JP3165057B2 - 食品の保管容器 - Google Patents

食品の保管容器

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JP3165057B2
JP3165057B2 JP5339497A JP5339497A JP3165057B2 JP 3165057 B2 JP3165057 B2 JP 3165057B2 JP 5339497 A JP5339497 A JP 5339497A JP 5339497 A JP5339497 A JP 5339497A JP 3165057 B2 JP3165057 B2 JP 3165057B2
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勝富 井戸
三男 佐藤
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株式会社電子物性総合研究所
福菱機器販売株式会社
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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、米などの食品を
保管し、その食品の鮮度を維持し、食味を向上させるこ
とができる食品の保管容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の保管容器としては、例えば
米を収容するとともに、容器内の温度を15℃、湿度を
75%に設定するものが知られている。そして、米の保
管中この温度と湿度を外気の条件にかかわらず、ほぼ一
定に制御することにより、米の鮮度を保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
食品の保管容器においては、保管容器内の温度と湿度を
調節するだけであるため、食品の鮮度保持が充分ではな
く、さらに食品の食味を向上させることができないとい
う問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、食品の鮮度保持効果を高めることができ
るとともに、食品の食味を向上させることができる食品
の保管容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の食品の保管容器において
は、食品を保管する容器本体内の空間部に存在する空気
に流れを生じさせるとともに、その空気の流れの中に高
電圧静電場発生装置の電極を配置し、かつ熱交換器によ
り容器本体内の温度及び湿度を調節可能に構成したもの
である。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の食品の保管容器において、前記容器本体に空気の循
環装置を備えるとともに、その循環装置の出口に高電圧
静電場発生装置の電極を配置したものである。
【0007】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の食品の保管容器において、前記電極
は金網状の部材により形成し、空気の流れの方向に延び
るように配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の食品の保管容
器の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1に示すように、容器本体11は鋼板に
より四角箱状に形成され、底面には電気的な絶縁を図る
絶縁板12が接合されている。この容器本体11内には
食品としての米13が一定期間の間収容保管される。有
蓋筒状の収納体14は、容器本体11の天板15に取付
けられ、内部に熱交換器16と循環装置としての送風機
17が収納配置されている。
【0010】この熱交換器16によって容器本体11内
の温度と湿度が調節されるとともに、送風機17によっ
て容器本体11内の空気が循環され、容器本体11内が
所定の温度と湿度に制御されるようになっている。仕切
り板18は、一端部が熱交換器16の底面に取付けら
れ、片持ち支持されている。この仕切り板18により、
送風機17によって送り出される空気が容器本体11内
へ案内される。
【0011】高電圧静電場発生装置19は、容器本体1
1の天板15上に載置固定されている。図1〜5に示す
ように、支持枠20は図示しないビスにより容器本体1
1の天板15の下面に取付けられ、左右が開放されてい
る。そして、仕切り板18に案内された空気がこの支持
枠20内を流れるようになっている。補強枠21は支持
枠20の入口側に嵌め込まれ、支持枠20を補強してい
る。格子枠22は支持枠20の出口側に嵌め込まれ、空
気が通過可能になっている。
【0012】図4及び図6に示すように、電極23はほ
ぼ逆T字状をなすように、ステンレス製の金網により形
