JP3172543B2 - 20,21−ジノルエブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並びにそれらを含有する組成物 - Google Patents

20,21−ジノルエブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並びにそれらを含有する組成物

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JP3172543B2 JP04070591A JP4070591A JP3172543B2 JP 3172543 B2 JP3172543 B2 JP 3172543B2 JP 04070591 A JP04070591 A JP 04070591A JP 4070591 A JP4070591 A JP 4070591A JP 3172543 B2 JP3172543 B2 JP 3172543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、20,21−ジノル
エブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び
得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並び
にそれらを含有する組成物に関する。
【0002】
【発明の具体的な説明】本発明の主題は、次式(I):
【化18】 (式中、X1 1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基; ・2〜4個の炭素原子を有するアシル基 又は カルバモイル基を表わす)の全ての可能なラセミ体又
は光学活性体の形にある化合物並びにそれらの無機又は
有機酸付加塩にある。
【0003】式(I)の化合物において、3位置の水素
原子及び16位置の水素原子は互いにα及びβ配置の一
方又は他方を占めることができ、これがcis及びtr
ans−ジアステレオマーの存在を決定する。
【0004】式(I)の化合物及び以下の記載において
の用語の説明を以下に与える 語「1〜4個の炭素原
子を有するヒドロキシアルキル基」とは、例えばヒドロ
キシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−
1−メチルエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒド
ロキシブチル基等を示す。用語「2〜4個の炭素原子を
有するアシル基」とは、例えばアセチル、プロピオニル
又はブチリル基を示す
【0005】式(I)の化合物の無機又は有機酸付加塩
は、例えば次の酸と共に形成された塩であることができ
る:塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、硫酸、燐
酸、プロピオン酸、酢酸、蟻酸、安息香酸、マレイン
酸、フマル酸、琥珀酸、酒石酸、くえん酸、蓚酸、グリ
オキシル酸、アスパラギン酸、アルコルビン酸、アルキ
ルモノスルホン酸(例えばメタンスルホン酸、エタンス
ルホン酸及びプロパンスルホン酸)、アルキルジスルホ
ン酸(例えばメタンジスルホン酸及びα,β−エタンジ
スルホン酸)、アリールモノスルホン酸(例えばベンゼ
ンスルホン酸)並びにアリールジスルホン酸。
【0006】本発明の主題である化合物の中で、全く特
定的には、下記の名称の化合物を挙げることができる 16α(±)]−11−アセチル−20,21−ジノ
ルエブルナメニンマレイン酸塩、 [16α(±)]−α−メチル−20,21−ジノルエ
ブルナメニン−11−エタノールフマル酸塩、 [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−11−カルボキサミド。
【0007】本発明の主題はまた、前記の式(I)の化
合物の製造方法にもあり、この方法は、次式(II):
【化19】 (式中、===Oはオキソ官能基が14位置又は15位置
のいずれか一方にのみ存在することを意味し、X1pは前
記の意味を持つX1を表わし、但し反応性官能基は随意
に保護されているものとする)の化合物を還元反応に付
し、次いで脱水に付し、そして必要に応じてX1pが有す
ることのある反応性官能基の保護基を除去して前記の式
(I)の全ての可能なラセミ体又はエナンチオマーの形
にある化合物を得て、所望ならばこの式(I)の化合物
を無機又は有機酸で処理することを特徴とする。
【0008】本発明の主題はまた、前記の式(I)の化
合物の別の製造方法(下記の化合物(I')を得る)にも
あり、この方法は、次の(A)或いは(B): (A)次式(II'):
【化20】 の化合物を、 (a)ハロゲン化反応に付して次式(III):
【化21】 (式中、Halはハロゲン原子を表わす)の化合物を得
て、又は (b)ニトロ化反応に付して次式(IV):
【化22】 の化合物を得て、この式(IV)の化合物をニトロ基のア
ミノ基への還元反応に付して次式(V):
【化23】 の化合物を得て、この式(V)の化合物を対応するジア
ゾニウム塩を経由するアミンのハロゲン原子による置換
