JP3167394B2 - 振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する装置 - Google Patents
振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する装置Info
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- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/10—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
- H02N2/106—Langevin motors
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Description
た電気−機械エネルギー変換素子に電気エネルギーを供
給することにより、棒状振動子としての弾性体を振動さ
せ振動子の表面粒子に円または楕円運動を生じさせ、振
動子に押圧した移動体を摩擦駆動する振動波駆動装置、
特にカメラ等の光学機器、プリンタ等の事務機器に好適
な振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する装置に
関するものである。
面粒子に円又は楕円運動を励起せしめ、これに押圧され
た移動体を摩擦駆動するものである。
高々数μm程度であるため、振動子と全周にわたって接
触を保つためには、振動子及びロータの接触面精度を、
その大きさ以上に仕上げなければならない。しかし、現
実には加工コストとの兼ね合いからここまで高精度には
できずロータ側接触部にバネ性を付与し、全周にわたり
接触を保てるような構造としている。
駆動される振動波駆動装置は、低速において高トルクの
モータ特性を持っている。
ないため、ギア音等が問題となる静粛性の要求のある製
品、例えばカメラ等に利用される。
発生することがある。
供する振動とは別の振動が振動子中に発生していること
にあった。しかもその振動は進行波であった。
を提案した。しかし、まだわずかに別の鳴きが発生する
ことが判明した。
の振動スペクトルをマイクロフォンにより観察した結果
を示す。
倍の周波数成分であり、4fは可聴域周波数つまり20
kHz以下に存在するが鳴きを発生する周波数である。
る関係が存在する。
るために供せられる交流信号の周波数であるので、その
周波数をΔfシフトすることができる。つまり、シフト
後の周波数をfS とすると、1fS =1f+Δf,2f
S =2f+2Δfと変化する。一方、4f,3fの周波
数変化を調べて見ると、4fS =4f−Δf,3fS=
3fとなっていた。
fと駆動周波数との差周波数(4fS =3f−1f−Δ
f)であり、3fは何らかの固有振動であると考えるこ
とができる。
に示すロータ本環2の曲げ振動であることがわかった。
図4の実線で、ロータ本環2の変形前斜視図、点線に曲
げの振動モード図を示す。尚、接触バネ2a(図3を参
照)は不図示であるが、本環部2にならって曲げ変形を
している。
生を防止すれば、鳴きの発生を防止することができる。
生することもあった。
2f,3f,4fは図2の記号と同様に各々、駆動振動
(1f)、駆動の2倍の周波数の振動(2f)、鳴きの
原因となる固有振動(3f)、鳴きの振動(Δf)、の
夫々のスペクトルである。ただし、4f=1f−(2f
−3f)である。
ようなロータ接触バネ2aの曲げ振動であることが判明
した。振動モード図を図6に示す。
なり、ロータ本環2の変形は非常に小さく、接触部バネ
2aのみが曲げ変形する振動モードである。
振動は、進行波である。
動、つまりsinモードとcosモードの合成であるか
ら、これらの固有振動の振動数を異ならしむることで鳴
きの原因となるその振動、つまり進行波の発生を防止す
ることができる。
ータ本環部の曲げ振動、及びロータ接触バネ部の曲げ振
動の発生を防止し、これらの鳴きの発生を防止できる振
動波駆動装置および振動波駆動装置を有する装置を提供
しようとするものである。
を実現する振動波駆動装置の第1の構成は、棒状振動体
に設けられた電気−機械エネルギー変換素子に周波数信
号を印加することによって、前記振動体の軸を含む異な
る複数の平面内に、屈曲振動を励起させ、かつ各々の振
動に時間的に所定の位相差を持たせることにより、前記
振動体の表面に回転運動を生じさせ、前記振動体に圧接
した移動体を摩擦駆動する振動波駆動装置に於て、前記
電気−機械エネルギー変換素子に供給される周波数信号
