JP3170588U - 園芸用トンネル部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】園芸用トンネルにおける設置作業負担を軽減するとともに、当該園芸用トンネル設置後の農作業負担を軽減し、特に農作業に慣れていない、初心者でも容易に設置しかつ農作業することができ、また、不使用時における当該菜園用トンネルの保管についてもその設置場所についてかさばらないようにするトンネル部材を提供する。【解決手段】園芸用トンネルは、園芸用トンネル部材10と支柱80によって構成される。当該園芸用トンネル部材は可撓性を有するシート状物からなる本体部20と、該本体部両側を閉じる側部31からなり、当該本体部は、支柱で規定された断面形状を有する立体形状に形成し、前記側部は前記支柱で規定された断面形状とほぼ同一の形状を有し、かつ、前記本体部に開口部60を有し、該開口部は本体部の所定の範囲内に当該開口部の始点と終点とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、園芸用トンネル部材と支柱から構成される、野菜、草花、果樹等の栽培に用いられる園芸用トンネルのうち、園芸用トンネル部材に関するものである。
従来から野菜、草花、果樹等の植物の栽培に用いられる園芸用トンネルは、適切な温度を保ち前記植物の生育を図るために塩化ビニール、ポリエチレンなどの通気性のないものが用いられている。また、防虫、防鳥のために通気性の良好なメッシュ状のものが用いられている。
特に現在では、有機栽培あるいは、減農薬、無農薬への関心が高まっているために専業農家あるいは兼業農家のみならず、趣味的な家庭用園芸においても防虫等の効果を図るために、園芸用トンネル部材と支柱から構成される園芸用トンネルが使用されている。
従来の園芸用トンネルは、以下のように設置される。まず、湾曲された支柱を、畝を挟むような状態で、前記彎曲された支柱の両端を土に埋めて固定する。さらに別の支柱を、畝に沿って適当な間隔をあけ、それらを複数立設し、整列させた後に、その彎曲した複数の支柱にならって、その支柱の外部からシート状のものからなる園芸用トンネル部材で前後左右均等に覆った後に、当該支柱に前記シート状のものを固定具等で固定する。
このように複数の彎曲した支柱とその支柱の外部をシート状のもので覆ったものはほぼ半円筒形状を呈する。上記のような半円筒形状の前後左右の4方のうち畝に沿った軸方向の端部(前後方向)は土をかぶせたり縛られたりすることで閉じられ、畝に沿った軸方向と平行な左右方向の端部も、土をかぶせることで閉じられる。このようにして、例えば前記シート状のものがビニール等の通気性のないものであれは、寒冷防止等の温度管理が可能となり、メッシュ状の通気性のあるものであれは虫等の侵入を防ぐことができ、それらの食害を防ぐことができる。
このように、シート状のものは1枚の方形状あるいは長方形状を呈しているために当該シート状のものによって複数の支柱を覆う際に、前後左右均等に、即ち当該支柱の中心とシート状のものの中心を合わせなければ確実に園芸用トンネルを設置することはできない。従って、上記の方法で設置された従来の園芸用トンネルは、作業者が単独で設置するのは困難で複数人の協力によって設置することができるが、作物栽培の経費削減や、趣味的な家庭用園芸においてはそもそも複数人の協力を求めるのは困難であり、なるべく作業者が単独で園芸用トンネルを設置できることが求められている。
また、一旦設置した園芸用トンネルにおいて、間引きあるいは雑草を除去するために、土をかぶせることで閉じられた、畝に沿った軸方向と平行な左右方向の端部を、まくりあげて作業しなければならない。その場合比較的大きな開口部が現れることになり、虫類が侵入することがある。また、シート状のものの材質によっては、中で暖められた空気が流出し温度が低下するといった問題も生じる。さらに、一旦あけた開口部を元に戻す場合に再度畝に沿っている軸方向と平行の端部に土をかぶせて閉じなければならず、上記作業に手間がかかることになる。
