JP3172499B2 - 組み合わせポンプ装置 - Google Patents
組み合わせポンプ装置Info
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Description
設備に適した液体圧送用のポンプ装置に関し、特に、大
きな容量を得るために2台以上のポンプを組み合わせて
なるポンプ装置において、負荷の大きさに応じて、圧力
及び水量等のポンプ性能を要求通りに変更し、対応でき
るようにした組み合わせポンプ装置に関する。
組み合わせとしては、両ポンプを可変速ポンプとする組
み合わせと、両ポンプを単速度ポンプとする組み合わせ
と、一方を可変速ポンプとし、残りを単速度ポンプとす
る組み合わせが考えられる。
又はインバータ等で回転数を変更することによりポンプ
性能を変更する機能を有するもの、又は、吐出水等の水
力を利用してポンプ性能を変更する機能を有するもので
あり、一方、単速度ポンプとは、定速で運転し、ポンプ
性能を変更しないものである。
ためには、少なくとも1台の可変速ポンプを備えた組み
合わせポンプ装置が必要であり、上記3つの組み合わせ
のうち、単速度ポンプと可変速ポンプとの組み合わせ又
は可変速ポンプ同士の組み合わせを選択する必要があ
る。
場合でも、単に各ポンプの吐出圧を一定に制御する場合
と、推定末端圧を一定に制御する場合がある。
単速度ポンプと可変速ポンプとの組み合わせにおいて
は、可変速ポンプのみで運転している状態ではポンプ性
能を要求通りに変更することが可能であり、吐出圧一定
制御のみでなく、推定末端圧一定制御も容易に実施でき
る。ところが、単速度ポンプを加えた2台運転状態で
は、単速度ポンプの性能は固定されているため、大水量
の場合は一応推定末端圧一定制御が可能であるが、水量
が多くない場合には、キャビテーションや軸動力オーバ
ーの対策を十分に施した単速度ポンプでないと、推定末
端圧一定制御を行なうことはできない。たとえば、図1
2において、CHは単速度ポンプの揚程曲線、KH+C
Hは可変速ポンプと単速度ポンプの2台運転状態の揚程
曲線を示し、直線Pは可変速ポンプの圧力設定線を示し
ているが、大水量2Qの運転点イから1/2の水量Qに
なった場合、運転点ロで運転されるべきところ、圧力設
定線P上の運転点ハで回転することになるから、軸動力
オーバーやキャビテーションの発生の危険があり、当初
からキャビテーションや軸動力オーバーを起こさない吸
込み揚程小等の条件を用意しておかなければ、推定末端
圧一定制御はできないのである。吐出圧一定制御による
運転よりも、推定末端圧一定制御による運転の方が省エ
ネルギーに寄与することは既知の事実であり、したがっ
て従来の可変速ポンプと単速度ポンプとの組み合わせで
は、2台運転状態において、常には推定末端圧一定制御
ができないため、エネルギーの浪費が大きく、運転コス
トの節約ができない。
組み合わせにおいては、推定末端圧一定制御は一応可能
となるが、2台運転状態では、負荷の変化に対する両ポ
ンプの圧力変動が相互に影響し合う。すなわち両ポンプ
の吐出圧の押し合い状態になるので、同一圧力に落ち着
くのに時間がかかり、制御の応答性が遅い。しかも、両
ポンプ共に可変速ポンプを用いて同時にそれぞれ圧力制
御を行うように設置するので、コストが高くなるのみな
らず、機械も複雑化する。
えた組み合わせポンプ装置において、2台運転状態でも
負荷の変化に応じて推定末端圧一定制御が迅速かつ容易
に行え、しかも、省エネルギー化と、イニシャルコスト
の節約と、構造の簡素化を同時に達成できる組み合わせ
ポンプを提供することである。
に本願請求項1記載の発明は、可変速ポンプを用いた可
