JP3170929B2 - ディジタル信号の量子化器 - Google Patents

ディジタル信号の量子化器

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JP3170929B2 JP2198193A JP2198193A JP3170929B2 JP 3170929 B2 JP3170929 B2 JP 3170929B2 JP 2198193 A JP2198193 A JP 2198193A JP 2198193 A JP2198193 A JP 2198193A JP 3170929 B2 JP3170929 B2 JP 3170929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばディジタルビ
デオ信号をADRC符号化するのに使用される量子化器
に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開昭61−14498
9号公報に記載されているような、2次元ブロック内に
含まれる複数画素の最大値及び最小値により規定される
ダイナミックレンジを求め、このダイナミックレンジに
適応した符号化を行う高能率符号化装置を提案してい
る。また、特開昭62−92620号公報に記載されて
いるように、複数フレームに夫々含まれる領域の画素か
ら形成された3次元ブロックに関してダイナミックレン
ジに適応した符号化を行う高能率符号化装置が提案され
ている。更に、特開昭62−128621号公報に記載
されているように、量子化を行った時に生じる最大歪が
一定となるようなダイナミックレンジに応じてビット数
が変換する可変長符号化方法が提案されている。
【0003】先に提案されているダイナミックレンジに
適応した符号化方法(ADRCと称する)では、ダイナ
ミックレンジDR(最大値MAXと最小値MINの差)
が例えば(8ライン×8画素=64画素)からなるディ
ジタルビデオ信号の2次元的なブロック毎に算出され
る。また、入力画素データからそのブロック内で最小の
レベル(最小値)が除去される。この最小値除去後の画
素データが量子化される。
【0004】この量子化は、元の量子化ビット数(例え
ば8ビット)より少ないビット数例えば4ビットと対応
する216個のレベル範囲に検出されたダイナミックレン
ジDRを分割し、ブロック内の各画素データが属するレ
ベル範囲を検出し、このレベル範囲を示すコード信号を
発生する処理である。
【0005】量子化ビット数が4ビットの場合では、ブ
ロックのダイナミックレンジDRが16個のレベル範囲
に分割されている。最小のレベル範囲に含まれる画素デ
ータが(0000)と符号化され、その上のレベル範囲
に含まれる画素データが(0001)と符号化され、以
下、各レベル範囲に対応して4ビットのコードに符号化
され、最大のレベル範囲に含まれる画素データが(11
11)と符号化される。従って、各画素の例えば8ビッ
トのデータが4ビットに圧縮されて伝送される。受信側
では、受信されたコード信号が代表レベルに復元され
る。この代表レベルは、例えば16個のレベル範囲の夫
々の中央のレベルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のADRCでは、
一般的にブロックの大きさを(M画素×Nライン)と
し、各画素がkビットに符号化されるものとすると、1
ブロック当りで、M×N×k(ビット)のデータ(但
し、ダイナミックレンジDRおよび最小値MINを除
く)が発生する。元のデータ量が圧縮されることに相違
ないが、より発生データ量を減少できることが好まし
い。画像データは、局所相関が強く、ブロックサイズが
大きい程、ブロック毎の処理の冗長度が発生する。例え
ばADRC符号化において、ブロック内の画像の局所的
アクティビィティが低いにも領域では、同一のコード信
号が連続して発生する。このような冗長度を除去するこ
とが好ましい。
【0007】従って、この発明の目的は、従来の量子化
に比してデータ表現の効率を図り、必要な伝送データ量
を削減することができる量子化器を提供することにあ
る。
【0008】この発明の他の目的は、伝送データ量を削
減するとともに、伝送データ量を目標値以下に制御する
ことが可能な量子化器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ブロック毎に選択される量子化ステップ幅に基づいてそ
のブロック内のディジタル信号を量子化する量子化器で
あって、ブロックを分割してなる領域毎に量子化結果の
アクティビィティとしきい値とを比較するための回路
と、アクティビィティがしきい値より小さい領域を一つ
の代表コードに変換するための回路とを有する量子化器
である。
【0010】請求項5記載の発明は、ブロックのダイナ