特開平8−205695号公報に記載されている発明は、下向きに開口する略U字形断面を有する湾曲板状体を、透明プラスチックで形成して成るトンネル栽培用カバ−である。上記発明におけるトンネル栽培用カバーは透明な合成樹脂で成型したものであるが、従来使用されているシート状のものに比べ重くその設置の作業負担は特段軽減されるものではなく一人で設置作業することは困難である。また、トンネル内での農作業を行うためには、結局当該カバーを外すしかなく、作業終了後再度当該園芸用カバーを設置しなければならない。従って、トンネル設置作業及び農作業の負担を軽減するものではない。又園芸用トンネルの製作コストも大きなものである。
特開平8−205695号公報
本考案は前記の点に着目してなされたもので、本願考案が解決しようとする課題は、園芸用トンネルにおける設置作業負担を軽減するとともに、当該園芸用トンネル設置後の農作業負担を軽減することを課題とする。特に農作業に慣れていない、初心者でも容易に設置しかつ農作業することができることを課題とする。また、不使用時における当該園芸用トンネルの保管についても、その設置場所についてかさばらないようにすることを課題とする。さらに比較的安価に製作することを課題とする。
前記の課題を解決するため、本考案は、園芸用トンネル部材と支柱によって構成される園芸用トンネルにおける前記園芸用トンネル部材であって、当該園芸用トンネル部材は可撓性を有するシート状のものからなる本体部と、前記本体部両端を閉じる側部からなり、当該本体部は、支柱で規定された断面形状を有する立体形状に形成し、前記側部は前記支柱で規定された断面形状とほぼ同一の形状を有し、かつ、前記本体部に開口部を有し、前記開口部は本体部の所定の範囲内に当該開口部の始点と終点とを有するという手段を講じたものである。
本考案に係る園芸用トンネル部材は、支柱と組み合わせることで園芸用トンネルを構成することができる。園芸用トンネル部材は本体部と前記本体部両端を閉じる側部からなり、前記園芸用トンネル部材の本体部の断面形状は支柱の形状に規定される。また側部の形状も支柱に規定された本体部の断面形状とほぼ同一の形状を有している。すなわち、あらかじめ支柱に沿った立体的形状を有しており、その側部も支柱に沿った断面形状とほぼ同一の形状を有しているために、複数の支柱を畝に沿って、かつ畝を挟んで適当な間隔で配置した後に、当該園芸用トンネルをかぶせ、支柱と園芸用トンネルを固定するだけで設置作業が完了するものである。ここで、支柱に沿った形状とは例えば支柱の形状が半円形状あるいは、逆U字形状の場合は、本体部の断面形状も半円形状あるいは逆U字形状でありその側部も本体部の両端に適応させるものであるので半円形状あるいは逆U字形状を呈するものである。もっとも、支柱の形状が前記半円状あるいは逆U字形状を呈するもの以外のものを排除するものではなくそれ以外の形状が含まれることは言うまでもない。
このように本考案に係る園芸用トンネル部材は、本体部の断面形状もそれを閉じる側部の形状も支柱に規定された形状であり、いいかえれば、支柱に沿った形状であるために、支柱を複数並べて配置した後は、当該支柱にかぶせるだけで、園芸用トンネルを設置することができる。従ってトンネル設置作業に慣れていない者でも単独で設置することができるため、園芸用トンネルの設置作業負担は大幅に軽減し、設置する経費を削減できる。また、個人的な家庭用園芸においても、単独で設置できるため好ましいものである。
また、開口部は本体部の所定の範囲内に当該開口部の始点と終点とを有するものであるので、一定の範囲内にある開口部をあければ草取り、間引きなどの農作業ができる。従って、従来の園芸用トンネルのように、畝に沿った軸方向と平行な左右方向の端部における裾部分をまくりあげることがないためその作業負担が減るとともに、開口部も本体部の一部に限られ、虫等の侵入を防ぐことができる。ここで、所定の範囲内とは1つの開口部が本体部の一部に限られるということであり、例えば、支柱を複数立設して園芸用トンネル部材をかぶせて園芸用トンネルを配置した場合に、その開口部の始点と終点が、前記各支柱間に収まるということが好ましい。また不使用時において、本体部及び側部いずれも可撓性を有するシート状のもので作成されているために、折り畳むことができ嵩張ることがない。
