JP3168249B2 - スプリング構体 - Google Patents

スプリング構体

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JP3168249B2
JP3168249B2 JP08829896A JP8829896A JP3168249B2 JP 3168249 B2 JP3168249 B2 JP 3168249B2 JP 08829896 A JP08829896 A JP 08829896A JP 8829896 A JP8829896 A JP 8829896A JP 3168249 B2 JP3168249 B2 JP 3168249B2
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茂 池田
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマットレスなどに
用いられるスプリング構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マットレスは、多数のコイルス
プリングを行列状に配置し、隣り合うコイルスプリング
の上下端面部をそれぞれヘリカル線によって結合して形
成された矩形状のスプリング構体を有する。
【0003】上記スプリング構体の上下面の少なくとも
上面にはシ−ト状の弾性材を積層し、その積層体を袋状
に縫製された布製の外装体によって被覆することで上記
マットレスが構成される。上記スプリング構体の上下面
周縁部には、コイルスプリングの連結度合が少ない、周
辺部のコイルスプリングを補強したり、マットレスの外
形状を維持するなどのために、硬い線材によって形成さ
れた枠線を設けるようにしている。
【0004】このように構成されたマットレスは、ベッ
ドの基体に設けられた床板上に載置して用いられる。ベ
ッドには、病人や老人などのように自力で起き上がるこ
とが困難な人が利用する、いわゆる起床式ベッドがあ
る。
【0005】起床式ベッドは床板が複数の床部に分割さ
れ、各床部のうち、利用者の背部に対応する床部、つま
り背上げ床部は回動自在に設けられている。この背上げ
床部は駆動装置によって起伏駆動される。したがって、
上記床板上にマットレスを介して仰臥した利用者は、背
上げ床部が起上方向に駆動されることで、上半身が起さ
れるようになっている。
【0006】このような起床式ベッドに用いられるマッ
トレスは、上記床板の背上げ床部の起上に応じて屈曲す
る構造でなければならない。しかしながら、上述したよ
うにスプリング構体は、矩形状に配置されたコイルスプ
リングの隣り合う端面部がヘリカル線によって結合され
ている。
【0007】したがって、利用者の上半身を起すために
背上げ床部を起上方向に駆動すると、それにともなって
屈曲されるマットレスのスプリング構体には、厚さ方向
下面側に大きな引張力が発生する。上記スプリング構体
は、長手方向において隣り合うコイルスプリングの端面
がヘリカル線よって結合されているから、上記引張力に
対して大きな抗力を発生する。そのため、背上げ床部を
起上させても、上記スプリング構体、つまりマットレス
が円滑に屈曲されないということがある。
【0008】そこで、本件出願人は特願平5−8852
2号に示すマットレス装置を提案した。このマットレス
装置は、コイルスプリングを矩形状に配置し、これらコ
イルスプリングの隣り合う端面部をヘリカル線によって
結合するとともに、スプリングユニット(スプリング構
体)の下面側におけるコイルスプリングの端面部の、上
記スプリングユニットの長手方向に沿う上記ヘリカル線
による結合を解除し、屈曲されたときにスプリングユニ
ットの下面側に引張力が発生しないようにしている。
【0009】このような構成によれば、背上げ床部を起
上させたときに、上記マットレスを円滑に湾曲させるこ
とが可能となる。しかしながら、スプリングユニットを
構成するコイルスプリングの下側の端面部の結合状態が
解除されていると、スプリングユニットを湾曲したり、
