JP3167810U - 狭窄部用穿孔装置 - Google Patents

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義勝 山田
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Abstract

【課題】支持物体をレールに対して狭窄空間を形成して並設する鉄道レールにおいて、狭窄空間内からレールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置を提供する。【解決手段】レールの頭部201C上に設置される基体手段と、レールの頭部を把持するクランプ手段と、レールの頭部及び支持物体203に対して幅方向に間隔を隔てて狭窄空間内に配置される保持手段Cと、補強用穴を形成する穿孔工具42を有し、レールのウエジ201B及び支持物体に対して幅方向に間隔を隔てて狭窄空間内に配置される穿孔手段Dとを備える。さらに、保持手段Cを前記幅方向に移動自在として支持する移動手段Eと、穿孔工具を回転駆動させる駆動手段Fを備え、穿孔手段は、保持手段に回転自在として支持され、狭窄空間内における回転に伴って穿孔工具42を前記幅方向からレールのウエジ201Bに対峙させて狭窄部用穿孔装置を構成する。【選択図】図24

Description

本考案は、枕木上に敷設される一対のレールと、踏切道及び脱線防止レール等の支持物体を有し、支持物体をレールに対して狭窄空間を形成して並設する鉄道レールにおいて、狭窄空間からレールに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置に関する。
枕木上に敷設されるレールは、鉄道車両の走行による摩耗や損傷等、及び雨、雪等の天候による腐食等に起因して折損する場合がある。
折損したレールは、強度的に脆弱で、電気的に遮断されるため、応急処置として、レールの折損箇所に継目板を設置している。
継目板の設置方法として、折損箇所の両側のレールに対して、複数の補強用穴を形成して、補強用穴を使用して継目板をボルト・ナット締めすることで、レールの折損箇所を補強し、電気的に通電している。
レールに補強用穴を形成する技術として、特許文献1に開示する技術は、鉄道レール穿孔機を開示している。特許文献1の穿孔機は、レールの腹部に対して、レールの延設方向に直交する幅方向に本体ケースを配置しており、本体ケースは幅方向からレールの腹部に対峙する穿孔用カッタ、及び穿孔用カッタを回転駆動する電動モータを備えている。また、本体ケースは、複数のスライドシャフトによって幅方向に移動自在として支持されている。
特許文献1では、穿孔用カッタを回転駆動し、本体ケースを幅方向へ移動することで、穿孔用カッタによってレールの腹部に補強用穴を形成している。
一方、鉄道レールにおいて、例えば、踏切では、レールの幅方向の両側に踏切道等の支持物体が設置され、この支持物体は、レールに対して幅方向に狭窄空間を形成して配置される。また、支持物体は、橋梁において、レールに対して幅方向の両側に間隔を隔てて設置される。
しかしながら、特許文献1に開示する技術では、穿孔用カッタ、スライドシャフト及び本体ケースを含む穿孔機をレールの腹部に対峙させて、幅方向に配置しているので、穿孔機をレール及び支持物体間の狭窄空間内に配置できず、レールの腹部に補強用穴を形成するには、一旦、支持物体や枕木からレールを取外して、穿孔機で補助用穴を形成して、再び、支持物体上及び枕木上に敷設する必要があり、レールのウエジに補強用穴を形成するための作業効率に劣るものとなる。
特開平05−345210号公報
本考案は、支持物体をレールに対して狭窄空間を形成して並設する鉄道レールにおいて、レールを枕木、支持物体から取外すことなく、レールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置を提供することにある。
本考案に係る請求項1は、枕木上に敷設される一対のレールと、支持物体を有し、前記各レールは、前記レールの延設方向と直交する垂直方向に対して、前記枕木側からフランジ、ウエジ及び頭部の順に一体形成され、前記支持物体は、前記レールに対して、前記延設方向及び前記垂直方向と直交する幅方向に狭窄空間を形成して並設される鉄道レールにおいて、前記幅方向から前記レールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置であって、前記延設方向に沿って、前記レールの頭部上に設置される基体手段と、前記基体手段上に設置され、前記レールの頭部を把持するクランプ手段と、前記レールの頭部及び前記支持物体に対して、前記幅方向に間隔を隔てて前記狭窄空間内に配置される保持手段と、前記補強用穴を形成する穿孔工具を有し、前記レールのウエジ及び前記支持物体に対して、前記幅方向に間隔を隔てて前記狭窄空間内に配置される穿孔手段と、前記基体手段上に設置され、前記保持手段を前記幅方向に移動自在として支持する移動手段と、前記保持手段及び前記穿孔手段にわたって設置され、前記穿孔工具を回転駆動させる駆動手段を備え、前記保持手段は、前記穿孔手段に対して前記垂直方向に並設され、前記穿孔手段は、前記保持手段に対して回転自在として支持され、前記狭窄空間内における回転に伴って、前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させることを特徴とする狭窄部用穿孔装置である。
本考案に係る請求項2は、前記穿孔工具を前記レールのウエジに対して位置決めする位置決め手段を備え、前記位置決め手段は、前記延設方向において、前記穿孔工具を一定の間隔毎に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の狭窄部用穿孔装置である。
本考案に係る請求項3は、前記穿孔手段の回転を規制する規制手段を備え、前記規制手段は、前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させる位置で、前記穿孔手段の回転を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載の狭窄部用穿孔装置である。
本考案に係る請求項4は、枕木上に敷設される一対のレールを有し、前記各レールは、前記レールの延設方向と直交する垂直方向に対して、前記枕木側からフランジ、ウエジ及び頭部の順に形成される鉄道レールにおいて、前記延設方向及び前記垂直方向と直交する幅方向から前記レールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置であって、前記延設方向に沿って、前記レールの頭部上に設置される基体手段と、前記基体手段上に設置され、前記レールの頭部を把持するクランプ手段と、前記レールの頭部に対して、前記幅方向に間隔を隔てて配置される保持手段と、前記補強用穴を形成する穿孔工具を有し、前記レールのウエジに対して、前記幅方向に間隔を隔てて配置される穿孔手段と、前記基体手段上に設置され、前記保持手段を前記幅方向に移動自在として支持する移動手段と、前記保持手段及び前記穿孔手段にわたって設置され、前記穿孔工具を回転駆動させる駆動手段を備え、前記保持手段は、前記穿孔手段に対して前記垂直方向に並設され、前記穿孔手段は、前記保持手段に対して回転自在として支持され、回転に伴って、前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させることを特徴とする狭窄部用穿孔装置である。
本考案に係る請求項1によれば、移動手段は、保持手段及び穿孔手段を幅方向に移動自在として支持して、垂直方向において基体手段上に設置され、基体手段は延設方向に沿って、レールの頭部に設置される。保持手段及び穿孔手段は、垂直方向において並設される。
これにより、幅方向において、レールの頭部及びウエジに対峙する位置には、保持手段及び穿孔手段のみが配置される。
従って、保持手段及び穿孔手段のみを、レールに並設して、狭窄空間内に配置でき、クランプ手段の把持によってレールに取付けられ、更に穿孔手段を保持手段に対して回転することで、穿孔工具を幅方向からレールのウエジに対峙できる。穿孔工具を駆動手段によって回転駆動した後、穿孔手段を移動手段によって保持手段と共に、幅方向に移動することで、レールのウエジに補強用穴を形成(穿孔)できる。
よって、レールを枕木、支持物体から取外すことなく、レールのウエジに補強用穴を形成できる。
本考案に係る請求項2によれば、延設方向において、一定の間隔毎に複数の補強用穴をレールのウエジに形成(穿孔)できる。
本考案に係る請求項3によれば、穿孔工具を幅方向からレールのウエジに対峙させた位置において、穿孔手段の回転を規制して、保持手段に固定できる。
これにより、穿孔工具をレールのウエジに当接させて、補強用穴を形成する際、穿孔工具がぶれることなく、確実にレールのウエジに補強用穴を形成できる。
本考案に係る請求項4によれば、クランプ手段によってレールの頭部を把持することで、移動手段、保持手段及び穿孔手段をレールに取付けでき、穿孔手段を保持手段に対して回転することで、穿孔工具を幅方向からレールのウエジに対峙できる。駆動手段によって穿孔工具を回転駆動しつつ、移動手段によって穿孔手段及び保持手段を幅方向に移動することで、レールのウエジに補強用穴を形成(穿孔)できる。
よって、支持物体に敷設されるレールの他に、支持物体以外に敷設されるレールのウエジに対して補強用穴を形成できる。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置の側面図である。 本考案に係る狭窄部用穿孔装置の側面図である。 本考案に係る狭窄部穿孔装置の上面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B矢視図である。 図1のC−C一部断面図であって、第1クランプ手段の構成を示す図である。 図1のD−D一部断面図であって、第1クランプ手段の昇降ユニットの構成を示す図である。 図1のD−D一部拡大断面図であって、第1クランプ手段の昇降ユニットの構成を示す図である。 図1のD−D一部拡大断面図であって、第1クランプ手段の昇降ユニットの構成を示す図である。 図1のB−B矢視図であって、第1クランプ手段の開位置を示す図である。 図1のE−E断面図であって、穿孔工具の挿入位置を示す図である。 図3のF−F断面図であって、駆動手段の構成を示す図である。 図1のE−E一部断面図であって、駆動手段の構成を示す図である。 図1のG−G一部断面図であって、移動手段の構成を示す図である。 位置決め手段の構成を示す図である。 鉄道レールの構成を示す上面図であって、外側狭窄空間及び内側狭窄空間から充填材を取除いた図である。 図16のH−H断面図であって、外側狭窄空間及び内側狭窄空間から充填材を取除いた図である。 本考案に係る狭窄部用穿孔装置をレールの頭部に設置した側面図である。 図18のI−I矢視図であって、第1クランプ手段の開位置を示す図である。 第1番目の補強用穴を形成するため、位置決め手段による位置決めを示す図である。 図18のI−I矢視図であって、第1クランプ手段の閉位置を示す図である。 図18のJ−J矢視図であって、第2クランプ手段でレールの頭部を把持した状態を示す図である。 図18のI−I矢視図であって、穿孔手段の穿孔工具をレールのウエジに対峙させた状態を示す図である。 図18のI−I矢視図であって、穿孔手段の穿孔工具によってレールのウエジに補強用穴を形成した状態を示す図である。 第2番目の補強用穴を形成するため、位置決め手段による位置決めを示す図である。 鉄道レールの構成を示す上面図である。 図26のK−K断面図である 図26のL−L断面図である。 鉄道レールにおいて、橋梁に設置される支持物体を示す図である。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置について、図1乃至図29を参照して説明する。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置は、鉄道レールにおいて、レールのウエジに補強用穴を形成するもので、説明の便宜上、先ず、鉄道レールの構成について、図26乃至図28を参照して説明する。
図26乃至図28において、鉄道レール(200)は、一対のレール(201)、(201)、複数の枕木(202)、(202)、及び踏切道を構成する支持物体(203)で構成される。
一対のレール(201)、(201)は、図26乃至図28に示すように、レール(201)の延設方向(X)と直交する垂直方向(Y)に対して、枕木(202)、(202)・・・側又は支持物体(203)側からフランジ(201A)、ウエジ(201B)及び頭部(201C)を一体形成して構成される。各レール(201)、(201)のウエジ(201B)は、延設方向(X)及び垂直方向(Y)と直交する幅方向(Z)において、フランジ(201A)及び頭部(201C)より幅狭寸法にされている。また、各レール(201)、(201)の頭部(201C)は、ウエジ(201B)に連続して括れ傾斜(201D)が形成されている。
各レール(201)、(201)は、図26に示すように、複数の枕木(202)上及び支持物体(203)上に敷設され、幅方向(Z)において、相互の間に距離(P)を隔てて配置される。
複数の枕木(202)、(202)は、図26に示すように、延設方向(X)に間隔を隔てて設置され、幅方向(Z)に延設されている。
各枕木(202)、(202)上には、レール(201)のフランジ(201A)が設置され、ボルト等の締結部材によってレール(201)のフランジ(201A)を各枕木(202)、(202)に締結する。
支持物体(203)は、図26に示すように、各レール(201)、(201)を幅方向(Z)に横切る踏切道を構成する。
支持物体(203)は、基礎支持物体(203A)、複数の外側支持物体(203B)、(203B)及び内側支持物体(203C)で構成され、各支持物体(203A)、(203B)、(203C)は、コンクリート及び鉄筋等で矩形板状に形成される。
基礎支持物体(203A)は、図26に示すように、延設方向(X)において、各枕木(202)、(202)の間に設置され、各レール(201)、(201)を敷設している。
複数の外側支持物体(203B)、(203B)は、基礎支持物体(203A)上に設置される。また、各外側支持物体(203B)、(203B)は、図26及び図27に示すように、幅方向(Z)において、各レール(201)、(201)の外側に配置され、レール(201)に対して幅方向(Z)に外側狭窄空間(S1)、(S1)を形成して並設される。外側支持物体(203B)、(203B)は、図27に示すように、垂直方向(Y)において、基礎支持物体(203A)及び頭部(203C)間で延設される。
外側狭窄空間(S1)、(S1)は、基礎支持物体(203A)、外側支持物体(203B)及びレール(201)で形成され、レール(201)の頭部(203C)側に開口している。
外側狭窄空間(S1)、(S1)は、図27に示すように、幅方向(Z)において、外側支持物体(203B)及びレール(201)の頭部(201C)間の幅寸法(P1)<外側支持物体(203B)及びレール(201)のウエジ(201B)間の幅寸法(P2)となる。また、外側狭窄空間(S1)、(S1)は、図26に示すように、延設方向(X)に延設されて、支持物体(203)を貫通している。
これら各外側狭窄空間(S1)、(S1)には、ゴム、アスファルト等の充填材(204)が装填されている。
内側支持物体(203C)は、基礎支持物体(203A)上に設置される。また、内側支持物体(203C)は、図26及び図27に示すように、幅方向(Z)において、各レール(201)間に配置され、各レール(201)、(201)に対して幅方向(Z)に内側狭窄空間(S2)、(S2)を形成して並設される。
内側支持物体(203C)は、図27に示すように、垂直方向(Y)において、基礎支持物体(203A)及び頭部(201C)の間で延設される。内側狭窄空間(S2)、(S2)は、基礎支持物体(203A)、内側支持物体(203C)及びレール(201)で形成され、レール(201)の頭部(203C)側に開口している。
内側狭窄空間(S2)、(S2)は、図27に示すように、幅方向(Z)において、内側支持物体(203C)及びレール(201)の頭部(201C)間の幅寸法(P3)<内側支持物体(203C)及びレール(201)のウエジ(201B)間の幅寸法(P4)となる。また、内側狭窄空間(S2)は、図26に示すように、延設方向(X)に延設されて、支持物体(203)を貫通している。
これら各内側狭窄空間(S2)には、充填材(204)が装填されている。
<狭窄部用穿孔装置の構成>
次に、本考案に係る狭窄部用穿孔装置の構成について、図1乃至図15を参照して説明する。
図1乃至図5において、狭窄部用穿孔装置(W)は、外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)において、幅方向(Z)からレール(201)に補強用穴(HO)を形成(穿孔)する(図28参照)。
狭窄部用穿孔装置(W)は、基体手段(A)、クランプ手段(B)、保持手段(C)、穿孔手段(D)、移動手段(E)及び駆動手段(F)を備えて構成される。
基体手段(A)は、延設方向(X)に沿って、レール(201)の頭部(201C)上に設置される(図18及び図19参照)。
基体手段(A)は、図1乃至図5に示すように、クランプ手段(B)及び移動手段(E)を設置する。基体手段(A)は、基体ブロック体(1)及び弾性板体(2)を備え、弾性板体(2)は合成ゴム、合成樹脂等で形成されている。基体ブロック体(1)は、図4及び図5に示すように、垂直方向(Y)において、弾性板体(2)上に一体化されている。
基体ブロック体(1)及び弾性板体(2)は、延設方向(X)に延設され、幅方向(Z)において、レール(201)の頭部(201C)と同一寸法にされている(図19参照)。
基体ブロック体(1)及び弾性板体(2)の間には、収納空間(3)が形成され、収納空間(3)は、延設方向(X)において、基体手段(A)を貫通している。
クランプ手段(B)は、レール(201)の頭部(201C)を把持する(図21及び図22参照)。クランプ手段(B)は、図1乃至図3に示すように、基体手段(A)の基体ブロック体(1)上に設置され、第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)を備えている。
第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、間隔を隔てて配置されている。
第1クランプ手段(5)は、支持ベース(7)、一対のクランプユニット(8)、(8)及び昇降ユニット(9)を備えて構成される。
支持ベース(7)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、各クランプユニット(8)、(8)を支持する。
一対のクランプユニット(8)、(8)は、延設方向(X)において、相互に間隔を隔てて配置される。各クランプユニット(8)、(8)は、一対のクランプアーム(10)、(10)、上支持体(11)及び下可動支持体(12)を備えている。
各クランプアーム(10)、(10)は、図4に示すように、幅方向(Z)において、間隔を隔てて配置されている。クランプアーム(10)、(10)は、垂直方向(Y)において、基体手段(A)の下方側へ延設されている。クランプアーム(10)、(10)は、垂直方向(Y)の下端にアーム爪(10A)を有している。
また、クランプアーム(10)、(10)は、垂直方向(Y)の上端側にガイド長穴(13)を有し、ガイド長穴(13)は、垂直方向(Y)の下方側に傾斜しつつ幅方向(Z)に延設される。
クランプアーム(10)、(10)は、垂直方向(Y)において、アーム爪(10A)及びガイド長穴(13)間に回転軸穴(14)を有している。
上支持体(11)は、支持ベース(7)に取付け固定されている。上支持体(11)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、各クランプアーム(10)、(10)の間に配置され、延設方向(X)の両端で各クランプアーム(10)、(10)を支持する。
この上支持体(11)は、複数の案内支持軸(15)、(15)を有し、各案内支持軸(15)、(15)は、図3及び図4に示すように、幅方向(Z)に間隔を隔てて配置される。各案内支持軸(15)、(15)は、上支持体(11)に固定され、延設方向(X)に延設されて上支持体(11)の両端から突出している。
上支持体(11)は、両端から突出する案内支持軸(15)、(15)を各クランプアーム(10)、(10)のガイド長穴(13)、(13)内に挿入して、各クランプアーム(10)、(10)を摺動自在として支持する。
下可動支持体(12)は、基体手段(A)の基体ブロック体(1)上に設置されている。下可動支持体(12)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、各クランプアーム(10)、(10)の間に配置され、延設方向(X)の両端で各クランプアーム(10)、(10)を回転自在として支持する。
下可動支持体(12)は、図6に示すように、基体ブロック体(1)に螺着される複数のボルト(17)、(17)によって、延設方向(X)及び幅方向(Z)を含む水平方向に移動自在として基体ブロック体(1)上に設置される。
また、下可動支持体(12)は、複数の回転支持軸(18)、(18)を有し、各回転支持軸(18)、(18)は、図3及び図4に示すように、幅方向(Z)に間隔を隔てて配置される。各回転支持軸(18)、(18)は、下可動支持体(12)に固定され、延設方向(X)に延設されて下可動支持体(12)の両端から突出している。
下可動支持体(12)は、両端から突出する回転支持軸(18)、(18)を各クランプアーム(10)、(10)の回転軸穴(14)、(14)内に挿入して、各クランプアーム(10)、(10)を回転自在として支持する。
昇降ユニット(9)は、図1乃至図3に示すように、各アームユニット(8)、(8)間に設置され、基体ブロック体(1)及び下可動支持体(12)を昇降する。
昇降ユニット(9)は、昇降用軸体(19)及び調整筒体(20)を備え、昇降用軸体(19)は、垂直方向(Y)に延設されている。
この昇降用軸体(19)は、図7乃至図9に示すように、螺子軸(21)、操作軸(22)、大径軸(23)、小径軸(24)及び複数の規制軸(25)、(26)を有し、螺子軸(21)は、支持ベース(7)に螺着されている。螺子軸(21)は、垂直方向(Y)において、支持ベース(7)の上下に突出している。
操作軸(22)は、螺子軸(22)の上端に配置され、大径軸(23)は、螺子軸(22)の下端に配置される。
また、昇降用軸体(19)の小径軸(24)は、垂直方向(Y)において、大径軸(24)の下端から基体ブロック体(1)の収納空間(3)内まで延設されている。規制軸(25)は、小径軸(24)に配置されて、基体ブロック体(1)上に当接している。規制軸(26)は、基体ブロック体(1)の収納空間(3)内に位置されて、小径軸(24)に配置される。この規制軸(26)は、収納空間(3)から基体ブロック体(1)に当接している。
第1クランプ手段(5)は、昇降ユニット(9)の操作軸(22)を一方向に回転して、螺子軸(21)を支持ベース(7)から垂直方向(Y)に上昇することで、基体ブロック体(1)及び下可動支持体(12)を上昇させる。
下可動支持体(12)の上昇に伴って、各クランプアーム(10)、(10)は、各回転支持軸(18)、(18)を軸心として回転され、ガイド長穴(13)、(13)を案内回転軸(15)、(15)に摺動、案内させる。
これにより、各クランプアーム(10)、(10)は、図4の閉位置から図10の開位置まで回転されて、この開位置において、レール(201)の頭部(201C)を把持可能とする(図19参照)。
第1クランプ手段(5)は、昇降ユニット(9)の操作軸(22)を逆方向に回転して、基体ブロック体(1)及び下可動支持体(12)を下降させることで、各クランプアーム(10)、(10)を図10の開位置から図4の閉位置まで回転させて、この閉位置において、レール(201)の頭部(201C)を把持する(図21及び図22参照)。
第2クランプ手段(6)は、図1乃至図3、及び図5に示すように、一対のクランプ板(27)、(28)、締付螺子軸(29)及び締付筒体(30)を備え、各クランプ板(27)、(28)は、幅方向(Z)において、基体ブロック体(1)の両端に取付けられている。締付螺子軸(29)は、クランプ板(28)に螺着されている。締付筒体(30)は、クランプ板(28)及び締付螺子軸(29)間に配置され、クランプ板(28)及び締付螺子軸(29)に当接される。
第2クランプ手段(6)は、締付螺子軸(29)を一方向に回転して、締付筒体(30)をクランプ板(28)に押付ける。これにより、第2クランプ手段(6)は、幅方向(Z)からクランプ板(28)を基体ブロック体(1)に押付けて、各クランプ板(27)、(28)によってレール(201)の頭部(201C)を把持する(図22参照)。
保持手段(C)は、移動手段(E)に移動自在として支持され、穿孔手段(E)を回転自在として支持する。
保持手段(C)は、レール(201)の頭部(201C)及び外側支持物体(203B)、又は内側支持物体(203C)に対して、幅方向(Z)に間隔を隔てて外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)内に配置される(図19参照)。
保持手段(C)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)間に配置される。保持手段(C)は、図4及び図5に示すように、幅方向(Z)において、基体手段(A)の一端側に配置して、基体手段(A)に並設される。また、保持手段(C)は、穿孔手段(D)に対して垂直方向(Y)に並設される。
この保持手段(C)は、保持ブロック体(31)、複数の支持軸(32)及び支持板(33)を備えている。
保持ブロック体(31)は、図2、図11乃至図13に示すように、複数の案内軸穴(34)、(34)、固定ボルト穴(35)、駆動軸穴(36)及び規制軸穴(37)を有している。複数の案内軸穴(34)、(34)は、図2及び図12に示すように、延設方向(X)に間隔を隔てて形成され、幅方向(Z)において、保持ブロック体(31)を貫通している(図14参照)。
固定ボルト穴(35)は、図2及び図12に示すように、延設方向(X)において、各案内軸穴(34)、(34)間に形成されて、幅方向(Z)において、保持ブロック体(31)の一端に開口して、他端側まで延設されている(図11参照)。
駆動軸穴(36)は、図12に示すように、延設方向(X)において、各案内軸穴(34)、(34)間に形成され、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)を貫通している。駆動軸穴(36)は、図11及び図12に示すように、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)の両端側に軸受収納空間(38)、(38)を形成している。
規制軸穴(37)は、図2において、延設方向(X)において、各案内軸穴(34)、(34)間に形成されて、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)を貫通している(図11参照)。また、規制軸穴(37)は、図11に示すように、幅方向(Z)において、保持ブロック体(31)の一端側に配置されている。
複数の支持軸(32)は、図1乃至図3に示すように、垂直方向(Y)において、保持ブロック(31)の上端に設置され、支持板(33)を支持している。
穿孔手段(D)は、保持手段(D)に対して回転自在として支持され、回転に伴って、穿孔工具(42)を幅方向(Z)からレール(201)のウエジ(201B)に対峙させる(図23参照)。また、穿孔手段(D)は、レール(201)のウエジ(201B)及び外側支持物体(203B)又は内側支持物体(203C)に対して、幅方向(Z)に間隔を隔てて外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)配置される(図19参照)。
穿孔手段(D)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)間に配置される。また、穿孔手段(D)は、図4及び図5に示すように、幅方向(Z)において、基体手段(A)の一端側に配置して、基体手段(A)に並設される。
穿孔手段(D)は、穿孔ブロック体(41)及び穿孔工具(42)を備え、穿孔ブロック体(41)は、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)の下端に並設されている。
穿孔ブロック体(41)は、図11及び図12に示すように、第1駆動軸穴(43)、歯車収納空間(44)及び第2駆動軸穴(45)を有し、第1駆動軸穴(43)は、保持ブロック体(31)の駆動軸穴(36)の軸心線(b)と同一軸心線上に形成される。第1駆動軸穴(43)は、延設方向(X)において、穿孔ブロック体(41)を貫通している。
歯車収納空間(44)は、第1駆動軸穴(43)及び保持ブロック体(31)間に形成され、幅方向(Z)において、穿孔ブロック体(41)の両端側間に延設されている(図11参照)。また、歯車収納空間(44)は、図12に示すように、延設方向(X)において、穿孔ブロック体(41)の両端側間に延設され、垂直方向(Y)において、穿孔ブロック体(41)の下端に開口している。
この歯車収納空間(44)には、第1駆動軸穴(43)が開口している。
第2駆動軸穴(45)は、図11に示すように、保持ブロック体(31)の駆動軸穴(36)の軸心線(b)と同一軸心線を有して形成されている。第2駆動軸穴(45)は、垂直方向(Y)に延設され、駆動軸穴(36)及び歯車収納空間(44)に開口している。
穿孔工具(42)は、図12に示すように、穿孔ドリルで構成され、延設方向(X)に延設されている。穿孔工具(42)は、連結部材(46)に取付けられ、連結部材(46)は、延設方向(X)において、穿孔ブロック体(41)の一端に配置される。穿孔工具(42)及び連結部材(46)は、第1駆動軸穴(43)の軸心線(a)と同一軸心線(a)を有して配置されている。
移動手段(E)は、保持手段(C)を幅方向(Z)に移動自在として支持する。移動手段(E)は、図1乃至図3に示すように、延設方向(X)において、第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)間に配置される。
移動手段(E)は、移動ブロック体(51)、複数の案内軸(52)、(52)、ラック軸(53)、操作回転軸(54)、ピニオン歯車(55)及び操作レバー(56)を備え、移動ブロック体(51)は、基体手段(A)の基体ブロック体(1)上に設置されている。
複数の案内軸(52)、(52)は、図1に示すように、延設方向(X)に間隔を隔てて配置され、幅方向(Z)において、移動ブロック体(51)を摺動自在として貫通している(図14参照)。各案内軸(52)、(52)は、図14に示すように、保持ブロック体(31)の各案内軸穴(34)、(34)に挿入されて、複数のボルト(57)で保持ブロック体(31)に固定されている。
ラック軸(53)は、図11に示すように、幅方向(Z)に複数の歯型を有している。ラック軸(53)は、図1に示すように、延設方向(X)において、各案内軸(52)、(52)間に配置され、幅方向(Z)において、移動ブロック体(51)を摺動自在として貫通している(図11参照)。ラック軸(53)は、図11に示すように、固定ボルト穴(35)内のボルト(58)で保持ブロック体(31)に固定されている。
操作回転軸(54)は、図14に示すように、垂直方向(Y)において、各案内軸(52)、(52)及びラック軸(53)の上方側に配置されている。操作回転軸(54)は、図3に示すように、延設方向(X)に延設されて、移動ブロック体(51)に回転自在として支持されている。
ピニオン歯車(55)は、図3及び図11に示すように、操作回転軸(54)に固定され、ラック軸(53)の歯型に噛合されている。操作レバー(56)は、移動ブロック体(51)から突出する操作回転軸(54)に取付けられている。
移動手段(E)は、複数の案内軸(52)、(52)及びラック軸(53)で保持ブロック体(31)、及び保持ブロック体(31)に支持される穿孔ブロック体(41)を片持ち支持する。
移動手段(E)は、操作レバー(56)を回転することで、ピニオン歯車(55)及びランク軸(53)によって保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)を幅方向(Z)に移動させる。
駆動手段(F)は、保持手段(C)及び穿孔手段(D)にわたって設置され、穿孔手段(D)の穿孔ブロック体(41)及び穿孔工具(42)を回転駆動させる。
駆動手段(F)は、図11及び図12に示すように、駆動モータ(61)、複数の軸受(62)、(62)、複数の回転駆動軸(63)、(64)、一対の傘歯車(65)、(66)及び回転支持体(67)を備え、駆動モータ(61)は、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)の支持板(33)上に設置される。各軸受(62)、(62)は、保持ブロック体(31)の軸受収納空間(38)、(38)内に装着される。
回転駆動軸(63)は、図11及び図12に示すように、保持ブロック体(31)の駆動軸穴(36)内に回転自在として挿入され、各軸受(62)、(62)で支持されている。回転駆動軸(63)は、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)を貫通して、穿孔ブロック体(41)の第2駆動軸穴(45)内に回転自在として挿入されている。
回転駆動軸(63)は、穿孔ブロック体(41)の歯車収納空間(44)内に突出されている。また、回転駆動軸(63)は、カップリング(68)で駆動モータ(61)の回転軸(61A)に連結されている。
回転駆動軸(64)は、図11及び図12に示すように、穿孔ブロック体(41)の第1駆動軸穴(43)内に回転自在として挿入され、延設方向(X)において、穿孔ブロック体(41)を貫通している。また、回転駆動軸(64)は、連結部材(46)に連結されている。
一対の傘歯車(65)、(66)は、穿孔ブロック体(41)の歯車収納空間(44)に配置され、傘歯車(65)は回転駆動軸(63)に固定されている。傘歯車(66)は、傘歯車(65)に噛合され、回転駆動軸(64)に固定されている。
回転支持体(67)は、図11及び図12に示すように、穿孔ブロック体(41)の歯車収納空間(44)内に配置され、回転駆動軸(63)に固定されている。回転支持体(67)は、歯車収納空間(44)から穿孔ブロック体(41)に当接され、回転駆動軸(63)と協働して穿孔ブロック体(41)を延設方向(X)及び幅方向(X)を含む水平方向に回転自在として保持ブロック体(31)に支持する。
駆動手段(F)は、駆動モータ(61)を駆動して、回転駆動軸(63)を回転駆動することで、この回転駆動を一対の傘歯車(65)、(66)によって回転駆動軸(64)に伝達する。これにより、駆動手段(F)は、穿孔手段(D)の穿孔工具(42)を回転駆動させる。
穿孔ブロック体(41)は、回転支持体(67)及び回転駆動軸(63)によって保持ブロック体(31)に支持されているので、回転駆動軸(63)の軸心線(b)を中心として水平方向に回転(旋回)され、穿孔工具(42)を図11の挿入位置から図13の穿孔位置、又はその逆に移動させる。これにより、穿孔工具(42)は、穿孔ブロック体(41)の回転に伴って、幅方向(Z)からレール(201)のウエジ(201B)に対峙される(図23参照)。また、穿孔ブロック体(41)は、一対の傘歯車(65)、(66)によって案内されながら水平方向に回転される。
図1乃至図5において、狭窄部用穿孔装置(W)は、位置決め手段(G)及び規制手段(H)を備えている。
位置決め手段(G)は、延設方向(X)において、穿孔手段(E)の穿孔工具(42)を一定の間隔(PC:ピッチ)毎に位置決めする。
位置決め手段(G)は、図1乃至図3に示すように、位置決めスケール体(71)、位置決め筒体(72)及び位置決めピン(73)を備えて構成される。
位置決めスケール体(71)は、スケール板(74)、クランプ部材(75)及びクランプボルト(76)を有し、スケール板(74)は、延設方向(X)に延設され、基体手段(A)の収納空間(3)内に出入自在として挿入される。
スケール板(74)は、図15に示すように、複数の基準線(77)、(77)・・・及び複数の位置決め穴(78)、(78)・・・を有し、複数の基準線(77)、(77)・・・は、延設方向(X)において、一定の間隔(PC:ピッチ)毎に形成されている。
複数の位置決め穴(78)、(78)・・・は、図15に示すように、各基準線(77)、(77)・・・間に形成され、延設方向(X)において、一定の間隔(PC:ピッチ)毎に配置される。
クランプ部材(75)は、延設方向(X)において、スケール板(74)の一端側に設置され、スケール板(74)を支持する。
クランプ部材(75)は、レール(201)の頭部(201C)に配置され、更に幅方向(Z)において、頭部(201C)の両側に配置される(図20参照)。
クランプボルト(76)は、図15に示すように、幅方向(Z)において、クランプ部材(75)に螺着されている。
位置決め筒体(72)は、図1乃至図3、及び図5に示すように、延設方向(X)において、第2クランプ手段(6)側の基体ブロック体(1)上に設置される。
位置決め筒体(72)は、図15に示すように、基体ブロック体(1)の挿入穴(79)を通して収納空間(3)に連通されている。この位置決め筒体(72)は、垂直方向(Y)に傾斜しつつ延設方向(X)に延設する傾斜面(72A)を有している。
位置決めピン(73)は、図1乃至図3、及び図5に示すように、位置決め筒体(72)内に摺動自在として挿入され、延設方向(X)に延設する止部材(73A)を有している。
位置決め手段(G)は、図15に示すように、位置決めスケール体(71)のスケール板(74)を基体ブロック体(1)の収納空間(3)内から引出して、クランプ部材(75)をクランプボルト(76)でレール(201)の頭部(201B)に固定する。続いて、基体ブロック(1)を位置決めスケール体(71)に対して延設方向(X)に移動して、スケール板(74)の基準線(77)上に位置させる。位置決めピン(73)を位置決め筒体(72)に挿入することで、挿入穴(79)、収納空間(3)から位置決め穴(78)に挿入する。
これにより、位置決め手段(G)は、基体ブロック体(1)上の移動ブロック体(51)に片持ち支持される穿孔ブロック体(41)の穿孔工具(42)を延設方向(X)に位置決めする。
また、位置決めピン(73)は、垂直方向(Y)において、位置決め筒体(72)内から引出して、止部材(73A)を位置決め筒体(72)の傾斜面(72A)の頂点に当接することで、位置決め筒体(72)内への挿入が規制される。
規制手段(H)は、穿孔工具(42)を幅方向(Z)からレール(201)のウエジ(201B)に対峙させる位置で、穿孔手段(D)の穿孔ブロック体(41)の回転を規制する。規制手段(H)は、保持手段(C)及び穿孔手段(D)にわたって設置され、規制軸体(81)、規制螺子穴(82)及び規制プレート(83)を備えている。
規制軸体(81)は、垂直方向(Y)に延設され、固定軸(84)及び固定用操作軸(85)を有している。
固定軸(84)は、図11に示すように、規制軸穴(37)内に摺動自在として挿入され、穿孔ブロック体(41)上に当接している。
また、固定軸(84)は、保持手段(C)の支持板(33)に摺動自在として支持され、垂直方向(Y)において、穿孔ブロック体(41)側に螺子部(86)を形成している。
固定用操作軸(85)は、垂直方向(Y)において、保持ブロック体(31)及び支持板(33)間に配置され、固定軸(84)に配置されている。
規制螺子穴(82)は、図11及び図12に示すように、穿孔ブロック体(41)に形成され、垂直方向(Y)において、歯車収納空間(44)内に開口して第2回転駆動軸穴(45)に並設されている。
規制プレート(83)は、図4に示すように、延設方向(X)において、穿孔工具(42)側の穿孔ブロック体(41)の一端に設置されている。規制プレート(83)は、幅方向(Z)において、基体ブロック体(1)側に配置され、垂直方向(Y)において、穿孔ブロック体(41)から突出している。
規制手段(H)は、図11に示すように、穿孔工具(42)の軸心線(a)が延設方向(X)に向いている挿入位置において、規則軸体(81)を穿孔ブロック体(41)上に当接させる。続いて、図13に示すように、穿孔ブロック体(41)を回転させて、穿孔工具(42)の軸心線(a)が幅方向(Z)に向いている穿孔位置において、規制軸体(81)を規制螺子穴(82)に対峙させる。規制軸体(81)の操作用軸(85)を回転することで、固定軸(84)の螺子部(86)を規制螺子穴(82)に螺着する。
これにより、規制手段(H)は、図13に示すように、穿孔位置にある穿孔工具(42)を保持ブロック体(31)に固定して、穿孔ブロック体(41)の回転を規制する。
また、規制手段(H)は、図13に示すように、規制プレート(83)を保持ブロック体(31)に当接することで、穿孔ブロック体(41)の回転を規制する。
<穿孔手順>
次に、本考案に係る狭窄部用穿孔装置(W)を使用して、レール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成する穿孔手順について、図16乃至図27を参照して説明する。
図26及び図27において、作業者は、支持物体(203)に敷設されるレール(201)、(201)の折損等を検査する。
作業者は、支持物体(203)において、レール(201)、(201)に折損部(210)が発見されると、図16及び図17に示すように、折損のレール(201)に対して、外側狭窄空間(S1)及び内側狭窄空間(S2)から充填材(204)を取除く。充填材(204)は、延設方向(X)において、狭窄部用穿孔装置(W)を設置でき、更に、延設方向(X)において、狭窄部用穿孔装置(W)をレール(201)の折損部(210)を境にして、レール(201)の両側に移動でき、複数の補強用穴(HO)を形成できる範囲で外側狭窄空間(S1)及び内側狭窄空間(S2)から取除かれる。
作業者は、図8及び図9に示すように、第1クランプ手段(5)の昇降用ユニット(9)を操作して、昇降用軸体(19)の螺子軸(21)を上昇することで、基体ブロック体(1)、弾性板体(2)及び下可動支持体(12)を上昇する。これにより、第1クランプ手段(5)は、図10に示すように、各クランプユニット(8)、(8)の各クランプアーム(10)、(10)を開位置にする。
作業者は、穿孔ブロック体(41)を回転することで、穿孔工具(42)を図10の挿入位置に配置する。このとき、穿孔工具(42)の軸心線(a)は、図11及び図12に示すように、延設方向(X)に向けられる。
また、作業者は、 移動手段(E)は、操作レバー(56)を回転することで、保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)を移動ブロック体(51)から幅方向(Z)に離間する位置に移動する。
作業者は、図18及び図19に示すように、狭窄部用穿孔装置(W)を折損のレール(201)のレール(201)に設置する。
狭窄部用穿孔装置(W)の設置は、延設方向(X)において、基体ブロック体(1)を弾性板体(2)からレール(201)の頭部(201C)上に設置する。
これにより、クランプ手段(B)の第1クランプ手段(5)は、図19に示すように、幅方向(Z)において、各クランプアーム(10)、(10)の間にレール(201)の頭部(201C)を位置させて、レール(201)の頭部(201C)上に配置される。第2クランプ手段(6)は、図18に示すように、各クランプ板(27)、(28)間にレール(201)の頭部(201C)を位置させて、レール(201)の頭部(201C)上に配置される。
第1クランプ手段(5)の開位置は、各クランプアーム(10)、(10)を外側狭窄空間(S1)及び内側狭窄空間(S2)に挿入でき、各クランプアーム(10)、(10)間にレール(201)の頭部(201C)配置できる位置であって、各クランプアーム(10)、(10)のガイド長穴(13)、(13)の幅方向(Z)の長さ寸法により開位置を調整する。
狭窄部用穿孔装置(W)の設置に伴って、保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)は、図19に示すように、穿孔ブロック体(41)側から外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)、例えば外側狭窄空間(S1)内に挿入される。
保持ブロック体(31)は、図19に示すように、幅方向(Z)において、外側支持物体(203B)及びレール(201)の頭部(201C)に対して間隔を隔てて、外側狭窄空間(S1)内又は内側狭窄空間(S2)内に配置される。
このため、外側支持物体(203B)及び頭部(201B)に対して間隔(Z1)、(Z2)を隔てて外側狭窄空間(S1)内又は内側狭窄空間(S2)内に配置できるように、保持ブロック体(31)の幅寸法(ZC)は、各間隔(Z1)、(Z2)を確保できる寸法に設定される。
穿孔ブロック体(41)は、図19に示すように、外側支持物体(203B)及びレール(201)のウエジ(201B)に対して幅方向(Z)に間隔(Z3)、(Z4)を隔てて外側狭窄空間(S1)内又は内側狭窄空間(S2)内に配置される。このため、外側支持物体(203B)及びウエジ(201B)に対して間隔(Z3)、(Z4)を隔てて外側狭窄空間(S1)内に配置できるように、穿孔ブロック体(41)の幅寸法(ZD)は、各間隔(Z3)、(Z4)を確保できる寸法に設定される。
穿孔ブロック体(41)は、図19に示すように、穿孔工具(42)を折損のレール(201)のウエジ(201B)に対峙させるため、保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)の垂直寸法(YD)を設定する。具体的には、穿孔工具(42)の軸心線(a)の垂直寸法(YD)は、垂直方向(Y)において、レール(201)の頭部(201C)上からウエジ(201B)の中心(略中心)となる寸法(YP)に設定する。これにより、穿孔工具(42)は、垂直方向(Y)において、レール(201)、(201)の中心に位置決めされる。
更に、穿孔手段(D)の穿孔ブロック体(41)及び穿孔工具(42)は、外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)内において、延設方向(X)及び幅方向(Z)を含む水平方向に回転されるので、延設方向(X)の寸法は、水平方向に回転自在となる寸法に設定される。
作業者は、図18及び図20に示すように、位置決めスケール体(71)を基体ブロック体(1)の収納空間(3)から引出して、延設方向(X)において、クランプ部材(75)を折損部(210)の中間に位置する。
続いて、位置決めスケール体(71)のクランプボルト(76)を締付けて、位置決めスケール体(71)をレール(201)の頭部(201B)に固定する。
作業者は、図20に示すように、狭窄部用穿孔装置(W)をレール(201)の折損部(210)側に移動して、基体ブロック体(1)及び弾性板体(2)の一端をスケール板(74)の複数の基準線(77)、(77)・・・のうちクランプ部材(75)側の第1番目の基準線(77上に位置する。
作業者は、図20に示すように、位置決めピン(73)を位置決め筒体(74)、挿入穴(79)及び収納空間(3)を通してスケール板(74)の第1番目の位置決め穴(78)に挿入する。
これにより、穿孔ブロック体(41)の穿孔工具(42)は、延設方向(X)において、レール(201)に位置決めされる。
作業者は、図21に示すように、第1クランプ手段(5)の昇降用ユニット(9)を操作して、昇降用軸体(19)の螺子軸(21)を下降することで、規制軸(25)によって基体ブロック体(1)及び下可動支持体(12)を下降させる。これにより、第1クランプ手段(5)は、図21に示すように、下可動支持体(12)の下降に伴って、各クランプユニット(8)、(8)の各クランプアーム(10)、(10)を回転軸(14)、(14)を軸心として回転し、ガイド長穴(13)、(13)を案内回転軸(15)、(15)に摺動案内させることで、開位置にする(図8及び図9参照)。
各クランプアーム(10)、(10)は、基体ブロック体(1)と協働してレール(201)の頭部(201B)を把持する。
このとき、各クランプアーム(10)、(10)は、幅方向(Z)からレール(201)の頭部(201C)を把持する。また、各クランプアーム(10)、(10)のアーム爪(10A)、(10A)は、頭部(201C)の括れ傾斜(201D)に当接され、垂直方向(Y)において、頭部(201C)上に設置される基体ブロック体(1)及び弾性板体(2)と協働して頭部(201C)を把持する。
作業者は、図22に示すように、第2クランプ手段(6)のクランプボルト(29)を回転して、締付筒体(30)をクランプ板(28)に締付けることで、各クランプ板(27)、(28)によって、幅方向(Z)からレール(201)の頭部(201C)を把持する。
続いて、作業者は、穿孔ブロック体(41)を保持ブロック体(31)に対して回転することで、穿孔工具(42)を幅方向(Z)からレール(201)のウエジ(201B)に対峙させる。
穿孔工具(42)は、図21の挿入位置から図23の穿孔位置に移動され、穿孔工具(42)の軸心線(a)は、延設方向(X)から幅方向(Z)に位置される。また、穿孔ブロック体(42)の回転に伴って、規制プレート(83)は、保持ブロック体(31)に当接して、穿孔ブロック体(41)の回転を規制する。
作業者は、規制軸体(81)の固定用操作軸(85)を回転することで、固定軸(84)の螺子部(86)を穿孔ブロック体(41)の規制螺子穴(82)に螺着して、穿孔ブロック体(41)及び穿孔工具(42)の回転を規制する。これにより、穿孔工具(42)は、軸心線(a)を幅方向(Z)に向けた穿孔位置に固定される(図23参照)。
作業者は、図23に示すように、駆動手段(F)の駆動モータ(61)を駆動することで、回転駆動軸(63)、一対の傘歯車(65)、(66)、回転駆動軸(64)及び連結部材(46)によって穿孔ブロック体(41)の穿孔工具(42)を回転駆動する。
続いて、作業者は、図24に示すように、移動手段(E)の操作レバー(56)を回転することで、案内軸(52)、(52)で保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)を支持しつつピニオン歯車(55)及びラック軸(53)によって保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)をレール(201)のウエジ(201B)側に移動させる(図3、図11及び図14参照)。
穿孔ブロック体(41)の移動に伴って、穿孔工具(42)は、回転駆動しながらレール(201)のウエジ(201B)に当接され、幅方向(Z)からウエジ(201B)に第1番目の補強用穴(HO)を形成(穿孔)する。第1番目の補強用穴(HO)は、垂直方向(Y)において、レール(201)のウエジ(201B)の中心に形成される。
このとき、穿孔ブロック体(41)は、水平方向の回転が規制手段(H)によって規制され、保持ブロック体(31)に固定されるので、穿孔工具(42)は水平方向に回転してぶれることなく、補強用穴(HO)を確実に形成(穿孔)される。
また、移動手段(E)は、レール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成するため、保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)の幅方向(Z)の移動量(ストローク)を、図24に示すように、穿孔工具(42)が幅方向(Z)において、レール(201)のウエジ(201B)を貫通できるものとする。
作業者は、レール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成(穿孔)すると、移動手段(E)の操作レバー(56)を回転することで、幅方向(Z)において、保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)をレール(201)から離間するように移動して、穿孔工具(42)を第1番目の補強用穴(HO)から引抜く。続いて、作業者は、駆動モータ(61)の駆動を停止して、規制用軸体(81)の固定用操作軸(85)を回転することで、回転軸(84)の螺子部(86)を穿孔ブロック体(41)の規制螺子穴(82)から取外す。
作業者は、穿孔ブロック体(41)を保持ブロック体(31)に対して回転することで、穿孔工具(42)を、図23の穿孔位置から図21及び図22の挿入位置に移動する。
そして、第1クランプ手段(5)の昇降ユニット(9)を操作することで、規制軸(26)によって基体ブロック体(1)、弾性板(2)及び下可動支持体(12)を上昇させる。これにより、第1クランプ手段(5)は、各クランプユニット(8)、(8)の各クランプアーム(10)、(10)を図19の開位置に移動して、レール(201)の頭部(201C)の把持を解除する。
また、作業者は、第2クランプ手段(6)のクランプボルト(29)を回転することで、各クランプ板(27)、(28)によるレール(201)の頭部(201C)の把持を解除する。
作業者は、図20に示すように、位置決め手段(G)の位置決めピン(73)をスケール板(74)の第1番目の位置決め穴(78)から引抜いて、延設方向(X)において、狭窄部用穿孔装置(W)を移動して、基体ブロック体(1)、弾性板体(2)をスケール板(74)の第2番目の基準線(77)上に位置させる(図25参照)。
続いて、作業者は、図25に示すように、位置決めピン(73)を位置決め体(72)、挿入穴(79)及び収納空間(3)からスケール板(74)の第2番目の位置決め穴(78)に挿入する。そして、第1番目の補強用穴(HO)と同様な手順によって、第1クランプ手段(5)及び第2クランプ手段(6)でレール(201)の頭部(201C)を把持して、穿孔工具(42)で幅方向(Z)からレール(201)のウエジ(201B)に第2番目の補強用穴(HO)を形成(穿孔)する。
第2番目の補強用穴(HO)は、延設方向(X)において、第1番目の補強用穴(HO)に対して、位置決めスケール体(71)のスケール板(74)の位置決め穴(78)、(78)・・・の間隔(PC:ピッチ)を持って形成される。
作業者は、上記手順を繰返すことで、折損のレール(201)に対して、折損部(210)の一方側に複数の補強用穴(HO)、(HO)・・・を一定の間隔(PC:ピッチ)毎に形成し、例えば、4つの補強用穴(HO)を形成する。
折損のレール(201)の一方側に複数の補強用穴(HO)を形成すると、作業者は、位置決めスケール体(71)のクランプボルト(76)を回転することで、クランプ部材(75)をレール(201)の頭部(201C)から取外す。
続いて、作業者は、狭窄部用穿孔装置(W)を他方側のレール(201)の頭部(201C)上に設置する。
このとき、保持手段(C)の保持ブロック体(31)及び穿孔手段(D)の穿孔ブロック体(41)は、内側狭窄空間(S2)内に配置される。
保持ブロック体(31)は、幅方向(Z)において、内側支持物体(203C)及びレール(201)の頭部(201C)に対して間隔を隔てて内側狭窄空間(S2)内に配置され、穿孔ブロック体(41)は、内側支持物体(203C)及びレール(201)のウエジ(201B)に対して間隔を隔てて内側狭窄空間(S2)内に配置される。
そして、作業者は、レール(201)の一方側に複数の補強用穴(HO)を形成する手順と同様として、レール(201)の他方側に複数の補強用穴(HO)、例えば、4つの補強用穴(HO)を形成(穿孔)する。
これにより、作業者は、延設方向(X)において、折損部(210)を境としてレール(201)の両側に複数の補強用穴(HO)を形成する。
続いて、作業者は、幅方向(Z)において、レール(201)のウエジ(201B)の両側に継目板(図示しない)を配置して、継目板及び各補強用穴(HO)にボルトを通してナット締めすることで、レール(201)の折損部(210)を補強し、折損部(210)の両側のレール(201)を電気的に接続する。
なお、内側狭窄空間(S2)内に保持ブロック体(31)及び穿孔ブロック体(41)を配置することなく、外側狭窄空間(S1)内に配置したまま、位置決めスケール本体(71)のスケール板(74)を第1クランプ手段(5)側から基体手段(A)の収納空間(3)内に挿入して、クランプ部材(75)を折損部(210)の中間に位置決めすることで、上記手順と同様として、折損のレール(201)の他方側に複数の補強用穴(HO)を一定の間隔(PC:ピッチ)毎に形成(穿孔)できる。このように、狭窄部用穿孔装置(W)では、位置決め手段(G)のスケール板(74)を第2クランプ手段(5)側又は第1クランプ手段(6)側から挿入することで、外側狭窄空間(S1)からのみ、折損のレール(201)に対して、折損部(210)を境とする両方側に複数の補強用穴(HO)を形成できる。
従って、例えば、幅方向(Z)におて、内側狭窄空間(S2)が外側狭窄空間(S1)より狭い場合であっても、外側狭窄空間(S1)から確実に複数の補強用穴(HO)を形成(穿孔)できる。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置(W)によれば、各レール(201)、(201)を支持物体(203)に敷設したまま、外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)内から、延設方向(X)において、折損部(210)を境とする両側のレール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成(穿孔)できる。
これにより、レール(201)を支持物体(203)に敷設したままで、レール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成するため、レール(201)を支持物体(203)から取外すことなく、作業効率良く、補強用穴(HO)を形成できる。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置(W)は、外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)において、レール(201)のウエジ(201B)に補強用穴(HO)を形成することについて説明したが、これに限定されるものでなく、図26及び図28に示すように、支持物体(203)以外に敷設されるレール(201)のウエジ(201B)に対して補強用穴(HO)を形成(穿孔)できる。
鉄道レール(200)は、支持物体(203)として、図27に示すように、踏切道を形成することについて説明したが、これに限定されるものでない。
図29において、鉄道レール(200)は、支持物体(203)として、橋梁(300)に設置される外側支持物体(303B)、(303B)及び内側支持物体(303C)、(303C)を有している。
外側支持物体(303B)、(303B)は、幅方向(Z)において、各レール(201)、(201)の外側に設置され、各レール(201)、(201)に対して幅方向(Z)に外側狭窄空間(S1)を形成して並設される。内側支持物体(303C)、(303C)は、幅方向(Z)において、各レール(201)、(201)の内側に設置され、各レール(201)、(201)に対して幅方向(Z)に内側狭窄空間(S2)を形成して並設される。外側狭窄空間(S1)及び内側狭窄空間(S2)は、レール(201)の延設方向(X)に延設されている。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置(W)は、橋梁(300)の各レール(201)、(201)に対して外側狭窄空間(S1)又は内側狭窄空間(S2)から補強用穴(HO)を形成できる。
本考案に係る狭窄部用穿孔装置(W)は、折損のレール(201)を補強等する場合について説明したが、これに限定されるものでなく、レール(201)のフランジ(201A)、ウエジ(201B)の腐食部に対して、継目板(図示しない)で補強する際にも、レール(201)のウエジ(201B)に複数の補強用穴(HO)を形成できる。
本考案は、鉄道レールにおいて、レールのウエジに補強用穴を形成する穿孔装置に好適である。
A 基体手段
B クランプ手段
C 保持手段
D 穿孔手段
E 移動手段
F 駆動手段
G 位置決め手段
H 規制手段
42 穿孔工具
201 レール
201A フランジ
201B ウエジ
201C 頭部
202 枕木
203 支持物体
203B 外側支持物体
203C 内側支持物体

Claims (4)

  1. 枕木上に敷設される一対のレールと、支持物体を有し、
    前記各レールは、前記レールの延設方向と直交する垂直方に対して、前記枕木側からフランジ、ウエジ及び頭部の順に一体形成され、前記支持物体は、前記レールに対して前記延設方向及び前記垂直方向と直交する幅方向に狭窄空間を形成して並設される鉄道レールにおいて、
    前記幅方向から前記レールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置であって、
    前記延設方向に沿って、前記レールの頭部上に設置される基体手段と、
    前記基体手段上に設置され、前記レールの頭部を把持するクランプ手段と、
    前記レールの頭部及び前記支持物体に対して、前記幅方向に間隔を隔てて前記狭窄空間内に配置される保持手段と、
    前記補強用穴を形成する穿孔工具を有し、前記レールのウエジ及び前記支持物体に対して、前記幅方向に間隔を隔てて前記狭窄空間内に配置される穿孔手段と、
    前記基体手段上に設置され、前記保持手段を前記幅方向に移動自在として支持する移動手段と、
    前記保持手段及び前記穿孔手段にわたって設置され、前記穿孔工具を回転駆動させる駆動手段を備え、
    前記保持手段は、
    前記穿孔手段に対して前記垂直方向に並設され、
    前記穿孔手段は、
    前記保持手段に対して回転自在として支持され、前記狭窄空間内における回転に伴って、前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させる、
    ことを特徴とする狭窄部用穿孔装置。
  2. 前記穿孔工具を前記レールのウエジに対して位置決めする位置決め手段を備え、
    前記位置決め手段は、
    前記延設方向において、前記穿孔工具を一定の間隔毎に位置決めする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の狭窄部用穿孔装置。
  3. 前記穿孔手段の回転を規制する規制手段を備え、
    前記規制手段は、
    前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させる位置で、前記穿孔手段の回転を規制する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の狭窄部用穿孔装置。
  4. 枕木上に敷設される一対のレールを有し、
    前記各レールは、前記レールの延設方向と直交する垂直方向に対して、前記枕木側からフランジ、ウエジ及び頭部の順に一体形成される鉄道レールにおいて、
    前記延設方向及び前記垂直方向と直交する幅方向から前記レールのウエジに補強用穴を形成する狭窄部用穿孔装置であって、
    前記延設方向に沿って、前記レールの頭部上に設置される基体手段と、
    前記基体手段上に設置され、前記レールの頭部を把持するクランプ手段と、
    前記レールの頭部に対して、前記幅方向に間隔を隔てて配置される保持手段と、
    前記補強用穴を形成する穿孔工具を有し、前記レールのウエジに対して、前記幅方向に間隔を隔てて配置される穿孔手段と、
    前記基体手段上に設置され、前記保持手段を前記幅方向に移動自在として支持する移動手段と、
    前記保持手段及び前記穿孔手段にわたって設置され、前記穿孔工具を回転駆動させる駆動手段を備え、
    前記保持手段は、
    前記穿孔手段に対して、前記垂直方向に並設され、
    前記穿孔手段は、
    前記保持手段に対して、回転自在として支持され、回転に伴って、前記穿孔工具を前記幅方向から前記レールのウエジに対峙させる、
    ことを特徴とする狭窄部用穿孔装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105714628A (zh) * 2015-09-17 2016-06-29 成都明日星辰科技有限公司 一种简单的钢轨钻孔机
CN105714629A (zh) * 2015-09-17 2016-06-29 成都明日星辰科技有限公司 一种多用钢轨钻孔机
CN107974883A (zh) * 2017-11-24 2018-05-01 安徽枫雅轩科技信息服务有限公司 一种轨道交通建设用钢轨钻孔机

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