JP3171352U - 速読用補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 速読法を習得するための訓練を行わなくても文章を高速に読むことができ、かつより多くの情報を得ることが可能な速読用補助具を提供する。【解決手段】情報媒体の情報表示部83に表示されている情報を読み取る際に使用する速読用補助具71であって、可撓性を有する透明なシート状部材72から形成されてなり、シート状部材72は、情報を視認可能な視認部73と、視認部73が形成されている視認領域を複数の領域77a,77b,77cに分割し、互いに隣接する領域と領域との間に形成されて該領域と領域との境界を表示するための境界表示部と、を備え、境界表示部は、視認部73の中央に位置する第1の境界表示部75と、中央から所定距離以上離れた複数の第2の境界表示部76a,76bとの少なくとも一方を有する。【選択図】 図5

Description

本考案は、速読用補助具に関する。
テレビや新聞等のマスメディアを介しての様々な情報は、年々大幅に増加する傾向にある。特に、近年はインターネットの普及に伴い、人々が得られる情報の量も急激に増加している。このような情報は、文章や図形により表示されているものが多く、情報を得ようとする者は、その文章を読んだり、図形を見る等してその内容を理解する必要がある。文章を読む方法として従来から行われているものとしては、例えば文章を声に出して読む音読がある。しかし、音読は、声を出すために読む速度が遅くなってしまい、限られた時間内で得られる情報量に限りがあるという問題があった。
また、音読以外の方法として黙読も従来から知られている。黙読は、音読と違って声を出さずに文章を読むので、音読よりも早く文章を読むことができる。しかし、近年は、限られた時間内でより多くの情報を得ようとする人が多く増加しており、より早く文章を読んで多くの情報を得ることが望まれている。そこで、このようなニーズを解決するための方法として、文章を高速で読んで情報を得るための速読法がある。一般に、速読法を習得するためには、眼球を高速に動かしてより多くの文字を短時間で認識することが必要とされる。そのため、速読法を習得する者は、眼球を動かす訓練をする必要があり、そのための教材が例えば特許文献1に記載されている。また、近年は、コンピュータ技術の発達に伴い、コンピュータ画面上でこの眼球を動かす訓練を行うものも存在する。このような技術は、例えば特許文献2に記載されている。
特開平2−50190号公報 特開平10−118140号公報
しかしながら、これら特許文献1及び2に記載された方法では、速読を習得するための訓練を予め行う必要があり、速読法を習得する者に対して負担を強いるという問題があった。特に、特許文献2に記載されている方法は、コンピュータ画面上で眼球を動かす訓練を行うため、コンピュータが設置されているところでしか訓練を行うことができないという問題もあり、速読法を習得しようとする者の負担が過大になってしまうという問題があった。また、上記の方法で行う訓練は単調になりがちである上に習得するまでに長期間を要するため、訓練中に挫折しやすいという問題もあった。さらに、速読法を一通り学んだ者であっても、情報媒体に表示された文章を用いて速読法を実践する場合は教材で訓練している場合と状況が異なることが多く、せっかく習得した速読法を十分に活用しきれない場合もあった。
本考案は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、速読法を習得するための訓練を行わなくても文章を高速に読むことができ、かつより多くの情報を得ることが可能な速読用補助具を提供することを目的とする。
本考案は、
(1)情報媒体の情報表示部に表示されている情報を読み取る際に使用する速読用補助具であって、可撓性を有する透明なシート状部材から形成されてなり、前記シート状部材は、前記情報を視認可能な視認部と、前記視認部が形成されている視認領域を複数の領域に分割し、互いに隣接する領域と領域の間に形成されて該領域と領域との境界を表示するための境界表示部と、を備え、前記境界表示部は、前記視認部の中央に位置する第1の境界表示部と、前記中央から所定距離以上離れた複数の第2の境界表示部との少なくとも一方を有することを特徴とする速読用補助具、
(2)前記境界表示部は、前記第1の境界表示部と第2の境界表示部とを有し、前記視認部の端部と前記第2の境界表示部との間隔が、前記第1の境界表示部と第2の境界表示部との間隔よりも広くなるように形成されている上記(1)記載の速読用補助具、
(3)前記境界表示部は、前記第2の境界表示部を有し、前記視認部の端部と前記第2の境界表示部との間隔が、前記第2の境界表示部と第2の境界表示部との間隔よりも広くなるように形成されている上記(1)記載の速読用補助具、
(4)前記情報媒体以下の大きさに形成されている上記(1)から(3)のいずれかに記載の速読用補助具、
(5)情報は、複数の文字を配列させてなる文字情報を有するものであり、前記第1の境界表示部又は第2の境界表示部の少なくともいずれかによって分割された領域は、該領域において少なくとも1行あたり10〜15字の文字が視認可能な幅を有する上記(1)から(4)のいずれかに記載の速読用補助具、
(6)視認部の中央を示す中央表示部が形成されている上記(1)から(5)のいずれかに記載の速読用補助具、
を要旨とする。
