JPH0543576A - 20,21−ジノルエブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並びにそれらを含有する組成物 - Google Patents

20,21−ジノルエブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並びにそれらを含有する組成物

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JPH0543576A
JPH0543576A JP3040705A JP4070591A JPH0543576A JP H0543576 A JPH0543576 A JP H0543576A JP 3040705 A JP3040705 A JP 3040705A JP 4070591 A JP4070591 A JP 4070591A JP H0543576 A JPH0543576 A JP H0543576A
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ジヤンリユク・エスラン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有用な薬理学的特性を示す新規の20,21
−ジノルエブルナメニン誘導体、それらの製造方法及び
得られる新規の中間体を提供すること。 【構成】 一般式(I)で示される新規の20,21−
ジノルエブルナメニン誘導体その製造方法及び該製造方
法で使用される新規中間体、ならびに一般式(I)で示
される化合物からなる薬剤。 〔式中のX,X,Xは水素原子,ハロゲン原子,
OH,NO,CF,CN,COOR(Rはアルキル
基等),アルキル基,1級,2級及び3級アミノ基等を
表わす〕 【効果】 式(I)の化合物は特にα2 アドレナリン受
容体に対する親和性を示す。また、式(I)のある種の
化合物は抗健忘特性や神経保護抗抑うつ、抗酸素欠乏、
抗虚血特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、20,21−ジノル
エブルナメニンの新規の誘導体、それらの製造方法及び
得られる新規の中間体、それらの薬剤としての使用並び
にそれらを含有する組成物に関する。
【0002】
【発明の具体的な説明】本発明の主題は、次式(I):
【化29】 [式中、X1 、X2 及びX3 は同一であっても異なって
いてもよく、 ・水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、トリフルオルメチル基、 ・アルキル、アルキルオキシ、アルケニル又はアルキニ
ル基(これらの基は多くとも18個の炭素原子を有し、
直鎖状又は分枝鎖状であり且つ随意に置換されていてよ
い)、 ・シアノ基、ホルミル基、2〜8個の炭素原子を有する
アシル基、エステル化されたカルボキシル基、随意に置
換されたカルバモイル基又はアルキルチオ若しくはハロ
アルキルチオ基(これらの基は多くとも18個の炭素原
子を有する)、 ・次式:
【化30】 {ここで、R1 及びR2 は同一であっても異なっていて
もよく、水素原子、アルキル若しくはアルケニル基(こ
れらは多くとも7個の炭素原子を有し、直鎖状若しくは
分枝鎖状であり且つ随意に置換されていてよい)、ホル
ミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルキルカルボン
酸から誘導されるアシル基、ベンゾイル基又は3〜8個
の炭素原子を有し且つ随意に置換された炭素環式若しく
は複素環式基を表わすか、或いはR1 及びR2 はそれら
が結合している窒素原子と一緒になって五員又は六員の
飽和又は不飽和の複素環(この複素環は酸素、窒素又は
硫黄のような他の複素原子を随意に含有していてよく且
つ随意に置換されていてよい)を形成するかである}の
基、或いは ・6〜10個の炭素原子を有する炭素環式アリール基、
五員又は六員の複素単環式アリール基及び縮合複素環式
アリール基(これらの基は全て、随意に置換されていて
よい)を表わし、但し、X1 、X2 及びX3は水素原
子、ハロゲン原子、1〜5個の炭素原子を有するアルキ
ル及びアルキルオキシ基、ヒドロキシル、トリフルオル
メチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキル
アミノ基(これらのアルキル基は1〜5個の炭素原子を
有する)、アシルアミノ基(このアシル基は6個までの
炭素原子を含有する脂肪酸の残基である)より成る群か
ら同時には選択されないものとする]の全ての可能なラ
セミ体又は光学活性体の形にある化合物並びにそれらの
無機又は有機酸付加塩にある。
【0003】式(I)の化合物において、3位置の水素
原子及び16位置の水素原子は互いにα及びβ配置の一
方又は他方を占めることができ、これがcis及びtr
ans−ジアステレオマーの存在を決定する。
【0004】式(I)の化合物及び以下の記載において
の用語の説明を以下に与える。用語「ハロゲン原子」と
は好ましくは塩素原子を示すが、しかし弗素、臭素又は
沃素原子を表わすこともできる。用語「直鎖状又は分枝
鎖状のアルキル基」とは好ましくは例えばメチル、エチ
ル、プロピル又はイソプロピル基のような低級アルキル
基を示すが、しかしブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル又はヘプチル基を表わすこと
もできる。用語「直鎖状又は分枝鎖状のアルキルオキシ
基」とは好ましくはメトキシ又はエトキシ基を示すが、
しかしプロポキシ、イソプロポキシ又はn−、sec−
若しくはt−ブトキシ基を表わすこともできる。用語
「直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル基」とは好ましくは
ビニル、アリル、1−プロペニル、ブテニル又はペンテ
ニル基を示す。用語「直鎖状又は分枝鎖状のアルキニル
基」とは好ましくはエチニル、プロパルギル、ブチニル
又はペンチニル基を示す。上記のアルキル、アルキルオ
キシ、アルケニル及びアルキニル基は好ましくは多くと
も8個の炭素原子を有する。
【0005】用語「2〜8個の炭素原子を有するアシル
基」とは好ましくはアセチル、プロピオニル、ブチリル
又はベンゾイル基を示すが、しかしバレリル、ヘキサノ
イル、アクリロイル、クロトノイル又はカルバモイル基
をもまた示す。用語「エステル化されたカルボキシル
基」とは好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル又はベンジルオキシカルボニルのような低級アル
キルオキシカルボニル又は(アリールアルキル)オキシ
カルボニル基を示す。用語「置換されたカルバモイル
基」とはN−(モノ低級アルキル)カルバモイル基、例
えばN−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイ
ル;N,N−(ジ低級アルキル)カルバモイル基、例え
ばN,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエトキシ
カルバモイル;N−(低級ヒドロキシアルキル置換)カ
ルバモイル基、例えばN−(ヒドロキシメチル)カルバ
モイル、N−(ヒドロキシエチル)カルバモイルを示
す。用語「アルキルチオ基」とは例えばメチルチオ又は
エチルチオ基を示す。用語「ハロアルキルチオ基」とは
1個以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、
例えばフルオルメチルチオ、フルオルエチルチオ、クロ
ルエチルチオ、ジクロルメチルチオ、トリフルオルメチ
ルチオ又はトリフルオルエチルチオ基を示す。アルキル
チオ及びハロアルキルチオ基は好ましくは1〜4個の炭
素原子を有する。
【0006】アミノ基−N(R1 )(R2 )はモノアル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアルケニルアミ
ノ、ジアルケニルアミノ、モノアルキニルアミノ又はジ
アルキニルアミノ基を示すことができ、ここでアルキ
ル、アルケニル及びアルキニル基は前記の意味及び上で
示した好ましいものの意味を持つ。用語「随意に置換さ
れた飽和又は不飽和の複素環式又は炭素環式基」(これ
はアミノ基−N(R1 )(R2 )に含まれることがあ
る)とは、非芳香族基、芳香族基又はアリール基を示す
ことができる。非芳香族基の例としては、シクロアルキ
ル、シクロアルケニル、シクロアルカジエニル基、例え
ばシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、シ
クロプロピル、シクロヘキサジエニル(例えば1,4−
シクロヘキサジエニル)、1,3−ジメチルシクロヘキ
セニル、1−シクロヘキセニルを挙げることができる。
【0007】用語「アリール基」とは随意に置換された
炭素環式基又は複素単環式若しくは縮合複素環式のいず
れかの随意に置換された複素環式基を示す。随意に置換
されたアリール基の例としては、次のものを挙げること
ができる:フェニル基;ナフチル(例えば1−ナフチ
ル);インデニル;硫黄、窒素及び酸素から選択される
少なくとも1個の複素原子を含有する五員、六員又は七
員の飽和又は不飽和の複素環式基(この複素環式基が1
個より多くの複素原子を含有する場合、この複素環式基
の複素原子は同一であっても異なっていてもよいものと
する){このようなアリール基の例としては、チエニル
基(例えば2−チエニル及び3−チエニル)、フリル基
(例えば2−フリル)、ピリジル基(例えば3−ピリジ
ル)、ピリミジニル、ピロリル、N−置換ピロリル(例
えばN−メチルピロリル)、チアゾリル、イソチアゾリ
ル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラアゾリル、チア
ジアゾリル、チアトリアゾリル、オキサゾリル、オキサ
ジアゾリル、3−又は4−イソオキサゾリル、置換3−
又は4−イソオキサゾリル(例えば3−アリール−5−
メチルイソオキサゾール−4−イル)を挙げることがで
きる}(アリール基は例えばフェニル又はハロフェニル
基である);硫黄、窒素及び酸素から選択される少なく
とも1個の複素原子を含有する縮合複素環式基、例えば
ベンゾチエニル(例えば3−ベンゾチエニル)、ベンゾ
フリル、ベンゾピロリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、チオナフチル、インドリル又はプリニ