変速型第1ポンプ1と、単速度ポンプ又は回転速度を一
定に固定した状態の可変速ポンプを用いた定速型第2ポ
ンプ2とを備え、可変速型第1ポンプ1の吐出口3に接
続された第1吐出管4と、定速型第2ポンプ2の吐出口
5に接続された第2吐出管6とを、共通吐出管10に合
流して負荷発生部に接続し、定速型第2ポンプ2の吐出
口5あるいは第2吐出管6に、一次圧一定制御型の圧力
制御弁11を設け、該圧力制御弁11により該圧力制御
弁11の一次側圧力を一定に制御することにより、定速
型第2ポンプ2の吐出口5及び第2吐出管6の弁一次側
吐出管部分6aの圧力を一定圧に制御するようにしてい
ることを特徴としている。
み合わせポンプ装置において、上記定速型第2ポンプを
複数台備え、各定速型第2ポンプ毎に上記圧力制御弁を
設けていることを特徴としている。
速型第2ポンプのポンプ性能を絞り、同ポンプの吐出圧
を所定の値に制御するので、2台運転中、あるいは3台
以上運転中も、推定末端圧一定制御が可能となり、可変
速型第1ポンプの省エネルギー化が促進される。しか
も、各定速型第2ポンプに制御弁をそれぞれ1個設ける
だけのコスト増加で実施できるので、構成も複雑になら
ず、部品コストも抑制することができる。
合わせるポンプ装置に本願発明を適用した例であり、可
変速ポンプを用いた可変速型第1ポンプ1と、単速度ポ
ンプを用いた定速型第2ポンプ2とを備えている。可変
速型第1ポンプ1は、可変速モータ又はインバータ等に
より回転数を変更することにより吐出圧及び吐出量等ポ
ンプ性能を変更するか、あるいは吐出水の水力を利用し
てポンプ性能を変更する機能を有する形式であり、定速
型第2ポンプ2は、回転数が固定され、ポンプ性能を変
更することができない形式である。
吐出管4が接続し、定速型第2ポンプ2の吐出口5には
第2吐出管6が接続し、両吐出管4,6は合流管8を介
して共通吐出管10に接続し、該共通吐出管10は、負
荷が変化する負荷発生部、たとえば給水設備の給水管等
に接続している。
又は吐出口5に、吐出圧一定制御機能を有する圧力制御
弁11を配置している。該圧力制御弁11としては、通
常の電動式制御弁、空圧式制御弁、油圧式制御弁又は水
力を利用した自己制御弁が適しており、圧力制御弁11
の一次側圧力を一定圧に制御する機能を有している。す
なわち、定速型第2ポンプ2の吐出口5及び第2吐出管
6の一次側吐出管部分6aの圧力を一定圧に制御するよ
うになっている。
る1台及び2台運転状態を示す揚程曲線図であり、縦軸
Hは揚程、横軸Qは水量(流量)である。KHは可変速
型第1ポンプの揚程曲線、CHは定速型第2ポンプの揚
程曲線、KH+CHは2台運転状態の揚程曲線を示し、
水量0から水量QKの区間S1は可変速型第1ポンプ1
による単独運転区間、水量QKから水量2QKの区間S2
は両ポンプ1,2による2台運転区間を示している。線
Pは可変速型第1ポンプ1の圧力設定線であり、この圧
力設定線P上で可変速型第1ポンプ1のポンプ性能が制
御される。
の仮想揚程曲線図であり、曲線CHは圧力制御弁11を
全く絞っていない状態の定速型第2ポンプ2の揚程曲
線、その他の曲線CH1,CH2,CH3は、それぞれ定速
型第2ポンプ2の吐出口5の吐出圧から圧力制御弁11
による絞り分の圧力を差し引いた値、すなわち圧力制御
弁11の二次側に接続する二次側吐出管部分6bにおい
て仮想される揚程(ポンプ性能)を示している。すなわ
ち圧力制御弁11の開度が小さくなり、弁絞り度が増加
するに従い、仮想揚程曲線はCH1から順次CH2及びC
H3へと移行する。
いると仮定し、その合計水量q1が比率合計で55とす
ると、内訳は可変速型第1ポンプが5で、定速型第2ポ
ンプ2が50となる。この時、定速型第2ポンプ2は、