伸展させるときなどに、結合状態が解除された隣り合う
コイルスプリングの端面がぶつかり合って騒音を発生
し、利用者に不快感を与えるということがあった。
【0010】しかも、結合状態が解除されていると、そ
の部分のコイルスプリングが軸方向と交差する方向に振
れやすいから、湾曲させた状態や湾曲させていない状態
のいずれであっても、解除部が揺れ易くなり、安定性が
低下するということがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
プリング構体は、湾曲させ易いようにするために、隣り
合うコイルスプリングの端面部のヘリカル線による結合
状態を解除しているが、結合状態が解除されたスプリン
グ構体を湾曲させたり、伸展させたりすると、隣り合う
コイルスプリングの端面がぶつかり合って騒音を発生す
るということがあったり、コイルスプリングが揺れ易く
なって安定性が低下するなどのことがあった。
【0012】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、隣り合うコイルスプリン
グの端面部の結合状態を解除して湾曲し易くするととも
に、湾曲させたり、伸展させても、隣り合うコイルスプ
リングの端面がぶつかり合うことがなく、しかもコイル
スプリングが揺れて安定性が低下することがないように
したスプリング構体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ばね
部の両端に端面部を有する多数のコイルスプリングを矩
形状に配置し、隣り合うコイルスプリングの端面部を連
結部材で結合して形成されるスプリング構体において、
このスプリング構体の長手方向中途部には、上記コイル
スプリングの一方の端面部の上記連結部材による上記ス
プリング構体の長手方向の結合状態を解除した解除部を
形成し、上記コイルスプリングの一方の端面部側には、
結合状態が解除された端面部間に入り込む緩衝部を有す
るとともに、上記解除部のコイルスプリングを保持する
緩衝部材を設けてなることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記解除部の上記スプリング構体の長手方向に沿っ
て隣り合うコイルスプリングの一方の端面は、上記スプ
リング構体を湾曲させたときにその長手方向に沿って隣
り合うコイルスプリングの軸線が所定の角度以上となる
のを規制する規制部材によって連結されていることを特
徴とする。
【0015】請求項1の発明によれば、コイルスプリン
グの結合状態が解除された一方の端面側に、結合状態が
解除された端面部間に入り込む緩衝部を有する緩衝部材
を設けたことで、上記緩衝部によって結合状態が解除さ
れたコイルスプリングのスプリング構体の長手方向に沿
って隣り合う端面部がぶつかり合って騒音を発生するの
が防止され、しかも解除部のコイルスプリングは上記緩
衝部材によって保持されることで、結合状態が解除され
ても揺れが少なくなり、安定性が向上する。
【0016】請求項2の発明によれば、スプリング構体
を湾曲させたときに、結合状態が解除された、コイルス
プリングの隣り合うコイルスプリングの軸線が所定の角
度以下になるのが規制部材で規制されることで、上記ス
プリング構体が部分的に小さな角度で屈曲するのが防止
される。
【0017】
【実施形態】以下、この発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1乃至図9はこの発明の第1の実施形態
を示し、図9は起床式ベッド1を示している。この起床
式ベッド1は、矩形枠状に形成され、長手方向一端にヘ
ッドボ−ド2a、他端にフットボ−ド2bが設けられた
基体2を備えている。この基体2の下面四隅部には、基
体2を走行自在に支持したストッパ付きのキャスタ3が
設けられ、上面には長手方向に対して複数に分割された
床板4が設けられている。この例では、上記床板4は第
1乃至第4の4つの床板部4a〜4dに分割されてい
る。
【0018】床板4の、上記ヘッドボ−ド2a側から2
枚目の第2の床板部4bは基体2の幅方向に架設された
