JP3173325U - 改良土供試体用型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】再利用可能であり、かつ、合成樹脂のみで形成しても改良土の充填による中枠の底部の反りを防止できる改良土供試体用型枠を提供する。
【解決手段】地盤改良に用いられる改良土の強度確認用の供試体を作成するための合成樹脂製の改良土供試体用型枠1は、改良土を充填する中枠2と、この中枠2を嵌合する外枠3と、この外枠3に取り付ける蓋体4とを備える。中枠2は、略円筒状の側面部11と、この側面部11の一端部に位置する底部12とを有する。外枠3は、略円筒状の側面部21と、この側面部21の一端部に位置する底部22とを有する。また、中枠2は、組付可能な複数の中枠部材41,42にて形成される。中枠部材41は、中枠2の側面部11の内径と略同径である平面視で円形状の底面部44を有する。外枠3は、中枠2と外枠3とが嵌合した状態にて、中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に連通する開口部23を有する。
【選択図】図2

Description

本考案は、地盤改良を行うための改良土の強度確認用の供試体の作成に使用される改良土供試体用型枠に関する。
従来から、地盤の強度が弱く地盤改良を行う際には、土にコンクリートやモルタルなどを混合した改良土を埋め戻して、地盤の強度を向上させている。
このように地盤改良を行う際には、使用される改良土の供試体を予め作成して、その強度を測定する。
改良土の供試体を作成するためには、紙、合成樹脂および金属、或いはこれらを複合して形成された改良土供試体用型枠が利用される。
改良土供試体用型枠としては、例えば特許文献1や特許文献2に示すような脆弱部や切り溝が設けられて分割可能な型枠本体としての中枠を有する構成のものが知られている。
このような構成の改良土供試体用型枠にて改良土の供試体を作成する場合には、中枠を外枠内に嵌合した状態で、中枠内に改良土の材料を充填する。そして、改良土の形成後、外枠と中枠との嵌合を解除し、脆弱部や切り溝に沿って中枠を分割して切り離すことにより、供試体が取り出される。
特開2005−345169号公報(第3頁、図1) 特開2009−190225号公報(第3頁、図2および図5)
しかしながら、上述の特許文献1および特許文献2の構成では、供試体を取り出すために中枠を分解して切り離す必要があり、中枠を再利用できない問題が考えられる。
また、供試体の強度を正確に測定するには、供試体の底面を水平に形成する必要があるが、改良土供試体用型枠は、一般的に改良土の供試体の作成後に中枠と外枠との嵌合を解除する際の操作性を向上するため、外枠は底部が全体的に開口された構成である。
したがって、上記特許文献1および特許文献2のような中枠を合成樹脂で形成すると、改良土の充填により、中枠の底部が外枠の開口部側へ変形して反りが発生しやすく、供試体の底面を水平に形成できない。
そこで、実際には、別途、中枠の底部として金属板を用いることが一般的であるが、底部として金属板を用いることで、部品点数も増えてしまい、コストも上昇するため、効率的に製造できない問題が考えられる。
本考案はこのような点に鑑みなされたもので、再利用可能であり、かつ、合成樹脂のみで形成しても改良土の充填による中枠の底部の反りを防止できる改良土供試体用型枠を提供することを目的とする。
請求項1記載の改良土供試体用型枠は、地盤改良に用いられる改良土の強度確認用の供試体を作成するための合成樹脂製の改良土供試体用型枠であって、略円筒状の側面部と、この側面部の一端部に位置する底部とを有し、改良土が充填される中枠と、略円筒状の側面部と、この側面部の一端部に位置する底部とを有し、内側に前記中枠が嵌合される外枠と、この外枠の他端部に取り付けられる蓋体とを備え、前記中枠は、組付可能な複数の中枠部材にて形成され、これら中枠部材のうちの少なくとも1つは、前記中枠の側面部の内径と略同径である平面視で円形状の底面部を有し、前記外枠は、前記中枠と前記外枠とが嵌合された状態にて、前記中枠の底部の外面側と前記外枠の底部の内面側との間に連通する開口部を有するものである。