ル。
【0008】炭素環式又は複素環式アリール基は、例え
ば次のものより成る群から選択される1種以上の置換基
を含有していてよい:ハロゲン、例えば塩素若しくは臭
素(o−クロルフェニル基におけるように);ヒドロキ
シル;低級アルキル、例えばメチル、エチル、イソプロ
ピル、t−ブチル;アルケニル;アルキニル;トリハロ
アルキル、例えばトリフルオルメチル;トリハロアルキ
ルチオ、例えばトリフルオルメチルチオ;トリハロアル
キルオキシ、例えばトリフルオルメトキシ;シアノ;ニ
トロ;アミノ;置換アミノ、例えばアルキルアミノ{例
えばモノ低級アルキルアミノ(例えばメチルアミノ若し
くはエチルアミノ)、ジ低級アルキルアミノ(例えばジ
メチルアミノ)}、スルホアミノ;低級アルカノイル、
例えばホルミル、アセチル;ベンゾイル;低級アルカノ
イルアミド;低級アルキルオキシ、例えばメトキシ、エ
トキシ、イソプロポキシ;低級アルキルチオ、例えばメ
チルチオ、エチルチオ;遊離の又はエステル化されたカ
ルボキシル、例えばメトキシカルボニル若しくはエトキ
シカルボニル;カルバモイル;置換カルバモイル;或い
はアリール基、例えばフェニル。
【0009】式(I)の化合物の無機又は有機酸付加塩
は、例えば次の酸と共に形成された塩であることができ
る:塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、硫酸、燐
酸、プロピオン酸、酢酸、蟻酸、安息香酸、マレイン
酸、フマル酸、琥珀酸、酒石酸、くえん酸、蓚酸、グリ
オキシル酸、アスパラギン酸、アルコルビン酸、アルキ
ルモノスルホン酸(例えばメタンスルホン酸、エタンス
ルホン酸及びプロパンスルホン酸)、アルキルジスルホ
ン酸(例えばメタンジスルホン酸及びα,β−エタンジ
スルホン酸)、アリールモノスルホン酸(例えばベンゼ
ンスルホン酸)並びにアリールジスルホン酸。
【0010】例えばシクロアルキルのような炭素環式
基、アルキル、アルケニル、アルキニル及びアルキルオ
キシ基は、例えば次の基のような1種以上の置換基で置
換されている即ち1種以上の置換基を有することができ
る:ヒドロキシル;前記したようなアルキル、アルケニ
ル又はアルキニル;ハロゲン、例えば塩素又は臭素(例
えば2−ブロムエチル基におけるように);アルキルオ
キシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ又はイソ
プロポキシ(例えばメトキシメチル又は1−エトキシエ
チル基におけるように);アリールオキシ、例えばフェ
ノキシ;(アリールアルキル)オキシ、例えばベンジル
オキシ;シクロアルキルのような炭素環式基、例えばシ
クロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル;ホ
ルミル;アシル、例えばアセチル、プロピオニル又はベ
ンゾイル;カルボキシル;エステル化されたカルボキシ
ル、例えばメトキシカルボニル又はエトキシカルボニ
ル;シアノ;カルバモイル;置換カルバモイル、例えば
N−(モノ低級アルキル)カルバモイル基(例えばN−
メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル)、N,
N−(ジ低級アルキル)カルバモイル基(例えばN,N
−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイ
ル)、N−(低級ヒドロキシアルキル)カルバモイル基
(例えばN−(ヒドロキシメチル)カルバモイル、N−
(ヒドロキシエチル)カルバモイル);低級カルバモイ
ルアルキル基、例えばカルバモイルメチル、カルバモイ
ルエチル;アリール(これは随意に置換された複素環式
又は炭素環式基を示す)、例えばフェニル若しくはナフ
チル;アリールアルキル、例えばベンジル、フェネチ
ル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、チエニル
メチル(例えば2−チエニルメチル)、フリルメチル
(例えばフルフリル)、ピリジルメチル又はピロリルメ
チル;メルカプト;アルキルチオ、例えばメチルチオ又
はエチルチオ;アリールチオ;(アリールアルキル)チ
オ;ニトロ;アジド;アシルオキシ、例えばアセトキシ
又はプロピオニルオキシ;フタルイミド;アシルアミ
ド、例えばアセトアミド又はベンゾアミド;アミノ(例
えば2−アミノエチル基におけるように);置換アミ
ノ、例えばモノアルキルアミノ(例えばメチルアミノ若
しくはエチルアミノ)、ジアルキルアミノ(例えばジメ
チルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ(例えばメ
トキシカルボニルアミノ若しくはエトキシカルボニルア
ミノ)又はアリールアルコキシカルボニルアミノ(例え
ばベンジルオキシカルボニルアミノ);複素環式又は炭
素環式基で置換されたアミノ(例えばアニリノ基におけ
るように)。
【0011】本発明の主題は特に、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル及びアルキルオキシ基が有することのあ
る置換基が下記のa)〜j)より成る群から選択される
ことを特徴とする、前記の式(I)の全ての可能なラセ
ミ体又は光学活性体の形にある化合物並びにそれらの無
機又は有機酸付加塩にある: a)ヒドロキシル基 b)ハロゲン c)多くとも6個の炭素原子を有するアルキルオキシ
基、 d)3〜6個の炭素原子を有する炭素環式基(これは多
くとも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のア
ルキル又はアルキルオキシ基で随意に置換されていてよ
い) e)ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルカン
酸から誘導されるアシル基及びベンゾイル基 f)遊離のカルボキシル基及び多くとも5個の炭素原子
を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化
されたカルボキシル基 g)シアノ基 h)カルバモイル基(これは1〜4個の炭素原子を有す
る同一又は異なる1個以上のアルキル基で随意に置換さ
れていてよい) i)6〜10個の炭素原子を有するアリール基(これ自
体随意に置換されていてよい) j)次式:
【化31】 {ここで、R3 及びR4 は同一であっても異なっていて
もよく、 ・水素原子、 ・アルキル若しくはアルケニル基(これらの基は直鎖状
又は分枝鎖状であり、多くとも7個の炭素原子を有し且
つ、次の基:ヒドロキシル基、多くとも5個の炭素原子
を有する直鎖状及び分枝鎖状のアルキルオキシ基、遊離
のカルボキシル基並びに多くとも5個の炭素原子を有す
る直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化された
カルボキシル基:より成る群から選択される1種以上の
基で随意に置換されていてよい)、 ・ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルカン酸
から誘導されるアシル基、ベンゾイル基又は ・3〜8個の炭素原子を有する随意に置換された複素環
式若しくは炭素環式基を表わすか、或いはR3 及びR4
はそれらが結合している窒素原子と一緒になって五員又
は六員の飽和又は不飽和の複素環(この複素環は酸素、
窒素又は硫黄のような他の複素原子を随意に含有してい
てよく且つ随意に第2の窒素原子上を置換されていてよ
い)を形成するかである}の基。
【0012】アルキル、アルケニル、アルキニル又はア
ルキルオキシ基の随意としての置換基は好ましくは次の
ものより成る群から選択される:ヒドロキシル基;直鎖
状又は分枝鎖状のアルキル及びアルキルオキシ基、例え
ばメチル、エチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、
イソプロポキシ;アルキルオキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ若しくはイソプロポキシ)で置換されたアルキ
ル;置換アミノ、例えばモノアルキルアミノ及びジアル
キルアミノ(例えばメチルアミノ、エチルアミノ又はジ
エチルアミノ);遊離のカルボキシル基又はエステル化
されたカルボキシル基、例えばメトキシカルボニル若し
くはエトキシカルボニル;低級カルバモイルアルキル
基、例えばカルバモイルメチル、カルバモイルエチル。
【0013】アミノ基−N(R3 )(R4 )はアミノ基
−N(R1 )(R2 )について前記したものと同じもの
を示すことができる。一方で同一又は異なるR1 及びR
2 が、他方で同一又は異なるR3 及びR4 が表わすこと
のある複素環式又は炭素環式基は、好ましくは飽和のも
のである。R1 及びR2 又はR3 及びR4 がそれらが結
合している窒素原子と一緒になって複素環を形成する場
合、これは例えばピロリジノ、ピペリジノ、モルホリ
ノ、ピペラジニル、メチルピペラジニル、エチルピペラ
ジニル、プロピルピペラジニル、フェニルピペラジニル
又はベンジルピペラジニル環である。R1 及びR2 又は
3 及びR4 によって形成される複素環に含有されるこ
とのある第2の窒素原子は、例えば前記したような1〜
5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル
又はアルキルオキシ基、フェニル或いはベンジル基(こ
れらの基はそれ自体アリール及びアリールアルキル基に
ついて前記した置換基で置換されていてよい)で置換さ
れていてよい。例えばメチルピペラジニル、エチルピペ
ラジニル、プロピルピペラジニル、フェニルピペラジニ
ル又はベンジルピペラジニル基を挙げることができる。
【0014】X1 、X2 及びX3 又はX1 、X2 及びX
3 の置換基が表わすことのあるアリール、アリールアル
キル、アリールアルケニル又はアリールアルキニル基
は、例えば次の基:ヒドロキシル;ハロゲン;アルキ
ル、例えばメチル、エチル、イソプロピル又はt−ブチ
ル;前記したようなアルケニル又はアルキニル;アルキ
ルオキシ、例えばメトキシ、エトキシ又はイソプロポキ
シ;アルキルチオ、例えばメチルチオ又はエチルチオ;
ニトロ;アミノ;置換アミノ、例えばモノアルキルアミ
ノ及びジアルキルアミノ(例えばメチルアミノ、エチル
アミノ又はジメチルアミノ);並びにアルキル、アルケ