反応に付して前記の式(III)の化合物を得て、 (a)又は(b)で得られた式(III)の化合物を次の反
応: ・オキソ官能基の還元反応及び続いての脱水、 ・ハロゲン原子の置換反応に任意の順で付して次式
(I'a):
【化24】 (式中、XaはX1について前記した意味を持つか又はホ
ルミル基を表わすかのいずれかである)の化合物を得
て、この式(I'a)の化合物を、Xaがホルミル基であ
る場合には、このホルミル基をカルバモイル又はヒドロ
キシメチル基に転化させるための反応に付す; (B)次式(II''):
【化25】 (式中、次式:
【化26】はオキソ官能基又は次式:
【化27】 の官能基を表わす)の化合物に次式(IX): Xc−Hal (IX) (式中、Halはハロゲン原子を表わし、XcはX1につ
いて前記したアシル基を表わし、但し反応性官能基は随
意に保護されているものとする)の化合物を作用させて
次式(X):
【化28】 (式中、Xc及び次式:
【化29】は前記の意味を持つ)の化合物を得て、次い
で式(X)の化合物を次式:
【化30】がオキソ官能基である場合には還元反応及び
続いての脱水に付し、次式:
【化31】が次式:
【化32】 の官能基を表わす場合には脱水のみに付し、必要に応じ
そして所望ならば随意としての反応性官能基の保護基を
除去した後に次式(I'c):
【化33】 (式中、Xcは前記の意味を持つ)の化合物を得る: のいずれかであり、前記の式(I'a)及び(I'c)の化
合物は全ての可能なラセミ体又はエナンチオマーの形に
あるものとし、所望ならば前記式(I'a)及び(I'c
の化合物を無機又は有機酸で処理することを特徴とす
る。
【0009】本発明の好ましい実施条件において、上記
の方法は次の態様で実施される。前記の式(II)の化合
物の還元反応及び続いての脱水は、当業者に周知の標準
的方法に従って実施することができる。かくして、ケト
ン官能基のアルコール官能基への還元反応は、例えば硼
水素化ナトリウム又はシアノ硼水素化ナトリウム中で、
例えばメタノール又はエタノールのような溶媒中で塩化
リチウムの存在下又は不在下で実施することができる。
還元された化合物の脱水反応は例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような溶媒中でトリフルオル酢酸銅の
存在下で、又は例えば塩酸若しくはp−トルエンスルホ
ン酸のような酸性媒体中で実施することができる。
【0010】式(II')の化合物のハロゲン化反応は、ほ
ぼ60℃において例えば過酸化水素の存在下で無機酸、
好ましくは臭化水素酸によるような標準的な反応に従っ
て実施され、得られる式(III)の化合物においてハロゲ
ン原子は好ましくは9位置又は11位置を占める。ハロ
ゲン原子がそれぞれ9位置又は11位置を占める式(II
I)の化合物の混合物が得られたら、これらの化合物は例
えばクロマトグラフィーのような標準的方法によって分
離することができる。
【0011】式(III)のハロゲン化された化合物は、還
元−脱水反応及びハロゲン原子の置換反応に任意の順で
付すことができる。
【0012】式(III)の化合物を初めにオキソ官能基の
還元に付し、次いで脱水に付す場合、これらの反応は式
(II)の化合物について前記したように実施される。脱
水された化合物を次いでハロゲン原子の基Xaによる置
換に付す。この反応は、例えば式Xa−Mg−Halの
有機マグネシウム化合物又は式Xa−Liの有機リチウ
ム化合物(これらは当業者に周知の標準的条件に従って
調製される)を用いて実施することができる。ハロゲン
化マグネシウムのハロゲン原子は、例えば臭化フェニル
マグネシウム又は臭化アリルマグネシウムにおけるよう
な臭素原子であることができるが、しかし沃素又は塩素
原子であることもできる。ハロゲン化マグネシウムの調
製は、例えば、ハロゲン化有機マグネシウム化合物即ち
グリニヤル試薬の製造方法に従って、エーテルのような
僅かに極性の不活性媒体中でマグネシウムを有機ハロゲ
ン化物と反応させることによって実施することができ
る。脱水された化合物とハロゲン化マグネシウムとの反
応は好ましくは、例えばテトラヒドロフラン又はエーテ
ルのような有機溶媒中で、約2時間〜約10時間までに
わたる変化し得る期間で実施する。この反応は有利には
例えばパラジウム又はニッケルのような触媒の存在下で
実施する。有機リチウム化合物の調製は、例えば、−7
0℃〜−10℃の低温においてエチルエーテル又はテト
ラヒドロフラン中でジイソプロピルリチウムアミド又は
好ましくはn−ブチルリチウムのような強塩基の中間体
によって実施することができる。置換反応は、Xaのハ
ロゲン化物、カーボネート又は適宜なアミド誘導体を作
用させることによって実施することができる。
【0013】式(III)の化合物を初めにハロゲン原子の
置換反応に付す場合、これは有利には、例えば次式: Xa'−Sn(R63 (式中、Xa'は前記のようなアルケニル基を表わし、R
6は多くとも5個の炭素原子を有するアルキル基を表わ
す)のような対応する錫誘導体を用いたハロゲン原子の
アルケニル基の置換である。錫誘導体は例えばビニルト
リブチル錫であることができる。この反応は好ましく
は、例えばトルエンのような有機溶媒中で、例えば撹拌
