JP3167408U - 容器入り冷凍麺 - Google Patents

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克敬 斎藤
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Abstract

【課題】所定量のお湯によって短い調理時間で冷凍麺がほぐれ、冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態になる容器入り冷凍麺を提供する。【解決手段】容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、容器10の底部に載置した冷凍麺12の上に冷凍だし13を配置し、冷凍麺と冷凍だしとお湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線11まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で冷凍麺がほぐれるとともに、冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺として食することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、お湯により解凍して冷やしそば、冷やしうどん、冷やし中華などの冷やし麺を冷たい状態で喫食できるようにした容器入り冷凍麺に関する。
従来、湯切りの手間がいらず容易に食べることができ、温度の低い麺として食することができる容器入り冷凍麺としては、以下に示すような考案が提案されている。
実用新案登録第3085961号公報(特許文献1)には、手間と時間をかけずに美味しく喫食できる冷やし麺の冷凍包装体を提供することを目的とし、注ぎ込まれた湯量を計量するための計量マークが付された包装容器に、冷凍麺と冷凍濃縮汁とを収納しておき、計量マークの位置まで包装容器内に湯を注ぎ込むことで、冷凍麺と冷凍濃縮汁を解凍して室温以下に降温すると共に、冷凍濃縮汁を喫食に適した濃度に希釈できる量の湯を注ぎ込めるようにする冷やし麺の冷凍包装体が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている冷やし麺の冷凍包装体によれば、喫食のための解凍処理は、冷凍麺と冷凍濃縮汁及び冷凍具材とが入ったままの包装容器内に、包装容器に付された計量マークの位置まで湯を注入して内容物を必要に応じてかき混ぜや揉みほぐしを行いながら解凍を進めるものである。従って、冷凍麺以外の冷凍濃縮汁及び冷凍具材も同時に解凍する必要があることから、冷凍麺がほぐれるのに相当の時間を要するばかりでなく、解凍完了時の温度が1〜15℃となることから、喫食品温が略均一の状態のものを提供するのは困難である。また、冷凍だしについて、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなるような技術は何ら開示されておらす、更に喫食時にお箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことを可能にするものでもない。
また、特開2002−360199号公報(特許文献2)には、茹でたてに近い味で食することができ、湯切りの手間がいらず容易に食べることができ、温度の低い冷麺として食することができる容器入り冷凍冷麺を提供することを目的とし、茹でた後に冷凍した麺と、冷凍したつゆとを容器内に封入し、容器内にお湯を入れて冷凍した麺とつゆを解凍し冷麺として食することができるようにした容器入り冷凍冷麺が開示されている。
しかしながら、上記特許文献2に開示されている容器入り冷凍冷麺によれば、容器内に封入した冷凍もしくは乾燥させた麺と冷凍したつゆを食する際に容器内に注ぐお湯によって解凍し、冷麺として食することができるものであるが、適量を適した温度で食べることができる程度しか開示されておらず、冷凍麺と冷凍つゆと冷凍だしと氷とお湯の重量比率の割合が一定していないため、喫食品温が略均一の状態のものを提供するのは困難である。
実用新案登録第3085961号公報 特開2002−360199号公報
そこで、本考案は、このような問題を解決するためになされたものであり、所定量のお湯によって短い調理時間で冷凍麺がほぐれ、冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態になり冷やし麺として食することができる容器入り冷凍麺を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の考案は、容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器の底部に載置した前記冷凍麺の上に前記冷凍だしを配置し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記冷凍麺がほぐれるとともに、前記冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする。
