JP3168540B2 - 装飾ホィールカバー - Google Patents

装飾ホィールカバー

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JP3168540B2 JP36458198A JP36458198A JP3168540B2 JP 3168540 B2 JP3168540 B2 JP 3168540B2 JP 36458198 A JP36458198 A JP 36458198A JP 36458198 A JP36458198 A JP 36458198A JP 3168540 B2 JP3168540 B2 JP 3168540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体形の保持装置
を備えたプラスチック製のホィールカバー、特に車両ホ
ィールのラグナットに固定される装飾ホィールカバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の装飾ホィールカバーの保持装
置では、カバーをホィールに組み付けるために多数の部
品を使用する必要がある。例えば、スピサックの米国特
許第4,316,638号のホィールアセンブリは、ホ
ィール内トリムをホィール上の所定位置に維持するため
にホィール取り付けナットの側部に食い込み係合する金
属リテーナを備えている。その金属リテーナ部材は一端
部でプラスチックハブキャップの内側に取り付けられ、
中間部分がキャップの開口に挿通され、反対端部がホィ
ールのラグナットと係合して、取り付け状態にある装飾
キャップに対する半径方向及び軸方向移動が制限される
ようにしている。フォスター他の米国特許第4,45
8,952号は、ホィールトリムカバーの内側表面に取
り付けられて、ホィール取り付けラグナットの、または
トリム部材をホィールに取り外し可能に固定するために
ラグナットをねじ付けるスタッドの溝にはまる丸形ばね
鋼リングを用いている。リングをトリム部材に取り付け
ることによって、たわんだリングによって発生する保持
力は全部がトリム部材ではなくスタッドによって吸収さ
れる。従って、トリム部材のひずみやゆがみが防止され
る。ジェラルド・メルソー及び本発明の発明者であるグ
レゴリー・ホーラーの米国特許第5,297,854号
では、ホィールカバーがホィールに、プラスチックカバ
ーに取り付けた複数の金属リテーナを用いて固定されて
いる。金属リテーナに複数の突起が設けられており、そ
れらがラグナットと係合することよって、カバーをホィ
ールに取り付けることができる。
【0003】多数部品アセンブリに伴った高コストのた
め、一部の従来技術の保持装置は、多数部品構造に伴っ
た問題及びコストを排除するために保持装置に単一部品
構造を用いることを試みている。例えば、レンツ他の米
国特許第4,123,111号は、ラグナットの係合平
面上の円周上にラグナットの外周と係合する爪を備えた
保持カバーを開示している。この保持カバーは、ラグナ
ットの係合点を結んだ線の間に比較的大きい応力中心距
離を示す、ホィールカバーの円形の形状とは異なった形
状を有し、そのためにばね率が低下する。ラグナット
は、保持カバーの周縁部のリセスにはまる。保持カバー
の縁部は、リセスの領域にはまり込む。ラグナットを覆
うために、保持カバーの上に取り付けるホィールカバー
キャップが設けられている。
【0004】レンツ他の特許の装置には幾つかの問題が
ある。プラスチックは、時間の経過と温度で弛緩及び/
またはクリープを生じやすい比較的強度が低い材料であ
る。従って、保持カバーの着脱によってラグナットに対
する保持カバーの保持力が失われていくであろう。保持
カバーは、くぼんでカバーの周囲の領域よりも材料厚さ
がはるかに薄い領域で応力と屈曲を受けるため、亀裂が
生じる。スチールのラグナットとプラスチックのカバー
の膨張率が異なることで、上記問題がさらに深刻にな
る。さらに、レンツ他の特許はばね率を低下させるため
に結んだ係合点と爪の点の間に比較的大きい応力中心距
離を必要とすることから、この構造を低い輪郭寸法のホ
ィールカバーで得ることはできないであろう。さらに、
2部材アセンブリは、保持カバーと外側ホィールカバー
の間に大きい空隙を生じ、時間の経過に伴ってそこに泥
や道路のゴミが溜まるであろう。
【0005】ブラウンの米国特許第4,382,635
号は、従来のスチール製のホィールに使用可能な一体形
