JP3168111B2 - 物干竿 - Google Patents

物干竿

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JP3168111B2
JP3168111B2 JP07252894A JP7252894A JP3168111B2 JP 3168111 B2 JP3168111 B2 JP 3168111B2 JP 07252894 A JP07252894 A JP 07252894A JP 7252894 A JP7252894 A JP 7252894A JP 3168111 B2 JP3168111 B2 JP 3168111B2
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義孝 山中
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富士金属株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端部に取着されて、加
へられた衝撃などでも脱落することのない構造を有する
ソケットを備えた物干竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物干竿特に伸縮機能を有する物干
竿の外側管の端部には、嵌合している内側管の出し入れ
が円滑に行われ、内・外側管の隙間から外側管内に雨水
や塵埃が入らないように、接着剤で固着されたソケット
を取着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】伸縮機能を有する物干
竿を、長く伸ばして使用するとき、内側管を誤って強い
力で伸ばし過ぎると、内側管の内端に装着されている係
止装置のためソケットが脱落して、伸縮機能を有する物
干竿が分解されて使用できなくなる事故が発生して、需
要家からのクレームが絶えなかった。
【0004】この原因としては、外側管は金属で、ソケ
ットは合成樹脂で造られているが、金属と合成樹脂の両
者に対して同等の接着力を有する接着剤がないのが現状
であって、どうしても金属側の接着力が劣り、ソケット
に大きな衝撃が与えられると脱落してしまうものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のこのよ
うな問題点に着目してなされたものであって、ソケット
と管との間に、塗布された接着剤による係止突状体を形
成せしめて、固着できる構造にすることにより、上記課
題を解決することを目的としている。
【0006】本発明は、管本体または管本体と一体に形
成されたプレートの端部附近に、1個または複数個設け
られた貫通孔または突部の何れかを、両面から挟持包蔵
して、塗布された接着剤で該貫通孔または突部を介し
て、係止突状体を形成せしめて固着される、該端部に嵌
着される保持部を有するソケットを備えたことを特徴と
する物干竿である。
【0007】
【作用】物干竿の端部のソケットは、管本体または管本
体のプレートの端部附近に、設けられた貫通孔または突
部の何れかを、両面から挟持包蔵して、塗布された接着
剤で該貫通孔または突部を介して、係止突状体を形成せ
しめて取着されているので、その固着が強固であって、
衝撃が加えられても脱落するようなことがない。
【0008】
【実施例】本発明を図1〜図4に示す第1実施例に基づ
いて以下詳述する。1は、両側に伸縮機能を有する(左
側は図示せず)物干竿、2は、ステンレススチール、ア
ルミニウム、鉄(合成樹脂などでコーテンする)などの
何れかで造られた外側管、3は、外側管2に内嵌して、
伸縮自在に保持された、ステンレススチール、アルミニ
ウム、鉄、合成樹脂などの何れかで造られた内側管であ
る。
【0009】4は、外側管2の端部に取着された合成樹
脂で造られたソケット、5は、内側管3の外端に取着さ
れた、合成樹脂で造られた取手、6は、内側管3の内端
に取着された、内側管3を外側管2の所望位置に係止固
定することのできる係止装置、7は、外側管2の端部附
近に、円周方向で対称に穿設された、円周方向に長い長
楕円形の2個の貫通孔である。
【0010】8は、ソケット4の基部9に突設された、
外側管2に内嵌する所要厚の内周壁10と、内周壁10
の外側で、外側管2に外嵌する所要厚の外周壁11とか
らなり、貫通孔7を内外の両面から挟持包蔵する保持
部、12は、外側管2の端部附近に塗布された接着剤1
3が硬化して形成された、貫通孔7を介して内・外周壁
10・11を連結する架橋状の係止突状体、14は内側
管3を嵌挿する挿通孔である。
【0011】ソケット4は、外側管2の端部附近の内外
面に、貫通孔7内が充填されるよう充分に接着剤13を
塗布したのち、内・外周壁10・11で形成された保持
部8に外側管2の端部を嵌挿し、接着剤13を硬化させ
て取着される。このとき貫通孔7を介して内・外周壁1
0・11を連結する2個の架橋状の係止突状体12が対
称に形成される。尚、図で省略した外側管2の他端部に
もソケット4を同様にして取着する。
【0012】この場合、物干竿1の端部のソケット4
は、外側管2(管本体)の端部附近に設けられた貫通孔
7を、内外の両面から保持部8で挟持包蔵して、塗布さ
れた接着剤13で同一合成樹脂の内・外周壁10・11
を接着連結する架橋状の係止突状体12を形成している
ので、たとい外側管2とソケット4との接着力が弱くて