なお、本明細書における「境界表示部」、「第1の境界表示部」及び「第2の境界表示部」は、互いに隣接する分割された領域同士の境界を表示するものを意味し、具体的には実線、点線であってもよいし、所定のマークを重ね合わせる等して線状にしたものであってもよい。また、上記した境界を表示できるものであれば、これ以外のものであってもよい。また、「情報」とは、情報を得ようとする者が情報として認識することができるものであればよく、例えば活字を使用した文字による情報のみならず、画面上に表示された文字による情報であってもよい。またこれ以外のものであってもよい。また、「情報」の言語は日本語に限定されるものではなく、英語やその他の言語であってもよい。さらに、「情報媒体」とは、情報を表示するためのものであればよく、例えば、書籍や文書などのような紙媒体のものであってもよいし、電子書籍やコンピュータ画面上に表示される文書などのように、電子機器に情報を表示させるものであってもよい。また、情報媒体は、情報を表示できるものであれば、これら以外のものであってもよい。
本考案の速読用補助具によれば、情報媒体に情報が表示されている範囲を境界表示部で複数の領域に分割するので、情報媒体に表示された情報を所定の範囲にブロック化することができる。このように、文字情報をブロック化することで、情報を得ようとする者は、ブロックごとに分けて読み取っていくことができ、速読法の訓練をしなくても、高速に情報を読み取り、得ることが可能になる。また、本考案の速読用補助具は、視認部の中央に位置する第1の境界表示部と、前記中央から所定距離以上離れた複数の第2の境界表示部との少なくとも一方を有するように境界表示部を構成したので、速読用補助具に汎用性を持たせることができ、情報表示部の範囲が異なる複数種類の情報媒体に対しても、同じ速読用補助具を共通して使用することが可能になる。
本考案の第1の実施の形態である速読用補助具の正面図である。 (a)図は、本実施の形態に係る速読用補助具を本に載せるところを表した模式図、(b)図は、速読用補助具を書籍の紙面上に載せたときの、情報表示部における情報を構成する文字数と分割された領域との関係を表す模式図である。 (a)図は、本実施の形態の第1変形例である速読用補助具の正面図、(b)図は、第2変形例である速読用補助具の正面図である。 (a)図は、本実施の形態の第3変形例である速読用補助具の正面図、(b)図は、第4変形例である速読用補助具の正面図である。 (a)図は、本考案の第2の実施の形態である速読用補助具の正面図、(b)図は、情報媒体の一例としての書籍の構成を表した正面図である。 本実施の形態に係る速読用補助具を書籍の紙面上に載せるところを表した模式図である。 速読用補助具を書籍の紙面上に載せた時における、速読用補助具の視認部と書籍の情報表示部及び余白との関係を表した模式図である。 (a)図は、本実施の形態の第1変形例である速読用補助具の正面図、(b)図は、第2変形例である速読用補助具の正面図である。 (a)図は、本実施の形態の第3変形例である速読用補助具の正面図、(b)図は、第3変形例に係る速読用補助具を書籍のページ上に載せた時における速読用補助具の視認部と書籍の情報表示部及び余白との関係を表した模式図である。 速読用補助具の別の使用態様を説明するための説明図である。
本考案に係る速読用補助具の第1の実施の形態について、図1及び図2に基づいて説明する。なお、本明細書では、情報媒体として書籍を用いた例を用いて説明するが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば画面上に情報を表示したコンピュータに用いてもよいし、上記した趣旨を達成することができるものであればこれ以外のものであってもよい。また、本明細書では、情報として書籍に活字で表示された文字情報を用いた例について説明するが、本考案はこれに限定されるものではなく、コンピュータの表示画面に表示されている文字情報等であってもよいし、これ以外のものであってもよい。また、本明細書では、情報の言語として日本語を用いた例について説明するが、日本語以外の他の言語であってもよい。また、本実施の形態においては、文字情報を構成する文章が横方向に表示され、所定字数ごとに下方へ改行されているものを用いて説明するが、文章が縦書きに表示され、所定字数ごとに左方へ改行されているものであってもよいし、またこれ以外のものであってもよい。
本考案に係る速読用補助具1は、情報媒体としての書籍11の紙面12a,12bに形成されている情報表示部13a,13bに表示された情報を読み取る際に使用するものである。図1に示すように、速読用補助具1は、可撓性を有する透明なシート状部材2で形成されている。シート状部材2は、左右方向の幅がW1、上下方向の高さがH1となるような大きさに形成されている。この幅W1及び高さH1の寸法は特に限定されるものではないが、書籍11の紙面12a,12bの幅WB及び高さHB以下となるように形成されていることが好ましく、さらには、書籍11の紙面12a,12bの幅WB及び高さHBよりも小さくなるように形成されていることがより好ましい。
また、シート状部材2は、視認部3及び周縁部4を有している。視認部3は、シート状部材2において情報表示部13a,13bに表示されている情報を視認することができるように形成されている。本実施の形態においては、視認部3は、シート状部材2において着色がされていない状態のものを使用しているが、情報表示部13a,13bに表示されている情報を視認することができれば、視認部3に着色を施してもよい。この視認部3は、情報表示部13a,13bの大きさ以上の大きさに形成されていることが好ましい。このように視認部3を形成することで、情報表示部13の一部が周縁部4により隠れることがなく、視認部3を介して情報を確実に視認することが可能になる。
