JP3071186B1 - 活魚生け締め処理用ナイフ - Google Patents
活魚生け締め処理用ナイフInfo
- Publication number
- JP3071186B1 JP3071186B1 JP11023754A JP2375499A JP3071186B1 JP 3071186 B1 JP3071186 B1 JP 3071186B1 JP 11023754 A JP11023754 A JP 11023754A JP 2375499 A JP2375499 A JP 2375499A JP 3071186 B1 JP3071186 B1 JP 3071186B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- tip
- fish
- short
- knife
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Knives (AREA)
- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 活魚の生け締め、血抜きを行いやすく、かつ
血抜き作業中のナイフ自体の損傷も防止できる活魚生け
締め処理用ナイフを提供する。 【解決手段】 把柄部1に折り畳み自在な主刃部2を突
設する。主刃部2の先端に、峰部2aにのびた段刃部3
と、刃先4aが段刃部3の内端に所定角度をもって連な
り鋭尖端4cを有する先端短刃部4とを設ける。段刃部
3の刃先3a全長を5mm、先端短刃部4の刃先4a全長
を15mmとする共に、段刃部3と先端短刃部4とのなす角
度を110 度とする。先端短刃部4をエラ口から差し入
れ、段刃部3と先端短刃部4の両刃先3a、4aで魚の
背骨を捉え、段刃部3を支えにして両刃先3a、4aを
魚の背骨に強く押しつけることにより、背骨及び動脈を
切り込みないしは切断して血抜きを行う。
血抜き作業中のナイフ自体の損傷も防止できる活魚生け
締め処理用ナイフを提供する。 【解決手段】 把柄部1に折り畳み自在な主刃部2を突
設する。主刃部2の先端に、峰部2aにのびた段刃部3
と、刃先4aが段刃部3の内端に所定角度をもって連な
り鋭尖端4cを有する先端短刃部4とを設ける。段刃部
3の刃先3a全長を5mm、先端短刃部4の刃先4a全長
を15mmとする共に、段刃部3と先端短刃部4とのなす角
度を110 度とする。先端短刃部4をエラ口から差し入
れ、段刃部3と先端短刃部4の両刃先3a、4aで魚の
背骨を捉え、段刃部3を支えにして両刃先3a、4aを
魚の背骨に強く押しつけることにより、背骨及び動脈を
切り込みないしは切断して血抜きを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釣り人が鮮度保
持のために釣魚の血抜きを行う際に用いる活魚生け締め
処理用ナイフに関する。
持のために釣魚の血抜きを行う際に用いる活魚生け締め
処理用ナイフに関する。
【0002】
【従来の技術】釣った魚を食する目的で鮮度よく持ち帰
るための最良の方法の一つは、いわゆる生け締めを行う
と同時に血抜きを行うことである。生け締めとは、釣り
上げた直後の、魚の生命力が旺盛な時に魚を殺してしま
うことであり、血抜きとは魚の動脈を切り裂きないしは
切断することにより、魚の体内を循環している血液を、
体外に放出してしまうことである。特に血抜きを行うこ
とにより、魚の腐敗進行速度が鈍り、もって魚のうま味
の低下防止あるいはうま味を引き出すことができるので
ある。
るための最良の方法の一つは、いわゆる生け締めを行う
と同時に血抜きを行うことである。生け締めとは、釣り
上げた直後の、魚の生命力が旺盛な時に魚を殺してしま
うことであり、血抜きとは魚の動脈を切り裂きないしは
切断することにより、魚の体内を循環している血液を、
体外に放出してしまうことである。特に血抜きを行うこ
とにより、魚の腐敗進行速度が鈍り、もって魚のうま味
の低下防止あるいはうま味を引き出すことができるので
ある。
【0003】而して、このような生け締め、血抜きは、
魚のエラ口からナイフ、包丁等の刃物を魚体内に差し込
んで、背骨と略々一体的な動脈を切り裂きないしは切断
することにより行うのが一般的である。もとより、その
ような作業専用のナイフ、包丁等の刃物が存在しないの
