JP3172439U - 野菜を押し切りする手動刃物 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜を押し切りする手動刃物であって、トマトのような柔らかい野菜を潰さず切ったり、タマネギの刺激成分を飛ばさずに切ると共に少ない力で切る為に、切り口を広げないように薄板状の刃物の一辺に刃部を備えて、野菜を直下へ押し切りする手動刃物を提供する。
【解決手段】薄板状の刃物本体1と、刃物本体1に鋭角で折り返す連続した凹凸状に形成した刃部2と、刃部2の凸部に形成した鋭い先端の刃先2aと、刃先から凹部に向けて対称的に形成したスライス刃とを備え、更に、刃部2を備えた一辺が0.2〜1.5mm膨出する湾曲形状とし、更には、刃部2の両側に刃折れ防止部を設け、加えて、刃物本体1を交換可能とし、更には、把持部4を弓状に形成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、野菜を押し切りする手動刃物に関するものであり、更に詳細には、トマトのような柔らかい野菜を潰さず切ったり、タマネギの刺激成分を飛ばさずに切ると共に少ない力で切る為に、切り口を広げないように薄板状の刃物の一辺に刃部を備えて、野菜を直下へ押し切りするための手動刃物に関するものである。
従来、トマト等薄皮の付いた中身の柔らかい野菜や果物を切るためには、切れる包丁でないと潰れ易く上手く切断できないものであり、一般家庭の包丁は、長期にわたって使用しており、切れ味が落ちており切れ味が落ちた状態で使用しているのが実情である。また、包丁では斜め切りつまり引き切りや押し切りを上手にしなければキレイに切ることができなかった。
また、タマネギや山芋のように滑りやすい野菜を切るのに引き切りは大変であり、タマネギのみじん切りは、熟練を要するものであり、従来の包丁の刃部の断面は両側に膨出する楔状に形成されており、加えて、包丁が切れない状態で使用しているため、タマネギを刻む際にタマネギを潰しながら切っており刺激臭を飛び散らせる結果、目が痛く成っており、加えて、みじん切りの最終工程では包丁を上下操作を繰り返して小さく切断するために潰しながら切ることとなり、刺激臭は尚更ひどい状態に成っていた。
その為に、先に開示されているものは、刀身に延設した刃縁部には、凸部の頂上部5aを挟む前後両側にわたり延設されて凸部の頂上部5aで互いに連続する前側の斜刃先7と後側の斜刃先8とを含む凸刃先6を形成している。刃縁部には、凸部の頂上部5aを結ぶ刃縁線Lに対する後側斜刃先8の傾斜角度θ8を刃縁線Lに対する前側斜刃先7の傾斜角度θ7よりも大きく設定した引切り領域Aと、凸部の頂上部5aを結ぶ刃縁線Lに対する前側斜刃先7の傾斜角度θ7を刃縁線Lに対する後側斜刃先8の傾斜角度θ8よりも大きく設定した押切り領域Bとを、刃縁線Lの方向へ配設しているもの(特許文献1参照)や、切刃部分4の少なくとも一部を連続する波形に形成する。この波形は曲率半径の小さい2つの弧状凹部5と曲率半径の大きい1つの弧状凹部6を一単位として複数単位連続して形成する。小さい曲率の弧状凹部5同士が接続する端部7を大きな曲率の弧状凹部6と小さな曲率の弧状凹部5とが接続する端部8よりも突出させたもの(特許文献2参照)や、刃体1の円弧状の外側部に鋸歯状の刃2を所定区間設け、刃2の外縁ライン後端より後方に所定距離をおいて柄5を把握した手指外側縁が刃2の外縁ラインより刃体1の背方向に若干後退して位置するように刃体1の基部1aに固着する。刃2は、刃体1の先端方向に向って天刃21部分が後退した刃縁22を有して刃縁22が根茎に斜に当接しながら切り込むようにし、且つ所定区間の刃2の刃面23の裏面側に天刃21部分から所定巾の傾斜面を形成し、刃2が上向きに切込まれないようにするもの(特許文献3参照)や、切刃22の刃渡りを柄尻方向へ延長し、且つ切刃22の柄接合基部23からあご25にかけて切っ先24方向に刀身2を抉る握り凹陥部26を設けた。また、傾斜した刃先部分に切刃22を小さく連続的に三角状又は半円状に削り取った溝部からなるギザ刃4を構成したもの(特許文献4参照)等が開示されている。
特開2003−236266号公報 特開2001−190864号公報 登録実用新案第3052960号公報 登録実用新案第3136781号公報
然し乍ら、前述の開示されている特許文献1は、刃縁部に凸部の頂上部5aで連続する前側の斜刃先7と後側の斜刃先8とを含み、引切り領域Aと押切り領域Bとを配設しているものであり、従来と同様に引切り及び押切りの斜め切りの際に切れ味を向上しているものであるが、パン切りナイフには好適なものであり、刃部の断面は両側に膨出する楔状に形成されているものであり、特許文献2では、波形は曲率半径の小さい2つの弧状凹部5と曲率半径の大きい1つの弧状凹部6を一単位として複数単位連続して形成しているものであり、斜め切りを前提として切れ味を長く維持しようとするもので、また、特許文献3では、刃体1の円弧状の外側部に鋸歯状の刃2を所定区間設けており、引き切り押し切りの斜め切りを前提としているものであり、更には、特許文献4は、傾斜した刃先部分に切刃22を小さく連続的に三角状又は半円状に削り取った溝部からなるギザ刃4を構成したものであり、引き切りをして切り残しの無いようにしたものであり、何れも斜め切りつまり前後に移動させながら切断するもので、直下に押し切りし且つ潰さないよう切断するものは無いもので、抜本的な課題は解決しないものである。
