JP3169915U - 仕切板 - Google Patents

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敬男 佐伯
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Abstract

【課題】耐久性や視認性に優れたプラスチック製段ボールを用いながら、必要な形状や大きさに容易に組み立てることができ、また分解・再組み立ても可能な仕切板を提供する。【解決手段】矩形状平板の上辺部から下辺部に向けて貫通する複数の中空部を有するプラスチック製段ボールからなる仕切板10を用意し、プラスチック製段ボールの一方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部が貫通するような突出部1を形成し、プラスチック製段ボールの他方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部を寸断するような切欠部2を形成し、2枚の仕切板を連結する際に、第1の仕切板の突出部1と第2の仕切板の切欠部2を嵌合させた状態で、嵌合させた突出部1と切欠部2を貫通するように中空部に連結棒を挿入して連結する。【選択図】図1

Description

本考案は、屋内外における間仕切りや、家庭や会社等における物品の整理用具として利用することが可能な仕切板に関する。
従来、屋内外における間仕切りとして、木製、金属製、プラスチック製等の各種材料を所定の形状や大きさに加工した仕切板が用いられている。これらの仕切板は、デザイン的に優れたものが多いものの加工に手間がかかるため、近年ではより簡易な間仕切りとして、プラスチック製の段ボール材が用いられている。
プラスチック製段ボールは、間仕切りの他にも、箱型に形成することにより、紙製の段ボールの代わりに家庭や会社等における物品の整理用品としても用いられている。プラスチック製段ボールは、紙製段ボールと比較して耐久性があり、半透明にすることにより中身を見やすくして視認性を高めることもできる。
一方、プラスチック製段ボールを用いた間仕切りとして、例えば特許文献1には、2枚のプラスチック製段ボールを相互に摺動自在に連結した、ペット用の間仕切りが記載されている。
実用新案登録第3124699号公報
しかしながら、プラスチック製段ボールを材料として間仕切りや物品の整理用品を形成する場合、所要の形状にするために、プラスチック製段ボールの平板を熱によって折り曲げたり、2枚の平板を溶融させて接合するなどの加工が必要であり、組み立てに手間がかかる。
また、販売者側としては、購入者の要求に合わせて、様々な形状や大きさの製品を用意する必要がある。
また、購入者側としては、購入後に不要になった場合や使用しない期間があっても、容易に分解ができず邪魔になり、また用途を変更するために形状や大きさを変更することもできない。
一方、特許文献1に記載された間仕切りは、2枚のプラスチック製段ボールを相互に摺動自在に連結したものであり、上記課題を解決することはできない。
本考案は、上記従来の課題を解決するものであり、耐久性や視認性に優れたプラスチック製段ボールを用いながら、必要な形状や大きさに容易に組み立てることができ、また分解・再組み立ても可能な仕切板を提供するものである。
請求項1に係る考案の仕切板は、矩形状平板の上辺部から下辺部に向けて貫通する複数の中空部を有するプラスチック製段ボールからなる仕切板であって、前記プラスチック製段ボールの一方の側面を切断して、少なくとも1つの前記中空部が貫通するような突出部を形成し、前記プラスチック製段ボールの他方の側面を切断して、少なくとも1つの前記中空部を寸断するような切欠部を形成し、2枚の仕切板を連結する際に、第1の仕切板の突出部と第2の仕切板の切欠部を嵌合させた状態で、前記嵌合させた突出部と切欠部を貫通するように前記中空部に連結棒を挿入して連結するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の仕切板において、前記プラスチック製段ボールの表面から裏面に向けて、前記突出部を差し込み可能なスリットを設けたことを特徴とする。
請求項1に係る考案によれば、矩形状平板の上辺部から下辺部に向けて貫通する複数の中空部を有するプラスチック製段ボールを用いて仕切板を形成するので、紙製段ボールと比較して耐久性があり、半透明にすることにより中身を見やすくして視認性を高めることもできる。