下且つ還流下でのパラジウムのような触媒の存在下で実
施する。置換された化合物を次いで標準的方法に従っ
て、例えば式(II)の化合物について前記したように操
作することによってオキソ官能基の還元反応に付し、次
いで脱水に付す。
【0014】得られた式(I'a)の化合物は、所望なら
ば当業者に周知の標準的反応、例えば基Xaの酸化、還
元又は置換に付すことができる:かくして、特にXa
表わすことのあるホルミル基は例えば通常の方法に従っ
ヒドロキシメチル又はカルバモイル基に転化させるこ
とができる。
【0015】式(IV)の対応する化合物を得るための式
(II')の化合物のニトロ化反応は、例えば発煙硝酸と氷
酢酸との比1:1の混合物をもちいることよって実施す
ることができる。式(V)の化合物を得るためのニトロ
基のアミノ基への還元反応は例えば、白金の存在下で例
えばエタノールと酢酸エチルとの比1:1の混合物のよ
うな有機溶媒中での接触水添によって実施することがで
きる。式(V)の化合物のアミノ基のハロゲン原子によ
る、好ましくは臭素原子による置換反応は、例えば対応
するジアゾニウム塩を経由するザンドマイヤー反応のよ
うな当業者に周知の標準的反応によって実施することが
できる。こうして得られた式(III)の化合物は、式(I'
a)の対応する化合物を得るために前記した反応に付す
ことができる。
【0016】式(II'')の化合物と式(IX)のハロゲン
誘導体との反応は、当業者に周知の標準的方法によっ
て、塩化アルミニウムのようなルイス酸の存在下で二硫
化炭素のような溶媒中若しくは反応成分の溶液中で実施
することができる。次いで式(X)の化合物をオキソ官
能基の還元反応及び続いての脱水に又は脱水のみに付し
て式(I'c)の化合物を得る。これらの反応は、前記の
条件下で実施することができる。
【0017】前記したある種の反応用化合物が有するこ
とのある各種の反応性官能基は、必要に応じて保護する
ことができる。これらは例えばヒドロキシル、アシル又
はアミノ及びモノアルキルアミノ基であり、これらは適
宜な保護基によって保護することができる。以下に、反
応性官能基の保護の非網羅的な例を挙げる: ・ヒドロキシル基は、例えばトリメチルシリル、ジヒド
ロピラニル又はメトキシメチル基によって保護すること
ができる。 ・アミノ基は、例えばトリチル、ベンジル、t−ブトキ
シカルボニル、フタルイミド基又はペプチドの化学にお
いて周知の他の基によって保護することができる。 ・ホルミル基のようなアシル基は、例えばジメチルケタ
ール若しくはジエチルケタール又はエチレンジオキシケ
タールのような環状又は非環状ケタールの形で保護する
ことができる
【0018】これら保護基の除去は、当業者に周知の通
常の条件下で、特に塩酸、ベンゼンスルホン酸若しくは
p−トルエンスルホン酸、蟻酸又はトリフルオル酢酸の
ような酸を用いて実施される酸加水分解によって実施さ
れる。フタルイミド基は、ヒドラジンによって除去され
る。種々の使用可能な保護基のリストは、例えばフラン
ス国特許第2499995号に見出される。
【0019】式(I)の化合物の光学活性体は、通常の
方法に従ってラセミ体を分割することによって製造する
ことができる。
【0020】前記の式(I)の化合物並びにそれらの酸
付加塩は、有用な薬理学的特性を示す。ある種の化合物
は特にα2−アドレナリン受容体に対する親和性を示
す。また、ある種の化合物は、認識機能を活性化させる
抗健忘特性や神経保護抗抑うつ、抗酸素欠乏、抗虚血特
性を示す。これらの特性がこれらの化合物を治療に用い
ることを正当化し、本発明の主題はまた、薬剤としての
前記の式(I)の全ての可能なラセミ体又は光学活性体
の形の化合物並びにそれらの製薬上許容できる無機又は
有機酸付加塩にもある。本発明の主題は特に、薬剤とし
ての前記の式(I)の化合物並びにそれらの製薬上許容
できる無機又は有機酸付加塩にある。より特定的には、
本発明の主題は、薬剤としての式(I)の下記の名称の
化合物にある [16α(±)]−11−アセチル−20,21−ジ
ノルエブルナメニンマレイン酸塩 ・[16α(±)]−α−メチル−20,21−ジノル
エブルナメニン−11−エタノールフマル酸塩 ・[16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニ
ン−11−カルボキサミド 本発明の主題である薬剤は、酸素欠乏又は虚血に起因す
る大脳機能不全並びに記憶及び注意の障害の治療に用い
ることもできる。
【0021】本発明の主題はまた、前記の少なくとも1
種の薬剤を活性成分として含有する製薬組成物にもあ
る。これらの製薬組成物は、経口若しくは直腸経路で、
非経口で、又は皮膚及び粘膜上への局部的適用による局
所経路で投与することができる。これら組成物は固体状
又は液状であることができ、ヒトの医薬に通常用いられ
る全ての製薬上の形、例えば無味錠剤、糖衣錠剤、カプ
セル、顆粒、座薬、注射用製剤、軟膏、クリーム、ゲル
及びエーロゾル製剤の形であることができる。これら
は、慣用の方法に従って製造される。活性成分はこれら
製薬組成物に通常用いられる賦形剤、例えばタルク、ア
ラビアゴム、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マグネシ
