JP3169524B2 - 開閉器の手動操作装置 - Google Patents
開閉器の手動操作装置Info
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- JP3169524B2 JP3169524B2 JP02220495A JP2220495A JP3169524B2 JP 3169524 B2 JP3169524 B2 JP 3169524B2 JP 02220495 A JP02220495 A JP 02220495A JP 2220495 A JP2220495 A JP 2220495A JP 3169524 B2 JP3169524 B2 JP 3169524B2
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱上用気中開閉器等の
開閉器における手動操作装置に関する。
開閉器における手動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の柱上用気中開閉器の手動操作装置
は、図9、図10に示すように構成されている。図にお
いて、1は操作用のハンドルであり、手動によりハンド
ル1が回動操作されると、ハンドル1が固定されている
ハンドル軸2を介して、前後2枚組のレバー3が回動さ
れる。レバー3は両端でピン4,5によりロッド6,6
を軸支している。ロッド6,6は外周に圧縮コイルばね
7,7が嵌装され、さらに端部が摺動孔を有するピン
8,8に挿通されて摺動自在に支持されている。これら
レバー3、ピン4,5、ロッド6およびコイルばね7に
よりスナップ機構が形成される。
は、図9、図10に示すように構成されている。図にお
いて、1は操作用のハンドルであり、手動によりハンド
ル1が回動操作されると、ハンドル1が固定されている
ハンドル軸2を介して、前後2枚組のレバー3が回動さ
れる。レバー3は両端でピン4,5によりロッド6,6
を軸支している。ロッド6,6は外周に圧縮コイルばね
7,7が嵌装され、さらに端部が摺動孔を有するピン
8,8に挿通されて摺動自在に支持されている。これら
レバー3、ピン4,5、ロッド6およびコイルばね7に
よりスナップ機構が形成される。
【0003】また、ハンドル軸2の他端には、開閉器の
主接点(可動接触子)9を駆動する駆動軸10と接続さ
れた駆動板11が回動自在に嵌合され、駆動板11とレ
バー3の間には戻しばね12が介装されている。駆動板
11の外周部には凹部11aが形成されて、ピン4がそ
の中に係合される。駆動板11の時計方向の回動は、図
10に示されているようにストッパー14により制止さ
れる。また、レバー3の反時計方向の回動は、図10の
位置から大きく回動した後にストッパー13により制止
される。
主接点(可動接触子)9を駆動する駆動軸10と接続さ
れた駆動板11が回動自在に嵌合され、駆動板11とレ
バー3の間には戻しばね12が介装されている。駆動板
11の外周部には凹部11aが形成されて、ピン4がそ
の中に係合される。駆動板11の時計方向の回動は、図
10に示されているようにストッパー14により制止さ
れる。また、レバー3の反時計方向の回動は、図10の
位置から大きく回動した後にストッパー13により制止
される。
【0004】この手動操作装置では、主接点9を開放す
るために手動によりハンドル1を反時計方向に回動させ
ると、レバー3がロッド6を外側へ押し出してコイルば
ね7を圧縮しながら回動する。このとき駆動板11はス
トッパー14に当接したままである。さらに、ハンドル
1を反時計方向に回動させると、ピン4が駆動板11の
外周に形成された凹部11aの端に当接し、駆動板11
および駆動軸10を反時計方向に回動させる。その結
果、主接点9は固定接点(図示せず)より抜けて開放さ
れる。主接点9が固定接点より抜けると、戻しばね12
のばね力により、主接点9および駆動板11は反時計方
向にさらに回動される。また、レバー3もハンドル1が
さらに回動されて、ロッド6が水平軸上の一直線になる
角度(死点)を過ぎると、コイルばね7の復元力によ
り、反時計方向に強力に回動される。
るために手動によりハンドル1を反時計方向に回動させ
ると、レバー3がロッド6を外側へ押し出してコイルば
ね7を圧縮しながら回動する。このとき駆動板11はス
トッパー14に当接したままである。さらに、ハンドル
1を反時計方向に回動させると、ピン4が駆動板11の
