JP3167956B2 - トルクコンバータのロックアップ制御装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップ制御装置

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JP3167956B2
JP3167956B2 JP10922797A JP10922797A JP3167956B2 JP 3167956 B2 JP3167956 B2 JP 3167956B2 JP 10922797 A JP10922797 A JP 10922797A JP 10922797 A JP10922797 A JP 10922797A JP 3167956 B2 JP3167956 B2 JP 3167956B2
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晃 渡辺
和孝 安達
繁 石井
龍雄 若原
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/14Inputs being a function of torque or torque demand
    • F16H59/18Inputs being a function of torque or torque demand dependent on the position of the accelerator pedal
    • F16H2059/186Coasting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • F16H2061/145Control of torque converter lock-up clutches using electric control means for controlling slip, e.g. approaching target slip value

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックアップ容量
を制御することにより入出力要素間を直結または解放す
るロックアップ式トルクコンバータを備えるトルクコン
バータのロックアップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無段変速機を含めた自動変速機は通常、
トルク増大作用やトルク変動吸収機能を有したトルクコ
ンバータを備えるが、なかでも、伝動効率を向上させて
燃費を良くする目的から、トルク増大作用やトルク変動
吸収機能を必要としない走行状態のもとで、入出力要素
間を直結できるロックアップ式トルクコンバータを用い
ることが多い。
【0003】ところで、伝動効率をさらに向上させて燃
費の向上効果を高めるためには、例えば、図14に示す
ように、スロットル開度THを0/8にしたコースト走
行(惰性走行)中トルクコンバータをロックアップ締結
状態にするよう、つまり、できるだけ低負荷運転および
低車速までトルクコンバータをロックアップさせるよ
う、ロックアップ領域の拡大を図る必要がある。
【0004】この理由から、コースト走行中トルクコン
バータを入出力要素間が完全に直結された完全ロックア
ップ締結状態にすることが多くなりつつあるが、例え
ば、コースト走行中にブレーキペダルを踏み込んで制動
する場合、特に低摩擦路においては、車輪が急停止する
ため、ロックアップ締結の解除がこれに間に合わず、車
輪ロックによるエンジンストールが起きるという不都合
が生じる。
【0005】そこで、特開平8−021526号公報に
は、燃費の向上とエンジンストールの防止との両立を図
るため、エンジンの逆駆動トルクの検出値や推定値か
ら、前記トルクコンバータの入出力要素間にスリップを
生じない最も小さいロックアップ締結容量、即ち最小ロ
ックアップ締結容量を算出し、車両がコースト走行状態
であるときは、ロックアップ締結力が最も小さい最小ロ
ックアップ状態で走行させるものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ロ
ックアップクラッチは、個体差によるクラッチの表面状
態(フェーシング)の違いや、同一個体でも温度、経年
変化等により、スリップに対する摩擦係数μの特性が大
きくバラつくことがある。特に上記装置は、ロックアッ
プ容量を、予め設定された最小ロックアップ締結容量に
制御する構成のため、ロックアップクラッチのフェーシ
ングにおける摩擦係数μの特性がバラつくときには、ロ
ックアップ容量を前記最小ロックアップ締結容量に制御
しても、トルクコンバータの入出力要素間でスリップが
発生する場合がある。
【0007】そこで、こうしたスリップを防止するた
め、前記逆駆動トルクにより推定した最小ロックアップ
締結容量に、ロックアップクラッチのフェーシングにお
ける摩擦係数のバラつき分を考慮して上乗せするものが
考えられる。しかし、この上乗せ分は、任意のバラつき
に対応できるように設定したものだから、ロックアップ
クラッチの締結容量が大きくなりすぎて、ロックアップ
クラッチの応答性に影響を与えることもある。
【0008】本発明は、こうした従来の問題点に着目し
てなされたものであり、トルクコンバータの入出力要素
間にスリップを生じない最も小さい最小ロックアップ締
結容量を、トルクコンバータの入出力要素間に微小の目
標スリップが検出されるスリップ開始容量を基準にして
求めることにより、前記ロックアップクラッチのフェー
シングにおける摩擦係数がバラつくときでも、最小ロッ
クアップ締結容量に制御可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的から、本発明で
ある、請求項1に係る、トルクコンバータのロックアッ
プ制御装置は、ロックアップ容量を制御することにより
入出力要素間を直結または解放するロックアップ式トル
クコンバータを備え、コースト走行時は、前記ロックア
ップ容量を、前記トルクコンバータの入出力要素間にス
リップを生じない最も小さい最小ロックアップ締結容量
に制御するようにしたトルクコンバータのロックアップ
制御装置において、前記コースト走行時は、前記ロック
アップ容量を、前記トルクコンバータの入出力要素間で
微小の目標スリップが検出されるスリップ開始容量に制
御し、該スリップ開始容量を基準にして前記最小ロック