ウム、ココアバター、水性又は非水性ビヒクル、動物性
又は植物性の脂肪物質、パラフィン誘導体、グリコール
類、各種の湿潤剤、分散剤又は乳化剤及び保存剤と共に
配合することができる。通常の薬量は使用する化合物、
治療される患者及び対象とする病気に応じて変化する
が、例えば成人に対して経口投与する場合には、1日に
つき50mgであってよい。
【0022】前記の式(II)において===Oが14位置
に存在する化合物に相当する化合物(IIA)は、2,3,
4,6,7,12−ヘキサヒドロインドロ[2,3−
a]キノリジンの置換誘導体から出発してフランス国特
許第2168853号に示されたようにして製造するこ
とができる。前記の式(II)において===Oが15位置
に存在する化合物に相当する化合物(IIB)は、1989
年10月17日付けのフランス国特許出願第89−13
544号に示されたようにして製造することができる。
化合物(IIB)において置換基X1が水素原子である化合物
は、ヨーロッパ特許第0013315号に記載されてい
る。
【0023】出発物質の次式(II'B):
【化34】 (式中、X1'は同一であっても異なっていてもよく、X
1を表わす)の化合物は、対応する置換トリプタミンか
ら出発して前記した特許明細書に記載された方法に従っ
て製造することができる。前記の式(II'B)の化合物の
他の製造方法は、次式(II'a):
【化35】 の化合物をニトロ化反応に付して次式(II'b):
【化36】 の化合物を得て、この式(II'b)の化合物を適宜に還元
して次式(II'c):
【化37】 の化合物を得て、この式(II'c)の化合物を適宜に ・アルキル化又はアシル化反応に付すか、 ・ジアゾニウム塩に転化させ、これから周知の方法によ
って次式(II'd):
【化38】 (式中、z'はハロゲン原子又は随意に置換されたフェ
ニル若しくはヒドロキシル基を表わす)の誘導体を製造
し、この式(II'd)の誘導体を適宜にz'がアルキルオ
キシ又はアルキル基である対応する誘導体に転化させる
か、のいずれかであることから成る。
【0024】化合物(IIB)のうちのある種の化合物は
新規であり、本発明の主題はまた、新規の工業製品とし
ての次式(II''B):
【化39】 (式中、X1''は2〜4個の炭素原子を有するアシル基
又はカルバモイル基を表わす)の化合物にもある。
【0025】式(II')及び(II'')の化合物は周知の化
合物である。これらはベルギー国特許第764166号
並びにフランス国特許第2190113号及び同第23
81048号に示されたように製造することができる。
【0026】最後に、本発明の主題はまた、新規の工業
製品として、特に式(I)の化合物の製造に必要な中間
体物質としての式(X)の化合物にもある。
【0027】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定することなく
例示するものである。
【0028】例1:[16α(±)]−11−エテニル
−20,21−ジノルエブルナメニンマレイン酸塩(参
考例) 工程A :[16α(±)]−11−エテニル−20,2
1−ジノルエブルナメニン−14(15H)−オン [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン−14(15H)−オン(ベルギー国特
許第44087B号におけるようにして入手)3g及び
トルエン300cm3を含有させた溶液にビニルトリブ
チル錫2.9cm3及び次いでテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム100mgを添加した。還流
下で24時間撹拌を実施した。不溶性部分をろ別し、ろ
液を減圧下で乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマ
トグラフィー(溶離剤は純粋な酢酸エチル)にかけた。
所期の化合物2.1gが得られた。融点164℃。
【0029】工程B:[16α(±)]−14,15−
ジヒドロ−11−エテニル−20,21−ジノルエブル
ナメニン−14−オール 工程Aにおいて得られた生成物1gをメタノール50ミ
リリットル中に含有させた溶液に硼水素化ナトリウム3
25mg及び次いで塩化リチウム288mgを添加し
た。この混合物を還流を保ちながら6時間撹拌し、冷却
し、次いで氷冷水100cm3を添加した。30分間撹
拌を実施し、次いで分離し、水で洗浄した。所期の化合
物800mgが得られた。融点195℃。
【0030】工程C:[16α(±)]−11−エテニ
ル−20,21−ジノルエブルナメニンマレイン酸塩 工程Bにおいて得られた生成物780mgを加熱トルエ
ン50cm3中に含有させた溶液にp−トルエンスルホ
ン酸16mgを添加した。この混合物を還流下で15分
間撹拌し、冷却し、ろ過し、ろ液を減圧下で乾固させ
た。残渣をシリカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤
は酢酸エチル)にかけて、所望の化合物480mgが得
られた。融点136℃。塩形成 : 上で得られた塩基457mgを加熱酢酸エチル50cm
3中に溶解させ、次いで沸騰酢酸エチル30cm3中にマ