外周に形成された凹部11aの端に当接し、駆動板11
および駆動軸10を反時計方向に回動させる。その結
果、主接点9は固定接点(図示せず)より抜けて開放さ
れる。主接点9が固定接点より抜けると、戻しばね12
のばね力により、主接点9および駆動板11は反時計方
向にさらに回動される。また、レバー3もハンドル1が
さらに回動されて、ロッド6が水平軸上の一直線になる
角度(死点)を過ぎると、コイルばね7の復元力によ
り、反時計方向に強力に回動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手動操作装置では、主接点9を固定接点から抜
いて離間する開放操作の際、ハンドル1の回動を直接駆
動板11に伝えて駆動軸10を回動することにより主接
点9が固定接点から抜け出る。そのため、主接点9が固
定接点から抜ける寸前または抜けた直後にハンドル操作
を停止してしまうと、その位置が保たれることになる。
それにより、3相の各主接点の位置にわずかでも不揃い
があれば、開状態となった相と閉状態のままの相の両方
が存在することになる。
た従来の手動操作装置では、主接点9を固定接点から抜
いて離間する開放操作の際、ハンドル1の回動を直接駆
動板11に伝えて駆動軸10を回動することにより主接
点9が固定接点から抜け出る。そのため、主接点9が固
定接点から抜ける寸前または抜けた直後にハンドル操作
を停止してしまうと、その位置が保たれることになる。
それにより、3相の各主接点の位置にわずかでも不揃い
があれば、開状態となった相と閉状態のままの相の両方
が存在することになる。
【0006】このように手動による開放操作の際、操作
ハンドルの中間位置での停止が可能であると、欠相事故
を発生したり、活線工事の際の感電事故の原因にもなる
という問題があった。本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものでその目的とするところは、手動操作
により開閉器を開閉操作する際に可動接点が途中で停止
しないようにして安全性を向上することのできる開閉器
の手動操作装置を提供することにある。
ハンドルの中間位置での停止が可能であると、欠相事故
を発生したり、活線工事の際の感電事故の原因にもなる
という問題があった。本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものでその目的とするところは、手動操作
により開閉器を開閉操作する際に可動接点が途中で停止
しないようにして安全性を向上することのできる開閉器
の手動操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、手動操作により回動される入力軸と、入
力軸の軸線上に対向して配設され開閉器の可動接触子の
駆動軸に連結される出力軸と、半径方向先端の軸方向内
側へ当接部が突設されるとともに基端が入力軸に固定さ
れた駆動レバーと、半径方向先端の軸方向内側へ当接部
が突設されるとともに基端が出力軸に固定された従動レ
バーと、駆動レバーと従動レバーの間であって入力軸ま
たは出力軸に回動自在に支持され、駆動レバーの当接部
および従動レバーの当接部の投入方向前方側と当接可能
な遮断レバーと、駆動レバーと従動レバーの間であって
入力軸または出力軸に回動自在に支持され、駆動レバー
の当接部および従動レバーの当接部の遮断方向前方側と
当接可能な投入レバーと、遮断レバーおよび投入レバー
を、駆動レバーの当接部および従動レバーの当接部と当
接する方向にそれぞれ付勢する付勢手段と、駆動レバー
の当接部に当接されて遮断レバーが投入方向終端まで回
動すると遮断レバーと係合するとともに、投入レバーが
遮断方向終端まで回動すると投入レバーと係合しかつ新
たに遮断レバーまたは投入レバーが係合された場合はそ
れまで係合していた他方の投入レバーまたは遮断レバー
との係合を解除するラッチ手段とを備えたことを特徴と
する。
に、本発明は、手動操作により回動される入力軸と、入
力軸の軸線上に対向して配設され開閉器の可動接触子の
駆動軸に連結される出力軸と、半径方向先端の軸方向内
側へ当接部が突設されるとともに基端が入力軸に固定さ
れた駆動レバーと、半径方向先端の軸方向内側へ当接部
が突設されるとともに基端が出力軸に固定された従動レ
バーと、駆動レバーと従動レバーの間であって入力軸ま
たは出力軸に回動自在に支持され、駆動レバーの当接部
および従動レバーの当接部の投入方向前方側と当接可能