視認部3には、境界表示部5a,5bが形成されている。本実施の形態の境界表示部5a,5bは、縦の実線により構成されており、視認部3が形成されている視認領域を複数の領域3a,3b,3cに分割し、これら分割された領域3a,3b,3cのうち、互いに隣接する領域3aと領域3bとの境界、及び領域3bと領域3cとの境界を表示するように形成されている。これら境界表示部5a,5bは、視認部3の端部と境界表示部5aとの間隔、境界表示部5aと境界表示部5bとの間隔、及び境界表示部5bと視認部3の端部との間隔のそれぞれがともにW2となるように形成されている。つまり、これら境界表示部5a,5bによって分割された領域3a,3b,3cは、左右方向にW2の幅を有するように形成されている。この幅W2は、横書きの文字列において1行あたり10〜15字の文字が視認可能な幅であることが好ましい。各領域3a,3b,3cにおいて1行あたり10〜15字であるのは、情報を得ようとする者が複数の文字からなるブロックとして情報を読み取る際に、これら10〜15字の文字が一つのブロックとして認識しやすく、読み取る速度を速めることが出来るからである。なお、情報を構成する言語が日本語以外の場合には、言語が日本語である場合に、日本語の文字が10〜15字視認できるときの幅と同等の幅を有していればよい。なお、上記した領域3a,3b,3cは、上下方向にはH2の高さを有するように形成されている。
なお、領域3a,3b,3cの幅W2は、10〜15字よりも多くなるように形成されても、少なくなるように形成されてもよい。例えば、速読を習得して情報を読み取るのに慣れている者であれば、領域3a,3b,3cの幅を広くして1行あたり15字よりも多い数の文字をブロック単位で認識するようにしてもよいし、逆に、情報を読み取るのに慣れていない者であれば、領域3a,3b,3cの幅を狭くして1行あたり10字よりも少ない数の文字をブロック単位で認識するように構成してもよい。また、本実施の形態では、境界表示部5a,5bをいずれも実線で構成しているが、境界表示部5a,5bは全て実線でなくてもよく、実線と点線の組み合わせや、所定の印を配置して境界表示部を構成したものと実線との組み合わせであってもよい。また、境界表示部5a,5bは、該境界表示部を構成する線を実線及び点線の組み合わせ、実線及び上記所定の印を配置したものの組み合わせ、又は、実線点線及び上記所定の印を配置したものの組み合わせによって構成したものであってもよい。また、領域3a,3b,3cの幅は、各幅が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
周縁部4は、視認部3の周囲を囲むように形成されている。周縁部4は、予め定められた所定の色に着色されていたり、所定の模様や図柄などを描けるように構成されている。また、この周縁部4には、領域3a,3b,3cの上方と下方であってこれら領域3a,3b,3cの左右方向略中央に所定のマーク6が設けられている。また、領域3aの左方と領域3cの右方であってこれら領域3a,3cの上下方向略中央にも所定のマーク6が設けられている。これらマーク6は、情報を得ようとする者が領域3a,3b,3cを介して視認可能な情報を読み取る際に、この読み取った情報とマーク6とを関連付けさせることで記憶に定着しやすくするためのものである。なお、このマーク6は、上記した趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができるものである。例えば、マーク6は、図1に示すように○印でもよいし、×印や△印等、他の形状であってもよい。また、マーク6は、果物等のような各種図形や図案化した文字等のようなイラストであってもよいし、これら以外のものであってもよい。
次に、本実施の形態に係る速読用補助具1の作用について説明する。図2(a)に示すように、速読用補助具1は、左右いずれかの端部(図2においては左端部)を書籍11のノド部14における紙面12aと紙面12bとの間に挟んで使用する。図2は、速読用補助具1の一端としての左側端をノド部14において紙面12aと紙面12bとの間に挟んだ状態を表している。そして、速読用補助具1の他端としての右側端を紙面12bの外端と合わせると、紙面12bの情報表示部13bに表示されている情報が視認部3を介して視認できるようになる。このとき、速読用補助具1は、静電気の作用によって紙面12bに張り付いた状態が維持されるので、情報を得ようとする者が速読用補助具1の右側端から手を離しても、速読用補助具1が紙面12bから剥がれることなく、張り付いた状態が維持される。
このようにして紙面12bに貼りついた状態が維持されている速読用補助具1を図2(b)に部分的に拡大して示す。図2(b)に示すように、情報表示部13bに表示された情報は、視認部3を介して視認することができるようになっている。また、視認部3を介して情報を視認することができる領域は、境界表示部5a,5bによって領域3a,3b,3cに分割されており、情報表示部13bに表示された情報を構成する文字15は、各領域3a,3b,3cについて、1行あたり10〜15字の文字が視認できるようになる。このように、領域3a,3b、3cを設けて情報が意図的に分断されているようにすると、情報を得ようとする者は、領域3aにおいて視認可能な複数の文字、領域3bにおいて視認可能な複数の文字、及び領域3cにおいて視認可能な複数の文字、というように、領域3a,3b,3cそれぞれの領域内で視認される複数の文字を一つのブロックとして視認することができるようになる。そして、情報を得ようとする者は、このように10〜15字程度の文字からなる文字情報をブロックとして視認することで、ブロックごとに分けて読み取っていくことができ、速読法の訓練をしなくても、高速に情報を読み取り、そして読み取った情報を確実に得ることが可能になる。また、周縁部4にマーク6を付けたことによって、情報を得ようとして読み取っている者が紙面12bの情報表示部13bの情報を読み取る際に記憶に定着しやすく、積極的に情報を得ることも可能になる。