レイン酸192mgを含有させた溶液を添加した。得ら
れた混合物を3時間撹拌し、これを周囲温度に戻し、分
離し、洗浄し、減圧下で50℃において乾燥させた。所
望の化合物600mgが得られた。融点210℃。 分析:C232424 計算値:C 70.39%、H 6.16%、N 7.14% 実測値:C 70.1 %、H 6.0 %、N 7.0 %
【0031】例2:[16α(±)]−11−フェニル
−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸塩
(参考例) [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)580mgをテトラヒドロフラン15cm
3中に含有させた溶液にニッケルジフェニルホスフィノ
プロパンクロリド60mgを添加し、この混合物を50
℃に加熱し、次いでテトラヒドロフラン中に0.8Mの
濃度の臭化フェニルマグネシウムの溶液4.4cm3
添加した。この混合物をこれらの条件下に5時間保っ
た。これを氷冷水50cm3中に注入し、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で乾固
させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラフィー(溶
離剤は塩化メチレンとアセトニトリルとの比8:2の混
合物)にかけた。所期の化合物510mgが得られた。
融点145℃。塩形成 : 上で得られた塩基560mgを酢酸エチル40cm3
びエタノール10cm3中に含有させた溶液に、沸騰酢
酸エチル10cm3中の溶液状のマレイン酸200mg
を添加した。この混合物を周囲温度において5時間撹拌
した。分離し、減圧下で70℃において乾燥させた後
に、所期の化合物585mgが採集された。融点230
℃。 分析:C272624(442.52) 計算値:C 73.28%、H 5.92%、N 6.33% 実測値:C 73.0 %、H 5.7 %、N 6.4 %
【0032】例3:[16α(±)]−11−(2−プ
ロペニル)−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マ
レイン酸塩(参考例) [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)1gから出発し、テトラヒドロフラン中に
1Mの濃度の臭化アリルマグネシウムの溶液4cm3
用いて例2におけるように操作を実施した。シリカを用
いたクロマトグラフィー(溶離剤は塩化メチレンとアセ
トニトリルとの比8:2の混合物)にかけた後に、所望
の化合物450mgが得られた。融点≦70℃(塩基の
形で)。塩形成 : 塩基430mgを例2におけるように操作することによ
って塩形成させた。所期のマレイン酸塩525mgが得
られた。融点170℃。 分析:C242624(406.486) 計算値:C 70.92%、H 6.45%、N 6.89% 実測値:C 70.8 %、H 6.4 %、N 6.8 %
【0033】例4:[16α(±)]−11−アセチル
−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸塩 [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−14(15H)−オン(フランス国特許第23810
18号に従って製造)4.03g及び塩化アセチル10
0cm3を含有させた懸濁液に0℃において塩化アルミ
ニウム8gを添加した。この混合物を周囲温度において
1時間撹拌し、次いで氷冷水中に注入した。濃アンモニ
ア水を添加することによってアルカリ性にし、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で
蒸発乾固させた。残渣をトルエン200cm3中に取り
出し、p−トルエンスルホン酸200mgを添加した。
この混合物を15時間加熱還流した。不溶性部分をろ別
し、ろ液を減圧下で蒸発乾固させた。残渣をシリカを用
いたクロマトグラフィー(溶離剤は酢酸エチルとイソプ
ロピルエーテルとの比8:2の混合物)にかけて、所望
の化合物1.47gが塩基の形で得られた。融点144
℃。塩形成 : 上で得られた塩基750mgを酢酸エチル50cm3
エタノール50cm3との混合物中に含有させた溶液
に、エタノール20cm3中にマレイン酸294mgを
含有させた溶液を添加した。数分間撹拌を実施し、次い
で分離し、減圧下で80℃において乾燥させた。所期の
化合物820mgが得られた。融点246℃。 分析:C232425(408.457) 計算値:C 67.64%、H 5.92%、N 6.86% 実測値:C 67.5 %、H 5.9 %、N 6.8 %
【0034】例5:[16α(±)]−α−メチル−2
0,21−ジノルエブルナメニン−11−エタノール酸
性フマル酸塩 例4において得られた[16α(±)]−1−(20,
21−ジノルエブルナメニン−11−イル)エタノン
1.3g及びメタノール30cm3を含有させた懸濁液
に硼水素化ナトリウム850mgをゆっくり添加した。
周囲温度において2時間撹拌を実施し、氷冷水100c