本発明は前記課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、これらの課題を解決するもので、薄板状の刃物本体と、刃物本体に鋭角で折り返す連続した凹凸状に形成した刃部と、刃部の凸部に形成した複数の鋭い先端の刃先と、刃先から両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成したスライス刃と、を備えたものであり、更に、刃物本体の刃部を備えた一辺の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出する湾曲形状としたものであり、更には、刃物本体の一辺に備えた刃部の両側に刃先と同高の平坦状の刃折れ防止部を設けたものであり、加えて、刃物本体に把持部を着脱可能に取付け交換可能としたものであり、更には、把持部が刃物本体の長手方向の両端に接続する弓状に形成したものである。
前記の如く構成した本発明の野菜を押し切りする手動刃物は、従来のように野菜を斜め切りとしないで、且つ、切り口を拡げて押し潰すことが無いように、薄板状の刃物本体に鋭角で折り返す連続した凹凸状の刃部に形成した鋭い先端の刃先と、該刃先から両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成したスライス刃を備えたため、直下に押し切りして野菜を潰すことなく容易に切断することができ、子供や老人でも容易に切断でき、更に、刃部の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出する湾曲形状としたことにより、最後の薄皮一枚をも切ることを可能とし、更には、刃折れ防止部を設けたことにより鋭角な刃先が折れることを防ぎ、加えて、刃物本体に把持部を着脱可能に取付け交換可能としたことにより、把持部と刃物本体を交換可能としたもので、刃物本体のみを容易にリサイクルを可能としたもので、把持部が弓状に形成したことにより直下への押し切りが容易にできるもので、画期的で実用性の高い有効な発明である。
図1は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の刃部の拡大平面図である。 図2は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の要部断面図である。 図3は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の(a)は平面図であり(b)は拡大平面図である。 図4は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例に把持部を取り付けた状態の説明図である。 図5は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の使用状態の説明図である。 図6は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の次実施例の使用状態の説明図である。 図7は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図である。 図8は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図である。 図9は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図である。 図10は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図である。 図11は、本発明の野菜を押し切りする手動刃物の第二の実施例の刃部の平面図である。 図12は、本発明の野菜を押し切りする手動刃物の第二の実施例の刃部の拡大図である。 図13は、本発明の野菜を押し切りする手動刃物の第二の実施例に把持部を取り付けた状態の説明図である。 図14は、本発明の野菜を押し切りする手動刃物の第二の実施例の把持部の平面図である。
