JP3173833U - 薬剤包装用ptpシート - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤に関する情報を容易に記入することができ、薬剤の取り出し前後において患者が記入内容を確認可能な薬剤包装用PTPシートを提供する。
【解決手段】PTPシート10は、薬剤11を収容可能なポケット16が上面側に突出された透光性の第1シート14と、上記第1シート14の下面に貼着されて、ポケット16の開口を塞ぐ第2シートと、を備えている。第2シートにおける第1シート14と張り合わされる側の面に、第1シート14を透過して視認可能な薬剤に関する情報が記載されている。第1シート14は、上面の少なくとも一部に、少なくとも鉛筆又はボールペンによって文字又は図柄を記入可能な記入領域17を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、薬剤包装用PTPシートに関する。
PTP(Press Through Package)包装は、医薬品包装の分野において、錠剤やカプセル剤等の固形薬剤の包装に広く用いられている。PTP包装は、主として、薬剤を収容するポケットを樹脂フィルムに成形し、ポケットに薬剤を充填した後、アルミ箔からなるシートでポケットを封止した包装体である。
従来より、薬剤を包装したPTPシートに、薬剤師が薬剤に関する情報、たとえば、患者が薬剤を服用する時期を記入するという需要が存在する。薬剤に関する情報がPTPシートに記入されていれば、それを確認した患者は、正しい用法で薬剤を服用することができる。
しかしながら、一般的な薬剤包装用のPTPシートは、樹脂フィルムによって成形されているため、塗料が付着しにくい。そのため、パッケージングが為されたPTPシートに、鉛筆、ボールペン、又はシャープペンシルなどの筆記具によって、文字や図柄を記入することは困難である。このような課題を解決するため、特許文献1には、薬剤の用法等を記入するための記入欄が設けられた薬剤用包装体が開示されている。
特開平10−264964
しかしながら、特許文献1に記載された薬剤用包装体では、記入欄6a,6bが、波封フィルム5における、収容物4(薬剤)の取り出し時に破れる部分に位置している。このため、患者が、誤って記入欄6a,6bを確認する以前に薬剤を取り出してしまった場合、患者が記入欄6a,6bに記入された情報が確認できなくなるという問題が存在する。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、薬剤に関する情報を容易に記入することができ、薬剤の取り出し前後において患者が記入内容を確認可能な薬剤包装用PTPシートを提供することにある。
(1) 本考案に係る薬剤包装用PTPシートは、薬剤を収容可能なポケットが表裏面の一方である第1面側に突出された透光性の第1シートと、上記第1シートにおける上記第1面と反対側の第2面に貼着されて、上記ポケットの開口を塞ぐ第2シートと、を備えている。上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に、上記第1シートを透過して視認可能な薬剤に関する情報が記載されており、上記第1シートは、上記第1面の少なくとも一部に、少なくとも鉛筆又はボールペンによって文字又は図柄を記入可能な記入領域を有する。
第2シートにおける第1シートと張り合わされる側の面に、第1シートを透過して視認可能な薬剤に関する情報が記載されているため、患者は、薬剤に関する一般的な情報(たとえば、薬剤の名称、製造番号、又は使用期限)を確認することができる。また、患者は、薬剤師が記入領域に記入した薬剤に関する患者個別の情報(たとえば、服用の時期)を確認することができる。
上記の情報は、共に、第1シートの第1面側から視認することができるため、確認が容易である。
なお、本考案における第1シートの透光性とは、少なくとも第1シートを透過して第2シートに記載された情報を視認可能な程度に、第1シートが可視光を透過させる性質のことである。
(2) 上記第1シートは、熱可塑性樹脂の成形体であってもよい。
(3) 上記第2シートは、アルミニウムフィルムであってもよい。
(4) 上記記入領域は、上記第1シートの第1面側がサンドブラスト加工又はエンボス加工されたものであってもよい。
サンドブラスト加工又はエンボス加工によって、第1シートの第1面側に記入領域を容易に形成することができる。
(5) 上記記入領域は、上記第1シートの第1面側に、少なくとも鉛筆又はボールペンによって文字又は図柄を記入可能な被記録材料が設けられたものであってもよい。
被記録材料によって、第1シートの第1面側に記入領域を容易に形成することができる。
