JP3607361B2 - バッグインカートン - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は略直方体状のカートン内面に、可撓性内袋を貼り付けてなるバッグインカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体包装容器としてバッグインカートンが使用されている。通常、バッグインカートンのカートンは、平坦な底面及び頂面と、その間の平坦な4側面とを有する略直方体形状をなしており、内袋はカートンの4側面の内面に貼り付けられている。このバッグインカートンは、一般にジュース、酒等の粘度の低い液体包装用として使用されており、内容物を注出口から取り出す際には、内容物の排出に伴い、その排出分に相当する空気が内袋内に入るように取り扱われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
バッグインカートンをインキ等の高粘度の液体包装用に使用する場合、高粘度液体の取り出しに当たって液体を注出口から吸引して取り出す必要があり、その際空気を内袋内に入れることが困難である。このため、内袋を内容物の取り出しに応じて容積が減少するように変形させる必要がある。従って従来のように内袋をカートンの4側面に貼り付けた形式のバッグインカートンでは、内容物の取り出し時に内袋が変形できず、結局、そのままでは高粘度液体の包装には用いることができない。
【0004】
さらに、バッグインカートンを印刷機用インキの包装用に使用する場合、該容器の注出口と印刷機側のコネクタ(図示せず)を接続して、内容物を取り出す方法が用いられている。
【0005】
又、印刷機に一定のインキを供給するという目的を満足する為には、単位時間あたりの供給量が安定している必要がある。
【0006】
これらの機能を満足する為には、従来のバックインカートンでは性能を満足することができず、
▲1▼ インキの吸引に伴い、内袋が変形する必要がある。
【0007】
▲2▼ さらに、インキの供給量を安定化させる必要がある。
【0008】
このためには、内袋をカートン内で容易かつ確実に変形させる必要がある。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、インキ等の高粘度液体を、適切に包装することができかつ使用中に内袋をカートン内で容易かつ確実に変形させることができるバッグインカートンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明は、略直方体状のカートンと、このカートン内部に設けられた可撓性の内袋と、
カートンの注出口取付面に前記内袋と前記注出口取付面を貫通して取付けられた注出口とを備え、前記内袋はカートンの注出口が取付けられた注出口取付面の略全域に接着剤により固定されるとともに、さらに内袋は注出口取付面に隣接する一対の対向する側面に、注出口とこの注出口から最も離れたカートンの遠端部とを結ぶ直線と略平行に延びる切欠部を残して粘着され、一対の対向する側面に形成された切欠部は、一対の側面のうち遠端部側の領域に、遠端部側に向く開口を有するよう配置され、内袋の内容物の減少とともに内袋がカートンから徐々に剥離することを特徴とするバッグインカートンである。
【0013】
【作用】
請求項1記載の発明によれば、内袋は一対の対向する側面に、注出口とこの注出口から最も離れたカートンの遠端部とを結ぶ直線と略平行に延びる切欠部を残して粘着されているので、内袋の内容物の減少に伴って内袋がカートン内面から剥離する際、一対の側面において内袋を遠端部側から容易に剥離することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、内袋は一対の対向する側面のうち、注出口とこの注出口から最も離れたカートンの遠端部とを結ぶ直線の略中間部を境として、注出口側の略全域に粘着されるとともに、遠端部側において点付けされているので、内袋の内容物の減少に伴って内袋がカートン内面から剥離する際、一対の側面において内袋を遠端部側から容易に剥離することができる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、内袋は一対の対向する側面に、粘着領域の面積が注出口側から遠端部側へ向って徐々に小さくなるよう粘着されているので、内袋の内容物の減少に伴って内袋がカートン内面から剥離する際、一対の側面において内袋を遠端部側から容易に剥離することができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0017】
