JP3170633U - 格子戸 - Google Patents

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裕保 玉田
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Abstract

【課題】防犯上の安全性を維持しつつ、居住者の利便性を高めることができる格子戸を提供する。【解決手段】格子戸1は、引違い窓における外側ガラス戸の隣に配置されるとともに、内側ガラス戸によって閉鎖される窓枠の開口部に嵌込まれる。また、格子戸1は、窓枠に固定状態で取付けられ内側に開口窓を有する枠状の固定フレーム25と、通気可能な格子部42を有し、固定フレーム25に対して支持され、開口窓を閉鎖する閉鎖位置、及び開口窓を開放する開放位置の間で回動可能な格子状扉体27と、格子状扉体27が開くことを規制するとともに、室内側からのみ開錠操作可能なロック部28とを具備する。また、格子状扉体27は、左側開き戸40及び右側開き戸41によって観音開きとなっている。【選択図】図3

Description

本考案は、格子戸に関するものであり、特に、窓枠に取付けられ外気を室内に取込むことが可能な格子戸に関するものである。
本考案者は、先にこの種の格子戸を提案している(特許文献1参照)。この格子戸は、図5に示すように、左右一対のガラス戸71,72を引違い可能に支持する既設の窓枠73に後付けされるものであり、ガラス戸71,72の一方(ここでは、外側のガラス戸71を例示)の隣の開口部74、すなわち他方のガラス戸72によって閉鎖される窓枠73の開口部74に嵌込まれる。この例によれば、内側のガラス戸72を開くことにより、格子戸70を通して、外気を室内に取入れたり室内の換気を行ったりすることができる。また、ガラス戸71及び格子戸70の移動を規制することで、内側のガラス戸72を開いたまま就寝した場合でも、防犯上の安全性を保つことが可能である。また、格子戸70に網戸75を重ねるようにすれば、虫等が室内に侵入することも防止できる。なお、格子戸70の厚みは外側のガラス戸71と同等またはそれ以下であるため、窓枠73に格子戸70を装着したままでも、内側のガラス戸72を自在に開閉することが可能である。
しかし、上記の格子戸70によれば、使い勝手の点で改善の余地があった。具体的には、格子戸70は窓枠73に固定状態で取付けられるため、窓枠73の開口部74が常に閉鎖された状態となり、開口部74を通して人やペットが出入りしたり、物を出し入れしたりすることができなかった。
これに対し、必要に応じて開口部74を開放できるように、窓枠73に格子戸70を着脱自在に装着することも想到し得る。ところが、これによれば、防犯上の安全性が維持されなくなり、また取外した格子戸70を収納するためのスペースが必要となるため、改善策としては好ましくない。
そこで、本考案は、上記の実状に鑑み、防犯上の安全性を維持しつつ、居住者の利便性を高めることができる格子戸の提供を課題とするものである。
本考案にかかる格子戸は、
「一対のガラス戸を引違い可能に支持する窓枠に取付けられ、一方の前記ガラス戸の隣に配置されるとともに、他方の前記ガラス戸によって閉鎖される前記窓枠の開口部に嵌込まれる格子戸であって、
前記窓枠に固定状態で取付けられ内側に開口窓を有する枠状の固定フレームと、
通気可能な格子部を有し、前記固定フレームに対して支持され、前記開口窓を閉鎖する閉鎖位置、及び前記開口窓を開放する開放位置の間で回動可能な格子状扉体と、
該格子状扉体が前記閉鎖位置から前記開放位置に回動することを規制するとともに、室内側からのみ開錠操作可能なロック部と
を具備する」
ことを特徴とするものである。
ここで、本考案の格子戸が取付けられる引違い窓は、出入り口として使用される窓(いわゆる「掃き出し窓」)でもよく、出入り口としては使用されない一般的な窓(中窓や小窓)でもよい。また、「窓枠」は、アルミニウム等金属製の窓枠(いわゆるサッシ枠)でもよく、和風である木製の窓枠でもよい。