な遮断レバーと、駆動レバーと従動レバーの間であって
入力軸または出力軸に回動自在に支持され、駆動レバー
の当接部および従動レバーの当接部の遮断方向前方側と
当接可能な投入レバーと、遮断レバーおよび投入レバー
を、駆動レバーの当接部および従動レバーの当接部と当
接する方向にそれぞれ付勢する付勢手段と、駆動レバー
の当接部に当接されて遮断レバーが投入方向終端まで回
動すると遮断レバーと係合するとともに、投入レバーが
遮断方向終端まで回動すると投入レバーと係合しかつ新
たに遮断レバーまたは投入レバーが係合された場合はそ
れまで係合していた他方の投入レバーまたは遮断レバー
との係合を解除するラッチ手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明においては、手動操作により入力軸が投
入方向に回動されると、入力軸に固定されている駆動レ
バーが投入方向に回動することにより、駆動レバーの当
接部が遮断レバーと当接して遮断レバーを投入方向へ回
動する。付勢手段の付勢方向に逆らって遮断レバーが投
入方向終端まで回動されると遮断レバーがラッチ手段と
係合するとともに、それまで係合していた投入レバーの
係止を解除する。投入レバーは、係合が解かれたこと
で、付勢手段により投入方向に一気に回動され、従動レ
バーの当接部に当接して従動レバーを投入方向に一気に
回動する。それにより、従動レバーが固定されている出
力軸も投入方向に回動して、開閉器の可動接触子の駆動
軸も回転駆動される。また、入力軸を遮断方向に回転し
た場合も同様に作動するが、この場合は、投入レバーが
先行して、その後に遮断レバーが回動する。このように
して、入力軸を投入方向または遮断方向に回動させた場
合、入力軸が最後まで回動されてから、初めて出力軸が
付勢手段により一気に回動される。
入方向に回動されると、入力軸に固定されている駆動レ
バーが投入方向に回動することにより、駆動レバーの当
接部が遮断レバーと当接して遮断レバーを投入方向へ回
動する。付勢手段の付勢方向に逆らって遮断レバーが投
入方向終端まで回動されると遮断レバーがラッチ手段と
係合するとともに、それまで係合していた投入レバーの
係止を解除する。投入レバーは、係合が解かれたこと
で、付勢手段により投入方向に一気に回動され、従動レ
バーの当接部に当接して従動レバーを投入方向に一気に
回動する。それにより、従動レバーが固定されている出
力軸も投入方向に回動して、開閉器の可動接触子の駆動
軸も回転駆動される。また、入力軸を遮断方向に回転し
た場合も同様に作動するが、この場合は、投入レバーが
先行して、その後に遮断レバーが回動する。このように
して、入力軸を投入方向または遮断方向に回動させた場
合、入力軸が最後まで回動されてから、初めて出力軸が
付勢手段により一気に回動される。
【0009】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明にかかる開閉器の手動操作装置の実施
例の背面図であり、図2は図1のA−A線断面図であ
り、図3は図1の手前の部分を除去して内部を示した説
明図、図4は図2のB−B線の拡大断面図である。これ
らの図において、21は入力軸であるところのハンドル
軸であり、開閉器の外箱22の外側に突設されている軸
受け23に挿入されて支持される。軸受け23とハンド
ル軸21との間には、Oリング24が装着されて封止さ
れる。
る。図1は本発明にかかる開閉器の手動操作装置の実施
例の背面図であり、図2は図1のA−A線断面図であ
り、図3は図1の手前の部分を除去して内部を示した説
明図、図4は図2のB−B線の拡大断面図である。これ
らの図において、21は入力軸であるところのハンドル
軸であり、開閉器の外箱22の外側に突設されている軸
受け23に挿入されて支持される。軸受け23とハンド
ル軸21との間には、Oリング24が装着されて封止さ
れる。
【0010】ハンドル軸21の左端には、駆動レバー2
5が回り止めされた状態で同軸上に嵌合されている。こ
のハンドル軸21と駆動レバー25の接続部は図4のよ
うに連結されている。すなわち、駆動レバー25の軸部
26にすり割を形成し、それに面両を落したハンドル軸
21の端部を嵌合している。駆動レバー25の軸部26
の左端には凹部が形成され、出力軸であるところの従動
レバー27の軸部28の右端に形成された凸部に回動自
在に嵌合されて支持されている。軸部28は、開閉器の
可動接触子を駆動する駆動軸29と、ボルト30により