保持フィンガを備えたホィールカバーを開示することに
よってこれらの問題の一部を解決しようとしている。こ
のカバーは、ラグナットに取り付けたカバーの管状突出
部の協動かみ合いによってホィール上に一体状に保持さ
れる。突出部は軸方向のスロットを備えて、ホィールカ
バーを固定するためにラグナットと協動する複数の片持
ち式フィンガに分割されている。各突出部のフィンガ
は、一体状に半径方向に延出した当接部を備えて、これ
がそれぞれのラグナットの半径方向開口溝に弾性的には
まることによって、ナットを弾性的に把持してカバーを
それに固定することができる。溝に当接部を受け取るの
と同時に、各フィンガのテーパ状半径方向表面が切れ目
付き隆起部の軸方向外側に延在した環状表面と係合し
て、ラグナットに対する突出部の軸方向シフト移動を防
止するためのわずかな軸方向外向きの力を各フィンガに
与えようとしている。当接部は、ラグナットの六角部分
の円よりもわずかに小さい円を描いているので、当接部
がラグナットの六角部分を越える時、フィンガは軸方向
外向きにわずかに分離すなわち屈曲する。従って、当接
部がラグナットの環状リブを越える時、フィンガは分離
し、やがて当接部がそれぞれのラグナットの円周溝には
まり込む。当接部が溝にはまった時、フィンガはほぼそ
れらの通常の成形形状に戻る。各当接部の半径方向テー
パ状表面はホィール表面の軸方向外側に延在した環状表
面と係合して、ラグナットに対する突出部の軸方向シフ
ト移動を防止するためのわずかな軸方向外向きの力を各
突出部に与える。
【0006】この構造に伴った幾つかの問題の1つは、
軸方向外側に延在した環状表面とラグナットの溝の位置
の間での許容誤差の蓄積の悪影響である。ラグナットへ
のカバーのはめ付けは、ラグナットの溝の深さ及び幅
と、ラグナットが着座する位置に隣接するホィール面上
のテーパ状表面に左右される。カバーの各フィンガの端
部の半径方向テーパ状突出部、ラグナット及びホィール
表面のテーパの間での許容誤差の蓄積によって溝幅にば
らつきが生じることによって、当接部の半径方向テーパ
状表面が溝の底部まで移動できない結果、ラグナットに
対して動きばめの状態になり、リテーナのフィンガに応
力状態が生じるため、プラスチックの使用に関して先に
挙げた問題がリテーナに生じる。
【0007】ブラウン特許の構造では確実な位置決めが
できないことに伴う別の問題は、不適切な設置が起きる
可能性である。カバーをホィールに取り付ける間に、カ
バーの行き過ぎを生じる力を加えてフィンガをテーパ状
ホィール表面に押し付け、それによってフィンガが開
き、溝から押し出されてテーパ状ホィール表面に沿って
進むことによって、動きばめの状態になる可能性があ
る。
【0008】ブラウン特許の構造のさらに別の問題点
は、ラグナットの円周溝の位置と、アルミニウム製ホィ
ールの不適当なトルクに関する潜在的な問題である。ア
ルミニウム製ホィールのラグナットに適当なトルクを得
るために、円すい座を深くして、ホィール表面と接触す
る表面面積をスチール製のホィールの場合よりも大きく
しなければならないことは周知の通りである。ブラウン
特許の構造のラグナットの溝は、アルミニウム製ホィー
ルとの接触表面積を小さくし、そのためにアルミニウム
製ホィールで十分なトルクを得ることが困難になること
によって、ラグナットをアルミニウム製ホィールに適当
に締め付けることができない。
【0009】さらなる問題として、ブラウン特許の装置
のホィールカバーを製造するために使用される成形技術
では、成形処理によって形成されたナットのくぼみを密
閉するために成形体を外板またはカバーで覆う必要が生
じる。やはり、多数部材式のホィールカバーは製造コス
トが高くなる。
【0010】
【解決しようとする課題】従来技術の保持装置に認めら
れる幾つかの問題から、カバーをホィールに対して確実
に位置決めする一体形固定装置を備え、それによって許
容誤差の蓄積の影響及びホィールに対するカバーのはま
りを不良にする行き過ぎの可能性をなくす単一部材形カ
バーが必要である。また、ナット自体の物理的寸法以外
の製造許容誤差に影響されない締まりでラグナットに取
り付けられ、従って幾つかの相互関連部品、すなわちカ
バー、ラグナット、ホィール表面及びこれらの3部品の
相互関係の許容誤差の蓄積から生じる過大なばらつきを
なくす単一部材形の低コストカバーが必要である。標準
的なラグナットをアルミニウム製及びスチール製の両方
