JP3172010B2

JP3172010B2 - 給湯装置

Info

Publication number: JP3172010B2
Application number: JP24389393A
Authority: JP
Inventors: 広久成田
Original assignee: パロマ工業株式会社
Priority date: 1993-09-03
Filing date: 1993-09-03
Publication date: 2001-06-04
Anticipated expiration: 2016-06-04
Also published as: JPH0771814A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】給湯配管接続口を１つのみ備え、
その給湯配管接続口を介して所定温度に制御された湯を
供給可能な給湯器であって、該設定温度の設定方法の改
良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、給湯装置には、給湯配管接続
口を１つのみ備えるタイプと、給湯配管接続口に加えて
風呂給湯配管接続口を備えるタイプとがある。前者のタ
イプでは、台所等の一般給湯栓だけでなく浴槽にも給湯
しようとする場合、図１に示すように、給湯配管を一般
給湯栓８３と風呂給湯栓８１とに分岐配管して使用され
る。こうした給湯配管接続口を１つのみ備えるタイプの
給湯器では、浴槽１１に所望温度の湯を給湯する際、図
６に示すリモコン１１０の「給湯設定モード」スイッチ
１１１をオン状態とし、設定湯温を表示器１１２にて確
認しつつ、アップダウンスイッチ１１３ａ、１１３ｂを
押しながら４２度Ｃ付近の温度に調節し、該設定温度に
制御された湯を浴槽１１に給湯することができる。その
後、前記風呂給湯温度より高い一般給湯の設定温度（例
えば６０度Ｃ）に再度設定がなされるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記風呂給湯を行った
場合には、その後一般給湯に適したより高い湯温での給
湯が行われるべく、設定温度がアップスイッチ１１３ａ
を何回か押し操作することによりディジタル的に上昇さ
せる必要が有り、一般給湯後に風呂給湯を行う場合に
は、逆に設定温度をダウンスイッチ１１３ｂを何回か押
し操作することにより下げる必要があり、非常に煩わし
いものであった。そこで、給湯器１の出湯を一般給湯に
適する稍高温の一定温度の湯と給水管５より流入する水
とを混合栓８０にて混合することにより必要な湯温を得
る方法もあるが、この場合、給水管５の圧力変動や供給
水の温度が変化することにより混合湯温が変化するた
め、正確な所望温度の給湯が行えない欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記欠点を解消するため
に、本発明の給湯装置は、給湯配管接続口を１つのみ備
えるとともに、リモコン１１０に設けられた「給湯設定
モード」スイッチ１１１をオンすることにより「給湯設
定モード」にて所定温度Ｔ１に設定され、水流が検知さ
れている状態にて熱交換器７を流れる水を所定設定温度
Ｔ１に加熱制御して上記給湯配管接続口を介して給湯配
管へ出湯する給湯装置１において、上記所定温度Ｔ１と
異なる別の所定温度Ｔ２に設定する「風呂給湯設定モー
ド」スイッチ１１４がリモコン１１０に取付けられ、か
つ「給湯設定モード」にての給湯中に、「風呂給湯設定
モード」スイッチ１１４のオン作動にて「風呂給湯設定
モード」に随時に切換えられ、「風呂給湯設定モード」
にての給湯中に水流が検知されなくなると「給湯設定モ
ード」に自動復帰することを要旨とする。

【０００５】

【作用】一般給湯中に「風呂給湯設定モード」スイッチ
をオンすると風呂給湯に適する所望温度に設定された温
度の湯が出湯され、この給湯中に水流が検知されなくな
ると給湯設定モードに自動復帰して、設定温度が一般給
湯用の温度に切り替わる。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を第１図から第５図に基づ
いて説明する。第１、２図における実施例において、１
は給湯装置で、給水管５を流れる水が熱交換器７を通過
する際に、ガスバーナ４にて加熱され、熱交換器７の出
口より給湯管８に出湯が行われるものである。ここで、
サーミスタ９にて実測される出湯温度が、所定設定温度
となるように、比例弁３の開度を調節することによりガ
スバーナ４へのガス供給量が調節されるように構成され
ている。