連結されている。
5が回り止めされた状態で同軸上に嵌合されている。こ
のハンドル軸21と駆動レバー25の接続部は図4のよ
うに連結されている。すなわち、駆動レバー25の軸部
26にすり割を形成し、それに面両を落したハンドル軸
21の端部を嵌合している。駆動レバー25の軸部26
の左端には凹部が形成され、出力軸であるところの従動
レバー27の軸部28の右端に形成された凸部に回動自
在に嵌合されて支持されている。軸部28は、開閉器の
可動接触子を駆動する駆動軸29と、ボルト30により
連結されている。
【0011】また、外箱22を挟みこみながら前側板3
1が軸受け23と垂直に固定され、さらに前側板31の
後方に後側板41が、支柱32〜37およびストッパー
38、ラッチ支軸39により平行に支持される。後側板
41の中心位置には、軸受け部42が形成されて軸部2
8を軸支する。さらに、前側板31および後側板41
は、その中心より下方の内側にそれぞれピン43,44
が突設され、駆動レバー25の切欠き(図示せず)およ
び従動レバー27の切欠き27aと係合して、両レバー
25,27の回動範囲を規制する。
1が軸受け23と垂直に固定され、さらに前側板31の
後方に後側板41が、支柱32〜37およびストッパー
38、ラッチ支軸39により平行に支持される。後側板
41の中心位置には、軸受け部42が形成されて軸部2
8を軸支する。さらに、前側板31および後側板41
は、その中心より下方の内側にそれぞれピン43,44
が突設され、駆動レバー25の切欠き(図示せず)およ
び従動レバー27の切欠き27aと係合して、両レバー
25,27の回動範囲を規制する。
【0012】駆動レバー25の軸部26には、それぞれ
L形に2本の腕を配置形成した遮断レバー45、投入レ
バー46が左右対称かつ回動可能に支持されている。こ
れらレバー45,46は、それぞれ同一形状の2枚の板
が一定間隔で重ねられて固定されている。遮断レバー4
5は、その短腕45aの中間部に支持されたピン55と
支柱32との間に遮断用の引張コイルばね47が張設さ
れている。付勢手段であるところのこのばね47によ
り、遮断レバー45は遮断方向(図では反時計方向)に
付勢されて回動しようとするが、図3に示されるよう
に、遮断レバー45の長腕45bがストッパー38に当
接して停止される。
L形に2本の腕を配置形成した遮断レバー45、投入レ
バー46が左右対称かつ回動可能に支持されている。こ
れらレバー45,46は、それぞれ同一形状の2枚の板
が一定間隔で重ねられて固定されている。遮断レバー4
5は、その短腕45aの中間部に支持されたピン55と
支柱32との間に遮断用の引張コイルばね47が張設さ
れている。付勢手段であるところのこのばね47によ
り、遮断レバー45は遮断方向(図では反時計方向)に
付勢されて回動しようとするが、図3に示されるよう
に、遮断レバー45の長腕45bがストッパー38に当
接して停止される。
【0013】同様に投入レバー46は、その短腕46a
の中間部に支持されたピン56と支柱35との間に投入
用の引張コイルばね48が張設されている。付勢手段で
あるところのこのばね48により、投入レバー46は投
入方向(図では時計方向)に付勢されているが、図3で
は、投入レバー46の短腕46aの先端がラッチ49と
係合して、投入動作の待機状態(遮断状態)となる。ラ
ッチ49は、軸部26の下方に位置するラッチ支軸39
により回動自在に支持され、左右にレバー45,46と
の係合部51,52が形成されるとともに、中心の上部
に突起53が形成されている。
の中間部に支持されたピン56と支柱35との間に投入
用の引張コイルばね48が張設されている。付勢手段で
あるところのこのばね48により、投入レバー46は投
入方向(図では時計方向)に付勢されているが、図3で
は、投入レバー46の短腕46aの先端がラッチ49と
係合して、投入動作の待機状態(遮断状態)となる。ラ
ッチ49は、軸部26の下方に位置するラッチ支軸39
により回動自在に支持され、左右にレバー45,46と
の係合部51,52が形成されるとともに、中心の上部
に突起53が形成されている。
【0014】次に、動作について説明する。図3は開閉
器が遮断されている状態を示し、駆動軸29が反時計方
向に回動した「切」の位置にある。ここで、開閉器を投
入するため背面側のハンドル軸21を投入方向(図3で
は時計方向)に回動する。すると、図5に示すように、
