JP3219482U - 限界ゲージ - Google Patents

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Abstract

【課題】PC鋼材のヘッド定着部の寸法が許容限界寸法内か否かを迅速に判定できる限界ゲージを提供する。【解決手段】本体部12の略中央にヘッド定着部の最大許容寸法である高さ及び幅からなる外形測定部11とその内周面11aから本体部12の側面12aにかけて開口する差し込み部13を有する上側ゲージ部材10と、本体部22の略中央にヘッド定着部の最小許容寸法である高さ及び幅からなる外形測定部21とその内周面21aから本体部22の側面22aにかけて開口する差し込み部23を有する下側ゲージ部材20とを揃え重ね合わせて結合することで、限界ゲージが形成されている。上側ゲージ部材10の上方より差し込み部13にPC鋼材の端部を、外形測定部11にヘッド定着部をそれぞれ挿入することで、ヘッド定着部の高さ及び幅が許容限界寸法内にあるか否かを迅速に判定することができる。【選択図】図1−1

Description

本考案は、コンクリート製基礎杭に使用されるPC鋼材のヘッド定着部(端部)が、許容限界寸法内にあるか否かの判定を迅速に行える限界ゲージに関する。
PHC杭、PRC杭などのようにコンクリート杭にプレストレスを与える場合は、型枠内の軸方向に配したPC鋼材に緊張力を与えた状態で型枠にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に緊張力を解放することにより行う(プレストレッシング)。このとき、杭の上下端部に設けられた端板に定着孔を穿孔して、PC鋼材の端部を端板に定着させるが、そのPC鋼材の先端部には熱間圧造によりヘッド定着部が形成される。
そのヘッド定着部は、図6に示すように、片側に平らな面を有する略横長半楕円状に形成されており、その寸法(高さ寸法及び幅寸法)が許容限界寸法内にあるか否かを測定により判定する必要があるが、ノギスなどの計測器具のみで測定して判定することは容易ではなく、特にヘッド定着部を平らな面を視認できる方向から測定し判定することは困難であった。
そのため、従来から下記特許文献1に記載の計測具及び特許文献2に記載の対照ゲージを用いることにより、PC鋼材のヘッド定着部の寸法を測定して上記判定が行われていた。具体的には、特許文献2に記載の対照ゲージにおいてPC鋼材の線径の幅に応じた(線径の幅とほぼ等しい幅を有する)ゲージ溝を選択してPC鋼材を差し込むとともに、対照ゲージをPC鋼材のヘッド定着部に向けてスライドさせ、動かなくなった位置においてノギスなどを用いて対照ゲージから頭頂面までのヘッド定着部の高さ寸法を測定し判定していた。
また、特許文献1に記載の計測具において、その計測具が備える穴のうち、最大許容寸法に該当する穴と最小許容寸法に該当する穴にPC鋼材のヘッド定着部を挿通させることで、ヘッド定着部の幅寸法を測定し判定していた。
実開昭58−123303号公報 実開昭61−127404号公報
しかし、上記計測具や対照ゲージによれば、ヘッド定着部の寸法が許容限界寸法内にあるか否かを判定することはできるものの、その高さ寸法と幅寸法をそれぞれ別々の道具を使って測定しなければならず、しかも、幅寸法を測定する際はヘッド定着部を穴に2回も挿通しなければならないため測定には手間がかかり、そのため、数多くのヘッド定着部について許容限界寸法内にあるか否かを迅速に判定することは困難であった。
本考案は、PC鋼材のヘッド定着部の寸法が許容限界寸法内にあるか否かを迅速に判定することができる限界ゲージを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、最大許容寸法の高さ及び幅を備える略方形状の外形測定部が形成された板状の上側ゲージ部材と、最小許容寸法の高さ及び幅を備える略方形状の外形測定部が形成された板状の下側ゲージ部材と、前記上側ゲージ部材と前記下側ゲージ部材を重ね合わせて結合する結合手段を有するPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージであって、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材にはそれぞれの前記外形測定部の内周面から本体部の側面にかけて開口する幅の等しい差し込み部が形成され、前記下側ゲージ部材の前記本体部における前記外形測定部及び前記差し込み部は、前記上側ゲージ部材の前記本体部における前記外形測定部及び前記差し込み部に対応する位置にそれぞれ形成され、前記結合手段は前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部において互いに対応する位置に設けられたネジ孔と、該ネジ孔に挿通するネジと、ナットを有することを特徴とする。