なお、図2(b)では、境界表示部5a,5bと文字15が重ならないように配置されているが、情報を読み取る際には、境界表示部5a,5bと文字15とが重なり合っていてもよい。また、速読用補助具1は透明なシート状部材2で形成されているので、紙面12bの情報を読み取った後に紙面12aの情報を読み取るような場合には、速読用補助具1の左端側をノド部14に挟んだ状態で紙面12aの方へ移動させればよい。このときも、静電気の作用によって、紙面12aと速読用補助具1とが張り付いた状態が維持される。また、ページをめくる場合には、例えば、速読用補助具1をノド部14から抜き、ページをめくった後に再度ノド部14へ速読用補助具1を紙面と紙面との間に挟ませればよい。
図3(a)は、本実施の形態に係る速読用補助具の第1変形例であり、この場合の速読用補助具21は、シート状部材22に、点線で形成した境界表示部25a,25bを形成している。また、図3(b)は、速読用補助具の第2変形例であり、この場合の速読用補助具31は、シート状部材32に所定のマーク34aを直線状に配列することによって、境界表示部35a,35bを形成している。
図4(a)は、速読用補助具の第3変形例であり、この場合の速読用補助具41は、シート状部材42の視認部43における領域43a,43b,43cにおいて、互いに隣接する領域43aと領域43b、又は領域43bと43cとが異なる色で着色されるように構成されている。なお、本変形例では、領域43a,43b,43cは、全てが異なる色に着色されていることが好ましいが、隣接する領域の色が異なる色に着色されていれば、領域43aと領域43cの色が同じ色に着色されていてもよいし、互いに隣接する領域43aと領域43bのいずれか、又は領域43bと領域43cのいずれかが透明であってもよい。また、本変形例における境界表示部45a,45bは、領域43aと領域43bにおける色の境界が境界表示部45aとなり、領域43bと領域43cにおける色の境界が境界表示部45bとなる。
図4(b)は、速読用補助具の第4変形例であり、この場合の速読用補助具51は、シート状部材52の視認部における領域内に図形が描かれており、この図形によって、視認部53における領域が領域53a,53b,53cに分割されている。本変形例における境界表示部55a,55bは、実線、点線、マークを用いて線状に形成した線であってもよいし、領域53a,53b,53cのそれぞれに対して、第3変形例と同じように着色を施す場合には、領域53aと領域53bの間における色の境界や、領域53bと領域53cとの間における色の境界を境界表示部55aとしてもよい。なお、図4(b)においては、着色を施した例を示しており、領域53aと領域53bの間における色の境界を境界表示部55aとし、領域53bと領域53cとの間における色の境界を境界表示部55bとしている。本変形例における各領域53a,53b,53cの関係は、上記した変形例3と同様である。
このように、境界表示部を上記したように変形しても、本実施の形態において説明したと同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施の形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例では、横書きの文字情報が情報表示部に表示された書籍に対して、境界表示部が上下方向に延びるように形成された速読用補助具を用いた例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、縦書きの文字情報が情報表示部に表示された書籍に対しては、境界表示部が左右方向に延びるように形成された速読用補助具を用いてもよい。この場合にも、境界表示部によって文字情報を構成する文章を複数のブロックに分割した状態で文字情報を視認することができ、上記したと同様の作用効果を得ることができる。また、縦書きの文字情報が情報表示部に表示された書籍に対して、境界表示部が上下方向に延びるように形成された速読用補助具を用いてもよいし、横書きの文字情報が情報表示部に表示された書籍に対して、境界表示部が左右方向に延びるように形成された速読用補助具を用いてもよい。これらの場合には、1行又は複数行の文字情報を一つのブロックとして視認することができるので、情報を得ようとする者が速読に慣れている場合には、さらにより高速に情報を得ることが可能になる。
なお、本実施の形態、第1変形例及び第2変形例における境界表示部は、それぞれを異なる色に着色してもよいし、同じ色に着色してもよい。また、本実施の形態、及び第1〜4変形例では境界表示部が2つ形成され、境界表示部により分割されて3つの領域が形成される例について説明したが、境界表示部を形成する数及び境界表示部により分割されて形成される領域の数は、適宜変更してよい。
次に、本考案に係る第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る速読用補助具について第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略し、符号も同一のものを使用する。
図5(a)に示すように、本実施の形態に係る速読用補助具71は、可撓性を有する透明なシート状部材72で形成されている。シート状部材72は、左右方向の幅がW1、上下方向の高さがH1の大きさに形成されている。この幅W1及び高さH1の寸法は特に限定されるものではないが、書籍81の紙面82a,82bの幅WB及び高さHB以下となるように形成されていることが好ましく、さらには、書籍81の紙面82a,82bの幅WB及び高さHBよりも小さくなるように形成されていることがより好ましい。
