JP3171518U - 貫通鋼材周り防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製作および施工が容易で且つ高い止水性を得ることができる貫通鋼材周り防水構造を提供する。【解決手段】コンクリート(均しコンクリート層3)を貫通する貫通鋼材(杭20)と、貫通鋼材の外周形状に対応した切欠き部31を有する止水板30と、均しコンクリート層3の表面に敷設された防水シート10とを備える。また、杭20は、切欠き部31に挿通させ、止水板30は、切欠き部31の全周に渡って杭20に溶接し、防水シート10を止水板30の周縁部上に重ねて貫通鋼材周りの防水構造とする。【選択図】図1

Description

本考案は、貫通鋼材周り防水構造に関する。
地下水位下に地下構造物を構築する場合、均しコンクリートに防水シートを敷設して、地盤と躯体を区画する場合がある。一般的に防水シートで防水を行うときは、基礎杭部、仮設杭部や中間杭などの周辺では、防水シートは欠損(貫通)することとなり、別途防水を図ることがある。
杭などの貫通部の周辺の防水は、防水シートの端部を折り上げて、杭の表面に密着させるのが一般的である。しかし、杭が例えばH形鋼などの鋼材にて構成されている場合、張り合わせシートの形状が複雑となってしまうとともに現場での加工となるため、施工性や止水性に課題が残る。また、H形鋼の内側はシートの張り合わせ作業をするのに狭隘であるといった問題もある。そこで、例えば特許文献1に示されるような、H形鋼の外周面に沿った立上り部を貫通部に一体成形した防水シートが用いられる場合もあった。
特開平9−88104号公報
しかしながら、特許文献1の防水シートでは、張り合わせ部の形状が複雑であるので、製作に多くの手間と費用を要する。さらに、現場での防水シートの鋼材への張り合わせ作業も残っており、多くの現場作業手間を要する。
このような観点から、本考案は、製作および施工が容易で高い止水性が得られる貫通鋼材周り防水構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための請求項1に係る考案は、コンクリートを貫通する貫通鋼材と、前記貫通鋼材の外周形状に対応した切欠き部を有する止水板と、前記コンクリートの表面に敷設された防水シートとを備え、前記貫通鋼材は、前記切欠き部に挿通されて、前記止水板は、前記切欠き部の全周に渡って前記貫通鋼材に溶接されており、前記防水シートは、前記止水板の周縁部上に重ねられていることを特徴とする貫通鋼材周り防水構造である。
このような構成によれば、止水板は、切欠き部を形成するといった平面的な加工だけで製作できるので、手間と費用を低減できる。また、止水板を全周溶接することで高い止水性を得られる。現場においては止水板を溶接するとともに防水シートを止水板に重ねるだけでよいので、現場施工手間を低減できる。
請求項2に係る考案は、前記止水板が、前記貫通鋼材の外周部を囲う複数の分割ピースで構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、止水板の貫通鋼材への設置作業を容易に行うことができる。
本考案に係る貫通鋼材周り防水構造によれば、製作および施工が容易で且つ高い止水性を得ることができる。
本考案の実施形態に係る貫通鋼材周り防水構造を示した斜視図である。 本考案の実施形態に係る貫通鋼材周り防水構造を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 貫通鋼材と止水板を示した分解斜視図である。
本実施形態に係る防水構造(貫通鋼材周り防水構造)Sは、地下水位下に構造物を構築する場合で、防水シートを用いて防水するときに適用される。図1に示すように、基礎地盤2上に均しコンクリート層3が構築されており、その均しコンクリート層3の上に防水シート10が敷設されている。そして、防水シート10上には所定厚さの保護モルタル層4が構築されている。なお、図中、防水シートの厚さは、模式的に描いたものであり、実際の厚さとは必ずとも一致しない。
防水構造Sは、均しコンクリート層3を貫通する杭(貫通鋼材)20と、杭20の外周面を囲う止水板30と、均しコンクリート層3の表面に敷設された防水シート10とを備えている。杭20は、例えば中間杭であり、H形鋼からなる。なお、杭20を、H形鋼に限定する趣旨ではない。
防水シート10にシート貫通孔11が形成されている。シート貫通孔11は、杭頭21を囲う矩形の開口部である。杭20がシート貫通孔11を貫通して、杭頭21が防水シート10の上部に突出している。
止水板30は、杭(貫通鋼材)20と溶接可能な金属にて構成された板材(例えば、鉄板、鋼板など)にてなる。止水板30の外周部は、矩形形状を呈している。止水板30は、杭20の外周形状に対応した切欠き部31を有している。切欠き部31には、杭20が挿通されている。止水板30は、切欠き部31の全周に渡って杭20に止水溶接(シール溶接)されている。止水板30は、溶接をしても変形しない厚さを備えている。
図2の(a)に示すように、止水板30は、二つの分割ピース32,32を組み合わせてなる。止水板30の分割ライン(分割ピース32,32の接合ライン)は、杭20のウェブ22の延長線上に位置しており、二つの分割ピース32,32は、分割ラインを中心に線対称の形状となっている。切欠き部31は、平面視H字形状を呈しており、各分割ピース32にそれぞれ形成された分割切欠き部33を組み合わせることで形成されている。