以下、本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施の形態を図面によって具体的に説明すると、図1は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の刃部の拡大平面図であり、図2は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の要部断面図であり、図3は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の(a)は平面図であり(b)は拡大平面図であり、図4は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例に把持部を取り付けた状態の説明図であり、図5は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の実施例の使用状態の説明図であり、図6は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の次実施例の使用状態の説明図であり、図7は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図であり、図8は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図であり、図9は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図であり、図10は本発明の野菜を押し切りする手動刃物の他の実施例の使用状態の説明図である。
本発明は、野菜を押し切りする手動刃物に関するものであり、更に詳細には、トマトのような柔らかい野菜Aを潰さず切ったり、タマネギの刺激成分を飛ばさずに切ると共に少ない力で切る為に、切り口を広げないように薄板状の刃物の一辺に刃部を備えて、野菜を直下へ押し切りするための手動刃物に関するものであり、請求項1に記載の野菜を押し切りする手動刃物は、手動刃物であって、薄板状の刃物本体1と、該刃物本体1の長手方向の一辺に鋭角で折り返す連続した凹凸状に形成した刃部2と、該刃部2の凸部に形成した複数の鋭い先端の刃先2aと、該夫々の刃先2aから両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成した夫々スライス刃2bと、を備えたことを特徴とするものである。
さらに、請求項2に記載の野菜を押し切りする手動刃物は、請求項1記載の野菜を押し切りする手動刃物において、前記刃物本体1の刃部2を備えた一辺の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出する湾曲形状としたことを特徴とするものである。
更には、請求項3に記載の野菜を押し切りする手動刃物は、請求項1又は請求項2に記載の野菜を押し切りする手動刃物において、前記刃物本体1の一辺に備えた刃部2の両側に刃先2aと同高の平坦状の刃折れ防止部3を設けたことを特徴とするものである。
加えて、請求項4に記載の野菜を押し切りする手動刃物は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の野菜を押し切りする手動刃物において、前記刃物本体1に把持部4を着脱可能に取付け交換可能としたことを特徴とするものである。
更には、請求項5に記載の野菜を押し切りする手動刃物は、請求項4に記載の野菜を押し切りする手動刃物において、前記把持部4が前記刃物本体1の長手方向の両端に接続する弓状に形成したことを特徴するものである。
[第一の実施例]
本発明は、野菜等の食材を直下に向けて押し切りする包丁やナイフのような手動刃物であり、刃物本体1は図2に図示するように薄板状の金属板で、板厚は0.5〜0.8mm程度が好適なもので、これより薄すぎると刃物本体1が反ったり、折れ易くなり、厚すぎると切れ味が落ちるもので、また、図10に図示する他の実施例では、刃物本体1の反りを防止するために背部の近傍の長手方向にリブ又はビード5を設けたものであり、刃物本体1の長手方向の一辺に後述する刃部2を形成するものである。
そして、刃部2は、図1に図示するように、薄板状の刃物本体1の長手方向の一辺に鋭角で折り返す連続した凹凸状つまりギザギザ状に形成しているもので、そのピッチは1.3mm程度が好適なものである。
次に、刃先2aは、図2に図示するように、凹凸状の刃部2の凸部に形成した複数の鋭い先端であり、刃先2aは薄板状の刃物本体1の厚み方向の片側を鋭角の傾斜面とすることで形成でき、刃先2aの両端には後述するスライス刃2bを形成したもので、直下に押下することにより鋭い先端の刃先2aで野菜A等の表面を破った後に、後述するスライス刃2bにより、接触する長さが長くなると共に斜めに接触するスライス作用により、少ない力で野菜A等を切り分けるものである。
更に、スライス刃2bは、夫々の刃先2aから両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成しているもので、凹部に向けて肉厚とすることで形成できるものである。