ミックレンジに適応した可変長の量子化ステップ幅に基
づいてそのブロック内のディジタル信号を量子化する量
子化器であって、ブロックのダイナミックレンジとブロ
ックを分割してなる領域のアクティビィティとを軸とす
る2次元度数分布表を作成するための回路と、2次元度
数分布表を積算形のものへ変換するための回路と、積算
形度数分布表を参照して発生データ量を目標値以下とす
るための第1のしきい値および第2のしきい値を決定す
るための回路と、ダイナミックレンジと第1のしきい値
とに応答して、ディジタル信号を量子化するための回路
と、アクティビィティと第2のしきい値とを比較するこ
とによって、領域毎に量子化結果のアクティビィティが
第2のしきい値より小さい領域を一つの代表コードに変
換するための回路とを有する量子化器である。
【0011】
【作用】ブロック毎に量子化ビット数が規定されてい
る。このブロックを分割してなる領域としては、アクテ
ィビィティが低いものが存在する。アクティビィティが
低い領域では、全画素のデータを伝送する必要がない。
そこで、アクティビィティをしきい値と比較し、しきい
値よりアクティビィティが小さい領域では、その領域の
画素データを一つの代表コードに置き換えることができ
る。その結果、伝送データ量を削減することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、1で示す入力端子にデ
ィジタル情報信号例えばディジタルビデオ信号が供給さ
れる。このディジタルビデオ信号は、1サンプルが8ビ
ットにディジタル化されるとともに、ラスター走査の順
序からブロックの順序にデータの配列が変換されたもの
である。1ブロックは、1フレーム或いは1フィールド
の画面が細分化された結果の図2Aに示す(M画素×N
ライン)の2次元領域である。
【0013】また、この発明では、ブロックサイズより
小さい領域(サブブロック)を形成し、各サブブロック
毎にアクティビィティを検出する。この一実施例では、
図2Bに示すように、M×Nのブロックを4分割した結
果のm×nのサブブロックSB0〜SB3を形成する。
例えば(M=N=8)とされ、(m=n=4)とされ
る。
【0014】図1に戻って説明すると、入力ディジタル
ビデオ信号が最大値検出回路2、最小値検出回路3およ
び遅延回路4に供給される。検出回路2は、各ブロック
の画素データ中の最大値MAXと各サブブロックの画素
データ中の最大値MAX´とを検出する。同様に、検出
回路2は、各ブロックの画素データ中の最小値MINと
各サブブロックの画素データ中の最小値MIN´とを検
出する。遅延回路4は、最大値および最小値を検出する
ために必要な時間、データを遅延させる。ブロック全体
の最大値MAXと各サブブロックの最大値MAX´がレ
ジスタ5に登録され、また、ブロック全体の最小値MI
Nと各サブブロックの最小値MIN´がレジスタ6に登
録される。
【0015】レジスタ5および6の出力が供給される減
算回路7では、最大値から最小値が減算される。その結
果、減算回路7は、ブロック全体のダイナミックレンジ
DR(=MAX−MIN)と各サブブロックのダイナミ
ックレンジDR´(=MAX´−MIN´)とを発生す
る。これらのDRおよびDR´がレジスタ8に登録され
る。このレジスタ8に登録されているブロック全体のダ
イナミックレンジDRが量子化ステップ幅(Δ)発生回
路9に供給される。量子化ビット数を4ビットとする
と、ダイナミックレンジDRが1/24 とされることによ
って、量子化ステップ幅Δが形成される。
【0016】減算回路10では、遅延回路4からのビデ
オデータからブロック全体の最小値MINが減算され、
減算回路7から最小値が除去されたビデオデータが得ら
れる。減算回路10の出力データ及び量子化ステップ幅
Δが量子化回路11に供給される。量子化回路11から
元のビット数(8ビット)より少ないビット数(この例
では4ビット)のコード信号DTが得られる。量子化回
路11は、ダイナミックレンジDRに適応した量子化を
行う。つまり、ダイナミックレンジDRを(24 =1
6)等分した量子化ステップ幅Δで、最小値が除去され
たビデオデータが除算され、商を切り捨てで整数化した
値がコード信号DTとされる。量子化回路11は、除算
回路或いはROMで構成できる。この量子化回路11に
おける量子化は、先に提案されているADRC符号化と
同様のものである。
【0017】量子化回路11からのコード信号DTがデ
ータ変換回路12に供給される。データ変換回路12
は、サブブロックの代表コードを形成する回路を有し、
比較回路13からの識別(ID)フラグに応答してコー
ド信号DTをそのまま出力するか、または一つの代表コ
ードを1サブブロックに関して出力する。比較回路13
には、サブブロックのダイナミックレンジDR´と入力
端子14からのしきい値TH−Pとが供給される。