のホィールに使用できるように、カバーの取り付けはラ
グナットのトルクまたはラグナット及びホィール表面部
分間の接触接合に影響を与えてはならない。
【0011】本発明の目的は、スチール製及びアルミニ
ウム製のホィールに交換可能に使用できるカバーを提供
することである。
【0012】本発明の別の目的は、ホィール表面との相
互作用を伴わず、カバーの管状突出部とホィールを車両
に取り付けるラグナットとの協動によって保持される一
体形保持装置を備えた装飾ホィールカバーを提供するこ
とである。
【0013】本発明の他の目的は、許容誤差の蓄積の影
響をなくして、カバーをホィールに対して軸方向に確実
に位置決めする側方スタンドオフを提供することであ
る。
【0014】本発明の他の目的は、管状突出部の端部と
ホィールの間に間隔を維持し、それによってカバーをホ
ィールに取り付ける時の行き過ぎ及びホィール表面との
干渉によって生じる不良なはめ付けをなくすことであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両ホィール
のラグナットに一体状に保持されて、ラグナットに対す
るカバーの内向き/外向きの軸方向の確実な位置決めを
行う装飾ホィールカバーである。ラグナットは一般的
に、上肩部を形成したフランジを有している。本発明の
好適な実施態様では、カバーは、その裏側から軸方向に
突出した多数の細長いスタンドオフすなわち部分的なス
ロット付きの管状突出部を備えている。突出部の各々に
部分的にスロットが設けられて、複数の片持ち式テーパ
状フィンガが形成されている。
【0016】各片持ち式テーパ状フィンガの端部付近
に、溝の一端部を形成する肩部と溝の他端部を形成する
テーパ状部分を有するアンダーカット溝が設けられてい
る。片持ち式テーパ状フィンガは、溝より先の終端部に
球状部分を形成している。カバーをホィールに取り付け
る時、細長い管状突出部をラグナットと整合させ、カバ
ーをホィールの軸方向内向きに移動させることによっ
て、球状端部分がラグナット及び対応のフランジを越え
る時、片持ち式フィンガはわずかに分離し、やがてアン
ダーカット溝にラグナットのフランジがはまることがで
きる。同時に、アンダーカット溝の肩部がラグナットの
フランジの上肩部に当接し、それによってカバーがホィ
ールに対して軸方向に確実に位置決めされ、他の表面の
許容誤差の影響がなくなる。
【0017】球状部分がラグナットのフランジを越え
て、テーパ状部分がフランジの下側と係合することによ
って、カバーをラグナット上に保持するのに十分な保持
力が発生する。細長い管状突出部の端部はホィール表面
から所定距離だけ離れて、ホィール表面と接触しておら
ず、その所定距離は、側方スタンドオフの全長によって
制御され、従って行き過ぎまたはホィール表面との相互
作用の恐れがなくなる結果、従来技術のカバー保持装置
よりも相当に改善された保持を行うはめ付けが得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のさらなる目的、特徴及び
利点は、以下の好適な実施例の詳細な説明と図面の簡単
な説明を読めば明らかになるであろう。
【0019】本発明の装飾ホィールカバー保持装置10
(図1及び図3ないし図5に示されている)は、車軸
(図示せず)から側方に延出したスタッド18をはめる
一般的な穴パターン16を有するハブ14を備えた図2
のホィール12に使用することができる。ホィール12
はスタッド18に取り付けられ、ラグナット20をスタ
ッドに取り付けることによって、ホィールを車両に固定
することができる。
【0020】ラグナット20は、図3及び図5にわかり
やすく示されている六角頭22を有しており、さらに六
角頭22とホィール係合表面26の間で延出した環状外
表面28を備えている。環状外表面28は、上肩部32
を有するフランジ30を形成している。この構造のラグ
ナット20は、スチール製のホィールにもアルミニウム
製のホィールにも等しく適用できる。アルミニウム製の
ホィールでは、適当なトルク所要量を得るためにホィー
ル12とラグナット20の間の接触表面積を多くする必
要があるため、円すい座が深くなっている。本発明のラ
グナット構造は、スチール製でもアルミニウム製でもホ
ィールとの接触表面積の大きさに影響しないので、いず
れの用例でも十分なトルクを与えることができる。この
特徴は、スチール製でもアルミニウム製でも車両に用い
ることができるすべてのホィール構造に対して標準的な
