JP3168868U - 排尿セット - Google Patents

Abstract

【課題】自動車内などトイレが設置されていない場所において使用する小便用の携帯トイレとして、衛生的で使い勝手がよく、安価に制作することができる、使い捨て式の排尿セットを提供する。【解決手段】プラスチックシート製の外袋２の中に、プラスチックシート製の尿処理袋３と、排尿後の尿処理袋３を包持するプラスチックシート製の包持袋７と、プラスチックシート製の前掛けシート４とが、セットとして封入され、前掛けシート４は、腰部を覆う不透明なプラスチックシート製の前掛け部５の両側に、前掛け部５と同様のプラスチックシートにより形成された細帯部６，６が一体に形成されている。【選択図】図２

Description

本考案は、主として、自動車内などトイレが設置されていない狭い場所内において使用する小便用の携帯トイレとしての排尿セットに関するものである。

従来、自動車などの乗物内において使用される小便用の携帯トイレとしては、使い捨て排尿袋が一般的に販売され、使用されている（特許文献１）。
また、使い捨て排尿袋が使用後の包持袋（処理袋）とともにセットとして外袋（外装袋）内に封入された小便用携帯トイレセットも提案されている（特許文献２）。

このような、排尿袋又は小便用携帯トイレセットを用いて、自動車内において排尿の用を足す時には、使用者の腰部を上着などで覆って用を足すことが行われるが、自動車内は狭く、また、自動車の移動中に用を足すときには、腰部を覆う上着などが汚されることがしばしば生ずる。

以上の点に鑑み、排尿の用を足す時に使用者の腰部を覆う前掛け、および該前掛けを用いた携帯トイレについても提案されている（特許文献３）。
特許文献３の前掛けを用いた携帯トイレは、前掛けを構成する基布の両側に基布とは別材料の腰紐を取り付け、基布には貯尿用の容器を取り付けた構成である。

実用新案登録第３０２５７１３号公報 実用新案登録第３０７７４４５号公報 特開２００８−５９３０号公報

ところが、上述した特許文献３の前掛けを用いた携帯トイレは、通常の前掛けと同様の縫製により製作されるもので、高価となり、使い捨ての品物ではない。また、自動車内で、一人が使用して汚した時には、持ち帰って洗濯する必要があり不便である。

そこで本考案は、上記状況に鑑みてなされたものであり、自動車内などトイレが設置されていない狭い場所内において使用する小便用の携帯トイレとして、衛生的で使い勝手がよく、安価に製作することができる、使い捨て式の排尿セットを提供することを目的としている。

次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。

本考案の請求項１に係る排尿セット１（１０１）は、外袋２の中に、少なくとも、プラスチックシート製の尿処理袋３と、プラスチックシート製の前掛けシート４とが、セットとして封入され、前掛けシート４は、腰部を覆う不透明なプラスチックシート製の前掛け部５の両側に、前掛け部５と同様のプラスチックシートにより形成された細帯部６，６が一体に形成されていることを特徴とする。

本考案の請求項２に係る排尿セット１（１０１）は、プラスチックシート製の外袋２の中に、プラスチックシート製の複数枚の尿処理袋３と、排尿後の尿処理袋３を包持するプラスチックシート製の複数枚の包持袋７と、プラスチックシート製の一枚の前掛けシートと５が、セットとして封入され、前掛けシート５は、腰部を覆う不透明なプラスチックシート製の前掛け部５の両側に、前掛け部５と同様のプラスチックシートにより形成された細帯部６，６が一体に形成されていることを特徴とする。

上述した排尿セット１（１０１）の使用方法を説明する。
使用者は、排尿セット１（１０１）をセットとして購入し、用を足すときには、外袋２の封を開いて、中の尿処理袋３と前掛けシート５を取り出す。前掛けシート５の細帯部６，６を腰部に結ぶようにして前掛け部５で腰部の前部を覆い、その状態で、尿処理袋３を開いて排尿する。排尿後、尿処理袋３を排尿セット１内の包持袋７、又は、外袋２内に包持し、一旦、例えば自動車内に置き、持ち帰って、廃棄するようにする。

請求項３では、前記前掛けシート４は、前記前掛け部５と前記細帯部６とが、同一の不透明なプラスチックシートからの切断により一体に連続して形成されていることを特徴とする。
このような構成では、前掛けシート４を、不透明なプラスチックシートの原反から打ち抜き等により一工程で製造でき、製造効率が良い。