図1乃至図5は本発明によるバッグインカートンの一実施例を示す図であり、そのうち図1(a)は内容物を満たした状態を、図1(b)は内容物を吸い出した状態を示している。また図2はバッグインカートンの概略斜視図である。図1、図2において、バッグインカートンは、外容器を構成する略直方体状の箱状カートン2と、その内部に収容された可撓性の内袋3とを備え、その内袋3内にインキ等の液体からなる内容物4が収容されている。カートン2は、直方体の隣合う二面間に傾斜面を形成したものであり、カートン2は、平坦な四つの側面2a、2b、2c、2dと、端面2e、2fと、端面2fと側面2aとの間に形成された傾斜面2gとを有している。
【0018】
カートン2の傾斜面2gには、内袋3に連通する注出口5が取り付けられ、注出口5はキャップ6で閉じられている。この注出口5は、傾斜面2gおよび内袋5を貫通して内袋3内に延びる筒状部5aを有しており、その筒状部5aの内袋3側端部に液体を通過させるための溝状の通路5bが形成されている。この通路5bを形成したことにより、例え、筒状部5aの先端が内袋3で塞がれたとしても、内容物4を注出口5に吸い込むことが可能である。注出口5のカートン2からの突出高さは、キャップ6を取り付けた状態でそのキャップ6が、側面2a及び端面2fの各延長面で囲まれた領域内に入るように定められている。このような構成により、多数のバックインカートンを並べ且つ積み重ねることができる。
【0019】
内袋3はカートン2の内面に対して一部が貼り付けられ、動かないように固定されている。
【0020】
すなわち、図1乃至図3に示すように、内袋3はカートン2の内面のうち、傾斜面(注出口取付面)2g、および傾斜面2gの下方に隣接する側面2aの略全域に粘着されている。なお、内袋3を傾斜面2gおよび側面2aに接着剤で点付けし、この点付けにより傾斜面2gおよび側面2aの全域に内袋3を固定してもよい。
【0021】
また図2および図3に示すように、内袋3は傾斜面2gに隣接するとともに互いに対向する一対の側面2b、2dに、複数の切欠部18を残して粘着領域9において粘着されている。一対の側面2b、2dの切欠部18は、注出口5とこの注出口5から最も離れたカートン2の遠端部20とを結ぶ直線21(図1(a)(b)参照)と略平行に延びている。
【0022】
また複数の切欠部18は、一対の側面2b、2dのうちカートン2の遠端部20側の領域に配置されており、切欠部18の開口18aは遠端部20側に向いている。このため一対の側面2b、2dのうち注出口5側の領域においては、内袋3が一対の側面2b、2dに略全面的に粘着されている。
【0023】
このように一対の側面2b、2dの遠端部20側の領域に、遠端部20側を向いた開口18aを有する切欠部18を設けることにより、後述のように内袋3がカートン2の内面から剥離する際、一対の側面2b、2dにおいて内袋3を遠端部20側から容易に剥離させることができる。すなわち一対の側面2b,2dの略全域に粘着領域9を形成する場合に比べて、切欠部18を設けることにより剥離が容易となる。
【0024】
また内袋3は傾斜面2gと隣接しない離れた面のうち、側面2cにも部分的に粘着されている。図2において、内袋3の粘着領域9が示されている。また、図3はカートン成形用のカートンブランク2′を示しており、図3において粘着領域9のうち二方向のハッチング部分は剥離しない非剥離領域9aであり、一方向のハッチング部分は剥離領域9bである。
【0025】
このように、カートン2の内面のうち、内袋3を傾斜面2g、および傾斜面2g下方の側面2aの略全域に粘着するとともに、一対の側面2b、2dの切欠部18を残した領域に粘着し、さらに側面2cにも部分的に粘着することにより、内袋3をカートン2内において堅固に固定することができる。また、カートン2と内袋3との粘着は、剥離自在の接着剤により行われる。このため、内容物4の減少とともに、内袋3を収納させて内袋3をカートン2から容易に剥離させることができる。
【0026】
