JP3173246B2 - スピーカユニット - Google Patents

スピーカユニット

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慎二 大山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響信号(音声信号)
が供給されて音響再生を行うスピーカユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】音楽などを再生するコーン型のスピーカ
ユニットとして、従来図2に示す如く構成されているも
のがある。図2において、11は外周側センタープレー
ト、12はボトムプレート、13は磁石、14は内周側
センタープレートを示し、この外周側センタープレート
11,ボトムプレート12,磁石13,内周側センター
プレート14で磁気回路が構成され、内周側に磁石13
が配される。この内周側の磁石13とボトムプレート1
2と内周側センタープレート14には、中央部に透孔が
形成されている。そして、この磁気回路では、外周側セ
ンタープレート11の最内周部11aと、内周側センタ
ープレート14の最外周部14aとの間に所定の隙間が
形成され、この隙間に後述するボイスコイル24が配置
される。そして、外周側センタープレート11の上に
は、フレーム15が取付けられ、このフレーム15の環
状の最外周部に、押さえ部材16により振動板20のエ
ッジ部22を支持する。
【0003】そして、振動板20は円形のコーン21
と、その外周部のエッジ22と、中央部のセンターキャ
ップ23及びコイルボビン24とで構成され、コイルボ
ビン24にはボイスコイル25が巻装されている。そし
て、このボイスコイル25が巻装されたコイルボビン2
4を、外周側センタープレート11の最内周部11a
と、内周側センタープレート14の最外周部14aとの
間に形成された隙間に挿入させる。このとき、ボイスコ
イル25の上下のコイルボビン24に、ダンパ26,2
7を取付け、この上側のダンパ26をフレーム15に接
続させると共に、下側のダンパ27を外周側センタープ
レート11に接続させ、この上下のダンパ26,27で
コイルボビン24を揺動自在に支持する。このようにボ
イスコイルの上下にダンパが配されたものを、ダブルダ
ンパ構造と称する。このようなダブルダンパ構造は、比
較的大型のスピーカユニットに適用される。
【0004】このように構成されるスピーカユニットに
よると、ボイスコイル25に供給される駆動信号(音声
信号)に応じてコイルボビン24が振動し、このコイル
ボビン24によりコーン21が振動して、ボイスコイル
25に供給される音声信号に基づいた音が再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のスピーカユニットは、コイルボビン24とダンパ
26,27との間に形成される空間(図2のa,bで示
す空間)が、ほぼ閉塞された空間となっている。このた
め、この空間内の空気が内部に溜まって、コイルボビン
24の振動によりボイスコイル25が発熱して高温にな
ってしまうと共に、この空間内の空気が振動板の振動時
に負荷抵抗となって、振動の応答性が悪化して、スピー
カとしての周波数特性が劣化してしまう不都合があっ
た。特に、図2に示したようなダブルダンパ構造のスピ
ーカユニットの場合には、ボイスコイル25の上部と下
部の双方の空間a,bが、ほぼ密閉された状態になって
いるので、このような問題点が顕著に現れてしまう。
【0006】本発明はこれらの点に鑑み、ボイスコイル
近傍の空気の影響で、スピーカの特性を劣化させること
のないスピーカユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、磁気回路を構成する内周側トッププレート
14、外周側トッププレート11、ボトムプレート12
と、内周側トッププレート14の最外周部と外周側トッ
ププレート11の最内周部との間に形成される隙間に挿
設されるボイスコイルが巻装されたコイルボビン24
と、外周側トッププレートの上側と下側の少なくともい
ずれか一方の端面側に配されコイルボビン24を揺動自
在に支持するダンパ26,27と、コイルボビン24が
取付けられた振動板20とを有するスピーカユニットで
あって、外周側トッププレート11に透孔を設け、外周
側トッププレート両端の空気を導通状態にすると共に、
ボトムプレート12に透孔を設け、スピーカユニットの
内部と外部の空気を導通状態にしたものである。
【0008】また、この場合にダンパ26,27が、
周側トッププレート11の上側および下側に、コイルボ