更には、刃物本体1の刃部2を備えた一辺の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出させて刃出寸法hとする湾曲形状としたものであり、図3に図示するように、膨出した部位に形成した刃先2aと両側辺の刃先2aとの刃出寸法hは、0.2mm以下だと直線刃と略変わりなく、1.5mm以上だと未切断部位が残ったり、刃先2aが折れ易く成り、そのため、0.5mm程度が好適なものである。
更に、刃折れ防止部3は、図3に図示するように、刃物本体1の一辺に備えられた刃部2の両側に刃先2aと同高の平坦状に設けたもので、鋭い先端を有する刃先2aは不用意な衝撃で折れ易く刃部2の両側に刃先2aと同高の平坦状の刃折れ防止部3を備えたことにより、刃折れを防止するものである。図6に図示した次実施例では、把持部4の刃物本体1側に刃折れ防止部3を備えたものである。
また、刃物本体1に把持部4をボルト6や嵌合等による取り付けで、着脱可能に取付け交換可能としたものであり、図8に図示した他の実施例では、把持部4に刃物本体1から延設させた若干長い基部を挿通させ、ボルト6で着脱可能に固定したもので、図9に図示した他の実施例では、刃物本体1の基端と把持部4の先端とをボルト6で着脱可能に固定したものであり、切れ味が落ちた場合も把持部4は再利用でき、更に、刃物本体1はリサイクルできることや、刃物本体1を薄板状とすることから、従来に比べて製造工程が大幅に単純化され、廉価に使用できると共に、包丁を砥ぐ行為から開放されるものである。
加えて、把持部4を弓状に形成して、刃物本体1の長手方向の両端に接続することによって、直下に押し切りする動作が容易となるもので、野菜Aばかりでなく果物や豆腐、肉、チーズ等も少ない力で切断できることから、子供や老人等でも容易に切断できるもので、今後予想される高齢化社会にも適応できるものである。また、本願発明の手動刃物で切断した切断面は細かな波目ができるため面積が増えることから煮る時間が少なくても味が浸み込み易い効果も得られるものである。
[第二の実施例]
次に、図11〜14を用いて、刃物本体1を両刃とした手動刃物の実施例について説明する。
図11(a)は、当該両刃の実施例に係る刃物本体1の正面図である。図11(b)は、当該両刃の実施例に係る刃物本体1の裏面図である。図12(a)は、図11(a)に示した刃物本体1の刃部2の拡大図である(図11(a)に示す範囲Bの拡大図である)。また、図12(b)は、図12(a)に示した刃部2の断面を示す図である。図12(b)の左側に示す図は図12(a)に示す刃部2のC−C´断面図であり、図12(b)の右側に示す図は図12(a)に示す刃部2のD−D´断面図である。図13は、両刃の実施例に係る刃物本体1に取り付けた把持部4の例を示す図である。図14は、図13の把持部4を、図13のEの方向から見た状態を示す平面図である。
図11(a)および図11(b)に示すように、両刃の実施例に係る刃物本体1は、片刃の実施例に係る刃物本体1と基本的に同じ構成を備えるが、若干の相違点がある。以下、相違点について説明する。
図11(b)に示すように、両刃の実施例に係る刃物本体1は、刃部2の裏面側についても、鋭角の傾斜面7が形成されていることで両刃を構成している。すなわち、傾斜面7は、片刃の刃物本体1において刃部2に設けられた傾斜面の裏側に設けられている。なお、傾斜面7は、図12(b)に示すように、刃先2a側に近づくにつれて、薄板状の刃物本体1の厚さ方向における中央部付近に寄るように形成される。そのため、上記した片刃の実施例における刃先2aに比べて、両刃の実施例における刃先2aは、より刃物本体1の厚さ方向の中心に近い位置に設けられる。
また、図12(a)に示すように、両刃の実施例に係る刃物本体1は、刃部2の凸部から隣接する凸部に到る凹部に設けられたスライス刃2bは滑らかな曲面、例えば凹部を頂点とする放物線を構成するように形成される。すなわち、刃物本体1により野菜A等を押し切りにより切断する際には、刃先2aが野菜Aの表面を破った後に、スライス刃2bと野菜Aとが接触する際に発生する摩擦力が分散され、上記した片刃の実施例に係る刃物本体1よりもさらに少ない力で野菜Aを切り分けることができる。
図13は、両刃の刃物本体1に把持部4を取り付けた状態を示す図である。把持部4の基本的な構成は、図6に示した把持部4の構成と同様である。図13に示す把持部4は、刃物本体1の長手方向の両端に接続され、略弓状に形成されている。なお、ここでは、刃物本体1の正面を、刃部2が図下側になるように配した場合に刃物本体1の長手方向の左側の端を奥側とし、右側の端を手前側として説明する。