また、本考案の「格子戸」は、網戸と併用してもよく、網戸を備えることなく使用してもよい。なお、網戸を備えない場合には、格子部に網部材を張設することにより、虫等の侵入を阻止することが可能となる。また、「格子戸」は、外側のガラス戸の隣に取付けてもよく、内側のガラス戸の隣に取付けてもよい。
また、「固定フレーム」を窓枠に固定状態で取付ける構成としては、例えば、上下方向に摺動可能に支持され、窓枠のレール(サッシ枠の場合)または敷居の溝(木製の窓枠の場合)に嵌合する係合部と、係合部をレールまたは敷居の溝に嵌合させた状態で固定する螺子部材とを備えて構成することができる。
また、「開口窓」は、枠状の固定フレームの内側に形成された開口部分である。この「開口窓」は、格子戸全体に亘って形成してもよいが、例えば右半分や下半分など、一部分にのみ形成してもよい。また、互いに分割された複数の開口窓を形成するようにしてもよい。また、「格子状扉体」の開く方向は室内側でも室外側でもよいが、格子戸の室外側に網戸が配置された場合には、室内側に向かって開く構成を採用することが望ましい。なぜなら、網戸を移動(スライド)させる前に格子状扉体を開くことが可能となるからである。
また、「格子部」は、刃物等で容易に切断することのできない材質、例えばステンレス、鋼鉄、またはアルミニウム等の金属で形成することが好ましい。
また、「ロック部」としては、例えば、固定フレームの上部または下部の内面(室内側の面)に配置され、格子状扉体が閉鎖位置のとき、格子状扉体に向かって突出させることで、格子状扉体の上面または下面に係合する係合ピンと、この係合ピンを係合位置と非係合位置との間で上下方向に摺動可能に支持する支持部材と、係合ピンを係合位置または非係合位置で保持する保持部材と、から構成することができる。また、鍵で開閉する錠を別途備え、この錠によって格子状扉体の回動を規制するようにしてもよい。さらに、格子状扉体が開放位置から閉鎖位置に回動した際、その動作に連動して(またはバネ等の付勢力を利用して)自動的にロックされるように構成してもよい。
本考案によれば、格子戸が、一方のガラス戸の隣、すなわち他方のガラス戸によって閉鎖される窓枠の開口部に嵌込まれると、一方のガラス戸及び格子戸は、窓枠の開口部内で同一平面上(例えば同じレール上)に並んで配置され、互いに左右方向への移動が規制される。そして、他方のガラス戸を開くこと(すなわち一方のガラス戸と重ね合わせること)により、格子戸を通して、外気を室内に取入れることが可能となる。
特に、本考案の格子戸は、窓枠に固定状態で取付けられる枠状の固定フレームと、固定フレームの開口窓を開閉する格子状扉体とを備えるため、格子状扉体を開放位置に回動させると、固定フレームの開口窓が開放され、開口窓を通って人やペットが出入りしたり、物を出し入れしたりすることが可能になる。
また、格子戸にはロック部が設けられ、格子状扉体が閉鎖位置から開放位置に回動することが規制されている。このため、開口窓を閉鎖状態に保持することができ、例えば、他方のガラス戸を開いたまま就寝した場合でも、防犯上の安全性を保つことが可能となる。また、ロック部の開錠操作は、室内側でしか行うことができない。したがって、室外からアクセスできないロック部は、比較的シンプルに構成した場合でも、安全性を保つことができる。
また、本考案の格子戸において、
「前記格子状扉体は、前記開口窓の左側の領域を開閉する左側開き戸と、前記開口窓の右側の領域を開閉する右側開き戸とを備え、前記左側開き戸及び前記右側開き戸が、前記開口窓の左右両側に向かって夫々別々に開くように支持されている」
構成とすることができる。
ここで、「左側開き戸」及び「右側開き戸」における左右方向の幅(横幅)は、互いに同じ大きさであってもよく、互いに異なる大きさであってもよい。つまり、夫々の横幅の和が開口窓における開口幅に略一致していれば、夫々の横幅の比率は互いに異なっていても良い。