請求項2記載の改良土供試体用型枠は、請求項1記載の改良土供試体用型枠において、複数の中枠部材のうちの1つは、中枠の側面部の内径と略同径である平面視で円形状の底面部を有し、他の中枠部材は、前記底面部に係合する係合面部を有し、前記底面部と前記係合面部とが係合されることにより前記中枠の底部が形成されるものである。
請求項3記載の改良土供試体用型枠は、請求項1または2記載の改良土供試体用型枠において、中枠は、2つの中枠部材にて形成され、外枠は、2つの開口部を有し、前記中枠および前記外枠は、これら中枠と外枠とが嵌合された状態にて、前記中枠の側面部における前記2つの中枠部材の境界線を結ぶ線と、前記2つの開口部の中心を結ぶ線とが略直交するように位置決めする位置決め手段を有するものである。
請求項4記載の改良土供試体用型枠は、請求項1ないし3のいずれか一記載の改良土供試体用型枠において、中枠は、底部の外側面から突出した突出部を有し、この突出部は、前記中枠と外枠とが嵌合された状態にて、先端が前記外枠の底部の内面側に接触するものである。
請求項1に係る考案によれば、中枠が組付可能な複数の中枠部材にて形成されているため、供試体の作成後に再度中枠部材を組み付けることにより中枠を再利用できる。
また、中枠部材のうちの少なくとも1つが中枠と同径である平面視で円形状の底面部を有するため、合成樹脂のみで形成しても、改良土の充填による中枠の底部の反りを防止できる。
請求項2に係る考案によれば、底面部と係合部とが係合されることにより中枠の底部が形成されるため、改良土の充填による中枠の底部の反りを防止できる。
請求項3に係る考案によれば、中枠および外枠は、これら中枠と外枠とが嵌合された状態にて、中枠の側面部における2つの中枠部材の境界線を結ぶ線と、外枠の2つの開口部の中心を結ぶ線とが略直交するように位置決めする位置決め手段を有するため、中枠および外枠からの改良土の漏出を防止でき、正確に改良土の供試体を作成できる。
請求項4に係る考案によれば、中枠が突出部を有するため、中枠の底部の位置が安定し、改良土の充填による中枠の底部の反りを防止できるとともに、この突出部によって中枠の底部と外枠の底部との間隙を確保して、中枠と外枠との嵌合を解除しやすい。
本考案の一実施の形態に係る改良土供試体用型枠を示す斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 同上改良土供試体用型枠の外枠の側面図である。 同上改良土供試体用型枠の蓋体の断面図である。 同上改良土供試体用型枠の中枠の組み付け前の状態を示す斜視図である。 同上改良土供試体用型枠の中枠の底面図である。 同上改良土供試体用型枠の中枠と外枠とが嵌合した状態を示す平面図である。
本考案の一実施の形態を図1ないし図8を参照して説明する。
図1ないし図3において、1は改良土供試体用型枠であり、この改良土供試体用型枠1は、地盤改良に用いられる改良土の強度確認用の供試体を作成するために使用されるもので、合成樹脂にて形成されている。
改良土供試体用型枠1は、改良土が充填される中枠2と、内側に中枠2が嵌脱可能に嵌合される外枠3と、この外枠3に脱着可能に取り付けられる蓋体4とを備えている。
中枠2は、略円筒状の側面部11と、この側面部11の軸方向の一端部に位置する底部12とを有した略有底円筒形状である。
また、中枠2の側面部11の底部12とは軸方向で反対側の他端部には、周縁に沿って周方向に突出したリブ部13が設けられている。
さらに、中枠2の側面部11のリブ部13よりやや底部12側には、側面部11の外周面から突出した略矩形板状の2つの位置決め係合突起部14が設けられている。なお、これらの位置決め係合突起部14は、中枠2の中心軸を基準に対向して位置している。
また、中枠2は、底部12の外面側から軸方向、すなわち中枠2と外枠3とが嵌合された状態における外枠3側へ突出した突出部15を有している。