ラグナットを1つまたは複数の車両に使用できることか
ら、非常に効率的であると共に、組み立てのコスト効率
が高い。
【0021】本発明のホィールカバー40は、射出成形
できるプラスチック部品である。図1、図3及び図4か
らわかるように、ホィールカバー40は、ホィールカバ
ーの美しい外観を与える前面42と後面44を有してい
る。複数の細長い管状突出部50が、カバー40の後面
44から軸方向に突出している。細長い管状突出部50
の各々に部分的なスロットが設けられて、複数の片持ち
式フィンガ52を形成している。その基部は連続してい
る。
【0022】各フィンガ52はアンダーカット溝54を
備えており、これは一端部に肩部54aを、他端部にテ
ーパ状側壁54bを有している。肩部54aは、後述す
るようにカバー40をホィール12上のラグナット20
に対して確実に位置決めするために使用される。図5に
示されているように、アンダーカット溝54の肩部54
aはラグナット20の環状フランジ30の上肩部32と
係合して、ホィール12に対するカバー40の確実な軸
方向位置決めを行う。アンダーカット溝54の肩部54
aは、ラグナット20の環状フランジ30の上肩部32
に当接する確実な軸方向ストッパとして機能することに
よって、カバー40をホィール12に組み付ける時のカ
バーの行き過ぎを防止する。肩部54aに隣接した溝5
6がラグナットフランジ30を包囲しており、テーパ状
側壁54bにつながって片持ち式フィンガ52の端部に
球状部分58を形成している。溝56のテーパ状側壁5
4bは、フランジ30の下方でラグナット20と接触し
て、カバー40をホィール12に取り付けた状態に保持
するための保持力を与える。
【0023】また、管状突出部50の内側の表面で複数
の片持ち式フィンガ52の各フィンガの中心に沿ってリ
ブ60が設けられている。このリブ60は、片持ち式フ
ィンガ52の強度及び耐久性を補強して、カバーの着脱
によるそれらの脆弱化を防止する。さらに、管状突出部
52の外側の表面で各片持ち式フィンガ52にリブ62
が設けられている。好ましくは、図1に示されているよ
うに、フィンガ52の外縁部にリブが設けられている。
【0024】図3に、また図5には詳細に示されている
ように、カバー40をホィール12に取り付ける時、細
長い管状突出部50をラグナット20と整合させ、カバ
ー40をホィール12の軸方向内向きに移動させること
によって、球状部分58がラグナットフランジ30を越
える時、片持ち式フィンガ52はわずかに分離する。ア
ンダーカット溝54にフランジ30がはまることによっ
て、肩部54aがラグナットフランジ30の上肩部32
と係合する結果、カバー40がホィール12に対して確
実に位置決めされ、他の表面との相互作用によって生じ
る許容誤差の蓄積の影響がなくなる。
【0025】ホィール12へのカバー40のはめ付け
は、上記のブラウン特許に記載されているような従来の
保持装置にようにラグナットの溝の寸法及び位置に左右
されることはない。アルミニウム製のホィールの円すい
座はスチール製のホィールよりも深いため、ブラウン特
許の構造の溝付きラグナットではラグナットを適当に締
め付けることがでず、アルミニウム製ホィールとラグナ
ットの間の接触表面積が減少する。アルミニウム製でも
スチール製でも、本発明のラグナット20とホィール1
2の間の接触表面積の量は、ラグナット20の構造によ
って左右されない。ホィールとの表面接触を阻害するよ
うな溝が環状表面の下側にないため、本発明のカバーは
スチール製のホィールにもアルミニウム製のホィールに
も使用できる。溝付きのラグナットを必要とするブラウ
ン特許に開示されているカバー保持装置をアルミニウム
製ホィールに使用すると、溝によってアルミニウムホィ
ールとの接触表面積が減少して不足するため、トルクに
悪影響を与えることは避けられない。
【0026】本発明では、球状部分58がラグナット2
0のフランジ30を越えて、アンダーカット溝54のテ
ーパ側壁54bがフランジ30の下外周部分と係合する
ことによって、カバー40がラグナット20上に保持さ
れる。細長い管状突出部50の端部はホィール表面12
から所定距離だけ離れており、その所定距離は肩部3
2、54aが互いに当接する確実な位置決めによって制
御されるため、行き過ぎの恐れがなくなる結果、従来技
術のカバー保持装置よりも改善された確実な軸方向はめ
付けが行われる。細長い管状突出部50の端部とホィー