本考案によれば、格子状扉体は、いわゆる「観音開き」となっており、左側開き戸及び右側開き戸を、開口窓の左右両側に向かって夫々別々に開くことが可能になっている。このため、開口窓を、必要に応じて、部分的にまたは全体的に開放することができ、使い勝手をさらに高めることが可能になる。また、これらの開き戸は、開口窓の左右両側に分かれて開かれるため、格子状扉体全体を一枚扉で構成したものに比べ、開口窓を開放した際の突出量を少なくでき、格子状扉体が室内に配置された他の物品と干渉したり、歩行の障害となったりする可能性を低減できる。
また、本考案の格子戸において、
「前記固定フレームの左右端部側に重ねられ、夫々左右外方向に延出して取付けられる一対の延出部材をさらに備え、
互いに重ねられた前記延出部材及び前記固定フレームの内、一方の部材には横長の長孔が形成され、他方の部材には前記長孔と重なり合う位置に雌螺子部が形成されている」
ことを特徴とするものである。
ところで、格子戸を窓枠に嵌込む際には、格子戸と一方のガラス戸との間、及び格子戸と窓枠の一端側との間に、隙間が生じないようにすることが好ましい。ところが、窓枠のサイズは一般に統一されていない。そこで、従来は、既成の窓枠の大きさに応じた多種類のサイズの格子戸を予め用意したり、注文を受けた後に希望のサイズで格子戸を作製したりしていた。しかし前者の方法では、多種類の格子戸を製造しなければならないため、製造管理及び在庫管理が煩雑となり、一方、後者の方法では、一品ごとの生産となるため製造価格が嵩むとともに納品まである程度期間を要する、という問題を有していた。
これに対し、本考案の格子戸によれば、固定フレームの左右端部側には、夫々一対の延出部材が左右外方向に延出して取付けられている。このため、固定フレームの左右両端から突出する延出部材の突出量を窓枠のサイズに合わせて調整することにより、窓枠の開口部内に隙間が生じないように嵌込むことが可能となる。ここで、互いに重ねられた延出部材及び固定フレームの内、一方の部材には横長の長孔が形成され、他方の部材には長孔と重なり合う位置に雌螺子部が形成されているため、長孔を通して雌螺子部に雄螺子を締結することにより、固定フレームに対して延出部材を固定でき、また、雄螺子を弛めることにより、延出部材を左右方向にスライドさせ幅方向の長さを変えることができる。
また、本考案の格子戸において、
「前記延出部材及び前記固定フレームには、夫々少なくとも一部が互いに重なり合う複数の通気孔が形成されている」
ことを特徴とするものである。
これによれば、延出部材及び固定フレームには、複数の通気孔が設けられているため、全体の通気量を増加させ、快適性をさらに向上させることができる。また、夫々の通気孔は、延出部材を左右方向に移動させても、少なくとも一部が互いに重なり合うため、通気状態を確保することができる。
このように、本考案の格子戸によれば、防犯上の安全性を維持しつつ、居住者の利便性を高めることができる。
本実施形態の格子戸を取付けた引違い窓を、一部を切断して室内側から見た斜視図である。 格子戸を室内側から見た斜視図である。 格子状扉体を開いた状態の格子戸を室内側から見た斜視図である。 (a)は高さ調整手段を室内側から見た斜視図であり、(b)は幅調整手段を分解して室内側から見た分解斜視図である。 従来の格子戸を取付けた引違い窓の構成を示す横断面図である。
以下、本実施形態の格子戸1について図1乃至図4に基づき説明する。また、格子戸1の説明に先立ち、格子戸1が取付けられる引違い窓2の構成について説明する。なお、本実施形態に記載された「右」及び「左」は、室内側から格子戸1を見た場合の方向である。
