれ、その後、注出口5が取り付けら
れる。注出口5を取り付けた後、筒状フイルム3′の一
端がシールされ、次に、カートンブランク2′の一端が
組み立てられ、次いで、筒状フイルム3′の他端がシー
ルされた後、カートンブランク2′の他端が組み立てら
れる。これにより、図3に示すように、カートン2内に
内袋を収容したBIC1が組み立てられる。なお、これ
らの工程は、従来行われているBIC製造技術を適用し
て実施できるので、製造設備等についての説明は省略す
る。最後に、注出口5から内袋3内の空気を抜いた後、
インキ等の内容物4が充填され、図1(a)、図2
(a)に示す状態となる。
【0016】内容物4を満たしたBIC1の使用に際し
ては、図1、図2に示すように、そのBIC1を、注出
口5が下向きとなる状態で印刷機等の使用機械にセット
し、注出口5に使用機械側に設けている吸引装置のコネ
クタ(図示せず)を接続し、注出口5から内容物4を吸
引する。この吸引により内袋3内の内圧が減少し、その
ため、内袋3には内袋を潰す方向の大気圧が作用するこ
ととなる。この内袋3は、偏平なカートンの対向した広
い一対の面2a、2bに貼り付けられているので、結
局、その広い一対の面2a、2bにカートンを押しつぶ
す方向の外圧が作用することとなり、強度の弱い広い一
対の面2a、2bが、二点鎖線11a、11bで示すよ
うに、湾曲しながら互いに接近し、内袋3の内容積が減
少する。かくして、内袋3内に空気を入れることなく、
内容物4を吸引して取り出すことができる。ここで、前
記したように、面2bには湾曲しやすくするための罫線
7(図3参照)を設けているので、注出口5を設けた面
2aに比べて面2bの方が大きく湾曲し、注出口5を設
けた面2aの変形が少なくなる。これは、注出口5を機
械のコネクタ(図示せず)に連結することによってBI
C1を機械にセットした場合に、好ましいことである。
なお、一対の面2a、2bを均等に湾曲させても支障な
い場合には、面2aにも罫線を設けることが好ましい。
【0017】注出口5からの内容物4の吸引を継続して
ゆくと、向かい合った一対の面2a、2bが接近し、や
がては図1(b)、図2(b)に示すように両者がきわ
めて接近した状態となる。また、内袋3の周囲の部分3
aは内方に引き込まれる。これにより、内袋3の内容積
がきわめて小さくなり、内容物4のほとんどを取り出す
ことができ、内容物の残量を少なくすることができる。
なお、内袋3の周囲の部分3aが図示したように、内側
に引き込まれるのを許容するため、広い面2a、2bの
周縁部分には内袋3を接着しない方がよい。ただし、接
着していても、その部分が剥がれれば、特に支障はな
い。
【0018】以上のように、このBIC1では、内袋3
の対向した広い面積部分をカートン2の向い合った広い
面2a、2bに貼り付け、その面2a、2bと一体に変
形するようにしているので、この部分が、内容物の吸い
出しに応じて比較的にゆっくりと安定して変形し、この
ため、吸い出しの初期に内袋3が注出口を塞いでしまう
とか、内容物を内袋内に局部的に閉じ込めてしまうとい
うことがなく、内容物の吸い出しを良好に行うことがで
きる。
【0019】ここで、一対の面2a、2bの大きさは、
カートン2を構成する板紙の強度、内袋から内容物を吸
引する際の吸引力等を考慮して、内容物吸引により変形
させうるように定めればよい。また、その面2a、2b
を図1(b)に示すように変形させながら内容物4を良
好に吸い出し可能とするには、カートン2の厚さDに比
べてカートン2の幅Wをかなり大きくすることが必要で
あり、この比(W/D)は、カートン2の強度にもよる
が、通常、2以上とすることが好ましい。上記した実施
例のカートン2の具体的な1寸法例としては、130m
m(W)×220mm×40mm(D)を挙げることが
できる。
【0020】
【0021】次に、本願請求項2の発明の実施例を説明
する。図7は請求項2に記載の発明の一実施例によるB
ICを、その長手方向に直角な面で切断した概略断面を
示すもので、(a)は内容物を満たした状態を、(b)
はその内容物を吸い出した状態を示している。図8はそ
のBICを、中央部で、長手方向に平行な面で切断した
概略断面図、図9はそのBICの概略斜視図である。図
7〜図9において、全体を参照符号21で示すBIC
は、外容器を構成するカートン22と、その内部に収容
された可撓性の内袋23を有しており、その内袋23内
にインキ等の液体である内容物24が収容されている。
【0022】この実施例のカートン22は、図3に示す
カートン2に比べて、あまり偏平ではない直方体形状の
ものであるが、カートン2と同様に、対向した一対の面
22a、22bと、その両側の一対の側面22c、22
dと、両端の一対の端面22e、22fを有している。