【0018】この一実施例では、サブブロックのアクテ
ィビィティの指標として、サブブロックのダイナミック
レンジDR´を採用している。ダイナミックレンジDR
´がしきい値TH−Pより小さい場合には、そのサブブ
ロックのアクティビィティが低いと判断される。アクテ
ィビィティとしては、サブブロックの画素データの標準
偏差等を採用することができる。IDフラグは、4個の
サブブロックのそれぞれに関して、比較結果を指示する
ために、1ブロック当りで4ビットを必要とする。一例
として、IDフラグが(0101)の場合では、`1' で
指示されるサブブロックSB1およびSB3のダイナミ
ックレンジDR´がしきい値TH−Pより小さいことを
意味する。
【0019】ダイナミックレンジDR´がしきい値TH
−Pよりも小さいサブブロックでは、そのサブブロック
の全ての画素データが一つの代表コードに変換される。
サブブロック内の画素データの平均値、それらの中間値
等のような代表コードがコード変換回路12で生成され
る。場合によっては、サブブロック内の画素データの最
小値を代表コードとして採用しても良い。
【0020】上述のように、この発明によれば、必要伝
送データ量を減少できる。単にADRCのみの場合に
は、1ブロック当りで、8(DR)+8(MIN)+4
×M×N(ビット)が発生する。これに対して、この発
明によれば、例えば4個のサブブロック中でひとつのも
ののダイナミックレンジDR´がしきい値TH−Pより
小さい場合では、8(DR)+8(MIN)+4(ID
フラグ)+3×M×N+4(代表コード)(ビット)で
ある。両者の発生データ量との差は、M×N−8ビット
であり、ブロックサイズが比較的大きい時には、発生デ
ータ量の低減効果が大きい。常にIDフラグが必要とさ
れるが、ブロックが大きくなるほど、その発生データ量
に占める割合が低下する。
【0021】そして、図1中の出力端子15および16
には、ダイナミックレンジDRおよび最小値MINがそ
れぞれ取り出され、比較回路13からのIDフラグが出
力端子17に取り出され、データ変換回路12の出力コ
ードが出力端子18に取り出される。これらの符号化出
力が図示しないが、フレーム化回路に供給される。フレ
ーム回路は、符号化出力に対して同期信号の付加、エラ
ー訂正符号の符号化処理がなされる。フレーム化回路か
ら取り出された伝送データは、例えば回転ヘッドによっ
て磁気テープに記録される。
【0022】なお、受信(または再生)側は、図示され
てないが、IDフラグを参照してコード信号DTが伝送
されるサブブロックか、代表コードが伝送されるサブブ
ロックかを判別し、代表コードが伝送されるサブブロッ
クに関しては、そのサブブロック内の複数画素のデータ
として代表コードを共通に割り当て、その後ADRCの
復号処理を行う。
【0023】また、0レベルを中心として分布する有符
号の差分データを量子化する場合に、0レベル近傍の低
いアクティビィティの場合のみ0ビット割り当てを行
う。この場合では、0ビット割り当てのサブブロックの
代表コードは、0または量子化ステップ幅の中央値等、
事前に規定された特定コードを使用するので、代表コー
ドの伝送を省略することができる。
【0024】以上の説明では、固定長ADRCに対して
この発明を適用しているが、この発明は、可変長ADR
Cに対しても適用することができる。また、この発明
は、DCTとADRCとを組み合わせたハイブリッド符
号に対しても適用できる。さらに、各サブブロックの必
要量子化ビット数は、サブブロックの標準偏差等から決
定しても良い。よりさらに、この発明は、ディジタルビ
デオ信号に限らずディジタルオーディオ信号の符号化に
対しても適用することができる。
【0025】この発明の他の実施例は、可変長ADRC
に対してこの発明を適用したものであり、また、発生デ
ータ量を所定値以下に制御するバッファリング処理を含
むものである。可変長ADRCは、各画素の割り当てビ
ット数を0、1、2、3、または4ビットの何れかとす
るものである。但し、1ブロック内では、割り当てビッ
ト数が同一である。ダイナミックレンジDRとのしきい
値T1〜T4(T1<T2<T3<T4)との大きさの
関係に基づいて、割り当てビット数xが決定される。
【0026】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
Rが小さいブロックでは、割り当てビット数xを少なく
し、ダイナミックレンジDRが大きいブロックでは、割
り当てビット数xを多くすることで、効率の良い符号化
を行うことができる。即ち、(DR<T1)のブロック
は、コード信号が伝送されず、ダイナミックレンジDR
および最小値MINのみが伝送され、(T1≦DR<T
2)のブロックは、(x=1)とされ、(T2≦DR<
T3)のブロックは、(x=2)とされ、(T3≦DR