また、プラスチック製段ボールの一方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部が貫通するような突出部を形成し、プラスチック製段ボールの他方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部を寸断するような切欠部を形成することにより、2枚の仕切板を連結する際に、第1の仕切板の突出部と第2の仕切板の切欠部を嵌合させた状態で、嵌合させた突出部と切欠部を貫通するように中空部に連結棒を挿入して連結することができる。従って、複数のプラスチック製段ボールを自由に連結して、様々な形状や大きさに組み立てることができる。さらに、熱によって折り曲げたり、溶融させて接合する必要がなく、組み立てに手間がかからない。
また、連結棒を引き抜くことにより、容易に分解が可能であり、再組み立てにより形状や大きさを変更することができる。
また、請求項2に係る考案によれば、プラスチック製段ボールの表面から裏面に向けて、突出部を差し込み可能なスリットを設けたので、第1の仕切板の突出部を第2の仕切板のスリットに差し込んで連結することができる。
以上、本考案によれば、耐久性や視認性に優れたプラスチック製段ボールを用いながら、必要な形状や大きさに容易に組み立てることができ、また分解・再組み立ても可能な仕切板を提供することができる。
本考案の実施形態に係る仕切板を示す斜視図である。 仕切板を示す正面図である。 仕切板を示す平面図である。 仕切板を示す(a)左側面図、(b)右側面図である。 図2の左上辺部(A)を示す拡大斜視図である。 図2の突出部(B)を示す拡大斜視図である。 図2の右上辺部(C)を示す拡大斜視図である。 図2の切欠部(D)を示す拡大斜視図である。 2枚の仕切板を連結した状態を示す正面図である。 図9の連結部分を示す要部拡大図である。 4枚の仕切板を連結した状態を簡易的に示す斜視図である。 4枚の仕切板を連結した状態を示す正面図である。 4枚の仕切板を連結した状態を示す平面図である。 図12の右上辺部(E)を示す拡大斜視図である。 図12の突出部・切欠部(F)を示す拡大斜視図である。 複数の仕切板の様々な連結状態を簡易的に示す斜視図である。
次に、図1乃至図8を参照して、本考案の実施形態に係る仕切板について説明する。最初に図1乃至図4を参照して、本実施形態に係る仕切板10の全体構成について説明する。図1は、仕切板10を示す斜視図であり、図2乃至図4はそれぞれ、仕切板10を示す正面図、平面図、側面図である。
仕切板10は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を素材とした、矩形状平板のプラスチック製段ボールから構成されている。プラスチック製段ボールには、対向する辺から辺に向けて貫通する複数の中空部が形成されている。図1に示す仕切板10の場合、上辺部から下辺部(図1における上下方向)に向けて貫通する複数の中空部を有している。なお、仕切板10の大きさ、厚さ、色等は特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜選択することができる。
また、仕切板10の左側面には、3箇所の突出部1,1,1が形成されている。突出部1は、仕切板10の左側面から突出する矩形状に形成されており、その上下方向には少なくとも1つの中空部が貫通するようになっている。
また、仕切板10の右側面には、3箇所の切欠部2,2,2が設けられている。切欠部2は、仕切板10の右側面を切り欠くような矩形状に形成されており、その上下方向において、少なくとも1つの中空部を寸断するようになっている。
突出部1と切欠部2の上下方向の位置と大きさは揃えてあり、2枚の仕切板を連結する際には、第1の仕切板の突出部と第2の仕切板の切欠部が嵌合するようになっている。
また、仕切板10の左右方向の略中央部には、表面から裏面に向けてスリット3,3,3が形成されており、他の仕切板の左側面に設けられた突出部1を差し込むことが可能な位置と大きさになっている。なお、スリット3は、突出部1の幅の孔であってもよいし、単なる切れ込みであってもよい。単なる切れ込みの場合には、突出部1を差し込むときに、必要に応じて折り曲げるようにすればよい。また、スリット3は必ずしも設けなくてもよい。