図1に示すように、引違い窓2は、建物の躯体(図示しない)に固定された既設の掃き出し窓であり、重ねられた際に室外側に配置される一方のガラス戸3(以下「外側ガラス戸3」と称す)と、室内側に配置される他方のガラス戸4(以下「内側ガラス戸4」と称す)と、外側ガラス戸3及び内側ガラス戸4を引違い可能に支持する窓枠5とを備えて構成されている。外側ガラス戸3及び内側ガラス戸4は、ガラス板7と、パッキン8を介してガラス板7を支持する框9とからなる。また、窓枠5は、上枠11、下枠12、及び縦枠13から構成され、また、上枠11及び下枠12の内面には、外側ガラス戸3及び内側ガラス戸4を夫々左右方向に摺動可能に支持する外側レール15及び内側レール16が形成されている。
また、本例の引違い窓2には網戸18が備えられている。網戸18は、枠状のフレーム20、及びフレーム20に張設された網部材21からなり、外側レール15のさらに室外側に形成された網戸用レール19によって、左右方向に摺動可能に支持されている。
格子戸1は、窓枠5に後付けされるものであり、外側ガラス戸3の隣(外側レール15上)に配置されるとともに、内側ガラス戸4によって閉鎖される窓枠5の開口部23に嵌込まれる。図2に示すように、格子戸1は、窓枠5(図1参照)の外側レール15に固定状態で取付けられる矩形枠状の固定フレーム25と、固定フレーム25の開口窓26(図3参照)を閉鎖する閉鎖位置、及び開口窓26を開放する開放位置(図3参照)との間で回動可能に支持された格子状扉体27と、格子状扉体27が閉鎖位置から開放位置に回動することを規制するロック部28と、既設の窓枠5に合致するように、格子戸1における高さ方向の大きさを調整可能な高さ調整手段29と、格子戸1における左右方向の大きさを調整可能な幅調整手段30と、を備えて構成されている。
固定フレーム25は、上下方向に立設された一対の支柱部31と、一対の支柱部31の上部に架設された上側塞板32と、一対の支柱部31の下部に横設された下側塞板33と、一対の支柱部31の左右外側に夫々設けられた左側塞板34及び右側塞板35とから枠状に構成され、一対の支柱部31、上側塞板32、及び下側塞板33によって囲まれた領域が、人が出入りすることが可能な大きさ(例えば縦180cm,横57cm)の開口窓26となっている。また、左側塞板34及び右側塞板35には、横長の通気孔37が上下方向に複数個形成されている。通気孔37は、左側塞板34及び右側塞板35の上端部分から下端部分まで全体的に形成されているが、上部、下部及び中間部には通気孔37が形成されていない部分があり、該部分には雌螺子部38が形成されている(図4(b)参照)。
一方、格子状扉体27は、図2及び図3に示すように、開口窓26の左半分の領域を開閉する左側開き戸40と、開口窓26の右半分の領域を開閉する右側開き戸41とを備え、左側開き戸40及び右側開き戸41が、開口窓26の左右中央から室内の左右両側に向かって夫々別々に開くように支持されている。左側開き戸40及び右側開き戸41は、左右対称の形状であり、通気可能な金属製の格子部42と、格子部42の周囲を囲む矩形枠状の框枠43と、框枠43の左右方向外側の側面を開口窓26の左右両側の内面に接続するとともに、鉛直方向を軸方向として框枠43を回動可能に支持する複数のヒンジ部材44とを備えている。なお、格子部42は、刃物等で切断することのできない金属製の線材によって構成され、網目の大きさは人の手が入らない程度の大きさに形成されている。
また、左側開き戸40及び右側開き戸41の上面及び下面には、挿入孔46が設けられており、後述するロック部28の係合ピン50が挿入孔46に挿入されることで、左側開き戸40及び右側開き戸41が閉鎖位置で保持されるようになっている。