3を添加した。分離し、水で洗浄し、減圧下で85℃
において乾燥させた。アセトン中での不純物除去工程に
よって精製した後に、所望の化合物1.01gが塩基の
形で得られた。融点214℃。塩形成 : 得られた塩基1gをエタノール50cm3と酢酸エチル
100cm3との混合物中に溶解させ、沸騰エタノール
20cm3中にフマル酸394mgを含有させた溶液を
添加した。0℃において2時間撹拌し、分離した後に、
所期の化合物930mgが得られた。融点225℃。 分析:C232625(410.473) 計算値:C 67.3%、H 6.38%、N 6.82% 実測値:C 67.3%、H 6.4 %、N 6.7 %
【0035】例6:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボキサアルデヒド酸性
マレイン酸塩(参考例) [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)3gをテトラヒドロフラン50cm3中に
含有させて−70℃に冷却した溶液に、ヘキサン中に
1.6Mの濃度のn−ブチルリチウムの溶液7.3cm
3を添加した。−70℃において45分間撹拌を実施し
た。次いでテトラヒドロフラン3cm3中の溶液状のジ
メチルホルムアミド1.4cm3を−70℃において添
加した。この混合物を0℃に戻し、0℃において40分
間撹拌した。これを塩化アンモニウム水溶液中に注入
し、酢酸エチルで抽出し、抽出液を乾燥させ、減圧下で
蒸発乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラフ
ィー(溶離剤は酢酸エチル)にかけた。所期の化合物
2.11gが塩基の形で得られた。融点132℃。塩形成 : 上で得られた塩基1gをエタノール40cm3と酢酸エ
チル60cm3との混合物中に溶解させた。エタノール
20cm3中にマレイン酸417mgを含有させた溶液
を添加した。この混合物を20℃において2時間撹拌
し、分離し、エタノールで洗浄し、減圧下で70℃にお
いて乾燥させた。所望の化合物1.06gが得られた。
融点225℃。 分析:C222225(394.43) 計算値:C 67%、H 5.62%、N 7.1% 実測値:C 67%、H 5.6 %、N 7.1%
【0036】例7:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−メタノール酸性フマル酸塩 例6において得られた塩基の形の[16α(±)]−2
0,21−ジノルエブルナメニン−11−カルボキサア
ルデヒド1.1gをメタノール50cm3中に含有させ
た溶液に20℃において硼水素化ナトリウム341mg
をゆっくり添加し、2時間撹拌を実施した。水200c
3を添加し、次いで分離し、水で洗浄し、次いでアセ
トンで洗浄して、所期の化合物967mgが塩基の形で
得られた。融点214℃。塩形成 : 上記の塩基967mgを酢酸エチルとエタノールとの比
1:1の混合物120cm3中に含有させた溶液に、沸
騰エタノール20cm3中の溶液状のフマル酸性酢酸塩
400mgを添加した。分離した後に、所期の化合物
1.1gが得られた。融点255℃。 分析:C222425(396.446) 計算値:C 66.65%、H 6.1%、N 7.07% 実測値:C 67.0 %、H 6.3%、N 6.9 %
【0037】例8:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボン酸エチル酸性マレ
イン酸塩(参考例) [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)3.29gから出発し、炭酸エチル1.8
cm3を用いて例6におけるように操作を実施した。シ
リカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤は酢酸エチル
とイソプロピルエーテルとの比8:2の混合物)にかけ
た後に、所期の化合物1.36gが塩基の形で得られ
た。融点110℃。塩形成 : 上記の塩基600mgを酢酸エチル50cm3及びエタ
ノール10cm3中に含有させた溶液に、エタノール1
0cm3中の溶液状のマレイン酸216mgを添加し
た。少しの間撹拌を実施し、次いで分離し、酢酸エチル
で洗浄した。所望の化合物460mgが得られた。融点
230℃。 分析:C242626(438.48) 計算値:C 65.74%、H 5.98%、N 6.39% 実測値:C 65.9 %、H 5.9 %、N 6.5 %
【0038】例9:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボニトリル酸性マレイ
ン酸塩(参考例) [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−11−カルボキサアルデヒド(例6におけるようにし
て製造)1.4gをイソプロピルアルコール50cm3
中に含有させた溶液にアンモニアガスを飽和に達するま
で吹き込むことによって添加した。この吹き込みを保ち
ながら、二酸化マンガン8.7gを添加した。周囲温度
において3時間撹拌を実施し、次いで塩化メチレン20