また、本考案の園芸用トンネル部材において、開口部は本体中央部の両側に配置するという手段を講じたものである。すなわち、開口部が本体中央部の片方にある場合に、畝の幅が通常より幅広の場合には、開口部がない個所付近、言い換えれば片方にある開口部から園芸用トンネル内部に侵入した場合にその開口部から遠い個所において草取り等の農作業をしなければならない。そのために作業者に対して無理な姿勢を強いることになり負担が大きい。しかしながら、本考案は開口部を園芸用トンネル部材の本体中央部の両側に配置しているので、草取り等の農作業をする際に作業者が無理な姿勢をすることがなくなるものである。
また、本考案の園芸用トンネル部材において、開口部に線ファスナーを使用し、前記線ファスナーの同一軌道上に、引き手を2つ配置するという手段を講じたものである。このように開口部に線ファスナーを取り付けてファスナーで開口することにし、かつ線ファスナーを開口するための引き手を、1つの線ファスナーの軌道上に2つ取り付けることによって、それぞれの引き手を両手で作動させることができ迅速に開口部を開閉させることができる。
また、本考案の園芸用トンネル部材において、本体部及び側部にそれぞれ可撓性を有する縁部を連設し、当該縁部分に鳩目部材を設け、固定具などで地面に前記縁部を固定することができる。従って上記特開平8−205695号公報に記載されている発明に比べ本考案は可撓性を有する縁部を設けているために平坦ではない畑等の地面に沿わせることができ虫類の侵入を防ぐことができる。また、上記発明ではない従来の園芸用トンネルにおいて行われている裾部分に土をかぶせるといった作業が省かれ、比較的強固に園芸用トンネルを配置することができる。尚、上記の通り開口部を有することから作物の間引きや草取りといった作業をする場合は、上記開口部をあけて作業することができるために、上記発明のようにトンネル栽培用カバーを撤去する必要がなく、また、従来の園芸用トンネルで行われていたような裾部分をまくりあげて草取り等の作業をしないので、1度縁部を固定したら、不必要となった園芸用トンネルを撤去するまで当該縁部を固定し続けることができるので、縁部の固定が不十分となることを防ぐことができる。
本考案は、以上の如く構成されるため、園芸用トンネルにおける設置作業負担を軽減するとともに、当該園芸用トンネル設置後の農作業負担を軽減することができる。特に農作業に慣れていない、初心者でも容易に設置しかつ農作業することができる。また、不使用時における当該園芸用トンネルの保管についてもその保管場所において嵩張らないようにすることができる。さらに比較的安価に製作することができる。
以下図示の実施形態を参照して本考案をより詳細に説明する。図1は、第1の実施例における園芸用トンネル部材を支柱にかぶせた斜視図である。図2は図1の園芸用トンネル部材の斜視図におけるA−A断面図である。図3は、第1の実施例における開口部の拡大正面図である。図4は第1の実施例における組立て図である。図5は第2実施例の組立て斜視図である。
好ましい第1の実施例について詳細に説明する。本考案に係る園芸用トンネル部材10は、断面半円状を呈する本体部20と、畝90に沿った軸方向Xと直交する側部31、31と、それに連接された縁部51、51と、畝90に沿った軸方向xと平行な左右方向縁部41、41により構成されている。尚、前記左右方向縁部41、41は本体部20の下部と連設されている。
前記縁部41、41、51、51を除いた本体部20の断面形状は支柱80の形状に規定されており、畝90に沿った軸方向Xと直交する側部31、31は、湾曲した支柱80に沿った形状を呈している。また、前記側部31、31は上記断面半円状を呈する本体部20の両端を閉じるものである。即ち、本体部20と当該側部31、31で構成されるものの断面形状は支柱80に規定された形状である。従って本実施例では支柱80は半円状又は、逆U字状を呈しているため、本体部20と当該本体部20の両端を閉じる当該側部31、31で構成されるものの断面形状はそれに規定された半円状又は、逆U字状の形状を呈している。すなわち本体部20とそれを閉じる前記側部31、31で構成されるものはほぼ半円筒形状又は、半長円形状を呈するものである。