で、釣り人は、適当に見繕ったナイフ、包丁を持参して
船上や岩場でその作業を行っている。
魚のエラ口からナイフ、包丁等の刃物を魚体内に差し込
んで、背骨と略々一体的な動脈を切り裂きないしは切断
することにより行うのが一般的である。もとより、その
ような作業専用のナイフ、包丁等の刃物が存在しないの
で、釣り人は、適当に見繕ったナイフ、包丁を持参して
船上や岩場でその作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
生け締め、血抜き作業を、魚のエラ近傍部、頭部に一目
瞭然の傷を付けて行うことは簡単であるが、魚のエラ近
傍部、頭部にそのような傷をつけることなく、魚の外観
を損なわないように行うことは容易ではなかった。
生け締め、血抜き作業を、魚のエラ近傍部、頭部に一目
瞭然の傷を付けて行うことは簡単であるが、魚のエラ近
傍部、頭部にそのような傷をつけることなく、魚の外観
を損なわないように行うことは容易ではなかった。
【0005】何故ならば、魚の動脈はその外周の大半を
背骨に覆われているので、動脈を切り裂きないしは切断
するためには、少なくとも背骨の一部を切り込む必要が
あるが、背骨の切り込みはいささか力を要するものであ
り、通常のナイフ、包丁でもって、硬い背骨を切り込む
ためには、背骨に対して刃物の刃先を摺動させる操作を
要し、該操作に伴って、魚のエラ近傍部、頭部を傷つけ
てしまうからである。また、磯の岩の上でこのような作
業を行うと、力があり余って刃物先端を岩に強く当てて
しまい、刃物そのものを損傷させてしまうこともある。
さらに、船上でこれを行う場合には、船板を損傷させて
しまうこともある。
背骨に覆われているので、動脈を切り裂きないしは切断
するためには、少なくとも背骨の一部を切り込む必要が
あるが、背骨の切り込みはいささか力を要するものであ
り、通常のナイフ、包丁でもって、硬い背骨を切り込む
ためには、背骨に対して刃物の刃先を摺動させる操作を
要し、該操作に伴って、魚のエラ近傍部、頭部を傷つけ
てしまうからである。また、磯の岩の上でこのような作
業を行うと、力があり余って刃物先端を岩に強く当てて
しまい、刃物そのものを損傷させてしまうこともある。
さらに、船上でこれを行う場合には、船板を損傷させて
しまうこともある。
【0006】この発明は、このような問題点に鑑みてな
されたもので、生け締め、血抜きを行いやすく、かつ血
抜き作業中のナイフ自体の損傷等も防止できる活魚生け
締め処理用ナイフを提供しようとするものである。
されたもので、生け締め、血抜きを行いやすく、かつ血
抜き作業中のナイフ自体の損傷等も防止できる活魚生け
締め処理用ナイフを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る活魚生け締め処理用ナイフは、把柄
部に突設された主刃部の先端に、該先端から屈折して対
応部位の峰部に向かって段状にのびた段刃部と、刃先が
前記段刃部の内端に75〜120度の角度をもって連な
りかつ鋭尖端を有する先端短刃部とが設けられてなる構
成を採用する。
に、この発明に係る活魚生け締め処理用ナイフは、把柄
部に突設された主刃部の先端に、該先端から屈折して対
応部位の峰部に向かって段状にのびた段刃部と、刃先が
前記段刃部の内端に75〜120度の角度をもって連な
りかつ鋭尖端を有する先端短刃部とが設けられてなる構
成を採用する。
【0008】この発明によれば、魚のエラ口に差し込ん
だ先端短刃部により切り込みないしは切断すべき背骨を
探り当て、該先端短刃部及び段刃部により背骨及び動脈
を切り込みないしは切断するもので、段刃部と先端短刃
部とが所定角度をなしているので、先端短刃部による探
り当て後は、背骨に押し当てた段刃部を支えにして、ナ
イフを下方に強く押し下げるだけの操作により、背骨及
び動脈を容易に切り込みないしは切断することができ
る。従って、血抜き作業を行う際に、主刃部の刃先をそ
の長さ方向に大きく摺動させる必要がないので、魚のエ
ラ近傍部、頭部を傷つけることなくかつ迅速に血抜きを
行うことができる。
だ先端短刃部により切り込みないしは切断すべき背骨を
探り当て、該先端短刃部及び段刃部により背骨及び動脈
を切り込みないしは切断するもので、段刃部と先端短刃