また、請求項2に係る考案は、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記差し込み部の幅が、前記差し込み部に挿入するPC鋼材の線径の幅とほぼ等しいことを特徴とする。
また、請求項3に係る考案は、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記差し込み部の幅が、前記差し込み部に挿入するPC鋼材の線径の幅よりも広く、それらの幅の差がPC鋼材のヘッド定着部における幅方向の上の寸法許容差の半分以下であることを特徴とする。
また、請求項4に係る考案は、前記結合手段が、前記上側ゲージ部材の前記本体部の下面または前記下側ゲージ部材の前記本体部の上面のいずれか一方に設けられた凸部と、前記上側ゲージ部材の前記本体部の前記下面または前記下側ゲージ部材の前記本体部の前記上面のいずれか他方に設けられ前記凸部と嵌合可能な凹部とを有することを特徴とする。
また、請求項5に係る考案は、前記結合手段が、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部の上面に設けられた凸部または凹部と、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部の下面に設けられ前記凸部または前記凹部と嵌合可能な大きさを備える凹部または凸部とを有することを特徴とする。
上記より、請求項1に係る考案によれば、測定の対象となるPC鋼材のヘッド定着部の寸法が許容限界寸法内であるときは、ヘッド定着部を限界ゲージの上方より上側ゲージ部材の外形測定部に挿入した際、ヘッド定着部が外形測定部内に収まる状態となる一方、上側ゲージ部材の外形測定部の下方に位置する下側ゲージ部材の外形測定部にヘッド定着部を挿入しようとしても、その外形測定部内には収まらない状態となる。そのため、ヘッド定着部が許容限界寸法内であるか否かを迅速に判定することができる。
また、ネジ孔を揃えつつ上側ゲージ部材と下側ゲージ部材とを揃えるだけで、ネジ及びナットによりそれらを容易に結合することができ、上側ゲージ部材と下側ゲージ部材とを重ね合わせて結合する際の位置決めが簡単であるため、限界ゲージを容易に形成することができる。
また、上側ゲージ部材として使用したゲージ部材を、他のゲージ部材と組み合わせて下側ゲージ部材としても使用することができるため、外形測定部の大きさが異なるゲージ部材を予め複数用意しておくことで、様々な大きさのヘッド定着部について許容限界寸法内であるか否かの判定が可能であるとともに、その判定の際のコストを安くすることができる。
また、請求項2及び請求項3に係る考案によれば、上側ゲージ部材及び下側ゲージ部材の差し込み部の幅が、それらの差し込み部に挿入するPC鋼材の線径の幅と比べてほぼ等しいかまたは少しだけ広い構造であるため、上側ゲージ部材及び下側ゲージ部材の外形測定部にヘッド定着部を挿入する際に、ヘッド定着部がそれらの本体部の左右方向に延びる外形測定部に対して傾いた状態で挿入され、ヘッド定着部が許容限界寸法内であるか否かの判定に誤りが生じることを防止することができる。
また、請求項4に係る考案によれば、上側ゲージ部材の本体部の下面または下側ゲージ部材の本体部の上面のいずれか一方に凸部が、上側ゲージ部材の本体部の下面または下側ゲージ部材の本体部の上面のいずれか他方にその凸部と嵌合可能な凹部が設けられている構造であるため、上側ゲージ部材と下側ゲージ部材とを重ね合わせて結合する際の位置決めが簡単で、限界ゲージを容易に形成することができる。
更には、請求項5に係る考案によれば、上側ゲージ部材及び下側ゲージ部材の本体部の上面にはそれぞれ凸部または凹部が、上側ゲージ部材及び下側ゲージ部材の本体部の下面にはそれら凸部または凹部と嵌合可能な大きさを備える凹部または凸部が設けられている構造であるため、上側ゲージ部材と下側ゲージ部材とを重ね合わせて結合する際の位置決めが簡単で、限界ゲージを容易に形成することができる。
また、請求項1に係る考案と同様に、上側ゲージ部材として使用したゲージ部材を、他のゲージ部材と組み合わせて下側ゲージ部材としても使用することができるため、外形測定部の大きさが異なるゲージ部材を予め複数用意しておくことで、様々な大きさのヘッド定着部について許容限界寸法内であるか否かの判定が可能であるとともに、その判定の際のコストを安くすることができる。