シート状部材72は、視認部73を有している。視認部73は、情報表示部83の大きさ以上の大きさに形成されていることが、視認部73を介して情報を確実に視認することが可能になる点で好ましい。この視認部73には、境界表示部74が形成されている。本実施の形態の境界表示部74は、第1の境界表示部75と、第2の境界表示部76a,76bとから構成されている。第1の境界表示部75は、視認部73の中央に位置するように設けられている。第2の境界表示部76aは、視認部73の中央から上方に所定距離H3だけ離れた位置に位置するように設けられている。また、第2の境界表示部76bは、視認部73の中央から下方に所定距離H3だけ離れた位置に位置するように設けられている。このとき、第1の境界表示部75と第2の境界表示部76aとの間隔、及び第1の境界表示部と第2の境界表示部76bとの間隔は等間隔となるように設けられていることが好ましい。また、第2の境界表示部76aと第2の境界表示部76bとの間の距離は、第1の境界表示部75、言い換えれば視認部73の中央と第2の境界表示部76aとの距離H3と、第1の境界表示部75、言い換えれば視認部73の中央と第2の境界表示部76bとの間隔H3とを足し合わせたH4となるように形成されている。視認部73の上端部と第2の境界表示部76aとの間隔、及び視認部73の下端部から第2の境界表示部76bとの間隔は、ともにH5となるように形成されている。この距離H5は、距離H3よりも長くなるように形成されている。また、視認部73の左右方向の幅は、W3となるように形成されている。なお、本実施の形態において、視認部73の上下方向にHWの高さを有するように形成されている。HWは、視認部73の上端と第2の境界表示部76aとの間隔H5、第2の境界表示部76aと第2の境界表示部76bとの間隔H4、及び第2の境界表示部76bと視認部73の下端との間隔H5を足し合わせたものとなる。
視認部73が形成されている視認領域は、第1の境界表示部75及び第2の境界表示部76a,76bによって複数の領域77a,77b,77c,77dに分割されている。上記した通り、本実施の形態では、視認部73の上端と第2の境界表示部76aとの間隔H5、及び視認部73の下端と第2の境界表示部76bと間隔H5と、第1の境界表示部(視認部73の中央)と第2の境界表示部76a,76bとの間隔H3とが異なり、距離H5が距離H3よりも長くなるように形成されているから、領域77a,77b,77c,77dも、上下方向の幅が異なるように形成されている。
第1の境界表示部75(視認部73の中央)と第2の境界表示部76a,76bとの間に形成された領域77b,77cは、上下方向にH3の幅を有するように形成されており、この幅H3は、情報が複数の文字を配列させてなる文字情報である場合には、この領域77b,77cのそれぞれにおいて1行あたり10〜15字の文字を視認できるように形成されていることが好ましい。また、視認部73の上端と第2の境界表示部76aとの間に形成された領域77a、及び視認部73の下端と第2の境界表示部76bとの間に形成された領域77dは、ともに、上下方向にH5の幅を有するように形成されており、この幅H5は、情報が複数の文字を配列させてなる文字情報である場合には、この領域77a,77dのそれぞれにおいて、1行あたり少なくとも10〜15字の文字を視認できるように形成されていることが好ましい。
例えば、情報表示部83における文字情報が1行あたり40字であり、領域77b,77cにおいて上下方向に視認することができる文字数がそれぞれ10字だとした場合には、領域77b,77cではそれぞれ10字ずつ視認することができ、領域77a,77dではそれぞれ10字ずつ視認することができるようになる。また、上記した文字情報が1行あたり46字であり、1行あたり40字の場合よりも字間が詰まっている場合には、例えば領域77b,77cではそれぞれ12〜14字ずつ視認することができ、領域77a,77dではそれぞれ11〜13字ずつ視認することができるようになる。
シート状部材72には、周縁部4に中央表示部としてのセンターマーク78が設けられている。センターマーク78は、視認部73の上下方向の中央を表示するためのもので、本実施の形態では、第1の境界表示部75と同じ高さ位置に、三角形状のマークとして設けられている。本実施の形態においては、このセンターマーク78は、周縁部4に着色されている色とは異なる色で着色することによって形成されている。
なお、本実施の形態における「中央」とは、厳密に中央に設けなければならないという趣旨のものではなく、速読用補助具71を使用して情報を得ようとする者が視認部73の中央であることを認識できるものであればよい。また、第1の境界表示部75とセンターマーク78との高さ位置も、厳密に同じでなくてもよい。なお、センターマーク78は、視認部73の上下方向における中央を表示することができるものであれば、他の形状であってもよいし、マークの色も任意に選択して使用してよい。また、本実施の形態では、センターマーク78を周縁部4の色とは異なる色で着色して形成しているが、例えば凹凸を設けたり、シート状部材72とは別体に形成されたマーキング用の部材を周縁部4に貼り付けてセンターマーク78としてもよい。また、これ以外の方法でセンターマーク78を形成してもよい。
なお、本実施の形態に係る速読用補助具71において、周縁部4のセンターマーク78以外の構成、及び周縁部4に設けられているマークの構成は、第1の実施の形態において説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