アップ締結容量を求めるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0010】本発明である、請求項2に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、ロックアップ容量
を制御することにより入出力要素間を直結または解放す
るロックアップ式トルクコンバータを備え、コースト走
行時は、ロックアップ容量を、前記トルクコンバータの
入出力要素間にスリップを生じない最も小さい最小ロッ
クアップ締結容量に制御するようにしたトルクコンバー
タのロックアップ制御装置において、前記コースト走行
状態を検出するコースト状態検出手段と、前記トルクコ
ンバータの入出力要素間に生じる微小の目標スリップを
検出するロックアップクラッチスリップ検出手段と、ロ
ックアップ容量を検出するロックアップ容量検出手段
と、これら手段により前記目標スリップが生じるスリッ
プ開始容量を検出し、該スリップ開始容量を随時更新し
て記憶するスリップ開始容量記憶手段と、前記コースト
状態検出手段及びスリップ開始容量記憶手段により、ロ
ックアップ容量を一旦、前回記憶したスリップ開始容量
に設定容量を加えた締結容量に減少させ、この締結容量
から新たなスリップ開始容量を検出することにより、こ
のスリップ開始容量を基準にして前記最小ロックアップ
締結容量を制御するコーストロックアップ制御手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0011】本発明である、請求項3に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1または2
において、前記最小ロックアップ締結容量は、新たに検
出したスリップ開始容量を所定容量分だけ増加させるこ
とにより求めるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明である、請求項4に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至3の
いずれか一項において、新たなスリップ開始容量を検出
する際、前記目標スリップを検出する前に前回記憶した
スリップ開始容量よりも低いロックアップ容量でコース
ト走行を終了したときは、該終了時点でのロックアップ
容量を新たなスリップ開始容量とするようにしたことを
特徴とするものである。
【0013】本発明である、請求項5に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至4の
いずれか一項において、前回と動作環境の条件が変化し
ていないと判断したときには、新たなスリップ開始容量
として前回記憶したスリップ開始容量を用いるようにし
たことを特徴とするものである。
【0014】本発明である、請求項6に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至5の
いずれか一項において、車両が急減速するときは、ロッ
クアップ締結を解除するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0015】本発明である、請求項7に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項6におい
て、車両が急減速するときは、エンジンに対してエンジ
ンストール防止制御を実行するようにしたことを特徴と
するものである。
【0016】本発明である、請求項8に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項3乃至7の
いずれか一項において、スリップ開始容量に加えられた
前記所定容量は、車速または変速比に基づいて決定する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】本発明である、請求項1に係る、トルク
コンバータのロックアップ制御装置は、コースト走行時
に、トルクコンバータの入出力要素間を微小スリップさ
せ、このときのスリップ開始容量を基準に、新たな最小
ロックアップ締結容量を求めるから、ロックアップクラ
ッチのフェーシングにおける摩擦係数がバラついても最
小ロックアップ締結が可能になり、ロックアップクラッ
チに応答遅れが生じたり、ロックアップ締結を解除した
ままでコースト走行することはない。従って本発明によ
れば、ロックアップクラッチのフェーシングにおける摩
擦係数がバラついても、最小ロックアップ締結を補償
し、効率的な動力伝達を確保することができる。
【0018】本発明である、請求項2に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、コースト走行時
に、ロックアップ容量を一旦、前回記憶した最小ロック
アップ締結容量に設定容量を加えた締結容量に減少さ
せ、この締結容量から新たなスリップ開始容量を検出す
ることにより、このスリップ開始容量を基準にして前記
最小ロックアップ締結容量を制御するから、新たなスリ
ップ開始容量を正確かつ迅速に検出することができ、制
御精度を向上させることができる。
【0019】本発明である、請求項3に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1または2
において、前記スリップ開始容量を所定容量分だけ増加
させることにより、前記最小ロックアップ締結容量を求
めるから、コースト走行時の最小ロックアップ締結を正
確かつ迅速に行うことができる。
【0020】本発明である、請求項4に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至3の
いずれか一項において、新たな最小ロックアップ締結容
量を検出する際、前記目標スリップを検出する前に前回
記憶した最小ロックアップ締結容量よりも低いロックア
ップ容量でコースト走行を終了したときは、該終了時点
でのロックアップ容量を新たな最小ロックアップ締結容
量とするから、コースト走行中に正確なスリップ開始容
量を検出することができなくとも、変更しない場合より
も真の最小ロックアップ状態に近づけることができる。
【0021】本発明である、請求項5に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至4の
いずれか一項において、前回と動作環境の条件が変化し
ていないと判断したときには、新たなスリップ開始容量
として前回記憶したスリップ開始容量を用いるようにし
