JP3167056B2 - 連続溶融めっき設備における浴上支持ロールの制御方法ならびにその装置 - Google Patents

連続溶融めっき設備における浴上支持ロールの制御方法ならびにその装置

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JP3167056B2 JP01976193A JP1976193A JP3167056B2 JP 3167056 B2 JP3167056 B2 JP 3167056B2 JP 01976193 A JP01976193 A JP 01976193A JP 1976193 A JP1976193 A JP 1976193A JP 3167056 B2 JP3167056 B2 JP 3167056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の金属帯の連続
溶融めっき設備におけるめっき槽出側のガス等によるワ
イピングノズルの上方に設置された1対の浴上支持ロー
ルの押し込み量制御に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の金属帯の連続溶融めっき設備に
おいて、亜鉛ポット等のめっき槽上方のワイピングノズ
ルと合金化炉の中間に1対の支持ロールを設置すること
が行われている。鋼帯の連続溶融亜鉛めっき設備の例を
図4に示す。1は鋼帯、2は亜鉛ポット、3はシンクロ
ール、4は浴中支持ロール、5はガスワイピングノズ
ル、6は浴上支持ロール、20は亜鉛浴、21は合金化炉で
ある。浴中支持ロール4、浴上支持ロール6はいずれも
1対のロールで構成され、鋼帯1に対してややずれた位
置で反対方向からこれを押し込み、鋼帯の振動防止、パ
スライン保持などの操業状態の安定化と、鋼帯のC反り
(板幅方向の反り)矯正の機能を果している。
【0003】従来の浴上支持ロールの構造例を図5、図
6により説明する。図5は平面図、図6は正面図であ
る。浴上支持ロール本体6a、6bは、両端をロール支持ア
ーム7の先端の軸受け7aにより支持され、非駆動で、鋼
帯1との接触摩擦により回転する。この位置における鋼
帯1は高温であるから、接触するロールも高温となるの
で、たとえば特開昭63−111164号公報記載のように内部
を水冷構造とするのが一般的である。
【0004】両側のロール支持アーム7を連結した回転
軸8の延長端に設けられたレバーアーム10を流体シリン
ダ9により作動させることにより浴上支持ロール本体6
a、6bは鋼帯1に対して押しつけられたり、離れたりす
る。レバーアーム10と一体となって揺動するブロック10
a の停止位置はロール位置調整ボルト11の突き出し量に
より調整できるようになっており、正常の操業状態では
浴上支持ロール本体6a、6bは流体シリンダ9によってブ
ロック10a をロール位置調整ボルト11の突き出し部に押
しつけて鋼帯1のパスラインを一定位置に保持してい
る。12はロール位置調整ボルト用ブラケット、13は浴上
支持ロールフレームである。
【0005】この浴上支持ロール本体6a、6bの設定位置
は、シンクロール3のロール面を鉛直に上方へ延長した
基準パスラインに対し、鋼帯の表裏面それぞれ数mm押し
込んだ位置であり、この押し込み作用によって前記した
パスライン保持機能やC反り矯正機能が達成される。し
たがって浴上支持ロール本体6a、6bの押し込み量は、厳
密に設定する必要がある。
【0006】すなわち、押し込み量が少ないと、ロール
と鋼帯との接触作用力が不足し、ロールが完全に鋼帯と
同調して回転できずにスリップし、鋼帯にすり疵を発生
することがある。また逆に押し込み量が大きすぎると、
ロールに対する鋼帯の接触角とともにロールと鋼帯との
接触面積が大きくなり、高温の鋼帯からロールに伝達さ
れる熱量が増加してロール表面温度が上昇し、このため
に鋼帯表面の亜鉛がロールにピックアップされ、鋼帯表
面に再付着したり、鋼帯とロールの接触力によって鋼帯
表面の未凝固の亜鉛がロールによって物理的にかき落と
されたりして、いずれの場合もめっき製品に対して押し
疵が発生して好ましくない。
【0007】前記したように従来の技術においては、ロ
ールの押し込み量の設定をロール位置調整ボルト11の突
き出し量により行うのが一般的であるが、図7(a)、