ロック部28は、上側塞板32における室内側の面に取付けられた左右一対の上側施錠部48と、下側塞板33における室内側の面に取付けられた左右一対の下側施錠部49とから構成されている。上側施錠部48及び下側施錠部49は、互いに同一の構成であり、格子状扉体27が閉鎖位置のとき、格子状扉体27に向かって突出させることで、左側開き戸40及び右側開き戸41の挿入孔46に挿入され係合する係合ピン50と、係合ピン50を係合位置(突出位置)と非係合位置(後退位置)との間で上下方向に摺動可能に支持する摺動支持部材51とを備えている。なお、係合ピン50の周面には突起(図示しない)が形成されており、突起を摺動支持部材51に形成された縦溝51a内に位置させることで上下方向への摺動が可能となり、一方、係合ピン50が係合位置または非係合位置のときに、係合ピン50を一定方向に回転させると、突起が摺動支持部材51に形成された横溝51bに挿入され、係合ピン50を係合位置または非係合位置の高さで停止させることが可能になっている。つまり、係合ピン50の回転によって上下方向に摺動可能な状態と摺動しない状態とに切替えられ、上下方向の摺動によって係合状態(施錠状態)と非係合状態(開錠状態)とに切替えられるようになっている。
また、左側開き戸40及び右側開き戸41の略中央の高さにおける突合せ部分には、閉鎖位置での左側開き戸40及び右側開き戸41のガタツキを防止する煽防止部53が設けられている。この煽防止部53は、左側開き戸40に設けられ右側開き戸41側に突出することにより右側開き戸41の側面に設けられた挿入孔41aに挿入される止めピン54と、止めピン54を左右方向に摺動可能に支持する支持部材55とを備えている。つまり、止めピン54を右側に移動して挿入孔41aに挿入させると、左側開き戸40及び右側開き戸41に止めピン54が横架された状態となり、左側開き戸40及び右側開き戸41の回動が規制され、一方、止めピン54を左側に移動して挿入孔41aから抜き取ると、左側開き戸40及び右側開き戸41の係合状態が解除される。
一方、図2及び図4(a)に示すように、高さ調整手段29は、格子戸1における縦方向の大きさが、既設の窓枠5における開口部23の高さに一致するように、すなわち上枠11(図1参照)及び下枠12に形成された外側レール15に固定できるように、上下方向の大きさを調整するものであり、四角形の筒状部材からなる支柱部31の上部側及び下部側に夫々嵌挿され、上下方向に摺動可能な四角柱状の係合部59を備えている。係合部59の先端には、縦スリット状の切欠溝60が形成されており、切欠溝60を外側レール15に嵌合わせるように、支柱部31から突出する係合部59の突出量を調整することが可能になっている。また、係合部59が嵌挿された支柱部31(特に室内側の面)には縦長の長孔61が形成され、長孔61に重なり合う係合部59には雌螺子部62が形成されており、室内側から長孔61を通して雌螺子部62に雄螺子63を締付けることにより、係合部59が調整された突出長さで保持されるようになっている。
また、図2及び図4(b)に示すように、幅調整手段30は、一部分が左側塞板34及び右側塞板35の室内側に重ねられ、夫々左右外方向に延出して取付けられる一対の延出部材64を備えている。延出部材64には横長の長孔67が形成され、左側塞板34及び右側塞板35に形成された雌螺子部38に重なり合うようになっている。つまり、室内側から長孔67を通して雌螺子部38に雄螺子68を締付けることにより、左側塞板34及び右側塞板35に対して一対の延出部材64を夫々固定でき、また、雄螺子68を弛めることにより延出部材64を左右方向にスライドさせることが可能になっている。
また、延出部材64には、横長の通気孔66が、上下方向に複数形成されており、通気孔66を通して外気を室内に取入れることが可能になっている。特に、通気孔66は、左側塞板34及び右側塞板35に形成された通気孔37と重なり合う位置に形成されており、延出部材64を左右方向に移動させても(調整しても)通気孔37,66が塞がれず、通気状態が確保されるようになっている。