本体部20は、その目的に応じて様々なものを使用することができる。例えば、温室として使用する場合は塩化ビニール、ポリエチレン、ポリエステル等の通気性のないものを使用することにより植物の生育に必要な温度を保つことができる。また通気性を確保しつつ防虫、防鳥の効果を図るためには網目状のいわゆるメッシュ材を使用することができる。尚、側部31、31も同様にすることができる。
本体部20の下部に連設されている畝90に沿った軸方向Xと平行な前記左右方向縁部41、41は虫等の侵入を阻止するために設けられている。当該縁部41、41にはそれぞれ、リング状の鳩目43が複数設けられている。この鳩目43を針金等の固定具44で、地面に固定することができる。その結果従来の園芸用トンネルのように、シート状の左右の裾部分に土をかぶせるといった作業をすることなく虫等の侵入を防止することができる。
同様に、畝90に沿った軸方向Xと直交する側部31、31に連設された縁部51、51も、虫等の侵入を阻止するために設けられている。当該縁部51、51にはそれぞれ、リング状の鳩目43が複数設けられている。この鳩目43を針金等の固定具44で、地面に固定することができる。その結果従来の園芸用トンネルのように、シート状の裾部分をまとめて土をかぶせるといった作業をすることなく虫等の侵入を防止することができる。
開口部60は、前記本体部20に配置されている。前記開口部60は本体部20の所定の範囲内に当該開口部60の始点61と終点62とを有するものである。具体的には本体部20の中央部21付近を始点61とし、当該始点61から支柱80に沿って下降し、左右方向縁部41とほぼ平行に形成し、別の支柱80に沿って中央部21付近に上昇して終点62に至るほぼコの字状あるいはU字状に形成されている。このように開口部60は、本実施例では、後に述べるように複数の支柱80を畝90に沿って畝90を挟むように、言い換えれば、畝をまたぐように適当な間隔をあけて複数の当該支柱80を整列して配置した後に、園芸用トンネル部材10をかぶせるように設置した場合において、当該開口部60は、当該支柱80の間に、開口部60の始点61と終点62を配置している。すなわち当該開口部60は、複数の支柱80と園芸用トンネル部材10とで構成された園芸用トンネルの支柱80、80間に配置されている。従って、開口部60が開口できる範囲は必要最小限に限られており、虫類の侵入を防ぎ、通気性のないシート材の場合は保温効果を失うことは少ない。最も開口部の形状は上記に限られることはなく、一定の範囲内にあれば好ましい。なお、線ファスナー63の代わりに面ファスナーを使用することもでき、ボタン等で開口部60を止めてもよい。また、本実施例では前記開口部60は、本体部20の本体中央部21の両側に配置している。
前記開口部60は線ファスナー63が取り付けられており、引き手64が前記線ファスナー63の同一軌道上に2個取り付けられている。従って両手でそれぞれの引き手64、64を持ち、それらを左右それぞれの始点61および終点62の方向に引き上げることで開口部60を迅速に開口することができる。尚、引き手64、64を両手で引いて開口し、開口片65を本体中央部21付近に覆いかぶせることができる。(図4参照)
支柱80は、あらかじめ下向きのほぼU字状あるいは半円状に形成されている。作業者が必要に応じて任意の長さのものをU字状あるいは半円状に湾曲させてもよい。形状はこれに限られず台形、あるいは山形形状等様々な形状が作物によって選択される。なお、この支柱80は市販品を用いることができる。支柱80は様々なサイズのものを使用することができる。また、材質は一般的に樹脂コ―テイングされた鋼材を使用することができるが樹脂製であってもよく中空あるいは中実いずれでもよい。
組み立て方法として、あらかじめ下向きのほぼU字状あるいは半円状に形成されている支柱80を畝90に沿って、かつ畝90を挟むように、即ち畝90をまたぐように、適当な間隔をおいて複数整列させる(図4参照)。なお、支柱80の端部81、81は地面に差し込まれた状態で、固定されている。その後、園芸用トンネル部材10をほぼ半円筒状に広げ、前記複数の支柱の80の上にかぶせる。園芸用トンネル部材10の断面形状は支柱80の形状に規定された形状であるため、従来の園芸用トンネルのように長方形状のシート状のものの中心線と支柱の中心を合わせる必要がなく、作業者が単独で設置することが可能となる。次に縁部41、41にはそれぞれ、リング状の鳩目43が複数設けられ、縁部51、51にもそれぞれ、リング状の鳩目43が複数設けられている。この複数の鳩目43に複数の針金等の固定具44、44、44、…を差し入れることで、園芸用トンネル部材10を固定し、かつ虫類の侵入を防ぐことができる。また、本体部20の内側に固定部材22を設けることもできる。当該固定部材22は支柱80に固定することができる。このように組たてた第1の実施例では、例えば、白菜、ホウレンソウ、小松菜、キャベツなどの比較的背の低いものを栽培するのに適している。