外枠3は、内径が中枠2の側面部11の外径よりやや大径の略円筒状の側面部21と、この側面部21の軸方向の一端部に位置する底部22とを有した略有底円筒形状である。なお、外枠3は、中枠2からの改良土の漏出を防止するため、中枠2をしっかり嵌合でき、嵌合した中枠2に対して緩みが発生しないように、側面部21および底部22が正確な寸法で設計されている。
また、外枠3は、図4に示すように、側面部21から底部22わたって設けられた2つの略矩形状の開口部23を有している。
この開口部23は、嵌合された状態の中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に連通している。そして、開口部23を通して、例えばマイナスドライバーなどのように先端が薄い平面状になった道具を中枠2の底部12と外枠3の底部22との間へ挿入可能である。
さらに、外枠3は、開口部23とは別に、底部22の略中央に設けられた円形状の補助開口部24を有している。
外枠3の側面部21には、底部22とは軸方向で反対側の開放された他端部よりやや底部22側に周方向に沿って係合凸部25が設けられている。
また、側面部21には、他端部から底部22側へ略矩形状に切り欠かれた2つの位置決め係合口部26が設けられている。なお、これら位置決め係合口部26は、中枠2が外枠3に嵌合された状態にて中枠2の位置決め係合突起部14に対応するように、外枠3の中心軸を基準に対向して位置している。
さらに、側面部21には、底部22よりやや他端部側に内周面から内側へ突出した複数のリブ状の突起部27が設けられている。
蓋体4は、中枠2が嵌合された状態の外枠3および中枠2が嵌合されていない状態の外枠3のいずれにも取り付け可能である。
また、蓋体4は、図5に示すように、円板状の天井面部31と、この天井面部31の周縁から垂直方向に一体に形成された側面部32とを有している。
側面部32の内径は外枠3の側面部21の外径よりやや大径であり、外枠3に取り付けられた状態の蓋体4は、外枠3の側面部21の開放された他端部を天井面部31で覆うように、側面部32が外枠3に外嵌する。
また、側面部32には、内周面に凹状の係合溝33が周方向に沿って設けられており、蓋体4が外枠3に取り付けられた状態では、外枠3の係合凸部25と蓋体4の係合溝33とが係合される。
天井面部31には、略中央部から突出した円板状の凸部34と、この凸部34の周囲に位置し凸部34に対して凹状の凹溝部35とが設けられている。
凸部34は、中枠2の内径よりやや小径であり、蓋体4が外枠3に取り付けられた状態では、中枠2の側面部11内へ嵌合される。
凹溝部35は、幅寸法がリブ部13の底部12とは反対側の他端面の幅寸法と略同一であり、蓋体4が外枠3に取り付けられた状態では、リブ部13と係合される。
ここで、図6に示すように、中枠2は、組付可能な複数、例えば2つの中枠部材41,42にて形成されている。
中枠部材41は、断面視で略半円形状となる板状の側部43と、中枠2の側面部11の内径と略同径の平面視で円形状であり、側部43の軸方向の一端部にて側部43に対して略垂直に設けられた底面部44とを有している。
側部43の他端部には、周縁に沿って周方向の外側へ突出したリブ部材45が設けられている。
また、側部43の外周面には、側部43の軸方向に延び互いに離間した2つの溝部46が設けられている。
さらに、側部43の周方向の一側縁部には、この一側縁部の長手方向に沿って凹溝47が設けられ、側部43の周方向の他側縁部には、この他側縁部の長手方向に沿って図示しない凸部が設けられている。
底面部44には、図7に示すように、底面部44の外面側から突出した突出片部48が設けられている。この突出片部48は、板状の第1突出片49aと、板状の5つの第2突出片49bと、板状の5つの第3突出片49cとから構成されている。
第1突出片49aは、側部43の一側縁部および他側縁部の延長線上に位置し、底面部44の略中心部を通っている。