ソケット4が抜けようとしたとき、係止突状体12が抵
抗して、外側管2の端部に強固に固定するため、衝撃力
が加えられても脱落するようなことが発生しない。
【0013】上記の第1実施例において、外側管2(管
本体)の端部附近に在る貫通孔7は、円周方向に長い長
楕円形のものを対称に2個設けたが、この代りに等間隔
で3個或は3個以上の複数個を設けても良い。設ける数
が多くなったときは、貫通孔7の穿設面積を小さなもの
にしても良い。さらに貫通孔7の形状、方向などは上記
のものに拘束されるものではない。
【0014】本発明の第2実施例を図5に基づいて以下
詳述する。15は、両側に伸縮機能を有して(左側は図
示せず)、第1実施例の場合と同様な材料で造られた物
干竿1′の外側管2′の端部附近に、円周方向で外方に
突出して設けられた、外側管2′を囲繞する線状の突部
である。
【0015】ソケット4は、第1実施例の場合と同様
に、合成樹脂で造られて、基部9に突設された内・外周
壁10・11からなる保持部8で、突部14を内外の両
面から挟持包蔵して、外側管2′の端部附近に塗布され
た接着剤13により、外側管2′の端部に取着されてい
る。
【0016】16は、突部15の凸部17と外周壁11
の内面との間隙に、塗布された接着剤13が硬化して形
成された円環状の外係止材18及び突部15の凹部19
と内周壁10内面との間隙に、塗布された接着剤13が
硬化して形成された円環状の内係止材20からなる係止
突状体である。尚、説明のない符号に対する名称及びそ
の機能は、第1実施例の場合と同様である。また図で省
略した外側管2′の他端部にもソケット4と同様にして
取着する。
【0017】この場合、物干竿1′の端部のソケット4
は、外側管2′(管本体)の端部附近に設けられた突部
15を、内外の両面から保持部8で挟持包蔵して、塗布
された接着剤13で内・外周壁10・11に密着した、
外・内係止材18・20からなる係止突状体16を形成
されているので、たとい外側管2′とソケット4との接
着力が弱くてソケット4が抜けようとしたとき、外・内
係止材18・20に突部15が抵抗して、外側管2′の
端部に強固に固定するため、衝撃力が加へられても脱落
するようなことが発生しない。
【0018】上記の第2実施例において、外側管2′
(管本体)の端部附近に在る1本の線状の突部15は、
円周方向で外方に突出して外側管2′を囲繞するように
設けたが、この代りに、1本の線状でなく等間隔で所要
長さのものを複数個断続的に設けても同様な効果を得る
ことができる。
【0019】本発明の第3実例を図6〜図9に基づいて
以下詳述する。21は、ハンガー穴22などを設ける、
管本体23と一体に成形されたプレート24を備えた、
アルミニウムで造られた外側管25と、外側管25に内
嵌して伸縮自在に保持された、内側管3と同一材料で造
られた内側管26とからなる物干竿27は、プレート2
4の端部附近に穿設された、延出方向の中央附近で延出
方向に長い長楕円形の貫通孔である。
【0020】28は、外側管25の端部に嵌着される、
合成樹脂で造られた断面で手鏡状のソケットで、基部2
9に突設された、管本体23に内嵌する所要厚の内周壁
30と、内周壁30の外周で管本体23に外嵌する所要
厚の外周壁31とからなるソケット本体32、
【0021】及びソケット本体32の径方向の軸心上
に、貫通孔27と共にプレート24の端部を嵌入できる
溝33と、プレート24を両面から挟持できる、溝33
を形成した両側壁34,34からなり、溝33を内周壁
30方向に開口してソケット本体32と一体成形された
保持部35で構成されている。尚、説明のない符号に対
する名称及び機能は第1実施例の場合と同様である。
【0022】ソケット28は、外側管25の端部附近の
内外面に、貫通孔27内が充填されるように充分に接着
剤13を塗布したのち、内周壁30を管本体23に内嵌
させると共に、溝33に貫通孔27のあるプレート24
端部を嵌入させて、接着剤13を硬化させて外側管25
の端部に取着される。このとき貫通孔7を介して、同一
合成樹脂からなる両側壁34,34を接着連結する架橋
状の係止突状体36が形成される。
【0023】この場合、物干竿21の端部のソケット2
8は、外側管25のプレート24端部に設けられた貫通
孔27を、両面から両側壁34,34を介して保持部3
5で挟持包蔵して、塗布された接着剤13で同一合成樹
脂からなる両側壁34,34を接着連結する架橋状の係
止突状36を形成しているので、たとい外側管25とソ
ケット28との接着力が弱くてソケット28が抜けよう
としたとき、係止突状体36が抵抗して、外側管25の
端部に強固に固定するため、衝撃力が加えられても脱落
するようなことが発生しない。
【0024】上記の第3実施例において、外側管25の
プレート24端部附近に在る貫通孔27は、プレート2
4の延出方向に長い長楕円形のものを1個設けたが、必
らずしも1個でなく複数個を設けたり、また長楕円形で
なく他の形状例えば円形のものを1個或は複数個設けて
も良い。さらに長楕円形の貫通孔27の代りに、第2実
施例の如く1個または複数個の突起にしても良い。
【0025】また外側管25は、プレート24を管本体
23と一体成形するため、成形容易なアルミニウムを用
いたが、アルミニウムの代りにステインレススチールを
用いても良い。またプレート24を管本体23と一体成
形して外側管25としたが、その代りにプレート24と