ハンドル軸21に固定されている駆動レバー25がとも
に時計方向に回動されるとともに、駆動レバー25先端
の軸方向内側に突設されている当接部57が遮断レバー
45の長腕45bに当接して、遮断レバー45を時計方
向に回動する。同時に、遮断レバー45の短腕45a
が、遮断用の引張コイルばね47を引き伸ばし始める。
器が遮断されている状態を示し、駆動軸29が反時計方
向に回動した「切」の位置にある。ここで、開閉器を投
入するため背面側のハンドル軸21を投入方向(図3で
は時計方向)に回動する。すると、図5に示すように、
ハンドル軸21に固定されている駆動レバー25がとも
に時計方向に回動されるとともに、駆動レバー25先端
の軸方向内側に突設されている当接部57が遮断レバー
45の長腕45bに当接して、遮断レバー45を時計方
向に回動する。同時に、遮断レバー45の短腕45a
が、遮断用の引張コイルばね47を引き伸ばし始める。
【0015】次に、短腕45aのピン55がラッチ49
の突起53に当接される。さらに、ハンドル軸21が回
動されると、図6に示すように、ピン55が突起53を
押圧し、ラッチ49を反時計方向に回動する。回動され
たラッチ49がほぼ水平姿勢になると、遮断レバー45
の短腕45aの先端は、ラッチ49の係合部51の内側
に進入する。ラッチ49がさらに反時計方向に回動され
ると、図7に示すように、それまで係合部52に係止さ
れていた投入レバー46の短腕46aの先端が、係合部
52から抜け出る。
の突起53に当接される。さらに、ハンドル軸21が回
動されると、図6に示すように、ピン55が突起53を
押圧し、ラッチ49を反時計方向に回動する。回動され
たラッチ49がほぼ水平姿勢になると、遮断レバー45
の短腕45aの先端は、ラッチ49の係合部51の内側
に進入する。ラッチ49がさらに反時計方向に回動され
ると、図7に示すように、それまで係合部52に係止さ
れていた投入レバー46の短腕46aの先端が、係合部
52から抜け出る。
【0016】係合部52から抜け出て投入レバー46が
フリーになると、投入用の引張コイルばね48は収縮を
開始し、投入レバー46を瞬時に時計方向に回動させよ
うとする。それにより、図8に示すように、投入レバー
46の長腕46bが、従動レバー27の先端の軸方向内
側に突設されている当接部58を押圧して、従動レバー
27を時計方向へ回動する。従動レバー27の軸部28
が時計方向に回動することにより駆動軸29も時計方向
に回動される。
フリーになると、投入用の引張コイルばね48は収縮を
開始し、投入レバー46を瞬時に時計方向に回動させよ
うとする。それにより、図8に示すように、投入レバー
46の長腕46bが、従動レバー27の先端の軸方向内
側に突設されている当接部58を押圧して、従動レバー
27を時計方向へ回動する。従動レバー27の軸部28
が時計方向に回動することにより駆動軸29も時計方向
に回動される。
【0017】その結果、駆動軸29に接続されている開
閉器の可動接触子は、瞬時に時計方向へ駆動されて固定
接触子へ投入される。また、投入レバー46は、長腕4
6bの先端がストッパー38に当接して停止するととも
に、ばね48により時計方向に押圧され続けるため安定
した投入状態となる。この投入状態では、駆動軸29は
投入前の「切」の位置から時計方向に約60度回動され
た「入」の位置となる。
閉器の可動接触子は、瞬時に時計方向へ駆動されて固定
接触子へ投入される。また、投入レバー46は、長腕4
6bの先端がストッパー38に当接して停止するととも
に、ばね48により時計方向に押圧され続けるため安定
した投入状態となる。この投入状態では、駆動軸29は
投入前の「切」の位置から時計方向に約60度回動され
た「入」の位置となる。
【0018】次に、図8の投入状態から、遮断の操作を
する場合は、同様に、ハンドル軸21を遮断方向の反時
計方向に回動することにより、上述した投入の動作と同
じ要領で、駆動レバー25、投入レバー46を反時計方
向に回動しながら投入用の引張コイルばね48を引き伸
ばす。次いで、投入レバー46の短腕46aの先端がラ
ッチ49と係合するとともに、ラッチ49から遮断レバ
ー45が外れてフリーになり、遮断用の引張コイルばね
47が収縮を開始し、遮断レバー45および従動レバー
27が反時計方向に回動される。従動レバー27ととも
に駆動軸29が反時計方向へ回動されることにより、開
閉器の可動接触子は、瞬時に反時計方向へ駆動されて遮