本考案に係る限界ゲージの分解斜視図である。 本考案に係る限界ゲージの斜視図である。 本考案に係る限界ゲージの平面図である。 本考案に係る限界ゲージの使用状態図である。 本考案の他の実施例に係る限界ゲージの分解斜視図である。 本考案の他の実施例に係る限界ゲージの斜視図である。 本考案の他の実施例に係る限界ゲージの平面図である。 PC鋼材のヘッド定着部の形状を示す図である。
以下、本考案に係る限界ゲージ1を図に従って説明する。尚、以下では本考案に係る実施形態を詳細に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。図において1はPC鋼材100のヘッド定着部101用の限界ゲージであり、上側(通り側)ゲージ部材10と下側(止まり側)ゲージ部材20を有する。上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20は、図1−1等に示すように、略長方形状の厚さの厚い板状の部材であってほぼ同じ大きさであり、それらの略中央には外形測定部11,21が形成されている。
これらの外形測定部11,21は、四隅が円弧状に形成され、本体部12,22の左右方向に延びる横長略長方形状の孔であって、上側ゲージ部材10及び下側ゲージ部材20の本体部12,22を貫通するように形成されており、コンクリート製基礎杭に使用されているPC鋼材100の先端部に形成された片側に平らな面を有する横長略半楕円状のヘッド定着部101を挿入するための孔である。
具体的には、測定の対象となるPC鋼材100の先端部に形成されたヘッド定着部101の基準寸法の高さをb、幅をhとした場合、図2に示すように、上側ゲージ部材10の外形測定部11は、ヘッド定着部101の最大許容寸法である高さb1(b+高さ方向の上の寸法許容差(mm))及び幅h1(h+幅方向の上の寸法許容差(mm))で形成されている。一方、下側ゲージ部材20の外形測定部21は、ヘッド定着部101の最小許容寸法である高さb2(b−高さ方向の下の寸法許容差(mm))及び幅h2(h−幅方向の下の寸法許容差(mm))で形成されている。
また、図1−1等に示すように、外形測定部11,21の内周面11a,21aから本体部12,22の側面12a,22aにかけて開口する差し込み部13,23が、外形測定部11,21に対し略垂直に且つそれらの幅方向(左右方向)の略中央に形成されている。
この差し込み部13,23は、測定の対象となるPC鋼材100の端部を挿入するための隙間であり、その幅c1は、図3に示すように、PC鋼材100の線径Cの幅とほぼ等しい幅に形成されている。尚、上側ゲージ部材10の差し込み部13と下側ゲージ部材の差し込み部23は、図2に示すように、上側ゲージ部材10の本体部12と下側ゲージ部材20の本体部22において互いに対応する位置に形成され、それぞれ等しい幅で形成されている。
尚、差し込み部13,23の幅c1は、PC鋼材100の線径Cの幅よりも少しだけ広い幅(具体的には、幅c1と線径Cの幅の差をc2とした場合、0<c2≦測定の対象となるPC鋼材100のヘッド定着部101における幅方向の上の寸法許容差の半分)に形成されていてもよい。
上記より、上側ゲージ部材10の上面12bとPC鋼材100を平行に保ち、限界ゲージ1の上方より差し込み部13にPC鋼材100の端部を挿入しつつ、先端部のヘッド定着部101を上側ゲージ10の外形測定部11に挿入することで、ヘッド定着部101を外形測定部11内にスムーズに誘導することができる。
このとき、図3に示すように、ヘッド定着部101の頭頂面101aが、上側ゲージ部材10の外形測定部11の内周面11aであって本体部12の前方に位置するとともにその左右方向に延びる平面部分11aaに対して平行な状態となる。そのため、ヘッド定着部101の頭頂面101aが内周面11aの平面部分11aaに対して傾いた状態で外形測定部11に挿入されることにより、許容限界寸法内であるか否かの判定に誤りが生じることを防止することができる。
上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20を揃えて重ね合わせて結合することで限界ゲージ1を形成した際、上側ゲージ部材10の外形測定部11と下側ゲージ部材20の外形測定部21は、図2に示すように、上側ゲージ部材10の本体部12と下側ゲージ部材20の本体部22において互いに対応する位置に形成され、それら外形測定部11,21の縁部11b,21bであって本体部12,22の前方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bb,21bbが揃った状態となっている。