部とが所定角度をなしているので、先端短刃部による探
り当て後は、背骨に押し当てた段刃部を支えにして、ナ
イフを下方に強く押し下げるだけの操作により、背骨及
び動脈を容易に切り込みないしは切断することができ
る。従って、血抜き作業を行う際に、主刃部の刃先をそ
の長さ方向に大きく摺動させる必要がないので、魚のエ
ラ近傍部、頭部を傷つけることなくかつ迅速に血抜きを
行うことができる。
【0009】また、上記押し下げ操作においては、力の
加え加減を調節しやいので、魚を岩の上に置いて血抜き
を行う際に、従来のナイフ、包丁を用いて血抜きを行う
ときのように、勢い余ってナイフの鋭尖端が岩に当たっ
て、ナイフを痛めたり、ひいては操作者自身を傷付ける
虞もなくなる。
加え加減を調節しやいので、魚を岩の上に置いて血抜き
を行う際に、従来のナイフ、包丁を用いて血抜きを行う
ときのように、勢い余ってナイフの鋭尖端が岩に当たっ
て、ナイフを痛めたり、ひいては操作者自身を傷付ける
虞もなくなる。
【0010】また段刃部と先端短刃部とのなす角度が、
75〜120度に設定されていることにより、両刃部に
よる魚の背骨の捕捉をより確実に行うことができる。即
ち、段刃部及び先端短刃部の全長との相対的な関係にも
よるが、上記角度が広すぎると背骨及び動脈を切り込み
ないしは切断する際に、主刃部により魚を傷付けやすく
なり、逆に狭すぎると、段刃部及び先端短刃部の内側刃
先を活用できなくなり、段刃部及び先端短刃部に無駄が
生じるからである。
75〜120度に設定されていることにより、両刃部に
よる魚の背骨の捕捉をより確実に行うことができる。即
ち、段刃部及び先端短刃部の全長との相対的な関係にも
よるが、上記角度が広すぎると背骨及び動脈を切り込み
ないしは切断する際に、主刃部により魚を傷付けやすく
なり、逆に狭すぎると、段刃部及び先端短刃部の内側刃
先を活用できなくなり、段刃部及び先端短刃部に無駄が
生じるからである。
【0011】段刃部の刃先は、全長が4〜6mmに設定さ
れ、望ましくは5mmである。磯釣りや海釣りで釣り人が
釣り上げることができ、かつ血抜きを行って持ち帰る価
値がある魚の背骨の径は、せいぜい5〜10mmであるこ
と、背骨を切断することが目的ではなく背骨と一体化し
た動脈を切り込みないしは切断して血液放出口を切開す
ることが目的であることから4〜6mmの刃先があれば十
分その目的を達成できるからである。
れ、望ましくは5mmである。磯釣りや海釣りで釣り人が
釣り上げることができ、かつ血抜きを行って持ち帰る価
値がある魚の背骨の径は、せいぜい5〜10mmであるこ
と、背骨を切断することが目的ではなく背骨と一体化し
た動脈を切り込みないしは切断して血液放出口を切開す
ることが目的であることから4〜6mmの刃先があれば十
分その目的を達成できるからである。
【0012】先端短刃部の刃先は、全長が12〜18mmに設
定され、望ましくは15mmである。上述のような通常の大
きさの魚であれば、エラ付近の魚の厚みが厚くてもせい
ぜい30mmであり、15mmもあれば先端短刃部による背骨の
探り当てを十分に行うことができるからである。
定され、望ましくは15mmである。上述のような通常の大
きさの魚であれば、エラ付近の魚の厚みが厚くてもせい
ぜい30mmであり、15mmもあれば先端短刃部による背骨の
探り当てを十分に行うことができるからである。
【0013】主刃部、段刃部及び先端短刃部の刃先は、
片刃あるいは両刃のいずれでも良いが、ここに片刃と
は、刃先の片面のみが切削された刃、両刃とは、刃先の
両面が切削されてなる刃を意味するものとする。
片刃あるいは両刃のいずれでも良いが、ここに片刃と
は、刃先の片面のみが切削された刃、両刃とは、刃先の
両面が切削されてなる刃を意味するものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る活魚生け締
め処理用ナイフ(A)を、図示実施形態に基づいて説明
すると、図1に示すように、把柄部(1)に突設された
ステンレス刃物鋼からなる主刃部(2)の刃先(2a)
先端に、該先端から屈折して対応部位の峰部(2b)に
向かって段状にのびた段刃部(3)と、主刃部(2)よ
り細身の先端短刃部(4)とが一体的に設けられてい
る。
め処理用ナイフ(A)を、図示実施形態に基づいて説明