この一対の面22a、22bの一方の面22aには、幅
方向の中央部に、内袋24に連通した注出口25が取り
付けられ、キャップ26で閉じられている。この注出口
25は、内袋23に接合するためのフランジ25aと、
内袋23内に延びる突起部25bを有しており、その突
起部25bの間に液体の通路25cを形成している。こ
の構成としたことにより、後述するように内容物24を
吸い出し、それに連れて内袋23の可動部分が注出口2
5に接近した時に、その突起部25bが内袋23を支
え、注出口25の通路が塞がるのを防止することができ
る。更に、注出口25のフランジ25aには、断面がH
型の通路部材25dが一体に連結されている。この通路
部材25dは、内袋23内にカートン22の長手方向に
配置されるもので、内容物24の吸い出し時に内袋23
の可動部分がかぶさってきた時にその可動部分を支え、
注出口25に到る通路を確保することができる。なお、
通路部材25dを注出口25と一体構造として作る代わ
りに、別部品として作ってもよいし、更には、必要のな
い場合には、省略してもよい。
【0023】内袋23は、その一部がカートン22の対
向した一対の面22a、22bに貼り付けられ、動かな
いように拘束されている。この内袋23の拘束位置は、
一対の面22a、22bの、長手方向の中心線を含み、
その中心線に沿って延びる帯状領域(図9に破線による
ハッチングで示す領域)27a、27bであり、以下、
この帯状領域で拘束されている内袋23の部分23a、
23bを固定部分という。なお、内袋23を、その帯状
領域27a、27bで拘束させるには、その全面に内袋
23を貼り付ける必要はなく、部分的に貼り付ければよ
い。
【0024】内袋23の固定部分23a、23bの幅
(即ち帯状領域27a、27bの幅)w1 、w2 は、カ
ートン2の幅Wの約半分に定められ、好ましくは、注出
口25側の固定部分23aの方が他方の固定部分23b
よりも大きくなるように定められる。内袋23の、対向
した固定部分23a、23bの両側の部分23cはカー
トン22の内面に貼り付けられておらず、従って移動可
能な可動部分となっている。
【0025】上記構成のBIC21も、図1〜図6に示
した実施例のBIC1と同様に製造される。
【0026】内容物24を満たしたBIC21の使用に
際しては、図7に示すように、そのBIC21を、注出
口25が下向きとなる状態で印刷機等の使用機械にセッ
トし、注出口25に使用機械側に設けている吸引装置の
コネクタ(図示せず)を接続し、注出口25から内容物
24を吸引する。この吸引により内袋23内の内圧が減
少し、そのため、内袋23には内袋を潰す方向の大気圧
が作用することとなる。この内袋23の向かい合った固
定部分23a、23bは、カートン22の内面の帯状領
域27a、27bに貼り付けられて拘束されているが、
その両側の部分23cは可動部分となっているので、そ
の可動部分23cが大気圧によって内方に変形させら
れ、内袋23の内容積が減少する。かくして、内袋23
内に空気を入れることなく、内容物24を吸引して取り
出すことができる。この際、内袋23はカートン22の
内面で拘束された固定部分23a、23bの両側から、
二点鎖線31a、31bで示すように、徐々に内方に変
形してゆくので、変形が安定しており、このため、内袋
が不安定に変形して内容物を内袋内の一部に閉じ込めて
しまうということが少なく、内容物の大部分を取り出す
ことができる。そして、最終的には、図7(b)に示す
ように、内袋23の両側の可動部分23cが固定部分2
3a、23bにほぼ接触し、且つ互いにほぼ接触する位
置まで移動し、内袋23の内容積をきわめて小さくする
ことが可能であり、内容物24の残量を少なくすること
ができる。
【0027】なお、上記実施例では、内袋23を固定す
るための帯状領域27a、27bが、カートンの一対の
面22a、22bの長手方向に延びる中心線に沿って配
列されているが、本発明はこの構成に限らず、カートン
の一対の面22a、22bの幅方向に延びる中心線に沿
った帯状領域に内袋23を固定する構成としてもよい。
更に、注出口25の取り付け位置も、面22aに限ら
ず、他の面に変更してもよい。しかし、注出口の取付位
置は、図示実施例のように内袋23を貼り付けている帯
状領域内に設けることが好ましい。
【0028】以上の説明では、いずれの実施例において
も内容物取り出しの際にBIC1、21を、その注出口
が下向きとなる状態で機械にセットする場合を説明した
が、BIC1、21からの内容物取り出しはこの状態で
行う場合に限らず、BIC1をセットする機械に応じて
適宜変更可能である。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように本願請求項1の発