好ましい第2の実施例について詳細に説明する。本考案に係る園芸用トンネル部材10′は、断面半長円状を呈する本体部20′と、畝90に沿った軸方向Xと直交する、側部31′、31′と、縁部51′、51′と、畝90に沿った軸方向Xと平行な複数の左右方向縁部41′、41′により構成されている。前記本体部20′は、本体上部20a′と複数の本体下部20b′、20b′で構成されている。また前記側部31′、31は′、それぞれ上側部31a′31a′と下側部31b′、31b′で構成されている。尚、前記各左右方向縁部41′は本体部20′における各本体下部20b′に連設されている。
前記縁部41′、41′、51′、51′を除いた本体部20′の断面形状は支柱80′の形状に規定されており、畝90に沿った軸方向Xと直交する側部31′、31′は、湾曲した支柱80′に沿った形状を呈している。また、前記側部31′、31′は上記断面半長円状を呈する本体部20′の両端を閉じるものである。即ち、本体部20′と当該側部31′、31′で構成されるものの断面形状は支柱80′に規定された形状である。従って本実施例では支柱80′は半長円状を呈しているため、本体部20′と当該側部31′、31′で構成されるものの断面形状はそれに規定された半長円状を呈しており、本体部20′とそれを閉じる側部31′、31′で構成されるものは、ほぼ半長円筒形状を呈するものである(図5参照)。
本体部20′における本体上部20a′と、側部31′、31′における上側部31a′31a′は、一体とすることができ、これらの一体となったものは、ほぼ半円筒形状を呈する。また本体上部20a′の下方に位置する複数の本体下部20b′は本体上部20a′及び下側部31b′と、それぞれ複数の留め具75′で、脱着可能に固定されている。本実施例では、本体下部20b′は、本体中央部21′の両側に各5つずつ配置されている。また、上側部31a′の下部に位置する下側部31b′も、上側部31a及び本体下部20b′に、複数の留め具75′で着脱可能に固定されている。すなわち、本実施例における園芸用トンネル部材10′は、本体上部20a′と上側部31a′、31a′とが一体となり、着脱可能な前記各5つの本体下部20b′とそれに、それぞれ、連接されている各5つの左右方向縁部41′と下側部31b′、31b′にそれぞれ、連接されている縁部51′、51′で構成されている。従って、一体となった本体上部20a′と上側部31a′、31a′とを残ししたまま、本体下部20b′と下側部31b′を止め具から取り外すこともでき、また、個別に任意の位置あるいは数の本体下部20b′あるいは下側部31b′をそれぞれ取り外すこともできるので、後述するように材質の異なる通気性のない材質を本体上部20a′及び上側部31a′に使用し、通気性のある材質を、本体下部20b′あるいは下側部31b′に使用することができる。
本体上部20a′と上側部31a′、31a′あるいは本体下部20b′と下側部31b′、31b′を、その目的に応じて様々なものを使用することができる。例えば、温室として使用する場合は塩化ビニール、ポリエチレン、ポリエステル等の通気性のないものを使用することにより植物の生育に必要な温度を保つことができる。また通気性を確保しつつ防虫、防鳥の効果を図るためには網目状のいわゆるメッシュ材を使用することができる。
本体部20′における各本体下部20b′に連設されている畝90に沿った軸方向Xと平行な前記各左右方向縁部41′は、虫等の侵入を阻止するために設けられている。当該縁部41′にはそれぞれ、リング状の鳩目43′が複数設けられている。この鳩目43′を針金等の固定具44で、地面に固定することができる。その結果従来の園芸用トンネルのように、シート状の左右の端部に土をかぶせるといった作業をすることなく虫等の侵入を防止することができる。