次に、本実施の形態に係る速読用補助具71を用いて使用される情報媒体としての書籍81の構成について説明する。書籍81は、文章や図、グラフ等が記載されている情報表示部83を有しており、この情報表示部83の周囲を囲むように余白84が形成されている。情報表示部83は、上下方向の幅がH6、左右方向の幅がW4を有するように形成されている。また、余白84は、情報表示部83に対して左側のものは左右方向の幅がW5、情報表示部83に対して右側のものは左右方向の幅がW6、情報表示部83に対して上側のものは上下方向の幅がH7、情報表示部83に対して下側のものは上下方向の幅がH8となるように形成されている。なお、幅W5は、ノド部85から情報表示部83までの幅を意味するものである。これら余白84は、幅W5と幅W6とが同じであってもよいし、W5とW6とが異なっていてもよい。同様に、幅H7と幅H8とが同じであってもよいし、H7とH8とが異なっていてもよい。また、情報表示部83に記載される情報は、該情報が文字情報の場合には、1行あたり40〜45字程度の文字が配列される。なお、書籍81の紙面82a,82bの上下方向の幅はHB、左右方向の幅はWBとなるように形成されている。
上記した速読用補助具71の視認部73と書籍81の情報表示部83とでは、視認部73が情報表示部83よりも大きくなるように形成されている。すなわち、視認部73の上下方向の幅HWは、情報表示部83の上下方向の幅H6よりも大きく、HW>H6の関係を有するように形成されている。また、視認部73の左右方向の幅W3は、情報表示部83の左右方向の幅W4よりも大きく、W3>W4の関係を有するように形成されている。
次に、本実施の形態に係る速読用補助具71の作用について説明する。まず、速読用補助具71を書籍81の紙面82a,82b上に載せる際の手順を図6に基づいて説明する。第1の実施の形態において説明したのと同様、本実施の形態に係る速読用補助具71も、左右いずれかの端部(本実施の形態の場合は左端部)を書籍81のノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟んで使用する。図6は、速読用補助具71をノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟む前の状態を表したものである。本実施の形態では、速読用補助具71のセンターマーク78を書籍81の情報表示部83の上下方向の中央とを位置合わせする。したがって、本実施の形態において速読用補助具71を使用する場合には、速読用補助具71のセンターマーク78を書籍81の情報表示部83の上下方向の中央(図6では、この中央の位置を便宜的にCLとして表す。)との位置合わせを行い、その後にノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟んで使用するか、又はノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に、該速読用補助具71が上下方向へ移動可能な程度に挟み、その後に速読用補助具71のセンターマーク78を書籍81の情報表示部83の高さ方向の中央との位置合わせを行い、速読用補助具71が上下方向へ移動しないようにノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟んで使用する。なお、上記した手順は一例であり、これ以外の手順で速読用補助具71の該位置合わせ及びノド部85における紙面82aと紙面82bとの間の挟み込みを行ってもよい。
図7は、速読用補助具71の左端部を書籍81のノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟み、該速読用補助具71を書籍81の右側の紙面82a上に配置した状態を表す図である。このとき速読用補助具71は、上下方向の高さがH1、左右方向の幅がW1で形成されており、書籍81の紙面82a,82bの上下方向の高さHB、左右方向の幅WBよりも小さく形成されているので、書籍81の情報表示部83が書籍81における紙面82a,82bの中央から上下方向にずれている場合であっても、位置合わせした速読用補助具71の一部が紙面82a,82bの上方や下方に突出させずに使用することが可能になる。
また、本実施の形態に係る速読用補助具71は、視認部73の上下方向の幅HWが情報表示部83の上下方向の幅H6よりも大きく、HW>H6の関係を有するように形成され、また視認部73の左右方向の幅W3が情報表示部83の左右方向の幅W4よりも大きく、W3>W4の関係を有するように形成されているので、書籍81の紙面82a上に載せた場合には、視認部73の上端から第2の境界表示部76aに向けての所定の範囲、及び視認部73の下端から第2の境界表示部76bに向けての所定の範囲においては書籍81の余白84が視認される。したがって、本実施の形態に係る速読用補助具71を使用して情報表示部83における情報を読む際に、視認部73の周囲に形成された周縁部4を視界に入りにくくし、読む際の煩わしさを大幅に軽減することが可能になる。
また、本実施の形態に係る速読用補助具71は、視認部73の上端と第2の境界表示部76aとの高さ方向の間隔H5、及び視認部73の下端と第2の境界表示部76bとの上下方向の間隔H5が、第1の境界表示部75(視認部73の中央)と第2の境界表示部76aとの上下方向の間隔H3、及び第1の境界表示部75(視認部73の中央)と第2の境界表示部76bとの高さ方向の間隔H3よりも大きく、領域77a,77dの上下方向の幅が領域77b,77cの上下方向の幅H3よりも大きくなるように形成されているので、領域77a,77b,77c,77dのいずれの領域においても、情報表示部83に表示されている情報が文字情報の場合に、1行あたり10〜15字の文字151が視認できるようになる。したがって、書籍81の情報表示部83における情報が文字情報の場合において、該文字情報を構成する1行当たりの文字数が書籍によって異なる場合であっても、これら書籍ごとに速読用補助具を製造する必要がない。したがって、本実施の形態に係る速読用補助具によれば、該速読用補助具に汎用性を持たせることが可能になる。