とは異な る周波数での曲げ振動に係る進行波の発生を防
止するために 、 前記進行波における固有振動モードのs
inモードとcosモードの固有振動数に差を設けたも
のである。
駆動装置の第2の構成は、上記した第1の構成におい
て、前記固有振動モードが前記移動体の本体部の振動モ
ードとするものである。
駆動装置の第3の構成は、上記した第1の構成におい
て、前記移動体が前記振動体と接触する部分に接触部バ
ネ構造を有すものであって、前記固有振動モードが、該
接触バネの固有振動モードであるとするものである。
駆動装置の第4の構成は、上記いずれかの構成で、前記
移動体の周上に溝加工又は面取りを施したものである。
駆動装置の第5の構成は、上記した第1、第2または第
3の構成のいずれかにおいて、前記移動体の周上に質量
を付加したものである。
駆動装置の第6の構成は、上記したいずれかの構成にお
いて、非軸対称形状とするための溝,付加質量等の剛性
変化部分が、前記固有振動モードにおける曲げ振動の半
波長の整数倍のピッチで設けられているものである。
駆動装置を有する装置は、上記したいずれかの構成の棒
状振動波駆動装置を有する装置に於て、前記移動体から
駆動力を得る被駆動部材を有することを特徴とする振動
波駆動装置を有するものである。
環、ロータ接触バネを非軸対称形状とすることで、前記
振動モードのsin及びcosモードの固有振動数に大
きな差を与え、同一周波数にて両モード(sinモー
ド、cosモード)が励起されること、つまり進行波の
励起を起こしづらくし、鳴きの発生を抑えることができ
ることになる。
た一実施例の超音波モータのロータで、(a)はロータ
上面図、(b)は(a)のAA断面図である。5は、ロ
ータ本環2の上部に周上2カ所に施されている直線状の
溝である。
よって駆動する棒状のステータ、並びにステータに進行
波を発生させる他の要素については特開平3−4076
7号、USP4562374のFig2に記したものと
実質上同じであるので、その説明は省略する。
よって駆動されるロータ2、2aに上記の溝5を形成す
ることによって、図1の(c)に示すように、図示の位
置にsinモード,cosモードは発生し、sinモー
ドにとっては振動の腹の位置に溝5があり、モード剛性
の低下が著しく、したがってsinモードのその固有振
動数は大きく下がるが、cosモードにとっては溝5は
節位置であり、cosモードの固有振動数の低下の大き
さは相対的に小さい。
具体的には溝形成前において、両モードの固有振動数が
54kHzで一致していたものが溝形成後、sinモー
ドは51kHz、cosモードは53kHzとなり、2
kHzの周波数差が発生した。このロータを前述の公知
のステータ(振動子)によって駆動した結果、ロータ本
環の曲げの固有振動の発生を原因とする鳴きはなくなっ
た。尚、本例では溝5を2カ所としているが、等ピッチ
4カ所とすれば、両モードの周波数差はより大きくなり
鳴き防止に対する効果は大きくなる。
例で、円環状ロータ部の要部断面図である。6はFe又
は亜鉛等の金属でできたロータ2、2aを加圧するバネ
(不図示)を受ける部材であり、ロータ2、2aと接着
され両者は一体化している。なお、CAはロータ2、2
a、6、50の中心軸である。
50を施し、前記と同様な効果を得ている。
用しても同様の効果を得られる。
施例は、円環状ロータの接触部バネの曲げ振動の発生を
原因とする鳴き発生の対策で、図8の(a)は振動体と
接触する側から見た図、(b)は一部縦断面図である。
ロータのロータ接触バネの角部に溝部51が形成され、
前述同様の理屈により鳴きは防止される。なお、CAは
リング状ロータ2、2a、51の中心軸である。
生する振動の2成分、sinモードとcosモードの固
有振動数を異ならせ、ロータに進行波が発生することを
防止し、鳴きの防止を図っているが、図9に示したよう
に、ロータ2、2aの側面に面取り部9を形成すること
により、ロータを非軸対称形状とし、前述のsinモー
ドとcosモードの固有周波数を異ならせ、ロータ本環
2と接触バネ2aに同時に鳴きの防止対策を施したり、
又図10に示したようにロータ2、2aビス等の質量1
0等を付加することによっても可能である。
対策を施したが、鳴きの原因となるモードが3次の曲げ
又は4次の曲げである場合全周等ピッチで3コ又は6
コ、4コ又は8コの溝を設けることが望ましく、2次と
3次の鳴きが発生した場合、2コの等ピッチ溝及び3コ
の等ピッチ溝を併用し、両鳴きに対し同時に対策するこ
とも可能である。
チ溝11−1〜11−8を形成しなくても、図11に示
すように、一部の溝11−4,11−6,11−7が欠