断される。この遮断状態が、図1、図3に示した元の状
態であり、同様に、遮断レバー45はばね47により反
時計方向に押圧され続けるため安定した遮断状態とな
る。
する場合は、同様に、ハンドル軸21を遮断方向の反時
計方向に回動することにより、上述した投入の動作と同
じ要領で、駆動レバー25、投入レバー46を反時計方
向に回動しながら投入用の引張コイルばね48を引き伸
ばす。次いで、投入レバー46の短腕46aの先端がラ
ッチ49と係合するとともに、ラッチ49から遮断レバ
ー45が外れてフリーになり、遮断用の引張コイルばね
47が収縮を開始し、遮断レバー45および従動レバー
27が反時計方向に回動される。従動レバー27ととも
に駆動軸29が反時計方向へ回動されることにより、開
閉器の可動接触子は、瞬時に反時計方向へ駆動されて遮
断される。この遮断状態が、図1、図3に示した元の状
態であり、同様に、遮断レバー45はばね47により反
時計方向に押圧され続けるため安定した遮断状態とな
る。
【0019】このように実施例の手動操作装置では、ラ
ッチ49を介して、交互に付勢される引張コイルばね4
7,48を備え、ハンドル軸21をその回動範囲の最終
位置まで回動させてから、すでに付勢されているばね4
7,48のいずれか一方のばね力を開放させて、一気に
開閉器の駆動軸49を回動させるようにしたことによ
り、ハンドル軸21の回動速度にかかわらず、毎回、高
速度で駆動軸29が回動される。その結果、開閉器の相
ごとの開閉タイミングにずれがある場合でも、ほぼ同一
タイミングでの開閉操作が可能になる。また、ハンドル
軸21の操作を途中で誤って止めてしまった場合も、相
間の開閉タイミングのずれによる欠相事故が防がれて安
全性が向上する。
ッチ49を介して、交互に付勢される引張コイルばね4
7,48を備え、ハンドル軸21をその回動範囲の最終
位置まで回動させてから、すでに付勢されているばね4
7,48のいずれか一方のばね力を開放させて、一気に
開閉器の駆動軸49を回動させるようにしたことによ
り、ハンドル軸21の回動速度にかかわらず、毎回、高
速度で駆動軸29が回動される。その結果、開閉器の相
ごとの開閉タイミングにずれがある場合でも、ほぼ同一
タイミングでの開閉操作が可能になる。また、ハンドル
軸21の操作を途中で誤って止めてしまった場合も、相
間の開閉タイミングのずれによる欠相事故が防がれて安
全性が向上する。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、入力
軸に駆動レバーを、出力軸に従動レバーをそれぞれ接続
し、駆動レバーと従動レバーとの間に、ラッチ手段によ
り交互に係止される遮断レバーと投入レバーを備え、さ
らに遮断レバーと投入レバーをそれぞれの動作方向に付
勢する付勢手段を備えることにより、入力軸を回動させ
て駆動レバーを介して遮断レバーまたは投入レバーを回
動させると、その回動範囲の最終位置に達したところで
ラッチ手段が作動して付勢手段が解放される。それによ
り、投入レバーまたは遮断レバーが動作方向に回動され
て、従動レバーおよび駆動軸が一気に回動される。その
結果、手動による開閉操作を途中で停止した場合であっ
ても、開閉前後の微小な区間で可動接点が1相または2
相だけが開放される欠相事故が解消されるとともに、活
線工事の際の安全性が向上する。
軸に駆動レバーを、出力軸に従動レバーをそれぞれ接続
し、駆動レバーと従動レバーとの間に、ラッチ手段によ
り交互に係止される遮断レバーと投入レバーを備え、さ
らに遮断レバーと投入レバーをそれぞれの動作方向に付
勢する付勢手段を備えることにより、入力軸を回動させ
て駆動レバーを介して遮断レバーまたは投入レバーを回
動させると、その回動範囲の最終位置に達したところで
ラッチ手段が作動して付勢手段が解放される。それによ
り、投入レバーまたは遮断レバーが動作方向に回動され
て、従動レバーおよび駆動軸が一気に回動される。その
結果、手動による開閉操作を途中で停止した場合であっ
ても、開閉前後の微小な区間で可動接点が1相または2
相だけが開放される欠相事故が解消されるとともに、活
線工事の際の安全性が向上する。
【図1】本発明に係る実施例の背面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の手前の部分を除去して内部を示した説明
図である。
図である。
【図4】図2のB−B線の拡大断面図である。
【図5】実施例の動作の説明図である。