2本の横桟5のうちの一方に固定されている。この床板
部4bの両端には第1の床板部4aと第3の床板部4c
とが枢着され、この第3の床板部4cには第4の床板部
4dが枢着されている。
【0019】上記一対の横桟5には、その長手方向に所
定間隔で離間したそれぞれ一対のア−ム6(一方のみ図
示)の一端が固着されている。各横桟5の一対のア−ム
6には第1の軸7と第2の軸8とが回動自在に支持され
ている。ヘッドボ−ド2a側に位置する第1の軸7には
第1のレバ−9の一端が固着され、第2の軸8には第2
のレバ−11の一端が固着されている。各レバ−9、1
1の他端にはロ−ラ12が回転自在に設けられている。
【0020】第1のレバ−9に設けられたロ−ラ12は
第1の床板部4aの下面に設けられた第1の斜面13に
転接し、第2のレバ−11に設けられたロ−ラ12は第
3の床板部4cの下面に設けられた第2の斜面14に転
接している。さらに、第4の床板部4dの下面には第3
のレバ−15の一端が枢着されている。この第3のレバ
−15の他端は上記基体2に枢着されている。
【0021】上記基体2の下面側には鎖線で示す駆動装
置16が設けられている。この駆動装置16は、上記第
1の軸7と第2の軸8とを回動駆動する。第1の軸7が
矢印で示す時計方向に駆動されれば、それに連動する第
1のレバ−9によって床板4の第1の床板部4aが起立
方向に駆動され、第2の軸8が矢印で示す反時計方向に
駆動されれば、それに連動する第2のレバ−11によっ
て第3の床板部4cが起立方向に駆動される。この第3
の床板部4cに連動して第4の床板部4dも起立方向に
駆動され、第3の床板部4cとでほぼ山形状をなすよ
う、上記第3のレバ−15によって保持されている。
【0022】このような構成の起床式ベッド1の床板4
上にはこの発明に係わるスプリング構体21が用いられ
たマットレス20が載置される。このマットレス20
は、図2乃至図4に示すように平面形状が矩形状をなし
た、上記スプリング構体21を備えている。このスプリ
ング構体21は多数のコイルスプリング22を行列状に
配置して矩形状をなしている。上記コイルスプリング2
2は図1、図4あるいは図7に示すようにばね部22a
と、このばね部22aの両端に連続して形成された上端
面部22bと下端面部22cとからなる。各端面部22
b、22cは円環状に形成されている。
【0023】上記スプリング構体21の長手方向中途部
に位置する複数列のコイルスプリング22の下端面部2
2cは上端面部22bに比べて小径に形成されている。
したがって、スプリング構体21の下面の長手方向中途
部には、図1と図3に示すように隣り合う下端面部22
c間に空隙部23が形成されている。
【0024】上記スプリング構体21は、隣合うコイル
スプリング22の上端面部22bおよび下端面部22c
がそれぞれヘリカル線24で連結されている。ヘリカル
線24は、スプリング構体21の幅方向に沿って設けら
れ、隣り合うコイルスプリング22を上記スプリング構
体21の幅方向および長手方向において結合している。
【0025】スプリング構体21の下面側の中途部、つ
まり下端面部22cが小径に形成されたコイルスプリン
グ22が位置する部分では、スプリング構体21の長手
方向に沿う上記ヘリカル線24による結合が解除された
解除部25が形成されている。この解除部25は、上記
スプリング構体21(マットレス20)を湾曲させたと
き、湾曲の外側となる下面側に大きな引張力が発生する
のを防止する。したがって、上記マットレス20は長手
方向に沿って容易に湾曲させることができるようになっ
ている。
【0026】なお、上記解除部25のスプリング構体2
1の幅方向に沿うコイルスプリング22の下端面部22
cはヘリカル線24によって結合されている。それによ
って、解除部25の各コイルスプリング22は、スプリ
ング構体21の幅方向に振れるのがある程度は規制され
ている。
【0027】上記スプリング構体21の上下面周縁部
の、上記解除部25の両側を除く両端部には、図2と図
3に示すようにそれぞれ硬鋼線をコ字状に曲成した枠線