図8(a)は、本実施の形態に係る速読用補助具の第1変形例である。本変形例の速読用補助具91は、視認部92において第2の境界表示部93a,93bのみが設けられており、視認部92において形成される視認領域が領域94a,94b,94cに3分割されるように構成されている。この場合においても、第2の境界表示部93aと第2の境界表示部93bとの間における上下方向の間隔H9は、視認部92の上端と第2の境界表示部93aとの上下方向の間隔H10、及び視認部92の下端と第2の境界表示部93bとの上下方向の間隔H10とのいずれとも異なるように形成されている。この場合には、間隔H10が間隔H9よりも長くなるように形成され、領域94a,94cの上下方向の幅が領域94bの上下方向の幅よりも広くなるように形成することが好ましい。なお、この場合においても、情報が複数の文字を配列させてなる文字情報を有する場合には、第2の境界表示部93aと第2の境界表示部93bとの間に形成された領域94bにて視認することができる文字情報の文字数は、1行あたり10〜15字であることが好ましく、視認部92の上端と第2の境界表示部94aとの間に形成された領域94a、及び視認部92の下端と第2の境界表示部94bとの間に形成された領域94cにて視認することができる文字情報の文字数は、1行あたり少なくとも10〜15字であることが好ましい。
図8(b)は、本実施の形態に係る速読用補助具の第2変形例である。本変形例の速読用補助具101は、視認部102において第1の境界表示部103のみが設けられており、視認部102において形成される視認領域が領域104a,104bに2分割されるように構成されている。この場合には、視認部102の上端と第1の境界表示部103との上下方向の間隔、及び視認部102の下端と第1の境界表示部103との上下方向の間隔は、ともにH11であるように形成されていることが好ましい。ただし、ここで同じ寸法であるとは、厳密に同じである必要はなく、多少の誤差を有するものも含む。
図9(a)は、本実施の形態に係る速読用補助具の第3変形例である。本変形例の速読用補助具111は、視認部112において第2の境界表示部113a,113bが設けられており、視認部112において形成される視認領域を領域114a,114b,1114cに分割するように形成されている。本変形例の速読用補助具111は、主に横書きの書籍に適用できるように形成されている。本変形例の場合には、視認部112の左端と第2の境界表示部113aとの間隔、及び視認部112の右端と第2の境界表示部113bとの間隔をともにW7とし、第2の境界表示部113aと第2の境界表示部113bとの間隔をW8とするように形成されている。このW7とW8は、W7がW8よりも長くなるように形成されている。したがって、視認部112の左端と第2の境界表示部113aとの間に形成された領域114aと視認部112の右端と第2の境界表示部113bとの間に形成された領域114cの左右方向の幅は、第2の境界表示部114aと第2の境界表示部114bとの間に形成された領域114bの左右方向の幅よりも大きくなるように形成される。また、視認部112は、高さがHWとなるように形成されている。
なお、本変形例の場合にも、情報が複数の文字を配列させてなる文字情報を有する場合には、第2の境界表示部113aと第2の境界表示部113bとの間に形成された領域114bにて視認することができる文字情報の文字数は、1行あたり10〜15字であることが好ましく、視認部112の左端と第2の境界表示部113aとの間に形成された領域114a、及び視認部112の右端と第2の境界表示部113bとの間に形成された領域113cにて視認することができる文字情報の文字数は、1行あたり少なくとも10〜15字であることが好ましい。
図9(b)は、本変形例の速読用補助具111を書籍81の紙面82a,82b上に載せた状態を表す説明図である。なお、図9(b)では、書籍は横書きのものを表しており、本変形例の速読用補助具111の左端部を書籍81のノド部85における紙面82aと紙面82bとの間に挟み、該速読用補助具111を書籍81の右側の紙面82a上に配置した状態を表している。このとき、速読用補助具111は、視認部112の左端と第2の境界表示部113aとの間隔、及び視認部112の右端と第2の境界表示部113bとの幅をともにW7とし、第2の境界表示部113aと第2の境界表示部113bとの間隔をW8とし、視認領域を領域114a,114b,114cに分割しているので、横書きされた文字情報を構成する文字を領域114bでは10〜15字のブロックとして視認することができ、また領域114a,114cでは少なくとも10〜15字のブロックとして視認しやすくすることができる。また、本変形例の速読用補助具111では、視認部112の上下方向の幅がHWとなるように形成されており、この幅HWは、情報表示部83の上下方向の幅H6よりも大きくなるように形成されているため、視認部112の上部及び下部において書籍81の余白が視認される。したがって、本変形例の速読用補助具111によれば、情報を得ようとする者が書籍81の紙面82a,82bを読む際、該情報を得ようとする者の視界に周縁部4が入らないようにすることができ、読む際の煩わしさを大幅に軽減することが可能になる。