ニル、アルキニル及びアルキルオキシ基の随意としての
置換基について前記した基:より成る群から選択される
1種以上の置換基で置換されていなくてもよく、該置換
基を有していてもよい。
【0015】本発明の主題は特に、アリール、アリール
アルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル及
び複素環式基が有することのある置換基が同一であって
も異なっていてもよく、下記のものより成る群から選択
されることを特徴とする、前記の式(I)の全ての可能
なラセミ体、エナンチオマー及びジアステレオマーの形
にある化合物並びにそれらの無機及び有機酸付加塩にあ
る: ・ハロゲン原子、 ・アルキル、アルケニル、アルキニル又はアルキルオキ
シ基(これらの基は直鎖状又は分枝鎖状であり、多くと
も7個の炭素原子を有し且つ、次の基:ヒドロキシル
基、多くとも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖
状のアルキルオキシ基、遊離のカルボキシル基及び多く
とも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアル
キル基でエステル化されたカルボキシル基:より成る群
から選択される1種以上の基で随意に置換されていてよ
い)、 ・ヒドロキシル、トリフルオルメチル、トリフルオルメ
チルチオ、トリフルオルメトキシ、シアノ、ニトロ、ス
ルファモイル、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアル
キルアミノ基、 ・ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアシル基及
びベンゾイル基、 ・遊離のカルボキシル基及び多くとも5個の炭素原子を
有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化さ
れたカルボキシル基、 ・カルバモイル基(これは1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基より成る群から選択される同一又は異なる1
個以上の基で随意に置換されていてよい)、並びに ・フェニル基(これ自体、次の基:ハロゲン原子、ヒド
ロキシル、シアノ、ニトロ基、多くとも5個の炭素原子
を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル、アルケニル、
アルキニル及びアルキルオキシ基:より成る群から選択
される同一又は異なる1個以上の基で随意に置換されて
いてよい)。
【0016】X1 、X2 及びX3 が表わすことのあるア
リールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアル
キニル基において、アリール基が有するアルキル、アル
ケニル及びアルキニル基は前記の通りである。X1 、X
2 又はX3 が表わすことのあるアリール又は置換アリー
ル基は好ましくはフェニル、ベンジル又はフェネチル基
である。これらの基は、好ましくはハロゲン原子、ヒド
ロキシル、シアノ、ニトロ基、前記のような多くとも5
個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル、
アルケニル、アルキニル及びアルキルオキシ基より成る
群から選択される1種以上の基で随意に置換されていて
よく、これらの基の中では、メチル、エチル、イソプロ
ピル及びt−ブチル並びにメトキシ、エトキシ及びプロ
ポキシ基が好ましい。
【0017】本発明の主題は、置換基X1 、X2 及びX
3 が次の基: ・水素原子、 ・多くとも8個の炭素原子を有するアルキル、アルケニ
ル又はヒドロキシアルキル基 ・シアノ、ホルミル又は2〜4個の炭素原子を有するア
シル基 ・2〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基
又はカルバモイル基、 ・アミノ、ジアルキルアミノ(これらのアルキル基は1
〜4個の炭素原子を有する)又は2〜4個の炭素原子を
有するアシルアミノ基、及び ・フェニル基から選択され、但し、X1 、X2 及びX3
は水素原子、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基、
アミノ及びジアルキルアミノ基(これらのアルキル基は
1〜5個の炭素原子を有する)より成る群から同時には
選択されないものとすることを特徴とする、前記の式
(I)の全ての可能なラセミ体、エナンチオマー及びジ
アステレオマーの形にある化合物並びにそれらの無機及
び有機酸付加塩にある。置換基X1 、X2 及びX3 のう
ちの2種が水素原子である化合物、特に1個のみの置換
基がフェニル環の9位置又は11位置にある化合物が好
ましい。
【0018】本発明の主題である化合物の中で、全く特
定的には、下記の名称の化合物を挙げることができる: [16α(±)]−11−エテニル−20,21−ジノ
ルエブルナメニンマレイン酸塩、 [16α(±)]−11−アセチル−20,21−ジノ
ルエブルナメニンマレイン酸塩、 [16α(±)]−α−メチル−20,21−ジノルエ
ブルナメニン−11−エタノールフマル酸塩、 [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−11−カルボキサミド。
【0019】本発明の主題はまた、前記の式(I)の化
合物の製造方法にもあり、この方法は、次式(II):
【化32】 (式中、=== Oはオキソ官能基が14位置又は15位置
のいずれか一方にのみ存在することを意味し、X1p、X
2p及びX3pは前記の意味を持つX1 、X2 及びX3 を表
わし、但し反応性官能基は随意に保護されているものと
する)の化合物を還元反応に付し、次いで脱水に付し、
そして必要に応じてX1p、X2p及びX3pが有することの
ある反応性官能基の保護基を除去して前記の式(I)の
全ての可能なラセミ体又はエナンチオマーの形にある化
合物を得て、所望ならばこの式(I)の化合物を無機又
は有機酸で処理することを特徴とする。
【0020】本発明の主題はまた、前記の式(I)にお
いて置換基X1 、X2 及びX3 のうちの2種が水素原子
である化合物に相当する化合物 (I')の製造方法にもあ
り、この方法は、次の(A)或いは(B): (A)次式(II'):
【化33】 の化合物を次の(a)又は(b): (a)ハロゲン化反応に付して次式(III) :
【化34】 (式中、Halはハロゲン原子を表わす)の化合物を得
て、この式(III)の化合物を次の反応: ・オキソ官能基の還元反応及び続いての脱水、 ・ハロゲン原子の置換反応 に任意の順で付して次式(I'a):
【化35】 (式中、Xa はX1 、X2 及びX3 について前記した意
味を持ち、但し、前記した通りの次式:
【化36】 の基、水素、ハロゲン、1〜5個の炭素原子を有するア
ルキル及びアルキルオキシ、ヒドロキシ、トリフルオル
メチル並びにニトロ基を除くものとする)の化合物を得
て、この式(I'a)の化合物を、Xa がホルミル基であ
る場合には、所望ならばこのホルミル基をカルバモイ
ル、ヒドロキシメチル、シアノ、遊離のカルボキシル基
又はエステル化されたカルボキシル基のいずれかに転化
させるための反応に付す; (b)ニトロ化反応に付して次式(IV):
【化37】 の化合物を得て、この式(IV)の化合物をニトロ基のア
ミノ基への還元反応に付して次式(V):
【化38】 の化合物を得て、この式(V)の化合物について次の
(1)、(2)若しくは(3): (1)対応するジアゾニウム塩を経由してアミンをハロ
ゲン原子で置換して前記の式(III) の化合物を得るか; (2)次式(VI): W−R1' (VI) (式中、Wはハロゲン原子又はシアノ基を表わし、R1'
はR1 及びR2 について前記した意味を持ち、但し、R
1 及びR2 がそれらが結合している窒素原子と一緒にな
って形成することのある複素環並びに1〜5個の炭素原
子を有するアルキル及び6個までの炭素原子を有するア
シル基を除くものとし、そして反応性官能基は随意に保
護されているものとする)の化合物を作用させて次式(V
II) :
【化39】 (式中、R1'は前記の意味を持つ)の化合物を得て、こ
の式(VII) の化合物に所望ならば次式(VI'): W−R2' (VI') (式中、Wはハロゲン原子又はシアノ基を表わし、R2'
はR1'と同一であっても異なっていてもよく、R1'につ
いて前記した意味を持つ)の化合物を作用させて次式(V
II'):
【化40】 (式中、R1'及びR2'は前記の意味を持ち、但し反応性
官能基は随意に保護されているものとする)の化合物を
得るか; (3)次式(VI''): Hal1 −R5 −Hal2 (VI'') (式中、Hal1 及びHal2 は同一であっても異なっ
ていてもよく、ハロゲン原子を表わし、R5 はアルキル
又はアルケニル基を表わし、これは随意に鎖中に酸素、
窒素又は硫黄のような1個以上の複素原子を含有してい
てよく且つこの窒素原子上を随意に置換されていてよ
い)の化合物を作用させて次式(VII'') :
【化41】 の化合物を得て、この式(VII'') の化合物を環化反応に
付して次式(VII'''):
【化42】 (式中、形成した次式:
【化43】 の環はR1 及びR2 がそれらが結合している窒素原子と
一緒になって環を形成する場合にR1 及びR2 について
前記した意味を持つ)の化合物を得るか:のいずれかで
あり、次いで式(VII) 、(VII')及び(VII''')の化合物
[これらは一緒になって次の一般式(VIII):
【化44】 {式中、Xb は次式:
【化45】 の基について前記した意味を持ち、但し、アミノ、アル
キルアミノ、ジアルキルアミノ(これらのアルキル基は
1〜5個の炭素原子を有する)及びアシルアミノ(この
アシル基は6個までの炭素原子を有する)を除くものと
し、そして反応性官能基は随意に保護されているものと
する}の化合物を構成する]を還元及び続いての脱水に
付し、必要に応じそして所望ならば随意としての反応性
官能基の保護基を除去した後に次式(I'b):
【化46】 (式中、Xb は前記の意味を持つ)の化合物を得る:の
いずれかである; (B)次式(II''):
【化47】 (式中、次式:
【化48】 はオキソ官能基又は次式:
【化49】 の官能基を表わす)の化合物に次式(IX): Xc −Hal (IX) (式中、Halはハロゲン原子を表わし、Xc は6〜1