26がクリップ27によって連結されている。この枠線
26によってスプリング構体21は上下面周縁のうちの
長手方向両端部が補強されている。
【0028】また、枠線26は、スプリング構体21の
上記解除部25に対応する部分に設けられていないか
ら、この解除部25の屈曲性、つまり柔らかさが枠線2
6によって損なわれることがない。さらに、上記スプリ
ング構体21の上面両側の、上記解除部25に対応する
部分には、解除部25の湾曲を阻止することのない硬さ
である、半硬質の樹脂シ−トを断面U字状に曲成した縁
部材28がクリップ29によって取着されている。解除
部25の上面側両側に縁部材28が設けられていること
で、スプリング構体21を湾曲させたときに、上記解除
部25の上面側を滑らかに湾曲させることが可能とな
る。
【0029】上記スプリング構体21の下面側、つまり
コイルスプリング22の下端面部22a側の上記解除部
25に対応するスプリング構体21の長手方向中途部に
は、図1に示すようにアクリル樹脂フェルト、その他の
樹脂フェルト、軟質あるいは半硬質の合成樹脂シ−ト、
たとえば塩化ビニ−ルシ−トなどからなるシ−ト状の緩
衝部材31が接合されている。この緩衝部材31には、
蛇腹状の緩衝部32が上記スプリング構体21の幅方向
ほぼ全長にわたる長さで、しかも長手方向においては上
記コイルスプリング22のピッチとほぼ同じ間隔で形成
されている。
【0030】上記緩衝部材31の緩衝部32は上記解除
部25の空隙部23に挿入されている。つまり、緩衝部
32は、スプリング構体21の解除部25のコイルスプ
リング22の下端面部22c間に挿入され、その先端部
はクリップ33によって上端面部22bに保持されてい
る。したがって、上記緩衝部32は、ヘリカル線24に
よる結合状態が解除された上記解除部25の上記スプリ
ング構体21の長手方向において隣り合うコイルスプリ
ング22の下端面部22cが直接、ぶつかり合うのを阻
止している。
【0031】断面逆V字状をなした上記緩衝部32の一
側下端部には係合部としてのスリット34がスプリング
構体21の幅方向に配置されたコイルスプリング22と
ほぼ同じ間隔で形成されている。このスリット34には
上記解除部25のコイルスプリング22の下端面部22
cが挿入係止されている。したがって、ヘリカル線24
によるスプリング構体21の長手方向に沿う下端面部2
2cの連結が解除された解除部25のコイルスプリング
22は、軸線方向に対して交差する方向に振れるのが規
制されている。
【0032】上記緩衝部材31の下面には、図1、図4
あるいは図6に示すように柔軟性および所定の引張強度
を有する合成樹脂や布地などによって形成された3本の
帯状の規制部材35がスプリング構体21の長手方向全
長にわたり、かつ幅方向に所定間隔で設けられている。
この規制部材35は上記緩衝部材31に接着固定されて
いるとともに、解除部25に対応する部分では所定の長
さの弛み部36が形成されている。さらに、この規制部
材35の両端部は図6(b)に示すようにスプリング構
体21の長手方向両端部に位置するコイルスプリング2
2の下端面部22cにクリップ37によって連結されて
いる。
【0033】なお、緩衝部材31と規制部材35とはス
プリング構体21の下面に取着する前に、図6(c)に
示すようにあらかじめ接合固定されている。そして、ス
プリング構体21の下面に取り付けるときに、上記規制
部材35の緩衝部材31の緩衝部32の部分を弛ませて
弛み部36にして取り付けられる。
【0034】上記規制部材35はスプリング構体21の
湾曲を規制する。つまり、図8に示すようにスプリング
構体21の解除部25の部分を湾曲させると、その湾曲
に応じて規制部材35の弛み部36は図6に示す弛んだ
状態から図8に示すように引き伸ばされる。弛み部36
が伸びきると、規制部材35は解除部25がそれ以上湾
曲するのを阻止する。
【0035】つまり、規制部材35は、図8に示すよう
に解除部25のコイルスプリング22の揺動を弛み部3
6の長さに応じて制限するから、隣り合うコイルスプリ
ング22の軸線Oがなす角度が所定以上、この実施形態