図3で水量はQK(比率50)、揚程はh3の運転点
(イ)で運転する。
上の点(ロ)での運転指令が出ると、可変速型第1ポン
プ1は次第に吐出圧力を増大し、それに伴い当然図1の
共通吐出管10内の圧力も増加してくる。そうなると、
第2吐出管6の二次側吐出管部分6bの圧力も増加して
くるから、圧力制御弁11はそれまでの弁開度(弁絞り
度)を継続していると、圧力制御弁11内の抵抗が大き
くなり、圧力制御弁11の一次側吐出管部分6aの圧力
が元の所定圧力値よりも増加し、一定を維持できなくな
る。そこで、圧力制御弁11は一次側吐出管部分6a内
の一定圧を維持するために、弁開度を大きくし、絞りを
緩やかにする。それにより、一次側吐出管部分6a内の
一次側圧力は低下し、所定の値となる。すなわち、図3
において、定速型第2ポンプ2の仮想揚程は、仮想揚程
曲線CH3上の運転点(イ)から、一時的に仮想揚程曲
線CH3上の運転点(イ´)まで揚程が増加し、それか
ら弁開度が増加する(弁絞り度が緩められる)ことによ
り、仮想揚程曲線CH2上に移り、運転点(ロ)に達
し、運転をする。運転点(ロ)から運転点(ハ)へ、ま
た、運転点(ハ)から運転点(ニ)へと移行する場合で
も、同様に推移する。
には、次のように作用する。たとえば図2の運転点
(ニ)で2台運転している時に、負荷の要求水量が減少
した時は、可変速型第1ポンプ1は次第に吐出圧力が減
少し、それに伴い共通吐出管10及び第2吐出管6の二
次側吐出管部分6bの圧力も減少する。これに対し、圧
力制御弁11の弁開度が従前の状態だと、弁開度が大き
くて抵抗は少ないから、圧力制御弁11の二次側圧力の
低下に対し弁開度を小さくして弁絞り度を増加させない
と、一次側圧力(一次側吐出管部分6a内の圧力)を一
定に維持できない。そこで弁開度が小さくなり、弁絞り
が進む。それにより図3における定速型第2ポンプ2の
運転状態は、揚程曲線CH上の運転点(ニ)から運転点
(ニ´)を経て仮想揚程曲線CH1上の揚程h1、水量Q
Kの運転点(ハ)に移行する。更に負荷の減少が続くと、
上記同様に運転点は図2及び図3の運転点(ハ)から
(ロ)へ、また運転点(ロ)から(イ)へと移行するこ
とになる。
してあり、そのため運転点(イ´)及び運転点(ニ´)
は、図面上ではそれぞれ運転点(イ)及び運転点(ニ)
から大きく水量が変化しているように見えているが、実
際の圧力制御動作は連続しているので、上記のような水
量変化は殆ど起こらず、水量QK線上で一定に制御され
る。
5に一次圧力を一定に制御する圧力制御弁を配置してい
ることにより、圧力制御弁11の二次側で仮想した定速
型第2ポンプ2の仮想ポンプ性能は、規定水量において
可変速型第1ポンプ1が要求する必要圧力に同調するこ
とになり、2台運転状態での全体のポンプ性能は、図2
の圧力設定線P上に乗り、推定末端圧力一定制御が実現
できることになる。
(ハ)を要求されたときには、可変速型第1ポンプ1の
ポンプ性能はKH1、定速型第2ポンプ2の制御弁出口
の仮想ポンプ性能はCH1にある。両揚程曲線KH1と
CH1とを水平(水量方向)に合成した並列曲線を作る
と、KH1+CH1の揚程曲線となり、これを揚程h1
で切ると、水量q3との交点(ハ)での運転点となるこ
とが判る。
程曲線図であり、点p1,p2及びp4を結ぶ直線状の破
線Paは、本願発明による組み合わせポンプ装置の推定
末端圧一定制御時の圧力設定線であり、点p1,p2,p3
及びp4を結ぶ折線状の実線Pbは、圧力制御弁を備えて
いない定速型ポンプと可変速型ポンプとの従来の組み合
わせポンプ装置の圧力設定線である。後者の従来型の圧
力設定線Pbでは、水量QKまでは可変速型ポンプ1台の