cm3を添加し、この反応混合物をろ過した。ろ液を減
圧下で乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラ
フィー(溶離剤は酢酸エチル)にかけて、所望の化合物
1.3gが塩基の形で得られた。融点146℃。塩形成 : 上記の塩基700mgを酢酸エチル40cm3及びエタ
ノール10cm3中に含有させた溶液に、エタノール1
0cm3中の溶液状のマレイン酸295mgを添加し
た。この混合物を周囲温度において2時間撹拌し、分離
して、所期の化合物830mgが得られた。融点228
℃。 分析:C222134(321.43) 計算値:C 67.51%、H 5.41%、N 10.73% 実測値:C 67.7 %、H 5.2 %、N 10.8 %
【0039】例10:[16α(±)]−20,21−
ジノルエブルナメニン−11−カルボキサミド 例9において得られた生成物600mgをメタノール3
0cm3中に含有させた溶液に5N水酸化ナトリウム溶
液20cm3及び次いで過酸化水素2cm3を添加した。
周囲温度において3時間撹拌を実施し、水100cm3
を添加し、次いで分離し、水で洗浄し、減圧下で75℃
において乾燥させた。粗生成物580mgが得られ(融
点258℃)、これをエタノール中でペースト状にする
ことによって精製して、所望の化合物410mgを回収
した。融点258℃。 分析:C18193O(293.37) 計算値:C 73.7%、H 6.53%、N 14.32% 実測値:C 73.4%、H 6.3 %、N 14.2 %
【0040】例11:[16α(±)]−11−オクチ
ル−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸
(参考例) [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)2gから出発し、沃化n−オクチル2.2
cm3を用いて例6におけるように操作を実施した。シ
リカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤は塩化メチレ
ンとアセトニトリルとの比85:15の混合物)にかけ
た後に、所期の化合物280mgが塩基の形で得られ
た。融点156℃。塩形成 : 上で得られた塩基1.14gを酢酸エチル50cm3
に含有させた溶液に、酢酸エチル30cm3中にマレイ
ン酸365mgを含有させた溶液を添加した。分離した
後に、所望の化合物1.19gが得られた。融点140
℃。 分析:C293824(478.63) 計算値:C 72.77%、H 8.00%、N 5.85% 実測値:C 72.9 %、H 8.0 %、N 6.0 %
【0041】例12:製薬組成物 下記の処方に従って、錠剤を製造した。 ・例1の化合物: 25mg ・賦形剤 :300mg/1錠にするのに充分な量 (賦形剤の詳細:ラクトース、タルク、澱粉、ステアリ
ン酸マグネシウム)
【0042】薬理学的研究 1.低気圧性酸素欠乏症 この試験は、致死低気圧環境に付されたマウスの生存時
間を測定して成る。これを実施するために、体重20〜
25gのCD1チャールズ・リバー(Charles River)種
の雄マウスを個々に2リットルの容器内に入れ、下記の
表に示した速度論に従って、真空ポンプによって620
mmHgの気圧低下をもたらした。
【0043】
【表1】
【0044】生存時間は、気圧低下の出発時(TO)か
ら最後の呼吸運動までの時間である。対照用動物におけ
る生存時間は約70〜80秒である。結果は、ビヒクル
のみを与えた対照用動物と比較した生存時間の増加率で
与える。
【0045】
【表2】
【0046】2.α 2 −アドレナリン受容体親和性 平均体重150gの雄ラットの脳から取り出した10個
の皮質を0.32Mショ糖90ミリリットル中でホモジ
ナイズした。このホモジナイズした混合物を0℃におい
て1000Gで10分間遠心分離した後に、上層物を0
〜4℃において30000Gで10分間遠心分離した。
堆積物を50mMトリス(Tris)HCl緩衝液(pH
7.7)240ミリリットル中に懸濁させ、0〜4℃に
おいて30000Gで15分間遠心分離した。得られた
新たな堆積物を50mMのNaKPO4緩衝液(pH
7.4)480ミリリットル中に懸濁させた。次いで、
懸濁液2ミリリットルを0.15nM濃度の3H−ラウ
オルシンの存在下で、 i) 単独で、 ii) 次第に増加する濃度の被検化合物と共に、 又は iii)非特異的結合を測定するために10−5M濃度の非
放射性フェントラミンと共に25℃において45分間イ
ンキュベートした。インキュベートした懸濁液をホワッ
トマン(Whatman)GF/Cを用いてろ過し、このろ過器
を0℃においてpH7.4のNaKPO4緩衝液5ミリ
リットルで3回洗浄した。ろ過器の放射能を液体シンチ
レーションによって測定した。被検化合物のα2−アド
レナリン受容体についての親和性は、参照用化合物のフ
ェントラミンと比較して与えられる。相対的親和性RB
Aは、次の関係式: RBA=100×(CD/CX) によって与えられる。CD=3H−ラウオルシンの特異
的結合を50%抑止するフェントラミンの濃度; CX=3H−ラウオルシンの特異的結合を50%抑止す