ル12自体の間に空間が存在するため、カバー40がホ
ィール12に押し込まれることはあり得ない。上記のよ
うに、カバー40が行き過ぎると、細長い突出部50に
加えられる力は片持ち式フィンガ52をホィール12に
押し付けてそれらが離れる結果、カバー40はホィール
12に対して動きばめ状態になる。本発明の装飾ホィー
ルカバー保持装置10のアンダーカット溝54は、この
潜在的な問題を解決する。
【0027】本発明の一体状の保持装置は、ラグナット
フランジの上肩部に当接するストッパとして機能する肩
部を備えたアンダーカット溝を用いた側方スタンドオフ
によって、ラグナット及びホィールに対するカバーの確
実な位置決めを行う。片持ち式フィンガの球状部分がラ
グナットフランジと係合することによって、カバーがホ
ィール上に保持される。確実な位置決めであるため、カ
バーはホィールと接触せず、行き過ぎはあり得ない。こ
のはめ付けは、ホィールの表面と接触する従来技術の保
持装置よりも安定している。
【0028】標準的なラグナットをスチール製及びアル
ミニウム製の両方のホィールに等しく使用できる。アン
ダーカット溝構造によって、ラグナットに溝を設ける必
要がなくなり、アンダーカット溝の肩部とラグナットフ
ランジの上肩部の間の接触関係によって、許容誤差の蓄
積による従来技術の保持装置の潜在的な問題が解決され
る。
【0029】本発明の詳細な説明及び図面は本発明の唯
一の実施例を説明しているのではなく、本発明の範囲か
ら逸脱しないで様々な変更を加えることができることを
理解されたい。従って、発明の範囲は添付の請求の範囲
のみによって制限されるものとする。
【0030】上記実施形態において、アンダーカット溝
に言及しているが、この溝は図示のように、球状部分5
8とリブ60の先端部との間にその間の溝類似の形状を
溝と称したもので、したがって、アンダーカット溝の肩
部54aとはそのリブ60の先端部分である。もちろ
ん、突出部50の内面先端部分の球状部58の上側に環
状の溝を形成させてもよいのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバーの後側の斜視図である。
【図2】本発明のカバーを取り付けたホィールの平面図
である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】ラグナットに取り付ける前の本発明の細長い管
状突出部の断面図である。
【図5】ラグナットに取り付けた本発明の細長い管状突
出部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ホィールカバー、 50 細長い管状突出部、 52 片持ち式フィンガ、 54 アンダーカット溝、
54a 肩部 54b テーパ状側壁、 58 球状部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフ・ブルース アメリカ合衆国・49348・ミシガン州・ ウェイランド・アイランド ドライブ・ 2088 (56)参考文献 特開 昭52−93032(JP,A) 実開 平1−73401(JP,U) 実開 昭53−160138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 7/00 - 7/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面(42)とその反対側の後面(4
    4)を有するホィールカバー(40)と、 外側の表面、前記ホィールカバー(40)に取り付けら
    た基部及び前記後面(44)から離れる方向に延び出
    ている反対側の端部を有する複数の細長い管状突出部
    (50)であって、前記複数の細長い管状突出部(5
    0)は、前記後面(44)の所々で円周方向に離隔配置
    され、各前記管状突出部(50)の前記基部は固い管状
    体であり、前記複数の管状突出部(50)の各々の前記
    反対側の端部は中空であり且つ軸方向のスロットで離れ
    ており、複数の片持ち式に延びたフィンガ(52)を先
    端部まで形成している前記管状突出部(50)と、 を備え、 前記複数の管状突出部(50)の各々は内側の表面を有
    し、この内側の表面から少なくとも1つのリブ(60)
    が延び出ており、 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ(52)の各々