また、上側ゲージ部材10の本体部12における外形測定部11の幅方向(左右方向)の中心の位置と、下側ゲージ部材20の本体部22における外形測定部21の幅方向(左右方向)の中心の位置とが揃った状態となっている。そのため、限界ゲージ1を上方から見ると、上側ゲージ部材10の外形測定部11の縁部11bの内側に一回り小さい下側ゲージ部材20の外形測定部21の縁部21bを視認することができる。
尚、本実施例においては、上側ゲージ部材10の外形測定部11と下側ゲージ部材20の外形測定部21とが、それらの縁部11b,21bであって本体部12,22の前方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bb,21bbが揃うように形成されているが、それらの縁部11b,21bであって本体部12,22の後方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bc,21bcが揃うように形成されていてもよい。
また、上側ゲージ部材10の差し込み部13と、下側ゲージ部材20の差し込み部23は、左右の縁部13a,23aが揃った状態となっている。
上側ゲージ部材10の本体部12の前方右側の角付近、及び後方左側の角付近には、図1−1に示すように、本体部12を貫通しネジ30を挿通するためのネジ孔14,14がそれぞれ設けられている。また、上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20を揃えて重ね合わせたときに、上側ゲージ部材10の本体部12におけるネジ孔14,14に対応する位置に、下側ゲージ部材20の本体部22を貫通しネジ30を挿通するためのネジ孔24,24がそれぞれ設けられている。
そのため、ネジ孔14とネジ孔24を揃えつつ上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20を揃えて重ね合わせ、結合手段(具体的には、ネジ30をネジ孔14,24に挿通しつつナット31と螺合させること)により上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20を結合させることで、限界ゲージ1を形成することができる。
上記構造により、上側ゲージ部材10と下側ゲージ部材20とを重ね合わせて結合する際の位置決め作業が、上側ゲージ部材10のネジ孔14と下側ゲージ部材20のネジ孔24を揃えるだけの簡単な作業であるため、限界ゲージ1を容易に形成することができる。
また、測定の対象となるPC鋼材100の先端部に形成されたヘッド定着部101を限界ゲージ1の上方より上側ゲージ部材10の外形測定部11に挿入した際、図3に示すように、ヘッド定着部101が外形測定部11内に収まるが、下側ゲージ部材20の外形測定部21内には収まらない状態となった場合には、測定の対象であるPC鋼材100のヘッド定着部101の高さB及び幅Hが許容限界寸法内にあると迅速に判定することができる。
次に、図4−1ないし図5に示す他の実施例について説明する。尚、上記実施例と同じ構造の部分等については、同じ番号を付するとともにその説明については省略する。上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aの本体部12A,22Aの上面12b,22bの前方右側の角付近及び後方左側の角付近であって、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aを揃えて重ね合わせたときに互いに対応する位置には、図4−1に示すように、上面12b,22bに対し略垂直に延びる大きさの等しい略円柱状の凸部15,25が設けられている。
一方、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aの本体部12A,22Aの下面12c,22cの前方右側の角付近及び後方左側の角付近であって、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aを揃えて重ね合わせたときに互いに対応する位置には、凸部15,25と嵌合可能な大きさであって下面12c,22cに対し略垂直に延びる大きさの等しい略円柱状の凹部16,26が設けられている。
そして、上側ゲージ部材10Aの凸部15及び凹部16、並びに下側ゲージ部材20Aの凸部25及び凹部26は、それぞれ本体部12A,22Aの上下方向において対応する位置に設けられている。
そのため、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aを揃えて重ね合わせることで、図4−2に示すように、下側ゲージ部材20Aの上面22bの凸部25と上側ゲージ部10Aの下面12cの凹部16とを嵌合させることができる。