また、請求項2に記載の考案は、容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器は外容器と中容器とから構成され、前記外容器の上部に前記中容器を取り出し可能に配置し、前記中容器の底部に前記冷凍麺を載置するとともに、前記外容器に前記冷凍だしを収容し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記中容器内の前記冷凍麺がほぐれるとともに、その上に前記冷凍だしを入れて崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする。
また、請求項3に記載の考案は、容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器は外容器と中容器とから構成され、前記外容器の上部に前記中容器を取り出し可能に配置し、前記中容器に前記冷凍だしを収容するとともに、前記外容器の底部に前記冷凍麺を載置し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記外容器内の前記冷凍麺がほぐれるとともに、その上に前記冷凍だしを入れて崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする。
また、請求項4に記載の考案は、請求項1乃至請求項3に記載の前記冷凍麺を載置する容器底部の表面に麺間に存在する水分が当該容器底部に溜まり当該冷凍麺に付着した状態で氷塊になるのを防止する溝を形成したことを特徴とする。
また、請求項5に記載の考案は、請求項2又は請求項3に記載の前記冷凍だしを収容する容器は当該冷凍だしを小塊に分ける複数の型部を備えていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の考案は、請求項1乃至請求項5に記載の前記お湯の温度が90℃以上に設定されており、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率が(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(3〜4)の割合で構成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の考案は、請求項6に記載の前記冷凍だしは、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の考案は、請求項7に記載の前記冷凍だしの厚みが15mm±5mmに設定されていることを特徴とする。
以上のように、本考案の容器入り冷凍麺によれば、冷凍麺と冷凍だしとお湯の重量比率が所定割合に構成され、所定量のお湯によって短い調理時間で冷凍麺がほぐれ、且つ冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態(10℃±1℃)の冷やし麺になるので、簡単な調理方法で本格的な食感を有する冷たい麺を食することができる。
また、冷凍麺を載置する容器底部の表面に麺間に存在する水分が容器底部に溜まり冷凍麺に付着した状態で氷塊になるのを防止する溝を形成することにより、解凍時においてお湯が回り易くなり麺がほぐれ易くなる。また、冷凍だしを収容する容器は冷凍だしを小塊に分ける複数の型部を備えることにより、小塊の冷凍だしをお箸でシャクシャクと崩し易くなる。
また、冷凍だしは、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されていることにより、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなる。更に、冷凍だしの厚みが15mm±5mmに設定されていることにより、お箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことが容易になる。
本考案にかかる容器入り冷凍麺の第1実施形態を示す説明図である。 本考案にかかる容器入り冷凍麺の第2実施形態を示す説明図である。 図2に示す容器入り冷凍麺についての解凍調理時の説明図である。 本考案にかかる容器入り冷凍麺の第3実施形態を示す説明図である。 本考案にかかる容器入り冷凍麺の第4実施形態を示す説明図である。 図5に示す容器入り冷凍麺の外容器の一例を示す平面図である。 図5に示す容器入り冷凍麺の中容器の一例を示す平面図である。
以下、本考案の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