すると、図1に示すように、把柄部(1)に突設された
ステンレス刃物鋼からなる主刃部(2)の刃先(2a)
先端に、該先端から屈折して対応部位の峰部(2b)に
向かって段状にのびた段刃部(3)と、主刃部(2)よ
り細身の先端短刃部(4)とが一体的に設けられてい
る。
【0015】主刃部(2)は、ブレードピン(10)を軸
として回動することにより把柄部(1)の収納部(1
a)に出し入れ自在、いわゆる折り畳み自在となされて
いる。また、収納部内には、板ばねからなるロックライ
ナー(11)が設けられ、主刃部(2)を収納部(1a)
から取り出し、適切な使用状態位置に位置せしめた際
に、図1(ロ)に示すようにロックライナー(11)の先
端が主刃部(2)の後尾部(2c)に当接することによ
り、主刃部(2)の不本意な回動が防止されるものとな
されている。この主刃部(2)の刃先(2a)は、両刃
に形成されると共に、長さ方向中央部が外側に膨らんだ
円弧状に形成されている。
として回動することにより把柄部(1)の収納部(1
a)に出し入れ自在、いわゆる折り畳み自在となされて
いる。また、収納部内には、板ばねからなるロックライ
ナー(11)が設けられ、主刃部(2)を収納部(1a)
から取り出し、適切な使用状態位置に位置せしめた際
に、図1(ロ)に示すようにロックライナー(11)の先
端が主刃部(2)の後尾部(2c)に当接することによ
り、主刃部(2)の不本意な回動が防止されるものとな
されている。この主刃部(2)の刃先(2a)は、両刃
に形成されると共に、長さ方向中央部が外側に膨らんだ
円弧状に形成されている。
【0016】段刃部(3)は、主刃部(2)の先端から
屈折して対応部位の峰部(2b)に向かって段状にのび
た刃先(3a)を有するもので、刃先(3a)の全長は
5mmに設定されている。また、この段刃部(3)の刃先
(3a)はいわゆる片刃に形成されているが、両刃に形
成されることもある。
屈折して対応部位の峰部(2b)に向かって段状にのび
た刃先(3a)を有するもので、刃先(3a)の全長は
5mmに設定されている。また、この段刃部(3)の刃先
(3a)はいわゆる片刃に形成されているが、両刃に形
成されることもある。
【0017】先端短刃部(4)は、鋭尖端(4c)を有
すると共にその刃先(4a)が段刃部(3)の内端に連
なるように設けられたもので、その刃先基端部(4d)
と段刃部(3)とのなす角度(θ)が約110度に設定
されている。また、刃先(4a)の全長は15mmに設定
されている。また、この先端短刃部(4)の刃先(4
a)は、両刃に形成されている。
すると共にその刃先(4a)が段刃部(3)の内端に連
なるように設けられたもので、その刃先基端部(4d)
と段刃部(3)とのなす角度(θ)が約110度に設定
されている。また、刃先(4a)の全長は15mmに設定
されている。また、この先端短刃部(4)の刃先(4
a)は、両刃に形成されている。
【0018】図中、(12)は主刃部(2)に設けられた
爪掛け部、いわゆるネールマークである。
爪掛け部、いわゆるネールマークである。
【0019】而して、上記構成を有する活魚生け締め処
理用ナイフ(A)は、使用時以外は、図1(ハ)に示す
ように、主刃部(2)、段刃部(3)及び先端短刃部
(4)が把柄部(1)の収納部(1a)内に収納された
状態にして保管、所持されるものである。使用に際して
は、爪掛け部(12)に爪を掛けて主刃部(2)を収納部
(1a)から取り出し、図1(イ)及び(ロ)に示すよ
うに、主刃部(2)を適切な位置にまで回動させると、
ロックライナー(11)の先端が主刃部(2)の後尾部
(2c)に自動的に当接し、主刃部(2)の突出状態が
保持する。
理用ナイフ(A)は、使用時以外は、図1(ハ)に示す
ように、主刃部(2)、段刃部(3)及び先端短刃部
(4)が把柄部(1)の収納部(1a)内に収納された
状態にして保管、所持されるものである。使用に際して
は、爪掛け部(12)に爪を掛けて主刃部(2)を収納部
(1a)から取り出し、図1(イ)及び(ロ)に示すよ
うに、主刃部(2)を適切な位置にまで回動させると、
ロックライナー(11)の先端が主刃部(2)の後尾部
(2c)に自動的に当接し、主刃部(2)の突出状態が
保持する。
【0020】このようにして、主刃部(2)を把柄部