ではθ以上になるのを規制することになる。
【0036】それによって、上記解除部25の隣り合う
コイルスプリング22の一対の上端面部22bが所定の
角度以下、たとえば鋭角に屈曲するのを阻止している。
なお、上記角度θは弛み部36の長さによって設定する
ことができ、その長さに応じて解除部25の曲率も設定
される。
【0037】上記スプリング構体21の下面の長手方向
両端部には図4と図5に示すように保護シ−ト37が接
合されている。さらに、スプリング構体21の上下両面
には、図1に示すように上記スプリング構体21のウレ
タンフォ−ムなどからなるシ−ト状の弾性材38が接合
され、この弾性材38は外装体39によって被覆されて
いる。それによって、上記マットレス20が構成されて
いる。
【0038】このように構成されたマットレス20が用
いられた起床式ベッド1によれば、マットレス20上に
仰臥した利用者の上半身を起こすために駆動装置16を
作動させ、第1の床板部4aを起上させると、その起上
に応じて床板4上のマットレス20が長手方向中途部か
ら湾曲される。
【0039】上記マットレス20を構成するスプリング
構体21の長手方向中途部は、その長手方向に沿うコイ
ルスプリング22の下端面部22cのヘリカル線24に
よる結合が解除された解除部25に形成されている。そ
のため、スプリング構体21が第1の床板部4aの起上
によって湾曲されても、湾曲の外側となる下面側に大き
な引張力が発生することがないから、上記スプリング構
体21は軽い力で容易に湾曲させることができる。
【0040】上記解除部25は、コイルスプリング22
の下端面部22cのヘリカル線24による結合が解除さ
れてなるから、スプリング構体21を湾曲させると、ス
プリング構体21の長手方向において隣り合うコイルス
プリング22の下端面部22cがぶつかり合って騒音を
発生する虞がある。
【0041】しかしながら、上記解除部25には下端面
部22c間の空隙部23に緩衝部32を介在させた緩衝
部材31を接合させている。そのため、上記緩衝部32
によりスプリング構体21の長手方向に沿って隣り合う
コイルスプリング22の下端面部22cが直かにぶつか
り合うのが阻止されるから、スプリング構体21を湾曲
させたときに、騒音が発生するのを防止することができ
る。
【0042】上記緩衝部32の一側にはスリット34が
形成され、このスリット34にはコイルスプリング22
の下端面部22cが挿入係止されている。そのため、解
除部25のコイルスプリング22はその下端面部22c
によって軸方向と交差する方向である、スプリング構体
21の長手方向や幅方向に振れるのが規制されるから、
使用時における解除部25の揺れを少なくし、安定性を
向上させることができる。
【0043】しかも、上記緩衝部32は蛇腹状に形成さ
れているため、スプリング構体21が屈曲されると、そ
の屈曲に応じて伸展するから、そのことによっても上記
スプリング構体21の屈曲を妨げるようなことがない。
【0044】スプリング構体21を湾曲させると、その
湾曲に応じて規制部材35の弛み部36が引き伸ばされ
る。図8に示すように上記弛み部36が十分に引き伸ば
されて突っ張ると、その突っ張りによって解除部25が
それ以上湾曲するのが規制される。
【0045】つまり、解除部25の隣り合うコイルスプ
リング22の軸線Oがなす角度がθよりも大きくなるの
が規制される。それによって、図9に示すようにマット
レス20の解除部25に対応する部分は、同図に実線で
示すように大きな曲率で滑らかに湾曲し、同図に鎖線で
示すように小さな曲率で屈曲するのが防止される。
【0046】その結果、マットレス20の湾曲の内側と
なる上面に発生する圧縮力が低減され、このマットレス
20上に仰臥した利用者の臀部から腹部にわたる部分が
マットレス20によって圧迫されにくくなるから、利用
者は上半身を起こした姿勢を楽に維持することができ
る。
【0047】なお、スプリング構体21を第1の床板部
4aを起上させて湾曲させると、解除部25のコイルス
プリング22は弛み部36が引き伸ばされた規制部材3
