JP3169804U - 薄型器具の転倒防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて簡単な構成で、薄型テレビやパソコンの表示装置などの薄型器具の転倒を防止することができる転倒防止装置を提供する。【解決手段】設置台15上に置かれる薄型器具1の転倒防止装置において、薄型器具1の支持脚14を設置台上板15aともに上下から挟持する一対の挟持片21,22と該上下両挟持片21,22の一端側を一体に連結する連結片とを有した金具本体2を備え、さらに金具本体2の上挟持片21に支持脚14を設置台上板15aの上面に対して圧接固定するための固定手段18を設ける。【選択図】図2

Description

本願考案は、薄型テレビやパソコンの表示装置(薄型ディスプレイ)などの薄型器具の
転倒を防止するために使用される薄型器具の転倒防止装置に関するものである。
この種の薄型器具としては、薄型テレビやパソコンの表示装置(薄型ディスプレイ)等があるが、このような薄型器具は、その表示部を比較的細い支柱で支え、その支柱を比較的平たい脚部(支持脚)に固定したものである。そして、この薄型器具は、支持脚部分を設置台上に載せることで据え付けられる。
ところで、この種の薄型器具は、コンパクトに設計されている関係で、支持脚の面積に比べ表示部が大きくなっており、地震などの振動・衝撃により転倒し易いという短所を有している。
そして、このように地震等による転倒を防止するために、従来から特許文献1(特開2000−47599号公報)に示される転倒防止装置(薄型表示装置のスタンド)が提案されている。
この特許文献1のものは、表示装置の支持脚に補助ベース板を取付け、該補助ベース板を必要に応じて支持脚から前後外方にスライドさせて、補助ベース板を設置台(机)上にネジで固定して転倒を防止するようにしている。
ところが、上記特許文献1の転倒防止構造では、薄型器具の支持脚より外側に転倒防止用の補助ベース板を出っ張らせ、さらに該補助ベース板を設置台(机等)にネジ止めしていたので、転倒防止(ネジ止め)のために机を傷つけてしまうという問題がある。
他方、従来の薄型器具の転倒防止装置の中には、設置台(机等)に直接ネジ止めしないものとして、例えば特許文献2(特開2005−236240号公報)に示されるものがある。
この特許文献2のものは、表示装置の支持脚の外周縁部の複数箇所を、2種類のL型金具を用いた止め金具で固定するようにしている。即ち、この特許文献2の転倒防止装置では、机上面に対して衝撃吸収材(滑り止め機能を有している)を介して設置される第1のL型金具と、該第1のL型金具にネジで固定される支持脚押さえ用の第2のL型金具とを1セットにしたものを複数セット使用し、薄型器具の支持脚を複数組の止め金具で位置保持するようにしている。
ところが、この特許文献2のものでは、転倒防止のための構成部材が多くなり(1箇所に2つのL型金具が必要)、且つ止め金具が机上面に対して衝撃吸収材を介して設置されているだけなので、固定強度が弱い(位置ずれし易く且つ転倒の危険が残る)ものであった。
特開2000−47599号公報 特開2005−236240号公報
そこで、本願考案では、上記した事情に鑑みてなされたものであって、薄型器具を極めて簡易な構成で且つ強固に固定し得るようにした薄型器具の転倒防止装置を提供することを目的としている。
本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願考案は、設置台上に置かれる薄型器具の転倒防止装置を対象にしているが、転倒防止対象となる薄型器具としては、薄型テレビやパソコンの表示装置(薄型ディスプレイ)などがある。尚、この種の薄型器具は、表示部(画面)の下部に平たい支持脚を設けて、該支持脚により自立させ得るようになっている。
そして、この考案に係る薄型器具の転倒防止装置は、薄型器具の支持脚を設置台の上板とともに上下から挟持する一対の挟持片と該上下両挟持片の一端側を一体に連結する連結片とを有した金具本体を備え、さらに該金具本体の上挟持片に支持脚を設置台上板の上面に対して圧接固定するための固定手段を設けていることを特徴とするものである。
金具本体は、上下の各挟持片と連結片を有した側面視横長コ字状のものを採用できる。尚、上下両挟持片における連結片側とは反対側の端部はそれぞれ切り離し状態のままである。
薄型器具を置くための設置台としては、例えばボックス形状(箱型)のものが採用可能であり、その場合は設置台の上板の背面側下面の下方に下挟持片を差込むための開放部を設けておく。
金具本体における上挟持片に設けた固定手段としては、上挟持片にネジ穴を設ける一方、該ネジ穴にボルトを螺合させるようにしたものを採用できる。
そして、本願考案の転倒防止装置は、薄型器具の支持脚を設置台の上板の上に載せた状態で、金具本体の上下両挟持片で支持脚と設置台上板とを挟み込んだ状態で、上挟持片の上から固定手段(ボルト)で支持脚の上面を押圧することにより、薄型器具の支持脚を設置台上板上に強固に圧接固定できるようになっている。
本願考案の薄型器具の転倒防止装置は、上記のように設置台上に設置された薄型器具の支持脚と設置台上板とを金具本体(上下両挟持片)で上下から挟んだ状態で、固定手段(ボルト)により支持脚を設置台上板に対して圧接固定できるように構成されている。
従って、本願考案の転倒防止装置によれば、比較的簡単な構成のもの(金具本体と固定手段)で、薄型器具の支持脚を設置台上板に上に確実且つ強固に固定できるという効果がある。又、薄型器具の支持脚を設置台上板上に固定するのに、該設置台に直接ネジ止めをする必要がないので、該設置台に傷が付かないという効果もある。