また、上記限界ゲージ1の場合と同様に、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aを揃えて重ね合わせて結合することで限界ゲージ1Aを形成した際、上側ゲージ部材10Aの外形測定部11と下側ゲージ部材20Aの外形測定部21は、図5に示すように、上側ゲージ部材10Aの本体部12Aと下側ゲージ部材20Aの本体部22Aにおいて互いに対応する位置に形成され、それら外形測定部11,21の縁部11b,21bであって本体部12A,22Aの前方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bb,21bbが揃った状態となり、また、上側ゲージ部材10Aの差し込み部13と下側ゲージ部材20Aの差し込み部23は、上側ゲージ部材10Aの本体部12Aと下側ゲージ部材20Aの本体部22Aにおいて互いに対応する位置に形成され、左右の縁部13a,23aが揃った状態となる。
また、上側ゲージ部材10Aの本体部12Aにおける外形測定部11の幅方向(左右方向)の中心の位置と、下側ゲージ部材20Aの本体部22Aにおける外形測定部21の幅方向(左右方向)の中心の位置とが揃った状態となっている。
尚、本実施例においては、上側ゲージ部材10Aの外形測定部11と下側ゲージ部材20Aの外形測定部21とは、それらの縁部11b,21bであって本体部12A,22Aの前方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bb,21bbが揃うように形成されているが、上記限界ゲージ1の場合と同様に、縁部11b,21bであって本体部12A,22Aの後方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分が揃うように形成されていてもよい。
上記構造により、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aを揃えて重ね合わせ、結合手段である上側ゲージ部材10Aの凹部16と下側ゲージ部材20Aの凸部25の位置を揃えつつ嵌合させて上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aを結合させることで、限界ゲージ1Aを形成することができる。そのため、限界ゲージ1Aを形成する際の位置決め作業が簡単であり、ネジ30等の他の部品を使うことがないため、容易に限界ゲージ1Aを形成することができる。
また、測定の対象となるPC鋼材100の先端部に形成されたヘッド定着部101を限界ゲージ1Aの上方より上側ゲージ部材10Aの外形測定部11に挿入した際、ヘッド定着部101が外形測定部11内に収まるが、下側ゲージ部材20Aの外形測定部21内には収まらない状態となった場合には、測定の対象であるPC鋼材100のヘッド定着部101の高さB及び幅Hが許容限界寸法内にあると迅速に判定することができる。
尚、本実施例においては、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aの本体部12A,22Aの上面12b,22bに凸部15,25が、上側ゲージ部材10A及び下側ゲージ部材20Aの本体部12A,22Aの下面12c,22cに凹部16,26がそれぞれ設けられているが、上面12b,22bに凹部16,26が、下面12c,22cに凸部15,25がそれぞれ設けられていてもよい(図示せず)。
また、本実施例では嵌合させる凹部16及び凸部25は略円柱状であるが、それら凹部16及び凸部25を、略三角柱状や略四角柱状といった略多角柱状としてもよい。凹部16及び凸部25が略円柱状の場合、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aとを揃えた状態で結合させるためには、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aにおいて凹部16と凸部25の組み合わせを複数箇所に設ける必要があるが、凹部16及び凸部25を略三角柱状や略四角柱状といった略多角柱状とすることで、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aにおいて凹部16と凸部25の組み合わせを1箇所に設けてそれらを嵌合させるだけで、上側ゲージ部材10Aと下側ゲージ部材20Aとを揃えた状態で結合させることができる。そのため、構造を簡素化することができるとともに、限界ゲージ1Aを形成する際の位置決め作業が簡単となり、容易に限界ゲージ1Aを形成することができる(図示せず)。