なお、側面2cに対して内袋3は、点付けにより剥離領域9bにおいて粘着されている。注出口5から内容物4を取出す際、内袋3は徐々に変形して注出口5方向へ移動するが、この場合、内袋3はまず注出口5から離れた側面2cから剥離し始めるので、側面2cに内袋3を点付けすることにより、内袋3を側面2cから容易に剥離させることができる。側面2cにおける内袋3の粘着領域9は、図3に示すように正方形でもよく、また長方形でもよい。
【0027】
次に、上記構成のバッグインカートン1の製造方法を説明する。まず、図3において、板紙を所定形状に打ち抜いて、カートンを成形するためのカートンブランク2′を準備する。なお、このカートンブランク2′のパネル2a′、2b′、2c′、2d′、2g′(カートン2の側面2a、2b、2c、2d、および傾斜面2gとなる領域)の内面に粘着領域9が形成されている。図4に示すように、カートンブランク2′の製造と並行して、フィルムを筒状に折曲げてその端縁を筒貼りし(背シールし)、この背シールにより背シール部16を形成するとともに、所定の長さに切断した筒状フィルム3′(後工程でその上下端をシールして内袋となる)を準備する。
【0028】
次にカートンブランク2′のパネル2a′、2b′、2d′、およびパネル2g′の各々の略全域に形成された粘着領域9に接着剤、例えば、酢酸ビニル系、アクリル共重合体系、酢酸ビニル・アクリル共重合体系、変性アクリル酸エステル共重合体系等のエマルジョン型接着剤を塗布する。また、パネル2c′および糊代2h′の各々に部分的形成された粘着領域9に接着剤を塗布する。このうち糊代2h′はカートン2の側面2bを形成する部分であり、糊代2h′の粘着領域9は非剥離領域9aと剥離領域9bとからなっている。また、糊代2h′の背面にもエマルジョン型接着剤が塗布される。
【0029】
なお、カートンブランク2′の糊代2i′はカートンを組み立てる際、内側に折り込まれる部分であり、この糊代2i′にも接着剤、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体系、ポリ酢酸ビニル系、ポリアミド系、ポリエチレン系、スチレン・ブタジェン共重合体系、スチレン・イソブレン共重合体系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等のホットメルト型接着剤が塗布される。
【0030】
次に、図3に示すように、そのカートンブランク2′のパネル2a′、2d′、2g′に、接着剤を利用して筒状フィルム3′を貼り付ける。この場合、筒状フィルム3′は、その背シール部16がカートンブランク2′を組立てた際に側面2cに当接するとともに注出口5に対向する位置にくるよう配置される。次に、カートンブランク2′のパネル2b′、2c′を、筒状フィルム3′上に折り重ねて胴貼りし、且つパネル2b′、2c′及び糊代2h′を筒状フィルム3′に貼り付けるとともにパネル2b′とパネル2h′を貼り付ける。以上により、組み立て前の偏平なバッグインカートンが形成される。
【0031】
次に、偏平なバッグインカートン1は、組み立て及び充填工程に送られ、そこで角柱状に起こして組立てられる。その後カートンブランク2′の注出口取り付け部分15(図3)が打ち抜かれた後、注出口5が取り付けられる。その後、筒状フィルム3′の上端がシールして閉じられる。
【0032】
この閉じ動作は図5に示すように行われる(なお、図5では図面を分かりやすくするためのカートンの図示を省略している)。すなわち、図5(a)に示すように筒状フィルム3′の角筒状に開いた端部を、図5(b)に示すように閉じ、その端部を水平にシールして第1シール部10を形成する。次いで、この部分を図5(c)に示すように、平担に押えて両側に三角フラップ11を形成し、その底辺部分をシールして第2シール部12を形成する。その後、その三角フラップ11を図5(d)に示すように、内側に折り込む。これにより、筒状フィルム3′の端部がシールされ箱状に組み立てられる。ここで、三角フラップ11の底辺部分に第2シール部12を形成したことにより、その三角フラップ11に内容物が入って閉じ込められ、残量が多くなるということが無くなる。また第2シール部12は補強効果を有しているので、内袋3をほぼ直方体状に保つ役目も果たし、内容物の吸い出し時に内袋全体をきれいに変形させることが可能となる。
【0033】
筒状フィルム3′の上端をシールして組み立てた後、カートンブランク2′の頂部が組み立てられる。
