JP3168780B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの製造方法Info
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Description
の製造方法に関するものである。
板の構成は、流路溝を形成してある面に蓋板を被せてイ
ンク流路を作り、インク流路の先端にノズル部を設けて
ある。インク流路の途中には加圧室が設けてあり、これ
らの加圧室と対向する流路基板または蓋板の外面に圧電
素子を設け、加圧室内のインクにエネルギーを付与可能
にしてある。
は、細いインク流路を通ってノズル部から吐出される。
インク流路内のインクは、毛細管現象によって進行する
ため、インク流路は親水性が高いことが望ましい。その
ため、インク流路を構成する部材には親水性の高い材料
を採用し、または親水性を高くするために親水性処理を
施したりしている。これに対し、ノズル部は、インクを
ノズルの先端から分離して、勢いよく飛び出させるため
には撥水性が高いことが望まれている。このため、ノズ
ル部を構成する部材として撥水性の高い材料を用い、親
水性が高い流路基板を構成する部材と、撥水性が高いノ
ズル部を構成する部材とを積層することが行われてい
る。
に、流路基板とノズル部とを別部材によって構成する
と、インクジェットヘッドの部品点数が増え、かつ組み
立て工数も増えるのでコスト高の原因となっている。
体とし、インク流路は親水性が高く、そしてノズル部は
撥水性を高くする処理を施すことにより、性能の秀れた
インクジェットヘッドを安価に製造可能にすることにあ
る。
め、本発明は流路基板にインク流路部及びノズル部を形
成する工程と、インク流路部に表面処理により親水性を
施す親水性処理工程と、ノズル部に表面処理により撥水
性を施す撥水性処理工程と、を含むインクジェットヘッ
ドの製造方法であって、撥水性処理工程は、撥水性を有
する共析無電解メッキを施す工程と、該工程後に電着法
によりアクリル系あるいはアミノアルキド樹脂系の物質
を析出させて撥水層を設ける工程と、からなることを特
徴とする。
理を施して、インクの流通を促進し、同じ流路基板に形
成されたノズル部に撥水性処理を施すことにより、イン
クの噴出を容易にする。したがって、同一の流路基板に
親水性を有するインク流路部と撥水性を有するノズル部
とを設けることができ、性質の相反するものでも別部材
とする必要がなく、インクジェットヘッド構成が簡単に
なる。
よりノズル部をメッキ処理した後に、電着法により撥水
性を有する物質として、アクリル系あるいはアミノアル
キド樹脂系の物質をノズル部に析出させて撥水層を設け
るので、ノズル部の撥水性がより一層向上する。
説明する。本発明に係るインクジェットヘッドは、流路
基板に形成されたインク流路に親水性処理を施し、ノズ
ル部に撥水性処理を施すところに特徴があり、他の一般
的構成については従来技術と同様の構成及び製造法を採
用しているので、ここでは、流路基板についてのみ説明
することとする。
aの両側に組み立て用の突部1b,1bを有し、板面に
は24本のインク流路部2が放射状に設けてある。流路
基板1としては、メッキ処理が容易なABS樹脂の射出
成形品を採用している。各インク流路部2には、流路基
板1の縁部1cの内側に沿って、図示しない蓋板に設け
られたインク供給孔と連通するインク受け部2aが形成
されている。また、受け部2aに続いて設けられた加圧
室2b及び加圧室からインクを流路基板1の中心部に向
けて導く流出部2cが形成してある。各流出部2cの先
端部には、紙面に垂直方向に貫通するノズル部3…が形
成してある。各ノズル部3は、流路基板1の板厚方向に
垂直に設けられており、入り口部3aを大きくし、出口
部3bを小さくするテーパ状に形成してある(図2参
照)。
理が施してあり、ノズル部3の出口部3bには、撥水性
処理が施してある。流路基板1のインク流路部側1eに
は、図示しない蓋板が被せてあり、その上にさらに図示
しないインクプール基板が積層してある。
る。流路基板1は、ABS樹脂の射出成形により製造す
る。このとき、インク流路部2及びノズル部3も同時に
形成される。
親水性処理工程は、クロム酸・硫酸液中に流路基板1全
体を浸漬し、流路基板全体を洗浄することにより行われ
る。クロム酸・硫酸により表面が活性化し、このクロム
酸・硫酸に浸漬された流路基板全体の表面に親水性が付
与される。この結果、流路基板1のインク流路部2の親
水性が向上するとともに、ノズル面側1dのメッキ処理
も容易になる。
理工程は、流路基板のノズル面側1dに無電解複合メッ
キを施すことにより行われる。
ズル面だけを静かに浸漬することにより行われる。図1
に示すように、このメッキ処理により流路基板1のノズ
ル面1d及びノズルの出口部3bにのみ、Ni−Pのメ
ッキ層からなる撥水性を有する物質の層4が形成され
る。このとき、ノズル部3の出口部3bの直径は数十μ
mと微小なものであるため、メッキ液を強制的に循環さ
せない限り内部にはメッキがつかないので、ノズル面側
1d及びノズル部の出口部3bにだけメッキが施され