    は、前記先端部と前記内側の表面から延び出ている前記
    少なくとも1つのリブ(60)との間にアンダーカット
    (54)を作り、前記少なくとも1つのリブ(60)
    はラグナット(20)と一緒に確実なストッパを構成す
    る少なくとも1つの肩部(54a)を有するので、前記
    ホィールカバー(40)がホィール(12)に取り付け
    られるときに、前記少なくとも1つの肩部(54a)
    前記ホィールカバー(40)のための確実な軸方向スト
    ッパを構成するようになり、 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ(52)の各々は
    更に前記先端部に球状部分(58)を有し、この球状
    分(58)が前記アンダーカット溝(54)の壁(54
    b)に沿った形状を有しており、前記アンダーカット溝
    (54)の前記形状は、前記ラグナット(20)と一緒
    に、前記ホィールカバー(40)が前記ホィール(1
    2)に取り付けられた後、前記ホィールカバー(40)
    が前記ラグナット(20から外れないようにする装飾
    ィールカバー。
  2. 【請求項2】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々の厚さは、前記基部から前記先端部に向
    かって減少している請求項1記載の装飾ホィールカバ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記アンダーカット溝(54)の前記
    はテーパ状である請求項1記載の装飾ホィールカバ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々は、前記管状突出部(50)の各々の前
    内側の表面に沿って前記基部から前記先端部まで前記
    フィンガ(52)の長さ方向に延在するリブ(60)
    有する請求項1記載の装飾ホィールカバー。
  5. 【請求項5】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々は、前記管状突出部(50)の各々の前
    記外側の表面に沿って部分的に延在する少なくとも1つ
    のリブ(62)を有する請求項1記載の装飾ホィールカ
    バー。
  6. 【請求項6】 複数の円周方向に離隔配置されたラグナ
    ット(20)を有し、その各々が上肩部(32)のある
    フランジ(30)を有する形式の車両ホィール(12)
    と、前面(42)とその反対側の後面(44)を有する
    と共に、円周方向に離隔配置されて前記後面(44)
    ら離れる方向に延び出した複数の細長い管状突出部(5
    0)を有する形式のプラスチックホィールカバー(4
    0)であって、前記複数の細長い管状突出部(50)
    々の一部が中空であり且つ軸方向スロットを設け、複数
    の片持ち式に延びたフィンガ(52)を先端部まで形成
    している前記プラスチックホィールカバー(40)との
    組み合わせにおいて、 前記複数の管状突出部(50)の各々は内側の表面を有
    し、この内側の表面から少なくとも1つのリブ(60)
    が延び出ており、 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ(52)の各々
    は、前記先端部と前記内側の表面から延び出ている前記
    少なくとも1つのリブ(60)との間にアンダーカット
    (54)を作り、前記少なくとも1つのリブ(60)
    は前記ラグナット(20)各々の前記フランジ(30)
    の上肩部(32)と一緒に確実なストッパを構成するの
    で、前記ホィールカバー(40)が前記ホィール(1
    2)に取り付けられるときに、前記少なくとも1つの上
    肩部(32)が前記ホィールカバー(40)のための確
    実な軸方向ストッパを構成するようになり、 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ(52)の各々は
    更に前記先端部に球状部分(58)を有し、この球状
    分(58)が前記アンダーカット溝(54)の壁(54
    b)に沿った形状を有しており、前記アンダーカット溝