本願実施例の転倒防止装置を用いた薄型器具取付状態の斜視図である。 図1に示す転倒防止装置取付状態における金具本体部分を通る断面図である。 本願実施例で使用される転倒防止装置の拡大斜視図である。
[実施例]
以下に、本願考案に係る転倒防止装置の実施例について図を用いて説明すると、図1は本願実施例の転倒防止装置を用いた薄型器具1の固定状態を示す斜視図である。
転倒防止対象となる薄型器具1としては、例えば薄型テレビやパソコンの表示装置(薄型ディスプレイ)が適用されるが、この種の薄型器具1は、上部の表示部12と、該表示部12を支える支柱13と、該支柱13の下端に設けられている平たい形状の支持脚14とを有している。支持脚14部分は、支柱13の両側にそれぞれかなり面積の膨出部を有しており、該両膨出部を後述する金具本体2の上挟持片21で押さえ得るようになっている。
薄型器具1を載せる設置台15としては、内部に例えばDVDプレイヤー等を収納し得るようなボックスが採用可能である。この設置台(ボックス)15の上板15aは、所定板厚さを有した頑丈なものである。又、この設置台(ボックス)15の背面には裏板15bが取付けられいるが、該裏板15bの上縁部には上板15aの下面側に後述する下挟持片22差込み用の隙間Sを確保するための切欠が設けられている。
この実施例の転倒防止装置としては、一対の金具本体2,2が使用されている。この両金具本体2は、図2および図3に示すように、薄型器具1の支持脚14の上面と設置台15の上板15aとを同時に上下から挟持する一対の挟持片21,22と該両挟持片21,22の一端側を一体に連結する連結片23とからなっており、全体として側面視で横長コ字状に構成されている。尚、各挟持片21,22の長さは、特に限定するものではないが12〜13cm程度が適当であり、又、該両挟持片21,22間の間隔は、特に限定するものではないが例えば6cm程度が適当である。
金具本体2の上挟持片21には、その長さ方向に所定間隔(例えば15mm程度の間隔)をもって複数個のネジ穴17,17・・が形成されている。そして、この各ネジ穴17,17・・には、ボルト18が選択的に螺合される。このネジ穴17とボルト18は、支持脚14に対する固定手段となるものであり、この実施例では、1つの金具本体2につき2本のボルト18,18が使用される。尚、この各ボルト18,18の頭部と上挟持片21の上面との間には、座金(ワッシャ)30及び緩み止めのスプリングワッシャ31を介在させることができる。
金具本体2の下挟持片22の上面側には、弾性部材19が貼設されていて、該下挟持片22を設置台上板15aの下面にあてがったときに、該上板15a下面が傷付かないようにしている。
この実施例の転倒防止装置は、次のように使用される。
薄型器具1は、その支持脚14を設置台15上の所定位置に載せた状態で据付けられるが、その場合、該支持脚14は図1及び図2に示すように設置台上板15a上の奥(背面)寄り位置に載せる。
次に、金具本体2の下挟持片22を設置台15の裏板15bの上部にある隙間Sから上板15aの下面側に差込む。このとき、金具本体2の上挟持片21は支持脚14の上面より上方に離間している。尚、この金具本体2は、図1に示すように左右2個使用する。
そして、上挟持片21における支持脚14上に対応する2つのネジ穴17,17に対して、該上挟持片21の上部からそれぞれボルト18,18を螺入して該各ボルト18,18を強く締付けることで、薄型器具1の支持脚14(左右2箇所)を設置台上板15a上に圧接固定させることができる。尚、各ボルト18,18による締付け時に、ボルト下端が当たる支持脚14上に緩衝材を介在させておくと、支持脚14上面にボルト当接傷が付かない。
このように、この実施例の転倒防止装置を使用すると、支持脚14が設置台上板15aの上面に強く圧接した状態で固定されるので、薄型器具1の不用意な転倒を確実に防止できる。又、この実施例の転倒防止装置では、横長コ字状の金具本体2と、その上挟持片21に対してボルト18を螺合するという簡単な構成で実施できるので、安価に製作できる。さらに、この実施例の転倒防止装置では、止めネジを設置台15に直接ネジ込むものではないので、該設置台15を傷付けることがない。
尚、上記したように、上挟持片21に形成したネジ穴17を該上挟持片21の長さ方向に複数箇所(この実施例では7箇所)設けておくと、設置台15上に置く薄型器具1の支持脚14の置き位置が多少前後しても、ボルト18を螺合すべきネジ穴17を選択することで支持脚14の適正位置を固定できる。
1は薄型器具(薄型テレビ)、2は金具本体、12は表示部、13は支柱、14は支持脚、15は設置台(ボックス)、15aは設置台上板、17はネジ穴、18は固定手段(ボルト)、21は上挟持片、22は下挟持片、23は連結片である。

Claims (1)

  1. 設置台(15)上に置かれる薄型器具(1)の転倒防止装置であって、前記薄型器具(1)の支持脚(14)を前記設置台(15)の上板(15a)とともに上下から挟持する一対の挟持片(21,22)と該上下両挟持片(21,22)の一端側を一体に連結する連結片(23)とを有した金具本体(2)を備え、さらに該金具本体(2)の上挟持片(21)に前記支持脚(14)を前記設置台上板(15a)の上面に対して圧接固定するための固定手段(18)を設けていることを特徴とする薄型器具の転倒防止装置。
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