同様に、畝90に沿った軸方向Xと直交する側部31、31の下部に位置する下側部31b′31b′に連設された縁部51′、51′も、虫等の侵入を阻止するために設けられている。当該縁部51′、51′にはそれぞれ、リング状の鳩目43′が複数設けられている。この鳩目43′を針金等の固定具44で、地面に固定することができる。その結果従来の園芸用トンネルのように、シート状の端部をまとめて土をかぶせるといった作業をすることなく虫等の侵入を防止することができる。
開口部60′は、前記本体部20′の本体下部20b′に配置されている。前記開口部60′は本体部10′の所定の範囲内に当該開口部60′の始点61′と終点62′とを有するものである。具体的には前記開口部60′は、本体下部20b′の上部付近を始点61′とし、当該始点61′から終点62′に至るほぼコの字状あるいはU字状に形成されている。このように本実施例では、所定の範囲内である1つの本体下部20b′の範囲内に1つの開口部60′が配置されている。従って、開口部60′が開口できる範囲は必要最小限に限られており、虫類の侵入を防ぎ、通気性のないシート材の場合は保温効果を失うことはない。最も開口部60′の形状は上記に限られることはなく、一定の範囲内にあればその形状は問わない。なお、線ファスナー63′の代わりに面ファスナーを使用することもでき、ぼたん等で開口部60′を止めてもよい。また、開口部60′は、前記本体部20′におけるそれぞれの本体下部20b′に配置されているので、本実施例では前記開口部60′は、本体部20′の本体中央部21′の両側に配置されている。
本実施例では前記各開口部60′は線ファスナー63′が取り付けられており、引き手64′、64′が前記線ファスナー63′の同一軌道上に2個取り付けられている。従って両手でそれぞれの引き手64′、64′を持ち、それらを左右それぞれの始点61′および終点62′の方向に引き上げることで、開口片65′を持ち上げ、前記開口部60′を迅速に開口することができる。
支柱80′は、あらかじめ下向きのほぼ半長円状を呈している。作業者が必要に応じて任意の長さのものをU字状あるいは半長円状に湾曲させてもよい。形状はこれに限られず台形、あるいは山形形状等様々な形状が作物によって選択される。なお、この支柱80′は市販品を用いることができる。支柱80′は様々なサイズのものを使用することができるまた、材質は一般的に樹脂コ―テイングされた鋼材を使用することができるが樹脂製であってもよく中空あるいは中実いずれでもよい。
組み立て方法として、あらかじめ下向きのほぼU字状あるいは半長円状に形成されている支柱80′を畝90に沿って、かつ畝90を挟むように、即ち畝90をまたぐように、適当な間隔をおいて複数整列させる(図5参照)。なお、支柱80′の端部81′、81′は地面に差し込まれた状態で固定する。その後、園芸用トンネル部材10′をほぼ半長円筒状に広げ、前記複数の支柱の80′の上にかぶせる。園芸用トンネル部材10′の断面形状は支柱80′の形状に規定された形状であるため、従来の園芸用トンネルのように長方形状のシート状のものの中心線と支柱の中心を合わせる必要がなく、作業者が単独で設置することが可能となる。次に縁部41′、41′に複数設けられているリング状の鳩目43′および、縁部51′、51′設けられているリング状の鳩目43′に複数の針金等の固定具44、44、44、…を差し入れることで、園芸用トンネル部材10′を固定し、かつ虫類の侵入を防ぐことができる。また、本体部20′の内側に固定部材22′を設けることもできる。当該固定部材22′は支柱80′に固定することができる。このように、第2の実施例では、例えば、トマト、ナス、トウモロコシ、あるいは、キュウリ、豆類等のつる状の作物等の比較的背の高いものを栽培するのに適している。特に豆の苗を生育させるために、立てかけた藁を被せることで霜やけを防ぐ必要があるため、園芸用トンネルに一定の高さがある方が便利である。