8個の炭素原子を有するアルキル基、X1 、X2 及びX
3 について前記したアルケニル又はアシル基を表わし、
但し反応性官能基は随意に保護されているものとする)
の化合物を作用させて次式(X):
【化50】 (式中、Xc 及び次式:
【化51】 は前記の意味を持つ)の化合物を得て、次いで式(X)
の化合物を次式:
【化52】 がオキソ官能基である場合には還元反応及び続いての脱
水に付し、次式:
【化53】 が次式:
【化54】 の官能基を表わす場合には脱水のみに付し、必要に応じ
そして所望ならば随意としての反応性官能基の保護基を
除去した後に次式(I'c):
【化55】 (式中、Xc は前記の意味を持つ)の化合物を得る:の
いずれかであり、前記の式(I'a)、(I'b)及び
(I'c)の化合物は全ての可能なラセミ体又はエナンチ
オマーの形にあるものとし、所望ならば前記式
(I'a)、(I'b)及び(I'c)の化合物を無機又は有
機酸で処理することを特徴とする。
【0021】本発明の好ましい実施条件において、上記
の方法は次の態様で実施される。前記の式(II)の化合
物の還元反応及び続いての脱水は、当業者に周知の標準
的方法に従って実施することができる。かくして、ケト
ン官能基のアルコール官能基への還元反応は、例えば硼
水素化ナトリウム又はシアノ硼水素化ナトリウム中で、
例えばメタノール又はエタノールのような溶媒中で塩化
リチウムの存在下又は不在下で実施することができる。
還元された化合物の脱水反応は例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような溶媒中でトリフルオル酢酸銅の
存在下で、又は例えば塩酸若しくはp−トルエンスルホ
ン酸のような酸性媒体中で実施することができる。
【0022】式(II') の化合物のハロゲン化反応は、ほ
ぼ60℃において例えば過酸化水素の存在下で無機酸、
好ましくは臭化水素酸によるような標準的な反応に従っ
て実施され、得られる式(III) の化合物においてハロゲ
ン原子は好ましくは9位置又は11位置を占める。ハロ
ゲン原子がそれぞれ9位置又は11位置を占める式(II
I) の化合物の混合物が得られたら、これらの化合物は
例えばクロマトグラフィーのような標準的方法によって
分離することができる。
【0023】式(III) のハロゲン化された化合物は、還
元−脱水反応及びハロゲン原子の置換反応に任意の順で
付すことができる。
【0024】式(III) の化合物を初めにオキソ官能基の
還元に付し、次いで脱水に付す場合、これらの反応は式
(II)の化合物について前記したように実施される。脱
水された化合物を次いでハロゲン原子の基Xa による置
換に付す。この反応は、例えば式Xa −Mg−Halの
有機マグネシウム化合物又は式Xa −Liの有機リチウ
ム化合物(これらは当業者に周知の標準的条件に従って
調製される)を用いて実施することができる。ハロゲン
化マグネシウムのハロゲン原子は、例えば臭化フェニル
マグネシウム又は臭化アリルマグネシウムにおけるよう
な臭素原子であることができるが、しかし沃素又は塩素
原子であることもできる。ハロゲン化マグネシウムの調
製は、例えば、ハロゲン化有機マグネシウム化合物即ち
グリニヤル試薬の製造方法に従って、エーテルのような
僅かに極性の不活性媒体中でマグネシウムを有機ハロゲ
ン化物と反応させることによって実施することができ
る。脱水された化合物とハロゲン化マグネシウムとの反
応は好ましくは、例えばテトラヒドロフラン又はエーテ
ルのような有機溶媒中で、約2時間(Xa がアリル基で
ある場合)〜約10時間(Xa がフェニル基である場
合)までにわたる変化し得る期間で実施する。この反応
は有利には例えばパラジウム又はニッケルのような触媒
の存在下で実施する。有機リチウム化合物の調製は、例
えば、−70℃〜−10℃の低温においてエチルエーテ
ル又はテトラヒドロフラン中でジイソプロピルリチウム
アミド又は好ましくはn−ブチルリチウムのような強塩
基の中間体によって実施することができる。置換反応
は、Xa のハロゲン化物、カーボネート又は適宜なアミ
ド誘導体を作用させることによって実施することができ
る。
【0025】式(III) の化合物を初めにハロゲン原子の
置換反応に付す場合、これは有利には、例えば次式: Xa'−Sn(R63 (式中、Xa'は前記のようなアルケニル基を表わし、R
6 は多くとも5個の炭素原子を有するアルキル基を表わ
す)のような対応する錫誘導体を用いたハロゲン原子の
アルケニル基の置換である。錫誘導体は例えばビニルト
リブチル錫であることができる。この反応は好ましく
は、例えばトルエンのような有機溶媒中で、例えば撹拌
下且つ還流下でのパラジウムのような触媒の存在下で実
施する。置換された化合物を次いで標準的方法に従っ
て、例えば式(II)の化合物について前記したように操
作することによってオキソ官能基の還元反応に付し、次
いで脱水に付す。
【0026】得られた式(I'a)の化合物は、所望なら
ば当業者に周知の標準的反応、例えば基Xa の酸化、還
元又は置換に付すことができる:かくして、特にXa
表わすことのあるホルミル基は例えば通常の方法に従っ
てヒドロキシメチル、シアノ、カルバモイル基又は遊離
の若しくはエステル化されたカルボキシル基に転化させ
ることができる。
【0027】式(IV)の対応する化合物を得るための式
(II') の化合物のニトロ化反応は、例えば発煙硝酸と氷
酢酸との比1:1の混合物をもちいることよって実施す
ることができる。式(V)の化合物を得るためのニトロ
基のアミノ基への還元反応は例えば、白金の存在下で例
えばエタノールと酢酸エチルとの比1:1の混合物のよ
うな有機溶媒中での接触水添によって実施することがで
きる。式(V)の化合物のアミノ基のハロゲン原子によ
る、好ましくは臭素原子による置換反応は、例えば対応
するジアゾニウム塩を経由するザンドマイヤー反応のよ
うな当業者に周知の標準的反応によって実施することが
できる。こうして得られた式(III) の化合物は、式
(I'a)の対応する化合物を得るために前記した反応に
付すことができる。
【0028】式(VII) 及び(VII')の化合物を得るための
式(V)の化合物の第1アミン上の置換反応は、当業者
に周知の様々な条件下において実施することができ、例
えばハロゲン誘導体による置換の場合、この反応は例え
ばトリエチルアミン又はジエチルイソプロピルアミンの
ような塩基の存在下で例えばトルエン又はテトラヒドロ
フランのような溶媒中で実施され、また、アセトニトリ
ルのようなシアノ誘導体による置換の場合にはホルムア
ルデヒドのような溶媒中でシアノ硼水素化ナトリウムの
存在下で実施される。第1アミン上をアセチル基で置換
させる場合、この反応は例えばハロゲン化アセチルを用
いて実施することができる。例えば適宜なアシル化誘導
体を用いて置換反応を実施した場合、次いで随意にそし
て所望ならば還元反応を実施し、例えばホルミル基は次
いでメチル基に還元される。このような製造例は下記の
実施例に例示する。
【0029】式(V)の化合物と反応させることのでき
る式(VI'')の化合物の中では、例えば1,5−ジブロ
ムペンタン、ジブロムブタン又はジブロムエチルエーテ
ルを挙げることができ、これらはそれぞれ環化の後に式
(VII''')のピペリジン、ピロリジン又はモルホリンで置
換された化合物を生成せしめる。式(VIII)の化合物に対
するオキソ官能基の還元及び脱水は標準的方法に従っ
て、例えば前記したように操作することによって実施す
ることができる。
【0030】式(II'')の化合物と式(IX)のハロゲン
誘導体との反応は、当業者に周知の標準的方法によっ
て、塩化アルミニウムのようなルイス酸の存在下で二硫
化炭素のような溶媒中若しくは反応成分の溶液中で実施
することができる。次いで式(X)の化合物をオキソ官
能基の還元反応及び続いての脱水に又は脱水のみに付し
て式(I'c)の化合物を得る。これらの反応は、前記の
条件下で実施することができる。
【0031】前記したある種の反応用化合物が有するこ
とのある各種の反応性官能基は、必要に応じて保護する
ことができる。これらは例えばヒドロキシル、アシル、
遊離のカルボキシル又はアミノ及びモノアルキルアミノ
基であり、これらは適宜な保護基によって保護すること
ができる。以下に、反応性官能基の保護の非網羅的な例
を挙げる: ・ヒドロキシル基は、例えばトリメチルシリル、ジヒド
ロピラニル又はメトキシメチル基によって保護すること
ができる。 ・アミノ基は、例えばトリチル、ベンジル、t−ブトキ
シカルボニル、フタルイミド基又はペプチドの化学にお
いて周知の他の基によって保護することができる。 ・ホルミル基のようなアシル基は、例えばジメチルケタ
ール若しくはジエチルケタール又はエチレンジオキシケ
タールのような環状又は非環状ケタールの形で保護する
ことができる。 ・カルボキシル基は、例えばベンジルエステル、t−ブ
チルエステル又はペプチドの化学において周知のエステ
ルのような容易に開裂可能なエステルと共に形成された
エステルの形で保護することができる。
【0032】これら保護基の除去は、当業者に周知の通
常の条件下で、特に塩酸、ベンゼンスルホン酸若しくは
p−トルエンスルホン酸、蟻酸又はトリフルオル酢酸の
ような酸を用いて実施される酸加水分解によって実施さ
れる。フタルイミド基は、ヒドラジンによって除去され
る。種々の使用可能な保護基のリストは、例えばフラン
ス国特許第2499995号に見出される。
【0033】式(I)の化合物の光学活性体は、通常の
方法に従ってラセミ体を分割することによって製造する
ことができる。
【0034】前記の式(I)の化合物並びにそれらの酸
付加塩は、有用な薬理学的特性を示す。ある種の化合物
は特にα2 −アドレナリン受容体に対する親和性を示
す。また、ある種の化合物は、認識機能を活性化させる
抗健忘特性や神経保護抗抑うつ、抗酸素欠乏、抗虚血特
性を示す。これらの特性がこれらの化合物を治療に用い
ることを正当化し、本発明の主題はまた、薬剤としての
前記の式(I)の全ての可能なラセミ体又は光学活性体
の形の化合物並びにそれらの製薬上許容できる無機又は
有機酸付加塩にもある。本発明の主題は特に、薬剤とし
ての前記の式(I)の化合物並びにそれらの製薬上許容
できる無機又は有機酸付加塩にある。より特定的には、
本発明の主題は、薬剤としての式(I)の下記の名称の
化合物にある: ・[16α(±)]−11−エテニル−20,21−ジ