(1)に対して適切な突出位置に位置せしめた状態とし
た後、図3に示すように、活魚(F)の背鰭(25)を手
前側にして、エラを開きながらエラ口(21)から活魚生
け締め処理用ナイフ(A)の先端短刃部(4)をエラ内
に差し込む。そして、背骨(22)の位置を探るべく、ナ
イフ(A)を図4に鎖線で示すように、あまり寝かせず
に立てたままエラ口(21)に沿って背鰭側に移動させ
る。そして、先端短刃部(4)が背骨(22)に当たった
ら、図4に実線で示すように段刃部(3)の刃先(3
a)を背骨(22)に強く押し当て、そのままナイフ
(A)を下方に押し下げると、背骨(22)が切り込まれ
ると共に動脈(23)が切り込みないしは切断され、血液
が放出されて所期する血抜きが行われることになる。
(1)に対して適切な突出位置に位置せしめた状態とし
た後、図3に示すように、活魚(F)の背鰭(25)を手
前側にして、エラを開きながらエラ口(21)から活魚生
け締め処理用ナイフ(A)の先端短刃部(4)をエラ内
に差し込む。そして、背骨(22)の位置を探るべく、ナ
イフ(A)を図4に鎖線で示すように、あまり寝かせず
に立てたままエラ口(21)に沿って背鰭側に移動させ
る。そして、先端短刃部(4)が背骨(22)に当たった
ら、図4に実線で示すように段刃部(3)の刃先(3
a)を背骨(22)に強く押し当て、そのままナイフ
(A)を下方に押し下げると、背骨(22)が切り込まれ
ると共に動脈(23)が切り込みないしは切断され、血液
が放出されて所期する血抜きが行われることになる。
【0021】また、このナイフ(A)の先端短刃部
(4)は、主刃部(2)よりも細身に形成されているの
で、図5に示すように魚(F)の腹を割く際に好適に用
いられる。
(4)は、主刃部(2)よりも細身に形成されているの
で、図5に示すように魚(F)の腹を割く際に好適に用
いられる。
【0022】
【発明の効果】この発明に係る活魚生け締め処理用ナイ
フは、把柄部(1)に突設された主刃部(2)の先端
に、峰部(2a)に向かってのびた段刃部(3)と、刃
先(4a)が前記段刃部(3)の内端に所定角度をもっ
て連なりかつ鋭尖端(4c)を有する先端短刃部(4)
とが設けられてなるものであるから、段刃部(3)を支
えにして、段刃部(3)及び先端短刃部(4)の両刃先
(3a)(4a)を魚(F)の背骨(22)に押し付ける
ように操作することにより、効率良く動脈を切り込みな
いしは切断し、血抜きを行うことができる。また、その
操作は、主刃部(2)を魚の頭部、エラ近傍部に摺接さ
せることなく行えるので、血抜き作業における活魚の損
傷を防止でき、生け締め、血抜き後も外観体裁の良好な
魚を得ることができる。しかも、上記押し付け操作は、
力の加え加減も調節しやすいので、力余って、先端短刃
部(4)が反対側のエラ口から突出して、魚を載置した
岩や船板に当たったりすることもなく、ナイフ自体の損
傷防止、釣り船の損傷防止にも寄与するという効果を奏
する。
フは、把柄部(1)に突設された主刃部(2)の先端
に、峰部(2a)に向かってのびた段刃部(3)と、刃
先(4a)が前記段刃部(3)の内端に所定角度をもっ
て連なりかつ鋭尖端(4c)を有する先端短刃部(4)
とが設けられてなるものであるから、段刃部(3)を支
えにして、段刃部(3)及び先端短刃部(4)の両刃先
(3a)(4a)を魚(F)の背骨(22)に押し付ける
ように操作することにより、効率良く動脈を切り込みな
いしは切断し、血抜きを行うことができる。また、その
操作は、主刃部(2)を魚の頭部、エラ近傍部に摺接さ
せることなく行えるので、血抜き作業における活魚の損
傷を防止でき、生け締め、血抜き後も外観体裁の良好な
魚を得ることができる。しかも、上記押し付け操作は、
力の加え加減も調節しやすいので、力余って、先端短刃
部(4)が反対側のエラ口から突出して、魚を載置した
岩や船板に当たったりすることもなく、ナイフ自体の損
傷防止、釣り船の損傷防止にも寄与するという効果を奏
する。
【0023】また、段刃部(3)と先端短刃部(4)と
のなす角度が75〜120度に設定されているので、両
刃部による魚の背骨(23)の捕捉をより確実に行うこと
ができる。
のなす角度が75〜120度に設定されているので、両
刃部による魚の背骨(23)の捕捉をより確実に行うこと
ができる。
