JP3165878B2 - 水冷式多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッド - Google Patents

水冷式多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダヘッ
ドに関し、より詳しくは、水冷式の多気筒ディーゼルエ
ンジンのシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図6、図7はそれぞれ従来の水冷式多気
筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッドを説明するため
の図であり、図6は冷却装置の概略構成図、図7(A)
はシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介在する
ガスケットの平面図、図7(B)はシリンダヘッドの要
部横断平面図、図7(C)は図7(B)のC−C線縦断
面図、図7(D)は図7(B)のD−D線縦断面図、図
7(E)は図7(B)のE−E線縦断面図である。な
お、図6,図7においてRは右側、Lは左側、Mは前
側、Nは後側をそれぞれ示し、本明細書において前後方
向とはシリンダボア8の配列方向を示している。
【0003】図6に示すようにこの冷却装置は、ディー
ゼルエンジンEの前側に冷却ファン31とラジエータ3
2を配設し、ラジエータ32で冷却した冷却水をウォー
タポンプ33でシリンダブロック1内のウォータジャケ
ット2からシリンダヘッド10内のヘッドジャケット1
2に圧送して、シリンダブロック1とシリンダヘッド1
0とを冷却し、シリンダヘッド10から再びラジエータ
32に還流させるように構成している。
【0004】図7に示すシリンダヘッド10は、2つの
吸気弁口13a,13bと1つの排気弁口14aと副燃
焼室15とを各シリンダボア8の上側に配置し、各吸気
ポート13は各副燃焼室15の前側を通ってボア配列方
向と交差する方向に走らせてヘッド右側壁81に開口す
るとともに、各排気ポート14は吸気ポート13と反対
側に走らせてヘッド左側壁82に開口して構成してい
る。
【0005】シリンダヘッド10内にはヘッドジャケッ
ト12が形成され、このヘッドジャケット12は、シリ
ンダヘッド10の前側壁83に開口したジャケット出口
16に連通するとともに、吸気ポート13・排気ポート
14・副燃焼室15により分岐された複数の通路12a
〜12dから構成されている。
【0006】シリンダヘッド10の底壁84には、ガス
ケット3の冷却水上昇孔4・5・6・7に対応する複数
の冷却水上昇孔4a・5a・6a・7aがあけられてお
り、これらの冷却水上昇孔4a〜7aは、吸気ポート1
3の下側通路12bに臨ませてあけた冷却水上昇孔4a
と、副燃焼室15の外側通路12cに臨ませてあけた冷
却水上昇孔5aと、排気ポート14の下側通路12aに
臨ませてあけた冷却水上昇孔6aと、ガスケット3のシ
リンダボア8・8間の冷却水上昇孔7・7と連通する冷
却水上昇孔7a・7aとからなる。そして上記ガスケッ
ト3の冷却水上昇孔4・5・6の大きさを適宜設定する
ことにより、シリンダブロック1からシリンダヘッド1
0へ上昇する冷却水の流量を設定するように構成されて
いる。
【0007】そして、排気ポート14の下側通路12a
と上側通路12dとは途中で合流と分流を繰り返しつつ
メイン通路を形成し、排気ポート14の下側通路12a
にあけた冷却水上昇通路6aより上昇した冷却水Wは、
上記メイン通路を通る一つの大きな流れを形成する。ま
た、副燃焼室15の外側通路12cにあけた冷却水上昇
孔5aより上昇した冷却水Wは、その外側通路12cに
隣接する吸気ポート13の下側通路12bを前記メイン
通路と平行に流れる別の大きな流れを形成する。そし
て、これらの2つの流れは、シャケット出口で一つに合
流する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなシリンダ
ヘッドにおいて、シリンダヘッド10をシリンダブロッ
ク1にヘッド固定ボルト18によって組み付ける場合
に、シリンダヘッド10の歪みを防止して、ヘッドガス
ケット3のガスシール作用を向上させるようにすること
が重要である。シリンダヘッド10が歪んだ状態でシリ
ンダブロック1に組み付けられると歪んだ部分の耐久性
が低下する問題が発生する。
【0009】また、図7に示すように多弁化され、平均
有効圧が高いディーゼルエンジンのシリンダヘッド10
においては、各気筒の上部が爆発による熱応力や衝撃力
を強く受ける。そのため、シリンダヘッド10の熱負荷
の大きい箇所、即ち、副燃焼室15、排気弁口14a周
辺においては耐久性を高めるために十分な冷却が必要に
なる。