落しても、同様の効果を得ることができる。
iの外周部に有する本発明による振動波駆動装置の組立
状態を示す一実施例、及びこの振動波駆動装置を駆動源
とする装置(本実施例ではカメラ)の概略図を示してい
る。
a1 ,B相圧電素子a2 及び電極板を介装してボルトc
により締結され、これらにより棒状振動子を構成してい
る。
差をもった電気信号が与えられると、前記振動子の軸を
含む異なる複数の平面内には、屈曲振動が発生し、前記
振動子の表面には回転運動が生じる、という駆動原理は
公知である。
aからなるロータで、加圧バネhおよびバネケースiを
介して振動子の駆動面に押圧されている。fは外周部に
歯車部が形成された回転出力部材で、ベアリングeによ
り軸支される一方、バネケースiと摩擦接触し、ロータ
rと共に一体的回転する。gは固定部材で、ボルトcの
先端部に固定され、ビス等により固定体(例えばレンズ
鏡筒の固定筒)jにゴムシートkを介して取り付けられ
る。
ら構成される歯車で、大歯車部54aと回転出力部材f
の歯車部と噛合し、棒状振動波駆動装置の出力が取り出
される。55は被駆動部材、例えばカメラのレンズ鏡筒
で、外周部に形成された歯車部55aに小歯車部54b
が噛合し、例えばオートフォーカス(AF)のために振
動波駆動装置により回転駆動される。56は歯車54と
一体に回転するスリット板、57はフォトカップラー
で、歯車54の回転を検出する。
し、ロータを移動するようにしているが、逆に振動子を
移動させるようにしても本発明を適用することができ、
この場合は固定子側にsinモードとcosモードの固
有振動数を離すための溝等を設けるものである。
ルギー変換素子に供給される周波数信号とは異なる周波
数での曲げ振動に係る進行波の発生を防止するために 、
前記進行波における固有振動モードのsinモードとc
osモードの固有振動数に差を設けたので、鳴きの発生
を防止することができる。
すロータの平面、断面、振動モードを示す図。
ド図。
振動モード図。
の断面図。
の断面図。
を示す図。
子を示す図。
子を示す図。
装置の概略図。
装置の概略図。
ネ 1f…駆動用振動の振動スペクトル 2f…駆動の2倍の周波数の振動スペクトル 3f,4f…鳴きの原因となる固有振動スペクトル 5,50,51,52…溝
Claims (7)
- 【請求項1】 棒状振動体に設けられた電気−機械エネ
ルギー変換素子に周波数信号を印加することによって、
前記振動体の軸を含む異なる複数の平面内に、屈曲振動
を励起させ、かつ各々の振動に時間的に所定の位相差を
持たせることにより、前記振動体の表面に回転運動を生
じさせ、前記振動体に圧接した移動体を摩擦駆動する振
動波駆動装置に於て、前記電気−機械エネルギー変換素
子に供給される周波数信号とは異なる周波数での曲げ振
動に係る進行波の発生を防止するために 、 前記進行波に
おける固有振動モードのsinモードとcosモードの
固有振動数に差を設けたことを特徴とする振動波駆動装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記固有振動モード
が前記移動体の本体部の振動モードであることを特徴と
する振動波駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記移動体が前記振
動体と接触する部分に接触部バネ構造を有すものであっ
て、前記固有振動モードが、該接触バネの固有振動モー
ドであることを特徴とする振動波駆動装置。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3において、前記移動
体の周上に溝加工又は面取りを施したことを特徴とする
振動波駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1、2又は3において、前記移動
体の周上に質量を付加したことを特徴とする振動波駆動
装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5において、
非軸対称形状とするための溝,付加質量等の剛性変化部
分が、前記固有振動モードにおける曲げ振動の半波長の
整数倍のピッチで設けられていることを特徴とする振動
波駆動装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載し
た棒状振動波駆動装置を有する装置に於て、前記移動体
から駆動力を得る被駆動部材を有することを特徴とする
振動波駆動装置を有する装置。
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