たから、コースト走行時ごとに新たなスリップ開始容量
を検出する必要がなくなり、制御装置の負担を軽減する
ことができる。
【0022】本発明である、請求項6に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項1乃至5の
いずれか一項において、車両が急減速するときは、ロッ
クアップ締結を解除することにより、コースト走行中の
エンジンストールを防止することができる。これによ
り、スリップ開始容量に加えられた前記所定容量を大き
くするなど、最小ロックアップ締結容量に余裕を持たせ
て異常スリップの発生を回避できるから、ロックアップ
制御の性能・信頼性が向上する。
【0023】本発明である、請求項7に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項6におい
て、車両が急減速するときは、エンジンに対してエンジ
ンストール防止制御を実行するから、上記請求項6の効
果が一層顕著となる。
【0024】本発明である、請求項8に係る、トルクコ
ンバータのロックアップ制御装置は、請求項3乃至7の
いずれか一項において、スリップ開始容量に加えられた
前記所定容量分を、車速または変速比に基づいて決定す
るから、前記最小ロックアップ締結容量は、トルクコン
バータ入出力要素間の伝達トルクを考慮した好適な値に
なり、適切なロックアップ締結力が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、添
付した図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明によるトルクコンバータの
ロックアップ制御装置を概念的に示した図である。トル
クコンバータ1は、その内部にロックアップクラッチ2
を備える。ロックアップクラッチ2は、ロックアップ容
量を制御することにより、トルクコンバータ1のトルク
増大機能やトルク変動吸収機能が不要な運転領域(ロッ
クアップ領域)では、入出力要素間が直結されたロック
アップ状態にし、それ以外(コンバータ領域)では、こ
のロックアップ締結を解除したコンバータ状態にするも
のである。
【0027】基本的に、本発明によるロックアップ制御
装置は、車両のコースト走行(惰性走行)状態を検出す
るコースト状態検出手段50と、トルクコンバータ1の
入出力要素間に生じる微小の目標スリップを検出するロ
ックアップクラッチスリップ検出手段51と、ロックア
ップ容量を検出するロックアップ容量検出手段52と、
これら手段により前記目標スリップが生じるときのスリ
ップ開始容量を検出し、このスリップ開始容量を随時更
新して記憶するスリップ開始容量記憶手段53と、コー
スト走行時に、ロックアップ容量を、トルクコンバータ
1の入出力要素間にスリップを生じない最も小さい最小
ロックアップ締結容量に制御するコーストロックアップ
制御手段54とを備える。ロックアップ容量操作手段5
5は、コーストロックアップ制御手段54からの指令値
に応動してロックアップ容量を調整するものである。
【0028】なお、コーストロックアップ制御手段54
では、コースト状態検出手段50及びスリップ開始容量
記憶手段53により、ロックアップ容量を一旦、前回記
憶したスリップ開始容量に設定容量を加えた締結容量に
減少させ、この締結容量から新たなスリップ開始容量を
検出する。そして、このスリップ開始容量を所定容量分
だけ増加させることにより最小ロックアップ締結容量を
求め、トルクコンバータ1の入出力要素間にスリップを
生じない最も小さい最小ロックアップ締結を行う。
【0029】本実施形態では、急減速検出手段56を付
加して備え、車両が急停止するときは、ロックアップク
ラッチ2の締結を解放するか、エンジン3に対してエン
ジンストール防止制御を実行する。
【0030】図2は、本発明であるトルクコンバータの
ロックアップ制御装置を備えたパワートレーンを例示し
たものである。この図において、符号1は、内部作動流
体を介して入出力要素間での動力伝達を行うトルクコン
バータであり、トルク増大作用やトルク変動吸収機能を
有する。トルクコンバータ1の入力要素は原動機として
のエンジン3に結合し、トルクコンバータ1の出力要素
は自動変速機4に結合する。自動変速機4はトルクコン
バータ1を経てエンジン3の動力を入力され、選択変速
段に応じたギア比で入力回転を変速し、これを出力軸5
を介して車輪6に伝達することで車両を走行させる。
【0031】エンジン3は、アクセルペダル7の踏み込
みにより開度を増大されるスロットルバルブ8を備え、
その開度およびエンジン回転数に応じた量の空気をエア
クリーナ9を経て吸い込む。またエンジン3は気筒毎に
設けたインジェクタの群10および点火装置11を備
え、これらをエンジンコントローラ100により制御す
る。エンジンコントローラ100には、エンジン吸気量
Qを検出する吸気量センサ12からの信号およびアクセ
ルペダル7の釈放時にONされるコーストスイッチ13
からの信号Iを入力する。
【0032】エンジンコントローラ100はこれら入力
情報を基に、エンジン3の運転に応じて、インジェクタ
群10から所定気筒に所定量の燃料を噴射したり、例え
ば、コースト走行中、この燃料供給を中止するフューエ
ルカットを行う。またエンジンコントローラ100は上
記入力情報を基に、エンジンの運転に応じて、点火装置
11を介して所定気筒の点火栓を所定タイミングで点火
させる。これにより、エンジン3は所定の通りに運転さ
れ、コースト走行中は所定の通りにフューエルカットさ
れる。さらにエンジンコントローラ100は、エンジン
回転が所定値以下に低下すると、インジェクタ群10か
ら所定気筒に所定量の燃料を再噴射するフューエルリカ
バーを行うことにより、車輪ロック等によるエンジンス
トールを防止する。
【0033】エンジン3からの回転動力はトルクコンバ
ータ1を介して自動変速機4に入力し、この自動変速機
4は、コントロールバルブ14内におけるシフトソレノ
イド15,16のON,OFFの組み合わせにより選択
変速段を決定する。
【0034】トルクコンバータ1は、コントロールバル
ブ14内におけるロックアップソレノイド17でデュー
ティ制御されるロックアップクラッチ2を備え、トルク
増大機能やトルク変動吸収機能が不要なロックアップ領
域で、入出力要素間が直結されたロックアップ状態にな
り、それ以外の領域で、このロックアップ締結を解除し
たコンバータ状態になるものとする。