【0010】
【発明の目的】本発明は上記2つの技術的課題に鑑みて
なされたものであり、組付け時のシリンダヘッドの歪み
を低減できるとともに、燃焼室、排気弁口周辺の冷却性
を高めることができる、水冷式多気筒ディーゼルエンジ
ンのシリンダヘッドを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1のシリンダヘッドは、各シリンダボア
上側に副燃焼室152つの吸気弁口13a,13b
1つの排気弁口14aを配設し、各吸気ポート13
は各副燃焼室5の側を通ってボア配列方向と交差す
る方向に走らせてヘッド側壁81に開口するととも
に、各排気ポート14は吸気ポート13と反対側に走ら
せてヘッド側壁82に開口し、シリンダヘッド10内
にはヘッドジャケット12が形成され、このヘッドジャ
ケット12は、シリンダヘッド10の前側壁に開口した
ジャケット出口16に連通するとともに、吸気ポート1
3・排気ポート14・副燃焼室15により分岐された複
数の通路12a〜12dから構成し、 副燃焼室15の近
傍で、上流側の冷却水上昇孔4a・5aからより多量の
冷却水Wを吐出させて、第1の流れ90A、第2の流れ
90B、第3の流れ90Cを形成し、第1の流れ90A
は、副燃焼室15の外側通路12cから吸気ポート13
の下側通路12bを通る冷却水Wの流れであり、第2の
流れ90Bは副燃焼室15と排気弁口14aとの間の通
路12f、および2つの吸気弁口13a・13bの間の
通路12eを通る冷却水Wの流れであり、第3の流れ9
0Cは排気ポート14の下側通路12aと上側通路12
dを通る冷却水Wの流れである、水冷式多気筒ディーゼ
ルエンジンのシリンダヘッドにおいて、副燃焼室15、
吸気弁口13a・13b、排気弁口14aを囲むように
略正六角形状にヘッド固定ボルト用の第1ボス部41a
〜第6ボス部41fを配設し、第1ボス部41aと第2
ボス部41bの間を除いて、各ボス部41の間にはシリ
ンダヘッド下面から立設された第1補強リブ42a、第
2補強リブ42b、第3補強リブ42c、第4補強リブ
42d、第5補強リブ42eがそれぞれ設けられ、第1
ボス部41aと第2ボス部41bの間は、副燃焼室15
の周壁があるので、補強リブは設けず、 第1補強リブ4
2a〜第5補強リブ42eのうち、第1補強リブ42a
と第4補強リブ42dは冷却水Wの前記第2の流れ90
Bに面しており、第1補強リブ42aと第4補強リブ4
2dにおいて、2つの吸気弁口13a・13bの間の通
路12eを経て副燃焼室15と排気弁口14aとの間の
通路12fに至る冷却水の流れに対応する箇所を取り除
いた切欠部93を形成し、冷却水の流れが上向きとなら
ないようにヘッドジャケット底壁に沿って取り除いたこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1のシリンダヘッドによれば、副燃焼室
15、吸気弁口13a・13b、排気弁口14aを囲む
ように略正六角形状にヘッド固定ボルト用の第1ボス部
41a〜第6ボス部41fを配設し、第1ボス部41a
と第2ボス部41bの間を除いて、各ボス部41の間に
はシリンダヘッド下面から立設された第1補強リブ42
a、第2補強リブ42b、第3補強リブ42c、第4補
強リブ42d、第5補強リブ42eをそれぞれ設けるこ
とにより、シリンダヘッドの底壁の剛性を増すことがで
き、シリンダブロックに組付ける時のシリンダヘッドの
歪みを低減することができ、ヘッドガスケットのガスシ
ール作用を向上させることができる。
【0013】また、第1補強リブ42a〜第5補強リブ
42eのうち、第1補強リブ42aと第4補強リブ42
dは冷却水Wの前記第2の流れ90Bに面しており、第
1補強リブ42aと第4補強リブ42dにおいて、2つ
の吸気弁口13a・13bの間の通路12eを経て副燃
焼室15と排気弁口14aとの間の通路12fに至る冷
却水の流れに対応する箇所を取り除いた切欠部93を形
成し、冷却水の流れが上向きとならないようにヘッドジ
ャケット底壁に沿って取り除いたことにより、シリンダ
ボア間に対応するヘッドジャケット内に立設された第1
補強リブ42aと第4補強リブ42dの存在による冷却
水下流側のよどみ部分をなくすことができる。
【0014】したがって、冷却水の流れにおいてヘッド
ジャケット内の底壁に沿うように冷却水を副燃焼室、排
気弁口の間に流すことができ、燃焼室、排気弁口周辺の
冷却性を高めることができる。
【0015】
【発明の効果】上記作用において説明したように、請求
項1の発明によれば、以下の特有の効果を奏する。 (イ)シリンダヘッドの歪みを低減することができると
ともに、ヘッドガスケットのガスシール作用を向上させ
ることができる。 (ロ)補強リブの存在にもかかわらず、ヘッドジャケッ
ト内の底壁に沿うように冷却水を副燃焼室、排気弁口の