【0024】請求項2の発明によれば、先端短刃部
(4)の刃先(4a)全長が12〜18mm、段刃部
(3)の刃先(3a)全長が4〜6mmに設定されている
ので、よりコンパクトな生け締め処理用ナイフが得られ
る。
(4)の刃先(4a)全長が12〜18mm、段刃部
(3)の刃先(3a)全長が4〜6mmに設定されている
ので、よりコンパクトな生け締め処理用ナイフが得られ
る。
【図1】(イ)は、この発明に係る活魚生け締め処理用
ナイフの一実施形態の正面図、(ロ)は、同底面図、
(ハ)は、同折り畳み状態の平面図である。
ナイフの一実施形態の正面図、(ロ)は、同底面図、
(ハ)は、同折り畳み状態の平面図である。
【図2】(イ)は、同刃部の平面図、(ロ)は、同正面
図、(ハ)は同底面図である。
図、(ハ)は同底面図である。
【図3】同ナイフを用いて活魚の生け締め処理を行う際
の平面図である。
の平面図である。
【図4】図3IV−IV線断面図である。
【図5】同ナイフの先端短刃部を用いた魚の腹割き途上
の平面図である。
の平面図である。
A…活魚生け締め処理用ナイフ 1…把柄部 2…主刃部 2b…峰部 3…段刃部 3a…刃先 4…先端短刃部 4a…刃先 4c…鋭尖端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A22C 25/14 A01K 97/00 B26B 9/00 - 9/02
Claims (2)
- 【請求項1】 把柄部(1)に突設された主刃部(2)
の先端に、該先端から屈折して対応部位の峰部(2b)
に向かって段状にのびた段刃部(3)と、刃先(4a)
が前記段刃部(3)の内端に75〜120度の角度をも
って連なりかつ鋭尖端(4c)を有する先端短刃部
(4)とが設けられてなることを特徴とする活魚生け締
め処理用ナイフ。 - 【請求項2】 先端短刃部(4)の刃先(4a)全長が
12〜18mm、段刃部(3)の刃先(3a)全長が4〜
6mmに設定されてなる請求項1に記載の活魚生け締め処
理用ナイフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023754A JP3071186B1 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 活魚生け締め処理用ナイフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023754A JP3071186B1 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 活魚生け締め処理用ナイフ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3071186B1 true JP3071186B1 (ja) | 2000-07-31 |
JP2000217502A JP2000217502A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12119123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11023754A Expired - Fee Related JP3071186B1 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 活魚生け締め処理用ナイフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071186B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2010095228A1 (ja) * | 2009-02-19 | 2012-08-16 | 株式会社レーベン販売 | 野菜を押し切りする手動刃物 |