請求項４では、前記前掛けシート４は、不透明な前記前掛け部５と前記細帯部６とが、別々に、プラスチックシートからの切断により形成され、前掛け部５の両側に細帯部６が溶着又は接着により一体に連続して形成されていることを特徴とする。細帯部６は、透明なプラスッチックシートから形成しても良い。
このような構成では、前掛け部５と細帯部６とを、別々の原反又は同一の原反の別々の箇所から打ち抜き等により製造でき、原反に無駄が生じず歩留りがよい。

尚、細帯部６を、前掛け部５の幅と左右に連続する幅とを足した長さに形成し、その後、一本の細帯部６の中間部を前掛け部５の上縁又はやや下部に長手方向に沿って溶着又は接着させるようにして、前掛けシート４を製造することができる。
このような構成では、前掛け部５の上縁が一本の細帯部６の中間部によって二重に補強されることになる。

請求項５では、前記尿処理袋３は、内部に尿凝固剤８が挿入され、開口上縁に、不織布や厚紙などよりなる略湾曲山形の排尿誘導凸縁部９が形成され、開口上縁の内側に沿って開閉用の密閉ファスナー部１０が開閉幅方向に形成されていることを特徴とする。

このような尿処理袋３を用いることにより、排尿が容易となり、且つ、排尿が尿処理袋３の内部でジェル状に固まるため、その後の処理が容易となる。

尚、尿処理袋３と尿凝固剤８とを、別々に、外袋２内に挿入し、セットとして販売しても良い。

本考案に係る排尿セットによれば、外袋の中に、少なくとも、プラスチックシート製の尿処理袋とプラスチックシート製の前掛けシートとが、セットとして封入されて販売されるため、自動車などの内部において、排尿の用を足す時には、前掛けシートにより腰部を覆ってから尿処理袋内に排尿することができ、排尿時の尿の飛散が前掛けシートによって阻止され衛生的であるばかりでなく、トイレのない自動車内での排尿を我慢する必要がなく、排尿が容易となり、便利である。
本考案に係る排尿セットを構成する外袋、尿処理袋及び前掛けシートは、いずれも用済み後使い捨てることができ、安価で、経済的である。

本考案に係る排尿セットを構成する前掛けシートは、前掛け部と左右の細帯部がプラスチックシートにより一体に形成されているため、安価に製造することができるばかりでなく、折り畳んで外袋内にセットとしてコンパクトに収納でき、また、使用後は、そのまま使い捨てることができる。

請求項２の考案では、プラスチックシート製の一個の外袋の中に、複数枚の尿処理袋と複数枚の包持袋と一枚の前掛けシートとが、セットとして封入されているため、自動車で長時間ドライブする場合、或いは、複数の人が同乗して自動車でドライブする時に、一回の使用で廃棄されるべき尿処理袋と包持袋とが複数組一個のセットで購入でき、また、数回の使用に共通して使用できる前掛けシートは上記一個のセットで同時に購入できるため、合理的であり、便利で安価に提供することができ経済的である。
また、排尿セットを構成する、外袋と尿処理袋と前掛けシートとをプラスチックシートにより形成させることにより、嵩張ることがなく、廃棄処分も容易となる。

請求項３の前掛けシートの構成では、前掛けシートを、不透明なプラスチックシートの原反から打ち抜き等により一工程で製造でき、製造効率が良い。

請求項４の前掛けシートの構成では、前掛け部と細帯部とを、別々のプラスチックシートの原反又は同一の原反の別々の箇所から打ち抜き等により製造でき、原反に無駄が生じず歩留りがよい。

本考案の第１の実施形態に係る排尿セットの正面図である。 同排尿セットを構成する部材の正面図である。 同排尿セットを構成する前掛けシートの使用説明図である。 同排尿セットを構成する尿処理袋と包持袋の使用説明図である。 本考案の第２の実施形態に係る排尿セットの正面図である。

図１乃至図４は、本考案の第１の実施形態に係る排尿セットを示し、これにより本考案の第１の実施形態を説明する。
第１の実施形態に係る排尿セット１は、プラスチックシート製の外袋２の中に、プラスチックシート製の複数枚の尿処理袋３と、プラスチックシート製の複数枚の包持袋７と、プラスチックシート製の一枚の前掛けシート４とが、折り畳まれた状態でセットとして封入されている。包持袋７は、排尿後の尿処理袋３を持ち帰るために包持するものである。尿処理袋３と包持袋７とは、同数（図では３枚）づつ挿入されている。
排尿セット１の上記各部材を構成するプラスチックシートは、ポリエチレン樹脂などの薄手で、使い捨てが容易な樹脂材料により形成されている。
また、排尿セット１を構成する上記各部材の寸法比率の一例を、第２図中に表示した。