間に流すことができるので、燃焼室、排気弁口周辺の冷
却性を高めることができるとともに、シリンダヘッドの
耐久性をも高めることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1〜図4はそれぞれ本発明に係る、水冷式
多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッドの第1実施
例を説明するための図であり、図1(A)はシリンダブ
ロックとシリンダヘッドとの間に介在するガスケットの
平面図、図1(B)はシリンダヘッドの要部横断平面
図、図2(C)は図1(B)のC−C線縦断面図、図2
(D)は図1(B)のD−D線縦断面図、図2(E)は
図1(B)のE−E線縦断面図、図2(F)は図1
(B)のF−F線縦断面図、図3(G)は図1(B)の
G−G線縦断面図、図4は冷却水の流れを説明するため
の要部横断平面図である。このシリンダヘッド10の基
本構造は、前記図7に示す従来のシリンダヘッドと同様
であり、同一部材については同一符号を付して重複する
説明を省略する。
【0017】本実施例の特徴構造は、以下の通りであ
る。このシリンダヘッドは、図1および図2で示すよう
に、吸気ポート13の下側通路12bに臨ませてあけた
冷却水上昇孔4aと副燃焼室15の外側通路12cに臨
ませてあけた冷却水上昇孔5aとは、排気弁口14aか
ら最も遠ざかる位置に開口している。また、冷却水上昇
孔4a・5aのうち、ジャケット出口16より見て最上
流側からシリンダボア数の半数(ボア数が4個の場合は
2個、ボア数が3個の場合は特別に2個)に相当する冷
却水上昇孔4a・5aは、これに対応するガスケット3
の冷却水上昇孔4・5の孔を大きくするとともに、その
余りの冷却水上昇孔4・5・6をエアー抜き程度の小さ
い孔とすることで、冷却水上昇孔4a・5aを相対的に
大きい孔径に設定している。
【0018】このように構成する理由は、副燃焼室15
の近傍で、上流側の冷却水上昇孔4a・5aからより多
量の冷却水Wを吐出させて、図4に示すように第1の流
れ90A、第2の流れ90B、第3の流れ90Cを形成
しやすくするためである。なお、第1の流れ90Aは、
副燃焼室15の外側通路12cから吸気ポート13の下
側通路12bを通る冷却水Wの流れであり、第2の流れ
90Bは副燃焼室15と排気弁口14aとの間の通路1
2f、および2つの吸気弁口13a・13bの間の通路
12eを通る冷却水Wの流れであり、第3の流れ90C
は排気ポート14の下側通路12aと上側通路12dを
通る冷却水Wの流れである。
【0019】また、図1(B)で示すように、副燃焼室
15と吸気弁口13bとの間は遮蔽壁21で遮断すると
ともに、シリンダボア8・8間の上側に位置するヘッド
固定ボルト用ボス部41b,41fと吸気弁13bとの
間は遮蔽壁22でそれぞれ遮断する。これにより、ボス
部41b,41fと副燃焼室15との間より第1の流れ
90Aを分流させて、第2の流れ90Bと合流させるの
である。
【0020】また、図1(B)に示すように副燃焼室1
5、吸気弁口13a・13b、排気弁口14aを囲むよ
うに略正六角形状にヘッド固定ボルト用ボス部41(第
1ボス部41a〜第6ボス部41f)を配設している。
第1ボス部41aと第2ボス部41bの間を除いて、各
ボス部41の間にはシリンダヘッド下面から立設された
補強リブ42(第1補強リブ42a〜第5補強リブ42
e)がそれぞれ設けられている。なお、第1ボス部41
aと第2ボス部41bの間は、副燃焼室15の周壁があ
り、その周壁が補強効果を達成できるので補強リブは設
けられていない。
【0021】このようにシリンダヘッド10の底壁84
(図2(D)参照)から立設される第1補強リブ42a
〜第5補強リブ42eを設けることで、ヘッドガスケッ
ト3を挟んでシリンダブロック1に組み付けられるシリ
ンダヘッド10の変形を押さえることができる。特に、
シリンダボア8を囲むようにヘッド固定ボルト用ボス部
41を頂点として補強リブ42を正六角形状に配設する
ことにより、シリンダボア周辺に圧接するシリンダヘッ
ド部分の歪みを押さえることができ、シリンダヘッド1
0に余分な応力がかかることを防止できる。また、ヘッ
ドガスケット3のガスシール作用を向上させることがで
きる。
【0022】また、第1補強リブ42a〜第5補強リブ
42eのうち、第1補強リブ42aと第4補強リブ42
dは冷却水Wの第2の流れ90Bに面しており、第1補
強リブ42aと第4補強リブ42dの存在(図3におい
て想像線42で示す)により、図3に示すように第2の
流れ90Bが上向きの水流となり、副燃焼室15と排気
弁口14aとの間において冷却が十分に行われない。つ
まり、副燃焼室15、排気弁口14a周辺に図3で示す