【0034】
その後、筒状フィルム3′の下端が、上端と同様の手順でシールされた後、カートンブランク2′の底部が組み立てられ、カートン2内に内袋3を収容したバッグインカートン1が組み立てられる。なお、これらの工程は、従来行われているバッグインカートン製造技術を適用して実施できるので、製造設備等についての説明は省略する。最後に、インキ等の内容物4が充填され、図1(a)に示す状態となる。
【0035】
内容物4を満たしたバッグインカートンの使用に際しては、図1(a)、(b)に示すように、バッグインカートンを、その注出口5が下になる状態で印刷機等の使用機械にセットし、その注出口5に、使用機械側に設けている吸引装置のコネクタ(図示せず)を接続し、注出口5から内容物4を吸引して取り出す。この際、内袋3は、側面2cの点付けされた粘着領域9から剥離し始め、次に一対の側面2b、2dから剥離する。内容物4の吸い出しに連れて、内袋2の剥離部分が図1(b)に二点鎖線21a、21bで示すように変形して、注出口5と遠端部20とを結ぶ直線に沿って注出口5側へ移動し、内袋3内に空気を入れることなく、吸引量が安定した状態で内容物4が取り出される。そして、最終的には、内袋3の剥離部分がカートン2内面に固定された残り約半分の固定部分の中にはまり込む状態となり、ほぼ全部の内容物が取り出される。
【0036】
次に内袋3の剥離部分の接着強度について説明する。
【0037】
剥離開始部分と剥離部分の接着強度は、略以下のとおりである。
【0038】
接着強度(15mm幅に切断した試験片を常温で引張試験した際の剥離に要した力(gf))は、
Figure 0003607361
となる。
【0039】
非剥離部分の接着強度については、剥離部分約210gfより大きくなっていることが好ましい。
【0040】
以上のように本実施例によれば、注出口5から内容物4を吸い出す際、内袋3はカートン2の側面2cの点付けされた粘着領域9から剥離し始め、その後一対の側面2b、2dから剥離して徐々に変形し、注出口5側へ移動する。その後、内袋3の剥離部分がカートン2内に固定された固定部分の中にはまり込む状態となって、内袋3内の略全体の内容物4を注出口5から吸い出すことができる。
【0041】
この場合、一対の側面2b、2dの遠端部2側の粘着領域9に、遠端部20側を向いた開口18aを有する切欠部18が形成されているので、内袋3がカートン2内面から剥離する際、一対の側面2b、2dにおいて内袋3を遠端部20側から容易に剥離させることができる。
【0042】
また、内袋3に形成された背シール部16は、側面2cに当接するとともに、注出口5に対向する位置に配置されているので、内容物4の吸い出しにつれて内袋3が変形して注出口5側へ移動する際、内袋3内の内容物4を確実に注出口5側へ送り出すことができる。
【0043】
すなわち、内袋3の背シール部16は内袋3の他の部分に比較して比較的硬質となっているため、内袋3が変形する場合、変形の障害となり易い。このような背シール部16が、例えば傾斜面(注出口取付面)2gに隣接する側面2bに当接して設けられている場合、背シール部16が内袋3の変形に対して障害となり、内袋3が注出口5を中心として左右非対称で変形することも考えられる。
【0044】
本実施例によれば、背シール部16が注出口5に対向する位置に配置されているので、内袋3を注出口5を中心として左右対称に変形させることができ、内袋3の形をくずすことなく内袋3内の内容物4をスムースに注出口側へ送り出すことができる。
【0045】
次に本発明の他の実施例を図6により説明する。図6に示す実施例は、内袋の粘着領域の形状が異なる点を除いて、他は図1乃至図5に示す実施例と略同一である。
【0046】
図6に示すように、筒状フィルム3′(内袋3となる)はパネル2b′、2d′(一対の対向する側面2b、2dになる)のうち、注出口5とカートン2の遠端部20とを結ぶ直線21(図1(a)(b))の略中間部に形成され直線21と直交する中間部分22を境として、注出口5側の略全域に粘着されている。また筒状フィルム3′はパネル2b′、2d′のうち、中間部分22を境とした遠端部20側において複数箇所で点付けされている。
【0047】