本考案は、容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍し、お湯の温度が奪われることにより、全体を温度が低い冷やし麺として食することができる。麺には、そば、うどん、中華麺、米を原料とした麺などがあり、冷凍した麺がお湯でほぐれて冷やし麺として食せるものであればよい。また、冷凍麺の解凍方法としては、お湯をかけて麺を解凍させる方法又は水をかけて電子レンジ加熱により麺を解凍させる方法が考えられ、容器の構造・材質・形状・厚みは、いずれの解凍方法にも適合したものを採用することができる。
(第1実施形態)
図1は、本考案にかかる容器入り冷凍麺の第1実施形態を示す説明図である。
図1に示すように、容器10の底部には冷凍麺12が載置されており、その冷凍麺12の上に冷凍だし13が配置されている。容器10の内側側壁には、所定量のお湯を注ぎ込むための喫水線11が付されている。
冷凍麺12と冷凍だし13とお湯の重量比率については、後述する「冷凍麺をほぐすのに必要な湯温と湯量の設定」と「冷凍麺と冷凍だしとお湯の割合の設定」の各試験結果(表1、表2、表3)に基づき、(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(4)の割合で構成されている。なお、本考案では、冷凍麺の重量と冷凍具材の重量の合計重量を冷凍麺の重量として便宜上記載するものとする。
具体的な例としては、150gの冷凍麺と100gの冷凍だしに90℃以上のお湯を200g添加することにより、約2分後に麺がほぐれるとともに、冷凍だし13を崩しながら溶かすことにより冷凍だし13の未解凍部分を少し残しつつ喫食品温が10℃±1℃の冷やし麺になる。これにより、簡単な調理方法で本格的な食感を有する冷たい麺を食することができる。
冷凍だし13は、後述する「凍結濃縮だしに必要なゼラチン濃度の設定」の試験結果(表4)に基づき、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されているものを採用することができる。これにより、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなる。
また、冷凍だし13は、後述する「凍結だしに必要な厚みの設定」の試験結果(表5)に基づき、冷凍だし13の厚みが15mm±5mmに設定されているものを採用することができる。これにより、お箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことが容易になる。
(第2実施形態)
図2は、本考案にかかる容器入り冷凍麺の第2実施形態を示す説明図である。図3は、図2に示す容器入り冷凍麺についての解凍調理時の説明図である。 図2に示すように、容器は外容器20と中容器21とから構成されており、外容器20の内側側壁上部で中容器21の上部が取り出し可能に載置又は嵌合されている。中容器21の底部には冷凍麺23が載置されており、外容器20の底部には冷凍だし24が載置されている。中容器21の内側側壁には、所定量のお湯を注ぎ込むための喫水線22が付されている。
冷凍麺23と冷凍だし24とお湯の重量比率については、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(4)の割合で構成されている。具体的な例としては、150gの冷凍麺と、100gの冷凍だしと、200gのお湯(90℃以上)から構成される。なお、本考案では、冷凍麺の重量と冷凍具材の重量の合計重量を冷凍麺の重量として便宜上記載するものとする。
喫食する際は、図3の記号(a)に示すように、中容器21を取り出して喫水線22までお湯25を注ぎ込んで冷凍麺23がほぐれたら(1〜2分経過後)、ほぐれた冷凍麺23aの上に外容器20から取り出した冷凍だし24を入れて、図3の記号(b)に示すように、冷凍だし24aを崩しながら溶かすことにより冷凍だし24aの未解凍部分を少し残しつつ喫食品温が10℃±1℃の冷やし麺になる。これにより、簡単な調理方法で本格的な食感を有する冷たい麺を食することができる。
図3では、お湯をかけて麺を解凍させる例について説明したが、常温の水を喫水線22まで注ぎ込んで電子レンジ加熱により麺を解凍させることも可能である。即ち、冷凍麺23の解凍方法については、お湯又は電子レンジの両方に対応できるようにしておく。
冷凍だし24は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されているものを採用することができる。これにより、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなる。
また、冷凍だし24は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、冷凍だし24の厚みが15mm±5mmに設定されているものを採用することができる。これにより、お箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことが容易になる。