把持部4は、把持部4と刃物本体1との距離が、刃物本体1の長手方向の中央部において最も長くなる(例えば、刃先2aから把持部4までの距離が7cm以上となる)ように湾曲している第一の湾曲部9を備える。そのため、刃物本体1と把持部4の第一の湾曲部9との間に、空隙(第一の空隙10)が形成される。第一の空隙10が形成されることにより、野菜Aを最下部まで切断した際に、把持部4が野菜Aの最上部と接触して野菜Aを押し潰してしまうことを避けることができる。なお、把持部4は、弾性素材(例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂や各種のエラストマー、ゴム、エラストマーとポリプロピレンの混合物等)により形成される。把持部4が弾性素材で形成されていることにより、押し切りの際の衝撃を吸収することができるため、使用者は安全に、安定して切断を行うことができる。
また、把持部4は、刃物本体1の長手方向の中央部の真上に使用者の親指が位置するように持ち方を誘導できるよう、親指ストッパー8を備える。親指ストッパー8は、刃物本体1の長手方向の中央部の真上よりもやや奥側(例えば、2cm程度奥側)の位置から奥側にかけて隆起する突出部材である。
すなわち、把持部4は、刃部2の長手方向の中央部から刃物本体1の長手方向の刃部2が形成されていない他の一辺に向かう方向にある位置付近に、親指を支持できる程度の高さに(例えば、1cm程度)隆起する部材である親指ストッパー8を備えるといえる。さらに言い換えると、親指ストッパー8は、刃部2の長手方向の中央部から、押し切りする際の加圧方向とは逆方向にある位置付近に隆起する部材である。
把持部4は、親指ストッパー8を備えることで、使用者の把持部4の持ち方を誘導することができるため、使用者は把持部4を安定して把持することができるようになる。もちろん、親指ストッパー8により使用者の親指の一部を刃物本体1の長手方向の中央部の真上に位置させることが可能であるため、押し切りのための力を加え易く、使用者は誰でも容易に上手に刃物本体1を扱うことができる。
またさらに、把持部4は、把持部4と刃物本体1との間の距離が、刃物本体1の長手方向の中央部よりも片方の端側(手前側)において短くなるように傾斜している。そのため、使用者は体の正面で親指を体の前方に突き出すようにして刃物本体1を使用する通常の使用状態において、把持部4を把持しやすくなる。
ここで、使用者の手の大きさは様々であり、比較的掌の大きな使用者(例えば、人差し指側から小指側にかけての掌の幅が8cm程度以上である使用者)が使用する場合には、親指ストッパー8によって把持部4を把持可能な位置が制限されてしまう(窮屈になる)可能性がある。このような制限を避けるため、把持部4は、刃物本体1よりも手前側に、外側に突出するように第二の湾曲部11を備える。第二の湾曲部11は、把持部4を、刃物本体1よりも片側(手前側)に突出させることで形成され、把持部4の突出により第二の空隙12が得られ、把持可能な範囲を広くすることができる。また、使用者は自然と刃部2を使用者の体から離して把持することができるようになるため、安全に使用できる。
また、把持部4は、第二の湾曲部12よりも更に手前側に、把持部4を貫通する吊り穴を備える吊り穴部13を備える。吊り穴部13により、吊り穴に支持部材を通すことで把持部4を支持することが可能となる。例えば、キッチンの壁面等に設けられた図示しないフックなどに吊るして把持部4を保管することが可能となる。また、把持部4は、吊り穴部13を備えた事により、使用者に対して、第二の湾曲部12よりもさらに体から刃部2を離して把持させることができる。
また、把持部4は、第一の湾曲部から第二の湾曲部の間に、把持を補助する把持補助部14を備える。把持補助部14は、例えば、図13および図14に示すように、把持部4から刃物本体1に向かう方向に隆起を備える一つまたは複数の凸部から構成される。望ましくは、把持補助部14は、2つの凸部から構成され、当該二つの凸部間の凹部に使用者の指が嵌るように形成されている。また、把持補助部14の凸部には、一つあるいは複数のリブまたは一つあるいは複数のビードが設けられていることが望ましい。リブまたはビードが設けられた把持補助部14は、使用者の指との間の摩擦力を高めることができる。そのため、使用者はより把持しやすくなり、把持補助効果が高くなる。なお、把持補助部14の各凸部の隆起の高さは、例えば3mm〜10mm程度である。もちろん、隆起の高さはそれ以上の高さであってもよい。また、把持補助部14は、把持部4よりも弾性のある(柔らかい)樹脂等により形成されてもよい。把持補助部14を備えることにより、使用者は、刃物本体1で野菜A等を押し切りする際に、刃物本体1が野菜Aから受ける反発力や抵抗力によって正常な把持を妨げられることが少なくなる。すなわち、使用者は把持部4を把持しやすくなるため、安全に押し切りをすることができると共に、押し切りによる疲労が軽減される。
また、両刃の刃物本体1は、上述したように、片刃の刃物本体1に比べて、より刃物本体1の厚さ方向の中心に近い位置に刃先2が設けられる。すなわち、刃物本体1の正面側と裏面側で発生する野菜Aとの摩擦力の差が少なくなるため、直下にまっすぐ押し切りしやすく、使用者の意図どおりに切断することが可能である。