成され、逆L字状のアングル24により支持枠20の底
板25に突設された支持突起26に取付られるようにな
っている。すなわち、図2に示すように、電極23はア
ングル24の複数箇所に設けられた孔27に図示しない
ビスを挿通して支持突起26に固定される。電極23
は、この実施形態においては、等間隔をおいて支持枠2
0の長さ方向に3本取付けられている。図1に示すよう
に、接続線28はこの電極23と高電圧静電場発生装置
19との間に接続されている。
【0013】前記仕切り板18よって案内された空気
は、支持枠20内に入って電極23を通り、支持枠20
の格子枠22から出るようになっている。そして、図1
に矢印で示すように、その空気は容器本体11内に収容
された米13の上部空間内を循環して熱交換器16に到
るようになっている。
【0014】次に、高電圧静電場発生装置19の電気回
路について説明する。図7に示すように、100Vの交
流電源29には電源スイッチ30とヒューズ31が直列
接続されるとともに、電気抵抗32と表示ランプ33が
並列接続されている。変圧器34は表示ランプ33と並
列接続され、その入力側の中間部には強弱切り替え接続
部35がセレクトスイッチ36を介して接続されてい
る。
【0015】前記電極23は変圧器34の出力側の一方
から1MΩ程度の保護抵抗37を介して接続線28によ
り接続されている。この保護抵抗37は、回路短絡の異
常事態が生じたとき、電撃を緩和するとともに、漏電防
止用としても機能する。なお、変圧器34の出力側の他
方は開放されている。従って、変圧器34の出力側には
電流が流れず、高電圧のみが印加され、電極23には高
調波の重畳波形を有する高圧静電場が形成される。
【0016】そして、セレクトスイッチ36により、強
弱切り替え接続部35を所定位置に接続した後、電源ス
イッチ30をオンにすると、表示ランプ33が点灯する
とともに、変圧器34の出力側で例えば2. 8kVの高
電圧が発生する。この高電圧により、静電誘導の原理に
従って電極23に高圧静電場が得られる。この高圧静電
場によって、容器本体11内に収容された米13がイオ
ン化される。
【0017】次に、以上のような食品の保管容器を用
い、米13の保管を6ヶ月間行って、食味値を測定し
た。この食味値は、食味計により米13の中に存在する
水分、蛋白質、脂肪酸などの成分量に基づいて算出され
る値である。比較のために、容器内の温度を15℃、湿
度を75%にのみ設定して米の保管を6ヶ月間行って、
食味値を測定した。これらの結果を図8に示した。
【0018】図8に示したように、この実施形態の保管
容器を用いた場合(図8の○印)には、食味値は全体と
して徐々に上昇し、6ヶ月後には80に達した。これに
対し、温度と湿度のみを調節した場合(図8の△印)に
は、食味値はばらつき、低いものであった。
【0019】また、実施形態の保管容器を用いて保管し
た米について、蛋白質、水分、アミローズ及び脂肪酸の
各成分の含有量を測定した。その結果、特に脂肪酸の含
有量が増加した。
【0020】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の食品の保管容器によれば、容器本体
11内の空間部に存在する空気に流れを生じさせ、その
空気の流れの中に高電圧静電場発生装置19の電極23
を配置したことから、電極23の高調波の重畳波形を有
する高圧静電場により食品が容器本体11内の空気を介
して活性化される(イオン化又は電子化される)。従っ
て、食品の鮮度保持効果を高めることができるととも
に、食品の食味を向上させることができる。 ・ また、実施形態の食品の保管容器によれば、熱交換
器16の送風機17の出口に配置された高電圧静電場発
生装置19の電極23により、その電極23の高圧静電
場から発生する活性電子(マイナスイオン)を容器本体
11内で効率良く循環させることができ、食品の鮮度保
持効果と食品の食味を効果的に向上させることができ
る。 ・ さらに、実施形態の食品の保管容器によれば、電極
23を金網状の板材により形成し、空気の流れの方向に
延びるように配置したことから、電極23から発生する
活性電子をより多く循環させることができ、食品の鮮度
保持効果と食品の食味をより向上させることができる。 ・ また、実施形態の食品の保管容器によれば、米13
を容器本体11内に保管した場合、米13の中に存在す
る脂肪酸の含有量を増加させることができる。
【0021】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ みかん、りんごなどの果実、トマト、玉ねぎ、じゃ
がいもなどの野菜、豆などの穀物、とうふなどの加工食
品、さらには魚介類などに適用すること。 ・ 容器本体11内に窒素などの不活性ガスを供給する
こと。
【0022】このように構成した場合、食品の鮮度をよ
り長期にわたって保持することができる。 ・ 前記実施形態において、熱交換器16を省略して、