5によって引っ張られることで、順次連動して所定の角
度に揺動させられることになる。
【0048】図10はこの発明の第2の実施形態で、こ
の実施形態は上記第1の実施形態に示された、スプリン
グ構体21の下面の長手方向両端部に接合された保護シ
−ト37をなくすようにしたものである。
【0049】図11はこの発明の第3の実施形態であ
る。この実施形態は緩衝部材31Aの変形例で、この実
施形態の緩衝部材31Aは第1の実施形態に示された緩
衝部32と保護シ−ト37とを一体とした大きさに設定
されている。
【0050】図12と図13はこの発明の第4の実施形
態で、この実施形態は規制部材35Aの変形例である。
この実施形態の規制部材35Aは第1の実施形態のよう
にスプリング構体21の長手方向全長にわたらず、解除
部25の隣り合うコイルスプリング22の下端面部22
c間の部分に部分的に緩衝部材31が固着して設けられ
ている。上記規制部材35Aは上記第1の実施形態と同
様、帯状であってもよいが、スプリング構体21の幅方
向ほぼ全体にわたる状態であってもよい。
【0051】図14はこの発明の第5の実施形態で、こ
の実施形態は図12と図13とに示す第3の実施形態の
変形例である。つまり、この実施形態の規制部材35B
は可撓性の合成樹脂によって紐状部45aの両端に楔状
のフック45bを有する形状に形成されている。
【0052】上記規制部材35bの一方のフック45b
は緩衝部材31の緩衝部32のスリット34から突出さ
せたコイルスプリング22の下端面部22cに係合さ
れ、他方のフック45bは隣接するコイルスプリング2
2の下端面部22cに緩衝部材31を貫通して係合され
ている。スプリング構体21が湾曲されていない状態
で、上記規制部材35Bの紐状部45aは弛んでいる。
【0053】したがって、スプリング構体21の解除部
25は、上記規制部材35Bの紐状部45aが湾曲した
状態から引き伸ばされる範囲で湾曲させることができ、
それ以上の小さな角度で屈曲するのが規制されている。
【0054】図15と図16はこの発明の第6の実施形
態で、この実施形態はスプリング構体21に解除部25
を形成するための変形例である。つまり、この実施形態
では解除部25に配置されるコイルスプリング122の
螺旋部122aの一端に形成される下端面部122c
は、他端に形成される上端面部122bと同じ大きさに
設定されているとともに、下端面部122cにはその一
部を径方向内方へ屈曲させることで凹部122dが形成
されている。
【0055】したがって、スプリング構体21の長手方
向中途部には、コイルスプリング222の下端面部12
2cに形成された凹部122dによってスプリング構体
21の長手方向に沿うコイルスプリング122の下端面
部122cの連結が解除された解除部25が形成されて
いる。
【0056】この発明は上記一実施形態に限定されず、
種々変形可能である。たとえば、上記一実施形態では解
除部のコイルスプリングを保持するために緩衝部材の緩
衝部にスリットを形成し、このスリットに上記コイルス
プリングの下端面部を挿入係止させてコイルスプリング
を保持したが、スリットを形成せずに、緩衝部材の一部
を上記解除部のコイルスプリングにクリップなどによっ
て連結することで、コイルスプリングを保持するように
してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、スプリング構体の長手方向中途部におけるコイルス
プリングの一方の端面の、上記スプリング構体の長手方
向に沿う結合状態を解除して解除部とし、その解除部の
コイルスプリングの一方の端面側に、結合状態が解除さ
れた端面部間に入り込む緩衝部を有する緩衝部材を設け
るとともに、この緩衝部材にコイルスプリングを保持す
るようにした。
【0058】そのため、スプリング構体の解除部の一方
の端面の結合状態が解除されたコイルスプリングは、上
記緩衝部材の緩衝部により、ぶつかり合って騒音を発生
するのが防止される。しかも解除部のコイルスプリング
は上記緩衝部材に保持されるので、結合状態が解除され