従来の園芸用トンネルでは、縁部分をまくりあげて開口部を形成していたが、上述の通り裾部分に土をかけて虫類の侵入を防いでいるために、閉じた裾部分の土を振り払ってから当該裾部分をまくりあげなければならない。また、特開平8−205695号に係る発明では、トンネル栽培用カバーを撤去しなければならない。このように作業者が当該園芸用のトンネル内で作業するためには、ある程度大きな開口部を形成しなければならず、防虫あるいは防鳥効果を縮減する恐れがある。また、シート状のものがビニール等の通気性のないものの場合、中の空気が必要以上に流出してしまうことになり、温度管理が困難になる。
しかしながら、本第1実施例に係る園芸用トンネル部材10を使用した園芸用トンネルにおいて、当該トンネル内に植えられている植物の間引きあるいは雑草取り等の世話をする場合は、世話をする箇所に対応する開口部60を開けて、作業することができるので、必要以上に開口部を拡大することなく間引き等の農作業することができ、虫類の侵入や、空気の流出を防止することができるので温度管理が比較的容易に行えることになる。
また、前記第1実施例の園芸用トンネル部材10では、縁部分をまくりあげてトンネル内部の作業を行うことがないため、上記農作業後に土をかけて隙間をふさぐ必要がなく、縁部41、41、51、51の鳩目43を、針金等の固定具44で固定し隙間をふさいだら、当該園芸用トンネルが不必要となり最終的に撤去するまで開くことはない。従って従来の園芸用トンネルに比して、農作業ごとに開閉することがないので強固に設置することができ、強風にも耐えることができる。また、上記発明のようにトンネル栽培用カバーを再び設置する必要がないので、農作業に係る上記一連の動作も、簡易に行うことができ作業負担が少ない。
さらに、当該園芸用トンネル部材10、を保管する場合は、複数の鳩目43に複数の針金等の固定具44、44、44、…を取り外し、本体部分20を持ち上げれば直ちに撤去することができる。本体部20及び側部31、31および縁部41、41、51、51は、可撓性を有するので、小さく折り畳むことができ嵩張ることがない。本体部もビニール、ポリエチレン等のシート材あるいはメッシュ材であるため比較的安価に製造することができる。尚、第2実施例の園芸用トンネル部材10′についても同様である。
第1の実施例における園芸用トンネル部材を支柱にかぶせた斜視図 図1の園芸用トンネル部材を支柱にかぶせた斜視図におけるA−A断面図 第1の実施例における開口部の拡大正面図 第1の実施例における組立て図 第2実施例の組立て斜視図
10 園芸用トンネル部材
20 本体部
21 中央部
31 側部
41 左右方向縁部
51 縁部
43 鳩目
44 固定具
60 開口部
61 始点
62 終点
63 線ファスナー
64 引き手
80 支柱

Claims (4)

  1. 園芸用トンネル部材と支柱によって構成される園芸用トンネルにおける前記園芸用トンネル部材であって、当該園芸用トンネル部材は可撓性を有するシート状物からなる本体部と、前記本体部両側を閉じる側部からなり、当該本体部は、支柱で規定された断面形状を有する立体形状に形成し、前記側部は前記支柱で規定された断面形状とほぼ同一の形状を有し、かつ、前記本体部に開口部を有し、前記開口部は本体部の所定の範囲内に当該開口部の始点と終点とを有することを特徴とする園芸用トンネル部材。
  2. 園芸用トンネル部材において、開口部は本体部における本体中央部の両側に配置するということを特徴とする請求項1記載の園芸用トンネル部材。
  3. 園芸用トンネル部材において、開口部に線ファスナーを使用し、前記線ファスナーと同一軌道上に引き手を2つ以上配置するということを特徴とする請求項1または2記載の園芸用トンネル部材。
  4. 園芸用トンネル部材において、本体部及び側部にそれぞれ可撓性を有する縁部を連設し、当該縁部に鳩目部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の園芸用トンネル部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018183128A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 清二 上山 園芸用トンネル支柱結合具

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