第2突出片49bは、底面部44において第1突出片49aより側部43側に位置し、第1突出片49aに対して直交方向へ延びている。また、5つの第2突出片49bは、第1突出片49aに沿って互いに離間している。
第3突出片49cは、底面部44において第1突出片49aより側部43とは反対側に位置し、第1突出片49aとは直交方向でありかつ第2突出片49bとは平行方向へ延びている。また、5つの第3突出片49cは、第1突出片49aに沿って互いに離間している。
第1突出片49aと第2突出片49bとは底面部44からの突出長さが同じであり、第3突出片49cは、底面部44からの突出長さが第1突出片49aおよび第2突出片49bより短い。
中枠部材42は、断面視で略半円形状となる板状の側部51と、中枠2の側面部11の内径と略同径の平面視で半円形状であり、側部51の軸方向の一端部にて側部51に対して略垂直に設けられた係合面部52とを有している。
側部51の他端部には、周縁に沿って周方向の外側へ突出したリブ部材53が設けられている。
また、側部51の外周面には、側部51の軸方向に延び互いに離間した2つの溝部54が設けられている。
さらに、側部51の周方向の一側縁部には、中枠部材41の側部43の一側縁部の凸部に係合可能な凹溝55が一側縁部の長手方向に沿って設けられ、側部51の周方向の他側縁部には、中枠部材41の側部43の他側縁部の凹溝47に係合可能な凸部56が他側縁部の長手方向に沿って設けられている。
係合面部52には、図7に示すように、係合面部52の外面側から突出した突出片部57が設けられている。この突出片部57は、側部51の一側縁部および他側縁部の延長線上に位置する板状の第1突出片58aと、係合面部52において第1突出片58aより側部51側に位置し、第1突出片58aとは直交方向へ延び第1突出片58aに沿って互いに離間する複数例えば5つの板状の第2突出片58bとから構成されている。
また、第1突出片58aと第2突出片58bとは係合面部52からの突出長さが同じであり、中枠部材42の第1突出片58aまたは第2突出片58bの突出長さと、中枠部材41の第3突出片49cの突出長さとを加えた長さは、中枠部材41の第1突出片49aおよび第2突出片49bの突出長さと略同じである。
このような中枠部材41と中枠部材42とが組み付けられて中枠2が形成された状態では、中枠部材41の凹溝47と中枠部材42の凸部56とが係合し、中枠部材41の凸部と中枠部材42の凹溝55とが係合する。
なお、中枠部材41と中枠部材42とが組み付けられた状態では、側部43および側部51により中枠2の側面部11が構成される。また、リブ部材45およびリブ部材53により中枠2のリブ部13が構成される。さらに、突出片部48および突出片部57により突出部15が構成される。
また、中枠部材41と中枠部材42とが組み付けられた状態では、底面部44が係合面部52より開放側である他端部側に位置して、底面部44と係合面部52とが平面視で重なるように係合し、これら底面部44および係合面部52により中枠2の底部12が構成される。
このように底面部44と係合面部52とが係合された状態では、底面部44における側部43とは反対側の周縁が中枠部材42の側部51の内周面に当接するとともに、中枠部材41の第1突出片49aと中枠部材42の第1突出片58aとが平行な状態で接触し、中枠部材41の第3突出片49cと中枠部材42の第2突出片58bとが平面視で略重なった状態となる。
また、中枠部材41と中枠部材42とが組み付けられた状態では、係合面部52における側部51とは反対側の端部、すなわち第1突出片58a側の端部が、中枠2の側面部11における中枠部材41と中枠部材42との境界部分の延長線上に位置し、中枠2の底部12における境界部分となる。
そして、中枠2と外枠3とが嵌合された状態では、位置決め係合突起部14が位置決め係合口部26に挿入するように係合される。また、このように係合状態の位置決め係合突起部14および位置決め係合口部26は、中枠2および外枠3の位置決め手段61となる。