ノルエブルナメニンマレイン酸塩 ・[16α(±)]−11−アセチル−20,21−ジ
ノルエブルナメニンマレイン酸塩 ・[16α(±)]−α−メチル−20,21−ジノル
エブルナメニン−11−エタノールフマル酸塩 ・[16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニ
ン−11−カルボキサミド 本発明の主題である薬剤は、酸素欠乏又は虚血に起因す
る大脳機能不全並びに記憶及び注意の障害の治療に用い
ることもできる。
【0035】本発明の主題はまた、前記の少なくとも1
種の薬剤を活性成分として含有する製薬組成物にもあ
る。これらの製薬組成物は、経口若しくは直腸経路で、
非経口で、又は皮膚及び粘膜上への局部的適用による局
所経路で投与することができる。これら組成物は固体状
又は液状であることができ、ヒトの医薬に通常用いられ
る全ての製薬上の形、例えば無味錠剤、糖衣錠剤、カプ
セル、顆粒、座薬、注射用製剤、軟膏、クリーム、ゲル
及びエーロゾル製剤の形であることができる。これら
は、慣用の方法に従って製造される。活性成分はこれら
製薬組成物に通常用いられる賦形剤、例えばタルク、ア
ラビアゴム、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マグネシ
ウム、ココアバター、水性又は非水性ビヒクル、動物性
又は植物性の脂肪物質、パラフィン誘導体、グリコール
類、各種の湿潤剤、分散剤又は乳化剤及び保存剤と共に
配合することができる。通常の薬量は使用する化合物、
治療される患者及び対象とする病気に応じて変化する
が、例えば成人に対して経口投与する場合には、1日に
つき50mgであってよい。
【0036】前記の式(II)において=== Oが14位置
に存在する化合物に相当する化合物(IIA) は、2,3,
4,6,7,12−ヘキサヒドロインドロ[2,3−
a]キノリジンの置換誘導体から出発してフランス国特
許第2168853号に示されたようにして製造するこ
とができる。 前記の式(II)において=== Oが15位置に存在する化
合物に相当する化合物(IIB) は、1989年10月17
日付けのフランス国特許出願第89−13544号に示
されたようにして製造することができる。化合物(IIB)
において3つの置換基X1 、X2及びX3 が水素原子で
ある化合物は、ヨーロッパ特許第0013315号に記
載されている。
【0037】出発物質の次式(II'B):
【化56】 (式中、X1'、X2'及びX3'は同一であっても異なって
いてもよく、X1 、X2及びX3 を表わし、但し、
1'、X2'及びX3'の少なくとも1個は水素原子を表わ
さないものとする)の化合物は、対応する置換トリプタ
ミンから出発して前記した特許明細書に記載された方法
に従って製造することができる。前記の式(II'B)の化
合物の他の製造方法は、次式(II'a):
【化57】 の化合物をニトロ化反応に付して次式(II'b):
【化58】 の化合物を得て、この式(II'b)の化合物を適宜に還元
して次式(II'c):
【化59】 の化合物を得て、この式(II'c)の化合物を適宜に ・アルキル化又はアシル化反応に付すか、 ・ジアゾニウム塩に転化させ、これから周知の方法によ
って次式(II'd):
【化60】 (式中、z' はハロゲン原子又は随意に置換されたフェ
ニル若しくはヒドロキシル基を表わす)の誘導体を製造
し、この式(II'd)の誘導体を適宜にz' がアルキルオ
キシ又はアルキル基である対応する誘導体に転化させる
か、のいずれかであることから成る。
【0038】化合物(IIB) のうちのある種の化合物は新
規であり、本発明の主題はまた、新規の工業製品として
の次式(II''B):
【化61】 (式中、X1'' 、X2'' 及びX3'' は同一であっても異
なっていてもよく、前記したX1 、X2 及びX3 を表わ
す)の化合物{但し、X1'' 、X2'' 及びX3'' が同一
であっても異なっていてもよく、アルキル、アルケニル
及びアルキニル基(これらの基は多くとも18個の炭素
原子を有し、直鎖状若しくは分枝鎖状であり且つ随意に
置換されていてよい)、多くとも7個の炭素原子を有す
る随意に置換された直鎖状又は分枝鎖状のアルキルオキ
シ基、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキルアミ
ノ基(これらのアルキル基は1〜5個の炭素原子を有す
る)、並びに随意に置換されたフェニル基より成る群か
ら選択される化合物を除くものとする}にもある。
【0039】式(II')及び(II'')の化合物は周知の化
合物である。これらはベルギー国特許第764166号
並びにフランス国特許第2190113号及び同第23
81048号に示されたように製造することができる。
【0040】最後に、本発明の主題はまた、新規の工業
製品として、特に式(I)の化合物の製造に必要な中間
体物質としての式(VIII)及び式(X)の化合物にもあ
る。
【0041】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定することなく
例示するものである。
【0042】例1:[16α(±)]−11−エテニル
−20,21−ジノルエブルナメニンマレイン酸塩工程A :[16α(±)]−11−エテニル−20,2
1−ジノルエブルナメニン−14(15H)−オン [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン−14(15H)−オン(ベルギー国特
許第44087B号におけるようにして入手)3g及び
トルエン300cm3 を含有させた溶液にビニルトリブ
チル錫2.9cm3 及び次いでテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム100mgを添加した。還流
下で24時間撹拌を実施した。不溶性部分をろ別し、ろ
液を減圧下で乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマ
トグラフィー(溶離剤は純粋な酢酸エチル)にかけた。
所期の化合物2.1gが得られた。融点164℃。
【0043】工程B:[16α(±)]−14,15−
ジヒドロ−11−エテニル−20,21−ジノルエブル
ナメニン−14−オール 工程Aにおいて得られた生成物1gをメタノール50ミ
リリットル中に含有させた溶液に硼水素化ナトリウム3
25mg及び次いで塩化リチウム288mgを添加し
た。この混合物を還流を保ちながら6時間撹拌し、冷却
し、次いで氷冷水100cm3 を添加した。30分間撹
拌を実施し、次いで分離し、水で洗浄した。所期の化合
物800mgが得られた。融点195℃。
【0044】工程C:[16α(±)]−11−エテニ
ル−20,21−ジノルエブルナメニンマレイン酸塩 工程Bにおいて得られた生成物780mgを加熱トルエ
ン50cm3 中に含有させた溶液にp−トルエンスルホ
ン酸16mgを添加した。この混合物を還流下で15分
間撹拌し、冷却し、ろ過し、ろ液を減圧下で乾固させ
た。残渣をシリカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤
は酢酸エチル)にかけて、所望の化合物480mgが得
られた。融点136℃。塩形成 :上で得られた塩基457mgを加熱酢酸エチル
50cm3中に溶解させ、次いで沸騰酢酸エチル30c
3 中にマレイン酸192mgを含有させた溶液を添加
した。得られた混合物を3時間撹拌し、これを周囲温度
に戻し、分離し、洗浄し、減圧下で50℃において乾燥
させた。所望の化合物600mgが得られた。融点21
0℃。 分析:C232424 計算値:C 70.39 %、H 6.16%、N 7.14% 実測値:C 70.1%、 H 6.0 %、N 7.0 %
【0045】例2:[16α(±)]−11−フェニル
−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸塩 [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)580mgをテトラヒドロフラン15cm
3 中に含有させた溶液にニッケルジフェニルホスフィノ
プロパンクロリド60mgを添加し、この混合物を50
℃に加熱し、次いでテトラヒドロフラン中に0.8Mの
濃度の臭化フェニルマグネシウムの溶液4.4cm3
添加した。この混合物をこれらの条件下に5時間保っ
た。これを氷冷水50cm3 中に注入し、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で乾固
させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラフィー(溶
離剤は塩化メチレンとアセトニトリルとの比8:2の混
合物)にかけた。所期の化合物510mgが得られた。
融点145℃。塩形成 :上で得られた塩基560mgを酢酸エチル40
cm3 及びエタノール10cm3 中に含有させた溶液
に、沸騰酢酸エチル10cm3 中の溶液状のマレイン酸
200mgを添加した。この混合物を周囲温度において
5時間撹拌した。分離し、減圧下で70℃において乾燥
させた後に、所期の化合物585mgが採集された。融
点230℃。 分析:C272624 (442.52) 計算値:C 73.28 %、H 5.92%、N 6.33% 実測値:C 73.0%、 H 5.7 %、N 6.4 %
【0046】例3:[16α(±)]−11−(2−プ
ロペニル)−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マ
レイン酸塩 [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)1gから出発し、テトラヒドロフラン中に
1Mの濃度の臭化アリルマグネシウムの溶液4cm3
用いて例2におけるように操作を実施した。シリカを用
いたクロマトグラフィー(溶離剤は塩化メチレンとアセ
トニトリルとの比8:2の混合物)にかけた後に、所望
の化合物450mgが得られた。融点≦70℃(塩基の
形で)。塩形成 :塩基430mgを例2におけるように操作する
ことによって塩形成させた。所期のマレイン酸塩525
mgが得られた。融点170℃。 分析:C242624 (406.486 ) 計算値:C 70.92 %、H 6.45%、N 6.89% 実測値:C 70.8%、 H 6.4 %、N 6.8 %
【0047】例4:[16α(±)]−11−アセチル