次に、格子戸1の取付方法について説明する。まず、格子戸1を外側ガラス戸3の隣の開口部23に挿入し、下側の係合部59に形成された切欠溝60を、下枠12に形成された外側レール15に嵌合わせる。その後、上側の係合部59を、その切欠溝60が上枠11の外側レール15に嵌合わされるまで(突当たるまで)伸ばし、その状態で雄螺子63を、長孔61を通して雌螺子部62に締付ける。これにより、格子戸1の上端部分及び下端部分がともに外側レール15に嵌合し、外側レール15に固定された状態となる。なお、雄螺子63は室内側からのみ操作可能であるため、雄螺子63を緩ませて格子戸1を外そうとする不正な行為が抑止される。
その後、左側の延出部材64を左側にスライドさせ、その左側の側面を外側ガラス戸3の端面に突当てる。また、右側の延出部材64を右側にスライドさせ、その右側の端面を窓枠5の右側の内面に突当てる。その後、室内側から長孔67を通して雌螺子部38に雄螺子68に締結すれば、一対の延出部材64が左側塞板34及び右側塞板35に固定され、格子戸1を隙間なく開口部23に取付けることが可能となる。
続いて、格子戸1の使用方法について説明する。格子戸1が、開口部23に嵌込まれると、外側ガラス戸3及び格子戸1は、窓枠5の開口部23内で外側レール15上に並んで配置される。このため、内側ガラス戸4を開くことにより、網戸18及び格子戸1を通して、外気を室内に取入れることが可能となるとともに、虫等の侵入が防止される。
一方、図3に示すように格子状扉体27(左側開き戸40及び右側開き戸41)を室内側に開き、さらに網戸18を網戸用レール19に沿って左側にスライドさせれば、開口窓26が開放され、開口窓26を通って人やペットが出入りしたり、物を出し入れしたりすることが可能になる。また、開口窓26に布団を干すことも可能になる。さらに開口窓26を開放することにより、居住者に開放感を与え、快適性を高めることも可能になる。
また、左側開き戸40及び右側開き戸41を開いたままカーテン(図示しない)を閉めれば、格子戸1の開口窓26とカーテンとの間に隙間が生じ、ひいてはカーテンを閉めた場合でも、外気を室内に効率よく取入れることが可能になる。
このように、本実施形態の格子戸1によれば、開口窓26が開放されるため、開口窓26を通って人やペットが出入りしたり、物を出し入れしたりすることが可能になり、利便性を高めることができる。
また、本実施形態の格子戸1によれば、ロック部28によって、格子状扉体27が閉鎖位置から開放位置に回動することが規制されているため、開口窓26を閉鎖状態に保持することができ、内側ガラス戸4を開いたまま就寝した場合でも、防犯上の安全性を保つことができる。特に、ロック部28の開錠操作は、室内側でしか行うことができない。したがって、室外からアクセスできないロック部28は、比較的シンプルに構成した場合でも、安全性を保つことができる。
また、本実施形態の格子戸1によれば、格子状扉体27が左側開き戸40及び右側開き戸41から構成されているため、部分的にまたは全体的に開放することができ、使い勝手をさらに高めることができる。また、開口窓26を開放した場合でも左側開き戸40及び右側開き戸41の室内側への突出量を少なく抑えることができ、例えば窓際に配置された他の物品(装飾品や観葉植物等)に干渉する可能性を低減できる。また、左側開き戸40は開口窓26の左右中央から左側(すなわち窓枠5の中央側)に開かれるため、左側開き戸40が開かれていることを視覚的に認識させやすい。そのため、格子状扉体27を開けたまま内側ガラス戸4を閉めようとして、内側ガラス戸4が左側開き戸40に衝突し、いずれか一方または双方が破損することを防止できる。
また、本実施形態の格子戸1によれば、格子戸1の高さ及び横幅を夫々簡単に調整できるため、窓枠5のサイズが異なっても、共通の格子戸1を用いることができ、製造管理及び在庫管理を容易にするとともに、低廉化することが可能になる。