<T4)のブロックは、(x=3)とされ、(DR≧T
4)のブロックは、(x=4)とされる。
【0027】かかる可変長ADRCでは、しきい値T1
〜T4を変えることで、発生情報量を制御すること(所
謂バッファリング)ができる。従って、1フィールド或
いは1フレームまたはより短い期間で発生する情報量を
所定値にすることが要求される伝送路例えばディジタル
VTRに対しても、可変長ADRCを適用できる。
【0028】図3は、この発明の他の実施例を示し、レ
ジスタ8に登録されたブロック全体のダイナミックレン
ジDRとサブブロックのダイナミックレンジDR´とが
度数分布作成回路20に供給される。度数分布作成回路
20の出力が積算形度数分布作成回路21に供給され
る。この他の実施例における度数分布表は、DRおよび
DR´の両者をパラメータとする2次元のものである。
【0029】積算形度数分布作成回路21の出力信号が
しきい値決定回路22に供給される。しきい値決定回路
22に対しては、目標値が与えられており、この目標値
と等しいか、それより少ないものに発生データ量を制御
するためのしきい値が決定回路22によって決定され
る。しきい値としては、可変長ADRCのビット割り当
てを決定するためのしきい値T1〜T4とサブブロック
のアクティビィティを判断するためのしきい値TH−P
とが生成される。ROM23には、しきい値を決定する
ための処理を規定するプログラムが格納されている。A
DRCのためのしきい値T1〜T4が量子化ステップ幅
発生回路9に供給される。アクティビィティに対するし
きい値TH−Pが比較回路13に供給される。
【0030】量子化ステップ幅発生回路9には、遅延回
路24を介されたダイナミックレンジDRが供給され
る。回路9では、DRとしきい値T1〜T4とからその
ブロックの量子化ビット数xが決定され、Δ=DR/2
x によって量子化ステップ幅Δか出力される。遅延回路
26を介された最小値除去後の画素データが量子化回路
11に供給され、量子化回路11からは、xビットのコ
ード信号DTが発生する。このコード信号がコード変換
回路12に供給される。さらに、しきい値T1〜T4あ
るいはこのしきい値の組を特定するためのコード信号が
出力端子27に取り出される。
【0031】しきい値TH−Pが比較回路13に供給さ
れる。比較回路13には、遅延回路25を介されたサブ
ブロックのダイナミックレンジDR´が供給される。比
較回路13では、4個のサブブロックのそれぞれのダイ
ナミックレンジDR´としきい値TH−Pとが比較さ
れ、IDフラグが形成される。このIDフラグが出力端
子17に取り出されるとともに、データ変換回路12に
供給される。データ変換回路12では、上述の一実施例
と同様に、IDフラグによりアクティビィティが低いこ
とを指示されるサブブロックのコード信号が代表コード
に変換される。データ変換回路12の出力データが出力
端子18に取り出される。
【0032】出力端子15および16に現れるDRおよ
びMIN、出力端子17に現れるIDフラグ、出力端子
18に現れるコード信号、出力端子27に現れるしきい
値T1〜T4あるいはしきい値の組を規定するコード信
号がフレーム化回路(図示しない)に供給される。フレ
ーム化回路において、記録データへのフォーマット化、
エラー訂正符号の符号化等の処理がされる。そして、必
要に応じてチャンネル符号化の処理がされてから伝送
(記録)される。
【0033】他の実施例におけるバッファリング処理に
ついて説明する。最初に、理解の簡単のために、ブロッ
クのダイナミックレンジDRのみの度数分布および積算
形度数分布について説明する。1フレーム等の所定期間
のダイナミックレンジDRの度数が図4Aに示すものと
する。図4Aにおいて、横軸が0〜255までのDRで
あり、縦軸が度数(ブロック数単位)である。DRの軸
に対してT1〜T4のしきい値を適用した時に、各範囲
に含まれるブロック数がN0〜N4で表されている。
【0034】この度数分布において、DRの大きい方か
ら小さい方へ各度数を積算することによって作成される
積算形度数分布を図4Bに示す。しきい値T1〜T4の
それぞれにおける積算度数をS1〜S4とすると、発生
データ量Iは、次式で表される。 I=S1+S2+S3+S4=(N1+N2+N3+N4)+(N2+N3+ N4)+(N3+N4)+N4=N1+2N2+3N3+4N4
【0035】従って、しきい値T1〜T4の値によっ
て、所定期間の発生データ量を所定のもの例えば目標と
するビットレート以下に制御することができる。実際に
は、個々のしきい値を制御することは、複雑であり、4
個のしきい値T1〜T4を一組とし、複数の組を用意
し、最適なしきい値の組を決定する。上述のように、積
算形度数分布表を一旦作成しておけば、しきい値の組の
それぞれと対応する発生データ量の算出を迅速とでき