みで推定末端圧一定制御を行い、水量QKから水量2QK
の2台運転時では、区間p3,p4のように吐出圧力一定
制御を行っていることが判る。点p5と点p3を結ぶ一点
鎖線Y1は、2台並列運転中、可変速型ポンプが吐出圧
一定で運転しているときの圧力を示している。同じく点
p2から横軸平行に水量Qkを差し引いた点p6と点p3を
結ぶ線Y2は、本願発明による圧力制御弁11を備えた
定速型第2ポンプ2と可変速型第1ポンプ1とを併用し
て、2台運転中も推定末端圧一定制御で運転している時
の可変速型第1ポンプ1の圧力状態を示している。
aの区間p2,p4から定速型第2ポンプの定速運転時の水
量をそれぞれ横軸に差し引けば、2台運転中の可変速型
第1ポンプの揚程曲線が得られ、それを1台の可変速型
第1ポンプ領域内に書き移している。このようにしてで
きた可変速型第1ポンプの曲線Y1とY2を比較する
と、斜線で示す圧力差領域が、可変速型第1ポンプの省
エネルギーに相当するものであることが判る。要する
に、従来では定速型ポンプの吐出圧一定制御に対応して
可変速型ポンプも吐出圧一定制御となり、曲線Y1で作
動せざるを得なかったが、本願発明では、2台運転時も
推定末端圧一定制御となって、曲線Y2の制御となり、
斜線で示す圧力差領域の分だけ省エネルギー化できるの
である。
弁11の一具体化例を示しており、パイロット弁25及
びピストン機構24を備え、一次側圧力を利用して水力
により自己制御する圧力制御弁11である。該圧力制御
弁11の弁ケース22は、定速型第2ポンプ2(図1)
の一次側吐出管部分6aに接続する入口部22aと、二
次側吐出管部分6b(図1)に接続する出口部22b
と、弁座27を有し、該弁座27に対向する弁体23を
移動自在に内装している。
ストン機構24のピストン33に連結し、該ピストン3
3はシリンダ32内に軸方向摺動自在に嵌合すると共に
シリンダ32内をバランス室34と定圧室35に仕切っ
ている。バランス室34はパイロット弁25を介して入
口部22aに接続し、定圧室35はオリフィス42を介
して直接に入口部22aに接続している。また、バラン
ス室34及び定圧室35は、オリフィス40,41を介
してそれぞれポンプの吸込み側などの低圧側へ抜けるよ
うになっている。したがって、定圧室35は入口部22
a、すなわち一次側吐出管部分6aの圧力がオリフィス
42を介して流入し、その圧力変化に同調するようにな
っている。
ることにより制御弁11を開閉すると共に、その弁体2
3の変位量により弁開度(弁絞り度)を調節する。すな
わち、弁体23が弁座27から遠ざかるに従い、弁開度
が大きくなり、弁絞り度が小さくなる。
が大になると、パイロット用二次圧を更に大とするよう
機能するものである。すなわち、圧力制御弁11の入口
部22a(一次側吐出管部分6a)の圧力が増大する
と、バランス室34の圧力をさらに増大し、反対に、圧
力制御弁11の入口部22aの圧力が減少すると、バラ
ンス室34の圧力をさらに減少させるよう機能するもの
である。
速型第1ポンプ1に対し、定速型第2ポンプ2を3台並
列に組み合わせたポンプ装置であり、各定速型第2ポン
プ2の吐出口にそれぞれ一次圧一定制御の圧力制御弁1
1を配置している。
る1台〜4台運転状態を示す揚程曲線図を示しており、
前記図2と同様、縦軸Hは揚程(圧力)、横軸Qは水量
である。該曲線図において、KHは可変速型第1ポンプ
1の揚程曲線、CHは1台の定速型第2ポンプ2の揚程
曲線、KH+CHは1台の可変速型第1ポンプと1台の
定速型第2ポンプ2との2台運転状態の揚程曲線、KH
+2CHは1台の可変速型第1ポンプと2台の定速型第
2ポンプとの3台運転状態の揚程曲線、KH+3CHは