水流のよどみ44が発生すると副燃焼室15、排気弁口
14a下部周辺において冷却水の流れが弱くなるので冷
却効果が低下するのである。
【0023】そこで、第1補強リブ42aと第4補強リ
ブ42dにおいて、2つの吸気弁口13a・13bの間
の通路12eを経て副燃焼室15と排気弁口14aとの
間の通路12fに至る冷却水の流れに対応する箇所を取
り除いた切欠部93(図2(D)参照)を形成してい
る。こうすることにより、副燃焼室15と排気弁口14
aの間において水流のよどみ44を発生させることな
く、シリンダヘッド底壁84を沿うような冷却水の流れ
を発生させることができ、十分な冷却効果を得ることが
できる。
【0024】本実施例によれば、前記したように第1の
流れ90Aを形成する冷却水Wの一部は第2の流れ90
Bと合流し、また、第2の流れ90Bを形成する冷却水
Wの一部は2つの吸気弁口13a・13bの上流側で分
流して、吸気弁口13aと排気弁口14aとの間を通っ
て第3の流れ90Cと合流する。そしてこれら3つの流
れはジャケット出口16で合流して、前記ラジエータに
向けて還流される。
【0025】このように冷却水Wの流れを規定すること
により、熱負荷の高い副燃焼室15の周囲や吸気弁口1
3aと排気弁口14aとの間を十分に冷却することがで
き、副燃焼室15と排気弁口14aとの間や、吸気弁口
13aと排気弁口14aとの間を効果的に冷却すること
ができる。
【0026】
【実施例2】図5は本発明に係るエンジンのシリンダヘ
ッドの第2実施例を説明するための図であり、シリンダ
ヘッドの要部横断平面図である。この第2実施例が前記
第1実施例と比べて特徴的な点は、吸気弁口13cを1
つにした点と、第2ボス部41b,第6ボス部41fと
吸気弁口13cとの間の遮蔽壁22(図1(b)参照)
は設けないようにした点である。したがって、第1の流
れ90Aは吸気ポート13の下側通路12b(図2
(C)参照)において、主流である第1の流れ90A
と、第2ボス部41b,第6ボス部41fと吸気弁口1
3cとの間を流れる支流90A’に分流されることにな
る。
【0027】この第2実施例においても、補強リブ41
によりシリンダヘッドの歪みを防止してシール性能を高
めることができるとともに、補強リブ42a,42dに
切欠部93を設けることにより、補強リブ42a,42
dの存在による冷却水のよどみをなくすることができ、
冷却性能を高めることができる。この発明は上記実施例
に限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しな
い範囲内において種々の設計変更を施すことが可能であ
る。以下、そのような実施例を説明する。
【0028】(1)前記実施例における副燃焼室15は
予燃焼室式、渦流室式を含む。また、3気筒型、4気筒
型などの多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッドに
適用できるものである。 (2)前記実施例に限らず、シリンダボアの上側に設け
られる副燃焼室、吸気弁口、排気弁口の各配置は本発明
の要旨の範囲内において、適宜エンジンの構成に対応し
て設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシリンダヘッドを説
明するための図であり、図1(A)はシリンダブロック
とシリンダヘッドとの間に介在するガスケットの平面
図、図1(B)はシリンダヘッドの要部横断平面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例に係るシリンダヘッドを説
明するための図であり、図2(C)は図1(B)のC−
C線縦断面図、図2(D)は図1(B)のD−D線縦断
面図、図2(E)は図1(B)のE−E線縦断面図、図
2(F)は図1(B)のF−F線縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るシリンダヘッドを説
明するための図であり、図1(B)のG−G線縦断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例に係るシリンダヘッドを説
明するための図であり、冷却水の流れを説明するための
要部横断平面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るシリンダヘッドを説
明するための図であり、シリンダヘッドの要部横断平面
図である。
【図6】水冷式多気筒ディーゼルエンジンの冷却装置の
概要図である。
【図7】従来例に係るシリンダヘッドを説明するための
図であり、図7(A)はシリンダブロックとシリンダヘ
ッドとの間に介在するガスケットの平面図、図7(B)
はシリンダヘッドの要部横断平面図、図7(C)は図7
(B)のC−C線縦断面図、図7(D)は図7(B)の
D−D線縦断面図、図7(E)は図7(B)のE−E線
縦断面図である。
【符号の説明】4a・5a…上流側の冷却水上昇孔、 8…シリンダボ
ア、10…シリンダヘッド、12…ヘッドジャケット、
12a…排気ポートの下側通路12b…吸気ポートの
下側通路12c…副燃焼室の外側通路12d…排気
ポートの上側通路12e…2つの吸気弁口の間の通
12f…副燃焼室と排気弁口との間の通路、13…
吸気ポート、13a,13b…吸気弁口、14…排気ポ
ート、14a…排気弁口、15…副燃焼室、16…ジャ
ケット出口41a〜41f…ヘッド固定ボルト用の第
1ボス部〜第6ボス部42a…第1補強リブ42b
…第2補強リブ42c…第3補強リブ42d…第4
補強リブ42e…第5補強リブ、81…ヘッド右側
82…ヘッド左側壁90A…第1の流れ90B
…第2の流れ90C…第3の流れ93…切欠部
…冷却水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−221149(JP,A) 特開 平6−221152(JP,A) 実開 平4−117164(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 1/42 F01P 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各シリンダボア(8)の上側に副燃焼室
    (15)、2つの吸気弁口(13a,13b)と1つの
    気弁口(14a)を配設し、各吸気ポート(13)は各副燃
    焼室(15)の側を通ってボア配列方向と交差する方向
    に走らせてヘッド側壁(81)に開口するとともに、各
    排気ポート(14)は吸気ポート(13)と反対側に走らせ
    てヘッド側壁(82)に開口し、シリンダヘッド(10)内にはヘッドジャケット(12)が
    形成され、このヘッドジャケット(12)は、シリンダヘ
    ッド(10)の前側壁に開口したジャケット出口(16)に
    連通するとともに、吸気ポート(13)・排気ポート(1
    4)・副燃焼室(15)により分岐された複数の通路(12
    a〜12d)から構成し、 副燃焼室(15)の近傍で、上流側の冷却水上昇孔(4a
    ・5a)からより多量の冷却水Wを吐出させて、第1の
    流れ(90A)、第2の流れ(90B)、第3の流れ(90
    C)を形成し、第1の流れ(90A)は、副燃焼室(15)
    の外側通路(12c)から吸気ポート(13)の下側通路
    (12b)を通る冷却水Wの流れであり、第2の流れ(9
    0B)は副燃焼室(15)と排気弁口(14a)との間の通
    路(12f)、および2つの吸気弁口(13a・13b)の
    間の通路(12e)を通る冷却水Wの流れであり、第3の
    流れ(90C)は排気ポート(14)の下側通路(12a)と
    上側通路(12d)を通る冷却水Wの流れである、 水冷式
    多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッドにおいて、副燃焼室(15)、吸気弁口(13a・13b)、排気弁口
    (14a)を囲むように略正六角形状にヘッド固定ボルト
    用の第1ボス部(41a)〜第6ボス部(41f)を配設
    し、第1ボス部(41a)と第2ボス部(41b)の間を除
    いて、各ボス部(41)の間にはシリンダヘッド下面から
    立設された第1補強リブ(42a)、第2補強リブ(42
    b)、第3補強リブ(42c)、第4補強リブ(42d)、
    第5補強リブ(42e)がそれぞれ設けられ、第1ボス部
    (41a)と第2ボス部(41b)の間は、副燃焼室(15)
    の周壁があるので、補強リブは設けず、 第1補強リブ(42a)〜第5補強リブ(42e)のうち、
    第1補強リブ(42a)と第4補強リブ(42d)は冷却水
    Wの前記第2の流れ(90B)に面しており、第1補強リ
    ブ(42a)と第4補強リブ(42d)において、2つの吸
    気弁口(13a ・13b)の間の通路(12e)を経て副燃
    焼室(15)と排気弁口(14a)との間の通路(12f)に
    至る冷却水の流れに対応する箇所を取り除いた切欠部
    (93)を形成し、 冷却水の流れが上向きとならないよう
    にヘッドジャケット底壁に沿って取り除いたことを特徴
    とする水冷式多気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッ
    ド。
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