また、本実施形態の格子戸1によれば、幅調整手段30では、室内側に配置される延出部材64に長孔67が形成され、室外側に配置される固定フレーム25(右側塞板35または左側塞板34)に雌螺子部38が形成されているため、雄螺子68を締めたり弛めたりする操作が室内側からのみ可能となり、防犯上の安全性をさらに高めることができる。
さらに、本実施形態の格子戸1によれば、通気孔37,66によって全体の通気量を増加させ、外気を効率よく取入れることができる。特に、本実施形態では、夫々の通気孔37,66は横長形状であり、互いに重なる位置に形成されているため、延出部材64を左右方向に移動させても、通気孔が塞がれず、通気状態を確保することができる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、格子戸1を、外側ガラス戸3の隣(外側レール15上)に取付けるものを示したが、内側ガラス戸4の隣(内側レール16上)に取付けるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように外側ガラス戸3の隣に取付けるようにすれば、格子状扉体27を開かなくても(または格子部42の網目に手を挿入しなくても)、他方のガラス戸(本例では内側ガラス戸4)を容易に開閉することが可能になるため、便利である。
また、上記実施形態では、格子状扉体27を、左側開き戸40及び右側開き戸41から観音開きに構成するものを示したが、格子状扉体全体を一枚扉で片開きに構成してもよい。これによれば、格子戸1の横幅が比較的狭い場合であっても、開口窓を大きく形成することができるとともに、ロック部の構成を一層シンプルなものとすることが可能である。
1 格子戸
3 外側ガラス戸(一方のガラス戸)
4 内側ガラス戸(他方のガラス戸)
5 窓枠
23 開口部
25 固定フレーム
26 開口窓
27 格子状扉体
28 ロック部
37 通気孔
38 雌螺子部
40 左側開き戸
41 右側開き戸
42 格子部
61 長孔
62 雌螺子部
63 雄螺子
64 延出部材
66 通気孔
67 長孔
68 雄螺子
特開平10−18725号

Claims (4)

  1. 一対のガラス戸を引違い可能に支持する窓枠に取付けられ、一方の前記ガラス戸の隣に配置されるとともに、他方の前記ガラス戸によって閉鎖される前記窓枠の開口部に嵌込まれる格子戸であって、
    前記窓枠に固定状態で取付けられ内側に開口窓を有する枠状の固定フレームと、
    通気可能な格子部を有し、前記固定フレームに対して支持され、前記開口窓を閉鎖する閉鎖位置、及び前記開口窓を開放する開放位置の間で回動可能な格子状扉体と、
    該格子状扉体が前記閉鎖位置から前記開放位置に回動することを規制するとともに、室内側からのみ開錠操作可能なロック部と
    を具備することを特徴とする格子戸。
  2. 前記格子状扉体は、前記開口窓の左側の領域を開閉する左側開き戸と、前記開口窓の右側の領域を開閉する右側開き戸とを備え、前記左側開き戸及び前記右側開き戸が、前記開口窓の左右両側に向かって夫々別々に開くように支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の格子戸。
  3. 前記固定フレームの左右端部側に重ねられ、夫々左右外方向に延出して取付けられる一対の延出部材をさらに備え、
    互いに重ねられた前記延出部材及び前記固定フレームの内、一方の部材には横長の長孔が形成され、他方の部材には前記長孔と重なり合う位置に雌螺子部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の格子戸。
  4. 前記延出部材及び前記固定フレームには、夫々少なくとも一部が互いに重なり合う複数の通気孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の格子戸。
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