仕切板10を製造するにあたっては、矩形状平板のプラスチック製段ボールを用意し、左側面を切断して突出部1を形成し、右側面を切断して切欠部2を形成する。
次に、図5乃至図8を参照して、仕切板10の中空部について詳細に説明する。図5乃至図8はそれぞれ図2の拡大斜視図であり、図5は左上辺部(A)、図6は突出部(B)、図7は右上辺部(C)、図8は切欠部(D)を示している。
図5に示すように、仕切板10の左上辺部には複数の中空部4,4,・・・が設けられている。中空部4は、仕切板10の上辺部から下辺部に向けて上下方向に途切れることなく貫通している。
次に、図6に示すように、仕切板10の突出部1には3つの中空部5,5,5が設けられている。中空部5は、突出部1を上下に貫通しており、他の2箇所の突出部1,1にも同様の中空部5が設けられている。
次に、図7に示すように、仕切板10の右上辺部には、3つの中空部6,6,6が設けられている。中空部6は、上辺部から下辺部に向けて上下方向に形成されているが、図8に示すように、切欠部2の部分で寸断されている。また、中空部6の隣から左上辺部にかけては、仕切板10の上辺部から下辺部に向けて上下方向に途切れることなく貫通する複数の中空部4,4,・・・が設けられている。
なお、突出部1に設けられる中空部5の数は、少なくとも1つ以上であればよい。また、切欠部2により寸断される中空部6の数も、少なくとも1つ以上であればよい。ただし、中空部5や中空部6の数を増やすことにより、後述するように連結可能な仕切板の枚数を増やすことができる。
次に、本実施形態に係る仕切板の連結方法について説明する。まず図9及び図10を参照して、2枚の仕切板10,20を直列に連結する方法について説明する。図9は、2枚の仕切板10,20を連結した状態を示す正面図であり、図10は、図9の連結部分を示す要部拡大図である。なお、仕切板10,20の形状、大きさは同一である。
図9及び図10に示すように、まず仕切板10の突出部1と仕切板20の切欠部2を嵌合させる。次に、その状態で嵌合させた突出部1と切欠部2を貫通するように、中空部5,6に連結棒7を挿入する。連結棒7は、中空部5,6に挿入することが可能な太さの棒状部材であって、材質はプラスチック、木材、金属等を用いることができる。長さは、仕切板10,20の高さより、若干長めのものが好ましい。
以上により、仕切板10と仕切板20を容易に連結することができる。なお、連結を解除する際には、連結棒7を抜けば容易に分解することができる。
次に、図11乃至図15を参照して、4枚の仕切板10,20,30,40を箱型に連結する方法について説明する。図11は、4枚の仕切板10,20,30,40を連結した状態を簡易的に示す斜視図である。なお、仕切板10,20,30,40の形状、大きさは同一である。また図11中、仕切板に表示された矢印は、突出部1と切欠部2の位置を示すものであり、切欠部2が形成された側面から突出部1が形成された側面に向けた矢印が表示されている。
図12及び図13は、4枚の仕切板10,20,30,40を連結した状態を示す正面図及び平面図である。図12及び図13に示すように、仕切板10の突出部1と仕切板20の切欠部2、仕切板20の突出部1と仕切板30の切欠部2、仕切板30の突出部1と仕切板40の切欠部2、及び仕切板40の突出部1と仕切板10の突出部2がそれぞれ嵌合されている。そして、それぞれの嵌合部分において、突出部1と切欠部2を貫通するように中空部に連結棒7が挿入されている。
図14は、図12の右上辺部(E)を示す拡大斜視図であり、図15は、図12の突出部・切欠部(F)を示す拡大斜視図である。仕切板10と仕切板20の連結部分においては、連結棒7が仕切板20の中空部6と仕切板10の中空部5を貫通するようになっている。
以上により、仕切板10,20,30,40を容易に連結することができる。なお、連結を解除する際には、連結棒7を抜けば容易に分解することができる。
その他にも、様々な連結が可能である。図16は、複数の仕切板の様々な連結状態を簡易的に示す斜視図である。なお図16中、仕切板に表示された矢印は、突出部1と切欠部2の位置を示すものであり、切欠部2が形成された側面から突出部1が形成された側面に向けた矢印が表示されている。