ビン24支持するように配した構成としたものであ
る。また、このとき外周側トッププレートの下側に配さ
れたダンパ27が、通気性を有する材質で構成されるよ
うにしたものである。
【0009】さらに、それぞれの場合に、外周側トップ
プレート11の透孔11bとボトムプレート12の透孔
12aとの少なくとも何れか一方の透孔の出口に、テー
パー部11c又は12bを設け、空気の流れをスムーズ
にするようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明によると、トッププレート11に形成さ
れた透孔11bにより、ボイスコイル25の近傍のトッ
ププレート11の上下の空気が導通状態になり、空気に
よる負荷抵抗やボイスコイル25の発熱量が減少すると
共に、ボトムプレート12に形成された透孔12aによ
り、スピーカユニットの外部とも導通状態になり、この
点からも空気による負荷抵抗やボイスコイル25の発熱
量が減少する。
【0011】この場合、トッププレート11の上下に、
コイルボビン24を揺動自在に支持するダンパ26,2
7を配したダブルダンパ構造のスピーカユニットに適用
することで、上下のダンパ26,27の間の空気が導通
状態になり、ダブルダンパ構造であっても負荷抵抗や発
熱量が減少する。
【0012】また、トッププレート11の透孔11bと
ボトムプレート12の透孔12aとの少なくとも何れか
一方に、所定のテーパー部11c又は12bを設けたこ
とで、透孔を空気が通過する場合の風切り音の発生を防
止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。この図1において、従来例で説明した図2に対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0014】図1は本例のスピーカユニットを示す断面
図で、本例においてはトッププレート11の上下にダン
パ26,27が配されたダブルダンパ構造のスピーカユ
ニットとされ、磁気回路を構成する外周側トッププレー
ト11に透孔11bを設け、このトッププレート11と
接したフレーム15の対応した位置にも透孔15aを設
け、両透孔11b,15aが連続するようにしてある。
この場合、各透孔11b,15aの出口には、孔の径が
徐々に広がるテーパー部11c,15bを設ける。な
お、この透孔11b,15aは、所定の間隔で複数個配
置する。
【0015】また、磁気回路の下端を構成するボトムプ
レート12にも、透孔12aを設ける。この透孔12a
の場合にも、出口の孔の径が徐々に広がるテーパー部1
2bを設ける。また、この透孔12aは、所定の間隔で
複数個配置する。
【0016】また本例においては、コイルボビン24の
下端部と、外周側トッププレート11とを揺動自在に接
続する下側のダンパ27を、通気性を有する材質(繊維
など)で構成させる。
【0017】その他の部分は、従来例として図2に示し
たスピーカユニットと同様に構成する。
【0018】このように構成した本例のスピーカユニッ
トによると、良好な特性のスピーカとして作動する。即
ち、コイルボビン24とダンパ26,27との間に形成
される空間a,bが、透孔11b,15aで導通状態と
なると共に、下側のダンパ27とボトムプレート12と
の間の空間(図1のcで示す空間)も、ボトムプレート
12の透孔12aにより外部と導通状態となり、コイル
ボビン24が上下に振動しても、空間a,b内の空間が
導通していると共に、空間cが外部と導通しているの
で、この部分の空気が負荷抵抗にならないと共に、この
ボイスコイル25の近傍の空気の流れが良く、ボイスコ
イル25を冷却する効果が得られ、ボイスコイル25の
発熱を防止することができる。
【0019】この場合、本例においては下側のダンパ2
7として、通気性を有する材質で構成させたので、ボイ
スコイル25の近傍の空間a,bと、ダンパ27とボト
ムプレート12との間の空間cとが導通状態となり、こ
の点からもコイルボビン24の振動に対する負荷抵抗の
発生防止効果とボイスコイル25の発熱防止効果が得ら
れる。
【0020】このため、ボイスコイル25が巻装された
コイルボビン24の振動(つまり振動板20の振動)
が、空気による負荷抵抗で妨げられることがなく、スピ
ーカユニットとして良好な周波数特性が確保されると共
に、ボイスコイル25が高温に発熱してスピーカユニッ
トが損傷する事故が防止できる。
【0021】また本例においては、通気用の透孔11
b,12a,15aの出口に、テーパー部11c,12
b,15bを設けたので、ボイスコイル25などの振動
により各透孔内を空気が流れた場合にも、テーパー部の