る被検化合物の濃度。結果:
【0047】
【表3】
【0048】3.急性毒性の研究 マウスに経口投与した後の種々の被検化合物の致死量
(LDO)を評価する。8日間で何ら死亡をもたらさない
最大薬量をLD0とする。得られた結果は以下の通りで
ある:
【0049】
【表4】
フロントページの続き (56)参考文献 国際公開89/4830(WO,A2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 461/00 A61K 31/4375 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 (式中、X1 1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基; ・2〜4個の炭素原子を有するアシル基 又は カルバモイル 表わす)の全ての可能なラセミ体若しくは光学活性体
    の形にある化合物又はそれらの無機若しくは有機酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造
    方法であって、 次式(II): 【化2】 (式中、===Oはオキソ官能基が14位置又は15位置
    のいずれか一方にのみ存在することを意味し、 X1pは請求項1記載の意味を持つX1を表わし、但し反
    応性官能基は随意に保護されているものとする)の化合
    物を還元反応に付し、次いで脱水に付し、そして必要に
    応じてX1pが有することのある反応性官能基の保護基を
    除去して請求項1記載の式(I)の全ての可能なラセミ
    体又はエナンチオマーの形にある化合物を得て、 所望ならばこの式(I)の化合物を無機又は有機酸で処
    理することを特徴とする、前記方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造
    方法であって、次の(A)或いは(B): (A)次式(II'): 【化3】 の化合物を、 (a)ハロゲン化反応に付して次式(III): 【化4】 (式中、Halはハロゲン原子を表わす)の化合物を得
    て、 又は (b)ニトロ化反応に付して次式(IV): 【化5】 の化合物を得て、 この式(IV)の化合物をニトロ基のアミノ基への還元反
    応に付して次式(V): 【化6】 の化合物を得て、 この式(V)の化合物を対応するジアゾニウム塩を経由
    するアミンのハロゲン原子による置換反応に付して前記
    の式(III)の化合物を得て、 (a)又は(b)で得られた式(III)の化合物を次の反
    応: ・オキソ官能基の還元反応及び続いての脱水、 ・ハロゲン原子の置換反応 に任意の順で付して次式(I'a): 【化7】 (式中、XaはX1について請求項1に記載した意味を持
    か又はホルミル基を表わすかのいずれかである)の化
    合物を得て、 この式(I'a)の化合物を、Xaがホルミル基である場
    合には、このホルミル基をカルバモイル又はヒドロキシ
    メチル基に転化させるための反応に付す; (B)次式(II''): 【化8】 (式中、次式: 【化9】はオキソ官能基又は次式: 【化10】 の官能基を表わす)の化合物に次式(IX): Xc−Hal (IX) (式中、Halはハロゲン原子を表わし、 XcはX1について請求項1に記載したアシル基を表わ
    し、但し反応性官能基は随意に保護されているものとす
    る)の化合物を作用させて次式(X): 【化11】 (式中、Xc及び次式: 【化12】は前記の意味を持つ)の化合物を得て、 次いで式(X)の化合物を次式: 【化13】がオキソ官能基である場合には還元反応及び
    続いての脱水に付し、次式: 【化14】が次式: 【化15】 の官能基を表わす場合には脱水のみに付し、必要に応じ
    そして所望ならば随意としての反応性官能基の保護基を
    除去した後に次式(I'c): 【化16】 (式中、Xcは前記の意味を持つ)の化合物を得る: のいずれかであり、 前記の式(I'a)及び(I'c)の化合物は全ての可能な
    ラセミ体又はエナンチオマーの形にあるものとし、 所望ならば前記式(I'a)及び(I'c)の化合物を無機
    又は有機酸で処理することを特徴とする、前記方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の式(I)の化合物又はそ
    れらの製薬上許容できる無機若しくは有機酸付加塩から
    成る、抗酸素欠乏症用薬剤。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の少なくとも1種の薬剤を
    活性成分として含有する抗酸素欠乏症用製薬組成物。
  6. 【請求項6】 新規の工業製品としての次式(I
    I''B): 【化17】 (式中、X1''は2〜4個の炭素原子を有するアシル基
    又はカルバモイル基を表わす)の化合物。
  7. 【請求項7】 新規の工業製品としての請求項3記載の
    式(X)の化合物。
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