図6(a)は、3枚の仕切板10,20,30を1箇所で連結したものであり、図6(b)は、4枚の仕切板10,20,30,40を1箇所で連結したものである。3枚や4枚の仕切板を1箇所で連結する場合には、まず2枚の仕切板10,20を連結する際に、突出部1と切欠部2とを密着させずに隙間を空けて連結し、その隙間に3枚目あるいは4枚目の仕切板を挿入して連結するようにすればよい。このような連結は、突出部1や切欠部2の中空部の数を2つ以上にすることにより可能となる。
図6(c)及び図6(d)は、3枚の仕切板50,60,70を、スリット3を利用して連結したものである。図6(c)では、仕切板60の突出部1を仕切板50のスリット3に差し込むことにより連結している。また、図6(d)では、仕切板60の突出部1を仕切板50のスリット3に差し込み、さらに仕切板70の切欠部2と嵌合させて連結している。
図6(e)は、2枚の仕切板80,90を上下に連結したものである。この場合は、長めの連結棒7を上下に挿入すればよい。これにより、高さ方向にも連結することができる。
本実施形態に係る仕切板10によれば、矩形状平板の上辺部から下辺部に向けて貫通する複数の中空部4を有するプラスチック製段ボールを用いて仕切板10を形成するので、紙製段ボールと比較して耐久性があり、半透明にすることにより中身を見やすくして視認性を高めることもできる。
また、プラスチック製段ボールの一方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部5が貫通するような突出部1を形成し、プラスチック製段ボールの他方の側面を切断して、少なくとも1つの中空部6を寸断するような切欠部2を形成することにより、2枚の仕切板を連結する際に、第1の仕切板の突出部1と第2の仕切板の切欠部2を嵌合させた状態で、嵌合させた突出部1と切欠部2を貫通するように中空部5,6に連結棒7を挿入して連結することができる。従って、複数のプラスチック製段ボールを自由に連結して、様々な形状や大きさに組み立てることができる。さらに、熱によって折り曲げたり、溶融させて接合する必要がなく、組み立てに手間がかからない。
また、連結棒7を引き抜くことにより、容易に分解が可能であり、再組み立てにより形状や大きさを変更することができる。
また、プラスチック製段ボールの表面から裏面に向けて、突出部1を差し込み可能なスリット3を設けたので、第1の仕切板の突出部1を第2の仕切板のスリット3に差し込んで連結することができる。
以上、本考案によれば、耐久性や視認性に優れたプラスチック製段ボールを用いながら、必要な形状や大きさに容易に組み立てることができ、また分解・再組み立ても可能な仕切板を提供することができる。
なお、上記実施形態では、突出部1、切欠部2、スリット3をそれぞれ3箇所に設けたが、その数は特に限定されない。
1 突出部
2 切欠部
3 スリット
4 中空部
5 中空部
6 中空部
7 連結棒
10 仕切板
20 仕切板
30 仕切板
40 仕切板
50 仕切板
60 仕切板
70 仕切板
80 仕切板
90 仕切板

Claims (2)

  1. 矩形状平板の上辺部から下辺部に向けて貫通する複数の中空部を有するプラスチック製段ボールからなる仕切板であって、
    前記プラスチック製段ボールの一方の側面を切断して、少なくとも1つの前記中空部が貫通するような突出部を形成し、
    前記プラスチック製段ボールの他方の側面を切断して、少なくとも1つの前記中空部を寸断するような切欠部を形成し、
    2枚の仕切板を連結する際に、第1の仕切板の突出部と第2の仕切板の切欠部を嵌合させた状態で、前記嵌合させた突出部と切欠部を貫通するように前記中空部に連結棒を挿入して連結するようにしたことを特徴とする仕切板。
  2. 前記プラスチック製段ボールの表面から裏面に向けて、前記突出部を差し込み可能なスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の仕切板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022097136A (ja) * 2020-12-18 2022-06-30 ヒロホー株式会社 仕切構造

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