【０００７】１１０は浴槽１１上方に設置され、かつ給
湯装置１に設置されたコントローラ１０と接続されたリ
モコンで、該リモコン１１０にて以下に述べる出湯温度
の設定操作が行えるものである。１１１は「給湯設定モ
ード」スイッチで、該「給湯設定」スイッチ１１１のオ
ン状態で、「給湯設定」モードとなり、一定時間内に出
湯の設定温度が設定用アップスイッチ１１３ａ、設定用
ダウンスイッチ１１３ｂの夫々を何回か押圧操作するこ
とにより出湯の設定温度をディジタル的に上下調整して
給湯に適したＴ１度Ｃに設定可能であり、而して該設定
温度にて給湯が可能となり、混合栓８０の湯側バルブ８
１或いは給湯栓８３を開けることにより、浴槽１１に前
記設定温度の湯が供給されるか或いは流し台１３に供給
することができる。１１４は「風呂給湯設定モード」ス
イッチで、同じくリモコン１１０に設置されており、該
「風呂給湯設定モード」スイッチ１１４のオン状態にて
風呂給湯設定モードとなり、前述の如く設定用アップス
イッチ１１３ａ、設定用ダウンスイッチ１１３ｂの夫々
を何回か押圧することにより給湯の設定温度の設定が可
能な他に、一定時間内において上記アップスイッチ１１
３ａ或いはダウンスイッチ１１３ｂを何回か押圧する度
に給湯時間のための時間設定が可能に構成されている。
従って風呂給湯に適した上記給湯温度より稍低い出湯の
設定温度Ｔ２度Ｃ及び所定時間の設定が行える。

【０００８】１１２は、上記設定温度、設定時間数値が
順次表示される表示器で、２図（ａ）においては、設定
温度が６０度℃の場合であって、６０度℃の湯が流し台
１３その他の箇所にて使用に供せられる場合である。２
図（ｂ）においては、「風呂給湯設定モード」スイッチ
１１４のオンにて給湯の設定温度は４２度℃となされた
場合であり、４２度Ｃの湯が湯側バルブ８１を通じて浴
槽１１に供給されるものである。ここで、「風呂給湯設
定モード」スイッチ１１４がオンされ、湯側バルブ８１
が開かれると、給水の流通により、水流スイッチ６がオ
ン動作すると、比例弁３が所定開度に開かれてサーミス
タ９により実測される出湯温度が前記設定温度である４
２度Ｃになるよう調節される。そして夫々の設定温度、
設定時間は記憶装置にて記憶され、次回からの出湯温
度、出湯時間として再現可能な構成となされている。

【０００９】第３図において、本発明に係わる動作シー
ケンスを示すもので、この実施例において、「風呂給湯
設定モード」スイッチ１１４のオン操作前に「給湯設定
モード」スイッチ１１１がオン状態にあり、食器洗い等
に適するような６０度Ｃの湯が給湯栓８３（湯側バルブ
８１を含む。）より流し台１３に供給されている。（ス
テップＡ１からステップＡ４参照。）ステップＡ４に先
立って「給湯設定モード」が存在するが、ここで図示し
ない。給湯栓８３（湯側バルブ８１）を閉じて流し台１
３への給湯を止めて、浴槽１１へ給湯すべく「風呂給湯
設定モード」スイッチ１１４をオンさせると、風呂給湯
ランプ１１５が点灯して「風呂給湯設定モード」とな
る。（ステップＡ５からステップＡ７参照。）該「風呂
給湯設定モード」において、給湯の設定温度が入浴に適
した４２度Ｃに、引き続いて風呂給湯の設定時間が２０
分に設定される。そして、湯側バルブ８１が開かれると
水流スイッチ６がオン状態となって比例弁３が開かれて
ガスバーナ４が燃焼して所望の４２度Ｃの給湯が行われ
る。湯側バルブ８１が閉じられると、風呂給湯ランプ１
１５が消灯し、動作シーケンスは、給湯栓８３（湯側バ
ルブ８１）の閉状態である先のステップＡ３直前に復帰
して「給湯設定モード」にて６０度Ｃの湯の出湯状態に
復帰する。（Ａ１４、矢線ａ参照。）又は、「風呂給湯
設定モード」スイッチ１１４のオフにて風呂給湯ランプ
１１５が消灯し、同様に給湯栓８３（湯側バルブ８１）
の開状態であるステップＡ４直前に戻って給湯運転が行
われ、（ステップＡ１５、矢線ｂ参照。）６０度Ｃの出
湯が行われる。ここで湯側バルブ８１が開かれて４２度
Ｃの湯の出湯時点より２０分経った時点で報知のために
ブザーが鳴らされる。（Ａ１６参照。）

【００１０】上記構成により「給湯設定モード」と「風
呂給湯設定モード」にて夫々別の異なる出湯温度の設定
が行われ、該設定温度、設定時間は、図示しない記憶装
置に記憶されて次回よりその値が保持され、かつ夫々の
設定値は表示器１１２に表示される。