ところで、限界ゲージ1及び限界ゲージ1Aの上側ゲージ部材10,10Aと下側ゲージ部材20,20Aは、外形測定部11,21の大きさが違うのみで、それ以外の本体部12,12A及び本体部22,22Aの構造は同一なゲージ部材である。そのため、上側ゲージ部材10,10Aの外形測定部11よりも大きな外形測定部を備え、それ以外の構造は上側ゲージ部材10,10Aと同一である本体部を有するゲージ部材を用意して、それを上側ゲージ部材10,10Aとし、上側ゲージ部材10,10Aとして使用していたゲージ部材を下側ゲージ部材20,20Aとして重ね合わせて結合させることで、また新たな限界ゲージを形成することができる。
よって、外形測定部の大きさのみ異なるゲージ部材を予め複数用意しておくことで、様々なバリエーションの限界ゲージを形成することができるため、様々な大きさのヘッド定着部について許容限界寸法内であるか否かの判定が可能であるとともに、その判定の際のコストを安くすることができる。
次に、この限界ゲージ1を使用したPC鋼材100のヘッド定着部101の判定方法について説明すると、測定の対象となるPC鋼材100の線径Cの幅とほぼ等しいかまたは線径Cの幅よりも少しだけ広い幅c1の差し込み部13と、そのPC鋼材100のヘッド定着部101の最大許容寸法である高さb1及び幅h1で形成された外形測定部11を有する上側ゲージ部材10、並びに上記幅c1の差し込み部23と、上記ヘッド定着部101の最小許容寸法である高さb2及び幅h2で形成された外形測定部21を有する下側ゲージ部材20を用意し、下側ゲージ部材20の上に上側ゲージ部材10を揃えて重ね合わせ、両ゲージ部材10,20をネジ30およびナット31により結合して、限界ゲージ1を形成する。
そして、上側ゲージ部材10の上面12bとPC鋼材100を平行に保ち、限界ゲージ1の上方より差し込み部13にPC鋼材100の端部を挿入しつつ、先端部のヘッド定着部101を上側ゲージ10の外形測定部11に挿入する。その際、図3に示すように、ヘッド定着部101の頭頂面101aを、上側ゲージ部材10の外形測定部11の内周面11aの平面部分11aaに接触させながら、外形測定部11内にヘッド定着部101に挿入することで、ヘッド定着部101を下側ゲージ部材20の外形測定部21にも連続してスムーズに挿入することが可能な状態となる。
尚、上側ゲージ部材10の外形測定部11と下側ゲージ部材20の外形測定部21とが、それらの縁部11b,21bであって本体部12,22の後方に位置するとともにその左右方向に延びる直線部分11bc,21bcが揃うように形成されている場合は、ヘッド定着部101の下端部101cを、上側ゲージ部材10の外形測定部11の内周面11aであって本体部12の後方に位置するとともにその左右方向に延びる平面部分11abに接触させながら、外形測定部11内にヘッド定着部101挿入する。こうすることで、ヘッド定着部101を下側ゲージ部材20の外形測定部21にも連続してスムーズに挿入することが可能な状態となる。
尚、PC鋼材100のヘッド定着部101を上側ゲージ10の外形測定部11に挿入する際は、図3に示すように、ヘッド定着部101をその平らな面101bを視認できない方向から挿入しても良いし、その平らな面101bを視認できる方向から挿入してもよい。
そして、図3に示すように、ヘッド定着部101が上側ゲージ部材10の外形測定部11内には収まるが、下側ゲージ部材20の外形測定部21内には収まらない状態となった場合には、測定の対象であるPC鋼材100のヘッド定着部101の高さB及び幅Hが許容限界寸法内にあると判定することができる。
これに対し、ヘッド定着部101が上側ゲージ部材10の外形測定部11内に収まらない状態、または、上側ゲージ部材10の外形測定部11内を通過して下側ゲージ部材20の外形測定部21内に収まる状態となった場合には、測定の対象であるPC鋼材100のヘッド定着部101の高さB及び幅Hが許容限界寸法内にないと判定することができる。
次に、限界ゲージ1Aを使用したPC鋼材100のヘッド定着部101の判定方法について説明すると、測定の対象となるPC鋼材100の線径Cの幅とほぼ等しいかまたは線径Cの幅よりも少しだけ広い幅c1の差し込み部13と、そのPC鋼材100のヘッド定着部101の最大許容寸法である高さb1及び幅h1で形成された外形測定部11を有する上側ゲージ部材10A、並びに上記幅c1の差し込み部23と、上記ヘッド定着部101の最小許容寸法である高さb2及び幅h2で形成された外形測定部21を有する下側ゲージ部材20Aを用意し、下側ゲージ部材20Aの上に上側ゲージ部材10Aを揃えて重ね合わせ、下側ゲージ部材20Aの上面22bの凸部25を上側ゲージ部10Aの下面12cの凹部16と嵌合させることで、両ゲージ部材10A,20Aを結合し、限界ゲージ1Aを形成する。
