JP3166830B2 - 静電吸引型マルチノズルインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

静電吸引型マルチノズルインクジェットヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電吸引型マルチ
ノズルインクジェット方式の記録装置におけるマルチノ
ズルインクジェットヘッドの構造及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のノズル孔を有するマルチノ
ズルインクジェットヘッドの各ノズル毎にプリント電圧
を印加して、対向する背面電極に対してインクを各ノズ
ルより飛翔させ、ノズルと背面電極との間を通過する記
録媒体(記録紙等)にインクを付着して記録する静電吸
引型インクジェット方式の記録装置がある。この記録装
置に用いるマルチノズルインクジェットヘッドの製造方
法は、従来、基板層に多数の小孔を穿設し、一方、該小
孔と整合する多数のノズル先端用型孔を有する燐青銅等
の型板層にメッキ層を形成し、メッキ層を形成した型板
層を基板層に被着形成した後、ノズル先端側のメッキ層
を除去し、型板層をエッチング処理等にて全て除去して
構成していた。即ち、最終的には、基板層にメッキ層が
被着形成された状態のマルチノズルインクジェットヘッ
ドが製造されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の製造
方法にて得られるマルチノズルインクジェットヘッドは
型板層に被着形成されるメッキ層が非常に薄いために、
特にノズル先端部分の根元部分の強度が弱く、基板層よ
り剥離する事態も生じうる。このような事態が生じる
と、正常なインク飛翔が望めなくなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いるものであ
。多数のノズル先端用孔を有する型板層にメッキを
し、該ノズル先端用孔表面のメッキ層にてノズル先端部
を形成する工程と、前記型板層をノズル先端部の根元部
分を補強する部分を残して一定厚さ除去する工程とか
、補強されたノズル先端部を形成する静電吸引型マル
チノズルインクジェットヘッドの製造方法を採用する。
【0005】
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1はノズル用小孔1bを有する基板
層1の側面断面略図、図2はノズル先端用型孔2aを有
する型板層2の側面断面略図、図3はメッキ層3を施し
た該型板層2の側面断面略図、図4は図3の状態からノ
ズル先端側のメッキ層3を除去した状態の側面断面略
図、図5は該メッキ層3を施した該型板層2を該基板層
1に被着形成した状態の側面断面略図、図6は図5の状
態より該型板層2をある程度の厚さTだけ残して除去し
た状態の側面断面略図である。
【0008】本発明の静電吸引型マルチノズルヘッドの
製造工程を、順を追って説明する。まず、図1図示の基
板層1は、樹脂製等であって、インク室1aが形成され
ており、該インク室1aに連通して外側に開口する複数
のノズル用小孔1b・1b・・・を穿設している。な
お、このようなノズル用小孔1b・1b・・・は必ずし
も穿設しなくてもよく、インク室1aを基板層1の底部
に開口させ、そのまま、後記のメッキ層3にて形成する
ノズル先端用孔3aに連通させる構造としてもよい。
【0009】一方、図2の如く、型板層2において、前
記の各ノズル用小孔1bに整合するように、ノズル先端
用型孔2a・2a・・・を穿設している。該型板層2
は、燐青銅、アルミ材、或いは樹脂等よりなる。
【0010】該型板層2に対して、図3の如く、無電解
ニッケル等によるメッキを施して、メッキ層3を形成す
る。各ノズル先端用型孔2aの内壁に形成されたメッキ
層はノズル先端部3aを形成する。その後、図4の如
く、ノズル先端側、及び型板層2の外側面部のメッキ層
3を、ラッピング等にて除去する。なお、メッキを施す
前に、型板層2のメッキ被着対象外の面に、レジスト等
にてメッキマスキングを施しておけば、メッキ施工後
は、メッキマスキングを除去すれば、直ちに図4の状態
を得ることができる。
【0011】こうして、ノズル先端部分となるメッキ層
3を形成した状態の型板層2を、図5の如く、前記の基
板層1に対して、メッキ層3部分を基板層1に被着する
様態にて被着する。各ノズル先端部3aは、基板層1の
各ノズル用小孔1bに整合する。
【0012】この後、該型板層2が燐青銅又はアルミ材
である場合には、エッチング液に浸漬し、また、該型板
層2が樹脂製である場合には、レーザー照射、或いはケ
ミカルエッチング等の方法により、図6の如く、ある程
度の厚みTを残して該型板層2を除去する。従来の製造
方法では、該型板層2は全て除去するのであるが、この
ように、型板層2をある程度の厚さ残すことで、残りの
型板層2と基板層1との間にメッキ層3が挟み込まれる
状態となり、メッキ層3が剥離することがなくなり、ノ
ズル先端用型孔2aにて形成していたノズル先端部3a
の根元部分も補強されるのである。厚さTは、型板層2
のエッチング浸漬時間、或いはレーザー照射時間により
調節できる。厚さTが大きすぎると、ノズル先端部3a
の型板層2からの突出部分が短くなって、電荷集中性が
悪くなるので、該電荷集中性を阻害せず、そして、強度
を保持できる程度に、厚さTを設定すればよい。
【0013】なお、この後、残した型板層2の上にも、
該型板層2の腐蝕を防ぐために、メッキを施す工程を経
て、最終的なマルチノズルインクジェットヘッドの形態
とする。
【0014】以上の工程の流れの中で、図5のように、
メッキ層3を形成して、まだ除去工程を経ていない型板
層2をそのまま基板層1に被着形成してから、図6のよ
うに型板層2を除去する工程に移行する他に、まず、図
4のように、メッキ層3を形成した型板層2を、先にエ
ッチング等による除去工程にかけて、型板層2を厚みT
だけ残しておき、その後、基板層1に被着形成する(図
6の状態となる)という工程の流れにすることも可能で
ある。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように静電吸引型マルチ
ノズルインクジェットヘッドとし、或いはその製造方法
とすることで、次のような効果を得る。まず、請求項1
記載の如き製造方法を採用することにより、マルチノズ
ルインクジェットヘッドは、最終的にある程度の厚さだ
け残った状態の型板層が、メッキ層を補強し、特にノズ
ル先端部分の根元部分を補強する効果を得、また、型板
層を、インク室を形成する基板層に被着形成する際に
は、該型板層と基板層との間にメッキ層が挟み込まれる
状態となって、メッキ層が剥離する心配がなくなる。こ
のようにして、安定したインク飛翔を確保できるマルチ
ノズルインクジェットヘッドを提供できるのである。
【0016】
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズル用小孔1bを有する基板層1の側面断面
略図である。
【図2】ノズル先端用型孔2aを有する型板層2の側面
断面略図である。
【図3】メッキ層3を施した該型板層2の側面断面略図
である。
【図4】図3の状態からノズル先端側のメッキ層3を除
去した状態の側面断面略図である。
【図5】該メッキ層3を施した該型板層2を該基板層1
に被着形成した状態の側面断面略図である。
【図6】図5の状態より該型板層2をある程度の厚さT
だけ残して除去した状態の側面断面略図である。
【符号の説明】
1 基板層 1a インク室 1b ノズル用小孔 2 型板層 2a ノズル先端用型孔 3 メッキ層 3a ノズル先端部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のノズル先端用孔を有する型板層に
    メッキを施し、該ノズル先端用孔表面のメッキ層にてノ
    ズル先端部を形成する工程と、前記型板層をノズル先端
    部の根元部分を補強する部分を残して一定厚さ除去する
    工程とから、補強されたノズル先端部を形成することを
    特徴とする静電吸引型マルチノズルインクジェットヘッ
    ドの製造方法。
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