【0035】シフトソレノイド15,16のON,OF
F及び、ロックアップソレノイド17の駆動デューティ
Dは、変速機コントローラ200により制御され、この
変速機コントローラ200には、コーストスイッチ13
からの信号I、エンジン3のスロットル開度THを検出
するスロットル開度センサ18からの信号、トルクコン
バータ1の入力回転数NI を検出するインペラ回転セン
サ19からの信号RI、トルクコンバータ1の出力回転
数NT を検出するタービン回転センサ20からの信号R
T 、出力軸5の回転数No を検出する出力軸回転センサ
21からの信号Ro 、ブレーキペダル22を踏み込む制
動時にONされるブレーキスイッチ23からの信号Bを
それぞれ入力する。
【0036】変速機コントローラ200はこれら入力情
報に基づき、周知の演算により以下の変速制御を行う。
つまり変速制御に際し変速機コントローラ200は、ス
ロットル開度THと、出力軸回転数No から求めた車速
Vとから、現在の運転状態に最適な変速段を、例えばテ
ーブルデータからルックアップ方式により求め、この最
適変速段が選択されるよう、シフトソレノイド15,1
6をON,OFFさせて所定の変速を行う。
【0037】さらに変速機コントローラ200は、これ
ら入力情報からトルクコンバータ1のトルク増大機能や
トルク変動吸収機能が不要なロックアップ領域か否かを
チェックし、コントロールバルブ14のロックアップソ
レノイド17をデューティ制御することにより、ロック
アップ領域時には、トルクコンバータ1を、入出力要素
間が直結されたロックアップ状態にし、それ以外のコン
バータ領域時には、入出力要素間が解放されたコンバー
タ状態にする。
【0038】なお、エンジンコントローラ100と変速
機コントローラ200との間では、双方向通信を可能と
し、ロックアップクラッチ2の締結および解放に合わ
せ、エンジン3に対するフューエルカットまたはフュー
エルリカバーを行うことができるものとする。
【0039】図3は本発明によるロックアップ制御装置
の模式図である。トルクコンバータ1に内蔵したロック
アップクラッチ2は、ロックアップ容量を制御すること
により、トルクコンバータ入出力要素間を直結または解
放するものであるが、本実施形態では、ロックアップ容
量の一例として、ロックアップクラッチ2の両側に加わ
るトルクコンバータアプライ圧PA と、トルクコンバー
タレリーズ圧PR とのL/U差圧(=PA −PR )で説
明する。
【0040】ロックアップクラッチ2は、ロックアップ
容量が小さいとき、即ちアプライ圧PA がレリーズ圧P
R よりも低く、L/U差圧が小さくなるとき、トルクコ
ンバータ1の入出力要素間を解放(コンバータ状態)
し、また、ロックアップ容量が大きいとき、即ちアプラ
イ圧PA がレリーズ圧PR よりも高く、L/U差圧が大
きくなるとき、トルクコンバータ1の入出力要素間を直
結(ロックアップ状態)する。
【0041】L/U差圧は、コントロールバルブ14内
のロックアップ制御弁V17の切り換えにより制御され、
このロックアップ制御弁V17には、一方から、アプライ
圧P A とばねS17とが同方向に作用し、他方から、レリ
ーズ圧PR とばね力とが同方向に作用すると共に、ロッ
クアップソレノイド17からの信号圧PS が作用する。
【0042】ロックアップソレノイド17からの信号圧
S は、ポンプ圧PP を元圧として変速機コントローラ
200の駆動デューティDに応じて造り出されるもので
ある。コントローラ200には、コースト走行中である
ことを示すコースト状態信号(本実施形態では、コース
トスイッチ13からの信号IによるON信号)、インペ
ラ回転センサ19からの信号RI 、タービン回転センサ
20からの信号RT および、出力軸回転センサ21から
の信号RO が入力される。なお、インペラ回転センサ1
9は、エンジン3の回転数を検出するエンジン回転セン
サからの信号で代用が可能である。
【0043】これら信号によりデューティ制御される信
号圧PS と、この信号圧PS に基づくL/U差圧との関
係は、図4に示す通りになり、信号圧PS が小さいとロ
ックアップ締結を解除し、信号圧PS が大きくなるとロ
ックアップ締結する。
【0044】次に作用を説明する。本発明によるロック
アップ制御装置は、図5〜6のフローチャートに基づき
最小ロックアップ締結容量を制御する。但し、これらの
フローチャートでは、「ロックアップ」を「L/U」
と、「コースト走行」を「コースト」と略記する。
【0045】まず図5において、ステップ501〜50
4は、従来に見られる、通常のロックアップ制御であっ
て、ステップ505は、コーストロックアップ制御(コ
ーストL/U制御)である。このフローチャートは、定
期的もしくは不定期的の極短い時間間隔で繰り返し処理
されるものとする。
【0046】ステップ501では、ロックアップクラッ
チ2が現在、トルクコンバータ1の入出力要素間でスリ
ップを生じない完全ロックアップ状態であるかをチェッ
クする。このとき、完全ロックアップ状態であれば、ス
テップ503に移行し、車速V、スロットル開度TH、
油温などにより、ロックアップ領域にあればロックアッ
プ締結を維持し、コンバータ領域にあればロックアップ
締結を解除する。またステップ501で、完全ロックア
ップ状態でないとしたときは、ステップ502に移行し
て、ロックアップ締結を解除した状態であるか否かを判
断する。このとき、ロックアップが解除された状態であ
れば、ステップ504に移行し、ステップ503と同様
にロックアップ条件をチェックし、条件を満たす場合に
はロックアップを行う。また、ステップ502で、ロッ
クアップが解除されていない状態であれば、ロックアッ
プ中またはロックアップを解除中と判断する。
【0047】こうした走行状態を考慮し、ステップ50
5にて、図6で示したコーストロックアップ制御を行
う。このフローチャートも、定期的もしくは不定期的の
極短い時間間隔で繰り返し処理される。
【0048】図6のフローチャートでは、最初に、ステ
ップ506にて、現在の動作モードをチェックする。動
作モードは「step」で示し、以下に述べるstep
=0〜4の状態がある。step=0は、完全ロックア
ップ状態で、且つ、車両がコースト走行状態でない場合
を示す。step=1は、完全ロックアップ状態で、且
つ、車両がコースト走行状態であって、コーストロック
アップ制御が動作中であることを示す。step=2
は、コースト走行時におけるロックアップ容量の減圧制