    (54)の前記形状は、前記ラグナット(20)と一緒
    に、前記ホィールカバー(40)が前記ホィール(1
    2)に取り付けられた後、前記ホィールカバー(40)
    が前記ラグナット(20)から外れないようにし、 前記細長い管状突出部(50)をそれぞれのラグナット
    (20)に整合させることによって前記カバー(40)
    を前記複数の円周方向に離隔配置されたラグナット(2
    0)にはめ付ける時、前記フィンガ(52)の各々の球
    部分(58)が前記フランジ(30)を越えて、前記
    アンダーカット溝(54)前記フランジ(30)がは
    まり、前記ホィールカバー(40)が前記ホィール(1
    2)に対して確実に軸方向位置決めされることを特徴と
    する車両ホィールとプラスチックホィールカバーとの組
    み合わせ。
  7. 【請求項7】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々の厚さは、前記基部から前記先端部に向
    かって減少している請求項6記載の組み合わせ。
  8. 【請求項8】 前記アンダーカット溝(54)の前記
    はテーパ状である請求項6記載の組み合わせ。
  9. 【請求項9】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々は、前記管状突出部(50)の各々の前
    内側の表面に沿って前記基部から前記先端部まで前記
    フィンガ(52)の長さ方向に延在するリブ(60)
    有する請求項6記載の組み合わせ。
  10. 【請求項10】 前記複数の片持ち式に延びたフィンガ
    (52)の各々は、前記管状突出部(50)の各々の前
    記外側の表面に沿って部分的に延在する少なくとも1つ
    のリブ(62)を有する請求項6記載の組み合わせ。
  11. 【請求項11】 自動車用ホィール(12)のラグナッ
    (20)に取り付けられるようになっている装飾ホィ
    ールカバーであって、前面(42) とその反対側の後面(44)を有するホィ
    ールカバー(40)と、 前記ホィールカバー(40)に取り付けられた基部及び
    前記後面(44)から離れる方向に延び出ている反対側
    の端部を有する複数の細長い管状突出部(50 であっ
    て、前記複数の細長い管状突出部(50)は、前記後面
    (44)の所々で円周方向に離隔配置され、前記管状突
    出部(50)の各々の前記基部は固い管状体であり、前
    記複数の管状突出部(50)の各々の前記反対側の端部
    は内側表面、この内側表面の周囲を囲んで前記内側
    表面との間に壁を作る外側表面、及び前記反対側の
    端部に形成され、先端部のある複数の片持ち式に延びた
    フィンガ(52)を形成する複数のスロットを有する前
    記管状突出部(50)と、 前記複数の管状突出部(50)の各々の前記内側表面
    に置かれ、前記複数の管状突出部(50)の各々の軸位
    置を前記ラグナット(20)へ確実に固定する手段であ
    って、前記複数の管状突出部(50)の前記片持ち式に
    延びたフィンガ(52)の各々の前記内側の表面に定め
    られたアンダーカット溝(54)と、 前記複数の管状突出部(50)の少なくとも1つの前記
    内側の表面から半径方向内側に延び出ている少なくとも
    1つのリブ(60)とを有し、前記少なくとも1つのリ
    ブ(60)が前記ラグナット(20)と一緒に前記ホィ
    ール(12)に対する前記ホィールカバー(40)の軸
    位置を確実に固定する前記手段 と、 を備え、 前記ホィールカバー(40)を前記自動車用ホィール
    (12)のラグナット(20)に取り付けた時、前記複
    数の片持ち式に延びたフィンガ(52)の各々の前記先
    端部が半径方向外側に片持ちされ、きちんと締まって前
    記ラグナット(20)を越え、もって前記確実に固定す
    る手段が前記複数の管状突出部(50)の各々の軸位置
    を固定して前記ホィールカバー(40)を前記ラグナッ
    (20)へ組立中前記複数の片持ち式に延びたフィン
    (52)の行き過ぎを防止する装飾ホィールカバー。
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