(b)を比較すれば明らかなように、ロール位置が一定
であっても、鋼帯の板厚がtからt'に変化すると鋼帯と
ロールとの接触角はθからθ' に変化し、これらに伴い
接触作用力も変化するから、スリップ、あるいは押し疵
等のトラブルが発生してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解消し、板厚の変動によっても常に適正な接触角を
保持できるようにロール押し込み量を常時変更可能な構
造とし、適宜変更して操業することのできる浴上支持ロ
ール位置制御方法ならびにその装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の連続溶融めっき
設備における浴上支持ロールの制御方法は、金属帯の連
続溶融めっき設備におけるめっき槽出側のガスワイピン
グノズル上方に設置された1対の浴上支持ロールの押し
込み量を、めっき金属帯に品質上許容されるロールの接
触圧を与える押し込み量、あるいはめっきの品質上許容
されるロール表面温度を与える押し込み量のいずれか小
さい値を超えない範囲に保持することを特徴とする。
【0010】また、前記浴上支持ロールが非駆動である
場合において、金属帯との間にスリップを生じない最小
の押し込み量を下回らない範囲に保持する連続溶融めっ
きにおける浴上支持ロールの制御方法である。さらに、
本発明の連続溶融めっきにおける浴上支持ロールの制御
装置は、金属帯の連続溶融めっき設備におけるめっき槽
出側のワイピングノズル上方に設置された1対の浴上支
持ロールにおいて、前記支持ロールの接触圧検出手段
と、おなじく支持ロールの表面温度検出手段と、これら
から検出された支持ロールの接触圧ならびに支持ロール
の表面温度が予め設定した上限値あるいは下限値以内と
なるように支持ロールの押し込み量を修正する押し込み
量修正機構を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作 用】本発明によれば、操業中に設定変更の困難な
ロール位置調整ボルト11に代えて随時突き出し長さを調
整できるロール位置調整ロッド14を設け、支持ロールの
接触圧、あるいはロール表面温度を常に監視しながらこ
れらが予め設定した限界内となるようロール位置調整ロ
ッド14の突き出し長さを調整するから、板厚が変化して
も支持ロールの接触圧、あるいはロール表面温度は適正
範囲に保持され、金属帯にスリップ疵や押し疵等のトラ
ブルが発生しない。
【0012】
【実施例】図1ないし図3により本発明の一実施例を説
明する。図1は浴上支持ロール部分の平面図、図2はお
なじく正面図、図3は図1のAA視による部分断面図で
ある。さきの図5、図6と同一部分には同じ符号を用い
ている。最も相違しているのは、ロール位置調整ボルト
11に代えて、同じ位置にロール位置調整ロッド14を設け
た点である。
【0013】この実施例におけるロール位置調整ロッド
14はスクリュージャッキで、駆動モータ16の回転により
ロッド先端部14a が進退し、浴上支持ロール本体6a、6b
の押し込み量を随時変化させることができる。15はロー
ル位置調整ロッドの支持ブラケット、17は駆動モータ16
の回転とベルトあるいは歯車で連動してロッド先端部14
a の位置、すなわち浴上支持ロール本体6a、6bの押し込
み量を検出する位置検出器である。
【0014】図3に示すように、この実施例ではさら
に、ロール支持アーム7先端の軸受け7aにロードセル等
の荷重計22と、浴上支持ロールフレーム13の適当な位置
に、浴上支持ロール本体6a、6bの表面温度を非接触で測
定する温度計23が設けられている。この実施例の浴上支
持ロール本体6a、6bは非駆動である。したがって前記し
たようにロールと鋼帯がスリップを生じる限度である接
触作用力の下限値と、ロールによる亜鉛のピックアップ
あるいはかき落としを生じる接触作用力の上限値とを予
め実測して求めておき、荷重計22により接触作用力が適
正範囲にあるよう監視することができる。また、ロール
表面温度の上限値についても実測しておき、温度計23に
より監視することができる。なお、浴上支持ロール本体
6a、6bが駆動されている場合は、接触作用力の下限値は
必要ないので、上限値のみを監視すればよい。
【0015】通常は、前記の接触作用力の上限値あるい