嵌合状態の中枠2および外枠3は、図8に示すように、中枠2の側面部11における中枠部材41と中枠部材42との境界線62,63を結ぶ線としての境界部延長線64と、2つの開口部23の中心を結ぶ線である開口部延長線65とが平面視で略直交するように、位置決め手段61により位置決めされる。
さらに、中枠2と外枠3とが嵌合された状態では、突出部15の先端が外枠3の底部22の内面側に接触し、中枠2の底部12の外面側と外枠3の底部22の内面側とが突出部15を介して離間した状態となる。
次に、上記一実施の形態における作用等を説明する。
改良土用供試体型枠1にて、改良土の供試体を作成する際には、まず、中枠部材41と中枠部材42とを組み付けて中枠2を形成し、中枠2を外枠3の内側に嵌合する。
中枠2と外枠3とを嵌合する際には、中枠2を、外枠3内に挿入するように外枠3の側面部21に沿って底部22へ向かって摺動させる。
また、中枠2の突出部15が外枠3の底部22の内面側に接触するまで中枠2を外枠3に対して摺動させ、位置決め係合口部26と位置決め係合突起部14とを係合させるとともに、リブ部13の底部12側である一端面を外枠3の側面部21の他端部に接触させる。
次いで、改良する地盤の強度に応じて予め設定された分量で土にコンクリートやモルタルなどを混合した改良土の材料を中枠2内に充填する。
中枠2に改良土を充填した状態にて、外枠3に蓋体4を外嵌して取り付け、外枠3の係合凸部25と蓋体4の係合溝33とを係合する。
係合凸部25と係合溝33とを係合した状態では、蓋体4の凹溝部35と中枠2のリブ部13とが係合されるとともに、蓋体4の凸部34が中枠2の側面部11内に挿入される。
そして、改良土供試体用型枠1内にて改良土の供試体の形成された後に、蓋体4を外枠3から取り外すとともに、中枠2と外枠3との嵌合を解除する。
中枠2と外枠3との嵌合を解除する際には、外枠3の開口部23を通して中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に、例えばマイナスドライバーのような先端が薄い平面状の道具を挿入する。より具体的には、開口部23から、互いに離間した複数の第2突出片49bの間、または、互いに離間した複数の第2突出片58bの間に道具を挿入する。
また、中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に道具を挿入した状態にて、例えばてこの原理などを利用して、外枠3の底部22から中枠2を持ち上げるように外枠3に対して中枠2を摺動させて、外枠3と中枠2との嵌合を解除し、中枠2を取り出す。
なお、開口部23から挿入した道具により加えられる力だけで中枠2を摺動できない場合には、補助開口部24から異なる道具を挿入して中枠2を押し出すように摺動させる。
また、このように取り出された中枠2について、中枠部材41と中枠部材42とを離間させるように、中枠部材41の凸部と中枠部材42の凹溝55との係合を解除し、中枠部材41の凹溝47と中枠部材42の凸部56との係合を解除し、底面部44と係合面部52との係合を解除し、中枠2を中枠部材41と中枠部材42とに分解して供試体を取り出す。
そして、新たに改良土の供試体を作成する際には、再度、中枠部材41と中枠部材42とを組み付け中枠2を形成して再利用する。
このような改良土供試体用型枠1によれば、中枠2が組付可能な中枠部材41,42にて形成されているため、供試体の作成後に再度中枠部材41,42を組み付けることにより中枠2を再利用できる。
また、中枠部材41が中枠2と同径である平面視で円形状の底面部44を有するため、改良土の充填による力が底部12に均一に加わりやすく、また、中枠2の底部12に隙間ができにくいので、金属などを用いずに合成樹脂のみで形成しても、改良土の充填による中枠2の底部12の反りを防止できる。したがって、供試体の底面を水平に成形しやすく、正確に供試体を作成できる。
このように合成樹脂のみでも底部12の反りを防止できる構成であっても、中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に連通する開口部23が外枠3に設けられているため、道具を使用して、中枠2と外枠3との嵌合を解除できる。