高電圧静電場発生装置19による活性化のみにより、食
品の鮮度を保持し、食品の食味を向上させること。 ・ 前記電極23を鉄、カーボン材などで形成するこ
と。 ・ 前記実施形態において、熱交換器16により温度又
は湿度の一方のみ所定値に設定すること。
【0023】このように構成した場合、冬期又は雨期な
どの時期に応じて適切に食品の貯蔵を行うことができ
る。 ・ 前記実施形態において、米13の収納量に応じて、
例えば米13の収納量が少ない場合には送風機17によ
る空気の循環速度を遅くし、米13の収納量が多い場合
には送風機17による空気の循環速度を速くしたりする
こと。 ・ 容器本体11内に鮮度保持剤を収容して容器本体1
1内の酸素を減少させ、食品の鮮度保持効果を向上させ
ること。
【0024】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 ・ 容器内の温度調節器による温度及び湿度調節器によ
る湿度の少なくとも一方を調節可能にした請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の食品の保管容器。
【0025】このように構成した場合、食品の鮮度保持
効果をより向上させることができる。 ・ 前記電極を複数個並べた請求項3に記載の食品の保
管容器。
【0026】このように構成した場合、食品の鮮度保持
効果と食品の食味向上効果をより有効に発揮させること
ができる。 ・ 前記空気の循環装置及び電極を容器本体内の上部空
間に配設した請求項2又は請求項3に記載の食品の保管
容器。
【0027】このように構成した場合、容器本体内への
食品の収容に支障を来すことなく、容器本体内の上部空
間に存在する空気を効果的に循環させることができ、食
品の鮮度保持と食味向上を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の食品の保管容器によれば、高電圧静電場発生装置の
電極における高圧静電場により空気の流れを介して食品
の鮮度保持効果を高めることができるとともに、食品の
食味を向上させることができる。
【0029】請求項2に記載の発明の食品の保管容器に
よれば、空気の循環装置の出口に配置された高電圧静電
場発生装置の電極により、その電極から発生する活性電
子を効率良く循環させることができ、食品の鮮度保持効
果と食品の食味を効果的に向上させることができる。
【0030】請求項3に記載の発明の食品の保管容器に
よれば、電極を金網状の部材により形成し、空気の流れ
の方向に延びるように配置したことから、電極から発生
する活性電子をより多く循環させることができ、食品の
鮮度保持効果と食品の食味をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態における食品の保管容器
を示す断面図。
【図2】 高電圧静電場発生装置の電極を支持する部分
を示す平断面図。
【図3】 図2の3−3線における断面図。
【図4】 高電圧静電場発生装置の電極を支持する部分
を示す左側面図。
【図5】 高電圧静電場発生装置の電極を支持する部分
を示す右側面図。
【図6】 高電圧静電場発生装置の電極とアングルを示
す斜視図。
【図7】 高電圧静電場発生装置の電気回路図。
【図8】 米の保存期間と食味値との関係を示すグラ
フ。
【符号の説明】
11…容器本体、17…循環装置としての送風機、19
…高電圧静電場発生装置、23…電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // A23B 4/00 A23B 4/00 Z (56)参考文献 特開 平6−7079(JP,A) 特開 平7−135899(JP,A) 特開 平7−280423(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/26 - 3/32 A23B 7/14 - 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を保管する容器本体内の空間部に存
    在する空気に流れを生じさせるとともに、その空気の流
    れの中に高電圧静電場発生装置の電極を配置し、かつ熱
    交換器により容器本体内の温度及び湿度を調節可能に構
    成した食品の保管容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体に空気の循環装置を備える
    とともに、その循環装置の出口に高電圧静電場発生装置
    の電極を配置した請求項1に記載の食品の保管容器。
  3. 【請求項3】 前記電極は金網状の部材により形成し、
    空気の流れの方向に延びるように配置した請求項1また
    は請求項2に記載の食品の保管容器。
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