(6) 上記被記録材料は、上記第1シートの第1面側に固着された少なくとも酸化チタンを含有する塗料であってもよい。
(7) 上記被記録材料は、粘着剤によって上記第1シートの第1面側に貼着された第3シートであってもよい。
(8) 上記第1シートの上記記入領域は、薬剤の服用の時期が記入される記入欄を構成し、上記記入欄に記入された服用の時期と、上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に記載された文字とが、薬剤の服用の時期を示す一文を構成してもよい。
(9) 上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に、「月」、「日」、及び「曜日」が間隔を空けてそれぞれ記載されていてもよい。上記記入領域は、少なくとも上記間隔に対応する位置にそれぞれ配置されていてもよい。
「月」、「日」、及び「曜日」が事前に記入されていることで、薬剤師は、記入領域が服用の時期を記入するための領域であることにすぐに気づくことができる。また、患者は、記入領域に記入された文字が、服用の時期を示していることにすぐに気づくことができる。
(10) 当該薬剤包装用PTPシートは、平面視において長方形状を呈しており、当該長方形の長さ及び幅のうち、一方が4〜12cmであり、他方が4〜7cmである。
このようなサイズの薬剤包装用PTPシートは、患者が口に入れたり飲み込むことが困難である。したがって、患者が薬剤を取り出すことなく薬剤包装用PTPシートごと誤飲してしまう可能性を低減することができる。
なお、本考案における長方形状とは、角の周辺部が曲線状のものを含む。つまり、四隅がR加工された薬剤包装用PTPシートも本考案の技術的範囲に属するものである。また、当該長方形が正方形である場合、直交する2辺に沿った寸法のうち、どちらが正方形の長さ又は幅と解釈されてもよい。
(11) 上記第1シートは、当該薬剤包装用PTPシートを上記ポケット単位に分割する切断部を有しており、当該薬剤包装用PTPシートの分割された一区分は、平面視において長方形状を呈しており、当該長方形の長さ及び幅のうち、一方が4〜12cmであり、他方が4〜7cmである
このような当該薬剤包装用PTPシートは、薬剤単位に分割された後においても、患者による誤飲の可能性を低減することができる。
本考案に係る薬剤包装用PTPシートによると、薬剤に関する情報を容易に記入することができ、薬剤の取り出し前後において患者が記入内容を確認可能である。
図1は、セル12単位に分割されたPTPシート10の外観斜視図である。(A)は、薬剤11が収容されていない状態を示し、(B)は、薬剤11が収容された状態を示している。 図2は、2つのセル12が結合されたPTPシート10の外観斜視図である。 図3は、セル12単位に分割されたPTPシート10を第三角法により示す図である。 図4は、第2シートに文字や図柄が記載された領域を示す図である。(A)は上面、(B)は下面をそれぞれ示している。 図5は、本考案の実施形態の変形例3に係るPTPシート10を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本考案の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本考案の一例にすぎず、本考案の要旨を変更しない範囲で、本考案の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。なお、以下の説明において、上下を基準として上下方向5が定義され、上下方向5と垂直な方向に前後方向6が定義され、上下方向5及び前後方向6とそれぞれ垂直な方向に左右方向7が定義されている。
[PTPシート10の概略構成]
図1に示されるように、PTPシート10は、平面視において概ね矩形のシートである。図1(B)に示されるように、PTPシート10は、内側に錠剤やカプセル剤(以下、これらをまとめて薬剤11とする。)が封止された状態で実施される。また、図2の例においては、1つの薬剤11を封止する区分であるセル12(本考案の一区分の一例)が前後方向6に2つ並べられて、PTPシート10が構成されている。つまり、図2のPTPシート10には、計2つの薬剤11が封止されている。
セル12の境界には、スリット13(本考案の切断部の一例)が形成されている。PTPシート10は、薬剤師や患者の手によって、スリット13に沿って折り曲げられたり、あるいは、切り離されて、単一のセル12まで分割されることができる。セル12の前後方向6の寸法は4〜12cmであり、好ましくは5〜6cmである。本実施形態においては、5.5cmの例が示される。また、左右方向7の寸法は、4〜7cmであり、好ましくは5.5〜6.5cmである。本実施形態においては、5.8cmの例が示される。なお、以下の説明において、分割されていない複数のセル12の集合、及び分割された後の単一のセル12が、それぞれPTPシート10と称される。