1台の可変速型第1ポンプ1と3台の定速型第2ポンプ
2との4台運転状態の揚程曲線を示し、水量0から水量
QKの区間S1は可変速型第1ポンプ1による単独運転
区間、水量QKから水量2QKの区間S2は上記2台運転
区間、水量2QKから水量3QKの区間S3は上記3台運
転区間、水量3QKから水量4QKの区間S4は上記4台
運転区間を示している。線Pは可変速型第1ポンプ1の
圧力設定線であり、この圧力設定線P上で可変速型第1
ポンプ1のポンプ性能が制御される。KH1,KH2,KH
3は可変速型第1ポンプ1の回転速度を順次下げた場合
の揚程曲線である。
時の状態を示しており、全体の水量2QK、圧力h2での
運転点(ハ)における運転状態である。各ポンプの状態
については、まず、運転点(ハ)の上記圧力h2の横線
と水量QKとの交点(ハ´)を得る。したがって、定速
型第2ポンプ2の吐出口(制御弁11の一次側)では、
吐出量QK、運転点(へ)となっており、弁絞りによっ
て「へ→ハ´」へ減圧することにより制御弁の二次側圧
力(定速型第2ポンプの仮想性能)は揚程曲線CH2と
なり、水量QK、運転点(ハ´)となる。一方、可変速
型第1ポンプ1の揚程曲線はKH´2となり、締め切り
点が運転点(ハ)及び(ハ´)と同じ圧力h2で吐出量
は0となる。すなわち、全体の水量2QKの運転状態で
は、2台の定速型第2ポンプ2が共に運転点(へ)で運
転し、圧力制御弁の制御による仮想ポンプ性能CH2に
したがって二次側圧力h2でそれぞれ水量QKを吐出し、
一方可変速型第1ポンプ1の吐出量は0となっているの
である。
量時の状態を示しており、全体の水量3QK、圧力h1で
の運転点(ニ)における運転状態である。各ポンプの状
態については、まず、運転点(ニ)における上記圧力h1
の横線と水量Qkとの交点(ニ´)を得る。したがっ
て、定速型第2ポンプ2の吐出口(制御弁11の一次
側)では、吐出量QKで運転点(へ)となっており、弁
絞りによって「へ→ニ´」へ減圧することにより制御弁
の二次側圧力(定速型第2ポンプの仮想性能)は揚程曲
線CH1となり、水量QK、運転点(ニ´)となる。一
方、可変速型ポンプ1の揚程曲線はKH1となり、吐出
量QK、運転点(ニ´)となる。すなわち、全体の水量
3QKの状態では、2台の定速型第2ポンプが共に運転
点(へ)で運転し、仮想ポンプ性能CH1にしたがって
二次側圧力h1でそれぞれ水量QKを吐出し、一方、可変
速型第1ポンプ1も圧力h1、運転点(ニ´)で、水量
QKを吐出している。
小水量状態と図10の最大水量状態の間で運転制御され
ることになり、2台の定速型第2ポンプ2は、常時、一
台当り運転点(へ)で定量運転し、一方、可変速型第1
ポンプ1の水量は0からQkの間で変化する。推定末端
圧は前記第1の実施の形態と同様に、一定に制御され
る。
り、全体の最小水量3QK、圧力h1での運転点(ニ)か
ら最大水量4QK、圧力hmでの運転点(ホ)の間での運
転である。各ポンプについては、全体の最小水量3QK
の運転状態(ニ)では、運転点(ニ)の圧力h1の横線と
水量QKとの交点(ニ´)を得る。定速型第2ポンプ2
の吐出口(制御弁11の一次側)では、運転点(へ)
で、吐出量QKとなっており、弁絞りによって「へ→ニ
´」へ減圧することにより制御弁の二次側圧力(定速型
第2ポンプの仮想性能)は揚程曲線CH1となり、水量
QK、運転点(ニ´)となる。一方、可変速型第1ポン
プ1の揚程曲線はKH´1となり、締め切り点が運転点
(ニ)の圧力h1で吐出量は0となる。すなわち、全体
の水量3QKの運転状態では、3台の定速型第2ポンプ
2が共に運転点(へ)で運転し、仮想ポンプ性能CH1
にしたがって二次側圧力h1でそれぞれ水量QKを吐出