図6において、パネル2b′、2d′のうち注出口5側の略全域に形成された粘着領域は非剥離領域9aとなっており、遠端部20側の点付けされた粘着領域は剥離領域9bとなっている。また糊代2h′の粘着領域9は、非剥離領域9aと剥離領域9bとからなっている。
【0048】
図6に示すように、筒状フィルム3′がパネル2b′、2d′のうち中間部分22を境として遠端部20側において点付けされているので、内袋3がカートン2内面から剥離する際、一対の側面2b、2dにおいて内袋3を遠端部側から容易に剥離させることができる。
【0049】
次に本発明の更なる実施例を図7乃至図9により説明する。図7乃至図9に示す実施例は、一対のパネル2b′,2d′(一対の対向する側面2b,2dになる)における内袋の粘着領域の形状が異なる点を除いて、他は図1乃至図5に示す実施例と略同一である。
【0050】
図7乃至図9において、一対のパネル2b′,2d′のうち便宜上パネル2b′について述べるが、パネル2d′における粘着領域の形状は、パネル2b′における粘着領域の形状と対象となっている。
【0051】
まず、図7(a)に示すように、筒状フィルム3′(図3参照)は、パネル2b′のうち注出口5とカートン2の遠端部20とを結ぶ直線21(図1(a)(b))の略中間部に形成され直線21と直交する中間部22を境として、注出口5側の略全域に接着されている。また筒状フィルム3′はパネル2b′のうち中間部分22を境とした遠端部20側において複数箇所で点付けされている。
【0052】
図7(a)においてパネル2b′のうち注出口5側の略全域に形成された粘着領域は非剥離領域9aとなっており、遠端部20側の点付けされた粘着領域は剥離領域9bとなっている。図7(a)に示すように点付けされた剥離領域9bは、各々矩形状をなしている。
【0053】
なお、剥離領域9bを、各々等しい幅の帯状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその面積を小さくしてもよい(図7(b))。このように遠端部20側に向って徐々にその面積を小さくすることによって、内袋3を遠端部20側から容易に剥離させることができる。
【0054】
また、剥離領域9bを、各々矩形状に等しい大きさに形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその数を小さくしてもよい(図7(c))。
【0055】
また、剥離領域9bを、各々矩形状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々に各々の面積を小さくしてもよい(図7(d))。
【0056】
さらにまた、図7(e)に示すように、剥離領域9bを各々帯状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向ってその幅を小さくするとともに、その面積を小さくしてもよい。
【0057】
また、図7(f)に示すように、剥離領域9bを各々円形状に形成してもよい。
【0058】
一方、図8(a)に示すように、筒状フィルム3′はパネル2b′のうち中間部22を境として、注出口5側の略全域に粘着され、遠端部20側において複数箇所で点付けされている。図8(a)において、注出口5側の非剥離領域9aは、中間部20側の縁が折曲がっており、遠端部20側の剥離領域9bは、各々矩形状をなしている。
【0059】
なお、剥離領域9bを、各々矩形状に等しい大きさに形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその数を小さくしてもよい(図8(b))。
【0060】
また剥離領域9bを、各々矩形状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその面積を小さくしてもよい(図8(c))。
【0061】
また図8(d)に示すように、剥離領域9bを各々等しい幅の帯状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその面積を小さくしてもよい。
【0062】
さらにまた、図8(e)に示すように、剥離領域9bを各々帯状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向ってその幅を小さくするとともに、その面積を小さくしてもよい。
【0063】