なお、第二の実施例においては、刃物本体1の正面を、刃部2が図下側になるように配した場合に刃物本体1の長手方向の左側の端を奥側とし、右側の端を手前側として説明したが、これに限られず、刃物本体1の表裏が逆になるように把持部4が取り付けられてもよい。このようにすることで、利き腕の差異による操作感の違いを無くすことができる。
またさらには、第二の湾曲部12は、さらに、把持部4の親指ストッパー8よりも奥側にも設けられてもよい。このようにすることで、親指ストッパー8を挟んで両側から両手で把持部4を把持することが可能となり、より安定して野菜A等を切断することが可能となる。
以上、具体的な実施形態を説明した。すなわち、本願発明にかかる手動刃物の実施形態は、把持部は、上記刃部の長手方向の中央部から上記刃物本体の長手方向の他の一辺に向かう方向にある位置付近に隆起する部材である親指ストッパーを備える、ことを特徴とするといえる。また、把持部は、上記刃部の長手方向の中央部から、押し切りする際の加圧方向の逆方向にある位置付近に隆起する部材である親指ストッパーを備える、ことを特徴とするともいえる。また、上記刃物本体に対して、上記把持部は、上記刃物本体と上記把持部との間の距離が、上記刃物本体の長手方向の中央部から上記刃物本体の長手方向の片側の端に近づくにつれて短くなるように傾斜している、ことを特徴とするともいえる。また、把持部は、上記刃物本体の長手方向の片側の端において突出するように湾曲する湾曲部を備える、ことを特徴とするともいえる。またさらに、上記スライス刃は、上記凹部を頂点とする放物線を構成するように形成したことを特徴とするともいえる。
本発明は、従来のように野菜を斜め切りとしないで、且つ、切り口を拡げて押し潰すことが無いように、薄板状の刃物本体に鋭角で折り返す連続した凹凸状の刃部に形成した鋭い先端の刃先と、該刃先から両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成したスライス刃を備えたため、直下に押し切りして野菜を潰すことなく切断でき、更に、刃部の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出する湾曲形状としたことにより、最後の薄皮一枚をも切ることを可能とし、更には、刃折れ防止部を設けたことにより鋭角な刃先が折れることを防ぎ、加えて、刃物本体に把持部を着脱可能に取付け交換可能としたことにより、把持部と刃物本体を交換可能としたもので、刃物本体のみを容易にリサイクルを可能としたもので、把持部が弓状に形成したことにより直下への押し切りが容易にできる野菜を押し切りする手動刃物の提供をするものである。
1 刃物本体
2 刃部
2a 刃先
2b スライス刃
3 刃折れ防止部
4 把持部
5 リブ又はビード
6 ボルト
7 傾斜面
8 親指ストッパー
9 第一の湾曲部
10 第一の空隙
11 第二の湾曲部
12 第二の空隙
13 吊り穴部
14 把持補助部
A 野菜
h 刃出寸法

Claims (7)

  1. 手動刃物であって、薄板状の刃物本体と、該刃物本体の長手方向の一辺に鋭角で折り返す連続した凹凸状に形成した刃部と、該刃部の凸部に形成した複数の鋭い先端の刃先と、該夫々の刃先から両側の凹部に向けて対称的に傾斜する傾斜面に形成した夫々スライス刃と、を備えたことを特徴とする野菜を押し切りする手動刃物。
  2. 前記刃物本体の刃部を備えた一辺の中央辺が0.2mm〜1.5mm膨出する湾曲形状としたことを特徴とする請求項1記載の野菜を押し切りする手動刃物。
  3. 前記刃物本体の一辺に備えた刃部の両側に刃先と同高の平坦状の刃折れ防止部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の野菜を押し切りする手動刃物。
  4. 前記刃物本体に把持部を着脱可能に取付け交換可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の野菜を押し切りする手動刃物。
  5. 前記把持部が前記刃物本体の長手方向の両端に接続する弓状に形成したことを特徴とする請求項4に記載の野菜を押し切りする手動刃物。
  6. 前記刃部は、前記刃先が、前記薄板の厚さ方向における中央部付近に形成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の野菜を押し切りする手動刃物。
  7. 前記刃部は、両刃である、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の野菜を押し切りする手動刃物。
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