る。
【0036】他の実施例では、図5に示すように、ブロ
ック全体のDRを横軸とし、サブブロックのDR´を縦
軸とする2次元度数分布を回路20が作成する。すなわ
ち、あるDRを有するブロックに関して、そのブロック
内のサブブロックのそれぞれのDR´が度数が登録され
る。図5は、度数分布表の一例であって、省略した部分
の度数は、簡単のため全て0としている。
【0037】次に、図5の度数分布を積算形の度数分布
に変換する。度数分布の作成と積算形の度数分布は、メ
モリとその制御回路とで行うことができる。最初にDR
軸に沿ってDRの大きい方から小さい方へ積算する。次
に、DR´軸に沿ってDR´の大きい方から小さい方へ
積算する。その結果、図6に示す積算形の2次元度数分
布表が得られる。Mは、バッファリング処理が行われる
所定期間に含まれるサブブロックの総数であり、ここで
は、所定期間内のブロック数の4倍の数である。この図
6は、ADRC用のもので、バッファリング単位内に含
まれるサブブロックの総数を求めるのに使用される。
【0038】また、上述のように、サブブロックのDR
´がしきい値TH−P以上の場合には、可変長ADRC
によって符号化される。若し、DR´がしきい値TH−
Pより小さい場合には、そのサブブロックに対しては、
代表コードの割り当てがなされる。よって、サブブロッ
クのダイナミックレンジDR´の軸については、その小
さい方から大きい方へ積算値を登録する。このようにし
てサブブロック用の表である図7が得られる。
【0039】この積算形2次元度数分布表にブロックダ
イナミックレンジDRに対するしきい値(T1〜T4)
とサブブロックしきい値TH−Pとを適用する。図6お
よび図7では、簡単のためT1〜T4の中の一つのしき
い値T1と一つのサブブロックしきい値TH−Pとが示
されている。ADRC符号化がなされる領域での発生デ
ータ量は、前述と同様に、TH−P上の積算度数値から
算出できる。図6の例では、T1=4、TH−P=5と
され、これらの値が交叉する位置の度数(M−42)が
DRがT1以上で、DR´がTH−P以上のサブブロッ
ク数である。このM−42個が1ビット割り当てのサブ
ブロック数となる。
【0040】ブロック内のサブブロック数を4とし、サ
ブブロック内の画素数をP個とすると、ブロック数は、
座標(4,0)のM−37の1/4となる。この方式に
おいて、T1>TH−Pであるのは言うまでもない。D
R、MIN、IDフラグは、ブロック毎に必要であり、
サブブロック内の画素データの割り当てビット数が1ビ
ットであるので、ADRC符号化される部分の発生情報
量は、 {(8+8+4)×(M−37)/4}+{1×P×(M−42)}(ビット) である。
【0041】また、しきい値TH−P以下のサブブロッ
クの情報量は、図7から算出される。図7は、DRを大
きい方から小さい方へ積算した後、DR´を小さい方か
ら大きい方へ積算したものである。しきい値TH−P以
下のサブブロック数を算出するためである。等号の関係
で、TH−Pの一つ下の値を参照することになる。TH
−P以下のサブブロックには、ブロック割り当てビット
数xと同じビット数の代表コードを伝送するので、これ
も実際には、DRしきい値(T1〜T4)の座標の値を
加算すればよい。
【0042】図7の例では、TH−P=5であり、DR
´=4とT1=4とから、各画素のコード信号の代わり
に代表コードが用いられた結果の発生データ量は、1×
5ビットである。よって、図5、図6および図7の例に
おける最終発生データ量は、 {(8+8+2)×(M−37)/4}+{1×P×(M−42)}+{1×5 }(ビット) である。
【0043】一般的にADRC符号化用の図6におい
て、T1〜T4とそれぞれ対応している1から4ビット
割り当ての表の値をS1、S2、S3、S4と表し、ブ
ロック数をL/Kと表し、図7の1から4ビット割り当
ての表の値をR1、R2、R3、R4と表すと、発生デ
ータ量は、次の式で表される。 (8+8+q)×L/K+(S1+S2+S3+S4)×P+(R1+R2+R 3+R4) 但し、Kは1ブロック内のサブブロック数、qはIDフ
ラグのビット数である。このようにして求められた発生
データ量が目標値以下となるように制御することによっ
て、バッファリングが可能となる。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、アクティビィティが
しきい値以下の小領域(サブブロック)に関しては、一
つの代表コードを伝送すれば良いので、伝送データ量を
削減することができる。また、アクティビィティが低い
小領域のみ、代表コードが使用されるので、情報量を削
減しても、復元画像の画質の劣化が小さい。さらに、伝
送データレートが一定とされる時には、削減したデータ
量を他のアクティビィティがより高い領域の符号化に用