そして、上側ゲージ部材10Aの上面12bとPC鋼材100を平行に保ち、限界ゲージ1Aの上方より差し込み部13にPC鋼材100の端部を挿入しつつ、先端部のヘッド定着部101を上側ゲージ10Aの外形測定部11に挿入する。その際、外形測定部11内へのヘッド定着部101の挿入方法については、上記限界ゲージ1の場合と同様であり、上記と同様にしてPC鋼材100のヘッド定着部101の高さB及び幅Hが許容限界寸法内にあるか否かの判定を行う。
1,1A 限界ゲージ 22a 側面
10,10A 上側ゲージ部材 22b 上面
11 外形測定部 22c 下面
11a 内周面 23 差し込み部
11b 縁部 23a 縁部
12,12A 本体部 24 ネジ孔
12a 側面 25 凸部
12b 上面 26 凹部
12c 下面 30 ネジ
13 差し込み部 31 ナット
13a 縁部 100 PC鋼材
14 ネジ孔 101 ヘッド定着部
15 凸部 101a 頭頂面
16 凹部 B,b,b1,b2 高さ
20,20A 下側ゲージ部材 H,h,h1,h2 幅
21 外形測定部 C 線径
21a 内周面 c1 幅
21b 縁部
22,22A 本体部

Claims (5)

  1. 最大許容寸法の高さ及び幅を備える略方形状の外形測定部が形成された板状の上側ゲージ部材と、最小許容寸法の高さ及び幅を備える略方形状の外形測定部が形成された板状の下側ゲージ部材と、前記上側ゲージ部材と前記下側ゲージ部材を重ね合わせて結合する結合手段を有するPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージであって、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材にはそれぞれの前記外形測定部の内周面から本体部の側面にかけて開口する幅の等しい差し込み部が形成され、前記下側ゲージ部材の前記本体部における前記外形測定部及び前記差し込み部は、前記上側ゲージ部材の前記本体部における前記外形測定部及び前記差し込み部に対応する位置にそれぞれ形成され、前記結合手段は前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部において互いに対応する位置に設けられたネジ孔と、該ネジ孔に挿通するネジと、ナットを有することを特徴とするPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージ。
  2. 前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記差し込み部の幅が、前記差し込み部に挿入するPC鋼材の線径の幅とほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載のPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージ。
  3. 前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記差し込み部の幅が、前記差し込み部に挿入するPC鋼材の線径の幅よりも広く、それらの幅の差がPC鋼材のヘッド定着部における幅方向の上の寸法許容差の半分以下であることを特徴とする請求項1に記載のPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージ。
  4. 前記結合手段が、前記上側ゲージ部材の前記本体部の下面または前記下側ゲージ部材の前記本体部の上面のいずれか一方に設けられた凸部と、前記上側ゲージ部材の前記本体部の前記下面または前記下側ゲージ部材の前記本体部の前記上面のいずれか他方に設けられ前記凸部と嵌合可能な凹部とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの項に記載のPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージ。
  5. 前記結合手段が、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部の上面に設けられた凸部または凹部と、前記上側ゲージ部材及び前記下側ゲージ部材の前記本体部の下面に設けられ前記凸部または前記凹部と嵌合可能な大きさを備える凹部または凸部とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの項に記載のPC鋼材のヘッド定着部用限界ゲージ。
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