同形状のプレートに適当な連結部材を設けて、該連結部
材を介して管本体にプレートを固着などした、管本体と
プレートを一体形成した外側管にしても良い。
【0026】第1及び第2実施例において、物干竿1,
1′は、両側に伸縮機能を有しているものについて説明
したが、片側にのみ伸縮機能を有したものにも適用でき
ることは論を俟たない。同様に第3実施例において、物
干竿27は、片側にのみ伸縮機能を有しているが、両側
に伸縮機能を有したものにも適用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記の構成を有するので次の効
果を奏する。 (1)管本体または管本体と一体に形成されたプレート
の端部附近に設けられた、貫通孔また突部の何れかを介
して、塗布された接着剤で係止突状体を形成せしめて固
着された保持部を有するので、衝撃などでソケットが脱
落することがなく、従来発生していたクレームを根絶し
て需要家の要望を充足させることができる。
【0028】(2)構造が簡単で施行も容易なため、従
来のものと同様な価格で提供できるため、販売増大に寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る物干竿の一部切欠し
た正面図。
【図2】本発明の第1実施例に係る物干竿の側面図。
【図3】本発明の第1実施例に係る物干竿の一部切欠し
たA−A断面図。
【図4】本発明の第1実施例に係る物干竿のB−B断面
図。
【図5】本発明の第2実施例に係る物干竿の一部切欠し
た断面図。
【図6】本発明の第3実施例に係る物干竿の一部切欠し
た正面図。
【図7】本発明の第3実施例に係る物干竿の側面図。
【図8】本発明の第3実施例に係るソケットで、(A)
は正面図、(B)は側面図。
【図9】本発明の第3実施例に係る物干竿の一部切欠し
たC−C断面図。
【符号の説明】
1,1′,21 物干竿 2,2′,25 外側管 3,26 内側管 4,28 ソケット 7,27 貫通孔 8,35 保持部 10,30 内周壁 11,31 外周壁 12,16,36 係止突状体 13 接着剤 15 突部 17 凸部 18 外係止材 19 凹部 20 内係止材 23 管本体 24 プレート 32 ソケット本体 33 溝 34 側壁

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管本体または管本体と一体に形成された
    プレートの端部附近に、1個または複数個設けられた貫
    通孔または突部の何れかを、両面から挟持包蔵して、塗
    布された接着剤で該貫通孔または突部を介して、係止突
    状体を形成せしめて固着される、該端部に嵌着される保
    持部を有するソケットを備えたことを特徴とする物干
    竿。
  2. 【請求項2】 管本体の端部附近に、円周方向で対称に
    2個設けられた長楕円形の貫通孔を、両面から挟持包蔵
    して、塗布された接着剤で該貫通孔を介して、架橋状の
    係止突状体を形成せしめて固着される、該管本体端部に
    嵌着される内・外周壁からなる保持部を有するソケット
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の物干竿。
  3. 【請求項3】 管本体の端部附近に、円周方向で等間隔
    に複数個設けられた円形の貫通孔を、両面から挟持包蔵
    して、塗布された接着剤で該貫通孔を介して、架橋状の
    係止突状体を形成せしめて固着される、該管本体端部に
    嵌着される内・外周壁からなる保持部を有するソケット
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の物干竿。
  4. 【請求項4】 管本体の端部附近に、円周方向で外方に
    突出して設けられた線状の突部を、両面から挟持包蔵し
    て、塗布された接着剤で該突部を介して、円環状の係止
    突状体を形成せしめて固着される、該管本体端部に嵌着
    される内・外周壁からなる保持部を有するソケットを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の物干竿。
  5. 【請求項5】 管本体の端部附近に、円周方向で外方に
    突出し且つ等間隔に所要長さのものを複数個設けられた
    断続的線状の突部を、両面から挟持包装して、塗布され
    た接着剤で該突部を介して、断続的な線状の係止突状体
    を形成せしめて固着される、該管本体端部に嵌着される
    内・外周壁からなる保持部を有するソケットを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の物干竿。
  6. 【請求項6】 管本体と一体に形成されたプレートの端
    部附近に、延出方向の中央附近に設けられた長楕円形の
    貫通孔を、両面から挟持包蔵して、塗布された接着剤で
    該貫通孔を介して、架橋状の係止突状体を形成せしめて
    固着される、ソケット本体と一体に突出成形され且つ該
    プレート端部に嵌着される両側壁からなる保持部を有す
    るソケットを備えたことを特徴とする請求項1記載の物
    干竿。
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