PTPシート10は、ポリプロピレンにより成型された第1シート14とアルミニウムフィルムである第2シート15とが貼着されたものである。第1シート14に形成されたポケット16に、薬剤11が収容されている。ポケット16の開口は第2シート15によって閉塞されている。
患者の指先によって第1シート14のポケット16が押圧されると、ポケット16が弾性変形して、薬剤11を第2シート15側へ押圧する。薬剤11が第2シート15を押し破ることで、薬剤11が開口を通じてポケット16から取り出される。
また、第1シート14の貼着されていない側の面には、記入領域17が形成されている。記入領域は、鉛筆又はボールペンなどの筆記具によって文字が記入される領域である。記入領域は、セル12ごとに設けられている。薬剤師は、薬剤11に関する情報、たとえば、患者が薬剤11を服用する時期を、記入領域17に記入する。患者は、記入領域17の記載を確認して、正しい用法で薬剤11を服用することができる。
以下、PTPシート10の各構成部材がより詳細に説明される。以下の説明において、各シートの上面及び下面は、図1,2における上下方向5を基準としたものである。また、第1シート14の上面が本考案の第1面に、下面が本考案の第2面にそれぞれ相当する。
[第1シート14]
図1〜3に示される第1シート14は、熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)によって真空成形されたシートである。第1シート14は、一定の透光性を有している。これにより、患者は、第1シート14を透過して、後述される第2シート15の領域E1〜E5に記載された文字や図柄を視認することができる。
ただし、第1シート14には、第2シート15に記載された文字や図柄を視認可能な程度の透光性を有しており、且つ、指先の押圧によって弾性変形可能なものであれば、他の樹脂が用いられてもよい。たとえば、第1シート14には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又は環状ポリオレフィンが使用されてもよい。あるいは、樹脂の層が異なる薄膜によってコーティングされて、第1シート14が構成されていてもよい。あるいは2種類以上の樹脂の層がラミネートされて、第1シート14が構成されていてもよい。
第1シート14は、各セル12の4隅に相当する部分が、曲線状にカットされている。これは、患者がセル12の角によって手を傷つけることを防止するためである。
セル12の境界にはスリット13が形成されている。スリット13は、第1シート14の上面に形成された概ねV字状の溝である、スリット13の深さは、第1シート14の厚みの半分よりもやや深い。あるいは、スリット13は、微小な孔が周期的に形成されたミシン目であってもよい。あるいは、溝とミシン目とが重畳されて設けられたものがスリット13であってもよい。PTPシート10の製造段階において、周縁に刃が形成されたローラが、第1シート14の上面を押圧した状態で相対的に移動する。こうして、第1シート14にスリット13が形成される。
分割された後のセル12は、平面視において長方形状を呈している。セル12の前後方向6の寸法が5.5cmであり、左右方向7の寸法が5.8cmである。これは患者が誤飲することを防止することができる大きさである。ただし、各セル12の寸法は、これに限られるものではない。たとえば、セル12は、前後方向6の寸法と左右方向7の寸法とが互いに等しく、平面視において正方形状を呈していてもよい。あるいは、セル12は、左右方向7の寸法よりも前後方向6の寸法が大きいものであってもよい。
第1シート14のうち、各セル12に1つずつ、ポケット16が設けられている。ポケット16は、各セル12において、前後方向6の中央よりもやや後方、且つ左右方向7の中央よりもやや右側に設けられている。
ポケット16は、第1シート14が上方へ突出するようにドーム状に成形されたものである。つまり、ポケット16において、第1シート14の上面は上方へ突出され、下面は上方へ陥没されている。この陥没された部分に、薬剤11が収容される内部空間が形成されている。この内部空間と外部空間とを連続する開口が、第1シート14の下面側に開かれている。ポケット16の寸法は、薬剤11を完全に収容可能なものであり、薬剤11の大きさによって適宜変更される。