御が動作中であることを示す。step=3は、減圧制
御が完了し、微小の目標スリップが発生するスリップ開
始容量を検出中であることを示す。step=4は、新
たに検出したスリップ開始容量を所定容量分だけ増加さ
せ、最小ロックアップ締結することを示す。
【0049】まずステップ506にて、動作モードが
「step=0」であると、完全ロックアップ状態で、
且つ、コースト走行状態ではないとしてステップ507
に移行し、ステップ507およびステップ508にて、
完全ロックアップ状態で、且つ、コースト走行状態であ
るかをチェックする。このステップ507,508によ
り、完全ロックアップ状態で、且つ、コースト走行状態
であると判断すると、ステップ509に移行し、動作モ
ードを「step=0」から「step=1」にしてリ
ターンする。但し、ステップ507または508で、
「完全ロックアップ状態ではない」または「コースト走
行状態ではない」と判断すると、動作モードを「ste
p=0」のままリターンする。
【0050】動作モードを「step=1」としてリタ
ーンし、ステップ506からステップ510に移行する
と、再びコースト走行状態であるかをチェックする。ス
テップ510にてコースト走行状態であると判断する
と、ステップ511に移行する。但し、コースト走行状
態でない場合は、ステップ529およびステップ530
にて、コーストロックアップ制御の初期化を行い、動作
モードを「step=0」に戻す。
【0051】コースト走行状態として移行したステップ
511では、動作モードが「step=1」であると、
ステップ512に移行する。ステップ512にて、イン
ペラ回転数NI が設定回転数N(INH) 以下であり、且
つ、ステップ513にて、車速Vが設定車速V(INH)
下であるときは、ステップ514に移行し、動作モード
を「step=1」から「step=2」としてステッ
プ515に移行する。
【0052】ステップ515では、現在のロックアップ
容量PL/U を、前回記憶したスリップ開始容量に設定容
量ΔP(図示せず)を加えた締結容量PL/O に減少させ
るための減圧制御を開始する。この制御は、現在のロッ
クアップ容量PL/U を一旦、最小ロックアップ状態に近
いロックアップ容量に減圧するものである。なお、締結
容量PL/O は、ロックアップクラッチ2の異常スリップ
により、エンジン回転が大きく落ち込んでエンジン3に
対しフューエルリカバー制御を実行したり、ロックアッ
プクラッチの応答性を悪化させない程度のロックアップ
容量を得られる値とする。また本実施形態において、前
回記憶したスリップ開始容量に加えた前記設定容量ΔP
は、例えば、減圧して得られた締結容量PL/O が前回の
最小ロックアップ締結容量になるように設定することが
好ましい。
【0053】但し、ステップ512または513で、
「インペラ回転数NI が設定回転数N (INH) 以上」また
は「車速Vが設定車速V(INH) 以上」のときは、「st
ep=1」のままリターンする。
【0054】ところでステップ515では、最小ロック
アップ締結容量を制御するに際し、ロックアップ容量P
L/U に対する減圧制御を行うが、ロックアップクラッチ
2のフェーシングは、個体差、温度および径年変化によ
り摩擦係数のバラつきが生じることがある。このため、
コースト走行中のロックアップ容量PL/U を、前回記憶
したスリップ開始容量に設定容量ΔPを加えた締結容量
L/O に減少させる際、ロックアップ締結が解除されて
しまう。
【0055】そこで、ステップ515からリターンする
と動作モードが「step=2」であるから、ステップ
506,510,511および516から移行したステ
ップ517にて、トルクコンバータ1の入出力要素間に
生じる設定以上に大きなスリップ回転を検出し、ロック
アップ容量PL/U を、締結容量PL/O に減圧する際に発
生する異常スリップをチェックする。
【0056】ステップ517では、トルクコンバータ1
の入出力要素間に生じるスリップ回転数SL が設定スリ
ップ回転数S(INH) 以下であるときは、異常スリップで
ないとしてステップ518に移行し、ステップ515に
おける減圧制御が完了しているかをチェックする。減圧
制御が完了していると、ステップ519に移行し、動作
モードを「step=2」から「step=3」とす
る。なお、ステップ518にて減圧制御が完了していな
いと判断したときは、そのままリターンする。
【0057】しかして、ステップ517で、トルクコン
バータ1の入出力要素間に生じるスリップ回転数SL
設定スリップ回転数S(INH) 以上であるときは、異常ス
リップが発生していると認識し、ステップ521にて、
異常スリップ時におけるロックアップ容量を所定容量P
(up1) 分だけ増圧させる。そしてステップ521にてロ
ックアップ容量の増圧がなされれば、ステップ519に
て、動作モードを「step=3」にする。これによ
り、ステップ515における減圧制御で発生する異常ス
リップを解消することができ、ロックアップ締結を解除
したままでコースト走行することはない。
【0058】ステップ520では、新たなスリップ開始
容量PL/S(new)を検出するため、ステップ515の減圧
による締結容量PL/O を制御し、トルクコンバータ1の
入出力要素間で発生する微小の目標スリップを得るため
の目標スリップ回転制御を開始する。
【0059】ステップ520の目標スリップ回転制御に
は、例えば、以下に示した比例・積分(PI)制御を用
いる。
【数1】 ここでスリップ回転数SL は、インペラ回転センサ19
から得られる回転数N I と、タービン回転センサ20か
ら得られる回転数NT との引き算により算出する。 SL =NT −NI ・・・(3)
【0060】ステップ520にて目標スリップ回転制御
を開始すると、ステップ522では、上記目標スリップ
回転制御中に起こる異常スリップをチェックする。スリ
ップ回転数SL が設定スリップ回転数S(INH2)以上であ
るときは、異常スリップとしてステップ528にて、目
標スリップ回転制御を停止するなどの異常スリップに対
する処理をし、前述したステップ529へ移行する。ま
た、ステップ522にて、スリップ回転数SL が目標ス
リップ回転数S(INH2)以下であるときは、ステップ52
3に移行し、動作モードが「step=3」であるかを
チェックする。ステップ523にて、動作モードが「s
tep=3」でないと、そのままリターンし、動作モー
ドが「step=3」であると、目標スリップ回転制御
が動作中であるとして、ステップ524に移行する。
【0061】ステップ524では、トルクコンバータ1
の入出力要素間で発生する微小の目標スリップを検出す
る。この検出条件としては、必ずしも目標スリップ回転
数S O に一致する必要はなく、例えば、スリップ回転数
L を、所定時間だけ目標スリップ回転数SO 以下に維
持することができるかで判断してもよい。この条件を満
足すれば、ステップ525にて、動作モードを「ste
p=3」から「step=4」とし、ステップ526に
て、前回記憶したスリップ開始容量を、今回検出した新
たなスリップ開始容量PL/S(new)に更新して記憶する。
そしてステップ527にて、新たに検出したスリップ開
始容量PL/S(new)を所定容量α分だけ増加させることに
より、トルクコンバータ1の入出力要素間にスリップを
生じない最も小さいロックアップ締結容量、即ち、最小
ロックアップ締結容量PL/U(min)を求める。これによ
り、コースト走行時は、コーストロックアップ制御によ
る最小ロックアップ状態で走行する。
【0062】図7は、本発明に関する別のフローチャー
トである。本発明によるロックアップ制御装置では、工
場からの出荷時やバッテリーが外れてしまった場合、ス
リップ開始容量が不定となるために、予め設定した初期
値をスリップ開始容量として用いている。
【0063】ところが、この初期値は、ロックアップク
ラッチ2のフェーシングにおける摩擦係数μのばらつき
を考慮した比較的大きな値であるため、コースト走行状
態が短い時間で終了してしまうと、ロックアップ遅れに
より、新たなスリップ開始容量を学習できないという問
題が生じる。
【0064】そこで図7のフローチャートは、図6のス
テップ510とステップ529との間に、ステップ53
1〜533の機能を追加することによって、新たなスリ
ップ開始容量を検出する際、前回記憶したスリップ開始
容量よりも低いロックアップ容量でコースト走行を終了
したときは、該終了時点でのロックアップ容量を新たな
スリップ開始容量として更新して記憶するようにしたも
のである。
【0065】つまり、目標スリップ回転制御中、コース
ト走行状態が終了したとして、コーストロックアップ制
御を解除するときは、ステップ529に移行する前に、
ステップ531〜533を実行する。まず、ステップ5
31にて、動作モードが「step=3」であるかをチ
ェックする。ステップ531で動作モードが「step
=3」であるときは、目標スリップ回転制御中としてス
テップ532に移行して、現在のロックアップ容量が、
前回記憶したスリップ開始容量よりも小さいかを判断す
る。ステップ532で、現在のロックアップ容量が前回
記憶したスリップ開始容量よりも小さいときは、ステッ
プ533にて、現在のロックアップ容量を新たなスリッ
プ開始容量として更新して記憶する。これにより、コー
スト走行中に正確なスリップ開始容量を検出することが
できなくとも、常に安定した最小ロックアップ状態を確
保することができる。
【0066】また、ステップ531で動作モードが「s
tep=3」でないときや、ステップ532で現在のロ
ックアップ容量が前回記憶したスリップ開始容量よりも
大きいときはステップ529に移行し、最小ロックアッ
プ締結容量は更新しない。なお、これ以外のフローチャ
ートは、図6と同一のものとする。
【0067】図8は、本発明による第3実施形態を示し
た、さらに別のフローチャートである。本発明によるロ
ックアップ制御装置では、ロックアップクラッチ2を微
小スリップさせることにより新たな最小ロックアップ締
結容量を求めるため、ロックアップクラッチ2における
フェーシングの不必要な磨耗を防ぐことが好ましい。
【0068】そこで図8のフローチャートでは、図6の
ステップ518とステップ519との間に、ステップ5
34の機能を追加することによって、前回と動作環境の
条件が大きく変わらないときは、新たなスリップ開始容
量として前回記憶したスリップ開始容量を用いるように
する。
【0069】つまり、ステップ515の減圧制御が終了
して目標スリップ回転制御を開始するときは、ステップ
519で動作モードを「step=3」にする前に、ス
テップ534にて、車速Vおよびトランスミッションの
油温などの動作環境を判断し、条件が所定値以上に変化
しなければ、前回と動作環境の条件が同一であるとして
動作モード「step=2」を維持し、ステップ520
の目標スリップ回転制御を行わない。即ち、ステップ5
34から直接ステップ522に移行し、ステップ518
で減圧制御した締結容量PL/O (本実施形態では、ステ
ップ515で説明のように、前回の最小ロックアップ締
結容量に設定)を維持する。これにより、コースト走行
時ごとに新たなスリップ開始容量を検出する必要がなく
なり、ロックアップクラッチ2におけるフェーシングの
径年変化を抑えることができる。
【0070】但し、ステップ534にて、前回と動作環
境の条件が同一でないとすれば、ステップ519で動作
モードを「step=3」とし、ステップ520の目標
スリップ回転制御を開始する。
【0071】図9は、本発明によるロックアップ制御を
示した、さらに別のフローチャートである。
【0072】低摩擦路で走行中の車両は、コースト走行
状態で急減速すると、車輪ロックによるエンジンストー
ルが発生する。そこで、車両の急減速時は、最小ロック
アップ締結を解除することによりトルクコンバータ入出
力要素間の直結を解放し、自動変速機4とエンジン3と
の間での動力伝達が行われないようにする。
【0073】図9では、まずステップ600にて、変速
機出力軸5の回転数NO を時間毎に検出し、その差から
車両の減速度を算出する。次にステップ601で、ステ
ップ600にて求めた減速度と、所定のしきい値から、
車両の急減速状態を判断する。ステップ601で急減速
であると判断すると、ステップ602にて最小ロックア
ップ締結を解除する。但し、ステップ601で急減速で
ないと判断すると、最小ロックアップ状態のままリター
ンする。
【0074】つまり、急減速時に発生する車輪ロック
は、ロックアップ締結を解除することにより回避され、
コースト走行中のエンジンストールを防止することがで
きる。これにより、図6〜8のステップ515の減圧制
御におけるロックアップ容量の下げ幅を小さくしたり、
ステップ527にてスリップ開始容量に加える所定容量
αを大きくするなど、最小ロックアップ締結容量に余裕
を持たせて、異常スリップの発生を回避できるから、ロ
ックアップ制御の性能・信頼性が向上する。
【0075】図10は、本発明によるロックアップ制御
を示した、さらに別のフローチャートである。
【0076】本実施形態によるロックアップ制御装置で
は、コースト走行状態での急減速時におけるエンジンス
トールを防止するため、図9のフローチャートにステッ
プ603のプログラムを追加することにより、さらに、
エンジン3に対してエンジンストール防止制御を実行す
る。
【0077】まずステップ600〜602で、出力軸の
減速度を算出し急減速を判断すると、ステップ602に
て最小ロックアップ締結を解除し、新たに追加したステ
ップ603に移行するが、このステップ603では、エ
ンジン3に対してフューエルカット禁止信号を送出する
ことによりフューエルカット制御を中止させ、エンジン
ストール防止効果の向上を図る。これにより、最小ロッ
クアップ締結容量に一層の余裕が与えられロックアップ
制御の性能・信頼性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、変速機コントローラ200から
の急減速状態信号をエンジンコントローラ100に出力
し、コースト走行時におけるフューエルカットを中止さ
せているが、変速機コントローラ200でエンジン3を
直接制御しても構わない。
【0078】図11は、コーストスイッチ信号、急減速
状態信号、ロックアップ容量PL (=PA −PR )、ス
リップ回転SL (=NT −NI )それぞれを示した本発
明によるコースト走行中におけるロックアップ容量制御
のタイムチャートである。
【0079】完全ロックアップ状態で走行中、運転者が
アクセルペダル7を開放しコーストスイッチ13をON
にすると(時刻t1 ) 、ロックアップ締結容量PL/U
一旦、前回記憶したスリップ開始容量PL/S(old)(図示
せず)に設定容量を加えた締結容量PL/o に減圧制御さ
せ、微小の目標スリップを得るための目標スリップ回転
制御を開始する。そして、目標スリップ回転制御により
新たなスリップ開始容量PL/S(new)を検出すると、この
スリップ開始容量PL/S(new)を所定容量α分だけ増加さ
せることにより、最小ロックアップ締結容量PL/U(min)
が求まる(時刻t2 )。
【0080】つまり、コースト走行時に、トルクコンバ
ータの入出力要素間を微小スリップさせ、このときのス
リップ開始容量PL/S(new)を基準に、新たな最小ロック
アップ締結容量PL/U(min)を求めるから、ロックアップ
クラッチ2のフェーシングにおける摩擦係数がバラつい
ても最小ロックアップ締結が可能になり、ロックアップ
クラッチ2に応答遅れが生じたり、ロックアップ締結を
解除したまま状態でコースト走行することはない。従っ
て、ロックアップクラッチのフェーシングにおける摩擦
係数がバラついても最小ロックアップ締結を補償し、効
率的な動力伝達を確保することができる。
【0081】また、運転者が急ブレーキを踏み、急減速
状態信号がONになるとき(時刻t 3 )は、最小ロック
アップ締結容量PL/U(min)を減少させることにより、ロ
ックアップ締結を解除し、車輪ロック等によるエンジン
ストールを防止する。同時に、エンジン3に対してフュ
ーエルカット禁止信号を送出し、コースト走行時におけ
るフューエルカットを中止させる。なお、急減速状態信
号が出力されない走行状態では、ロックアップ締結を解
除するタイミングは、車速信号などの通常のロックアッ
プ解除条件に基づくものとする。
【0082】ところで、最小ロックアップ締結容量P
L/U(min)を求めるために新たなスリップ開始容量P
L/S(new)に加えた所定容量αは、予め設定した一定値で
あっても構わないが、車両環境に基づいて変更すること
が好ましい。
【0083】図12,13は、所定容量αを決定するた
めのマップを示し、横軸に車速の変化量ΔVまたは変速
比の変化量Δi、縦軸に所定容量αを取る。
【0084】トルクコンバータは車速Vが大きいほど、
ロックアップクラッチ間を伝達する伝達トルク(コース
トトルク)が大きいため、ロックアップクラッチ2の締
結力を決める所定容量αも大きくする必要があり、逆
に、車速Vが小さいときは所定容量αを小さくできる。
そこで図12から、前回のスリップ開始容量を検出した
ときの車速V(old) と、今回のスリップ開始容量を検出
したときの車速V(new) とで、前回の車速V(o ld) に対
する今回の車速V(new) の差分ΔV(=V(new) −V
(old) )を演算し、好適な所定容量を示す曲線Aから、
この車速の変化量ΔVに対応する所定容量αを求める。
【0085】変速比に関しても同様に、変速比iが大き
い(例えば、4速から3速へのダウンシフトする)ほど
コーストトルクが大きいため、所定容量αも大きくする
必要があり、逆に、変速比iが小さいときは所定容量α
を小さくできる。そこで図13から、前回のスリップ開
始容量を検出したときの変速比i(old)と、今回のスリ
ップ開始容量を検出したときの変速比i(new) とで、前
回の変速比i(old) に対する今回の変速比i(new) の差
分Δi(=i(new) −i(old) )を演算し、好適な所定
容量を示す直線Bから、変速比の変化量Δiに対応する
所定容量αを求める。
【0086】上記のように、スリップ開始容量に加えら
れた所定容量αを、車速Vまたは変速比iの変化量に基
づいて決定すれば、最小ロックアップ締結容量は、トル
クコンバータ1の入出力要素間の伝達トルクを考慮した
好適な値になり、適切なロックアップ締結力が得られ
る。
【0087】なお、本実施形態では、エンジン3をフュ
ーエルカット制御によるエンジンとして説明したが、フ
ューエルカット制御を行わない通常のエンジンであって
も構わない。また自動変速機4は、有段式自動変速機に
限るものではなく、例えば、Vベルト式無段変速機や、
トロイダル式無段変速機であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトルクコンバータのロックアップ
制御装置を示した概念図である。
【図2】本発明によるロックアップ制御装置を備えたパ
ワートレーンを示した図である。
【図3】本発明によるロックアップ制御装置を示した模
式図である。
【図4】L/U差圧と信号圧PS との関係を示した図で
ある。