(第3実施形態)
図4は、本考案にかかる容器入り冷凍麺の第3実施形態を示す説明図である。
図4に示すように、容器は外容器30と中容器31とから構成されており、外容器30の内側側壁上部で中容器31の上部が取り出し可能に載置又は嵌合されている。外容器30の底部には冷凍麺33が載置されており、中容器31の底部には冷凍だし34が載置されている。外容器30の内側側壁には、所定量のお湯を注ぎ込むための喫水線32が付されている。
冷凍麺33と冷凍だし34とお湯の重量比率については、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(4)の割合で構成されている。具体的な例としては、150gの冷凍麺と、100gの冷凍だしと、200gのお湯(90℃以上)から構成される。なお、本考案では、冷凍麺の重量と冷凍具材の重量の合計重量を冷凍麺の重量として便宜上記載するものとする。
喫食する際は、中容器31を取り外して外容器30の喫水線32までお湯を注ぎ込んで冷凍麺33がほぐれたら(1〜2分経過後)、ほぐれた冷凍麺23の上に中容器31から取り出した冷凍だし34を入れて、冷凍だし34を崩しながら溶かすことにより冷凍だし34の未解凍部分を少し残しつつ喫食品温が10℃±1℃の冷やし麺になる。これにより、簡単な調理方法で本格的な食感を有する冷たい麺を食することができる。
冷凍麺33の解凍方法については、第2実施形態と同様にお湯又は電子レンジの両方に対応できるようにしておく。
冷凍だし34は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されているものを採用することができる。これにより、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなる。
また、冷凍だし34は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、冷凍だし24の厚みが15mm±5mmに設定されているものを採用することができる。これにより、お箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことが容易になる。
(第4実施形態)
図5は、本考案にかかる容器入り冷凍麺の第4実施形態を示す説明図である。
図5に示すように、容器は外容器40と中容器50とから構成されており、外容器40の上部で中容器50が取り出し可能に配置されている。外容器40の底部には冷凍麺44が載置され、その上に冷凍具材45が配置され、中容器50には冷凍だし52が収容されている。外容器40の内側側壁には、所定量のお湯(又は水)を注ぎ込むための喫水線43が付されている。 図6は、図5に示す容器入り冷凍麺の外容器の一例を示す平面図である。図5及び図6に示すように、冷凍麺44を載置する外容器40の底部中央には隆起部42が設けられ、底部表面には縁部周辺にかけて麺間に存在する水分が外容器40の底部に溜まり冷凍麺44に付着した状態で氷塊になるのを防止するための溝41が放射状に形成されている。これにより、冷凍麺に氷塊が付着し難いため、解凍時においてお湯が回り易くなり麺がほぐれ易くなる。また、溝41の形状については、図6に示す放射状に限定されるものではなく、麺が溝に入り込まない程度に溝幅が麺幅よりも小さく設定してあれば良く、直線状、同心円状、格子状等の任意の形状を採用することができる。 図7は、図5に示す容器入り冷凍麺の中容器の一例を示す平面図である。図5及び図7に示すように、冷凍だし52を収容する中容器50は、冷凍だし52を小塊に分ける複数の型部51を備えている。これにより、小塊の冷凍だし52をお箸でシャクシャクと崩し易くなる。
冷凍麺44(+冷凍具材45)と冷凍だし52とお湯の重量比率については、後述する「麺と具材を併せた場合の解凍調理」の試験結果(表6)に基づき、(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(3〜4)の割合で構成されている。なお、本考案では、冷凍麺の重量と冷凍具材の重量の合計重量を冷凍麺の重量として便宜上記載するものとする。
冷凍麺44の解凍方法については、表6に示すように(a)湯かけ解凍、(b)水かけレンジ解凍の2通りの解凍調理に対応することができる。これにより、上述した実施形態と同様に簡単な調理方法で本格的な食感を有する冷たい麺を食することができる。
冷凍だし52は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されているものを採用することができる。これにより、凍結時の保形性を高めるとともに、喫食時に崩しながら溶かし易くなる。
また、冷凍だし52は、第1実施形態と同様に試験結果に基づき、冷凍だし52の厚みが15mm±5mmに設定されているものを採用することができる。これにより、お箸でシャクシャクと崩しながら溶かすことが容易になる。
(冷凍麺をほぐすのに必要な湯温と湯量の設定)
冷凍麺をほぐすのに最適な湯温と、添加する湯量を設定することを目的とし、試験方法としては、150gの冷凍麺に、80℃、90℃、99.8℃のお湯を150g、175g、200g添加した。そして、軽く攪拌しながら、麺がほぐれ、均一に温度がなるまでの時間と、その時の温度を測定した。その結果を下記の表1に示す。
表1に示すように、ほぐれることを前提とすれば、90℃以上の温度が必要であるが、ほぐれ時間が2分以上必要になる。調理時間2分を目標にするならば、麺150gに対して、沸騰湯99.8℃、200gが最適な条件であることがわかった(麺:湯=3:4)。また電気ポットは一般的に必要量を沸騰させて使う電気ケトルタイプが多く、沸騰湯の準備は問題ない。魔法瓶タイプでも主要な製品は、80℃、90℃、98℃保温が可能なため90℃以上の条件であれば問題ない。
(冷凍麺と冷凍だしとお湯の割合の設定)
喫食品温を10℃±1℃に設定するのに必要な氷量を設定することを目的とし、試験方法としては、150g〜250gまでの麺に沸騰湯(99.8℃)を麺:湯の割合が3:4になるように入れ、約2分後にほぐれたことを確認して温度を測定した。そこへ氷を入れながら混ぜ、品温が10℃±1℃になる氷重量を測定した。その結果を下記の表2に示す。
表2に示すように、喫食時の温度が10℃±1℃になるには、麺重、添加湯量との氷量の比率が3:4:1.5であることがわかった。しかし、上記の添加比で氷を添加すると、喫食事に氷が全て溶けている状態になるため、だしに氷が浮いた状態にするには、割合を高める必要が考えられた。本試験では氷が溶けた状態で、10℃±1℃になる氷比率がわかったが、実際の商品では最終喫食時に、氷が少し浮いたような状態が望ましい。
上記試験より、10℃±1℃に喫食状態をするためには、麺:添加湯:冷凍だし比は3:4:1.5であったが、これでは氷が浮いた状態にはならず、継続して冷たい状態で、提供できない。そこで、氷比率を高めた場合の検証を行い、最適な麺:添加湯:凍結だしの比率を決定することを目的とし、麺:添加湯:冷凍だしを、3:4:2で設定し、10℃の状態を確認した。また、全ての氷が溶けた場合の温度を確認した。その結果を下記の表3に示す。
表3に示すように、氷添加比率は、1.5であれば、ちょうど氷が溶けた状態で喫食品温が10℃となるが、2.0に上げることで、喫食品温が10℃の時も氷が浮いた状態になり、見た目に良好であった。
(凍結濃縮だしに必要なゼラチン濃度の設定)
冷し麺の凍結濃縮だしにおける必要条件は2つ存在する。
1)濃縮だしは液体の濃度が高く、冷凍状態で溶けやすいため、凍結時の保形性を高める。
2)冷し麺の調理方法は、容器に入った麺と水に凍結した濃縮だしを入れ、崩しながら溶かすため、箸でも簡単に崩れやすいシャーベット状のだしにする。
以上を満たす凍結だしを作成するために、ゼラチン添加を行ったところその可能性があったため、最適な添加濃度を検討することを目的とし、試験方法としては、3倍濃縮のそばだしに、ゼラチンを0〜1%まで0.2%ごとに添加し、100gごとに凍結した。20℃の水200gに凍結だしを入れ、箸で崩しながら、経時で状態を確認した。また、凍結だしを容器から剥がす際に、その容器に残った液の状態を観察し、保形性も併せて確認した。その結果を下記の表4に示す。
表4に示すように、だしの保形性、シャーベット状態から、0.4〜0.6%のゼラチン添加が、凍結濃縮だしには必要であると考えられた。この範囲を下回ると、冷凍状態で離水しており、シャーベット状態も弱い。また、この範囲を上回ると、逆に保形性が強く、固まりすぎでシャーベット状態にならないため、適していない。また、今回はそばだしで行ったが、他のだしで行う場合は、この割合を目安として最適割合を出す必要がある。
(凍結だしに必要な厚みの設定)
シャーベット状の凍結濃縮だしを、麺と水に溶かしながら調理する際、おはしで崩す操作が必要である。その時、崩れやすい厚みを設定することを目的とし、試験方法としては、0.6%ゼラチン添加濃縮だしを、厚み(高さ)5mm、10mm、15mm、20mm、25mmになるように凍結した。20℃の水200mlにその氷塊を浮かべ、箸で崩しながら、その程度を調べた。その結果を下記の表5に示す。
表5に示すように、シャクシャクと崩すのに必要な厚みは、15mmを中心として、±5mmが適していると考えられる。
(麺と具材を併せた場合の解凍調理)
実際の商品では、麺と具材を併せて本体容器に入れ、解凍調理を行う。想定した商品スペックで、解凍調理を行った場合に、麺(+具):添加湯(又は水):ダシ氷の設定比率が適しているか確認することを目的とし、試験方法としては、麺160gと具材25gの合計185gについて、(a)湯かけ解凍、(b)水かけレンジ解凍の2通りの解凍調理を行った。麺(+具):添加湯(又は水):ダシ氷の重量比は、(3):(3〜4):(1.5〜2)に設定した。