第1シート14のうち、各セル12に2つずつ、凸部18が設けられている。2つの凸部18は、各セル12において、ポケット16よりも僅かに前方に設けられている。そして、2つの凸部18は、左右方向7の両端に離間されて、一対を為している。
凸部18は、ポケット16と同様に第1シート14がドーム状に成形されたものである。一方、ポケット16との相違点として、凸部18が形成する内部空間には、薬剤11が収容されていない。凸部18の突出端は、円形の平面状に成形されている。第1シート14の上面から凸部18の突出端までの距離は、第1シート14の上面からポケット16の突出端までの距離よりも長く取られている。
第1シート14同士が対向するように2枚のPTPシート10が重ねられる場合、凸部18及びポケット16が互いにオフセットされて配置される。各凸部18は、対向する第1シート14を支える。これにより、第1シート14間に間隙ができる。この間隙により、ポケット16は、対向する第1シート14と当接しない状態に維持される。
凸部18よりも更に前方には、シール20(本考案の被記録材料及び第3シートの一例)が貼着されている。シール20は、帯状にカットされた紙シートである。シール20の表裏面の一方に粘着剤が塗布されている。シール20は、この粘着剤によって、左右方向7を長手方向として第1シート14の上面に貼着されている。シール20の表裏面のうち、粘着剤が塗布されていない側の面が上方に露出されている。この面には、薬剤師が、鉛筆やボールペンなどの筆記具によって、薬剤11に関する情報を記入することができる。以下、第1シート14の上面のうち、シール20が貼着された領域が、記入領域17と称される。
[第2シート15]
第2シート15は、ポケット16に薬剤11が収容された状態において、第1シート14の下面側に貼着されたアルミニウムフィルムである。第2シート15によって、ポケット16の開口は閉ざされ、薬剤11はポケット16の内側に封止されている。
薬剤11の取り出しの際、患者は指先によってポケット16を押圧する。これにより、ポケット16が弾性変形し、薬剤11は、ポケット16越しに患者の指先によって第2シート15側へ押圧される。薬剤11は、第2シート15を押し破って、ポケット16の開口から外部に取り出される。
第2シート15の厚みは、薬剤11からの一定の押圧力によって破かれる程度の厚みにされている。本実施形態においては。第2シート15の厚みは20μmである。ただし、第2シート15の厚みは、薬剤11の硬さ、たとえば、薬剤11が錠剤であるか又はカプセル剤であるかに応じて適宜変更されてもよい。また、第2シート15の材料も上記の要件を満たすものであれば、アルミニウム以外のものが用いられてもよい。たとえば、第2シート15は、アルミニウム以外の金属であってもよく、アルミニウムと他の金属の合金であってもよい。また、ポケット16の気密性を確保できるものであれば、第2シート15に他の化学材料が用いられてもよい。
ポケット16に薬剤11が収容された状態において、第1シート14と第2シート15とは、加熱状態おいて圧着される。その際、熱によって半溶解された第1シート14の下面が凝固することで、第1シート14と第2シート15とが溶着される。
第2シート15の上面及び下面には、それぞれ、薬剤師や患者が視認可能な文字や図柄が記載されている。第2シート15の上面に記載された文字や図柄は、第1シート14を透過して、第1シート14の上面から視認可能である。
図4(A)に示されるように、第2シート15の上面の領域E1には、薬剤11の製造番号が記載されている。領域E2には、薬剤11の使用期限が記載されている。領域E3には、薬剤11の重量が記載されている。領域E4には、薬剤11の名称が記載されている。領域E5には、PTPシート10から薬剤11を取り出す方法を示す図柄が記載されている。
また、図4(B)に示されるように、第2シート15の下面において、領域E6には、全ての患者に共通する薬剤11の用法が記載されている。たとえば「朝起きたら食事の前に1錠」、「コップ1杯の水でかまずに」、「水以外の飲食や横になるのは30分後から」、「飲み忘れた場合:気づいた日の日の翌朝に1錠のんでください。」などの注意書きが記載されている。領域E7には、領域E3と同様に、PTPシート10から薬剤11を取り出す方法を示す図柄が記載されている。
第2シート15に記載された文字や図柄は、インクが塗布、またはインクジェット方式によって吹き付けられることで印刷される。第1シート14と第2シート15とは加熱状態において圧着されるため、インクには、アルミニウムとの接着力が強い液熱硬化型インクが使用される。たとえば主体樹脂として変成ポレオレフィン樹脂、希釈溶剤としてトルエンやメチルエチルケトンが用いられたインクが使用される。
[実施形態の作用効果]