いることができるので、復元画像の画質を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロック図である。
【図2】この発明におけるブロックの分割の一例を示す
略線図である。
【図3】この発明の他の実施例のブロック図である。
【図4】ダイナミックレンジの度数分布および積算形の
度数分布の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明の他の実施例における2次元の度数分
布表の一例を示す略線図である。
【図6】この発明の他の実施例におけるADRC用の積
算形の度数分布表の一例を示す略線図である。
【図7】この発明の他の実施例におけるサブブロック用
の積算形の度数分布表の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
11 量子化回路 12 コード信号を代表コードに変換するデータ変換回
路 13 サブブロックのダイナミックレンジとしきい値を
比較する比較回路 20 度数分布作成回路 21 積算形度数分布作成回路 22 しきい値決定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−144989(JP,A) 特開 昭62−92620(JP,A) 特開 昭62−128621(JP,A) 特開 平1−114177(JP,A) 特開 昭63−158989(JP,A) 特開 平3−214987(JP,A) 特開 平4−189089(JP,A) 特開 平4−302534(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック毎に選択される量子化ステップ
    幅に基づいてそのブロック内のディジタル信号を量子化
    する量子化器であって、 上記ブロックを分割してなる領域毎に量子化結果のアク
    ティビィティとしきい値とを比較するための手段と、 上記アクティビィティが上記しきい値より小さい上記領
    域を一つの代表コードに変換するための手段とを有する
    量子化器。
  2. 【請求項2】 ブロック毎に選択される量子化ステップ
    幅に基づいてそのブロック内のディジタル信号を量子化
    する量子化器であって、 上記ブロックを分割してなる領域毎に量子化結果のアク
    ティビィティとしきい値とを比較するための手段と、 上記アクティビィティが上記しきい値より小さい上記領
    域を一つの代表コードに変換するための手段と、 上記代表コードへの変換がされたかどうかを、上記ブロ
    ック内の上記領域のそれぞれに関して識別するために、
    フラグを発生するための手段を有する量子化器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の量子化器
    であって、 上記アクティビィティが上記特定領域のダイナミックレ
    ンジであることを特徴とする量子化器。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の量子化器
    であって、 上記量子化結果は、上記ブロックの最大値および最小値
    の差であるダイナミックレンジに適応する量子化結果で
    あることを特徴とする量子化器。
  5. 【請求項5】 ブロックのダイナミックレンジに適応し
    た可変長の量子化ステップ幅に基づいてそのブロック内
    のディジタル信号を量子化する量子化器であって、 上記ブロックのダイナミックレンジと上記ブロックを分
    割してなる領域のアクティビィティとを軸とする2次元
    度数分布表を作成するための手段と、 上記2次元度数分布表を積算形のものへ変換するための
    手段と、 上記積算形度数分布表を参照して発生データ量を目標値
    以下とするための第1のしきい値および第2のしきい値
    を決定するための手段と、 上記ダイナミックレンジと上記第1のしきい値とに応答
    して、上記ディジタル信号を量子化するための手段と、 上記アクティビィティと上記第2のしきい値とを比較す
    ることによって、上記領域毎に量子化結果の上記アクテ
    ィビィティが上記第2のしきい値より小さい上記領域を
    一つの代表コードに変換するための手段とを有する量子
    化器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の量子化器において、上記
    積算形の度数分布表は、可変長符号化のための第1の積
    算形度数分布表と上記領域用の第2の積算形度数分布表
    とからなることを特徴とする量子化器。
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