WO2019026946A1 (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-07 | 株式会社Tapp | 魚処理用ナイフ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107258868A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-10-20 | 珠海市集元水产品有限公司 | 一种杀鱼工具和杀鱼方法 |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP11023754A patent/JP3071186B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2010095228A1 (ja) * | 2009-02-19 | 2012-08-16 | 株式会社レーベン販売 | 野菜を押し切りする手動刃物 |
WO2019026946A1 (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-07 | 株式会社Tapp | 魚処理用ナイフ |
JP2019030224A (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-28 | 株式会社Tapp | 魚処理用ナイフ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000217502A (ja) | 2000-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4607432A (en) | Hunting knife for field dressing an animal | |
US4198751A (en) | Skinning knife | |
US5178398A (en) | Hunting broadhead for arrows | |
US3839788A (en) | Eviscerating and skinning knife | |
US4601102A (en) | Guard for skinning knife | |
US4569103A (en) | Crab leg knife | |
US4759126A (en) | Knife for de-veining, peeling and butterflying shrimp | |
US2806317A (en) | Arrow head | |
US20110252651A1 (en) | Combination bone saw guide and stop and gutting knife stop paddle | |
US4528751A (en) | Eviscerating and survival tool | |
JP3071186B1 (ja) | 活魚生け締め処理用ナイフ | |
US6578271B1 (en) | Gutting knife | |
US2932849A (en) | Fish skinning and cleaning board | |
US7198562B2 (en) | Animal dressing tool | |
US3748742A (en) | Cutlery tool | |
US20070026775A1 (en) | Squid shaped crab claw cracker | |
US6598298B1 (en) | Field dressing tool for small game | |
US3178765A (en) | Instrument for deveining and shelling shrimp | |
US8342918B2 (en) | Bird debreasting tool and methods | |
US20020104222A1 (en) | Knife for removing the hide of an animal and method therefor | |
JPH036218Y2 (ja) | ||
US6052908A (en) | Game knife | |
CN218007967U (zh) | 一种泥鳅宰杀工具 | |
US4821416A (en) | Skinning knife | |
JP3348772B2 (ja) | かに・えびの殻切りナイフ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |