JP3165940B2 - 落石防止用柵における支柱保護装置 - Google Patents

落石防止用柵における支柱保護装置

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JP3165940B2
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勝男 木村
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小岩金網株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、落石防止用柵における
支柱保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斜面に一定間隔をおいて立てられたH鋼
等の支柱間に、複数のロ−プ材を横架させてなる落石防
止用柵が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の落石
防止用柵には次のような問題点がある。
【0004】<イ> 支柱は落石により変形すると、支
柱自体の持つ衝撃エネルギ−吸収能力が著しく低下する
ことが知られている。そのため、変形した支柱に再度落
石が当たると、容易に変形して落石防止用柵本来の機能
を喪失し易い。
【0005】<ロ> 変形した支柱は新しい支柱と交換
する必要がある。しかしながら、足場の悪い現場で、古
い支柱を撤去したり、新しい支柱を建て替える作業は非
常に困難であり、その交換に多くの時間、労力を要す
る。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、中小規模
の落石による支柱への衝突を回避できる、落石防止用柵
における支柱保護装置を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は地山斜面に一
定間隔を隔てて立てられた支柱間に、複数のロ−プ材を
横架させてなる落石防止用柵において、支柱の上端部に
接続した複数の控えロープ材の各他端を支柱上流側の
斜面落差を介して固定し、前記複数の控えロ−プ材
の間に扇状のネットを被せて防護帯を形成し、前記防
護帯が2つの斜面を有する山形に形成してあることを特
徴とする、落石防止用柵における支柱保護装置である。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0009】<イ>落石防止用柵(図1) 落石防止用柵2は、一定間隔を隔てて立てられた支柱2
1に、複数本のロ−プ材22を横架してなる柵であっ
て、落石発生の際、落石をロ−プ材22及び支柱21に
直撃させることにより、柵より下方への落石を妨げられ
る。従って、支柱21及びロ−プ材22は、その強度を
もって落石の衝突エネルギ−を吸収する。
【0010】<ロ>落石防止用柵における支柱保護装置
(図1) 支柱保護装置1は、落石防止用柵2の支柱21、該支柱
21より地山斜面3に連通される控えロ−プ材12、1
3及び該控えロ−プ材12、13に被せて用いられるネ
ット材14により構成される。
【0011】控えロ−プ材(図1、2) 控えロ−プ材12、13は、支柱21上端部側より上位
側に上位ロ−プ材12が1本、下位側には下位ロ−プ材
13が2本の計3本で構成され、ロ−プ材12、13間
の配置幅は、支柱21側では狭く、地山斜面3では広い
扇状になるように設置される。また、3本の控えロ−プ
材12、13は、支柱21側では連結具23に取り付け
定着され、地山斜面3ではアンカ−15に定着されてい
る。
【0012】ネット材(図1、2) 金網や鋼板等の剛性材で構成されるネット材14は、2
つの斜面を形成し山形となるように3本の控えロ−プ材
12、13間に渡って被せられ、クリップ等の公知の連
結手段によって控えロ−プ材12、13に取り付けられ
る。
【0013】防護帯(図1、2) 防護帯11は上記控えロ−プ材12、13及びネット材
14により構成され、中小規模の落石に耐え得る強度に
設定する。また、防護帯11の具体的強度は設計的事項
であり、現場の状況に応じて適宜選択する。
【0014】
【作用】
【0015】<イ>落石発生時 落石が発生した場合に支柱に向かって転落してくる中小
規模の岩石は、支柱の上流側に形成した防護帯に衝突す
る。
【0016】<ロ>落石進路の変更 傾斜する防護帯の裾部に衝突した岩石は、その衝突によ
り進路変更を強いられる。進路変更した落石はロ−プ材
に衝突し、ロ−プ材、支柱の強度によってエネルギ−が
減衰される。この時、3本のロ−プ材、が支柱の控えロ
−プとして機能する。これにより支柱は、変形の要因で
ある落石の直撃を免れると共に、理想的なかたちで衝撃
エネルギ−吸収を行なえる。
【0017】
【実施例2】図3、4に示すように、支柱21の上流に
形成する防護帯11は一面だけでもよい。
【0018】
【実施例3】図5に示すように、本発明の支柱保護装置
1は、支柱21にロ−プ材の摺動により衝撃エネルギ−
を吸収する衝撃吸収装置4を支柱21に取り付けた落石
防止用柵2に適用することも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0020】<イ> 支柱の上流に形成した防護帯によ
り落石の進路を変更できるため、中小規模の落石による
支柱の変形を防止できる。
【0021】<ロ> 支柱保護装置を構成するロ−プ材
が支柱の控えロ−プとして機能するため、柵全体として
のエネルギ−吸収効率が良くなる。
【0022】<ハ>大規模落石により支柱が変形するま
での間、中小規模の落石による支柱の変形を回避できる
から、支柱の耐用期間が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る支柱保護装置の横側面図
【図2】 図1におけるII−IIの断面図
【図3】 実施例2に係る支柱保護装置の横側面図
【図4】 図3における矢印Aの矢視図
【図5】 実施例3に係る支柱保護装置の上面図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山斜面に一定間隔を隔てて立てられ
    た支柱間に、複数のロ−プ材を横架させてなる落石防止
    用柵において、 支柱の上端部に接続した複数の控えロープ材の各他端を
    支柱上流側の地山斜面落差を介して固定し、 前記複数の控えロ−プ材の間に扇状のネットを被せて
    防護帯を形成し、 前記防護帯が2つの斜面を有する山形に形成してある
    とを特徴とする、 落石防止用柵における支柱保護装置。
JP20986193A 1993-08-02 1993-08-02 落石防止用柵における支柱保護装置 Expired - Fee Related JP3165940B2 (ja)

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