る。
粒子を共析させるメッキ液を用いると、ノズル部3の出
口部3bの内周面に撥水性の高いふっ素樹脂が共析して
被覆するためノズル部の撥水性を向上させることができ
る。
路基板11のノズル面に無電解メッキ層14を形成し、
さらにその上に電着塗装により、撥水性の高い物質、例
えばアクリル系あるいはアミノアルキド樹脂系などの物
質15を被覆する。こうすると、ノズル部13の撥水性
が向上し、さらにインクの吐出が良好になる。
理としてのみ機能させる場合には、Cuなどの金属メッ
キ層であれば何でもよいが、ふっ素樹脂など撥水性の高
い物質を共析させた無電解メッキ層とすればさらに撥水
性の高いものが得られる。
て、メッキ性の良好なABS樹脂を採用しているが、こ
れをガラスやセラミック等他の基板材料で構成した場合
にも同様に適用可能である。
部に親水性処理を施し、ノズル部に撥水性処理を施す行
程を経てインクジェットヘッドを製造するものであるた
め、高い親水性を要求される部分と、これと相反する性
質である高い撥水性を要求される部分を同一の素材によ
って構成することができる。このため、インクジェット
ヘッドの構成が簡単となり、インクジェットヘッドのコ
ストの引き下げに寄与する。
をメッキした後に、電着法により撥水性の高い物質を析
出させることにより、インク吐出特性が向上され、一層
秀れたインクジェットヘッドが製造可能になる。
水性処理を施した状態を示すモデル図である。
である。
し、その上に電着法により撥水性処理を施した状態を示
すモデル図である。
る。
性を有する物質 15 電着法により形成された撥水性を有す
る物質
Claims (1)
- 【請求項1】 流路基板にインク流路部及びノズル部を
形成する工程と、前記インク流路部に表面処理により親
水性を施す親水性処理工程と、前記ノズル部に表面処理
により撥水性を施す撥水性処理工程と、を含むインクジ
ェットヘッドの製造方法であって、 前記撥水性処理工程は、撥水性を有する共析無電解メッ
キを施す工程と、該工程後に電着法によりアクリル系あ
るいはアミノアルキド樹脂系の物質を析出させて撥水層
を設ける工程と、からなることを特徴とするインクジェ
ットヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21432193A JP3168780B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21432193A JP3168780B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760972A JPH0760972A (ja) | 1995-03-07 |
JP3168780B2 true JP3168780B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=16653828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21432193A Expired - Lifetime JP3168780B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3168780B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19913076A1 (de) * | 1999-03-23 | 2000-10-19 | Hahn Schickard Ges | Vorrichtung und Verfahren zum Aufbringen von Mikrotröpfchen auf ein Substrat |
JP3492570B2 (ja) * | 1999-10-22 | 2004-02-03 | 日本碍子株式会社 | マイクロピペット及び分注装置 |
JP4681749B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2011-05-11 | キヤノン株式会社 | プローブ担体の管理方法、プローブ担体製造装置及びプローブ担体管理装置 |
JP4095005B2 (ja) * | 2003-09-16 | 2008-06-04 | 日本碍子株式会社 | Dnaチップの製造方法 |
JP7203495B2 (ja) * | 2015-06-15 | 2023-01-13 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 改善されたノズル設計を具備する口腔清掃装置 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP21432193A patent/JP3168780B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0760972A (ja) | 1995-03-07 |
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