し、一方可変速型第1ポンプ1の吐出量は0となってい
るのである。
ポンプについては、運転点(ホ)の圧力hmの横線と水
量QKとの交点(へ)を得る。定速型第2ポンプ2の吐
出口(制御弁11の一次側)では、曲線CH上で、吐出
量QK、運転点(へ)となっており、制御弁は全開状態
で作用しておらず、固有の圧力損失が無いと仮定して、
制御弁の二次側圧力(定速型第2ポンプの仮想性能)も
揚程曲線CHとなり、水量QK、運転点(へ)となる。
一方、可変速型第1ポンプ1の揚程曲線はKHであり、
水量QK、運転点(へ)である。すなわち、全体水量4
QKの状態では、3台の定速型第2ポンプ2が共に運転
点(へ)で運転し、かつ、制御弁は全開状態であり、一
方可変速型第1ポンプ1も運転点(へ)で運転してい
る。
Kと4QKの間で運転制御され、3台の定速型第2ポンプ
2は、常時、一台当り運転点(へ)で定量運転すること
になる。
て、前記実施の形態では機能自体が単速度回転に固定さ
れた、いわゆる単速度ポンプを用いているが、可変速ポ
ンプの変速制御機能を固定状態として、定速型第2ポン
プとして利用することも可能である。この場合は、上記
定速型第2ポンプとして使用する可変速ポンプは、緊急
時、たとえば可変速型第1ポンプが故障して変速が不可
能になった時に、予備の可変速型第1ポンプとして利用
することができる。
速型第2ポンプとを備え、各ポンプの吐出管を合流させ
て共通吐出管から負荷部分に接続する組み合わせポンプ
装置において、定速型第2ポンプの吐出口に一次圧を一
定に制御する圧力制御弁を設けることにより、2台運転
状態においても推定末端圧一定制御を行えるようにして
いるので、従来のようにたとえば2台共に可変速型ポン
プを利用して推定末端圧一定制御を行う構造に比べて、
負荷の変化に対する圧力制御の応答性が良く、しかも、
コストが安くて構造が簡単である。
端圧一定制御が行えるので、従来の可変速型ポンプと定
速型ポンプとの組み合わせポンプ装置のように、2台以
上の運転状態では吐出圧一定制御をせざるを得ない装置
に比べ、可変速型ポンプの省エネルギー化を達成するこ
とができる。
との組み合わせポンプ装置に本願発明を適用した配管略
図である。
ある。
た場合の定速型第2ポンプの仮想ポンプ性能を示す揚程
曲線図である。
能を示す揚程曲線図である。
線図である。
との組み合わせポンプ装置に本願発明を適用した配管略
図である。
ある。
ある。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 可変速ポンプを用いた可変速型第1ポン
プ1と、単速度ポンプ又は回転速度を一定に固定した状
態の可変速ポンプを用いた定速型第2ポンプ2とを備
え、 可変速型第1ポンプ1の吐出口3に接続された第1吐出
管4と、定速型第2ポンプ2の吐出口5に接続された第
2吐出管6とを、共通吐出管10に合流して共通の負荷
発生部に接続し、 定速型第2ポンプ2の吐出口5あるいは第2吐出管6
に、一次圧一定制御型の圧力制御弁11を設け、 該圧力制御弁11により該圧力制御弁11の一次側圧力
を一定に制御することにより、定速型第2ポンプ2の吐
出口5及び第2吐出管6の弁一次側吐出管部分6aの圧
力を一定圧に制御するようにしていることを特徴とする
組み合わせポンプ装置。 - 【請求項2】 上記定速型第2ポンプを複数台備え、各
定速型第2ポンプ毎に上記圧力制御弁を設けていること
を特徴とする請求項1記載の組み合わせポンプ装置。
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1998
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