JP3169262B2 - 釣り竿 - Google Patents

釣り竿

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、竿材の外面を粗面に仕
上げてグリップ部を形成して成る釣り竿の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】グラスロッド、カーボンロッド等、現在
市販されている釣り竿では、竿材への樹脂の塗布によっ
て外面を平滑に仕上げると共に、このように仕上げた塗
装面の所定位置に対しスクリーン塗装等の手段により、
その表面が粗面化する樹脂等を塗布してグリップ部を形
成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に釣り竿はアワ
セ、キャスティング等の操作時には、釣り人の手との間
で強い力が作用するものであり、この操作時に釣り人が
確実に釣り竿を握る目的から前述のように、従来からの
釣り竿では、グリップ部を粗面化して滑りを抑制するよ
う構成している。ここで、釣り竿のグリップ部について
考えるに、従来からのグリップ部では、スクリーン塗装
等、竿の外面を仕上げる樹脂と異質の粗面形成用の樹脂
の塗布を行うことから、夫々の樹脂の親和性、密着性、
熱膨張率の差異等に起因して僅かな外力の作用によっ
て、該粗面部に割れ、あるいは、剥離を生ずる現象も発
生している。又、竿の外面を仕上げる樹脂と異質の樹脂
を用いて粗面を形成するものを考えるに、このように異
質の樹脂を用いるものでは、複数種の樹脂を必要とする
ばかりで無く、例えば、スプレーガンによって竿外面の
仕上げと、粗面形成とを行う場合には、竿外面の仕上げ
の工程の後にスプレーガンの洗浄を必要とする、あるい
は、この洗浄を行わずに済ませる為にスプレーガンを複
数種必要とする等、作業工程の面で改善の余地がある。
本発明の目的は、グリップ部の粗面化の作業工程を簡素
にして制作可能な釣り竿、及び、強力な外力の作用によ
っても粗面部に剥離を生じ難く、又、グリップ力の増大
によってキャスティング時等に滑りを生じ難い釣り竿を
合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は冒
頭に記したように、竿材(R)の外面を粗面に仕上げて
グリップ部(G)を形成して成る釣り竿であって、前記
竿材(R)のうちグリップ部(G)以外の部位に塗布さ
れる樹脂(7)と同質の前記樹脂(7)の吹き付け塗装
時の粒子径の拡大により粗面化した塗装面を前記グリッ
プ部(G)に形成して成る点にあり、又、本発明の第2
の特徴は冒頭に記したように、竿材(R)の外面を粗面
に仕上げてグリップ部(G)を形成して成る釣り竿であ
って、前記竿材(R)の外面に塗布された樹脂(7)と
同質の樹脂(7)の吹き付け塗装時の粒子径の粒子径の
拡大により粗面化した塗装面を前記樹脂(7)の外面に
おける前記グリップ部(G)に形成して成る点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】上記第1、第2の特徴によると、例えば、筒状
に成形された状態の竿材Rの仕上げにスプレーガンSを
用いる場合には、図2(イ)、(ロ)に示すように、こ
のスプレーガンSを用いて竿材Rの外面に対して仕上げ
塗りを行い、この仕上げ塗装に用いたスプレーガンSの
ノズル10の操作によって吹き付け塗装の粒子径の拡大
を図り、図3(イ)、(ロ)に示すように、このスプレ
ーガンSを用いて竿材Rのグリップ部Gへの塗装を行う
ことによって、該グリップ部Gを、グリップ部G以外の
部位と同質の樹脂7を用いて粗面に仕上げることが可能
になり、しかも、このように形成されたグリップ部7
は、その下面に形成された樹脂面(仕上げ塗装の面)と
同一の樹脂7で形成されるので、親和性、密着性が良好
で熱膨張率も等しいものとなり、又、このグリップ部G
を形成する際に特別の樹脂を必要とせず、塗装に用いる
装置の洗浄も必要としないものとなる。尚、グリップ部
Gの粗面化は図5及び図6に示すように、樹脂7に対し
て骨材等の粒子12の混入によっても可能であり、この
ように異物を混入する構成でも、樹脂7が同一であるこ
とから前述と同様に、該グリップ部Gを、グリップ部G
以外の部位と同質の樹脂7を用いて粗面に仕上げること
が可能になると共に、下面に形成された樹脂面(仕上げ
塗装の面)との親和性、密着性が良好で熱膨張率も等し
く、又、このグリップ部Gを形成する際に特別の樹脂7
を必要とせず、塗装に用いる装置の洗浄も必要としない
ものとなる。つまり、本発明では、グリップ部G以外の
部位とグリップ部Gとを同質の樹脂ベースとする、若し
くは、その下面に形成した樹脂面と同質の樹脂ベースで
グリップ部Gを粗面化するので夫々を異なる樹脂で構成
する際の不都合が解消されるのである。
【0006】
【発明の効果】従って、グリップ部の粗面化の作業工程
を簡素に楽に制作できる釣り竿、及び、強力な外力の作
用によっても粗面部に剥離を生じ難く、又、グリップ力
の増大により滑りを発生させず確実なキャスティング等
を行える釣り竿が合理的に構成できたのである。特に、
本発明では、同質の樹脂を用いるので、異種の樹脂を用
いるものと比較して、樹脂の溶剤を複数種準備しなくて
済むという効果も奏する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(イ)、(ロ)に示すように、穂先竿1、複
数の中間竿2、元竿3夫々を振出型に構成して釣り竿の