プラスチックシート製の外袋２は、その上縁がシール２ａされているとともに、上縁の内側に、全幅にわたり凹凸係合する、開閉用のプラスチックの密閉ファスナー部１０が形成されている。

前掛けシート４は、腰部を覆う、黒色など不透明なプラスチックシート製の矩形状の前掛け部５の両側に、前掛け部５と同様のプラスチックシートにより形成された細帯部６，６が一体に形成されている。

前掛けシート４は、前掛け部５と細帯部６とが、同一の不透明なプラスチックシートからの切断により一体に連続して形成されている。しかしながら、前掛けシート４は、前掛け部５と細帯部６とを、別々に、不透明なプラスチックシートからの切断により形成さし、前掛け部５の両側に細帯部６を溶着又は接着により一体に連続して形成させるようにしても差し支えない。
このような構成では、前掛け部５と細帯部６とを、別々の原反又は同一の原反の別々の箇所から打ち抜き等により製造でき、原反に無駄が生じず歩留りがよい。

尿処理袋３は、内部に尿凝固剤８が挿入され、開口上縁に、不織布や厚紙などよりなる略湾曲山形の排尿誘導凸縁部９が形成され、開口上縁の内側に沿って、全幅にわたり凹凸係合する、開閉用のプラスチック密閉ファスナー部１１が開閉幅方向に形成されている。

上述した排尿セット１の使用方法を説明する。
使用者は、排尿セット１をセットとして購入する。自動車内などにおいて、用を足すときには、外袋２の封を開いて、中の尿処理袋３と前掛けシート４を取り出す。第３図に示すように、前掛けシート４の細帯部６，６を腰部に結ぶようにして前掛け部５で腰部の前部を覆い、その状態で、第４図Ａ，Ｂ，Ｃに示すように、尿処理袋３を開いて排尿する。排尿後、第４図Ｄに示すように、尿処理袋３を排尿セット１内の包持袋７内に包持し、一旦、例えば自動車内に置き、持ち帰って、廃棄するようにする。

図５は、本考案の第２の実施形態に係る排尿セットを示す。
第２の実施形態に係る排尿セット１０１は、外袋２の中に、一枚の尿処理袋３と、一枚の前掛けシート４とが、折り畳まれた状態でセットとして封入されている。

第２の実施形態では、排尿後、尿処理袋３と前掛けシート４とを、包持袋としての外袋２に包持し、一旦、例えば自動車内に置き、持ち帰って、廃棄するようにする。

上記第２の実施形態において、第１の実施形態と対応する図の箇所には、同一の符号を付してその詳細な説明は省略した。

１（１０１）排尿セット
２ 外袋
３ 尿処理袋
４ 前掛けシート
５ 前掛け部
６ 細帯部
７ 包持袋
８ 尿凝固剤
９ 排尿誘導凸縁部
１０ 密閉ファスナー部
１１ 密閉ファスナー部

Claims (5)

1. 外袋の中に、少なくとも、プラスチックシート製の尿処理袋と、プラスチックシート製の前掛けシートとが、セットとして封入され、前掛けシートは、腰部を覆う不透明なプラスチックシート製の前掛け部の両側に、プラスチックシートにより形成された細帯部が一体に形成されていることを特徴とする排尿セット。
2. プラスチックシート製の外袋の中に、プラスチックシート製の複数枚の尿処理袋と、排尿後の尿処理袋を包持するプラスチックシート製の複数枚の包持袋と、プラスチックシート製の一枚の前掛けシートとが、セットとして封入され、前掛けシートは、腰部を覆う不透明なプラスチックシート製の前掛け部の両側に、プラスチックシートにより形成された細帯部が一体に形成されていることを特徴とする排尿セット。
3. 前記前掛けシートは、前記前掛け部と前記細帯部とが、同一の不透明なプラスチックシートからの切断により一体に連続して形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の排尿セット。
4. 前記前掛けシートは、不透明な前記前掛け部と前記細帯部とが、別々に、プラスチックシートからの切断により形成され、前掛け部の両側に細帯部が溶着又は接着により一体に連続して形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の排尿セット。
5. 前記尿処理袋は、内部に尿凝固剤が挿入され、開口上縁に、不織布や厚紙などよりなる略湾曲山形の排尿誘導凸縁部が形成され、開口上縁の内側に沿って開閉用の密閉ファスナー部が開閉幅方向に形成されていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の排尿セット。

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