中枠2は、底面部44と係合面部52とが係合されて底部12が形成されるため、底部12の強度を向上できるとともに、底部12に隙間ができにくいので、改良土の充填による中枠2の底部12の反りを防止できる。
中枠2および外枠3は、これら中枠2と外枠3とが嵌合された状態にて、中枠2の境界部延長線64と、外枠3の開口部延長線65とが略直交するように位置決めする位置決め手段61を有するため、中枠2および外枠3からの改良土の漏出を防止でき、正確に改良土の供試体を作成できる。より具体的に説明すると、中枠2の境界部延長線64と外枠3の開口部延長線65とが略直交していることにより、中枠2の側面部11の境界線62,63および底部12における中枠部材41と中枠部材42との境界部分が外枠3により覆われているため、これら境界線62,63や境界部分からの改良土の漏出を防止できる。また、境界線62,63および境界部分と開口部23とが離れて配置され重なっていないため、仮に境界線62,63や境界部分から改良土が漏出したとしても、開口部23からの改良土の漏出を防止できる。
また、中枠2が突出部15を有するため、中枠2と外枠3とが嵌合された状態にて外枠3の底部22に接触した突出部15によって中枠2の底部12が支えられて底部12の位置が安定し、改良土の充填による中枠2の底部12の反りを防止できる。
また、中枠2が突出部15を有することにより、中枠2の底部12と外枠3の底部22とが突出部15を介して離間するため、突出部15によって中枠2の底部12と外枠3の底部22との間隙を確保でき、中枠2と外枠3との嵌合を解除する際に、中枠2の底部12と外枠3の底部22との間に道具を挿入しやすく、嵌合を解除しやすい。
ここで、外枠3は、中枠2から改良土の漏出を防止するため、中枠2の外周面と外枠3の内周面との間で寸法的に緩みが発生しないように正確に内径が設定されていることから、中枠2に改良土が充填された状態では、中枠2を外枠3から取り出す際に、外枠3と中枠2との間の摩擦抵抗が大きく、外枠3に対して中枠2を摺動させにくい。
そこで、外枠3に開口部23とは別に補助開口部24が設けられたことにより、開口部23から挿入した道具によって加えられる力だけで中枠2を取り出せない場合に、補助開口部24を利用して中枠2を取り出すことができるため、中枠2を取り出す際の操作性を向上できる。
また、外枠3の側面部21にリブ状の突起部27が設けられていることにより、中枠2と外枠3との嵌合を解除する際の中枠2の外周面と外枠3の内周面との摩擦抵抗を低下でき、中枠2を取り出す際の操作性を向上できる。
さらに、蓋体4の側面部32の内周面に係合溝33が設けられ、外枠3の側面部21の外周面に係合凸部25が設けられたことにより、中枠2が嵌合された外枠3に対して蓋体4を正確な取付位置に取り付けることができるとともに、蓋体4が外枠3に取り付けられた状態を係合溝33と係合凸部25との係合力により保持できるため、改良土の供試体を正確に作成できる。
また、蓋体4の天井面部31に凸部34および凹溝部35が設けられたことにより、蓋体4を外枠3に取り付けた際に、中枠2のリブ部13が凹溝部35に係合されるとともに、凸部34が中枠2の側面部11内に挿入されるため、中枠2に充填された改良土を凸部34により押し込み、改良土の供試体の上面および底面を水平に成形しやすく、改良土の供試体を正確に作成できる。
なお、上記一実施の形態では、中枠2が中枠部材41,42にて形成された構成としたが、このような構成には限定されず、複数の中枠部材で中枠2が形成される構成であればよく、中枠部材の数は適宜設定できる。
また、中枠部材41のみが中枠2の側面部11の内径と同径の底面部44を有する構成としたが、このような構成には限定されず、複数の中枠部材のうちの少なくとも1つが底面部44を有する構成であればよい。
さらに、中枠部材42が底面部44に係合する係合面部52を有する構成としたが、このような構成には限定されず、例えば係合面部52が設けられていない構成などにしてもよい。