【００１１】図４に示す動作シーケンスでは、６０度Ｃ
の湯が給湯栓８３（湯側バルブ８１）の開閉を繰り返し
て流し台１３に繰り返し出湯され、湯側バルブ８１（給
湯栓８３）が開いている給湯状態（ステップＢ１からス
テップＢ７）で、「風呂給湯設定モード」スイッチ１１
４がオンされると、４２度Ｃの湯が湯側バルブ８１から
浴槽１１に出湯される。（ステップＢ１からステップＢ
７参照。）ステップＢ８以後のステップは前記ステップ
Ａ６以後のステップと同様である。以上の動作シーケン
スに示されるように、「風呂給湯設定モード」は給湯運
転中でも自在に設定でき、「給湯設定モード」とは異な
る給湯温度の設定が行える。即ち、該設定温度にて風呂
給湯が行われ、湯側バルブ８１の閉即ち水流スイッチ６
のオフか或いは「風呂給湯設定」スイッチ１１４のオフ
操作にて先の給湯状態に即座に復帰する。即ち、風呂給
湯運転は遅滞なく実行され、終了操作により以前の給湯
運転を続行することができ、給湯装置１の稼働率はそれ
だけ向上して、使用勝手が向上する。図５における動作
シーケンスは「給湯設定モード」スイッチ１１１がオフ
状態で、給湯栓８３（湯側バルブ８１）が開かれてお
り、流し台１３から出水が行われている場合を示し、
（ステップＣ１からステップＣ５参照。）風呂給湯動作
シーケンスにおいて「風呂給湯設定モード」」スイッチ
１１４がオフされた場合に、先のステップＣ４直前に復
帰した時には、以前の出水状態に戻り、（ステップＣ１
５から矢線ｂ参照。）ガスバーナ４の燃焼が行われない
ものである。また、給湯栓８３（湯側バルブ８１）が閉
じられると、先のステップＣ３直前に復帰する。この動
作シーケンスのステップＣ６以降は前記ステップＡ６以
後（ステップＢ８以後）と同一である故その説明は省略
する。

【００１２】以上の記述より明らかなように、「給湯設
定モード」スイッチ１１１による設定温度と「風呂給湯
設定モード」スイッチ１１４による設定温度とが別の異
なる値に設定できる。そして上記設定温度（設定時間）
の設定値を変えなければ、その温度（時間）がそれ以後
保持されて再現されるものである。従って「風呂給湯設
定」スイッチ１１４をオンすると、例えば入浴に適した
湯温の給湯が行われ、「給湯設定モード」スイッチ１１
１を押圧オンすると、例えば食器洗い等に適する稍高温
の出湯が安定的に行えて使用勝手が良好なものである。
尚、７図に示された給湯装置は１図における混合栓８０
の構成が省かれ、給湯栓８２の開閉によってのみ風呂給
湯の供給、遮断が行われるものである。

【００１３】

【発明の効果】以上記述したように、本発明に係わる給
湯装置によれば、「風呂給湯設定モード」スイッチにて
一般給湯とは異なる風呂給湯に適する温度の温度設定お
よび該温度の風呂給湯が行われ、かつ、風呂給湯終了
後、自動的に一般給湯に復帰するもので、器具の有効使
用が計られる。従って一般給湯の後に、都度設定温度を
上げ下げする等の必要のない故に、使用勝手が非常に向
上するものである。また、従来における風呂給湯におけ
る混合栓の設置を不要とし、経費節減も著しい効果もあ
って極めて有用な給湯風呂装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給湯装置の適用例を示す概略図であ
る。

【図２】本発明の要部の一実施例を示す概略図である。

【図３】本発明の動作シーケンスの一態様例を示す概略
流れ図である。

【図４】本発明の動作シーケンスの異なる態様例を示す
概略流れ図である。

【図５】本発明の動作シーケンスの別異の態様例を示す
概略流れ図である。

【図６】従来例の要部の実施例を示す概略図である。

【図７】本発明の給湯装置の異なる適用例を示す概略図
である。

【符号の説明】

１給湯装置４バーナ（ガスバーナ）６水流スイッチ１０コントローラ１１０リモコン１１１「給湯設定モード」スイッチ１１４「風呂給湯設定モード」スイッチ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】給湯配管接続口を１つのみ備えるととも
に、リモコン１１０に設けられた「給湯設定モード」ス
イッチ１１１をオンすることにより「給湯設定モード」
にて所定温度Ｔ１に設定され、水流が検知されている状
態にて熱交換器７を流れる水を所定設定温度Ｔ１に加熱
制御して上記給湯配管接続口を介して給湯配管へ出湯す
る給湯装置１において、上記所定温度Ｔ１と異なる別の
所定温度Ｔ２に設定する「風呂給湯設定モード」スイッ
チ１１４がリモコン１１０に取付けられ、かつ「給湯設
定モード」にての給湯中に、「風呂給湯設定モード」ス
イッチ１１４のオン作動にて「風呂給湯設定モード」に
随時に切換えられ、「風呂給湯設定モード」にての給湯
中に水流が検知されなくなると「給湯設定モード」に自
動復帰することを特徴とする給湯装置。