ていても、揺れが少なくなり、安定性が向上する。
【0059】請求項2の発明によれば、スプリング構体
の解除部の結合状態が解除されたスプリング構体の長手
方向に沿って隣り合うコイルスプリングの一方の端面を
規制部材で連結し、この規制部材によりスプリング構体
を湾曲させたときに隣り合うコイルスプリングの軸線が
所定の角度以下になるのを規制した。
【0060】そのため、スプリング構体を湾曲させ易く
するために隣り合うコイルスプリングの一方の端面の結
合状態を解除して解除部を形成しても、その解除部は規
制部材によって鋭角に屈曲するのが防止されて滑らかに
湾曲するから、上記解除部の上面側に位置する利用者の
背面の臀部から腰部の部分が圧迫されにくくなるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のスプリング構体の
一部を示す側面図。
【図2】同じくスプリング構体の上面側を示す平面図。
【図3】同じくスプリング構体の下面側を示す平面図。
【図4】同じくスプリング構体の下面側に緩衝部材を設
けた状態のスプリング構体の下面側を示す平面図。
【図5】同じくスプリング構体の概略的構成の側面図。
【図6】(a)は同じくスプリング構体の解除部の拡大
側面図、(b)は同じくスプリング構体の長手方向一端
部の規制部材の連結構造の側面図、(c)はスプリグ構
体に取り付ける前の緩衝部材と規制部材との側断面図。
【図7】同じくコイルスプリングの斜視図。
【図8】同じくスプリング構体を湾曲させた状態の側面
図。
【図9】同じく起床式ベッドの側面図。
【図10】この発明の第2の実施形態を示すスプリング
構体の側面図。
【図11】この発明の第3の実施形態を示すスプリング
構体の側面図。
【図12】この発明の第4の実施形態を示すスプリング
構体の側面図。
【図13】同じく解除部の拡大図。
【図14】この発明の第5の実施形態を示す解除部の拡
大図。
【図15】この発明の第6の実施形態を示すスプリング
構体の下面側の一部分の平面図。
【図16】同じくコイルスプリングの斜視図。
【符号の説明】
22…コイルスプリング 22a…ばね部 22b、22c…端面部 24…ヘリカル線(連結部材) 25…解除部 31…緩衝部材 32…緩衝部 34…スリット(係合部) 35…規制部材 36…弛み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 達夫 東京都昭島市中神町1148番地 フランス ベッド株式会社東京工場内 (56)参考文献 実開 昭54−121802(JP,U) 実開 昭62−166765(JP,U) 実開 昭63−196254(JP,U) 実開 昭54−139503(JP,U) 実開 昭54−123106(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね部の両端に端面部を有する多数のコ
    イルスプリングを矩形状に配置し、隣り合うコイルスプ
    リングの端面部を連結部材で結合して形成されるスプリ
    ング構体において、 このスプリング構体の長手方向中途部には、上記コイル
    スプリングの一方の端面部の上記連結部材による上記ス
    プリング構体の長手方向の結合状態を解除した解除部を
    形成し、上記コイルスプリングの一方の端面部側には、
    結合状態が解除された端面部間に入り込む緩衝部を有す
    るとともに、上記解除部のコイルスプリングを保持する
    緩衝部材を設けてなることを特徴とするスプリング構
    体。
  2. 【請求項2】 上記解除部の上記スプリング構体の長手
    方向に沿って隣り合うコイルスプリングの一方の端面
    は、上記スプリング構体を湾曲させたときにその長手方
    向に沿って隣り合うコイルスプリングの軸線が所定の角
    度以上となるのを規制する規制部材によって連結されて
    いることを特徴とする請求項1記載のスプリング構体。
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