また、中枠2および外枠3は、境界部延長線64と開口部延長線65とが略直交するように位置決め手段61にて位置決めされた構成としたが、このような構成には限定されず、例えば、位置決め手段61を有さない構成などにしてもよい。また、中枠2および外枠3が位置決め手段61を有する構成にする場合には、境界部延長線64と開口部延長線65とが交差する角度や、位置決め手段61の構成を適宜設計できる。
さらに、中枠2は、突出部15が設けられた構成には限定されず、例えば突出部15が設けられていない構成にしてもよい。また、中枠2に突出部15が設けられた構成にする場合には、突出部15の形状や構成は、中枠2の底部12と外枠3の底部22とを離間できかつ中枠2の底部12を安定して保持できる形状や構成であれば適宜設計できる。
外枠3が係合凸部25を有し、蓋体4は係合溝33を有し、蓋体4を外枠3に取り付けた状態で係合凸部25と係合溝33とが係合する構成としたが、このような構成には限定されず、外枠3が係合凸部25を有さず、蓋体4が係合溝33を有さない構成にしてもよい。
また蓋体4は、凸部34および凹溝部35を有し、凹溝部35が中枠2のリブ部13と係合し、凸部34が中枠2の側面部11内に挿入される構成としたが、このような構成には限定されず、蓋体4が凸部34および凹溝部35を有さない構成にしてもよい。
1 改良土供試体用型枠
2 中枠
3 外枠
4 蓋体
11 側面部
12 底部
15 突出部
21 側面部
22 底部
23 開口部
41 中枠部材
42 中枠部材
44 底面部
52 係合面部
61 位置決め手段
62 境界線
63 境界線
64 2つの中枠部材の境界線を結ぶ線としての境界部延長線
65 2つの開口部の中心を結ぶ線としての開口部延長線

Claims (4)

  1. 地盤改良に用いられる改良土の強度確認用の供試体を作成するための合成樹脂製の改良土供試体用型枠であって、
    略円筒状の側面部と、この側面部の一端部に位置する底部とを有し、改良土が充填される中枠と、
    略円筒状の側面部と、この側面部の一端部に位置する底部とを有し、内側に前記中枠が嵌合される外枠と、
    この外枠の他端部に取り付けられる蓋体とを備え、
    前記中枠は、組付可能な複数の中枠部材にて形成され、
    これら中枠部材のうちの少なくとも1つは、前記中枠の側面部の内径と略同径である平面視で円形状の底面部を有し、
    前記外枠は、前記中枠と前記外枠とが嵌合された状態にて、前記中枠の底部の外面側と前記外枠の底部の内面側との間に連通する開口部を有する
    ことを特徴とする改良土供試体用型枠。
  2. 複数の中枠部材のうちの1つは、中枠の側面部の内径と略同径である平面視で円形状の底面部を有し、
    他の中枠部材は、前記底面部に係合する係合面部を有し、
    前記底面部と前記係合面部とが係合されることにより前記中枠の底部が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の改良土供試体用型枠。
  3. 中枠は、2つの中枠部材にて形成され、
    外枠は、2つの開口部を有し、
    前記中枠および前記外枠は、これら中枠と外枠とが嵌合された状態にて、前記中枠の側面部における前記2つの中枠部材の境界線を結ぶ線と、前記2つの開口部の中心を結ぶ線とが略直交するように位置決めする位置決め手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の改良土供試体用型枠。
  4. 中枠は、底部の外側面から突出した突出部を有し、
    この突出部は、前記中枠と外枠とが嵌合された状態にて、先端が前記外枠の底部の内面側に接触する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の改良土供試体用型枠。
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