本実施形態において、第1シート14の上面に記入領域17が形成されているため、薬剤師は、患者が薬剤11を服用する時期など、薬剤11に関する患者個別の情報を記入することができる。
また、患者は、患者個別の情報に基づき、適正に薬剤11を服用することができる。例えば、隔週または隔月に服用する薬剤11の場合、薬剤師の指示どおり適正に服用することができる。
また、記入領域17が、ポケット16や凸部18よりも前方側に確保されているため、薬剤師は記入領域17より後方側を押さえた状態で容易に記入を行うことができる。
また、記入領域17が形成された面と同じ面から、薬剤11の形状や名称を確認できるため、薬剤師が薬剤11に関する誤った情報を記入するリスクが低減される。また、患者は、薬剤11を服用する時期などを薬剤11の形状や名称と同時に確認することができるため、誤った用法で薬剤11を服用してしまうリスクが低減される。
また、記入領域17は第2シート15ではなく第1シート14に形成されているため、患者が薬剤11を取り出して、第2シート15が破かれた後においても、患者は、記入領域17に記入された薬剤11に関する情報を確認することができる。
また、シール20によって記入領域17が形成されているため、PTPシート10は低コストで製造される。
[変形例1]
上述した実施形態において、第1シート14にシール20が貼着されて、記入領域17が形成されていた。しかしながら、記入領域17は異なる方法で形成されてもよい。たとえば、第1シート14の上面がサンドブラスト加工又はエンボス加工されることで、記入領域17が形成されてもよい。
サンドブラスト加工が行われる場合、第1シート14に微細な粒子が打ち付けられて、凹凸が形成される。エンボス加工が行われる場合、表面に凹凸の形状を有した加熱されたローラなどが第1シート14に押し当てられて、凹凸が形成される。凹凸が形成されることで、第1シート14の面は、インクを保持しやすくなり、鉛筆やボールペンなどの筆記具によって文字や図柄を記載しやすくなる。
[変形例2]
また、記入領域17は、第1シート14の上面がインクの乗りやすい材料によってコーティングされることによって、形成されていてもよい。コーティングには、溶液コーティング、押出コーティング、又は蒸着などの方法が用いられる。一例として酸化チタンを含有する塗料の層(本考案の被記録材料の一例)が溶液コーティングによって形成されてもよい。また、第1シート14の上面全域にコーティングが形成された後、ポケット16や凸部18が形成されてもよい。この場合、第1シート14の透光性は維持される。
[変形例3]
上述した実施形態において、記入領域17によって、患者が薬剤11を服用する時期が記入される記入欄が構成されていてもよい。本変形例では、図5に示されるように、第2シート15の上面に、「月」、「日」、「曜日に1錠のんでください。」の文字が左右方向7に離間されてそれぞれ記載されている。第1シート14の上面のうち、上記3つの文字の左側に対応する領域にそれぞれ、記入領域17が形成されている。記入領域17は、上述した方法のうち、いずれの方法で実現されてもよい。
たとえば、患者が薬剤11を服用すべき日が、11月17日の木曜日である場合、薬剤師は、左側の記入領域17に「11」を、中央の記入領域17に「17」を、右側の記入領域17に「木」を、それぞれ記入する。そうすると、第2シート15に予め記載された上記の文字と、薬剤師によって記入領域17に記入された文字とによって、「11月17日木曜日に1錠のんでください。」という一文が構成される。
仮に、第1シート14の上面から単に日付のみが確認可能である場合、患者は当該日付の意味をすぐには理解できない場合がある。本変形例のように患者が薬剤11を服用すべき時期を示す一文が構成されることで、患者がその時期を容易に理解することができる。また、第2シート15の上面に記載された文字は、外気に晒されていないため、かすれたり消えたりすることがない。そのため、読み違いによって異なる意味に解釈されてしまう可能性が低い。
また、第2シート15の上面において、当該一文の周囲の領域E8が他とは異なる色に色づけされて、目立ちやすくされていてもよい。また、図5に示されるように、第2シート15の上面において、当該一文の前方に、「毎日のむお薬ではありません。」などの補足のための一文が記載されていてもよい。
ただし、上記の一文は一例であり、上記のものとは異なる一文が構成されてもよい。たとえば、「朝」、「昼」、「夕」のいずれかを記入するための記入領域17が更に設けられていてもよい。全ての記入欄に記入が行われることで、たとえば、「11月17日木曜日の夕食後に1錠のんでください。」などの一文が構成されてもよい。
[その他の変形例]