また図8(f)に示すように、剥離領域9bを各々円形状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその面積を小さくしてもよい。
【0064】
また、図9(a)に示すように筒状フィルム3′は、粘着領域9においてパネル2b′に粘着されている。粘着領域9は、各々矩形状をなしており、その面積は遠端部20側(右下側)に向って徐々に小さくなっている。パネル2b′の粘着領域9のうち、注出口5側(左上側)の粘着領域9は非剥離領域となっており、また遠端部20側(右下側)の粘着領域9は剥離領域となっている。
【0065】
なお、図9(b)に示すように、粘着領域9を各々矩形状に等しい大きさに形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向って徐々にその数を小さくしてもよい。
【0066】
また図9(c)に示すように、粘着領域9を各々帯状に形成するとともに、遠端部20側(右下側)に向ってその幅を小さくするとともに、その面積を小さくしてもよい。
【0067】
なお、上記各実施例では注出口5として、内袋3内に延びる筒状部5aを備えたものを示したが、注出口5はこの構成に限らず、筒状部を備えていない通常のものを用いてもよい。また、内袋3の底部には、内袋3の可動部分がはまり込んだ時にも内容物の流れる通路を確実に形成しうるよう適当な通路部材(例えば断面がH形の棒状部材等)を挿入しておいてもよい。
【0068】
また内容物取り出しの際に、バッグインカートン1を注出口5が下側になるように機械にセットした場合を説明したが、バッグインカートン1からの内容物取り出しはこの状態で行う場合に限らず、バッグインカートン1をセットする機械に応じて、注出口5を上側や側方にする等、適宜変更可能である。バッグインカートン1を注出口5が上側になるように機械にセットした場合には、注出口5からの内容物の液ダレが防止できる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、内袋の内容物の減少に伴って内袋がカートン内面から剥離する際、一対の側面において内袋を遠端部側から容易に剥離することができる。このため内袋をカートン内で容易かつ確実に変形させることができ、内容物を安定して供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッグインカートンの一実施例を示す側断面図。
【図2】バッグインカートンの概略斜視図。
【図3】バッグインカートンを製造するためのカートンブランク及び筒貼りしたフィルムを示す概略平面図。
【図4】カートンブランクに貼着される筒状フィルムを示す概略平面図。
【図5】筒状フィルムをシールする状態を示す図。
【図6】本発明によるバッグインカートンの他の実施例を示す図3と同様の図。
【図7】本発明によるバッグインカートンの更なる他の実施例を示す図であって便宜的に側面パネルのみを示す図。
【図8】本発明によるバッグインカートンの更なる他の実施例を示す図であって便宜的に側面パネルのみを示す図。
【図9】本発明によるバッグインカートンの更なる他の実施例を示す図であって便宜的に側面パネルのみを示す図。
【符号の説明】
1 バッグインカートン
2 カートン
2a、2b、2c、2d 側面
2e、2f 端面
2g 傾斜面
3 内袋
4 内容物
5 注出口
9 粘着領域
9a 非剥離領域
9b 剥離領域
16 背シール部
18 切欠部
20 遠端部
21 直線
22 中間部分

Claims (1)

  1. 略直方体状のカートンと、
    このカートン内部に設けられた可撓性の内袋と、
    カートンの注出口取付面に前記内袋と前記注出口取付面を貫通して取付けられた注出口とを備え、
    前記内袋はカートンの注出口が取付けられた注出口取付面の略全域に接着剤により固定されるとともに、さらに内袋は注出口取付面に隣接する一対の対向する側面に、注出口とこの注出口から最も離れたカートンの遠端部とを結ぶ直線と略平行に延びる切欠部を残して粘着され、
    一対の対向する側面に形成された切欠部は、一対の側面のうち遠端部側の領域に、遠端部側に向く開口を有するよう配置され、
    内袋の内容物の減少とともに内袋がカートンから徐々に剥離することを特徴とするバッグインカートン。
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