一例として投げ竿を構成する。この釣り竿では、元竿3
の中間部にリールシート4、後端部に尻栓5を備えると
共に、竿尻部に、その表面を粗面化したグリップ部Gを
形成してあり、この元竿3は以下の工程によって、外面
の仕上げ、及び、グリップ部Gを形成している。
【0008】即ち、ガラス繊維、炭素繊維等の高強度繊
維に樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回
し、焼成することによって筒状に成形された竿材Rの全
長、全周面に対して、シゴキ塗装、スプレーガンでの吹
き付け等によって下塗りを行う(工程は図示せず)。こ
の下塗りはウレタン系、エポキシ系等、竿材R、及び、
後記する仕上げ塗装の樹脂との親和性、密着性が良好な
樹脂6が用いられ、所定時間乾燥される。尚、より密着
性を向上させるため研磨により表面を平滑に仕上げても
良い。次に、図2(イ)に示すように、この下塗の樹脂
6の上面の全長、全周面に対して、スプレーガンSでの
樹脂7の吹き付けによって仕上げ塗りを行う。尚、この
上塗りはエポキシ系の樹脂7を用いてあり、この仕上げ
塗りの後には所定時間の乾燥を行うものであり、この仕
上げ塗りを完了した際に塗膜は図2(ロ)のように形成
される。又、この研磨等の表面仕上げ処理は後記するグ
リップ部Gの粗面化の後であっても良い。この場合には
グリップ部Gの表面を仕上げた後、上塗りとしてエポキ
シ系等のクリヤー塗料等を塗布する。
【0009】次に、図3(イ)に示す如く、竿尻部位置
における仕上げ塗りの樹脂面を開放する形態のマスク8
を取付けてグリップ部Gを形成する。この場合、仕上げ
塗りに用いたものと同一のエポキシ系の樹脂7の粘性、
スプレーガンの霧化圧、樹脂7の吐出量の調節によって
吹き付け塗装時の粒子径の拡大を図った状態で樹脂7を
吹き付けて、該グリップ部Gを粗面化する。尚、この粗
面は図3(ロ)のように、仕上げ塗りの塗膜の外面に粒
子が付着した状態に形成される。又、前記スプレーガン
Sは図4に示すように、ガン本体9の前部位置に対し
て、樹脂の吐出行うノズル10、及び、このノズル10
を中心として配置された複数のエアーノズル11‥を備
え、これらを覆うスプレーキャップ12を備えた構造の
ものが用いられ、このスプレーガンSでは樹脂の吐出圧
等の調節によって、樹脂の粒子径を約0.1ミリメート
ル〜1.0ミリメートルの範囲で調節可能に構成されて
いる。この後、仕上げ面の外面にメーカ名、ブランド名
等の印刷を行い、前記リールシート4等の取付けを行
い、又、中間竿2、穂先竿1を挿入し尻栓5を取付けて
磯竿が完成するのである。尚、このように樹脂7の粒子
径の拡大で粗面化する形態では、粗面化する素材を塗布
するものと比較して、この樹脂7をグリップ部Gの全面
に塗布せずとも、例えば、周方向で1/2あるいは1/
4に塗布する形態でも充分なグリップ力を得るものとな
り、特に、この形態では軸芯周りに竿を回転させる力に
対して強力な滑り止めを発揮してグリップ部で滑りを発
生させずにキャストを行え、又、同一の樹脂7を隣接さ
せた位置に塗布し、かつ、重ねて塗る構成から、竿外面
とグリップ部Gとの色調等の外観に違和感がなくなり美
観も向上するものとなる。
【0010】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、グリップ部Gに塗布する樹脂7に骨材等の粒子
12を混入することにより、図5に示すように、この骨
材12を樹脂面(塗膜)の外面に露出させて、グリップ
力を一層向上させるように実施することも可能である。
尚、この別実施例ではスプレーガンSによる粒子径の調
節によって図6に示す如く、樹脂7の粗面化と併用する
ことも可能である。
【0011】又、本発明では、グリップ部以外の部位に
のみ仕上げ塗装を行い、グリップ部を粗面化する塗装
を、仕上げ塗装と重ねない形態で実施することも可能で
あり、又、下塗りを行わずに竿材の素材面に対して直接
仕上げ塗装を行う、あるいは、下塗りの上面に中塗りを
行う等、仕上げ塗装の下面の樹脂層を多層に形成するこ
とも可能である。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】投げ竿の側面図、及び、竿尻部の一部切欠き拡
大図
【図2】仕上げ塗り工程の図、及び、塗膜の断面図
【図3】粗面形成工程の図、及び、粗面の断面図
【図4】スプレーガンの一部切欠き側面図
【図5】第1の別実施例の粗面の断面図
【図6】第2の別実施例の粗面の断面図
【符号の説明】
7 樹脂 12 粒子 G グリップ部 R 竿材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿材(R)の外面を粗面に仕上げてグリ
    ップ部(G)を形成して成る釣り竿であって、 前記竿材(R)のうちグリップ部(G)以外の部位に塗
    布される樹脂(7)と同質の前記樹脂(7)の吹き付け
    塗装時の粒子径の拡大により粗面化した塗装面を前記グ
    リップ部(G)に形成して成る釣り竿。
  2. 【請求項2】 竿材(R)の外面を粗面に仕上げてグリ
    ップ部(G)を形成して成る釣り竿であって、 前記竿材(R)の外面に塗布された樹脂(7)と同質の
    樹脂(7)の吹き付け塗装時の粒子径の粒子径の拡大に
    より粗面化した塗装面を前記樹脂(7)の外面における
    前記グリップ部(G)に形成して成る釣り竿。
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