図3に示すように、分割切欠き部33は、平面視コ字形状を呈しており、ウェブ22が挿入されるウェブ挿入部33aの両端に、フランジ23が挿入されるフランジ挿入部33bが延在している。ウェブ挿入部33aは、止水板30の分割ラインに沿って形成されており、フランジ挿入部33bは、分割ラインに直交しており、フランジ挿入部33b,33b同士が互いに平行に形成されている。二つの分割切欠き部33は、ウェブ挿入部33a,33a同士が対向して合わさるように組み合わせられて、平面視H字形状の切欠き部31(図2の(a)参照)を形成する。止水板30の分割切欠き部33は、工場などで予め加工される。
防水シート10のシート貫通孔11は、平面視矩形形状を呈している。シート貫通孔11の内周縁は、止水板30の外周縁よりも小さくなっており、シート貫通孔11の孔縁部が、止水板30の周縁部上に重ねられている。シート貫通孔11の孔縁部は、止水板30の厚さ分持ち上げられて、止水板30の表面に敷設されている。止水板30の周縁部には、接着剤が塗布されて、防水シート10が接着されている。防水シート10の重ね代(重ね部分の幅寸法)は、防水シート10の重ね継手長さを確保できる寸法とする。
保護モルタル層4は、杭20の外周を囲うように形成され、防水シート10のシート貫通孔11の内側で露出する止水板30の表面も覆っている。
防水構造Sを形成するに際しては、まず、工場などで、止水板30の分割ピース32,32を形成する。その後、工場などで分割ピース32と杭20の外周との形状精度のチェックを行い、十分な止水性能を確保できるかどうかを確認する。
杭20を施工現場に搬入して、基礎地盤2内に打ち込む。そして、均しコンクリート層3を打設する。その後、杭20の外周部を囲うように分割ピース32,32を設置して、全周溶接を行う。そして、杭頭21がシート貫通孔11を貫通するように、防水シート10を敷設する。このとき、止水板30の周縁部には接着剤を塗布しておき、シート貫通孔11の内周縁部を止水板30に接着する。その後、杭20の外周を囲うようにモルタルを打設して、保護モルタル層4を形成する。
以上のような構成の防水構造Sによれば、止水板30は、板材に切欠き部31を形成するといった平面的な加工だけで製作できるので、製作にかかる手間と費用を低減できる。特に、本実施形態では、止水板30を分割して形成しており、複数の分割ピース32,32で杭20の外周部を囲うようにしているので、止水板30の杭20への設置作業を行う際には、分割ピース32を横方向から移動させてセットでき、容易に行うことができる。また、H形鋼のフランジ23,23間の狭隘な隙間においても、止水板30を差し込んで溶接するだけでよいので、作用が容易である。また、切欠き部31の形成は工場などの作業環境の良好な場所で行うので高精度に行える。止水板30を形成した後に、形状精度のチェックを行うことで、必要な止水性能を確実に得ることができる。
また、止水板30と杭20とは全周止水溶接により固定されているので高い止水性を得られる。現場においては、止水板30を杭20に溶接するとともに、防水シート10を止水板30の周縁部に重ねるだけで止水性能を確保でき、現場施工手間を低減できる。
また、防水シート10は、平面状の止水板30上に重ねれば良いので、従来のように複雑な形状に加工しなくて済む。さらに、十分な重ね継手長さを容易に確保できる。したがって、水みちの発生を抑制でき止水性能を向上できるとともに、加工手間を低減することができる。
以上のように、本実施形態に係る防水構造Sによれば、止水板30の杭20(貫通鋼材)への設置作業を容易に行うことができる。さらに、基礎地盤2および均しコンクリート層3内の杭20の周囲の地下水は、止水板30の下面で堰き止められて、防水シート10の下側へと流される。そして防水シート10は止水板30に重ねられて接着されているので、地下水が防水シート10の上側に浸出するのを抑制でき、高い止水性能を得られる。
以上、本考案を実施するための形態について説明したが、本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、前記実施形態の杭20はH形鋼にて構成されているが、鋼管など他の形状の鋼材であってもよい。また、前記実施形態の止水板30は、二つに分割されているが、杭の形状や大きさに応じて三つ以上に分割してもよい。さらに、前記実施形態の止水板30の外周形状は矩形になっているが、円形や多角形など他の形状であってもよい。
S 防水構造(貫通鋼材周り防水構造)
3 均しコンクリート層(コンクリート)
10 防水シート
20 杭(貫通鋼材)
30 止水板
31 切欠き部
32 分割ピース

Claims (2)

  1. コンクリートを貫通する貫通鋼材と、
    前記貫通鋼材の外周形状に対応した切欠き部を有する止水板と、
    前記コンクリートの表面に敷設された防水シートとを備え、
    前記貫通鋼材は、前記切欠き部に挿通されて、
    前記止水板は、前記切欠き部の全周に渡って前記貫通鋼材に溶接されており、
    前記防水シートは、前記止水板の周縁部上に重ねられている
    ことを特徴とする貫通鋼材周り防水構造。
  2. 前記止水板は、前記貫通鋼材の外周部を囲う複数の分割ピースで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の貫通鋼材周り防水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112343093A (zh) * 2020-10-10 2021-02-09 上海建工七建集团有限公司 一种地下室筏板预铺反粘防水卷材施工方法

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