明になるバッグインカートン即ちBICは、カートンブ
ランクに内袋を構成する筒状フイルムを貼り付け、且つ
カートンブランクを胴貼りし、その後、筒状フイルムの
両端をシールし、且つカートンブランクの両端を組み立
てることにより形成できるので、従来使用されているB
ICと同様に安価に製造可能であり、且つ内袋とカート
ンの二重構造により、内容物を確実に保護することがで
きる。しかも、本発明では、偏平なカートンを用い、そ
の広い一対の面の大部分に内袋を貼り付けて拘束させた
構成としているので、注出口からの内容物の吸引に応じ
て、内袋がカートンの広い一対の面と共に安定して変形
して内袋の内容積が減少し、従って、内袋内に空気を入
れることなく、内容物を吸引して取り出すことができ、
しかも、内袋の変形が安定して生じるので、内袋の内容
積をきわめて小さくし、内容物の残量を少なくすること
ができ、高粘度液体や空気に触れることを好まない液体
の包装容器として好適に使用できるという効果を有して
いる。
【0030】また、本願請求項2の発明になるBIC
も、上記した請求項1の発明になるBICと同様に、安
価に製造可能であり、且つ内袋とカートンの二重構造に
より、内容物を確実に保護することができる。しかも、
本発明では、内袋を、カートンの4側面のうちの対向し
一対の面の、中心線を含んで所定幅に延びる帯状領域
に拘束させ、前記4側面のその他の領域には非拘束とし
ているので、注出口から内袋内の内容物を吸引した際、
内袋の、向かい合った帯状領域で拘束された固定部分の
両側の可動部分が安定して内方に変形し、その内容積が
減少し、従って、内袋内に空気を入れることなく、内容
物を吸引して取り出すことができ、しかも、内袋の変形
が安定して生じるので、内袋の内容積をきわめて小さく
し、内容物の残量を少なくすることができ、高粘度液体
や空気に触れることを好まない液体の包装容器として好
適に使用できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1の発明の実施例によるBICを、
その長手方向に直角な面で切断した概略断面を示すもの
で、(a)は内容物を満たした状態を示す概略断面図
(b)はその内容物を吸い出した状態を示す概略断面図
【図2】そのBICを、中央部で、長手方向に平行な面
で切断した概略断面を示すもので、(a)は内容物を満
たした状態を示す概略断面図 (b)はその内容物を吸い出した状態を示す概略断面図
【図3】(a)そのBICを、注出口を設けた面を上に
して示す概略斜視図 (b)そのBICを、注出口を設けた面を下にして示す
概略斜視図
【図4】上記実施例のBICを製造するためのカートン
ブランク及び筒貼りしたフイルムを示す概略平面図
【図5】カートンブランクに筒貼りした筒状フイルムを
貼り付けた状態の概略平面図
【図6】筒状フイルムを貼り付けたカートンブランクを
胴貼りして示す概略平面図
【図7】本願請求項2の発明の実施例によるBICを、
その長手方向に直角な面で切断した概略断面を示すもの
で、(a)は内容物を満たした状態を示す概略断面図 (b)はその内容物を吸い出した状態を示す概略断面図
【図8】そのBICを、中央部で、長手方向に平行な面
で切断して示す概略断面図
【図9】そのBICを、注出口を設けた面を上にして示
す概略斜視図
【符号の説明】
1、21 BIC 2、22 カートン 2a、2b 広い一対の面 22a、22b 一対の面 3、23 内袋 4、24 内容物 5、25 注出口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向した広い一対の面を備えた偏平なほ
    ぼ直方体形状のカートンと、そのカートン内に収容され
    た可撓性の内袋と、カートンの前記広い一対の面の一方
    配置され、内袋に連通した注出口とを備え、前記内袋
    が、カートンの対向した広い一対の面のほぼ全域で拘束
    され、一緒に変形するよう、該一対の面に貼り付けられ
    ていることを特徴とするバッグインカートン。
  2. 【請求項2】 ほぼ直方体形状のカートンと、そのカー
    トン内に収容された可撓性の内袋と、カートンの一つの
    面に配置され、内袋に連通した注出口とを備え、前記内
    袋が、カートンの4側面のうちの対向した一対の面の、
    中心線を含んで所定幅に延びる帯状領域で拘束されるよ
    う、該一対の面の帯状領域に貼り付けられるが、前記4
    側面のその他の領域には非拘束となっており、前記注出
    口が前記帯状領域に配置されていることを特徴とするバ
    ッグインカートン。
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