−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸塩 [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−14(15H)−オン(フランス国特許第23810
18号に従って製造)4.03g及び塩化アセチル10
0cm3 を含有させた懸濁液に0℃において塩化アルミ
ニウム8gを添加した。この混合物を周囲温度において
1時間撹拌し、次いで氷冷水中に注入した。濃アンモニ
ア水を添加することによってアルカリ性にし、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で
蒸発乾固させた。残渣をトルエン200cm3 中に取り
出し、p−トルエンスルホン酸200mgを添加した。
この混合物を15時間加熱還流した。不溶性部分をろ別
し、ろ液を減圧下で蒸発乾固させた。残渣をシリカを用
いたクロマトグラフィー(溶離剤は酢酸エチルとイソプ
ロピルエーテルとの比8:2の混合物)にかけて、所望
の化合物1.47gが塩基の形で得られた。融点144
℃。塩形成 :上で得られた塩基750mgを酢酸エチル50
cm3 とエタノール50cm3との混合物中に含有させ
た溶液に、エタノール20cm3 中にマレイン酸294
mgを含有させた溶液を添加した。数分間撹拌を実施
し、次いで分離し、減圧下で80℃において乾燥させ
た。所期の化合物820mgが得られた。融点246
℃。 分析:C232425 (408.457 ) 計算値:C 67.64 %、H 5.92%、N 6.86% 実測値:C 67.5%、 H 5.9 %、N 6.8 %
【0048】例5:[16α(±)]−α−メチル−2
0,21−ジノルエブルナメニン−11−エタノール酸
性フマル酸塩 例4において得られた[16α(±)]−1−(20,
21−ジノルエブルナメニン−11−イル)エタノン
1.3g及びメタノール30cm3 を含有させた懸濁液
に硼水素化ナトリウム850mgをゆっくり添加した。
周囲温度において2時間撹拌を実施し、氷冷水100c
3 を添加した。分離し、水で洗浄し、減圧下で85℃
において乾燥させた。アセトン中での不純物除去工程に
よって精製した後に、所望の化合物1.01gが塩基の
形で得られた。融点214℃。塩形成 :得られた塩基1gをエタノール50cm3 と酢
酸エチル100cm3 との混合物中に溶解させ、沸騰エ
タノール20cm3 中にフマル酸394mgを含有させ
た溶液を添加した。0℃において2時間撹拌し、分離し
た後に、所期の化合物930mgが得られた。融点22
5℃。 分析:C232625 (410.473 ) 計算値:C 67.3%、H 6.38%、N 6.82% 実測値:C 67.3%、H 6.4 %、N 6.7 %
【0049】例6:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボキサアルデヒド酸性
マレイン酸塩 [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)3gをテトラヒドロフラン50cm3 中に
含有させて−70℃に冷却した溶液に、ヘキサン中に
1.6Mの濃度のn−ブチルリチウムの溶液7.3cm
3 を添加した。−70℃において45分間撹拌を実施し
た。次いでテトラヒドロフラン3cm3 中の溶液状のジ
メチルホルムアミド1.4cm3 を−70℃において添
加した。この混合物を0℃に戻し、0℃において40分
間撹拌した。これを塩化アンモニウム水溶液中に注入
し、酢酸エチルで抽出し、抽出液を乾燥させ、減圧下で
蒸発乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラフ
ィー(溶離剤は酢酸エチル)にかけた。所期の化合物
2.11gが塩基の形で得られた。融点132℃。塩形成 :上で得られた塩基1gをエタノール40cm3
と酢酸エチル60cm3 との混合物中に溶解させた。エ
タノール20cm3 中にマレイン酸417mgを含有さ
せた溶液を添加した。この混合物を20℃において2時
間撹拌し、分離し、エタノールで洗浄し、減圧下で70
℃において乾燥させた。所望の化合物1.06gが得ら
れた。融点225℃。 分析:C222225 (394.43) 計算値:C 67%、H 5.62%、N 7.1 % 実測値:C 67%、H 5.6 %、N 7.1 %
【0050】例7:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−メタノール酸性フマル酸塩 例6において得られた塩基の形の[16α(±)]−2
0,21−ジノルエブルナメニン−11−カルボキサア
ルデヒド1.1gをメタノール50cm3 中に含有させ
た溶液に20℃において硼水素化ナトリウム341mg
をゆっくり添加し、2時間撹拌を実施した。水200c
3 を添加し、次いで分離し、水で洗浄し、次いでアセ
トンで洗浄して、所期の化合物967mgが塩基の形で
得られた。融点214℃。塩形成 :上記の塩基967mgを酢酸エチルとエタノー
ルとの比1:1の混合物120cm3 中に含有させた溶
液に、沸騰エタノール20cm3 中の溶液状のフマル酸
性酢酸塩400mgを添加した。分離した後に、所期の
化合物1.1gが得られた。融点255℃。 分析:C222425 (396.446 ) 計算値:C 66.65 %、H 6.1 %、N 7.07% 実測値:C 67.0%、 H 6.3 %、N 6.9 %
【0051】例8:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボン酸エチル酸性マレ
イン酸塩 [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)3.29gから出発し、炭酸エチル1.8
cm3 を用いて例6におけるように操作を実施した。シ
リカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤は酢酸エチル
とイソプロピルエーテルとの比8:2の混合物)にかけ
た後に、所期の化合物1.36gが塩基の形で得られ
た。融点110℃。塩形成 :上記の塩基600mgを酢酸エチル50cm3
及びエタノール10cm3 中に含有させた溶液に、エタ
ノール10cm3 中の溶液状のマレイン酸216mgを
添加した。少しの間撹拌を実施し、次いで分離し、酢酸
エチルで洗浄した。所望の化合物460mgが得られ
た。融点230℃。 分析:C242626 (438.48) 計算値:C 65.74 %、H 5.98%、N 6.39% 実測値:C 65.9%、 H 5.9 %、N 6.5 %
【0052】例9:[16α(±)]−20,21−ジ
ノルエブルナメニン−11−カルボニトリル酸性マレイ
ン酸塩 [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
−11−カルボキサアルデヒド(例6におけるようにし
て製造)1.4gをイソプロピルアルコール50cm3
中に含有させた溶液にアンモニアガスを飽和に達するま
で吹き込むことによって添加した。この吹き込みを保ち
ながら、二酸化マンガン8.7gを添加した。周囲温度
において3時間撹拌を実施し、次いで塩化メチレン20
cm3 を添加し、この反応混合物をろ過した。ろ液を減
圧下で乾固させた。残渣をシリカを用いたクロマトグラ
フィー(溶離剤は酢酸エチル)にかけて、所望の化合物
1.3gが塩基の形で得られた。融点146℃。塩形成 :上記の塩基700mgを酢酸エチル40cm3
及びエタノール10cm3 中に含有させた溶液に、エタ
ノール10cm3 中の溶液状のマレイン酸295mgを
添加した。この混合物を周囲温度において2時間撹拌
し、分離して、所期の化合物830mgが得られた。融
点228℃。 分析:C222134 (321.43) 計算値:C 67.51 %、H 5.41%、N 10.73% 実測値:C 67.7%、 H 5.2 %、N 10.8 %
【0053】例10:[16α(±)]−20,21−
ジノルエブルナメニン−11−カルボキサミド 例9において得られた生成物600mgをメタノール3
0cm3 中に含有させた溶液に5N水酸化ナトリウム溶
液20cm3 及び次いで過酸化水素2cm3 を添加し
た。周囲温度において3時間撹拌を実施し、水100c
3 を添加し、次いで分離し、水で洗浄し、減圧下で7
5℃において乾燥させた。粗生成物580mgが得られ
(融点258℃)、これをエタノール中でペースト状に
することによって精製して、所望の化合物410mgを
回収した。融点258℃。 分析:C18193 O(293.37) 計算値:C 73.7%、H 6.53%、N 14.32% 実測値:C 73.4% H 6.3 %、N 14.2 %
【0054】例11:[16α(±)]−11−オクチ
ル−20,21−ジノルエブルナメニン酸性マレイン酸
塩 [16α(±)]−11−ブロム−20,21−ジノル
エブルナメニン(フランス国特許第2623501号に
従って製造)2gから出発し、沃化n−オクチル2.2
cm3 を用いて例6におけるように操作を実施した。シ
リカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤は塩化メチレ
ンとアセトニトリルとの比85:15の混合物)にかけ
た後に、所期の化合物280mgが塩基の形で得られ
た。融点156℃。塩形成 :上で得られた塩基1.14gを酢酸エチル50
cm3 中に含有させた溶液に、酢酸エチル30cm3
にマレイン酸365mgを含有させた溶液を添加した。
分離した後に、所望の化合物1.19gが得られた。融
点140℃。 分析:C293824 (478.63) 計算値:C 72.77 %、H 8.00%、N 5.85% 実測値:C 72.9%、 H 8.0 %、N 6.0 %
【0055】例12:製薬組成物 下記の処方に従って、錠剤を製造した。 ・例1の化合物: 25mg ・賦形剤 :300mg/1錠にするのに充分な量 (賦形剤の詳細:ラクトース、タルク、澱粉、ステアリ
ン酸マグネシウム)
【0056】薬理学的研究 1.低気圧性酸素欠乏症 この試験は、致死低気圧環境に付されたマウスの生存時
間を測定して成る。これを実施するために、体重20〜
25gのCD1 チャールズ・リバー(CharlesRiver )
種の雄マウスを個々に2リットルの容器内に入れ、下記
の表に示した速度論に従って、真空ポンプによって62