【図5】本発明によるロックアップ制御を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の実施形態を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第二実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第三実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図9】急減速時における本発明のロックアップ制御を
示すフローチャートである。
【図10】急減速時における本発明のロックアップ制御
を示す他のフローチャートである。
【図11】本発明によるコースト走行中におけるロック
アップ容量制御を示すタイムチャートである
【図12】車速の変化量ΔVにより所定容量αを決定す
るための線図である。
【図13】変速比の変化量Δiにより所定容量αを決定
するための線図である。
【図14】自動変速機のロックアップ領域を例示する領
域線図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 ロックアップクラッチ 3 エンジン 4 自動変速機 5 出力軸 6 車輪 7 アクセルペダル 8 スロットルバルブ 9 エアクリーナ 10 インジェクタ群 11 点火装置 12 吸気量センサ 13 コーストスイッチ 14 コントロールバルブ 15,16 シフトソレノイド 17 ロックアップソレノイド 18 スロットル開度センサ 19 インペラ回転センサ 20 タービン回転センサ 21 出力軸回転センサ 22 ブレーキペダル 23 ブレーキスイッチ 100 エンジンコントローラ 200 変速機コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若原 龍雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−21526(JP,A) 特開 平8−178056(JP,A) 特開 平8−261322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップ容量を制御することにより
    入出力要素間を直結または解放するロックアップ式トル
    クコンバータを備え、 コースト走行時は、前記ロックアップ容量を、前記トル
    クコンバータの入出力要素間にスリップを生じない最も
    小さい最小ロックアップ締結容量に制御するようにした
    トルクコンバータのロックアップ制御装置において、 前記コースト走行時は、前記ロックアップ容量を、前記
    トルクコンバータの入出力要素間で微小の目標スリップ
    が検出されるスリップ開始容量に制御し、該スリップ開
    始容量を基準にして前記最小ロックアップ締結容量を求
    めるようにしたことを特徴とするトルクコンバータのロ
    ックアップ制御装置。
  2. 【請求項2】 ロックアップ容量を制御することにより
    入出力要素間を直結または解放するロックアップ式トル
    クコンバータを備え、 コースト走行時は、ロックアップ容量を、前記トルクコ
    ンバータの入出力要素間にスリップを生じない最も小さ
    い最小ロックアップ締結容量に制御するようにしたトル
    クコンバータのロックアップ制御装置において、 前記コースト走行状態を検出するコースト状態検出手段
    と、 前記トルクコンバータの入出力要素間に生じる微小の目
    標スリップを検出するロックアップクラッチスリップ検
    出手段と、 ロックアップ容量を検出するロックアップ容量検出手段
    と、 これら手段により前記目標スリップが生じるスリップ開
    始容量を検出し、該スリップ開始容量を随時更新して記
    憶するスリップ開始容量記憶手段と、 前記コースト状態検出手段及びスリップ開始容量記憶手
    段により、ロックアップ容量を一旦、前回記憶したスリ
    ップ開始容量に設定容量を加えた締結容量に減少させ、
    この締結容量から新たなスリップ開始容量を検出するこ
    とにより、このスリップ開始容量を基準にして前記最小
    ロックアップ締結容量を制御するコーストロックアップ
    制御手段とを備えたことを特徴とするトルクコンバータ
    のロックアップ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記最小ロ
    ックアップ締結容量は、新たに検出したスリップ開始容
    量を所定容量分だけ増加させることにより求めるように
    したことを特徴とするトルクコンバータのロックアップ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項におい
    て、新たなスリップ開始容量を検出する際、前記目標ス
    リップを検出する前に前回記憶したスリップ開始容量よ
    りも低いロックアップ容量でコースト走行を終了したと
    きは、該終了時点でのロックアップ容量を新たなスリッ
    プ開始容量とするようにしたことを特徴とするトルクコ
    ンバータのロックアップ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項におい
    て、前回と動作環境の条件が変化していないと判断した
    ときには、新たなスリップ開始容量として前回記憶した
    スリップ開始容量を用いるようにしたことを特徴とする
    トルクコンバータのロックアップ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項におい
    て、車両が急減速するときは、ロックアップ締結を解除
    するようにしたことを特徴とするトルクコンバータのロ
    ックアップ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、車両が急減速すると
    きは、エンジンに対してエンジンストール防止制御を実
    行するようにしたことを特徴とするトルクコンバータの
    ロックアップ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7のいずれか一項におい
    て、スリップ開始容量に加えられた前記所定容量は、車
    速または変速比に基づいて決定するようにしたことを特
    徴とするトルクコンバータのロックアップ制御装置。
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