(a)湯かけ解凍は、98℃のお湯を凍った麺と具に注ぎ、1−2分かけて麺をほぐす。そこダシ氷を入れ、軽く全体を混ぜ、喫食時品温を測定した。
(b)水かけレンジ解凍は、20℃の水を湯かけ同様に注ぎ入れ、電子レンジ500W・2分解凍。麺をほぐしダシ氷を入れ、全体を混ぜた後に、喫食時品温を測定した。それらの結果を下記の表6に示す。
表6に示すように、(a)水かけレンジ解凍では、(3):(4):(1.5〜2)の比率で、問題なかった。(b)湯かけ解凍において、(3):(4):(1.5)で行った際に、喫食温度は満足したが、ダシ氷が残らない状態であったため、食べながらそれ以上冷たくなることが考えられなかった。その際は、湯量の比率を3にすることで、ダシ氷比率が1.5〜2でも氷が残る状態になった。
以上より、麺(+具):湯(又は水):ダシ氷の重量比は、(3):(3〜4):(1.5〜2)が良いと考えられる。
10 容器
11 喫水線
12 冷凍麺
13 冷凍だし
20 外容器
21 中容器
22 喫水線
23 冷凍麺
24 冷凍だし
30 外容器
31 中容器
32 喫水線
33 冷凍麺
34 冷凍だし
40 外容器
41 溝
42 隆起部
43 喫水線
44 冷凍麺
45 冷凍具材
50 中容器
51 型部
52 冷凍だし

Claims (8)

  1. 容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器の底部に載置した前記冷凍麺の上に前記冷凍だしを配置し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記冷凍麺がほぐれるとともに、前記冷凍だしを崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする容器入り冷凍麺。
  2. 容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器は外容器と中容器とから構成され、前記外容器の上部に前記中容器を取り出し可能に配置し、前記中容器の底部に前記冷凍麺を載置するとともに、前記外容器に前記冷凍だしを収容し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記中容器内の前記冷凍麺がほぐれるとともに、その上に前記冷凍だしを入れて崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする容器入り冷凍麺。
  3. 容器内に収容した冷凍麺と冷凍だしをお湯により解凍して冷やし麺として食することができるようにした容器入り冷凍麺において、前記容器は外容器と中容器とから構成され、前記外容器の上部に前記中容器を取り出し可能に配置し、前記中容器に前記冷凍だしを収容するとともに、前記外容器の底部に前記冷凍麺を載置し、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率について所定割合に構成することにより、喫食時に喫水線まで満たされた所定量のお湯によって短い調理時間で前記外容器内の前記冷凍麺がほぐれるとともに、その上に前記冷凍だしを入れて崩しながら溶かすことにより喫食品温が略均一の低温状態の冷やし麺になることを特徴とする容器入り冷凍麺。
  4. 前記冷凍麺を載置する容器底部の表面に麺間に存在する水分が当該容器底部に溜まり当該冷凍麺に付着した状態で氷塊になるのを防止する溝を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の容器入り冷凍麺。
  5. 前記冷凍だしを収容する容器は当該冷凍だしを小塊に分ける複数の型部を備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の容器入り冷凍麺。
  6. 前記お湯の温度が90℃以上に設定されており、前記冷凍麺と前記冷凍だしと前記お湯の重量比率が(冷凍麺):(冷凍だし):(お湯)=(3):(1.5〜2):(3〜4)の割合で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の容器入り冷凍麺。
  7. 前記冷凍だしは、濃縮だしに0.4〜0.6%濃度のゼラチンを添加し凍結されていることを特徴とする請求項6に記載の容器入り冷凍麺。
  8. 前記冷凍だしの厚みが15mm±5mmに設定されていることを特徴とする請求項7に記載の容器入り冷凍麺。
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JP2015149938A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 テーブルマーク株式会社 冷たい麺の製造方法とその製造容器

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