0mmHgの気圧低下をもたらした。
【0057】
【表1】
【0058】生存時間は、気圧低下の出発時(TO)か
ら最後の呼吸運動までの時間である。対照用動物におけ
る生存時間は約70〜80秒である。結果は、ビヒクル
のみを与えた対照用動物と比較した生存時間の増加率で
与える。
【0059】
【表2】
【0060】2.α2 −アドレナリン受容体親和性 平均体重150gの雄ラットの脳から取り出した10個
の皮質を0.32Mショ糖90ミリリットル中でホモジ
ナイズした。このホモジナイズした混合物を0℃におい
て1000Gで10分間遠心分離した後に、上層物を0
〜4℃において30000Gで10分間遠心分離した。
堆積物を50mMトリス(Tris)HCl緩衝液(pH
7.7)240ミリリットル中に懸濁させ、0〜4℃に
おいて30000Gで15分間遠心分離した。得られた
新たな堆積物を50mMのNaKPO4 緩衝液(pH
7.4)480ミリリットル中に懸濁させた。次いで、
懸濁液2ミリリットルを0.15nM濃度の 3H−ラウ
オルシンの存在下で、 i) 単独で、 ii) 次第に増加する濃度の被検化合物と共に、又は iii)非特異的結合を測定するために10-5M濃度の非放
射性フェントラミンと共に25℃において45分間イン
キュベートした。インキュベートした懸濁液をホワット
マン(Whatman)GF/Cを用いてろ過し、このろ過器を
0℃においてpH7.4のNaKPO4 緩衝液5ミリリ
ットルで3回洗浄した。ろ過器の放射能を液体シンチレ
ーションによって測定した。被検化合物のα2 −アドレ
ナリン受容体についての親和性は、参照用化合物のフェ
ントラミンと比較して与えられる。 相対的親和性RBAは、次の関係式: RBA=100×(CD/CX) によって与えられる。 CD= 3H−ラウオルシンの特異的結合を50%抑止す
るフェントラミンの濃度; CX= 3H−ラウオルシンの特異的結合を50%抑止す
る被検化合物の濃度。 結果:
【0061】
【表3】
【0062】3.急性毒性の研究 マウスに経口投与した後の種々の被検化合物の致死量
(LDO)を評価する。8日間で何ら死亡をもたらさない
最大薬量をLD0 とする。得られた結果は以下の通りで
ある:
【0063】
【表4】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 [式中、X1 、X2 及びX3 は同一であっても異なって
    いてもよく、 ・水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
    基、トリフルオルメチル基、 ・アルキル、アルキルオキシ、アルケニル又はアルキニ
    ル基(これらの基は多くとも18個の炭素原子を有し、
    直鎖状又は分枝鎖状であり且つ随意に置換されていてよ
    い)、 ・シアノ基、ホルミル基、2〜8個の炭素原子を有する
    アシル基、エステル化されたカルボキシル基、随意に置
    換されたカルバモイル基又はアルキルチオ若しくはハロ
    アルキルチオ基(これらの基は多くとも18個の炭素原
    子を有する)、 ・次式: 【化2】 {ここで、R1 及びR2 は同一であっても異なっていて
    もよく、水素原子、アルキル若しくはアルケニル基(こ
    れらは多くとも7個の炭素原子を有し、直鎖状若しくは
    分枝鎖状であり且つ随意に置換されていてよい)、ホル
    ミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルカン酸から誘
    導されるアシル基、ベンゾイル基又は3〜8個の炭素原
    子を有し且つ随意に置換された炭素環式若しくは複素環
    式基を表わすか、或いはR1 及びR2 はそれらが結合し
    ている窒素原子と一緒になって五員又は六員の飽和又は
    不飽和の複素環(この複素環は酸素、窒素又は硫黄のよ
    うな他の複素原子を随意に含有していてよく且つ随意に
    置換されていてよい)を形成するかである}の基、或い
    は ・6〜10個の炭素原子を有する炭素環式アリール基、
    五員又は六員の複素単環式アリール基及び縮合複素環式
    アリール基(これらの基は全て、随意に置換されていて
    よい)を表わし、 但し、X1 、X2 及びX3 は水素原子、ハロゲン原子、
    1〜5個の炭素原子を有するアルキル及びアルキルオキ
    シ基、ヒドロキシル、トリフルオルメチル、ニトロ、ア
    ミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ基(これらの
    アルキル基は1〜5個の炭素原子を有する)、アシルア
    ミノ基(このアシル基は6個までの炭素原子を含有する
    脂肪酸の残基である)より成る群から同時には選択され
    ないものとする]の全ての可能なラセミ体又は光学活性
    体の形にある化合物並びにそれらの無機又は有機酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】 アルキル、アルケニル、アルキニル及び
    アルキルオキシ基が有することのある置換基が下記の
    a)〜j): a)ヒドロキシル基 b)ハロゲン c)多くとも6個の炭素原子を有するアルキルオキシ基 d)3〜6個の炭素原子を有する炭素環式基(これは多
    くとも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のア
    ルキル又はアルキルオキシ基で随意に置換されていてよ
    い) e)ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルカン
    酸から誘導されるアシル基及びベンゾイル基 f)遊離のカルボキシル基及び多くとも5個の炭素原子
    を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化
    されたカルボキシル基 g)シアノ基 h)カルバモイル基(これは1〜4個の炭素原子を有す
    る同一又は異なる1個以上のアルキル基で随意に置換さ
    れていてよい)i)6〜10個の炭素原子を有するアリ
    ール基(これ自体随意に置換されていてよい) j)次式: 【化3】 {ここで、R3 及びR4 は同一であっても異なっていて
    もよく、 ・水素原子、 ・アルキル若しくはアルケニル基(これらの基は直鎖状
    又は分枝鎖状であり、多くとも7個の炭素原子を有し且
    つ、次の基:ヒドロキシル基、多くとも5個の炭素原子
    を有する直鎖状及び分枝鎖状のアルキルオキシ基、遊離
    のカルボキシル基並びに多くとも5個の炭素原子を有す
    る直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化された
    カルボキシル基:より成る群から選択される1種以上の
    基で随意に置換されていてよい)、 ・ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアルカン酸
    から誘導されるアシル基、ベンゾイル基、又は ・3〜8個の炭素原子を有する随意に置換された複素環
    式若しくは炭素環式基を表わすか、或いはR3 及びR4
    はそれらが結合している窒素原子と一緒になって五員又
    は六員の飽和又は不飽和の複素環(この複素環は酸素、
    窒素又は硫黄のような他の複素原子を随意に含有してい
    てよく且つ随意に第2の窒素原子上を置換されていてよ
    い)を形成するかである}の基:より成る群から選択さ
    れることを特徴とする、請求項1記載の式(I)の全て
    の可能なラセミ体又は光学活性体の形にある化合物並び
    にそれらの無機又は有機酸付加塩。
  3. 【請求項3】 アリール、アリールアルキル、アリール
    アルケニル、アリールアルキニル及び複素環式基が有す
    ることのある置換基が同一であっても異なっていてもよ
    く、 ・ハロゲン原子、 ・アルキル、アルケニル、アルキニル又はアルキルオキ
    シ基(これらの基は直鎖状又は分枝鎖状であり、多くと
    も7個の炭素原子を有し且つ、次の基:ヒドロキシル
    基、多くとも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖
    状のアルキルオキシ基、遊離のカルボキシル基及び多く
    とも5個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアル
    キル基でエステル化されたカルボキシル基:より成る群
    から選択される1種以上の基で随意に置換されていてよ
    い)、 ・ヒドロキシル、トリフルオルメチル、トリフルオルメ
    チルチオ、トリフルオルメトキシ、シアノ、ニトロ、ス
    ルファモイル、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアル
    キルアミノ基、 ・ホルミル基、2〜6個の炭素原子を有するアシル基及
    びベンゾイル基、 ・遊離のカルボキシル基及び多くとも5個の炭素原子を
    有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基でエステル化さ
    れたカルボキシル基、 ・カルバモイル基(これは1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基より成る群から選択される同一又は異なる1
    個以上の基で随意に置換されていてよい)、並びに ・フェニル基(これ自体、次の基:ハロゲン原子、ヒド
    ロキシル、シアノ、ニトロ基、多くとも5個の炭素原子
    を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル、アルケニル、
    アルキニル及びアルキルオキシ基:より成る群から選択
    される同一又は異なる1個以上の基で随意に置換されて
    いてよい)より成る群から選択されることを特徴とす
    る、請求項1記載の式(I)の全ての可能なラセミ体、
    エナンチオマー及びジアステレオマーの形にある化合物
    並びにそれらの無機及び有機酸付加塩。
  4. 【請求項4】 置換基X1 、X2 及びX3 が次の基: ・水素原子、 ・多くとも8個の炭素原子を有するアルキル、アルケニ