はロール表面温度の上限値に対応するロール押し込み量
のうちいずれか小さい値となるようにロール位置調整ロ
ッド14を調整し、流体シリンダ9によりこのロール位置
で操業を行う。板厚変動その他、操業条件が変化して接
触作用力あるいはロール表面温度が前記の上限値を逸脱
した場合、図示しないロール押し込み量制御装置により
修正を指令し、駆動モータ16を回転させてロール位置調
整ロッド14を前進させ、ロール押し込み量を減少させ
る。また、このような調整により接触作用力の下限値を
下回るようになった場合は、下限値を保持するようにロ
ール位置調整ロッド14を後退させる。
【0016】本発明ではこのようにロール位置ではなく
接触作用力あるいはロール表面温度を直接検出して位置
修正を行うので、鋼帯の板厚とかかわりなく良好な操業
を行うことができる。なお、接触作用力とロール押し込
み量の関係は、板厚、材料特性等の操業条件や幾何学的
な数値から理論計算によって求めることもできる。同様
に、ロール表面温度とロール押し込み量の関係も、伝熱
理論から計算は可能であるが、いずれも現実との符合を
確認しなければならないから、実測によって決定する方
が現実的である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、金属帯の板厚が変動し
ても浴上支持ロールの押し込み量は常に適正範囲に保持
され、ロールと金属帯とのスリップが生じることもな
く、また、ロール表面におけるめっき材のピックアップ
や金属帯表面のかき落とし等の製品表面欠陥の発生もな
く、良好な品質の製品が安定して得られるという、すぐ
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】本発明の実施例の正面図である。
【図3】図1におけるAA視による断面図である。
【図4】本発明にかかわる溶融めっき設備の一部を示す
配置図である。
【図5】従来の技術を示す平面図である。
【図6】従来の技術を示す正面図である。
【図7】板厚と押し込み量の関係を示す概念図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 亜鉛ポット 3 ワイピングノズル 4 シンクロール 5 浴中支持ロール 6 浴上支持ロール 7 ロール支持アーム 8 回転軸 9 流体シリンダ 10 レバーアーム 11 ロール位置調整ロッド 14 スクリュージャッキ 16 駆動モータ 17 位置検出器 22 荷重計 23 温度計

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯(1)の連続溶融めっき設備にお
    けるめっき槽出側のワイピングノズル(5)上方に設置
    された1対の浴上支持ロール(6a、6b)の押し込み量
    を、めっき金属帯(1)に品質上許容されるロールの接
    触圧を与える押し込み量、あるいはめっきの品質上許容
    されるロール表面温度を与える押し込み量のいずれか小
    さい値を超えない範囲に保持することを特徴とする連続
    溶融めっきにおける浴上支持ロールの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記浴上支持ロール(6a、6b)が非駆動
    であって、金属帯(1)との間にスリップを生じない最
    小の押し込み量を下回らない範囲に保持する請求項1に
    記載の連続溶融めっきにおける浴上支持ロールの制御方
    法。
  3. 【請求項3】 金属帯(1)の連続溶融めっき設備にお
    けるめっき槽(2)出側のワイピングノズル(5)上方
    に設置された1対の浴上支持ロール(6a、6b)におい
    て、前記支持ロールの接触圧検出手段(22)と、おなじ
    く支持ロールの表面温度検出手段(23)と、これらから
    検出された支持ロールの接触圧ならびに支持ロールの表
    面温度が予め設定したこれらの上限値あるいは下限値以
    内となるように押しし込み量を修正する押し込み量修正
    機構(16、14)を備えたことを特徴とする連続溶融めっ
    きにおける浴上支持ロールの制御装置。
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