図10は、速読用補助具の別の使用態様を表した図である。図10に示しているのは、図5〜図8において説明した構成の速読用補助具を横書きの書籍に適用した例であり、図10においては、その一例として図5(a)に示した態様の速読用補助具71を適用した例を示している。この場合には、第1の境界表示部75、第2の境界表示部76aによって文字を10〜15字程度に分割するのではなく、第1の境界表示部75、第2の境界表示部76a,76bによって紙面82a,82b上に記載された文章を行単位でブロック化することができる。このように、行単位でブロック化することにより、さらにより高速に文章を読むことができ、より高速に情報を得ることが可能になる。
なお、図10に示しているのは使用態様の一例であり、例えば図8(a)又は図8(b)に示した態様の速読用補助具を使用してもよいし、これ以外の態様のものを使用してもよい。また、情報表示部に表示されている情報が縦書きの場合には、図9(a)に示す構成の速読用補助具を使用すればよい。この場合に、図9(a)では、第2の境界表示部のみを有する例について説明しているが、第1の境界表示部と第2の境界表示部のいずれをも有する構成の速読用補助具、又は第1の境界表示部のみから構成される速読用補助具を用いてもよい。また、これら以外の構成の速読用補助具を用いてもよい。
このように、本実施の形態の第1〜第3変形例に係る速読用補助具によっても、本実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
なお、本実施の形態では、第1の境界表示部及び第2の境界表示部を左右方向に延びるように形成し、第1変形例では、第2の境界表示部を左右方向に延びるように形成し、さらに第2変形例では、第1の境界表示部を左右方向に延びるように形成したが、これら第1の境界表示部及び第2の境界表示部の態様はこれに限定されるものではない。例えば、第1の境界表示部、第2の境界表示部を上下方向に延びるように形成してもよいし、また、これ以外の態様で形成してもよい。また、第3変形例では、第2の境界表示部のみを形成した態様についてのみ説明したが、第1の境界表示部及び第2の境界表示部が共に形成されている態様、第1の境界表示部のみが形成されている態様であってもよい。また、第3変形例においては、第2の境界表示部を上下方向に延びるように形成したが、第2の境界表示部を左右方向に延びるように形成してもよい。
また、本実施の形態及び第1〜第3変形例においては、第1の境界表示部及び第2の境界表示部を実線で表示しているが、これに限定されるものではない。例えば、先に説明した第1の実施の形態の態様によって境界表示部を形成してもよい。また、本実施の形態においても、第1の境界表示部、第2の境界表示部によって視認領域が複数の領域に分割されているが、この分割された領域の態様も、第1の実施の形態と同様、任意の態様を適宜選択して適用してもよい。
また、これ以外にも、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してよい。また、速読用補助具の端部に孔を開け、この孔にリボン等の帯状、紐状又は糸状の部材を取り付けて、栞のように構成してもよいし、これら帯状、紐状又は糸状の部材に所定のキャラクターを模したアクセサリー等を取り付けてもよい。また、これ以外の態様に構成してもよい。
1,21,31,41,51,71,91,101,111 速読用補助具
2,22,32,42,52,72 シート状部材
3,43,53,92,102,112 視認部
3a,3b,3c,43a,43b,43c,53a,53b,53c,77a,77b,77c,94a,94b,94c,104a,104b,114a,114b,114c 領域
4 周縁部
5a,5b,25a,25b,35a,35b,45a,45b,55a,55b 境界表示部
75,103 第1境界表示部
76a,76b,93a,93b,113a,113b 第2境界表示部
6 マーク
12a,12b,82a,82b 紙面
13a,13b,83 情報表示部
14 ノド部
15,151 文字

Claims (6)

  1. 情報媒体の情報表示部に表示されている情報を読み取る際に使用する速読用補助具であって、
    可撓性を有する透明なシート状部材から形成されてなり、
    前記シート状部材は、
    前記情報を視認可能な視認部と、
    前記視認部が形成されている視認領域を複数の領域に分割し、互いに隣接する領域と領域との間に形成されて該領域と領域との境界を表示するための境界表示部と、を備え、
    前記境界表示部は、前記視認部の中央に位置する第1の境界表示部と、前記中央から所定距離以上離れた複数の第2の境界表示部との少なくとも一方を有することを特徴とする速読用補助具。
  2. 前記境界表示部は、前記第1の境界表示部と第2の境界表示部とを有し、
    前記視認部の端部と前記第2の境界表示部との間隔が、前記第1の境界表示部と第2の境界表示部との間隔よりも広くなるように形成されている請求項1記載の速読用補助具。
  3. 前記境界表示部は、前記第2の境界表示部を有し、
    前記視認部の端部と前記第2の境界表示部との間隔が、前記第2の境界表示部と第2の境界表示部との間隔よりも広くなるように形成されている請求項1記載の速読用補助具。
  4. 前記情報媒体以下の大きさに形成されている請求項1から3のいずれかに記載の速読用補助具。
  5. 情報は、複数の文字を配列させてなる文字情報を有するものであり、
    前記第1の境界表示部又は第2の境界表示部の少なくともいずれかによって分割された領域は、該領域において少なくとも1行あたり10〜15字の文字が視認可能な幅を有する請求項1から4のいずれかに記載の速読用補助具。
  6. 視認部の中央を示す中央表示部が形成されている請求項1から5のいずれかに記載の速読用補助具。
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