    ル又はヒドロキシアルキル基 ・シアノ、ホルミル又は2〜4個の炭素原子を有するア
    シル基 ・2〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基
    又はカルバモイル基、 ・アミノ、ジアルキルアミノ(これらのアルキル基は1
    〜4個の炭素原子を有する)又は2〜4個の炭素原子を
    有するアシルアミノ基、及び ・フェニル基から選択され、 但し、X1 、X2 及びX3 は水素原子、1〜5個の炭素
    原子を有するアルキル基、アミノ及びジアルキルアミノ
    基(これらのアルキル基は1〜5個の炭素原子を有す
    る)より成る群から同時には選択されないものとするこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の式
    (I)の全ての可能なラセミ体、エナンチオマー及びジ
    アステレオマーの形にある化合物並びにそれらの無機及
    び有機酸付加塩。
  5. 【請求項5】 [16α(±)]−11−エテニル−2
    0,21−ジノルエブルナメニンマレイン酸塩、 [16α(±)]−11−アセチル−20,21−ジノ
    ルエブルナメニンマレイン酸塩、 [16α(±)]−α−メチル−20,21−ジノルエ
    ブルナメニン−11−エタノールフマル酸塩及び [16α(±)]−20,21−ジノルエブルナメニン
    −11−カルボキサミド。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造
    方法であって、次式(II): 【化4】 (式中、=== Oはオキソ官能基が14位置又は15位置
    のいずれか一方にのみ存在することを意味し、 X1p、X2p及びX3pは請求項1記載の意味を持つX1
    2 及びX3 を表わし、但し反応性官能基は随意に保護
    されているものとする)の化合物を還元反応に付し、次
    いで脱水に付し、そして必要に応じてX1p、X2p及びX
    3pが有することのある反応性官能基の保護基を除去して
    請求項1記載の式(I)の全ての可能なラセミ体又はエ
    ナンチオマーの形にある化合物を得て、 所望ならばこの式(I)の化合物を無機又は有機酸で処
    理することを特徴とする、前記方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の式(I)において置換基
    1 、X2 及びX3のうちの2種が水素原子である化合
    物に相当する化合物 (I')の製造方法であって、次の
    (A)或いは(B): (A)次式(II'): 【化5】 の化合物を次の(a)又は(b): (a)ハロゲン化反応に付して次式(III) : 【化6】 (式中、Halはハロゲン原子を表わす)の化合物を得
    て、 この式(III) の化合物を次の反応: ・オキソ官能基の還元反応及び続いての脱水、 ・ハロゲン原子の置換反応に任意の順で付して次式
    (I'a): 【化7】 (式中、Xa はX1 、X2 及びX3 について請求項1に
    記載した意味を持ち、但し、請求項1に記載した通りの
    次式: 【化8】 の基、水素、ハロゲン、1〜5個の炭素原子を有するア
    ルキル及びアルキルオキシ、ヒドロキシ、トリフルオル
    メチル並びにニトロ基を除くものとする)の化合物を得
    て、 この式(I'a)の化合物を、Xa がホルミル基である場
    合には、所望ならばこのホルミル基をカルバモイル、ヒ
    ドロキシメチル、シアノ、遊離のカルボキシル基又はエ
    ステル化されたカルボキシル基のいずれかに転化させる
    ための反応に付す; (b)ニトロ化反応に付して次式(IV): 【化9】 の化合物を得て、 この式(IV)の化合物をニトロ基のアミノ基への還元反
    応に付して次式(V): 【化10】 の化合物を得て、 この式(V)の化合物について次の(1)、(2)若し
    くは(3): (1)対応するジアゾニウム塩を経由してアミンをハロ
    ゲン原子で置換して前記の式(III) の化合物を得るか; (2)次式(VI): W−R1' (VI) (式中、Wはハロゲン原子又はシアノ基を表わし、 R1'はR1 及びR2 について請求項1に記載した意味を
    持ち、但し、R1 及びR2 がそれらが結合している窒素
    原子と一緒になって形成することのある複素環並びに1
    〜5個の炭素原子を有するアルキル及び6個までの炭素
    原子を有するアシル基を除くものとし、そして反応性官
    能基は随意に保護されているものとする)の化合物を作
    用させて次式(VII) : 【化11】 (式中、R1'は前記の意味を持つ)の化合物を得て、 この式(VII) の化合物に所望ならば次式(VI'): W−R2' (VI') (式中、Wはハロゲン原子又はシアノ基を表わし、 R2'はR1'と同一であっても異なっていてもよく、R1'
    について前記した意味を持つ)の化合物を作用させて次
    式(VII'): 【化12】 (式中、R1'及びR2'は前記の意味を持ち、但し反応性
    官能基は随意に保護されているものとする)の化合物を
    得るか; (3)次式(VI''): Hal1 −R5 −Hal2 (VI'') (式中、Hal1 及びHal2 は同一であっても異なっ
    ていてもよく、ハロゲン原子を表わし、 R5 はアルキル又はアルケニル基を表わし、これは随意
    に鎖中に酸素、窒素又は硫黄のような1個以上の複素原
    子を含有していてよく且つこの窒素原子上を随意に置換
    されていてよい)の化合物を作用させて次式(VII''): 【化13】 の化合物を得て、 この式(VII'') の化合物を環化反応に付して次式(VI
    I'''): 【化14】 (式中、形成した次式: 【化15】 の環はR1 及びR2 がそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって環を形成する場合にR1 及びR2 について
    請求項1に記載した意味を持つ)の化合物を得るか:の
    いずれかであり、 次いで式(VII) 、(VII')及び(VII''')の化合物[これら
    は一緒になって次の一般式(VIII): 【化16】 {式中、Xb は次式: 【化17】 の基について請求項1に記載した意味を持ち、但し、ア
    ミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ(これらのア
    ルキル基は1〜5個の炭素原子を有する)及びアシルア
    ミノ(このアシル基は6個までの炭素原子を有する)を
    除くものとし、そして反応性官能基は随意に保護されて
    いるものとする}の化合物を構成する]を還元及び続い
    ての脱水に付し、必要に応じそして所望ならば随意とし
    ての反応性官能基の保護基を除去した後に次式
    (I'b): 【化18】 (式中、Xb は前記の意味を持つ)の化合物を得る:の
    いずれかである; (B)次式(II''): 【化19】 (式中、次式: 【化20】 はオキソ官能基又は次式: 【化21】 の官能基を表わす)の化合物に次式(IX): Xc −Hal (IX) (式中、Halはハロゲン原子を表わし、 Xc は6〜18個の炭素原子を有するアルキル基、X
    1 、X2 及びX3 について請求項1に記載したアルケニ
    ル又はアシル基を表わし、但し反応性官能基は随意に保
    護されているものとする)の化合物を作用させて次式
    (X): 【化22】 (式中、Xc 及び次式: 【化23】 は前記の意味を持つ)の化合物を得て、 次いで式(X)の化合物を次式: 【化24】 がオキソ官能基である場合には還元反応及び続いての脱
    水に付し、次式: 【化25】 が次式: 【化26】 の官能基を表わす場合には脱水のみに付し、必要に応じ
    そして所望ならば随意としての反応性官能基の保護基を
    除去した後に次式(I'c): 【化27】 (式中、Xc は前記の意味を持つ)の化合物を得る:の
    いずれかであり、 前記の式(I'a)、(I'b)及び(I'c)の化合物は全
    ての可能なラセミ体又はエナンチオマーの形にあるもの
    とし、 所望ならば前記式(I'a)、(I'b)及び(I'c)の化
    合物を無機又は有機酸で処理することを特徴とする、前
    記方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の式(I)の化合物並びに
    それらの製薬上許容できる無機又は有機酸付加塩から成
    る薬剤。
  9. 【請求項9】 請求項2〜5のいずれかに記載の式
    (I)の全ての可能なラセミ体又はエナンチオマーの形
    にある化合物並びにそれらの製薬上許容できる無機又は
    有機酸付加塩から成る薬剤。
  10. 【請求項10】 請求項8及び9のいずれかに記載の少
    なくとも1種の薬剤を活性成分として含有する製薬組成
    物。
  11. 【請求項11】 新規の工業製品としての次式(I
    I''B): 【化28】 (式中、X1'' 、X2'' 及びX3'' は同一であっても異
    なっていてもよく、請求項1記載のX1 、X2及びX3
    を表わす)の化合物{但し、X1'' 、X2'' 及びX3''
    が同一であっても異なっていてもよく、アルキル、アル
    ケニル及びアルキニル基(これらの基は多くとも18個
    の炭素原子を有し、直鎖状若しくは分枝鎖状であり且つ
    随意に置換されていてよい)、多くとも7個の炭素原子
    を有する随意に置換された直鎖状又は分枝鎖状のアルキ
    ルオキシ基、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキ
    ルアミノ基(これらのアルキル基は1〜5個の炭素原子
    を有する)、並びに随意に置換されたフェニル基より成
    る群から選択される化合物を除くものとする}。の化合
    物。
  12. 【請求項12】 新規の工業製品としての請求項7記載
    の式(VIII)及び式(X)の化合物。
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