【図6】実施例の動作の説明図である。
【図7】実施例の動作の説明図である。
【図8】実施例の動作の説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
21 ハンドル軸 22 外箱 23 軸受け 24 Oリング 25 駆動レバー 26 軸部 27 従動レバー 27a 切欠き 28 軸部 29 駆動軸 30 ボルト 31 前側板 32〜37 支柱 38 ストッパー 39 ラッチ支軸 41 後側板 42 軸受け部 43,44 ピン 45 遮断レバー 45a 短腕 45b 長腕 46 投入レバー 46a 短腕 46b 長腕 47,48 引張コイルばね 49 ラッチ 51,52 係合部 53 突起 55,56 ピン 57,58 当接部
Claims (1)
- 【請求項1】 手動操作により回動される入力軸と、 入力軸の軸線上に対向して配設され開閉器の可動接触子
の駆動軸に連結される出力軸と、 半径方向先端の軸方向内側へ当接部が突設されるととも
に基端が入力軸に固定された駆動レバーと、 半径方向先端の軸方向内側へ当接部が突設されるととも
に基端が出力軸に固定された従動レバーと、 駆動レバーと従動レバーの間であって入力軸または出力
軸に回動自在に支持され、駆動レバーの当接部および従
動レバーの当接部の投入方向前方側と当接可能な遮断レ
バーと、 駆動レバーと従動レバーの間であって入力軸または出力
軸に回動自在に支持され、駆動レバーの当接部および従
動レバーの当接部の遮断方向前方側と当接可能な投入レ
バーと、 遮断レバーおよび投入レバーを、駆動レバーの当接部お
よび従動レバーの当接部と当接する方向にそれぞれ付勢
する付勢手段と、 駆動レバーの当接部に当接されて遮断レバーが投入方向
終端まで回動すると遮断レバーと係合するとともに、投
入レバーが遮断方向終端まで回動すると投入レバーと係
合しかつ新たに遮断レバーまたは投入レバーが係合され
た場合はそれまで係合していた他方の投入レバーまたは
遮断レバーとの係合を解除するラッチ手段と、 を備えたことを特徴とする開閉器の手動操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02220495A JP3169524B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 開閉器の手動操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02220495A JP3169524B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 開閉器の手動操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08195146A JPH08195146A (ja) | 1996-07-30 |
JP3169524B2 true JP3169524B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12076271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02220495A Expired - Fee Related JP3169524B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 開閉器の手動操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169524B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103700536A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-02 | 施耐德万高(天津)电气设备有限公司 | 隔离开关的弹簧储能机构 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP02220495A patent/JP3169524B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08195146A (ja) | 1996-07-30 |
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