上述された実施形態において、記入領域17の位置や大きさは、適宜変更されてもよい。たとえば、第1シート14の上面全体が鉛筆やボールペンなどの筆記具によって文字や図柄を記入可能に加工されていてもよい。また、第2シート15の領域E1〜E7に記載される文字や図柄も、患者に伝えるべき情報に応じて適宜変更されてもよい。
また、上述された実施形態において、図2に示されるPTPシート10は、前後方向6に沿って2つのセル12が配置されたものであったが、3つ以上のセル12が配置されてもよい。あるいは、左右方向7に沿って複数のセル12が配置されてもよいし、前後方向6及び左右方向7に沿ってそれぞれ複数のセル12が配置されてもよい。なお、どのようなセル12の配置においても、セル12の境界に沿って、スリット13が設けられる。
10・・・PTPシート
11・・・薬剤
13・・・スリット(切断部)
14・・・第1シート
15・・・第2シート
16・・・ポケット
17・・・記入領域
18・・・凸部
20・・・シール(被記録材料、第3シート)

Claims (11)

  1. 薬剤を収容可能なポケットが表裏面の一方である第1面側に突出された透光性の第1シートと、
    上記第1シートにおける上記第1面と反対側の第2面に貼着されて、上記ポケットの開口を塞ぐ第2シートと、を備え、
    上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に、上記第1シートを透過して視認可能な薬剤に関する情報が記載されており、
    上記第1シートは、上記第1面の少なくとも一部に、少なくとも鉛筆又はボールペンによって文字又は図柄を記入可能な記入領域を有する薬剤包装用PTPシート。
  2. 上記第1シートは、熱可塑性樹脂の成形体である請求項1に記載の薬剤包装用PTPシート。
  3. 上記第2シートは、アルミニウムフィルムである請求項1又は2に記載の薬剤包装用PTPシート。
  4. 上記記入領域は、上記第1シートの第1面側がサンドブラスト加工又はエンボス加工されたものである請求項1から3のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  5. 上記記入領域は、上記第1シートの第1面側に、少なくとも鉛筆又はボールペンによって文字又は図柄を記入可能な被記録材料が設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  6. 上記被記録材料は、上記第1シートの第1面側に固着された少なくとも酸化チタンを含有する塗料である請求項5に記載の薬剤包装用PTPシート。
  7. 上記被記録材料は、粘着剤によって上記第1シートの第1面側に貼着された第3シートである請求項5に記載の薬剤包装用PTPシート。
  8. 上記第1シートの上記記入領域は、薬剤の服用の時期が記入される記入欄を構成し、
    上記記入欄に記入された服用の時期と、上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に記載された文字とが、薬剤の服用の時期を示す一文を構成する請求項1から7のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  9. 上記第2シートにおける上記第1シートと張り合わされる側の面に、「月」、「日」、及び「曜日」が間隔を空けてそれぞれ記載されており。
    上記記入領域は、少なくとも上記間隔に対応する位置にそれぞれ配置されている請求項1から8のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  10. 当該薬剤包装用PTPシートは、平面視において長方形状を呈しており、当該長方形の長さ及び幅のうち、一方が4〜12cmであり、他方が4〜7cmである請求項1から9のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
  11. 上記第1シートは、当該薬剤包装用PTPシートを上記ポケット単位に分割する切断部を有しており、
    当該薬剤包装用PTPシートの分割された一区分は、平面視において長方形状を呈しており、当該長方形の長さ及び幅のうち、一方が4〜12cmであり、他方が4〜7cmである請求項1から9のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015033573A (ja) * 2013-07-10 2015-02-19 丸金印刷株式会社 服薬管理ラベル

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