作用で空気の流れがスムーズになり、風切り音の発生が
防止できる。従って、通気用の透孔を空気が流れること
による音の発生が防止でき、再生音以外の異音の発生の
ない良好なスピーカが得られる。
【0022】なお、上述実施例においては、下側のダン
パ27を通気性を有する材質で構成させたが、このダン
パ27を通気性のない材質とした場合でも、それなりの
効果が得られる。
【0023】また、上述実施例においては、ダブルダン
パ構造のスピーカユニットに適用したが、ダンパが1個
の通常のコーン型のスピーカユニットにも適用できるこ
とは勿論である。
【0024】さらに、上述実施例では透孔11b,12
a,15aのテーパー部の詳しい形状については、特に
説明しなかったが、風切り音の発生を防止できる形状で
あれば、直線的な形状のテーパーと曲線的な形状のテー
パーの何れとしても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明によると、トッププレートに形成
された透孔により、ボイスコイルの近傍のトッププレー
トの上下の空気が導通状態になり、空気による負荷抵抗
やボイスコイルの発熱量が減少すると共に、ボトムプレ
ートに形成された透孔により、スピーカユニットの外部
とも導通状態になり、この点からも空気による負荷抵抗
やボイスコイルの発熱量が減少し、スピーカユニットと
しての音響再生特性が良好になる。
【0026】この場合、トッププレートの上下に、コイ
ルボビンを揺動自在に支持するダンパを配したダブルダ
ンパ構造のスピーカユニットに適用することで、上下の
ダンパの間の空気が導通状態になり、ダブルダンパ構造
であっても負荷抵抗やボイスコイルの発熱量が減少し、
ダブルダンパ構造のスピーカユニットの音響再生特性が
良好になる。
【0027】また、トッププレートの透孔とボトムプレ
ートの透孔との少なくとも何れか一方に、所定のテーパ
ー部又はを設けたことで、透孔を空気が通過する場合の
風切り音の発生を防止することができ、通気孔を設けた
ことによる異音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスピーカユニットを示す断
面図である。
【図2】従来のスピーカユニットの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 外周側トッププレート 11b 透孔 12 ボトムプレート 12a 透孔 13 磁石 14 内周側トッププレート 15 フレーム 20 振動板 21 コーン 22 エッジ 23 センタキャップ 24 コイルボビン 25 ボイスコイル 26,27 ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/02 102 H04R 9/02 101 H04R 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気回路を構成する内周側トッププレー
    ト、外周側トッププレート、ボトムプレートと、上記内
    周側トッププレートの最外周部と上記外周側トッププレ
    ートの最内周部との間に形成される隙間に挿設されるボ
    イスコイルが巻装されたコイルボビンと、上記外周側ト
    ッププレートの上側と下側の少なくともいずれか一方の
    端面側に配され上記コイルボビンを揺動自在に支持する
    ダンパと、上記コイルボビンが取付けられた振動板とを
    有するスピーカユニットであって、 上記外周側トッププレートに透孔を設け、上記外周側ト
    ッププレート両端の空気を導通状態にすると共に、 上記ボトムプレートに透孔を設け、上記スピーカユニッ
    トの内部と外部の空気を導通状態にする ことを特徴とす
    るスピーカユニット。
  2. 【請求項2】 上記ダンパが、上記外周側トッププレー
    トの上側および下側に、コイルボビンを支持するように
    配された請求項1記載のスピーカユニット。
  3. 【請求項3】 上記外周側トッププレートの透孔と上記
    ボトムプレートの透孔との少なくとも何れか一方の透孔
    の出口に、テーパー部を設け、空気の流れをスムーズに
    することを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ
    ユニット。
  4. 【請求項4】 上記外周側トッププレートの下側に配さ
    れたダンパが、通気性を有する材質で構成された請求項
    2に記載のスピーカユニット。
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